ヘッダーをスキップ

Oracle Application Serverインストレーション・ガイド
10g (10.1.4.0.1) for HP-UX Itanium

B31749-02
目次
目次
索引
索引

戻る 次へ

F トラブルシューティング

この付録では、Oracle Application Serverのインストール時に発生する可能性がある一般的な問題の解決策について説明します。内容は次のとおりです。

F.1 ログ・ファイル

次のログ・ファイルは、インストーラによって書き込まれます。

F.2 一般的なトラブルシューティングのヒント

インストール中にエラーが発生した場合は、次のように対処してください。

F.3 インストールの問題および解決策

この項では、インストールに関する一般的な問題および解決策について説明します。

F.3.1 ログ・ファイルの場所

次の2つのセットのログ・ファイルがあります。

F.3.2 リンクの失敗、ORAエラー

問題

インストール時、リンクに失敗してORAエラーが表示されました。

解決策

インストーラを終了してログ・ファイルのエラー・メッセージを確認します。特に、ORACLE_HOME/install/make.logファイルを確認します。

失敗したインストールを削除します。Oracle Application Serverを再インストールする前に、第2章「要件」に示すすべての要件をコンピュータが満たしていることを確認します。

特に、次の要件を確認します。

F.3.3 インストール開始時の前提条件チェックの失敗

問題

インストール開始時に実行される前提条件チェックが失敗しました。

解決策

オペレーティング・システムのパッチまたはパッチ・バンドルが欠落していることを示す警告が前提条件チェックで表示された場合は、パッチが実際に欠落しているか、または置き換えられています。このパッチにかわるパッチがコンピュータにインストールされている場合、この警告は無視できます。

F.3.4 空でないディレクトリへのインストールに関するメッセージ

問題

インストーラによって、空でないディレクトリにインストールしていることを示すメッセージが表示されます。

解決策

インストールを開始して「ファイルの場所の指定」画面を過ぎた後は、インストールが完了していない場合でも、指定したOracleホーム・ディレクトリはすでにインストーラによって作成されています。後で、インストーラによって作成されたファイルを含む同じディレクトリに再度インストールしようとすると、ディレクトリが空でないことを示す警告がインストーラによって表示されます。

次の手順を実行します。

  1. 「警告」ダイアログ・ボックスで、「いいえ」をクリックして「ファイルの場所の指定」画面に戻ります。

  2. 「ファイルの場所の指定」画面で、「インストールされた製品」をクリックします。これによって、「インベントリ」画面が表示されます。

    「インベントリ」画面にOracleホームが表示されている場合は、そのOracleホームを削除する必要があります。詳細は、付録D「削除および再インストール」を参照してください。

    「インベントリ」画面にOracleホームが表示されていない場合は、Oracleホームからファイルを削除するのみで、インストールを続行できます。

F.3.5 SHMMAXおよびSEMMSLに関するメッセージ

問題

OracleAS Metadata Repositoryをインストールすると、インストーラによってSHMMAXおよびSEMMSLに関するメッセージが表示されます。

解決策

/etc/systemファイルで次のことを確認します。

F.3.6 インストール前の確認を実行した後インストーラが表示されない

問題

インストール前の確認を実行した後に、インストーラが表示されません。

解決策

CD-ROMまたはDVDのマウント・ポイントであるディレクトリが不適切な権限でマウントされたため、pwdコマンドが正常に動作しませんでした。pwdを実行すると、現行のディレクトリを判別できませんというメッセージが戻されます。

この問題を解決するには、次の手順を実行します。

  1. CD-ROMをアンマウントします。

  2. マウント・ディレクトリの権限を755に変更します。

  3. CD-ROMを再マウントします。

これで、インストーラは正しく実行されます。

F.3.7 失敗したインストールをクリーンアップできない

インストールに成功しなかった場合は、Oracle Application Serverを再度インストールする前に、失敗したインストールを削除する必要があります。詳細は、付録D「削除および再インストール」を参照してください。

F.3.8 cn=orcladminアカウントのパスワード忘れ

問題

cn=orcladminアカウントのパスワードを忘れました。

解決策

データベースでパスワードを再設定できます。DSEのルート属性名はorclsupasswordです。

接続の試行を特定の回数失敗すると、cn=orcladminアカウントはロックされます。この場合、アカウントをロック解除する必要があります。アカウントをロック解除する方法については、次の項F.3.9項「cn=orcladminアカウントのロック」を参照してください。

F.3.9 cn=orcladminアカウントのロック

問題

接続の試行に10回失敗するとcn=orcladminアカウントがロックされます。これは、パスワード・ポリシーで制御されます。試行失敗回数のデフォルト値は10回です。

解決策

cn=orcladminのパスワードがわかっている場合は、次のコマンドを実行してアカウントをロック解除できます。

prompt> ORACLE_HOME/bin/oidpasswd connect=dbsid unlock_su_acct=true

dbsidはデータベースのSIDです。たとえば、次のようになります。

prompt> ORACLE_HOME/bin/oidpasswd connect=orcl unlock_su_acct=true
OID DB user password: enter_ODS_password
OID superuser account unlocked successfully.

このコマンドによって、ODSスキーマのパスワードの入力を要求されます。デフォルトでは、ODSパスワードは、インストール時に入力したcn=orcladminおよびias_adminアカウントのパスワードと同じです。

パスワード・ポリシーを変更する場合は、『Oracle Internet Directory管理者ガイド』を参照してください。

F.3.10 ユーザー・インタフェースが希望の言語で表示されない、または正しく表示されない

問題

メッセージが希望の言語で表示されない、または正しく表示されません。

解決策

現在、Oracle Application Serverでは、インストール後の言語の追加または削除はサポートされていません。

英語以外の内容を表示する場合は、インストール時に、すべての必要な言語を追加してください。インストール時に言語を追加するには、「インストールする製品の選択」画面の「製品の言語」ボタンをクリックします。デフォルトでインストールされている言語を確認する場合は、3.4項「追加の言語のインストール」を参照してください。

英語以外の内容を表示する場合、インストール時に「製品の言語」をクリックし忘れると、必要なフォントがインストールされないため、ユーザー・インタフェースが正しく表示されないことがあります。この問題を解決するには、OracleAS Metadata Repository Upgrade Assistant and UtilitiesのCD-ROMまたはOracle Application ServerのDVD-ROMから、必要なフォントをインストールします。

  1. OracleAS Metadata Repository Upgrade Assistant and UtilitiesのCD-ROMまたはOracle Application ServerのDVD-ROMを挿入してマウントします。

  2. CD-ROMの場合: CD-ROMのutilities/fontsディレクトリの内容をORACLE_HOME/jdk/jre/lib/fontsディレクトリにコピーします。

    DVD-ROMの場合: DVD-ROMのrepca_utilities/utilities/fontsディレクトリの内容をORACLE_HOME/jdk/jre/lib/fontsディレクトリにコピーします。

F.3.11 インストーラにOracleAS Metadata Repositoryの正しいデータベース名が表示されない

問題

中間層のインストール時に、インストーラの「OracleAS Metadata Repositoryの選択」画面(中間層で使用するOracleAS Metadata Repositoryを選択する画面)に選択可能なOracleAS Metadata Repositoryデータベースの名前が正しく表示されません。

解決策

oraInventory/logs/installActionstimestamp.logログ・ファイルを確認します。次の行がある場合は注意してください。

*** Select OracleAS Metadata Repository Page*** 
Error:*** Alert: Error validating repository on multiple hosts and ports.
A database hostname or port is missing.

これは、OracleAS Metadata Repositoryデータベース名に大文字のPORTまたはHOSTが含まれていることを意味します。この問題を修正するには、大文字のPORTまたはHOSTが含まれないようにデータベース名を変更します。

F.3.12 Configuration Assistantの失敗: 一般

この項では、Configuration Assistantの失敗に対するトラブルシューティングでの一般的なヒントを示します。特定のConfiguration Assistantの失敗については、次の項を参照してください。付録E「Configuration Assistant」も参照してください。

問題

Configuration Assistantが失敗しました。

解決策

Configuration Assistantの失敗には、様々な原因があります。次に、確認可能な事項を示します。

F.3.13 OracleAS Randomize Password Configuration Assistantの失敗

OracleAS Randomize Password Configuration Assistantを再実行する前に、次の手順を実行する必要があります。

  1. Oracle Directory Managerを起動します。

  2. Oracle Internet Directoryのホスト名、ポート、ユーザー名およびパスワードを入力します。

  3. エントリ管理」→「cn=OracleContext」→「cn=Products」→「cn=IAS」→「cn=IAS Infrastructure Databases」の順に展開します。

  4. orclreferencename=your_globaldb_name」を選択します。

  5. your_globaldb_nameツリーの下にあるスキーマごとに、orclreferencenameエントリがあります。orclreferencenameエントリに対して、次の手順を実行します。

    • orclpassword属性の値をスキーマ名に変更します。たとえば、スキーマ名がwirelessの場合は、orclpassword属性の値をwirelessに変更します。

    • orclflexattribute1falseに変更します。

    適用」をクリックします。

    ODSおよびOEM_REPOSITORYを除くすべてのスキーマに対して、これらの手順を実行します。

  6. SQL*Plusを使用して、OracleAS Randomize Password Configuration Assistantが失敗したデータベースにログインし、次のスクリプトを実行します。

    prompt> sqlplus "sys/password as sysdba"
    SQL> @ORACLE_HOME/assistants/dbca/admin/unlock.sql
    
    

    passwordは、SYSユーザーのパスワードです。

  7. OracleAS Randomize Password Configuration Assistantを再実行します。

F.3.14 Database Configuration Assistant(DBCA)の失敗

問題

DBCAが失敗し、次のエラーが戻されます。

Open wallet failedoracle.net.config.ServiceAliasException
at oracle.net.config.ServiceAlias.<init>(Compiled Code)
at oracle.net.config.Service.<init>(Compiled Code)
at oracle.net.config.DatabaseService.<init>(Compiled Code)
at oracle.sysman.assistants.util.NetworkUtils.registerDBWithDirSrvc(NetworkUtils.j 
ava:1137)
at oracle.sysman.assistants.dbca.backend.DirServiceStep.executePreReqImpl(Compiled 
Code)
at oracle.sysman.assistants.dbca.backend.PrerequisiteStep.executeImpl(Prerequisite 
Step.java:149)
at oracle.sysman.assistants.dbca.backend.Step.execute(Compiled Code)
at oracle.sysman.assistants.dbca.backend.PostDBCreationStep.executeImpl(Compiled Code)
at oracle.sysman.assistants.dbca.backend.Step.execute(Compiled Code)
at oracle.sysman.assistants.dbca.backend.Host$ModeRunner.run(Compiled Code)
at java.lang.Thread.run(Thread.java:466)
ERROR :oracle.sysman.assistants.util.NetAPIException

解決策

このエラーは、環境変数TNS_ADMINが設定されている場合に発生します。環境変数TNS_ADMINは設定しないでください(2.8.6項「TNS_ADMIN」を参照)。設定されている場合は、設定を解除し、「Configuration Assistant」画面で「再試行」ボタンをクリックしてDBCAを再実行します。

F.3.15 Database Configuration Assistant(DBCA)からの害のないエラー・メッセージ

ログ・ファイルに含まれている場合がある「OC4J構成ファイルをコピー中にエラーが発生しました」というメッセージは、害がなく、無視できます。

Nov 25, 2004 9:07:30 PM oracle.sysman.emcp.EMConfig updateReposVars
INFO: Updating file /ASInstalls/ASInfra/sysman/emdrep/config/repository.variables ...
Nov 25, 2004 9:07:35 PM oracle.sysman.emcp.EMConfig addPortEntries
INFO: Updating file /ASInstalls/ASInfra/install/portlist.ini ...
Nov 25, 2004 9:07:35 PM oracle.sysman.emcp.EMConfig updateEmdProps
INFO: Updating file /ASInstalls/ASInfra/sysman/config/emd.properties ...
Nov 25, 2004 9:07:35 PM oracle.sysman.emcp.EMConfig updateConfigFiles
INFO: targets.xml file is updated successfully
Nov 25, 2004 9:07:35 PM oracle.sysman.emcp.EMConfig updateEmomsProps
INFO: Updating file
/ASInstalls/ASInfra/sysman/config/emoms.properties ...
Nov 25, 2004 9:07:35 PM oracle.sysman.emcp.EMConfig updateConfigFiles
INFO: emoms.properties file is updated successfully
Nov 25, 2004 9:07:40 PM oracle.sysman.emcp.EMConfig copyOC4JDir
WARNING: Error copying OC4J config files from
/ASInstalls/ASInfra/oc4j/j2ee/OC4J_DBConsole to
/ASInstalls/ASInfra/oc4j/j2ee/OC4J_DBConsole_hostname.domain_portaldb
Nov 25, 2004 9:07:40 PM oracle.sysman.emcp.EMConfig startOMS 
INFO: Starting the DBConsole ...
Nov 25, 2004 9:08:26 PM oracle.sysman.emcp.EMConfig perform 
INFO: DBConsole is started successfully

F.3.16 OPMN Configuration Assistant - Oracle HTTP Serverの起動の失敗

問題

OPMN Configuration Assistant - Oracle HTTP Serverの起動の再実行に失敗しました。

解決策

Oracle HTTP Serverがすでに実行されていることが問題となっています。Configuration Assistantを再実行する前に、次のコマンドを実行してOracle HTTP Serverを停止します。

prompt> $ORACLE_HOME/opmn/bin/opmnctl stopproc ias-component=HTTP_Server

その後、OPMN Configuration Assistant - Oracle HTTP Serverの起動を再実行します。

F.3.17 OPMN Configuration Assistant - DASインスタンスの起動の失敗

問題

OPMN Configuration Assistant - DASインスタンスの起動の再実行に失敗しました。

解決策

Oracle Delegated Administration Servicesインスタンスがすでに実行されていることが問題となっています。Configuration Assistantを再実行する前に、次のコマンドを実行してOracle Delegated Administration Servicesインスタンスを停止します。

prompt> $ORACLE_HOME/opmn/bin/opmnctl stopproc ias-component=OC4J_Security

その後、OPMN Configuration Assistant - DASインスタンスの起動を再実行します。

F.3.18 OPMN Configuration Assistant - OCAの起動の失敗

問題

OPMN Configuration Assistant - OCAの起動の再実行に失敗しました。

解決策

OCAインスタンスがすでに実行されていることが問題となっています。Configuration Assistantを再実行する前に、次のコマンドを実行してOCAインスタンスを停止します。

prompt> $ORACLE_HOME/opmn/bin/opmnctl stopproc ias-component=OC4J instancename=oca

その後、OPMN Configuration Assistant - OCAの起動を再実行します。

F.3.19 「警告: DCMサービスはこの時点で使用できない場合があります。」

問題

OracleAS Cluster(Identity Management)の最初のノードをインストールすると、Java Security Configuration Assistantが次のメッセージを返す場合があります。

WARNING: DCM service may not be available at this time to synchronize $ORACLE_
HOME/j2ee/home/config/jazn-data.xml file.

これは、DCMリポジトリの更新が失敗したためで、通信を転送するバックエンド・サービスが使用不可能なときに、コール元クライアントに直接戻るようにロード・バランサの仮想サーバーが構成されていないときに発生します。

解決策

次の手順を実行して、問題を修正します。

  1. インストールの完了後に、次のコマンドを実行します。

    prompt> $ORACLE_HOME/dcm/bin/dcmctl updateConfig -ct jazn
    
    
  2. dcmctl updateConfigコマンドがエラーを返さなかったことを確認します。

  3. 次のコマンドを使用して、パスワードが正しいことを確認します。

    prompt> $ORACLE_HOME/jdk/bin/java
                    -Doracle.security.jazn.config=./jazn/install/jazn.xml
                    -jar jazn.jar -checkpasswd jazn.com admin -pw admin_password
    
    

F.3.20 OracleAS Cluster(Identity Management)- Cluster Configuration Assistantの失敗

問題

クラスタ名が不適切に入力されたか、またはクラスタが使用不可だったため、OracleAS Cluster(Identity Management)のインストール時に、Cluster Configuration Assistantが失敗しました。

解決策

インスタンスをクラスタ化するには、Application Server Controlではなく、dcmctl joinclusterコマンドを使用する必要があります。Application Server Controlでは使用できないコンポーネントが含まれているインスタンスはクラスタ化できないため、Application Server Controlは使用できません。この場合は、OC4Jホーム・インスタンスが使用不可です。

F.3.21 OracleAS Cluster(Identity Management)- 2つ目のOracle Internet Directoryノードでのインストールの失敗

問題

OracleAS Cluster(Identity Management)の最初のノードにOracle Internet Directoryを正常にインストールした後、2つ目のノードでOracle Internet Directoryのインストールが失敗します。

解決策

次の手順を実行して、問題を修正します。

  1. 次のコマンドを実行して、データベースに接続します。

    prompt> sqlplus ods/password
    
    
  2. IMCFREGISTRY表からノード2のレジストリ情報を削除します。

    SQL> delete from IMCFREGISTRY where IASINSTANCE='node2_instance_name';
    
    
  3. ODS_PROCESSからPROCESS情報を削除します。

    SQL> delete from ods_process where hostname='node2_hostname';
    
    
  4. ODS_SHMからOIDMON情報を削除します。

    SQL> delete from ods_shm where NODENAME='node2_hostname';
    
    
  5. 変更をデータベースにコミットし、終了します。

    SQL> commit;
    SQL> exit
    
    

F.3.22 OracleAS Cluster(Identity Management)- 2つ目のOracle Delegated Administration ServicesおよびOracleAS Single Sign-Onノードでのインストールの失敗

問題

OracleAS Cluster(Identity Management)の最初のノードにOracle Delegated Administration ServicesおよびOracleAS Single Sign-Onを正常にインストールした後、2つ目のノードでOracle Delegated Administration ServicesおよびOracleAS Single Sign-Onのインストールが失敗します。

解決策

次の手順を実行して、問題を修正します。

  1. Oracle Directory Managerを起動します。

    prompt> cd ORACLE_HOME/bin
    prompt> ./oidadmin
    
    
  2. 次のエントリへ移動します。

    orclApplicationCommonName=ORASSO_SSOSERVER,cn=SSO,cn=Products,cn=OracleContext
    
    
  3. 属性labeledURIの値から失敗した中間層のインスタンス名を削除します。

  4. 属性labeledURIの値に示されるインスタンス名が存在しない場合、エントリを削除します。

    orclApplicationCommonName=ORASSO_SSOSERVER,cn=SSO,cn=Products,cn=OracleContext
    
    

F.4 削除の問題および解決策

この項では、削除に関連する一般的な問題について説明します。

F.4.1 削除したパートナURLが、OracleAS Single Sign-Onの管理画面に残っている

問題

削除後、削除したパートナ・アプリケーション・エントリの一部が、OracleAS Single Sign-Onの管理画面に残る場合があります。

解決策

削除したパートナ・アプリケーションのエントリを登録解除するコマンドを実行します。このコマンドは、-update_modeパラメータをDELETEに設定する点を除いては、登録のコマンドと同様です。

環境変数LD_LIBRARY_PATHに$ORACLE_HOME/lib32、環境変数LD_LIBRARY_PATH_64に$ORACLE_HOME/libが含まれていることを確認します。その後、次のコマンド(すべてを1行で)を実行します。

prompt> $ORACLE_HOME/jdk/bin/java
 -jar $ORACLE_HOME/sso/lib/ossoreg.jar
 -oracle_home_path $ORACLE_HOME
 -site_name hostname.domain
 -config_mod_osso TRUE
 -mod_osso_url http://hostname.domain:port
 -u userid
 -update_mode DELETE

-site_name hostname.domainには、中間層がインストールされているコンピュータを指定します。ドメイン名も指定します。

-mod_osso_url http://hostname.domain:portには、中間層がインストールされているコンピュータと、Oracle HTTP Serverがリスニングしているポート番号を指定します。

-u useridには、中間層のプロセスを起動できるオペレーティング・システム・ユーザーを指定します。

パラメータの詳細は、『Oracle Application Server Single Sign-On管理者ガイド』の第4章を参照してください。

F.4.2 削除したインスタンスのインスタンス名を再利用できない

問題

削除したインスタンスの名前を新しいOracle Application Serverインスタンスに付けようとすると、エラーが発生します。

解決策

削除したインスタンスの名前は、再利用する前に、Oracle Internet Directoryから削除する必要があります。削除済インスタンスのエントリをOracle Internet Directoryから削除するには、次の手順を実行します。

  1. Oracle Directory Managerを起動します。Oracleホームは、Oracle Internet Directoryをインストールしたホームのことです。

    prompt> $ORACLE_HOME/bin/oidadmin
    
    
  2. 「接続」画面で、Oracle Internet Directoryの接続情報を入力します。Oracle Internet Directoryのスーパーユーザー(cn=orcladmin)としてログインします。

  3. エントリ管理」→「cn=OracleContext」→「cn=Products」→「cn=IAS」→「cn=IAS Instances」の順に展開します。

  4. cn=IAS Instances」の下で、削除するインスタンスを選択します。

  5. メニューから、「編集」→「削除」を選択します。

  6. エントリ管理」→「cn=OracleContext」→「cn=Groups」の順に展開します。

  7. cn=IASAdmins」を選択します。

  8. 「プロパティ」タブで、「uniquemember」フィールドを編集して、そのフィールドからインスタンスを削除します。メニューから「編集」→「削除」を選択しないでください。

  9. 適用」をクリックします。

F.4.3 データベース名を再利用できない

問題

削除したものと同じグローバル・データベース名またはSIDを使用しようとすると、エラーが発生します。

解決策

OracleAS Metadata Repositoryを削除してOracle Internet Directoryを削除しなかった場合、別のOracleAS Metadata Repositoryのインストール時にOracle Internet Directoryおよび同じデータベース名またはSIDを再利用すると、この問題が発生します。Oracle Internet Directoryに、削除したOracleAS Metadata Repositoryの名前が含まれています。この名前は、再利用する前に削除する必要があります。


注意:

中間層を削除する場合は、この手順を実行しないでください。 


  1. Oracle Directory Managerを起動します。Oracleホームは、Oracle Internet Directoryをインストールしたホームのことです。

    prompt> $ORACLE_HOME/bin/oidadmin
    
    
  2. 「接続」画面で、Oracle Internet Directoryの接続情報を入力します。Oracle Internet Directoryのスーパーユーザー(cn=orcladmin)としてログインします。

  3. エントリ管理」→「cn=OracleContext」→「cn=Products」→「cn=Portal」→「cn=UltraSearch」→「cn=Database Instances」→「orclApplicationCommonName=infrastructure_database_name」の順に展開します。

  4. orclApplicationCommonName==infrastructure_database_name」の下にあるすべての子エントリを最も内側の子エントリから順に削除します。エントリを削除するには、それぞれの子エントリを右クリックし、ポップアップ・メニューから「削除」を選択します。「確認」ダイアログ・ボックスで「はい」をクリックします。子エントリを削除するときに、エラー・メッセージが表示されることがあります。これらのエラー・メッセージは無視してかまいません。

  5. orclApplicationCommonName=infrastructure_database_name」の下にあるエントリをすべて削除した後で、このエントリを右クリックして削除します。

  6. エントリ管理」を展開します。

    デフォルト・サブスクライバのエントリを展開します。各文字列を別々に展開する必要があります。たとえば、次のようになります。デフォルト・サブスクライバが"dc=us,dc=oracle,dc=com"である場合は、まず「dc=com」を展開し、次に「dc=oracle」を展開し、その次に「dc=us」を展開する必要があります。

    その後、「cn=OracleContext」→「cn=Products」→「cn=Portal」→「cn=UltraSearch」→「cn=Database Instances」→「cn=infrastructure_database_name」の順に展開します。

  7. cn=infrastructure_database_name」の下にあるすべての子エントリを最も内側の子エントリから順に削除します。エントリを削除するには、それぞれの子エントリを右クリックし、ポップアップ・メニューから「削除」を選択します。「確認」ダイアログ・ボックスで「はい」をクリックします。子エントリを削除するときに、エラー・メッセージが表示されることがあります。これらのエラー・メッセージは無視してかまいません。

  8. cn=infrastructure_database_name」の下にあるエントリをすべて削除した後で、このエントリを右クリックして削除します。

  9. 適用」をクリックします。

F.4.4 分散OracleAS Cluster(Identity Management)での構成解除の失敗

問題

9.4.2項「ケース2: クライアント ---[HTTPS]---> ロード・バランサ ---[HTTPS]---> Oracle HTTP Server」で示すように構成される分散OracleAS Cluster(Identity Management)上で最初のOracleAS Single Sign-Onノードの構成解除を実行すると、Deconfigツールは失敗します。$ORACLE_HOME/sso/log/ssoreg.logにあるログ・ファイルには、次のエラーが記録されます。

Unable to open file $ORACLE_HOME/Apache/Apache/conf/osso/osso.conf.
Please check the file path. 
SSO registration tool failed.  Please check the error in this log file, correct the 
problem and re-run the tool.

解決策

Deconfigツールが失敗したのは、$ORACLE_HOME/Apache/Apache/conf/osso/osso-https.confファイルを検索できなかったためです。次の手順を実行して、この問題を修正します。

  1. osso-https.confからosso.confにリンクを作成します。

    cd $ORACLE_HOME/Apache/Apache/conf/osso
    ln osso-https.conf osso.conf
    
    
  2. Deconfigツールを再実行します。

F.5 関連ドキュメント

この付録で、発生した問題を解決できない場合は、次に示すドキュメントも参照してください。

発生した問題の解決策が見つからない場合は、サービス・リクエストを行ってください。


戻る 次へ
Oracle
Copyright © 2007 Oracle Corporation.

All Rights Reserved.
目次
目次
索引
索引