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Oracle Database Application Expressインストレーション・ガイド
リリース3.0
E05269-02
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3 ソフトウェアのインストール

この章では、Oracle Application Expressをインストールする方法について説明します。

この章の内容は次のとおりです。

3.1 インストール前の推奨タスク

Oracle Application Expressをインストールする場合は、インストールを開始する前に次のステップを実行することをお薦めします。

  1. 既存のすべてのOracle DatabaseインスタンスおよびOracle関連のプロセスを停止します。

    通常の順、または優先度の高い順に、Oracle Application Expressスキーマをインストールするデータベースを除く、既存のすべてのOracle Databaseインスタンスを停止します。Real Application Clusters(RAC)システムでは、各ノードのすべてのインスタンスを停止します。

    自動ストレージ管理(ASM)を実行中の場合は、Oracle Application Expressをインストールするデータベースを除く、ASMを使用するすべてのデータベースを停止してから、ASMインスタンスを停止します。

    Oracle DatabaseおよびASMインスタンスを停止するには、Windowsの「サービス」ユーティリティを使用します。このユーティリティは、Windowsの「コントロール パネル」または「管理ツール」メニュー(「スタート」→「プログラム」)から使用できます。Oracle Databaseの名前は、OracleServiceから始まります。Oracle ASMサービスは、OracleASMService+ASMという名前です。また、ASMが使用するOracleCSServiceサービスも停止します。サービスの名前を右クリックし、メニューから「停止」を選択します。

  2. Oracle Databaseインストールをバックアップします。

    Oracle Application Expressをインストールする前に、現行のOracle Databaseインストールのバックアップを作成することをお薦めします。バックアップには、Oracle Database Recovery Manager(Oracle Databaseインストールに含まれる)を使用できます。


    参照:

    『Oracle Databaseバックアップおよびリカバリ・アドバンスト・ユーザーズ・ガイド』

  3. ターゲット・データベースが含まれるOracle Databaseインスタンスを起動します。

    システムをバックアップした後で、ターゲットのOracle Databaseが含まれるOracleインスタンスを起動する必要があります。リスナー、Oracle HTTP Serverなど、他のプロセスは開始しないでください。ただし、リモート・インストールを実行している場合は、リモート・データベースのデータベース・リスナーが起動されていることを確認します。データベース・インスタンスまたはデータベース・リスナーを起動するには、Windowsの「サービス」ユーティリティを使用します。


    注意:

    リモート・データベースに接続している場合は、そのリスナーを起動します。

3.2 Oracle Application Expressソフトウェアのインストール

Oracle Application Expressリリース3.0をインストールするには、次のステップを実行します。

  1. Oracle Application Expressのダウンロード・ページから、apex_3.0.zipファイルをダウンロードします。次の場所で参照できます。

    http://www.oracle.com/technology/products/database/application_express/download.html
    
    

    ご使用のリリースがこのマニュアルの発行時点より新しい場合、実際のファイル名が異なる場合があります。

  2. 次のとおり、ディレクトリ名を変更せずにapex_3.0.zipを解凍します。

    • UNIXおよびLinuxの場合:apex_3.0.zipを解凍します。

    • Windowsの場合: Windowsエクスプローラでapex_3.0.zipファイルをダブルクリックします。

  3. 作業ディレクトリをapexに変更します。

  4. SQL*Plusを起動し、Oracle Application Expressがインストールされているデータベースに、SYSとして接続します。次に例を示します。

    • Windowsの場合:

      SYSTEM_DRIVE:\ sqlplus sys/SYS_password as sysdba
      
      
    • UNIXおよびLinuxの場合:

      $ sqlplus sys/SYS_password as sysdba
      
      
      
  5. 次の5つの引数を記載された順序どおりに渡し、apexins.sqlを実行します。

    @apexins password tablespace_apex tablespace_files tablespace_temp images
    
    

    各要素の意味は次のとおりです。

    • password は、Oracle Application Express管理者アカウント、Application Expressスキーマ所有者およびApplication Expressファイル・スキーマ所有者のパスワードです。

      Application Expressスキーマ所有者は、Oracle Application Expressデータベース・オブジェクトがインストールされるユーザーまたはスキーマです。Application Expressファイル・スキーマ所有者は、アップロードされたファイルがOracle Application Expressで保持されるユーザーまたはスキーマです。

    • tablespace_apexは、Oracle Application Expressアプリケーション・ユーザーの表領域の名前です。

    • tablespace_filesは、Oracle Application Expressファイル・ユーザーの表領域の名前です。

    • tablespace_tempは、一時表領域の名前です。

    • images は、Oracle Application Expressイメージの仮想ディレクトリです。将来的にOracle Application Expressのアップグレードをサポートするために、仮想イメージ・ディレクトリを/i/と定義します。

    次の例に、apexins.sqlを実行し、前述の引数を渡す方法を示します。

    @apexins password SYSAUX SYSAUX TEMP /i/
    

参照:

SQL*Plusの詳細は、『Oracle Database PL/SQL言語リファレンス』を参照してください。

Oracle Application Expressをインストールすると、3つの新しいデータベース・アカウントが作成されます。

以前のリリースからアップグレードする場合、FLOWS_FILESはすでに存在し、APEX_PUBLIC_USERが作成されていない場合は作成されます。


ヒント:

Oracle Application Expressは、ファイル・システム上の書込み可能なディレクトリからインストールする必要があります。「インストール・セッションのログの確認」を参照してください。