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Oracle Identity Manager PeopleSoft Employee Reconciliation Connectorガイド
リリース9.0.2
B31935-01
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2 コネクタのデプロイ

コネクタのデプロイには次の手順があります。

PeopleSoft Employee Reconciliationの複数のインストールに対するコネクタを構成する場合は、次の手順を実行します。

手順1: デプロイ要件の確認

PeopleSoft Employee Reconciliationコネクタのデプロイ要件を確認するには、次のようにします。

  1. 次の表に示された要件を環境が満たしていることを確認します。

    項目 要件
    Oracle Identity Manager Oracle Identity Managerリリース8.5.3以上。
    ターゲット・システム ターゲット・システムは次のいずれか。
    • PeopleSoft HRMS 8.3 SP 1

    • PeopleSoft HRMS 8.9

    次のコンポーネントがインストールおよび構成されていることを確認します。

    • TuxedoおよびJolt(アプリケーション・サーバー)

    • PeopleSoft Internet Architecture

    • PeopleSoft Application Designer(2層モード)

    外部コード 外部コード要件は、次のファイルで構成されます。
    • HRMSBulkRecon.txt

    • HRMSCBRecon.txt

    これらのファイルの詳細は、「手順2: コネクタ・ファイルおよび外部コードのコピー」を参照してください。


  2. PeopleSoft Employee Reconciliationサーバーに対して、次の手順を実行するための管理権限を持っていることを確認します。

    • 新しいメッセージ・ノードの作成

    • PeopleSoft Enterprise Portalの構成

    • メッセージを公開するためのルーティング・ルールの追加

手順2: コネクタ・ファイルおよび外部コードのコピー

次の表に、コピーするファイルおよびそれらのコピー先のディレクトリを示します。


注意:

この表の1列目のディレクトリ・パスは、インストール・メディアの次に示すZIPファイル内にあるコネクタ・ファイルの場所に対応しています。
Enterprise Applications\PeopleSoft Enterprise Applications\PeopleSoft Employee Reconciliation Rev 3.2.0.zip

これらのファイルの詳細は、「コネクタを構成するファイルおよびディレクトリ」を参照してください。


インストール・メディア・ディレクトリのファイル コピー先ディレクトリ
XMLディレクトリのファイル
OIM_home\xlclient
lib\peopleSoftApp.war
OIM_home\xlclient\lib
lib\xlPSFTHRRecon.jar
OIM_home\xellerate\ScheduleTask
lib\ThirdParty\csv.jar
OIM_home\xellerate\ThirdParty
testディレクトリのファイル
OIM_home\xellerate\test
PeopleTools 8.22の場合、PeopleCode\PT822ディレクトリからファイルをコピー

PeopleTools 8.4xの場合、PeopleCodeディレクトリからファイルをコピー

OIM_home\xellerate\Scripts

注意: PeopleTools 8.22とPeopleTools 8.4xの(両方ではなく)いずれか一方のファイルをコピーする必要があります。
PeopleTools 8.22の場合、resources\PT822ディレクトリからファイルをコピー

PeopleTools 8.4xの場合、resourcesディレクトリからファイルをコピー

OIM_home\xellerate\connectorResources

注意: PeopleTools 8.22とPeopleTools 8.4xの(両方ではなく)いずれか一方のファイルをコピーする必要があります。PeopleTools 8.22の場合、resources\PT822ディレクトリには英語ロケール用のリソース・バンドルしか含まれていません。この問題については、第4章の既知の問題リストで説明しています。
docs\B32166_01.pdf
OIM_home\xellerate\docs\PeopleSoftEmp


注意:

Oracle Identity Managerをクラスタ環境にインストールするときは、インストール・ディレクトリの内容をクラスタの各ノードにコピーします。同じく、connectorResourcesディレクトリとJARファイルも、クラスタの各ノードの対応するディレクトリにコピーする必要があります。

手順3: Oracle Identity Managerサーバーの構成

Oracle Identity Managerサーバーの構成には、次の手順があります。


注意:

クラスタ環境では、クラスタの各ノードでこの手順を実行する必要があります。その後、各ノードを再起動します。

必要な入力ロケールへの変更

必要な入力ロケールに変更するには、必要なフォントのインストールと必要な入力ロケールの設定を行います。

必要な入力ロケールを設定するには、次のようにします。


注意:

使用しているオペレーティング・システムによっては、この手順の実行方法が異なる場合があります。

  1. 「コントロール パネル」を開きます。

  2. 「地域のオプション」をダブルクリックします。

  3. 「地域のオプション」ダイアログ・ボックスの「入力ロケール」タブで、使用する入力ロケールを追加してから、その入力ロケールに切り替えます。

サーバー・キャッシュからのコネクタ・リソース・バンドル関連コンテンツの消去

OIM_home\xellerate\connectorResourcesディレクトリ内に新しいリソース・バンドル・ファイルを追加するたび、または既存のリソース・バンドル・ファイルで変更を行うたびに、コネクタ・リソース・バンドルに関連するコンテンツをサーバー・キャッシュから消去する必要があります。

サーバー・キャッシュからコネクタ・リソース・バンドルに関連するコンテンツを消去するには、次のようにします。

  1. コマンド・ウィンドウで、OIM_home\xellerate\binディレクトリに移動します。

  2. 次のコマンドのいずれかを入力します。


    注意:

    このステップを実行する前にステップ1を実行する必要があります。コマンドを次のように実行すると、例外がスローされます。
    OIM_home\xellerate\bin\batch_file_name
    

    • Microsoft Windowsの場合:

      PurgeCache.bat ConnectorResourceBundle
      
      
    • UNIXの場合:

      PurgeCache.sh ConnectorResourceBundle
      
      

    このコマンドのConnectorResourceBundleは、サーバー・キャッシュから削除できるコンテンツ・カテゴリの1つです。その他のコンテンツ・カテゴリの詳細は、次のファイルを参照してください。

    OIM_home\xellerate\config\xlConfig.xml
    
    

注意:

ステップ2の実行時にスローされる例外は無視できます。

手順4: ターゲット・システムの構成

PeopleSoft Employee Reconciliationサーバーを構成するには、管理者アカウントを使用して次の手順を実行します。

メッセージの作成および公開

メッセージを作成および公開する手順は、使用しているPeopleToolsのリリースによって異なります。

PeopleTools 8.22でのメッセージの作成および公開

PeopleTools 8.22でメッセージを作成および公開するには、次の手順を実行します。

  1. メッセージ・チャネルを作成するには、次のようにします。

    1. 「スタート」「プログラム」「Application Designer」の順にクリックします。Application Designerウィンドウが2層モードで表示されます。

    2. 「File」メニューから「New」を選択します。「New Definition」ダイアログ・ボックスが表示されます。

    3. 「Message Channel」を選択し、「OK」をクリックします。

    4. 新しいメッセージ・チャネルをPERSON_BASICとして保存します。

    5. 「File」メニューから「Object Properties」を選択します。「Message Channel Properties」ダイアログ・ボックスが表示されます。

    6. 「Run」オプションを選択し、「Archive Messages」を選択します。

    7. 「OK」をクリックし、メッセージを保存します。

  2. メッセージを作成するには、次のようにします。

    1. Application Designerで、「File」メニューから「New」を選択します。「New Definition」ダイアログ・ボックスが表示されます。

    2. リストから「Message」を選択し、「OK」をクリックします。

    3. 「File」メニューから「Object Properties」を選択します。「Message Properties」ダイアログ・ボックスが表示されます。

    4. 「Use」タブをクリックします。

    5. 「Use」タブで、PERSON_BASICメッセージ・チャネルと、作成したメッセージのバージョンを選択します。

    6. 「Active」を選択してメッセージをアクティブ・メッセージにし、「OK」をクリックします。

    7. 「VERSION_1」を右クリックし、「Insert Child Record」オプションを選択します。Insert Recordウィンドウが表示されます。

    8. 「Name」フィールドにPERSONAL_DATAを入力し、「Insert」をクリックしてから「Close」をクリックします。

    9. 「VERSION_1」の下の「PERSONAL_DATA」をクリックします。PERSONAL_DATAレコードを構成するすべてのフィールドが表示されます。

      デフォルトでは、すべてのフィールドが選択されています。生成するメッセージXMLファイルに必要でないフィールドは、選択を解除してください。メッセージXMLファイル内のフィールドの詳細は、OIM_home\xellerate\test\psft_xellerate_msg.xmlファイルを参照してください。

    10. PS_PERS_NIDレコード、EMPLOYMENTレコードおよびJOBレコードについて、ステップgiを繰り返します。

    11. メッセージをPSFT_XELLERATE_MSGとして保存します。

  3. メッセージを公開するには、次のようにします。

    1. 「File」メニューから「Open」を選択します。「Open Definition」ダイアログ・ボックスが表示されます。

    2. 「Definition」リストから「Component」を選択し、「Name Selection Criteria」フィールドにPERSONAL_DATAを入力して、「Enter」をクリックします。テキストPERSONAL_DATAで始まるすべてのコンポーネント名が表示されます。

    3. リストから「PERSONAL_DATA」を選択し、「Open」をクリックします。PERSONAL_DATAコンポーネントの詳細が表示されます。

    4. 「Structure」タブをクリックし、「PERSONAL_DATA」を右クリックして「View PeopleCode」を選択します。PERSONAL_DATAコンポーネントのPeopleCodeが表示されます。

    5. ウィンドウ左上隅のリストからSavePostChangeイベントを選択します。このイベントのPeopleCodeが表示されます。

    6. 次のファイル内のコードを、SavePostChangeイベントのPeopleCode内のインポート定義の直後にコピーします。

      OIM_home\xellerate\Scripts\HRMSCBRecon.txt
      
      
    7. 「File」メニューから「Save」を選択して、PERSONAL_DATAコンポーネントへの変更を保存します。

この手順を完了したら、「PeopleSoft Employee Reconciliationの構成」に進みます。

PeopleTools 8.4xでのメッセージの作成および公開

PeopleTools 8.4xでメッセージを作成および公開するには、次の手順を実行します。

  1. メッセージ・チャネルを作成するには、次のようにします。

    1. 「スタート」「プログラム」「Peoplesoft8.9hcm」「Application Designer」の順にクリックします。Application Designerウィンドウが2層モードで表示されます。


      注意:

      リコンシリエーション・プロセスでは、Application Engineプログラムが2層モードで実行されている必要があります。Application Designerを2層モードで開くには、データベース・クライアント(PeopleSoftで使用されているデータベースのクライアント)がサーバーにインストールされている必要があります。さらに、PeopleSoft Application Designer Signonウィンドウでサインオン情報を入力するときに、「Connection Type」フィールドから適切なデータベース・タイプ(たとえば、「Oracle Database」など)を選択する必要があります。

    2. 「File」メニューから「New」を選択します。「New Definition」ダイアログ・ボックスが表示されます。

    3. 「Message Channel」を選択し、「OK」をクリックします。

    4. 新しいメッセージ・チャネルをPERSON_BASICとして保存します。

    5. 「File」メニューから「Definition Properties」を選択します。「Message Channel Properties」ダイアログ・ボックスが表示されます。

    6. 「Run」オプションを選択し、「Archive Messages」を選択します。

    7. 「OK」をクリックし、メッセージを保存します。

  2. メッセージ・チャネルを作成したら、次のようにしてメッセージを作成します。

    1. PeopleSoft Application Designerで、「File」メニューから「New」を選択します。「New Definition」ダイアログ・ボックスが表示されます。

    2. リストから「Message」を選択し、「OK」をクリックします。

    3. 「File」メニューから「Definition Properties」を選択します。「Message Properties」ダイアログ・ボックスが表示されます。

    4. 「Use」タブをクリックします。

    5. 「Use」タブで、PERSON_BASICメッセージ・チャネルと、ステップ2で作成したメッセージのバージョンを選択します。

    6. 「Active」を選択して、メッセージをアクティブ・メッセージにします。

    7. メッセージをPSFT_XELLERATE_MSGとして保存します。

  3. メッセージを公開するには、次のようにします。

    1. 「File」メニューから「Open」を選択します。「Open Definition」ダイアログ・ボックスが表示されます。

    2. 「Definition」リストから「Component」を選択し、「Name Selection Criteria」フィールドにPERSONAL_DATAを入力して、「Enter」を押します。テキストPERSONAL_DATAで始まるすべてのコンポーネント名が表示されます。

    3. リストから「PERSONAL_DATA」を選択し、「Open」をクリックします。PERSONAL_DATAコンポーネントの詳細が表示されます。

    4. 「Structure」タブをクリックし、「PERSONAL_DATA」を右クリックして「View PeopleCode」を選択します。PERSONAL_DATAコンポーネントのPeopleCodeが表示されます。

    5. ウィンドウ右上隅のリストからSavePostChangeイベントを選択します。このイベントのPeopleCodeが表示されます。

    6. 次のファイル内のコードを、SavePostChangeイベントのPeopleCode内のインポート定義の後にコピーします。

      OIM_home\xellerate\Scripts\HRMSCBRecon.txt
      
      
    7. 次のファンクション・コール・コードを、SavePostChangeイベントのPeopleCodeの最後に追加します。


      注意:

      このステップは、HRMSCBRecon.txtファイルからコードをコピーしてから実行してください。

      /**********************************************************************/
      /*  Calling the Generate function to generate the
      PSFT_XELLERATE_MSG message*/
      /**********************************************************************/
      Local string &emplid;
      &emplid = PERSON.EMPLID;
      GENERATE(&emplid);
      
      
    8. PERSONAL_DATAコンポーネントへの変更を保存するには、「File」メニューから「Save」を選択します。

PeopleSoft Enterprise Portalの構成

PeopleSoft Enterprise Portalは、PeopleSoft Employee Reconciliationおよびその他のPeopleSoftアプリケーションにおける重要な情報への単一のゲートウェイを提供します。

PeopleSoft Enterprise Portalを構成する手順は、使用しているPeopleToolsのリリースによって異なります。

PeopleTools 8.22でのPeopleSoft Enterprise Portalの構成

PeopleTools 8.22でPeopleSoft Enterprise Portalを構成するには、次の手順を実行します。

  1. XL_NODEリモート・ノードを作成するには、次のようにします。

    1. Application Designerで、「File」メニューから「New」を選択します。「New Definition」ダイアログ・ボックスが表示されます。

    2. リストから「Message Node」を選択し、「OK」をクリックします。

    3. 空白の部分を右クリックし、「Insert Location」を選択します。「Location」ダイアログ・ボックスが表示されます。

    4. PeopleSoft Application GatewayのURLを次の書式で入力します。

      http://hostname:port/servlets/gateway
      
      
    5. 「File」メニューから「Object Properties」を選択します。「Message Node Properties」ダイアログ・ボックスが表示されます。

    6. 「Use」タブを選択します。「Local Node」が選択されていないことを確認してください。

    7. リモート・ノードをXL_NODEとして保存します。

  2. PERSON_BASICメッセージ・チャネルを構成するには、次のようにします。

    1. 「File」メニューから「Open」を選択し、「Message Channel」をクリックします。

    2. PERSON_BASICメッセージ・チャネルを開くには、「PERSON_BASIC」を選択します。

    3. 「Routing Rules」タブをクリックします。

    4. 右ペインの空白の領域を右クリックし、「Insert Message Node」を選択します。「Insert Message Node」ダイアログ・ボックスが表示されます。

    5. 「XL_NODE」メッセージ・ノードを選択し、「Insert」をクリックします。

    6. 「Cancel」をクリックして、ダイアログ・ボックスを閉じます。

    7. 「Routing Rules」タブに表示されたメッセージ・ノードを右クリックします。

    8. 「Routing Direction」をポイントし、「Publish To」を選択します。

    9. メッセージ・チャネルを保存します。

  3. メッセージがPeopleSoft Enterprise Portalゲートウェイ経由でサード・パーティのシステムに送信されるようにPeopleSoft Enterprise Portalゲートウェイを構成するには、次のようにします。


    注意:

    Simple File Handlerは、PeopleTools 8.22のユーティリティであり、PeopleSoftノードによって公開されたメッセージを受け取ったり、サード・パーティのシステムで使用可能なファイルにこれらのメッセージを書き込むことができます。

    1. Webブラウザで、次の書式のURLを使用して、PeopleSoft構成サーブレット・インタフェース(ハンドラ・ディレクトリ)を起動します。

      http://hostname:port/servlets/gateway.administration
      
      

      このURLでは、hostnameはPeopleSoftをホストするアプリケーション・サーバーであり、portはアプリケーション・サーバーがリスニングしているポート番号です。

    2. 「Add Handler」をクリックします。Add Handlerウィンドウが表示されます。

    3. Simple File Handlerクラスの完全名psft.pt8.filehandler.SimpleFileHandlerを入力します。

    4. 「Save」をクリックします。Handler Directoryウィンドウが表示されます。

    5. ハンドラをロードするには、「Load」をクリックします。ハンドラのロード後、「Status」列に「Loaded successfully」というメッセージが表示されます。

    6. 「Configure」をクリックします。

    7. 「Add a file handler node」をクリックします。Add File Handler Nodeウィンドウが表示されます。

    8. 「Node Name」フィールドに、作成したメッセージ・ノードの名前としてXL_NODEを入力します。

    9. 公開されたメッセージを格納する出力ディレクトリを指定します。

    10. 「Include Header」を選択します。

    11. 「Save」をクリックします。

  4. PeopleTools 8.22 Simple File HandlerによってXMLメッセージが生成されます。これらのメッセージをPeopleSoft Connector Listenerサーブレットに公開するには、次のステップでスケジュール済タスクを作成する必要があります。


    注意:

    スケジュール済タスクは、Oracle Identity Managerサーバー上にデプロイされているサーブレットと通信するJavaプログラムを呼び出します。サーブレットはメッセージを解析し、リコンシリエーション・イベントをOracle Identity Managerに送信します。

    次に、サーブレットは、リコンシリエーション・イベントのステータスに基づいてリターン・コードを送信します。リコンシリエーション・イベントが正常に送信された場合、メッセージは削除またはアーカイブされます。そうでない場合、メッセージ・ファイルは変更されない状態で残ります。次回にスケジュール済タスクが実行されるときに、メッセージの送信が再び試行されます。


    1. publish.batファイルおよびxliMsgPublisher.jarファイルを、OIM_home\xellerate\MsgPublisherディレクトリからPeopleSoft Employee Reconciliationサーバー上のディレクトリにコピーします。

    2. テキスト・エディタを使用してpublish.batファイルを開き、ファイルを次のように変更します。

      i. JAVA_HOME変数の値を、PeopleSoft Webサーバー上のインストール・ディレクトリを指し示すように変更します。

      ii.ファイルの最後にあるJavaコマンド内に次の値を指定します。

      - PeopleSoft_listener_servlet_URL

      - Output_directory_for_XML_messages

      - XML_message_name

      - console_log_file_path

      コマンドの書式は次のとおりです。

      java com.thortech.xl.Integration.msgpublisher.PeopleSoftPublisher "PeopleSoft_listener_servlet_URL" "Output_directory_for_XML_messages" XML_message_name >> console_log_file_path
      
      

      次に例を示します。

      java Com.thortech.xl.Integration.msgpublisher.PeopleSoftPublisher "http://host:port/peopleSoftApp/do/peopleSoftAction" "C:/test/file" PSFT_XELLERATE_MSG >> c:/test/consolelog.log
      
      
    3. バッチ・ファイルを保存して閉じます。

    4. PeopleSoft Webサーバーで、「Start」「Settings」「Control Open」の順にクリックします。

    5. 「Scheduled Tasks」をダブルクリックします。

    6. 「Add Schedule Task」をクリックし、「Next」をクリックします。

    7. 「Browse」をクリックし、publish.batファイルを保存先のディレクトリから選択します。

    8. 「Daily」を選択して「Next」をクリックし、再び「Next」をクリックします。

    9. スケジュール済タスクを実行するためのユーザーIDおよびパスワードを入力します。

    10. 「Open Advance properties」チェック・ボックスを選択します。

    11. 「Finish」をクリックします。

    12. 「Schedule」タブで、「Advanced」をクリックします。

    13. 「Repeat Task」を選択します。

    14. タスクを実行する頻度を選択します。

    15. 「OK」をクリックし、再び「OK」をクリックしてウィンドウを閉じます。

PeopleTools 8.4xでのPeopleSoft Enterprise Portalの構成

PeopleTools 8.4xでPeopleSoft Enterprise Portalを構成するには、次の手順を実行します。

メッセージがPeopleSoft Enterprise Portalゲートウェイ経由でコネクタに送信されるようにPeopleSoft Enterprise Portalゲートウェイを構成するには、次のようにします。

  1. Webブラウザを開き、PeopleSoft Enterprise PortalのURLを入力します。PeopleSoft Enterprise PortalのURLの書式は次のとおりです。

    http://servername/psp/Databasename/?cmd=login
    
    

    次に例を示します。

    http://psftserver.acme.com/TestDB/?cmd=login
    
    
  2. 「PeopleTools」「Integration Broker」「Gateways」の順に開きます。ゲートウェイ・コンポーネントの詳細が表示されます。

  3. 「Integration Gateway ID」フィールドにLOCALを入力し、「Search」をクリックします。LOCALゲートウェイは、PeopleSoft Enterprise Portalをインストールすると作成されるデフォルトのゲートウェイです。

  4. PeopleSoftリスニング・コネクタのURLに指定されたIPアドレスが、PeopleSoft Employee ReconciliationがインストールされているWebサーバーのIPアドレスになっていることを確認します。PeopleSoftリスニング・コネクタは、PeopleSoftが提供するモジュールです。PeopleSoftリスニング・コネクタのURLの書式は次のとおりです。

    http://computer_name/PSIGW/PeopleSoftListeningConnector
    
    

    次に例を示します。

    http://172.19.151.53/PSIGW/PeopleSoftListeningConnector
    
    
  5. 「Load Gateway Connectors」をクリックして、LOCALゲートウェイに登録されているすべてのターゲット・コネクタをロードします。

  6. 「Save」をクリックします。

リモート・ノードとして機能するXL_NODEノードを作成するには、次のようにします。

  1. PeopleSoft Enterprise Portalウィンドウで、「PeopleTools」「Integration Broker」「Node Definitions」の順に開きます。

  2. 「Add a New Value」タブをクリックします。

  3. 「Add a New Value」タブで、ノード名としてXL_NODEを入力し、「Add」をクリックします。「Node Definition」ページが表示されます。

  4. 「Description」フィールドにノードの説明を入力します。

  5. 「Local Node」チェック・ボックスの選択を解除し、「Active Node」チェック・ボックスを選択することによって、このノードをリモート・ノードにします。

  6. 「Connectors」タブで、次の情報を入力して検索を実行します。

    Gateway ID: LOCAL

    Connector ID: PSFT81TARGET

  7. 「Properties」タブで、次の情報を入力します。

    Property ID: PSFT81TARGET

    Property Name: URL

    Required value: XMLメッセージを受け取るPeopleSoftサーブレットのURLを入力します。このURLは、次の書式で入力してください。

    http://computer_name:port/peopleSoftApp/do/peopleSoftAction
    
    

    次に例を示します。

    http://myserver:8080/peopleSoftApp/do/peopleSoftAction
    
    
  8. 「Save」をクリックします。

  9. 「Transactions」タブで、「Add Transaction」をクリックします。「Add Transaction」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  10. 次の詳細を入力して、新しいトランザクションを定義します。

    Transaction Type: Outbound Asynchronous

    Request Message: PSFT_XELLERATE_MSG

    Request Message Version: VERSION_1

  11. 「Add」をクリックします。

  12. ステータスを常にアクティブにするには、「Active」を選択します。

  13. 「Save」をクリックして、変更を保存します。

PERSON_BASICメッセージ・チャネルをセキュアにするには、次のようにします。

  1. PeopleSoft Enterprise Portalで、「PeopleTools」「Security」「Permission & Roles」「Permission Lists」の順に開きます。

  2. 「AEAE1000」を選択します。「AEAE1000」権限リストが表示されます。

  3. 「Message Monitor」タブを選択し、「+」ボタンをクリックしてチャネル名を追加します。

  4. チャネル名として「PERSON_BASIC」を指定し、アクセス・レベルとして「FULL」を選択します。

  5. 「Save」をクリックします。

  6. PERSON_BASICメッセージ・チャネルが実行モードになっていることを確認するには、次のようにします。

    1. 「PeopleTools」「Integration Broker」「Monitor」「Monitor Message」の順に開きます。

    2. 「Channel Status」タブをクリックします。

    3. PERSON_BASICメッセージ・チャネルが実行されていることを確認します。停止している場合は、「Run」をクリックします。

バルク・リコンシリエーション用のフラット・ファイルの準備

バルク・リコンシリエーション用のフラット・ファイルを準備するには、次の手順を実行します。

Application Engineプログラムの作成

バルク・リコンシリエーション・プロセスでは、Application Engineプログラムを作成する必要があります。このプログラムを作成するには、次のようにします。

  1. 「スタート」「プログラム」「Peoplesoft8.9hcm」「Application Designer」の順にクリックします。Application Designerウィンドウが2層モードで開きます。

  2. 「File」メニューから「New」を選択します。「New Definition」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  3. 「Definition」リストから「Application Engine」を選択します。App Engine Programウィンドウが表示されます。

  4. Application EngineプログラムのMAINセクションの前に表示されているプラス記号(+)をクリックします。この下に、複数のステップが存在することがあり、各ステップ内に実行対象のPeopleCodeがいくつか存在していることがあります。デフォルトでは、Step01という名前のステップが作成されてMAINに追加されます。

  5. Step01Populateという名前に変更します。

  6. App Engine Programウィンドウで、「Insert」メニューから「Action」を選択します。アクションがPopulateステップに追加されます。

  7. 新しいアクションのリストから「PeopleCode」を選択します。

  8. 「File」メニューから「Save」をクリックして、Application EngineプログラムをBLKPRCS_HRという名前で保存します。

  9. 「PeopleCode」アクションをダブルクリックします。新しいPeopleCodeウィンドウが表示されます。

  10. PeopleCodeウィンドウで、OIM_home\xellerate\Scripts\HRMSBulkRecon.txtファイルからコードをコピーします。このコード内に、出力ファイルのサンプル・ディレクトリ・パスが示されています。サンプル・ディレクトリ・パスを、PeopleSoft Employee Reconciliationサーバー上のディレクトリ・パスに変更します。

  11. Application Engineプログラムを保存し、ウィンドウを閉じます。

Application Engineプログラムの実行

Application Engineプログラムを実行する手順は、使用しているPeopleToolsのリリースによって異なります。

PeopleTools 8.22でのApplication Engineプログラムの実行

PeopleTools 8.22でApplication Engineプログラムを実行するには、次のようにします。

  1. PeopleSoft Enterprise Portalにログインします。

  2. 「People Tools」「Process Scheduler Manager」「Use」「Process Definitions」の順にクリックします。「Process Definitions」ページが表示されます。

  3. 「Add a New value」をクリックします。

  4. 「Process Type」リストから「Application Engine」を選択します。

  5. プロセス名としてApplication Engineプログラムの名前(たとえば、BLKPRCS_HRなど)を入力します。

  6. 「Add」をクリックします。

  7. 「Add」をクリックしたときに表示された検索結果から、Application Engineプログラムを選択します。

  8. 「Process Definition Options」タブで、次の値を指定します。

    • Run Location: Server

    • Server Name: PSNT

    • Component: PRCSMULTI

    • Process Groups: ALLPANLS

  9. 「Save」をクリックします。

  10. ホームページに戻ります。

  11. 「People Tools」「Process Scheduler Manager」「Process」「Sample Processes」の順にクリックします。「Sample Processes」ページが表示されます。

  12. 「Add a New value」をクリックします。

  13. 実行制御IDを指定し、「Add」をクリックします。


    注意:

    実行制御IDは、実行時にプロセスに必要なパラメータが含まれるレコードのキーとして使用されます。パラメータが、プロセスで実行制御IDおよびユーザーIDを使用して問合せできる表に格納されている場合、そのプロセスはユーザー介入なしで実行できます。

  14. 「Run」をクリックします。「Process Scheduler Request」ページが表示されます。

  15. サーバー名を指定します。

  16. Application Engineプログラム名を選択し、「OK」をクリックします。

  17. 「Process Monitor」をクリックして、プロセスのステータスを確認します。

    プロセス・ステータスがSuccessに変更された後、HRMSBulkRecon.txtファイルからコピーしたコード内で指定された場所に、カンマ区切りファイルが作成されます。

PeopleTools 8.4xでのApplication Engineプログラムの実行


注意:

Application Engineプログラムが2層モードで動作するためには、Application Designerへのアクセスに使用されるサーバーにデータベース・クライアントがインストールされている必要があります。2層モードに切り替えるには、PeopleSoftのサインオン画面で「Connection Type」をデータベースとして選択します。

PeopleTools 8.4xでApplication Engineプログラムを実行するには、次のようにします。

  1. 「スタート」「プログラム」「Peoplesoft8.9hcm」「Application Designer」の順にクリックします。Application Designerウィンドウが2層モードで開きます。

  2. 接続タイプ、ユーザーIDおよびパスワードを指定します。

  3. 作成したApplication Engineプログラムを開くには、次のようにします。

    1. 「File」メニューから「Open」を選択し、「Object Type」リストから「Application Engine Program」を選択します。

    2. 「BLKPRCS_HR」を選択し、「Open」をクリックします。

  4. メニュー・バーの下のツールバーで「RUN PROGRAM」コントロールをクリックします。PeopleCodeアクションのコードが実行されます。コード内に指定された場所に、従業員レコードが含まれるカンマ区切りファイルが作成されます。

手順5: 変更ベースのリコンシリエーションのためのPeopleSoftリスナーの構成

この項では、コネクタのリスナーを構成する方法について説明します。以降の説明において、OIM_homeはローカルのOracle Identity Managerサーバーのインストール・ディレクトリを指します。

PeopleSoftリスナーを構成するには、次のようにします。

  1. 次のコマンドを入力して、peopleSoftApp.warファイルの内容を抽出します。このファイルはOIM_home\xlclient\libディレクトリにあります。

    jar –xvf peopleSoftApp.war
    

    注意:

    残りのステップに示すファイルはすべて、peopleSoftApp.warファイルから抽出されたものです。

  2. deployment.propertiesファイルを編集します。このファイルには、PeopleSoftフィードからのXMLメッセージの名前に対応するメッセージ・プロパティが含まれます。この属性のデフォルト値は、PSFT_XELLERATE_MSGです。この属性の正しい値をPeopleSoft管理者から取得してください。

  3. xlsession.propertiesファイルを編集します。このファイルには、次のOracle Identity Manager接続パラメータが含まれます。

    • ObjectName: これは、リコンシリエーション・イベントが作成されるOracle Identity Managerのリソース・オブジェクトの名前です。デフォルト値はPSFT_HR_ROです。ただし、信頼できないリコンシリエーションの場合は、この値を他の任意のリソース・オブジェクトの名前に変更できます。

    • Username: これは、Oracle Identity Managerにログインするためのユーザー名です。デフォルト値はxelsysadmです。

    • Password: これは、Oracle Identity Managerにログインするためのパスワードです。デフォルト・パスワードには暗号化された値を入力する必要があります。

      Kk3821YZhIoG36lvDH2YTw==
      

      注意:

      Oracle Identity Managerのパスワードがデフォルト・パスワードと異なる場合は、付録Bで、プレーン・テキスト・パスワードの暗号化の詳細を参照してください。

  4. xlclient.propertiesファイルを編集します。このファイルには、APIクライアントとOracle Identity Managerとの通信を可能にする次のシステム・プロパティが含まれます。

    • xl.homedir: このプロパティは、Oracle Identity Managerクライアント・ディレクトリを指定します。通常、Oracle Identity Managerクライアント・ディレクトリはOIM_home\xlclientです。

    • java.security.policy: このプロパティは、セキュリティ・ポリシー・ファイルのパスを指定します。通常、このファイルはOIM_home\xlclient\configディレクトリにあります。

    • java.security.auth.login.config: このプロパティは、認証構成ファイルのパスを指定します。通常、このファイルはOIM_home\xlclient\configディレクトリにあります。

      各アプリケーション・サーバーは、それぞれ異なる認証構成ファイルを使用します。

      IBM WebSphere: authws.conf

      BEA WebLogic: authwl.conf

      JBoss Application Server: auth.conf

    • java.naming.provider.url: このプロパティは、アプリケーション・サーバーのJNP URLを指定します。このURLは、OIM_home\xlclient\config\xlconfig.xmlファイルの<Discovery><CoreServer><java.naming.provider.url>タグに示されています。

  5. configureReconciliation.propertiesファイルで次のプロパティを編集します。

    • reconciliationMode: このプロパティには、次の2つのいずれかの値を使用できます。

      • 信頼できるモードでリコンシリエーションを実行する場合は、このプロパティをtrustedに設定します。

      • 信頼できないモードでリコンシリエーションを実行する場合は、このプロパティをnontrustedに設定します。

    • Serverdateformat: このプロパティは、PeopleSoft Employee Reconciliationサーバーで使用される日付書式を指定します。次のいずれか1つの日付書式を選択できます。

      • dd-mmm-yy

      • ddmmyy

      • yyddmm

      • yymmdd

    • xellerateOrganization: このプロパティには、Oracle Identity Manager組織の名前が含まれます。このプロパティのデフォルト値は、Xellerate Usersです。このプロパティには、Oracle Identity Managerに存在している値を割り当てる必要があります。

    • nullDate: このプロパティには、日付フィールドのデフォルト値が含まれます。値は2200/01/01 00:00:00 PSTです。日付フィールドを空白のままにした場合は、この値が使用されます。

    • PeoplesoftstartingYEAR: 年は2桁で指定されます。この2桁(xx)で表された数字に応じて、年は次のように決まります。

      • xxが50以上の場合、19xx年とみなされます。

      • xxが50未満の場合、20xx年とみなされます。

      これは、1950〜2049年の範囲を指定します。

    • XelServerDate: このプロパティには、Oracle Identity Managerサーバーに使用される日付書式が含まれます。

      XelServerDateプロパティの現在の値: yyyy/MM/dd hh:mm:ss z

  6. OIM_home\xellerate\libディレクトリからWEB-INF\libディレクトリに次のファイルをコピーします。

    • wlXLSecurityProviders.jar

    • xlAPI.jar

    • xlAuthentication.jar

    • xlBackOfficeBeans.jar

    • xlBackofficeClient.jar

    • xlCache.jar

    • xlCrypto.jar

    • xlDataObjectBeans.jar

    • xlDataObjects.jar

    • xlLogger.jar

    • xlUtils.jar

    • xlVO.jar

    OIM_home\xellerate\extディレクトリからWEB-INF\libディレクトリに次のファイルをコピーします。

    • oscache.jar

    • javagroups-all.jar

  7. peopleSoftApp.warファイルを抽出先の一時ディレクトリから削除し、次のコマンドを使用してファイルを再作成します。

    jar –cvf peopleSoftApp.war .
    
    
  8. アプリケーション・サーバー(JBoss、IBM WebSphereまたはBEA WebLogic)のデプロイ・ディレクトリおよびOIM_home\xellerate\webappディレクトリから古いバージョンのpeopleSoftApp.warファイルが削除されていることを確認します。

  9. 新しく作成したpeopleSoftApp.warファイルを、アプリケーション・サーバー(JBoss、IBM WebSphereまたはBEA WebLogic)のデプロイ・ディレクトリおよびOIM_home\xellerate\webappディレクトリにコピーします。

  10. Oracle Identity Managerのサーバーおよびクライアントを再起動します。


注意:

変更ベースのリコンシリエーション中にリコンサイルするカスタム属性を追加できます。ただし、カスタム属性を追加する前に、デプロイ手順を完了しておく必要があります。

リコンシリエーションのカスタム属性を追加する手順の詳細は、付録Cを参照してください。


手順6: コネクタのXMLファイルのインポート

コネクタのXMLファイルをOracle Identity Managerにインポートするには、次のようにします。

  1. Oracle Identity Manager管理およびユーザー・コンソールを開きます。

  2. 左側のナビゲーション・バーの「デプロイメント管理」リンクをクリックします。

  3. 「デプロイメント管理」の下の「インポート」リンクをクリックします。ファイル検索用のダイアログ・ボックスが表示されます。

  4. OIM_home\xlclientディレクトリにあるadpPSFT_RECON_DM.xmlファイルを探して開きます。ファイル確認ページにXMLファイルの詳細が表示されます。

  5. 「ファイルの追加」をクリックします。「置換」ページが表示されます。

  6. 「次へ」をクリックします。確認ウィンドウが表示されます。

  7. 「選択内容の表示」をクリックします。

    XMLファイルの内容が「インポート」ページに表示されます。ノードの横に十字形のアイコンが表示されることがあります。各ノードを右クリックして「削除」を選択し、それらのノードを削除します。

  8. 「インポート」をクリックします。コネクタのファイルがOracle Identity Managerにインポートされます。

手順7: リコンシリエーションの構成

リコンシリエーションの構成には次のステップがあります。

信頼できるソース・リコンシリエーションの構成


注意:

この手順のこのステップは、信頼できるソース・リコンシリエーションを構成する場合にのみ実行します。信頼できるソース・リコンシリエーションに構成できるのは、1つのコネクタのみです。別の信頼できるソースを構成している状態でadpPSFT_XellerateUser_RECON_DM.xmlファイルをインポートした場合、2つのコネクタのリコンシリエーションはいずれも機能しなくなります。

リコンシリエーションの構成の概要は、『Oracle Identity Manager Connectorフレームワーク・ガイド』を参照してください。


信頼できるソース・リコンシリエーションを構成するには、まず次のようにして、信頼できるソース・リコンシリエーションのXMLファイルをインポートする必要があります。

  1. Oracle Identity Manager管理およびユーザー・コンソールを開きます。

  2. 左側のナビゲーション・バーの「デプロイメント管理」リンクをクリックします。

  3. 「デプロイメント管理」の下の「インポート」リンクをクリックします。ファイル検索用のダイアログ・ボックスが表示されます。

  4. OIM_home\xlclientディレクトリにあるadpPSFT_XellerateUser_RECON_DM.xmlファイルを探して開きます。このXMLファイルの詳細は、「ファイル・プレビュー」ページに表示されます。

  5. 「ファイルの追加」をクリックします。「置換」ページが表示されます。

  6. 「次へ」をクリックします。「確認」ページが表示されます。

  7. 「インポート」をクリックします。

  8. 表示されるメッセージで「インポート」をクリックして、XMLファイルをインポートすることを確認し、「OK」をクリックします。

次の項で説明されているステップの実行中に、IsTrustedリコンシリエーション・スケジュール済タスクの属性値をYESに設定します。

リコンシリエーション・スケジュール済タスクの作成

参照フィールドとユーザー・リコンシリエーションのスケジュール済タスクを作成するには、次のようにします。

  1. Oracle Identity Manager Design Consoleを開きます。

  2. 「Xellerate Administration」フォルダを開きます。

  3. 「Task Scheduler」を選択します。

  4. 「Find」をクリックします。事前定義されたスケジュール済タスクの詳細が表示されます。

  5. 「Max Retries」フィールドに数値を入力します。この数はOracle Identity Managerがタスクを完了するために試行する回数です。この数を超えると、ERRORステータスがタスクに割り当てられます。

  6. 「Disabled」チェック・ボックスと「Stop Execution」チェック・ボックスが選択されていないことを確認します。

  7. 「Start」リージョンで、「Start Time」フィールドをダブルクリックします。表示される日付時間エディタで、タスクを実行する日付と時間を選択します。

  8. タスクを1回のみ実行するように設定するには、「Interval」リージョンで「Once」オプションを選択します。

  9. スケジュール済タスクの属性の値を指定します。指定する値の詳細は、「スケジュール済タスク属性の値の指定」を参照してください。

  10. 「Save」をクリックします。スケジュール済タスクが作成されます。現在はタスクが実行されていないため、「Status」フィールドにINACTIVEステータスが表示されます。タスクは、ステップ7で設定した日時に実行されます。

  11. ステップ510を繰り返してもう1つのスケジュール済タスクを作成します。

スケジュール済タスクを作成したら、「ターゲット・システムの複数のインストールに対するコネクタの構成」に進みます。

スケジュール済タスク属性の値の指定

従業員リコンシリエーション・スケジュール済タスクの次の属性に値を指定する必要があります。


注意:

属性値はインポートしたコネクタのXMLファイルで事前定義されています。変更する属性にのみ値を指定してください。

属性名 説明 サンプル値
FolderPath PeopleSoft Employee Reconciliationによって生成された従業員リコンシリエーション・ファイルが格納されるディレクトリ・パス。 C:\PSFTHR\UserRecon
TargetSystem リソース・オブジェクトの名前。 PSFT_HR_RO
IsTrusted 信頼できるモードでリコンシリエーションを実行するかどうかを指定します。 YESまたはNO

デフォルト値はNOです。

XellerateOrganization Oracle Identity Managerの組織のデフォルト名。

この値は、Xellerate Userを信頼できるモードで作成するために使用されます。

Xellerate Users
DateFormatFolderPath configureReconciliation.propertiesファイルが格納されるディレクトリ・パス。 C:\PSFTHR\DateFormat\configureReconciliation.properties
isDebug デバッグ機能。 YESまたはNO

デフォルト値はNOです。


これらのタスク属性の値を指定したら、ステップ10へ進んでスケジュール済タスクを作成してください。

ターゲット・システムの複数のインストールに対するコネクタの構成


注意:

この手順は、PeopleSoft Employee Reconciliationの複数のインストールに対してコネクタを構成する場合にのみ実行してください。この手順の各ステップ実行の詳細は、『Oracle Identity Managerデザイン・コンソール・ガイド』を参照してください。

ターゲット・システムの複数のインストールに対してコネクタを構成するには、次のようにします。

  1. ターゲット・システム・インストールごとに1つずつリソース・オブジェクトを作成して構成します。

    「Resource Objects」フォームは、「Resource Management」フォルダにあります。コネクタのXMLファイルをインポートすると、PSFT_HR_ROリソース・オブジェクトが作成されます。このリソース・オブジェクトは、残りのリソース・オブジェクトを作成するためのテンプレートとして使用できます。

  2. リソース・オブジェクトごとに1つずつプロセス・フォームを設計します。

    「Form Designer」フォームは、「Development Tools」フォルダにあります。コネクタのXMLファイルをインポートすると、UD_PSFT_HRプロセス・フォームが作成されます。

    このプロセス・フォームは、残りのプロセス・フォーム作成用のテンプレートとして使用できます。

  3. リソース・オブジェクトごとに1つずつプロセス定義を作成して構成します。

    「Process Definition」フォームは、「Process Management」フォルダにあります。コネクタのXMLファイルをインポートすると、PSFT_HR Processプロセス定義が作成されます。このプロセス定義は、残りのプロセス定義を作成するためのテンプレートとして使用できます。

    各ターゲット・システムのインストールにプロセス定義を作成する際には、実行する必要のある次のステップは、各プロセス定義の作成に固有です。

    • 「Object Name」参照フィールドから、ステップ1で作成したリソース・オブジェクトを選択します。

    • 「Table Name」参照フィールドから、ステップ3で作成したプロセス・フォームを選択します。

  4. 各ターゲット・システム・インストールについてリコンシリエーションを構成します。手順は、「手順7: リコンシリエーションの構成」を参照してください。リコンシリエーションのスケジュール済タスクごとに、次の属性の値のみを変更する必要がありますので注意してください。

    • TargetSystem

    • IsTrusted

    信頼できるソースとして指定するPeopleSoft Employee ReconciliationのインストールのIsTrusted属性をYESに設定します。PeopleSoft Employee Reconciliationの単独インストールと複数インストールのいずれも、信頼できるソースとして指定できます。その他のPeopleSoft Employee Reconciliationのインストールでは、この属性をNOに設定します。

  5. 必要であれば、Xellerate Userリソース・オブジェクトに対してリコンサイルされるフィールドを変更します。

変更ベースのリコンシリエーションを構成するためのその他の手順

変更ベースのリコンシリエーションでは、「手順4: ターゲット・システムの構成」および「手順5: 変更ベースのリコンシリエーションのためのPeopleSoftリスナーの構成」の各項に示された手順を実行する必要があります。

次のアクションは、これらの項で説明している手順とは違う方法で実行する必要があります。