Oracle Access Manager インストレーション・ガイド 10g(10.1.4.0.1) B31475-01 |
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IDシステムのインストール後、アクセス・システムのインストールを開始できます。アクセス・システムには、Policy Manager、Access Server、およびWebGateの3つのコンポーネントが含まれています。この章の項目で説明するように、Policy Managerは最初にインストールする必要のあるコンポーネントです。
10g(10.1.4.0.1)にアップグレードする方法は、『Oracle Access Managerアップグレード・ガイド』で説明されています。
Policy Managerは、アクセス・システムのログイン・インタフェースを提供し、ディレクトリ・サーバーと通信してポリシー・データを書き込み、Oracle AccessプロトコルによりAccess Serverと通信して、一定のポリシーを変更した場合にAccess Serverを更新します。マスター・アクセス管理者および委任アクセス管理者は、Policy Managerを使用して保護するリソースを定義し、リソースをポリシー・ドメインにグループ化します。概要は、『Oracle Access Manager概要』で説明されています。
Policy Managerのインストールには、アクセス・システム・コンソールが含まれます。Policy Managerのインストールにより、Identity ServerおよびWebPassのインストール両方の要素が結合されます。たとえば、Policy managerのインストール時にOracle Access Managerポリシー・データの格納場所を識別する必要があります。デフォルトのPolicy Managerのディレクトリ・プロファイルが作成され、設定後に使用可能になります。また、WebPassに対して実行したように、Policy ManagerのWebサーバー構成を更新する必要があります。Policy Managerのサービスを開始および停止するのではなく、Policy ManagerのWebサーバーを開始および停止します。
また、プラットフォーム固有のディレクトリ内のPolicy Managerに対して、個別のWebサーバー固有のインストール・パッケージが提供されています。選択するインストール方法および使用中のオペレーティング・システムに関係なく、インストール・プロセスは類似しています。情報は、インストール中の特定の時点で保存されます。Policy Managerがインストールされていることが通知された後でインストールを取り消す場合は、「Oracle Access Managerの以前のリリースからのアップグレード」で説明されているように、コンポーネントをアンインストールする必要があります。
インストール後、その他のアクセス・システムのコンポーネントをインストールする前に、Policy Managerの設定プロセスを完了する必要があります。IDシステムの設定と同様に、設定中に1つのページから次へ進む際に情報が保存されます。いつでも前のページに戻ることができ、設定プロセスは、いつでも中止および再開できます。設定プロセスを再開する場合、最後に保存した入力の次の質問から続行します。
インストールの考慮点は、「Policy Managerのガイドライン」を参照してください。
フォルト・トレランスに備えて、複数のPolicy Managerをインストールすることをお薦めします。複数のPolicy Managerをインストールするには、各新規のPolicy Managerインスタンスに対してこの章で説明するインストールおよび設定を実行します。
IIS WebサーバーにインストールされたPolicy Managerは、レジストリに依存して¥PolicyManager_install_dirを取得します。1台のマシン上に2つのPolicy Manager(1つはIIS Webサーバーとともに、もう1つはSun Webサーバーとともに)をインストールする場合のレジストリ内の競合を回避するため、次の手順で説明しているようにPolicy Managerをインストールする必要があります。
WebGateのインストールを開始する前に、表7-1のタスクを完了していることを確認してください。すべての前提条件を満たさない場合、Oracle Access Managerのインストールに悪影響を及ぼすことがあります。
チェックリスト | Policy Managerの前提条件 |
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第I部「インストールの計画と前提条件」で説明されている、ユーザーの環境に適用される前提条件および要件がすべて満たされていることを確認する。 |
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第II部「IDシステムのインストールおよび設定」のアクティビティをすべて完了する。 |
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第5章「WebPassのインストール」で説明されているように、このPolicy ManagerのWebPassをインストールして、次を実行する。 |
Policy Managerは、WebPassと同じディレクトリにインストールする必要があります。WebPassが含まれていないディレクトリを指定する場合、WebPassをインストールするか、別のディレクトリを指定するかの指定を求められます。WebPassのインストールを選択する場合、自動的に起動します。
Policy Managerをインストールしながら、記入済のインストール準備ワークシートを参照します。インストール・タスクは、次の手順にわかれています。
必ず使用しているWebサーバーに適したインストール・パッケージを選択してください。
例:
Oracle_Access_Manager10_1_4_0_1_Win32_API_Policy_Manager.exe
./ Oracle_Access_Manager10_1_4_0_1_sparc-s2_API_Policy_Manager
「ようこそ」画面が表示されます。
Policy Managerのインストール・ディレクトリを指定するよう求められます。
例:
¥OracleAccessManager¥WebComponent
サマリーでは、インストール・ディレクトリおよび必要なディスク領域を識別し、後で参照できるように情報をメモするようユーザーに指示します。
数秒間、Policy Managerをインストール中という通知があります。Windowsシステムの場合、Microsoft管理インタフェースが構成中であることが通知されます。情報は保存されており、前の画面に戻って情報を再指定することはできません。
インストール・プロセスはまだ完了していません。Oracle Access Managerポリシー・データの場所の指定を求められます。
Oracle Access Managerポリシー・データには、リソースへのアクセスを管理するルールが含まれています。ポリシー・データの格納場所およびOracle Access Managerスキーマをここで追加するか、後で追加するかの指定を求められます。ポリシー・データが格納されている場所に応じて、次のように実行します。
例:
Sun
この情報は保存され、戻って情報を再指定することはできません。
Solarisシステムでのインストール中、ポリシー・データが他のOracle Access Managerデータと一緒に格納される場合、既存のディレクトリ・サーバーの通信方法について指定を求められます。
Windowsシステムでのインストール中、ポリシー・データが他のOracle Access Managerデータと一緒に格納される場合、ディレクトリ・サーバーとの通信について指定を求められます。
いいえ
次に、ユーザー・データ、構成データ、およびポリシー・データの3タイプそれぞれに対するディレクトリ・サーバーとPolicy Manager間の通信について指定を求められます。
ディレクトリ・サーバー...ユーザー・データはSSL内に存在
ディレクトリ・サーバー...構成データはSSL内に存在
ディレクトリ・サーバー...ポリシー・データはSSL内に存在
ポリシー・データが個別に格納されている場合、ディレクトリ・サーバーのタイプおよびその他の関連する詳細を識別する必要があります。詳細は、「データ記憶域の要件」を参照してください。
Sun
バインドDNとして入力する識別名には、ディレクトリ情報ツリー(DIT)のポリシー・データ・ブランチに対する完全な権限がある必要があります。Oracle Access Managerは、このアカウントでディレクトリ・サーバーにアクセスします。例は、表7-2を参照してください。ユーザーの構成は異なる場合があります。
注意
表7-2 サポートされているディレクトリ・サーバーのバインドDNの例
ディレクトリ・サーバー | バインドDN |
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Sun Directory Server 5.x |
注意: cn=Directory Managerを使用しないことをお薦めします。詳細は、「ディレクトリ・サーバーの要件の実現」を参照してください。 |
SSLを示した場合は手順3を完了します。
指定した情報内にエラーが存在する場合、スキーマを更新できません。インストール中に構成情報を変更したり、ファイル: ¥PolicyManager_install_dir¥access¥oblix¥tools¥ldap_tools¥ds_conf_updateを使用して後でスキーマを手動更新できます。「スキーマおよび属性の自動更新と手動更新」も参照してください。
次に、トランスポート・セキュリティについて指定を求められます。
Policy ManagerおよびWebPassのトランスポート・セキュリティ・モードを指定する必要があります。すべてのアクセス・システム・コンポーネント(Policy Manager、Access Serverおよび関連WebGate)間のトランスポート・セキュリティは一致している必要があります(すべてオープン、シンプルまたは証明書モード)
Policy ManagerのWebサーバー構成を更新できます。
Webサーバーは、Policy Managerと連動するように構成する必要があります。このWebサーバー構成の更新を自動または手動で実行するように指定できます。
Webサーバー構成が更新されたことを通知する画面が表示されます。
READMEの情報が表示されます。
新規のウィンドウが表示され、Oracle Access ManagerのWebサーバーの手動設定が可能になります。
READMEの情報には、ドキュメントおよびオラクル社の連絡先に関する詳細が記載されています。
Policy Managerが正常にインストールされたことが通知されます。
Policy Managerのインストール中に、Webサーバーのインストールを自動で更新するかどうかの指定を求められます。「いいえ」を選択した場合、Policy Managerを設定する前にこれを手動で実行する必要があります。
¥PolicyManager_install_dir¥access¥oblix¥lang¥langTag¥docs¥config.htm
ここで、¥PolicyManager_install_dirは、Policy Managerをインストールしたディレクトリです。
構成をPolicy Managerのインストール中に自動的に更新する場合、または手動で更新する場合のいずれも、ディレクトリ権限がOracle Access Managerに対して正しく設定されていることを容易に検証できます。
¥PolicyManager_install_dir¥access¥oblix¥lang¥langTag¥docs¥config.htm
作成する新規ポリシーを書き込むために、Policy Managerはディレクトリ・サーバーと通信する必要があります。次の手順は、この通信に必要な接続を確立する場合のガイドです。
設定中は、「次へ」ボタンをクリックするたびに仕様が保存されます。設定を中止して後で設定を再開すると、同じ場所に戻ります。
ポリシー情報の格納に使用するディレクトリ・サーバーがOracle Access Managerスキーマにロードされていない場合、Policy Managerの設定は完了できません。
次の条件のいずれにも該当する場合、設定プロセスを開始する前に、ポリシー・データのディレクトリ・サーバーのスキーマを手動で更新する必要があります。
これを実行する必要がある場合、次のファイルの指示を使用してください。
¥PolicyManager_install_dir¥access¥oblix¥lang¥langTag
¥ldap_schema_changes_directory_server.html
ここで、パス名のdirectory_serverは、特定のディレクトリ・サーバー・タイプを表し、¥langTagは、使用中の言語(たとえば¥en-usなど)を表します。
http://hostname:port/access/oblix
ここで、hostnameはWebサーバーをホストするマシン、portはWebPassのWebサーバー・インスタンスのHTTPポート番号をそれぞれ指し、/access/oblix
はアクセス・システム・コンソールに接続します。
アクセス・システムのメイン・ページが表示されます。
アプリケーションがまだ設定されていないことが通知されます。
次のページでディレクトリ・サーバー・タイプについて指定します。
ユーザー・データ、構成データ、およびポリシー・データが格納されるディレクトリ・サーバーの詳細を指定する必要があります。各タイプのデータに対してディレクトリ・サーバーの情報を指定するよう求められます。
ディレクトリ・サーバー・タイプは、アクティビティの範囲に影響を与えます。Sunディレクトリ・サーバーでは、ポリシー・データを構成データやユーザー・データとは異なるディレクトリ・サーバーに格納できます。すべてのポリシー・データは、同じディレクトリ・サーバーに格納する必要があります。
Active Directoryでは、純粋なADSI構成が作成され、ADSIオプションを選択する場合、ディレクトリ・サーバーへの通信はADSIを介して構成されます。「動的補助オブジェクト・クラス(Windows 2003のみ)」を有効化する場合、「動的リンク補助クラスについて」を参照してください。
設定中に表示される情報は、環境により異なります。この例では、ユーザー・データ、構成データ、およびポリシー・データは同じディレクトリ・サーバーに格納されています。ユーザーの環境とは異なる場合があります。
Sun
ここで、ユーザー・データのディレクトリ・サーバー詳細を指定して、Policy Managerがディレクトリ・サーバーを検索して、このディレクトリ・サーバーに情報をコピーできるようにします。
ユーザー・データおよび構成データの格納場所について指定を求められます。
Sun
次に、ユーザー・データおよび構成データを同じディレクトリまたは個別のディレクトリに格納できることが通知され、デプロイの構成を選択するよう求められます。
次のページで「セットアップ・ヘルプ」ボタンが表示されます。このボタンを選択して、設定プロセス中の追加情報を取得できます。ここで、構成DN、検索ベース、およびポリシー・ベースの場所を指定するよう求められます。
これは、IDシステム構成中に指定した検索ベースと同じである必要があります。
これは、IDシステム構成中に指定した構成DNと同じである必要があります。
このノードは、ポリシー・ディレクトリ・サーバー内に存在します。このノードが存在していない場合、手動で作成します。
ここで、Personオブジェクト・クラスを指定するよう求められます。これは、IDシステムの設定中に指定したものと一致する必要があります。詳細は、準備ワークシートおよび
「PersonオブジェクトクラスおよびGroupオブジェクト・クラスの詳細の指定の手順」を参照してください。
例:
Personオブジェクト・クラス: gensiteOrgPerson
この時点で、Webサーバーの再起動を求めるプロンプトが表示されます。
ここで、Oracle Access Managerポリシー・ドメインのルート・ディレクトリを指定するよう求められます。
ポリシー・ドメインを定義および保護するマスター管理者の機能を制限しない場合は、デフォルト値"/"を受け入れることをお薦めします。詳細は、『Oracle Access Managerアクセス管理ガイド』を参照してください。
Policy Domain Root /
次のページで認証スキームの構成の情報を指定します。
Policy Managerの設定中に、次の2つの認証スキームが自動的に構成されます。
匿名認証方式は、匿名ユーザーに提供されるため特に有用です。ユーザーは、自己登録およびロスト・パスワード管理などのアクセス・システムにより保護されないOracle Access Manager固有のURLにアクセスできます。
また、ユーザー・ディレクトリの構成情報に基づき、基本およびクライアント証明書認証スキームを自動的に構成できます。
各スキームの設定ページ上のフィールドには、設定するOracle Access Manager環境と一貫性のある情報を入力する必要があります。ほとんどの場合、該当するデフォルトが設定ページに表示されます。これらのパラメータは、アクセス・システム・コンソールを使用して後で変更できます。
また、ポリシーを設定するかどうかの指定を求められます。このオプションを受け入れる場合、次の2つのポリシー・ドメインが自動的に作成されます。
自動構成を拒否し、後でBasic Over LDAPおよびクライアント証明書認証スキームをアクセス・システム・コンソールで設定することも可能です。認証スキームおよびポリシー・ドメインの詳細は、『Oracle Access Managerアクセス管理ガイド』を参照してください。
次に、ポリシーを構成してOracle Access Manager関連(URL)を保護するかどうかの指定を求められます。デフォルトは、「いいえ」です。
ポリシー・ドメインを使用する前に、WebGateおよびAccess Serverを関連付けてインストールする必要があります。ポリシー・ドメインの詳細は、『Oracle Access Managerアクセス管理ガイド』を参照してください。
次のページで、Policy Managerの設定を完了するための指示が表示されます。
データ・ディレクトリの保護ページには、IDシステムのセキュリティを維持するために保護する必要があるOracle Access Managerのディレクトリが表示されます。
画面上のページの後半部には、Oracle Access Managerポリシー・ドメインの構成についての追加情報が表示されます。
Policy Managerのホームページが表示されます。
ログインして、設定プロセス中に自動的に構成された認証スキームを確認することによって、Policy Managerの設定を容易に確認できます。また、『Oracle Access Managerアクセス管理ガイド』で説明されているように、アクセス・システム・コンソールの使用を開始して、Access Serverインスタンスを設定し、その他の管理者を定義することもできます。
http://hostname:port/access/oblix
ここで、hostnameはWebサーバーをホストするマシン、portはWebPassのWebサーバー・インスタンスのHTTPポート番号をそれぞれ指し、/access/oblixはアクセス・システム・コンソールに接続します。
アクセス・システム・コンソールが表示されます。
トップ・ナビゲーション・バーのタブをクリックして、オプションのリストを表示できます。これは、画面上のページの左側に表示されます。たとえば、手順4を完了して、現在構成されている認証スキーマのリストを表示します。
現在構成されている認証スキーマのリストが新規ページの本体に表示されます。スキーマの自動構成を選択しなかった場合、何もリストされません。
この時点で、次を実行できます。
詳細は、「Access Serverのインストール」を参照してください。
たとえば、『Oracle Access Managerアクセス管理ガイド』で説明されているように、ポリシー・ドメインを定義または変更できます。Access ServerまたはWebGateをインストールしていない場合でも、これらを定義する機能に影響はありません。これらのコンポーネントをインストールした後は、ポリシー・ドメインに影響を与えます。
詳細は、『Oracle Access Managerアクセス管理ガイド』を参照してください。
詳細は、第8章「Access Serverのインストール」を参照してください。
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