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Oracle Identity Manager Oracle eBusiness Employee Reconciliation Connectorガイド
リリース9.0.2
B31931-01
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2 コネクタのデプロイ

コネクタのデプロイには次の手順があります。

Oracle eBusiness Employee Reconciliationの複数のインストールに対してコネクタを構成する場合には、次の手順を実行します。

手順1: デプロイ要件の確認

次の表に、コネクタのデプロイ要件を示します。

項目 要件
Oracle Identity Manager Oracle Identity Managerリリース8.5.3以上。
ターゲット・システム Oracle eBusiness Suite 11.5.10。
外部コード JDBCクラス・ライブラリ(classes12.jar)。
ターゲット・システムのユーザー・アカウント 完全な権限を持つAPPSユーザー。

「ITリソースの定義」の項の手順を実行する際に、このユーザー・アカウントの資格証明を指定します。


手順2: ターゲット・システムの構成

このコネクタの場合、ターゲット・システムでは構成手順を実行する必要はありません。

手順3: コネクタ・ファイルおよび外部コードのコピー

次の表に、コピーするコネクタ・ファイルおよびそれらのコピー先のディレクトリを示します。


注意:

この表の1列目のディレクトリ・パスは、インストール・メディアの次に示すZIPファイル内にあるコネクタ・ファイルの場所に対応しています。
Enterprise Applications\Oracle e-Business\Oracle e-Business Employee Reconciliation Rev 2.2.0.zip

これらのファイルの詳細は、「コネクタを構成するファイルおよびディレクトリ」の項を参照してください。


インストール・メディア・ディレクトリのファイル コピー先ディレクトリ
xml\oracleHRResAdp.xml
OIM_home\xlclient
lib\ScheduleTask\xlReconOraHREmp.jar
OIM_home\xellerate\ScheduleTask
resourcesディレクトリのファイル
OIM_home\xellerate\connectorResources
docs\B32163_01.pdf
OIM_home\xellerate\docs\OracleeBizEmp

JDBCクラス・ライブラリ(classes12.jar)をoracle_home\ora92\jdbc\lib\classes12.jarディレクトリからOIM_home\xellerate\ThirdPartyディレクトリにコピーします。ここで、oracle_homeはOracle9i Databaseがインストールされているディレクトリです。たとえば、C:\Oracleです。


注意:

Oracle Identity Managerをクラスタ環境にインストールするときは、インストール・ディレクトリの内容をクラスタの各ノードにコピーします。同じく、connectorResourcesディレクトリとJARファイルも、クラスタの各ノードの対応するディレクトリにコピーする必要があります。

手順4: Oracle Identity Managerサーバーの構成

Oracle Identity Managerサーバーの構成には、次の手順があります。


注意:

クラスタ環境では、クラスタの各ノードでこの手順を実行する必要があります。その後、各ノードを再起動します。

必要な入力ロケールへの変更

必要な入力ロケールに変更するには、必要なフォントのインストールと必要な入力ロケールの設定を行います。

必要な入力ロケールを設定するには、次のようにします。


注意:

使用しているオペレーティング・システムによっては、この手順の実行方法が異なる場合があります。

  1. 「コントロール パネル」を開きます。

  2. 「地域のオプション」をダブルクリックします。

  3. 「地域のオプション」ダイアログ・ボックスの「入力ロケール」タブで、使用する入力ロケールを追加してから、その入力ロケールに切り替えます。

サーバー・キャッシュからのコネクタ・リソース・バンドル関連コンテンツの消去

OIM_home\xellerate\connectorResourcesディレクトリ内に新しいリソース・バンドル・ファイルを追加するたび、または既存のリソース・バンドル・ファイルで変更を行うたびに、コネクタ・リソース・バンドルに関連するコンテンツをサーバー・キャッシュから消去する必要があります。

サーバー・キャッシュからのコネクタ・リソース・バンドルに関連するコンテンツを消去するには、次のようにします。

  1. コマンド・ウィンドウで、OIM_home\xellerate\binディレクトリに移動します。

  2. 次のコマンドのいずれかを入力します。


    注意:

    このステップを実行する前にステップ1を実行する必要があります。コマンドを次のように実行すると、例外がスローされます。
    OIM_home\xellerate\bin\batch_file_name
    

    • Microsoft Windowsの場合:

      PurgeCache.bat ConnectorResourceBundle
      
      
    • UNIXの場合:

      PurgeCache.sh ConnectorResourceBundle
      
      

    このコマンドで、ConnectorResourceBundleは、サーバー・キャッシュから削除できるコンテンツ・カテゴリの1つです。その他のコンテンツ・カテゴリの詳細は、次のファイルを参照してください。

    OIM_home\xellerate\config\xlConfig.xml
    
    

注意:

ステップ2の実行時にスローされる例外は無視できます。

手順5: コネクタのXMLファイルのインポート

コネクタのXMLファイルをインポートするには、次のようにします。

  1. Oracle Identity Manager管理およびユーザー・コンソールを開きます。

  2. 左側のナビゲーション・バーの「デプロイメント管理」リンクをクリックします。

  3. 「デプロイメント管理」の下の「インポート」リンクをクリックします。ファイル検索用のダイアログ・ボックスが表示されます。

  4. OIM_home\xlclientディレクトリにあるoracleHRResAdp.xmlファイルを探して開きます。このXMLファイルの詳細は、「ファイル・プレビュー」ページに表示されます。

  5. 「ファイルの追加」をクリックします。「置換」ページが表示されます。

  6. 「次へ」をクリックします。「確認」ページが表示されます。

  7. 「次へ」をクリックします。Oracle HR ITリソースの「ITリソース・インスタンス・データの提供」ページが表示されます。

  8. Oracle HR ITリソースのパラメータの値を指定します。指定する値の詳細は、「ITリソースの定義」の表を参照してください。

  9. 「次へ」をクリックします。Oracle HR ITリソース・タイプの新規インスタンスの「ITリソース・インスタンス・データの提供」ページが表示されます。

  10. その他のITリソースを定義しないことを指定するには、「スキップ」をクリックします。「確認」ページが表示されます。


    関連資料:

    その他のITリソースを定義する場合、手順は『Oracle Identity Manager Toolsリファレンス・ガイド』を参照してください。

  11. 「選択内容の表示」をクリックします。

    XMLファイルの内容が「インポート」ページに表示されます。一部のノードに十字形のアイコンが表示されている場合があります。各ノードを右クリックして「削除」を選択し、それらのノードを削除します。

  12. 「インポート」をクリックします。コネクタのファイルがOracle Identity Managerにインポートされます。

コネクタのXMLファイルをインポートしたら、「手順6: リコンシリエーションの構成」の項に進みます。

ITリソースの定義

次のOracle HR ITリソース・パラメータの値を指定してください。

パラメータ 説明
Admin Oracle eBusiness Employee Reconciliationデータベースに接続するためのユーザーID。

デフォルト値はAppsです。

AdminCredentials 管理者のパスワード。
Host Oracle eBusiness Employee Reconciliationデータベースのホスト名またはIPアドレス。
IsDebug デバッグ機能。

値はYESまたはNOです。デフォルト値はNOです。

OracleHREmp.Organization Name Oracle Identity Managerの組織名のデフォルト値。

この値は、Xellerate Userを信頼できるモードで作成するために使用されます。デフォルト値はXellerate Usersです。

Port Oracle eBusiness Employee ReconciliationサーバーがリスニングしているTCP/IPポート。

デフォルト値は1521です。

SID Oracle eBusiness Employee ReconciliationデータベースのSID。
TimeStamp 最後のリコンシリエーションのタイムスタンプ。

ITリソース・パラメータの値を指定したら、この手順のステップ9に進んで、コネクタのXMLファイルをインポートします。


注意:

Oracle eBusiness Employee Reconciliationデータベースに接続するには、既存の標準APPSユーザーを使用する必要があります。これは、データベースの更新に必要な権限を持っているのがこのユーザーのみであるためです。

手順6: リコンシリエーションの構成

リコンシリエーションには次のステップがあります。

信頼できるソース・リコンシリエーションの構成


関連資料:

リコンシリエーションの構成の概要は、『Oracle Identity Manager Connectorフレームワーク・ガイド』を参照してください。

信頼できるソース・リコンシリエーションの構成のために必要な作業はありません。コネクタのXMLファイルをインポートした際に、このターゲット・システムは信頼できるソースとして構成されます。

リコンシリエーション・スケジュール済タスクの作成

参照フィールドおよびユーザー・リコンシリエーションにスケジュール済タスクを作成するには、次のようにします。

  1. Oracle Identity Manager Design Consoleを開きます。

  2. 「Xellerate Administration」フォルダを開きます。

  3. 「Task Scheduler」を選択します。

  4. 「Find」をクリックします。事前定義済のスケジュール済タスクの詳細は、2つの別々のタブに表示されます。

  5. 1つ目のスケジュール済タスクの場合は、「Max Retries」フィールドに数値を入力します。この数はOracle Identity Managerがタスクを完了するために試行する回数です。この数を超えると、ERRORステータスがタスクに割り当てられます。

  6. 「Disabled」および「Stop Execution」チェック・ボックスが選択されていないことを確認します。

  7. 「Start」リージョンで、「Start Time」フィールドをダブルクリックします。表示されている日時エディタから、タスクを実行する日時を選択します。

  8. 「Interval」リージョンで、次のスケジュール・パラメータを設定します。

    • タスクを繰り返し実行するように設定するには、「Daily」「Weekly」「Recurring Intervals」「Monthly」または「Yearly」のオプションを選択します。

      「Recurring Intervals」オプションを選択した場合は、タスクを繰り返して実行する時間間隔も指定する必要があります。

    • タスクを一度のみ実行するよう設定するには、「Once」オプションを選択します。

  9. スケジュール済タスクの属性の値を指定します。指定する値の詳細は、「スケジュール済タスク属性の値の指定」を参照してください。


    関連資料:

    タスク属性の追加および削除の詳細は、『Oracle Identity Managerデザイン・コンソール・ガイド』を参照してください。

  10. 「Save」をクリックします。スケジュール済タスクが作成されます。現在はタスクが実行されていないため、「Status」フィールドにINACTIVEステータスが表示されます。タスクは、ステップ7で設定した日時に実行されます。

  11. 2つ目のスケジュール済タスクを作成するには、ステップ5から10を繰り返します。

スケジュール済タスクを作成したら、「ターゲット・システムの複数のインストールに対するコネクタの構成」に進みます。

スケジュール済タスク属性の値の指定

この項では、次に示すスケジュール済タスクに指定する値の詳細を説明します。

参照フィールド・リコンシリエーション・スケジュール済タスク

参照フィールド・リコンシリエーション・スケジュール済タスクの次の属性に値を指定する必要があります。


注意:

属性値はインポートしたコネクタのXMLファイルで事前定義されています。変更する属性にのみ値を指定してください。

属性 説明 デフォルト/サンプル値
Server コネクタがデータのリコンサイルに使用するITリソース・インスタンスの名前 Oracle HR
LookupField Name リコンサイルされる参照フィールドの名前 OracleHR.Employees

これらのタスク属性の値を指定したら、ステップ10に進んで、スケジュール済タスクを作成します。

従業員リコンシリエーション・スケジュール済タスク

従業員リコンシリエーション・スケジュール済タスクの次の属性に値を指定する必要があります。


注意:

属性値はインポートしたコネクタのXMLファイルで事前定義されています。変更する属性にのみ値を指定してください。

属性 説明 デフォルト/サンプル値
Target System Recon - Resource Object name リソース・オブジェクトの名前 Oracle HR Employee
Server コネクタがデータのリコンサイルに使用するITリソース・インスタンス Oracle HR
IsTrusted リコンシリエーションを信頼できるモードで実行する必要があるかどうかを指定 YESまたはNO

これらのタスク属性の値を指定したら、ステップ10に進んで、スケジュール済タスクを作成します。

ターゲット・システムの複数のインストールに対するコネクタの構成


注意:

この手順は、Oracle eBusiness Employee Reconciliationの複数のインストールに対してコネクタを構成する場合にのみ実行します。この手順の各ステップ実行の詳細は、『Oracle Identity Managerデザイン・コンソール・ガイド』を参照してください。

ターゲット・システムの複数のインストールに対してコネクタを構成するには、次のようにします。

  1. 各ターゲット・システムのインストールに、リソース・オブジェクトを1つ作成および構成します。

    「Resource Objects」フォームは、「Resource Management」フォルダにあります。コネクタのXMLファイルをインポートすると、Oracle HR Employeeリソース・オブジェクトが作成されます。このリソース・オブジェクトは、残りのリソース・オブジェクト作成用のテンプレートとして使用できます。

  2. 各リソース・オブジェクトに、ITリソースを1つ作成および構成します。

    「IT Resources」フォームは「Resource Management」フォルダにあります。コネクタのXMLファイルをインポートすると、Oracle HR ITリソースが作成されます。このITリソースは、同じリソース・タイプの、残りのITリソース作成用のテンプレートとして使用できます。

  3. 各リソース・オブジェクトにプロセス・フォームを1つ設計します。

    「Form Designer」フォームは、「Development Tools」フォルダにあります。コネクタのXMLファイルをインポートすると、UD_ORAHR_EMプロセス・フォームが作成されます。

    このプロセス・フォームは、残りのプロセス・フォーム作成用のテンプレートとして使用できます。

  4. 各リソース・オブジェクトに、プロセス定義を1つ作成および構成します。

    「Process Definition」フォームは、「Process Management」フォルダにあります。コネクタのXMLファイルをインポートすると、Oracle HR Employeeプロセス定義が作成されます。このプロセス定義は、残りのプロセス定義作成用のテンプレートとして使用できます。

    各ターゲット・システムのインストールにプロセス定義を作成する際には、実行する必要のある次のステップは、各プロセス定義の作成に固有です。

    • 「Object Name」参照フィールドから、ステップ1で作成したリソース・オブジェクトを選択します。

    • 「Table Name」参照フィールドから、ステップ3で作成したプロセス・フォームを選択します。

  5. 各ターゲット・システム・インストールについてリコンシリエーションを構成します。手順は、「手順6: リコンシリエーションの構成」の項を参照してください。各リコンシリエーション・スケジュール済タスクで変更されるのは、次の属性の値のみです。

    • Target System Recon - Resource Object name

    • Server

    • IsTrusted

    信頼できるソースとして指定するOracle eBusiness Employee Reconciliationのインストールでは、IsTrusted属性をYESに設定します。Oracle eBusiness Employee Reconciliationの単一または複数のインストールを信頼できるソースとして指定できます。その他のOracle eBusiness Employee Reconciliationのインストールでは、この属性をNOに設定します。

  6. 必要であれば、Xellerate Userリソース・オブジェクトに対してリコンサイルされるフィールドを変更します。