このセクションでは、アプリケーション・ビルダーを使用して動的にレンダリングされるアプリケーションを構築する方法について、重要なバックグラウンド情報を説明します。
このセクションの内容は次のとおりです。
アプリケーションは、タブ、ボタンまたはハイパーテキスト・リンクを使用して相互にリンクされた、データベース・ドリブンのWebページのコレクションです。アプリケーション内のページは、共通のセッション・ステート定義および認証方式を共有します。アプリケーション・ビルダーは、アプリケーションを構成するページを構築するためのツールです。
アプリケーション・ビルダーにアクセスするには、次のステップを実行します。
Oracle Application Expressにログインします。
作業領域のホームページが表示されます。
アプリケーション・ビルダーのホームページを表示するには、次のいずれかを実行します。
「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックして、アプリケーション・ビルダーのホームページにリンクします。
「アプリケーション・ビルダー」アイコンの右側にある下矢印をクリックしてドロップダウン・メニューを表示します。次に、該当するメニュー・オプションを選択します。
注意: 統一を図るため、このドキュメントでは、ナビゲーションを説明する際にプライマリ・ナビゲーション・パス(ドリルダウン方式)を使用します。 |
アプリケーション・ビルダーのホームページには、インストールされているすべてのアプリケーションが表示されます。
アプリケーション・ビルダーのホームページの外観は、ページ上部にあるナビゲーション・バーを使用してカスタマイズできます。使用可能なコントロールは次のとおりです。
アプリケーション: 「アプリケーション」フィールドは、アプリケーションを検索する際に使用します。大/小文字を区別しないアプリケーション名またはアプリケーションIDで問合せを入力し、「実行」をクリックします。すべてのアプリケーションを表示する場合は、このフィールドを空白のままにして「実行」をクリックします。
グループ: 「グループ」フィールドは、アプリケーション・グループを検索する際に使用します。 アプリケーション・グループを選択して「実行」をクリックします。「アプリケーション・グループの作成」を参照してください。
ビュー: このコントロールは、作業領域内のアプリケーションに関する情報の表示に使用します。リストから選択して「実行」をクリックします。使用可能なオプションは次のとおりです。
アイコン(デフォルト): 各アプリケーションをアプリケーション名で識別される大きいアイコンとして表示します。
詳細: 各アプリケーションをレポートで1行に表示します。各行には、アプリケーションID、アプリケーション名、アプリケーションの最終更新日およびアプリケーションの最終更新者が含まれます。
グループ別: アプリケーション・グループ別にアプリケーションを表示します。
表示: ページに表示するアプリケーションの数を決定します。表示を変更するには、リストから選択して「実行」をクリックします。
次のボタンがナビゲーション・バーの右側に表示されます。
インポート: 「インポート」をクリックすると、エクスポートされたアプリケーション・ファイルがインポートされます。詳細は、「エクスポート・ファイルのインポート」を参照してください。
作成: 「作成」をクリックすると、新規アプリケーションが作成されるか、デモンストレーション・アプリケーションがインストールされます。詳細は、「デモンストレーション・アプリケーションのインストール」および「ウィザードを使用したアプリケーションの作成について」を参照してください。
「タスク」リストについて
「タスク」リストがアプリケーション・ビルダーのホームページの右側に表示されます。
「タスク」リストには次のリンクが含まれます。
アプリケーション・ビルダーのデフォルト値: アプリケーション・ビルダーのデフォルト値の管理ページにリンクします。Oracle Application Express管理ガイドの「アプリケーション・ビルダーのデフォルト値の利用」を参照してください。
開発者のプリファレンス: 開発者のプリファレンス・ページにリンクします。「「開発者のプリファレンス」の構成」を参照してください。
ユーザー・インタフェースのデフォルト値: ユーザー・インタフェースのデフォルト値ページにリンクします。「ユーザー・インタフェースのデフォルト値の管理」を参照してください。
アプリケーション・グループ: アプリケーション・グループ・ページにリンクします。「アプリケーション・グループの作成」を参照してください。
作業領域テーマ: 作業領域テーマ・ページにリンクします。「 テーマの管理」を参照してください。
エクスポート・リポジトリ: エクスポート・リポジトリ・ページにリンクします。「エクスポート・ファイルのインポート」を参照してください。
最近のリストについて
最近のリストには、最近表示されたアプリケーションへのリンクが含まれます。
アプリケーション・ビルダーの多くのページには、ページ上部にナビゲーション・バーが含まれています。ナビゲーション・バーの制御を使用して、表示の外観をカスタマイズできます。ほとんどのナビゲーション・バーには「ビュー」および「表示」リストが含まれています。開発者のプリファレンス・ページで両方のリストのデフォルト表示を制御できます。
開発者プリファレンスを編集するには、次のステップを実行します。
「作業領域」ホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。
「タスク」リストから「開発者のプリファレンス」をクリックします。
「ビュー・モードの設定」から次のいずれかの項目を選択します。
「アイコン」(デフォルト)は、ページ上のアイテムを大きいアイコンとして表示します。
「詳細」は、ページ上のアイテムをレポートに1行で表示します。
「レポート行」で、表示するアイテム番号を選択します。
「変更の適用」をクリックします。
特定のアプリケーションを表示するには、アプリケーション・ビルダーのホームページでそのアプリケーションを選択します。アプリケーションのホームページが表示されます。アプリケーションIDおよびアプリケーション名がページの上部に表示されます。アプリケーション定義にリンクするには、アプリケーション名をクリックします。
続いて、次の大きいアイコンが表示されます。
アプリケーションの実行: カレント・アプリケーションのページをApplication Expressエンジンに送信し、表示可能なHTMLをレンダリングします。詳細は、「Application Expressエンジンによるページのレンダリング方法および処理方法」を参照してください。
サポートするオブジェクト: サポートするオブジェクト・ページにリンクします。「パッケージ・アプリケーションの作成方法」を参照してください。
共有コンポーネント: アプリケーション内のすべてのページに表示または適用できる共有コンポーネントおよびユーザー・インタフェース・コントロールのリストにリンクします。詳細は、「共有コンポーネントでの作業」を参照してください。
エクスポート/インポート: エクスポート・ウィザードとインポート・ウィザードにリンクします。このウィザードを使用して、アプリケーション全体のインポートとエクスポート、およびカスケード・スタイルシート、イメージ、静的ファイル、スクリプト・ファイル、テーマ、ユーザー・インタフェースのデフォルト値、および作業領域ユーザーなどの関連ファイルのインポートとエクスポートを行えます。詳細は、「アプリケーションおよび関連ファイルのエクスポート」を参照してください。
ナビゲーション・バーおよび「ページの作成」ボタンについて
ナビゲーション・バーと「ページの作成」ボタンは、アプリケーション・ホームページの中央に表示されます。これらのコントロールを使用して、ページの検索、ページ・ビューの変更、または新規ページの作成ができます。
アプリケーション・ホームページのナビゲーション・バーには次のコントロールが含まれます。
ページ: 「ページ」フィールドに大/小文字を区別しないキーワードまたは文字列を入力し、「実行」をクリックして、ページ番号やページ名を検索できます。アプリケーションのすべてのページを表示するには、「ページ」フィールドを空のままにして「実行」をクリックします。表示するページ数を「表示」リストから選択して制御します。
ビュー: デフォルトでは、各ページが大きいアイコンで表示されます。「ビュー」リストから選択し、「実行」をクリックして、ページの外観を変更できます。詳細は、「ページの表示方法の理解」を参照してください。
表示: 表示するページ数を決定します。表示するページ数を変更するには、「表示」リストから選択して「実行」をクリックします。
「ページの作成」ボタンは、ナビゲーション・バーの右側に表示されます。「ページの作成」をクリックするとウィザードが起動し、新規ページを順を追って作成できます。「アプリケーション内のページの管理」を参照してください。
「タスク」リストについて
「タスク」リストがアプリケーション・ホームページの右側に表示されます。
「タスク」リストには次のリンクが含まれます。
このアプリケーションの削除: カレント・アプリケーションを削除します。詳細は、「アプリケーションの削除」を参照してください。
このアプリケーションのコピー: カレント・アプリケーションのコピーを作成します。詳細は、「アプリケーションのコピー」を参照してください。
ページ・グループ: ページ・グループ・ページにリンクします。ページをページ・グループとして編成すると、アプリケーション内のページに簡単にアクセスできるようになります。「ページのグループ化」を参照してください。
ページ・ロック: ロックされたページ・ページにリンクします。アプリケーションのページをロックすると、アプリケーション開発中の競合を回避できます。「ページのロックおよびロック解除」を参照してください。
ユーザー・インタフェースのデフォルト値: ユーザー・インタフェースのデフォルト値ページにリンクします。「ユーザー・インタフェースのデフォルト値の管理」を参照してください。
エクスポート・リポジトリ: エクスポート・リポジトリ・ページにリンクします。「エクスポート・ファイルのインストール」を参照してください。
アプリケーション・レポート: アプリケーション・レポート・ページにリンクします。このページは、アプリケーション固有のレポートを表示する際に使用します。「アプリケーション・レポートの表示」を参照してください。
ページの表示方法の理解
「ビュー」リストから選択して「実行」をクリックし、アプリケーションのホームページの表示方法を制御できます。使用可能なビュー・モードは次のとおりです。
アイコン
詳細
グループ別
タイプ別
「アイコン」モード(デフォルト)は、各ページにページ名で識別された大きなアイコンとして表示されます。ページを表示するには、アイコンをクリックしてください。
「詳細」モードは、各ページにレポートの行として表示されます。各行にはページ番号、ページ名、ページの最新更新時、ページ・タイプ、更新者、関連グループおよびロック・ステータスが含まれます。ページを表示するには、ページ名をクリックしてください。「ロック」アイコンを使用すると、アプリケーション開発中の競合を回避できます。「実行」アイコンをクリックすると、関連ページが実行され、表示可能なHTMLがレンダリングされます。
「グループ別」に、現在定義済のページ・グループが表示されます。ページ・グループを使用してアプリケーション内のページを編成および管理できます。「ページのグループ化」を参照してください。
「タイプ別」では、「ログイン」、「レポート」、「表形式フォーム」、「動的フォーム」、「チャート」などのカテゴリにページが分割されます。ページを表示するには、ページ・タイプをクリックし、次にページをクリックします。
最近のリストについて
最近のリストには、カレント・アプリケーション内の最近表示されたページへのリンクが含まれます。このリストは、「アイコン」モードにアプリケーションのホームページが表示されるときのみ表示されます。
アクション・バーには、アプリケーション・ビルダーのほとんどのページの右上隅にある「ユーティリティ」タブの上に表示されます。
このバーには、後続のセクションで説明されるアイコンが含まれます。「ページの実行」アイコン、「ページの編集」アイコン、「開発者のコメント」アイコンおよび「検索」アイコンは、共有コンポーネントを作成および管理するページなど、アプリケーション・ビルダーの多数のページに表示されることに注意してください。「共有コンポーネントでの作業」を参照してください。
「ページの実行」アイコンは、小さい青信号の形をしています。このアイコンをクリックすると、カレント・ページの表示可能なHTMLがレンダリングされます。ページを選択せずにこのアイコンをクリックすると、アプリケーションの最初のページが実行されます。ページを実行すると、Application Expressエンジンにより、データベースに格納されたデータに基づいてページが動的にレンダリングされます。詳細は、「ページまたはアプリケーションの実行」を参照してください。
「ページの編集」アイコンは、小さい緑の紙と鉛筆の形をしています。このアイコンをクリックすると、カレント・ページのページ定義にアクセスできます。ページを選択せずにこのアイコンをクリックすると、アプリケーションの最初のページのページ定義が表示されます。詳細は、「ページ定義について」を参照してください。
「共有コンポーネント」アイコンは、小さな機械の歯車のような形をしています。このアイコンをクリックすると、アプリケーション内のすべてのページに表示または適用できる共有コンポーネントおよびユーザー・インタフェース・コントロールのリストが表示できます。「共有コンポーネントでの作業」を参照してください。
「開発者のコメント」アイコンは、緑の吹出しの形をしています。このアイコンをクリックすると、アプリケーション、特定のページまたはページ・グループに関するコメントを記録できます。詳細は、「開発者のコメントの追加」を参照してください。
「検索」アイコンは懐中電灯の形をしています。このアイコンをクリックすると、カレント・アプリケーション内のアイテム、ページ、問合せ、表、PL/SQL、イメージおよびカスケード・スタイルシート(CSS)または作業領域に関連付けられたスキーマを検索できます。「「検索」アイコンの使用」を参照してください。
アプリケーション属性は、アプリケーション全体に適用されます。アプリケーションを作成した後、アプリケーション属性を確認し、必要に応じて更新します。
このセクションの構成は次のとおりです。
定義の編集ページの属性を使用して、アプリケーションの名前と可用性の制御、および静的置換文字列の定義を行うことができます。また、定義の編集ページには、定義済のビルド・オプション、関連するテーマ、テンプレートのデフォルト、およびコンポーネントのデフォルト値が表示されます。必須の値には赤のアスタリスク(*)が付いています。
このセクションの構成は次のとおりです。
アプリケーション定義を編集するには、次のステップを実行します。
「作業領域」ホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。
アプリケーションを選択します。
「共有コンポーネント」をクリックします。
共有コンポーネント・ページが表示されます。
「アプリケーション」で、「定義」をクリックします。
定義の編集ページが表示されます。
ヒント: アプリケーションのホームページの上部で、アプリケーション名をクリックしても、定義の編集ページにアクセスできます。 |
定義の編集ページは、「名前」、「可用性」、「グローバル通知」、「サブスクリプション」、「ロゴ」、「ビルド・オプション」、「テーマ」、「テンプレートのデフォルト」および「コンポーネントのデフォルト値」の各セクションから構成されます。これらのセクションには、ページをスクロール・ダウンするか、ページ上部のナビゲーション・ボタンをクリックしてアクセスできます。
ページ上部のボタンを選択すると、選択されたセクションが表示され、その他のセクションはすべて一時的に非表示になります。ページのすべてのセクションを表示するには、「すべて表示」をクリックします。
次のセクションでは、定義の編集ページで使用可能な属性について説明します。
このセクションの構成は次のとおりです。
名前を使用して、アプリケーションの基本特性(アプリケーション名、英数字の別名(オプション)、バージョン番号など)を定義します。表4-1に、すべての名前属性を示します。
表4-1 アプリケーション定義属性
属性 | 説明 |
---|---|
アプリケーションに説明的な短い名前を指定します。この名前によって、アプリケーションを開発環境に存在する他のアプリケーションと区別します。 |
|
代替の英数字アプリケーション識別子を割り当てます。この識別子は、アプリケーションIDのかわりに使用できます。たとえば、アプリケーション105に
|
|
アプリケーションのバージョン番号がページに表示されます。次に示す書式マスクを使用して、自動的にバージョンを最終更新日に結び付けることもできます。
アプリケーションのバージョンで「YYYY.MM.DD」を使用している場合、アプリケーション・ビルダーは、この書式マスクをすべてのアプリケーション属性の最終更新日に置換します。 |
|
インターネット・メディア・タイプを入力します。インターネット・メディア・タイプは、2つの部分で構成される、インターネット上のファイル形式を表す識別子です。メディア・タイプは、少なくともタイプとサブタイプの2つの部分で構成され、オプションで1つ以上のパラメータを指定します。メディア・タイプは、ページ描画の際にHTTPヘッダーのContent-Typeで使用されます。 ページ・レベルのメディア・タイプが、アプリケーション・レベルのメディア・タイプを上書きします。この属性のデフォルト値は |
|
アプリケーション・ビルダーによって分散されたイメージ・ディレクトリを指すためにWebサーバーが使用する仮想パスを決定します。インストール時、仮想パスは 静的テキスト(ページ、リージョン・ヘッダー、リージョン・フッターなど)にイメージを埋め込む場合は、置換文字列
<img src="#IMAGE_PREFIX#go.gif">
参照: 「IMAGE_PREFIX」、「イメージの管理」および「イメージの参照」 |
|
プロキシ・サーバーを指定する場合は、このフィールドを使用します。 たとえば、URLリージョン・ソース・タイプを使用する場合、プロキシ・サーバーが必要になる場合があります。URLリージョン・ソースは、URLの結果(URLにナビゲートすると戻されるページ)をリージョン・ソースとして埋め込みます。ファイアウォールを使用している場合に、URLがアプリケーション・ビルダーに対してファイアウォールの外側にある場合は、プロキシ・サーバーを指定する必要があります。 PL/SQLパッケージ変数 |
|
ユーザー・アクティビティをOracle Application Expressアクティビティ・ログに記録するかどうかを決定します。「はい」に設定した場合、すべてのページ・ビューがログに記録されるため、管理者はアプリケーションごとにユーザー・アクティビティを監視できます。 高容量アプリケーションでは、ロギングを無効にすることをお薦めします。 |
|
カレント・アプリケーションのデバッグ・モードを制御します。使用可能なオプションは次のとおりです。
デバッグ・モードでのアプリケーションの実行は、アプリケーションが開発中の場合に役立ちます。ただし、本番アプリケーションの場合は、デバッグを無効にし、ユーザーがアプリケーション・ロジックを参照できないようにすることをお薦めします。 |
|
アプリケーション内のすべてのSQLおよびPL/SQLが解析対象となるスキーマを指定します。 |
|
完全置換をサポートするかどうかを決定します。完全置換を使用します。非完全置換は推奨されない機能です。 完全置換では、次の構文を使用します。 &ITEM. 非完全置換では、次の構文を使用します。 &ITEM |
|
このアプリケーションに現在関連付けられているアプリケーション・グループを表示します。別のアプリケーション・グループを選択するには、リストから選択します。既存のグループからアプリケーションを削除するには、「未割当て」を選択します。 |
可用性属性を使用して、アプリケーションのステータスとビルド・ステータスを定義し、アプリケーションを管理します。たとえば、ステータス「制限されたアクセス」を選択すると、アプリケーションにアクセスして実行できるユーザーを指定できます。表4-2に、この属性を示します。
表4-2 アプリケーションの可用性の属性
属性 | 説明 |
---|---|
アプリケーションが使用可能または使用不可であることを指定します。オプションは次のとおりです。
参照: Oracle Application Express管理ガイドの「複数のアプリケーションのビルド・ステータスの変更」と「デプロイ時のアプリケーションのビルド・ステータス・セットの変更」、および「アプリケーション、ページおよびページ・コンポーネントへのアクセスの制御」 |
|
カレント・アプリケーションのビルド・ステータスを指定します。オプションは次のとおりです。
参照: Oracle Application Express管理ガイドの「デプロイ時のアプリケーションのビルド・ステータス・セットの変更」 |
|
この属性は、「ステータス」と組み合せて使用します。「ステータス」を「使用不可」、「使用不可(PL/SQLで表示されるステータス)」または「使用不可(URLにリダイレクト)」に設定すると、この属性に入力したテキストが表示されます。「ステータス」を「使用可能」に設定した場合、この属性に入力したテキストは表示されません。 |
|
この属性はステータス「制限されたアクセス」と組み合せて使用します。ステータスを「制限されたアクセス」に設定すると、この属性に示されているユーザーのみがアプリケーションを実行できます。この属性を使用するには、次のステップを実行します。
|
「グローバル通知」属性は、アプリケーション・ユーザーに対するシステム・ステータスの通信に使用します。たとえば、この属性を使用して、スケジュールされた停止時間をユーザーに通知したり、アプリケーションの可用性に関するその他のメッセージを伝達できます。アプリケーションで使用されるページ・テンプレートに#GLOBAL_NOTIFICATION#
置換文字列が含まれている場合、ここに入力するテキストはその文字列の場所に表示されます。
グローバル通知を作成するには、次のステップを実行します。
ページ・テンプレートに#GLOBAL_NOTIFICATION#
置換文字列を含めます。
定義の編集ページにナビゲートして、「グローバル通知」属性にメッセージを入力します。
「変更の適用」をクリックします。
これらのフィールドは、アプリケーションで使用する静的置換文字列を定義する際に使用します。アプリケーション内の多くの場所に出現する文字列やラベルに静的置換文字列を使用できます。置換文字列を作成するには、「置換文字列」列に文字列名を、「置換値」列に文字列値を入力します。
静的置換文字列を定義すると、このページで定義した「置換値」を変更するだけで、アプリケーション内の複数の場所のテキスト文字列をまとめて変更できます。
「ロゴ」属性は、アプリケーション・ロゴを定義する際に使用します。アプリケーション・ロゴは、テキスト・ベースにもイメージ・ベースにもできます。この機能を使用するには、ページ・テンプレートに#LOGO#
置換文字列が含まれている必要があります。
アプリケーション・ロゴを定義するには、次のステップを実行します。
「ロゴ・タイプ」で次のいずれかを選択します。
アプリケーション・ロゴにイメージを使用する場合は、「イメージ」を選択します。
アプリケーション・ロゴにテキストを使用する場合は、「テキスト」を選択します。
「ロゴ」で、次のように入力します。
イメージの場合、イメージの完全な名前(ファイル名拡張子を含む)を入力してください。例:
/i/oracle.gif
テキストの場合、テキスト文字列全体を入力してください。例:
Sample Application
「ロゴ属性」で、ロゴの適切な属性を入力してください。
イメージの例:
width="100" height="20" alt="Company Logo"
テキストの例:
style=" color:#000000; font-size:18; white-space:nowrap; font-weight:bold;"
既存のビルド・オプションを表示します。ほとんどのアプリケーションには、ビルド・オプション属性があります。ビルド・オプションは、INCLUDE
またはEXCLUDE
という2つの値をとることができます。属性を含めるように指定すると、Application Expressエンジンは、実行時にその属性を認識します。ただし、属性を除外するように指定すると、Application Expressエンジンは、その属性を存在しないものとして処理します。
オブジェクトを特定のインストールから除外する場合を除き、ビルド・オプションは指定しないでください。
アプリケーションに適用される現行のテーマを表示します。テーマは、アプリケーション全体のレイアウトおよびスタイルの定義に使用できるテンプレートのコレクションです。各テーマには多数のテンプレートが集められ、アプリケーションに必要となる可能性があるすべてのユーザー・インタフェース・パターンが収録されています。
このアプリケーションのデフォルトのテンプレートが表示されます。アプリケーション・レベルで新しいデフォルト・テンプレートを指定するには、次のいずれかを実行します。
新しいテーマを選択します。詳細は、「アクティブなテーマの切替え」を参照してください。
テーマの作成/編集ページで新しいデフォルトのページ・テンプレートを選択します。詳細は、「テーマのデフォルトのテンプレートの変更」を参照してください。
ページ属性ページの「ページ・テンプレート」リストから選択しても、このデフォルトを上書きできます。
表4-3に、カレント・アプリケーションのテンプレートのデフォルト属性を示します。
表4-3 アプリケーション・テンプレートのデフォルト属性
属性 | 説明 |
---|---|
ページを表示するためのデフォルトのページ・テンプレートを指定します。ページ属性ページの「ページ・テンプレート」リストから選択すると、この値を上書きできます。 参照: 「ページ属性の編集」 |
|
Application Expressエンジンが印刷用モードの場合に使用するテンプレートを指定します。 ページのレンダリングのためにApplication Expressエンジンをコールする際、指定の出力モード・ページ・テンプレートを使用してページを表示するかどうかを指定するオプションがあります。 「はい」に指定すると、印刷用テンプレートを使用してページが表示されます。Application Expressエンジンは、HTMLフォーム・フィールド内のすべてのテキストをテキストとして表示します。印刷用テンプレートには、 参照: 「印刷用ページの最適化」 |
|
(オプション)インライン表示されるエラーではなく、個別のページに表示されるエラーに使用するページ・テンプレートを指定します。 |
ウィザードの実行時に使用するデフォルトのテンプレートを表示します。これらの設定は、各コントロールまたはコンポーネントの属性ページで上書きできます。表4-4に、カレント・アプリケーションのコンポーネントのデフォルトを示します。
表4-4 コンポーネントのデフォルト
属性 | 説明 |
---|---|
新しいカレンダを作成する場合に使用するデフォルトのカレンダ・テンプレートです。 |
|
新しいページ・アイテムを作成する場合に使用するデフォルトのラベル・テンプレートです。 |
|
新しいレポートを作成する場合に使用するデフォルトのレポート・テンプレートです。 |
|
リストを作成する場合に使用するデフォルトのテンプレートです。 |
|
ブレッドクラムを作成する場合に使用するデフォルトのテンプレートです。 |
|
テンプレートによって制御される新しいボタンを作成する場合に使用するデフォルトのテンプレートです。 |
|
新しいリージョンを作成する場合に使用するデフォルトのテンプレートです。 |
|
チャートを作成する場合に使用するデフォルトのリージョン・テンプレートです。 |
|
フォームを作成する場合に使用するデフォルトのリージョン・テンプレートです。 |
|
レポートを作成する場合に使用するデフォルトのリージョン・テンプレートです。 |
|
表形式フォームを作成する場合に使用するデフォルトのリージョン・テンプレートです。 |
|
新しいウィザード・コンポーネントを作成する場合に使用するデフォルトのリージョン・テンプレートです。 |
|
新しいブレッドクラムを作成する場合に使用するデフォルトのリージョン・テンプレートです。 |
|
新しいリストを作成する場合に使用するデフォルトのリージョン・テンプレートです。 |
アプリケーションに対するセキュリティを提供するには、セキュリティ属性の編集ページで属性を編集します。選択したセキュリティ属性は、アプリケーション内のすべてのページに適用されます。
このセクションの構成は次のとおりです。
セキュリティ属性の編集ページにアクセスするには、次のステップを実行します。
「作業領域」ホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。
アプリケーションを選択します。
「共有コンポーネント」をクリックします。
共有コンポーネント・ページが表示されます。
「セキュリティ」で、「セキュリティ属性の編集」をクリックします。
セキュリティ属性の編集ページが表示されます。
セキュリティ属性の編集ページは、「認証」、「認可」、「データベース・スキーマ」、「セッション・ステート保護」および「仮想プライベート・データベース」の各セクションに分かれています。これらのセクションには、ページをスクロール・ダウンするか、ページ上部のナビゲーション・ボタンをクリックしてアクセスできます。
ページ上部のボタンを選択すると、選択されたセクションが表示され、その他のセクションはすべて一時的に非表示になります。ページのすべてのセクションを表示するには、「すべて表示」をクリックします。
次のセクションでは、セキュリティ属性の編集ページで使用可能な属性について説明します。
このセクションの構成は次のとおりです。
認証は、ユーザーがアプリケーションにアクセスする前に、そのユーザーの本人確認を行うプロセスです。アプリケーションに対して複数の認証スキームを定義しても、一度にカレントに設定できるスキームは1つだけです。表4-5に、認証で使用可能な属性を示します。
表4-5 認証属性
属性 | 説明 |
---|---|
URL、またはアプリケーションを実行するときに実行されるプロシージャを指定します。 たとえば、「ホーム・リンク」には、アプリケーションのホームページの位置を特定するために使用される相対URLを含めることができます。たとえば、 この属性を使用してプロシージャに名前を付けることもできます。たとえば、アプリケーション・ホームとして機能するHTMLページをレンダリングする 注意: 認証後に表示されるページを決定するために「ホーム・リンク」属性は使用しないでください。認証後に表示されるページは、アプリケーションの認証スキーム内の他のコンポーネントによって決定されます。 参照: 「HOME_LINK」 |
|
HTMLの 参照: 「LOGIN_URL」および「認証スキームの作成」 |
|
データベース・アクセス記述子を介したデータベースへの接続に使用するOracleスキーマを示します。デフォルト値は、データベース・サーバーのバージョンがOracle Database Express Editionの環境では ユーザーの本人確認が行われると、Application Expressエンジンが組込み置換文字列 注意: 以前のバージョンのOracle Application Expressでは、組込み置換文字列
カレント・アプリケーション・ユーザー( たとえば、ユーザーがパブリック・ユーザーの場合はログイン・ボタンを表示し、ユーザーがパブリック・ユーザーでない場合にはログアウト・リンクを表示するように設定できます。この値を参照するには、 |
|
新しい認証スキームを定義するには、このボタンをクリックします。 参照: 「認証の仕組みの理解」および「認証スキームの作成」 |
認可は、ユーザー権限に基づいて、特定のコントロールまたはコンポーネントへのユーザーのアクセスを制御します。「認可スキーム」リストから選択して、アプリケーションの認可スキームを指定できます。アプリケーション全体に割り当てることができる認可は1つのみです。ただし、認可スキームは、個々のページ、ページ・コントロール(リージョン、ボタン、アイテムなど)または共有コンポーネント(メニュー、リスト、タブなど)に割り当てることができます。
新しい認可スキームを作成するには、「認可スキームの定義」をクリックします。
認可スキームはバイナリ操作で、結果は成功(true)または失敗(false)のいずれかになります。成功するとコンポーネントやコントロールを表示できますが、失敗するとコンポーネントやコントロールの表示または処理のいずれも行うことはできません。認可スキームをページに割り当てることに失敗すると、そのページではなくエラー・メッセージが表示されます。ただし、認可スキームをページ・コントロール(リージョン、ボタン、アイテムなど)に割り当てる場合は、失敗してもエラー・ページは表示されません。かわりに、コントロールが表示されないか、またはその処理や実行が行われません。
カレント・アプリケーションのデータベース・スキーマを指定するには、解析対象スキーマを使用します。定義後は、アプリケーションによって発行されるすべてのSQLおよびPL/SQLコマンドが、定義したデータベース・スキーマの権限で実行されます。
セッション・ステート保護を有効にすると、ハッカーがアプリケーション内のURLを改ざんするのを防ぐことができます。URL改ざんにより、プログラム・ロジック、セッション・ステートの内容および情報プライバシが悪影響を受ける可能性があります。
アプリケーションのセッション・ステート保護を有効または無効にするには、「セッション・ステート保護」リストから選択します。セッション・ステート保護を有効に設定すると、ページおよびアイテム・レベルで定義されたセッション・ステート保護コントロールがオンになります。
セッション・ステート保護を構成するには、「セッション・ステート保護の管理」をクリックします。
この属性を使用して、現行の「ページ表示」または「ページ受入れ」のリクエストに関連付けられている現行のデータベース・セッションの仮想プライベート・データベース(VPD)・コンテキストを設定する、PL/SQLブロックを入力します。ここで入力するブロックは、APP_USER
値が指定されるとすぐに、ページ・リクエストの非常に早い時点で実行されます。 APP_USER
(:APP_USER
またはv('APP_USER')
を使用) の値は、ブロック内で使用できます。セッション・ステートの他のアイテムの値も参照できますが、このようなアイテムは、現在のページ・リクエストが開始される前にセッション・ステートで指定しておく必要があります。次に例を示します。
dbms_session.set_context('CTX_USER_QRY','USERPRIV',my_package.my_function(:APP_USER));
前の例では、CTX_USER_QRY
という名前のコンテキストでUSERPRIV
の値を、my_package
パッケージのmy_function
ファンクションによって戻された値に設定します。ファンクションには、入力引数としてAPP_USER
の現行の値が渡されます。多くの場合、認証済ユーザーに適した条件の生成を有効にするために、(アプリケーションの解析スキーマ内ですでに作成されている)VPDポリシーで名前付きコンテキストが使用されます。
ファイングレイン・アクセス制御(FGAC)とも呼ばれる仮想プライベート・データベースは、開発者がセキュリティ・ポリシーをデータベースの表およびビューに割り当てることができるApplication Program Interface(API)を提供するOracle Databaseの機能です。開発者はPL/SQLを使用して、ストアド・プロシージャを含むセキュリティ・ポリシーを作成し、RDBMSパッケージをコールしてそのプロシージャを表またはビューにバインドできます。このようなポリシーは、データベース内に格納されているアプリケーション・データのコンテンツか、またはOracle Databaseが提供するコンテキスト変数に基づいています。これによって、VPDではアクセス・セキュリティ・メカニズムをアプリケーションから取り除き、特定のスキーマに近い状態にできます。
このセクションで入力するコードはVPD/FGACに関連付ける必要はありません。実際に、このコードはセキュリティにまったく関連していない場合があります。ページ・リクエストの最も早い時点で実行する必要のあるすべてのコードは、ここで配置できます。たとえば、すべてのページ・リクエストのデータベース・セッション・タイムゾーンを設定する場合を次に示します。
BEGIN EXECUTE IMMEDIATE 'alter session set time_zone = ''Australia/Sydney'' '; END;
アプリケーション・ビルダーでは、異なる言語で同時に実行可能なアプリケーションを開発できます。1つのアプリケーションを、異なる言語をサポートするよう変換できます。グローバリゼーション属性の編集ページの属性を使用して、プライマリ・アプリケーション言語などのグローバリゼーション・オプションを指定します。
このセクションの構成は次のとおりです。
グローバリゼーション属性の編集ページにアクセスするには、次のステップを実行します。
「作業領域」ホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。
アプリケーションを選択します。
アプリケーション・ビルダーのホームページが表示されます。
「共有コンポーネント」をクリックします。
共有コンポーネント・ページが表示されます。
「グローバリゼーション」で、「属性の編集」をクリックします。
グローバリゼーション属性の編集ページが表示されます。
次のセクションでは、グローバリゼーション属性の編集ページで使用可能な属性について説明します。
アプリケーションを開発する言語を指定します。この言語が、すべての変換の元となるベース言語になります。たとえば、英語で作成されたアプリケーション100が、フランス語に変換され、アプリケーション101として公開されたとします。英語がアプリケーションのプライマリ言語になります。
アプリケーションに対するすべての変更は、ここで指定したプライマリ言語で行う必要があります。
アプリケーション・ビルダーでのアプリケーション言語の特定または導出の方法を決定します。
アプリケーションのプライマリ言語は静的にすることも、Webブラウザ言語から導出したり、ユーザー・プリファレンスやアイテムから特定することもできます。また、データベース言語設定により、日付の表示方法や特定の情報のソート方法を決定することもできます。
このオプションを使用すると、派生したブラウザ言語のサポートを無効にできます。アプリケーションのプリファレンスから派生したアプリケーション言語を指定するオプションも表示されます。
アプリケーションで使用する日付書式を決定します。
この日付書式を使用して、NLS_DATE_FORMAT
データベース・セッションの設定が変更されてから、アプリケーション内のページが表示または送信されます。この値には、有効なOracle日付書式マスクを含むリテラル文字列、または置換構文を使用したアイテム参照を指定できます。値が指定されていない場合は、データベース・セッションからデフォルトの日付書式が実行時に取得されます。
自動CSVエンコーディングは、アプリケーションのすべてのカンマ区切り(CSV)レポートの出力エンコーディングを制御します。自動CSVエンコーディングのデフォルト値は「いいえ」です。自動CSVエンコーディングを「はい」に設定した場合、CSVレポートの出力は、ローカライズされたデスクトップ・アプリケーションと互換性のあるキャラクタ・セットに正しく変換されます。CSVエンコーディングのキャラクタ・セットは、「アプリケーション言語の派生元」の設定によって決まります。
アプリケーション・ビルダーのページのエンコーディングは、Oracle Application Expressへのアクセスに使用されるデータベース・アクセス記述子(DAD)のキャラクタ・セットによって決まります。たとえば、データベース・アクセス記述子のキャラクタ・セットがAL32UTF8である場合、Oracle Application Expressユーザー・インタフェースの全アプリケーションのすべてのページはUTF-8でエンコードされます。
デフォルトでは、レポート・リージョンからのCSV出力は、データベース・アクセス記述子と同じキャラクタ・セットでエンコードされます。ただし、一部のデスクトップ・スプレッドシート・アプリケーションでは、データがクライアント・デスクトップのオペレーティング・システムのキャラクタ・セットでエンコードされる必要があります。マルチバイト・データの場合、レポート・リージョンからのCSV出力をデスクトップのスプレッドシート・アプリケーションで開くと壊れて表示されることがよくあります。これは、CSV出力のエンコーディングが、デスクトップ・アプリケーションで必要とされるエンコーディングと異なるためです。自動CSVエンコーディングを有効にすると、この問題が解決します。
たとえば、アプリケーションに対するユーザーの言語プリファレンスがde
である場合、データベース・アクセス記述子のキャラクタ・セット設定にかかわらず、CSVデータは西ヨーロッパ語(Windows 1252)でエンコードされます。ユーザーの言語プリファレンスが
zh-cn
の場合、CSVデータは中国語(GBK)でエンコードされます。