ユーザー・インタフェースのデフォルト値を使用して、指定したスキーマ内の表、列またはビューにデフォルトのユーザー・インタフェースのプロパティを割り当てることができます。ウィザードを使用してフォームまたはレポートを作成する場合、ウィザードはこの情報を使用してリージョン・プロパティおよびアイテム・プロパティのデフォルト値を作成します。ユーザー・インタフェースのデフォルト値を使用すると、貴重な開発時間を節約でき、さらにアプリケーション内の複数のページで一貫性を保つことができるという利点もあります。
ユーザー・インタフェースのデフォルト値は、表に関連付けられているため、フォームおよびレポート・ウィザードで作成されたアプリケーションで使用できます。
このセクションの内容は次のとおりです。
ユーザー・インタフェースのデフォルト値が使用されている表またはビューを表示するには、ユーザー・インタフェースのデフォルト値ページにナビゲートするか、オブジェクト・ブラウザでUIのデフォルト値のレポートを表示します。
このセクションの構成は次のとおりです。
参照: Oracle Database Application Expressユーザーズ・ガイドの「オブジェクト・ブラウザを使用したデータベース・オブジェクトの管理」 |
ユーザー・インタフェースのデフォルト値を作成するには、次のステップを実行します。
「作業領域」ホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。
アプリケーション・ビルダーのホームページが表示されます。
アプリケーションを選択します。
「アプリケーション」で、「共有コンポーネント」をクリックします。
共有コンポーネント・ページが表示されます。
「ユーザー・インタフェース」で、「ユーザー・インタフェースのデフォルト値」を選択します。
ユーザー・インタフェースのデフォルト値ページが表示されます。
カレント・スキーマがブレッドクラム・メニューの右に表示されます。
表示を絞り込むには、ページ上部の次のコントロールを使用して、「実行」をクリックします。
表/ビュー: カレント・スキーマ内の表またはビューの名前について、大/小文字を区別しない問合せを入力します。
表示: 表示する表のタイプを決定します。
ビュー: ビューに適用するフィルタを適用します。
アイコン: 各表またはビューを大きいアイコンとして表示します。
詳細: 各表またはテーブルをレポートで1行に表示し、表またはビューの名前、オブジェクト・タイプ、および現在ユーザー・インタフェースのデフォルト値が存在するかどうかを示します。
表示: レポート内に表示されるアイテムの数を決定します。
名前を選択して、特定の表またはビューを選択します。
表のデフォルト値ページが表示されます。
ユーザー・インタフェースのデフォルト値が存在しない場合は、「ユーザー・インタフェースのデフォルト値の作成」をクリックします。
ヒント: アプリケーション・ビルダーのホームページまたはアプリケーションのホームページのいずれかの「タスク」リストの「ユーザー・インタフェースのデフォルト値」をクリックして、ユーザー・インタフェースのデフォルト値ページにアクセスすることもできます。「アプリケーション・ビルダーのホームページについて」および「アプリケーションのホームページについて」を参照してください。 |
オブジェクト・ブラウザでユーザー・インタフェースの詳細レポートを表示するには、次のステップを実行します。
作業領域ホームページで、「SQLワークショップ」をクリックして、「オブジェクト・ブラウザ」をクリックします。
オブジェクト・ブラウザが表示されます。
「オブジェクト」リストから、「表」または「ビュー」を選択します。
「オブジェクト選択」ペインから、オブジェクトを選択します。
「UIのデフォルト値」タブを選択します。
ユーザー・インタフェースのデフォルト値レポートに次の情報が表示されます。
列名: 列の名前を示します。
ラベル: フォームのアイテムおよびレポートの列ヘッダーにデフォルトのラベル・テキストを指定します。
レポート順序: レポート内のアイテムの順序を指定します。
レポート表示: レポート内での列の表示方法を指定します。
表形式フォーム表示: 表形式フォーム内でのアイテムの表示方法を指定します。
フォーム順序: フォーム内のアイテムの順序を指定します。
フォーム表示: フォーム内でのアイテムの表示方法を指定します。
ユーザー・インタフェースのデフォルト値を編集するには、「編集」をクリックします。
表のデフォルト値ページが表示されます。
ユーザー・インタフェースのデフォルト値が存在しない場合は、「デフォルトの作成」をクリックします。
列属性を編集して、特定の列のユーザー・インタフェースのデフォルト値を定義します。
列属性を編集するには、次のステップを実行します。
表のデフォルト値ページにナビゲートします。
「作業領域」ホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。
アプリケーションを選択します。
「アプリケーション」で、「共有コンポーネント」をクリックします。
「ユーザー・インタフェース」で、「ユーザー・インタフェースのデフォルト値」を選択します。
ユーザー・インタフェースのデフォルト値ページが表示されます。
名前を選択して、特定の表またはビューを選択します。
表のデフォルト値ページが表示されます。
次の情報は表のデフォルト値ページの上部に表示されます。
表/ビューの名前: 選択した表またはビューの名前が表示されます。
「レポート・リージョン・タイトル」および「フォーム・リージョン・タイトル」: すべてのレポート・リージョンおよびフォーム・リージョンのデフォルトのタイトルになります。これらの名前は、表/ビューの名前を変更したものであり、最初の文字を大文字にし、アンダースコアを空白に置き換えた形式です。
次に、列レベルのユーザー・インタフェースのデフォルト値が表示されます。デフォルトでは、簡易レポートが表示されます。
完全なレポートを表示するには、「詳細レポート」をクリックします。
表示されたすべての列の選択した属性を編集するには、次のステップを実行します。
「グリッド編集」をクリックします。
該当する属性を編集し、「変更の適用」をクリックします。
特定の列を編集するには、列名を選択します。
列のデフォルト値が表示されます。列のデフォルト値は2ページに分けて表示されます。
列の定義
LOV
次のトピックでは、これらのページに表示された個別の属性の編集方法について説明します。
列の定義は、列属性を編集するときに表示されるデフォルト・ページです。ページの上部に、選択したスキーマ、表名またはビュー名、および列名が表示されます。特定の列の詳細を表示するには、「データベース列の定義の表示」をクリックします。
選択可能な属性は次のとおりです。
表示: レポートにこの列を表示するかどうかを指定します。デフォルト値は、「はい」です。
表示順序: レポート内のアイテムの表示順序を指定します。デフォルト値は、列IDに基づき、この列IDは表内の列の順序に基づきます。
表示形式: レポート内での列の表示方法を指定します。
マスク: データに対してマスクを適用するかどうかを指定します。この属性は、キャラクタベースのアイテムに対しては適用できません。
位置合せ: レポートの位置合せ(左、中央または右)を指定します。列が数字である場合、デフォルト値は「右」です。数字以外の場合、デフォルト値は「左」です。
検索可能: レポート内で列が選択可能であるかどうかを指定します。列がVARCHAR2
またはCHAR
の場合、デフォルト値は「はい」です。それ以外の場合、デフォルト値は「いいえ」です。
グループ化: 列が「グループ化」に使用され、グループ化の順序に使用されるかどうかを指定します。デフォルト値は、「はい」です。
集計方法: 列をレポートおよびチャート内での集計に使用するかどうかを指定します。
選択可能な属性は次のとおりです。
表示: フォームに列を表示するかどうかを指定します。デフォルト値は、「はい」です。
表示順序: フォーム内のアイテムの順序を指定します。デフォルト値は、列IDに基づき、この列IDは表内の列の順序に基づきます。
表示形式: フォーム内でのアイテムの表示方法を指定します。デフォルトの選択値は、「テキスト・フィールド」です。
マスク: フォーム内のデータに対してマスクを適用するかどうかを指定します。キャラクタベースのアイテムに対しては使用されません。
デフォルト値: この列に対応するデフォルト値を指定します。
幅: 表示幅を指定します。
最大幅: このアイテムに入力できる文字列の最大長を指定します。
高さ: アイテムを表示する高さを指定します。
必須: 検証の結果、アイテムが必ずNULLにならないような検証を生成するために使用されます。検証の結果、アイテムがNOT NULLになる場合は、「はい」を選択します。
ヘルプ・テキスト: アイテム・ヘルプになります。デフォルトでは、このテキストは列のヒントから引用されます(適用可能な場合)。
LOVページにアクセスするには、「LOV」タブをクリックします。ページの上部に、選択したスキーマ、表名またはビュー名、および列名が表示されます。特定の列の詳細を表示するには、「データベース列の定義の表示」をクリックします。
「LOVタイプ」リストを使用して、選択した列に静的LOVまたは動的LOVを含めるかどうかを指定します。タイプを選択すると、表示値、戻り値またはLOV問合せのいずれかのペアを入力するように求められます。
列の定義レポートにアクセスして、特定の列の詳細を表示できます。列の定義レポートには、チェック制約、列を参照する主キー、一意キーおよび外部キーのみでなく、スキーマ、表名、列名、データ型、データ長、NULL値可能も表示されます。このレポートへのリンクは、列の定義ページとLOVページの両方に表示されます。
「列の定義」レポートを表示するには、次のステップを実行します。
表のデフォルト値ページにナビゲートします。
「作業領域」ホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。
アプリケーションを選択します。
「アプリケーション」で、「共有コンポーネント」をクリックします。
「ユーザー・インタフェース」で、「ユーザー・インタフェースのデフォルト値」を選択します。
ユーザー・インタフェースのデフォルト値ページが表示されます。
名前を選択して、特定の表またはビューを選択します。
表のデフォルト値ページが表示されます。
列名を選択します。
「スキーマと表」で、「データベース列の定義の表示」リンクをクリックします。
「デフォルト値を比較」レポートを使用して、単一または複数のアプリケーション内のすべてのページにわたってユーザー・インタフェース設計の一貫性を監視します。「デフォルト値を比較」レポートを実行すると、現在定義されているユーザー・インタフェースのデフォルト値(または列属性)がフォーム、レポートおよび表形式フォームに対して設定されたアイテム属性と比較されます。
「デフォルト値を比較」レポートを実行するには、次のステップを実行します。
「作業領域」ホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。
アプリケーションを選択します。
アプリケーションのホームページで、「共有コンポーネント」をクリックします。
共有コンポーネント・ページが表示されます。
「ユーザー・インタフェース」で、「ユーザー・インタフェースのデフォルト値」を選択します。
ユーザー・インタフェースのデフォルト値ページが表示されます。
「タスク」リストで、「比較レポート」をクリックします。
カレント・スキーマがブレッドクラム・メニューの右に表示されます。
次のリストからセクションを作成し、「実行」をクリックします。
表/ビュー: 選択した表またはビューに限定して比較します。
列: フォーム、レポートおよび表形式フォームを検索する列を選択します。
オプションで、次のリストからセクションを作成し、「実行」をクリックします。
表示: 属性カテゴリを選択します。
アプリケーション: アプリケーションを選択します。
次のセクションを含むレポートが表示されます。
選択した列を参照するフォーム・ページ
選択した列を参照するレポート・リージョン
選択した列を参照する表形式フォーム・リージョン
関連するアプリケーション・ファイルのエクスポートと同様の方法でユーザー・インタフェースのデフォルト値をエクスポートします。1つの開発インスタンスから別のインスタンスへユーザー・インタフェースのデフォルト値をエクスポートするには、次のステップを実行します。
「ユーザー・インタフェースのデフォルト値のエクスポート」ユーティリティを使用して、ユーザー・インタフェースのデフォルト値をエクスポートします。詳細は、「ユーザー・インタフェースのデフォルト値のエクスポート」を参照してください。
エクスポートされたファイルをターゲットのOracle Application Expressインスタンスにインポートします。詳細は、「ユーザー・インタフェースのデフォルト値のインポート」を参照してください。
エクスポートされたファイルをエクスポート・リポジトリからインストールします。詳細は、「エクスポート・ファイルのインストール」を参照してください。
ユーザー・インタフェースのデフォルト値をエクスポートする場合は、選択したスキーマに対するすべてのユーザー・インタフェースのデフォルト値が、1つのスクリプトにエクスポートされます。このファイルには、アプリケーションのPL/SQL APIをコールして表のヒントを作成するAPIコールが含まれています。このファイルを使用して、ユーザー・インタフェースのデフォルト値を別のデータベースおよびOracle Application Expressインスタンスにインポートできます。