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Oracle Identity Manager Sun Java System Directory Connectorガイド
リリース9.0.2
B31944-01
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1 コネクタについて

Oracle Identity Managerでは、アクセス権の管理、セキュリティおよびITリソースのプロビジョニングが自動化されています。Oracle Identity Managerコネクタは、Oracle Identity Managerとサード・パーティ製アプリケーションの統合に使用されます。Sun Java System Directoryのコネクタは、Oracle Identity ManagerをSun Java System Directoryと統合するために使用されます。


注意:

Oracle Identity Managerコネクタは、オラクル社がThor Technologies社を企業買収する前はリソース・アダプタと呼ばれていました。

この章では、次の項目について説明します。

サポートされている機能

次の表に、このコネクタで使用可能な機能を示します。

プロセス・タスク タイプ 説明
Create User プロビジョニング ユーザーを作成します。
Delete User プロビジョニング ユーザーを削除します。
Enable User プロビジョニング ユーザーを有効化します。
Disable User プロビジョニング ユーザーを無効にします。
Move User プロビジョニング ユーザーをコンテナから別のコンテナへ移動します。
Password Updated プロビジョニング ユーザーのパスワードを更新します。
First Name Updated プロビジョニング ユーザーの名を更新します。
Last Name Updated プロビジョニング ユーザーの姓を更新します。
Department Updated プロビジョニング ユーザーの部門を更新します。
Email ID Updated プロビジョニング ユーザーの電子メール・アドレスを更新します。
Location Updated プロビジョニング ユーザーの場所を更新します。
Middle Name Updated プロビジョニング ユーザーのミドル・ネームを更新します。
Communication Language Updated プロビジョニング ユーザーの通信言語のプリファレンスを更新します。
Telephone Updated プロビジョニング ユーザーの電話番号を更新します。
Title Updated プロビジョニング ユーザーの役職を更新します。
Organization DN Updated プロビジョニング ユーザーの組織DNを更新します。
Add User to Group プロビジョニング ユーザーをグループに追加します。
Remove User from Group プロビジョニング ユーザーをグループから削除します。
Add User to Role プロビジョニング ユーザーをロールに追加します。
Remove User from Role プロビジョニング ユーザーをロールから削除します。
Reconciliation Delete Received リコンシリエーション ユーザーがSun Java System Directoryから削除された場合、Oracle Identity Managerからユーザーを削除します。
Reconciliation Insert Received リコンシリエーション Oracle Identity Managerにユーザーを挿入します。
Reconciliation Update Received リコンシリエーション Oracle Identity Managerで、名前や姓などのユーザーの属性を更新します。


関連資料:

Oracle Identity ManagerとSun Java System Directoryの間の属性マッピングの詳細は、付録Aを参照してください。

多言語サポート

このリリースのコネクタでは、英語のみでなく、次の言語もサポートしています。

リコンシリエーション・モジュール

この項では、リコンシリエーション・モジュールがリコンシリエーション・イベント・レコードを構成するためにターゲット・システムから抽出する要素について説明します。

リコンシリエーションは、次のタイプに分類されます。

参照フィールド・リコンシリエーション

参照フィールド・リコンシリエーションでは、グループ、ロール、および組織のフィールドをリコンサイルします。

ユーザー・リコンシリエーション

ユーザー・リコンシリエーションでは、この項で説明したフィールドをリコンサイルします。

「Reconciled Resource Object」フィールド

次のフィールドがリコンサイルされます。

  • ユーザーID

  • ミドル・ネーム

  • 部門

  • 場所

  • 電話

  • 電子メール

  • 通信言語

  • 役職

  • 組織単位

  • サーバー名(ITリソース)

  • グループ

  • ロール

「Reconciled Xellerate User」フィールド

次のフィールドは、信頼できるモードで実行される場合のみリコンサイルされます。

  • ユーザーID

  • パスワード

  • 組織

  • Xellerateタイプ

  • ロール

プロビジョニング・モジュール

次のフィールドがプロビジョニングされます。

コネクタを構成するファイルおよびディレクトリ

このコネクタを構成するファイルとディレクトリは、インストール・メディアにある次のZIPファイルに圧縮されています。

Directory Servers\Sun Java System Directory Server\Sun Java System Directory Server Rev 4.2.0.zip

これらのファイルとディレクトリを次の表に示します。

インストール・メディア・ディレクトリのファイル 説明
xml\iPlanetResourceObject.xml
このXMLファイルには、コネクタの次のコンポーネントの定義が含まれます。
  • ITリソース・タイプ

  • カスタム・プロセス・フォーム

  • プロセス・タスクおよびルール・ジェネレータ・アダプタ(マッピングを含む)

  • リソース・オブジェクト

  • プロビジョニング・プロセス

  • 事前移入ルール

  • リコンシリエーション・プロセス

  • 参照定義

xml\iPlanetXLResourceObject.xml
このXMLファイルには、Xellerateユーザーの構成が含まれます。このファイルをインポートする必要があるのは、信頼できるソースのリコンシリエーション・モードでコネクタを使用する場合のみです。
lib\xliIPlanet.jar
このJARファイルには、プロビジョニングとリコンシリエーションに必要なクラス・ファイルが含まれます。
resourcesディレクトリのファイル これらの各ファイルには、コネクタで使用されるロケール固有の情報が含まれます。
troubleshoot\log.properties
このファイルは、トラブルシューティング・ユーティリティの実行時、ログ・レベルおよびログ・ファイルの作成先ディレクトリを指定するために使用されます。
troubleshoot\TroubleShootingUtilityIPlanet.class
これは、ターゲット・システムと情報をやりとりするスタンドアロン・クラスです。これは、テスト・ケースの実行に必要なコードを持つクラスです。
troubleshoot\TroubleShootIPlanet.properties
このファイルには、ターゲット・システムとユーザーの詳細への接続に必要な設定の詳細が含まれます。また、実行するコマンドの詳細も含まれます。
docs\B32175_01.pdf
このガイド。コネクタのデプロイ手順について説明しています。


注意:

troubleshootディレクトリ内のファイルは、コネクタ上でテストを実行する目的でのみ使用されます。

「手順2: コネクタのファイルのコピー」で、これらのファイルを必要なディレクトリにコピーする方法を説明します。

コネクタのリリース番号の確認

コネクタのリリース番号は、次のいずれの段階でも判別できます。

デプロイ前

コネクタのデプロイ前にコネクタのリリース番号を確認するには、次のようにします。

  1. xliIPlanet.jarファイルの内容を抽出します。このファイルは、インストール・メディア・ディレクトリのlibディレクトリ内にあります。

  2. テキスト・エディタでmanifest.mfファイルを開きます。このファイルは、xliIPlanet.jarファイル内にバンドル化されているファイルの1つです。

    manifest.mfファイルで、コネクタのリリース番号がVersionプロパティの値として表示されます。


注意:

デプロイ後もxliIPlanet.jarファイルのコピーを保持する場合は、この方法を使用すると、どの段階でもコネクタのリリース番号を確認できます。ただし、コネクタのデプロイ後は、デプロイ後の方法を使用することをお薦めします。

デプロイ中

コネクタのデプロイ中にコネクタのリリース番号を確認するには、「手順4: コネクタのXMLファイルのインポート」に示されている手順4を参照してください。

デプロイ後

コネクタのデプロイ後にコネクタのリリース番号を確認するには、次のようにします。


関連資料:

『Oracle Identity Managerデザイン・コンソール・ガイド』

  1. Oracle Identity Manager Design Consoleを開きます。

  2. フォーム・デザイナで、プロセス・フォームを開きます。コネクタのリリース番号は、「Version」フィールドの値です。