ヘッダーをスキップ
Oracle Identity Manager JBoss用インストレーション・ガイド
リリース9.0
B31962-01
  目次
目次
索引
索引

戻る
戻る
 
次へ
次へ
 

2 インストールの準備

Oracle Identity Managerのインストールを開始する前に、デプロイに必要なコンポーネントの知識を得ることを強くお薦めします。また、システムでインストール準備ができたことを確認するために、組込みの診断ダッシュボードをインストールして使用することもお薦めします。詳細は、「診断ダッシュボードの使用方法」を参照してください。

Oracle Identity Managerの基本的なインストールには次の要素が含まれます。

この章では次の項目について説明します。

新規デプロイ専用のリリース9.0.2

Oracle Identity Managerリリース9.0.2は、Oracle Identity Manager製品の新規デプロイを実行する顧客のみを対象としています。リリース9.0.2は、既存のOracle Identity Managerインストールに上書きインストールしないでください。以前のリリースからリリース9.0.2にアップグレードする場合は、Oracleサポート・サービスに問い合せてください。

ハードウェアおよびソフトウェアの要件

この後の項では、サポートされるホスト・コンピュータ、アプリケーション・サーバーおよびデータベースを示します。これらは、Oracle Identity Managerリリース9.0とそのコンポーネントをインストールするために必要です。


注意:

エンタープライズ・バージョンのアプリケーション・サーバーとデータベース・ソフトウェア、および有効なライセンスを入手する必要があります。Oracle Identity Managerにはこのソフトウェアは含まれていません。


注意:

Oracle Identity Managerインストール・プログラムが、その他のインストール済アプリケーション、ユーティリティまたはドライバと競合することがあります。Oracle Identity Managerをロードする前に、重要性の低いソフトウェアとドライバをインストール・マシンからすべて削除するようにしてください。また、この処理によって、データベース・ホストによるデータベース・スキーマの作成も保証されます。


重要:

Oracle Identity Manager製品の各リリース固有の、ハードウェアとソフトウェアの要件やサポートされる構成については、必ず『Oracle Identity Managerリリース・ノート』を参照してください。このガイドの情報は、一般的にすべてのOracle Identity Manager 9.0.xリリースに適用されます。

サポートされるJBossアプリケーション・サーバー

Oracle Identity Managerリリース9.0は、JBoss 4.0.2アプリケーション・サーバーでの動作が確認されています。


重要:

JBoss用のOracle Identity Managerでは、Java JDK 1.4.2_08以上(たとえば1.4.2_xx)が必要です。ただし、バージョン1.5以上にしないでください。

サポートされるオペレーティング・システム

JBoss 4.0.2アプリケーション・サーバー用のOracle Identity Managerリリース9.0では、次のオペレーティング・システムがサポートされます。

  • Microsoft Windows Server 2003 Enterprise Edition with SP1および2003 R2 Enterprise Edition

  • RedHat Linux AS 4.1

  • Solaris 10

サポートされるデータベース

Oracle Identity Managerインストールのために1つのデータベースを選択します。Oracle Identity Managerでは次のデータベースがサポートされます。

  • Oracle9i Enterprise Editionリリース9.2.0.7

  • Oracle 10g Enterprise Editionリリース10.2.0.1.0

  • Microsoft SQL Server 2000 with Service Pack 3a

Oracle Identity Managerコンポーネントでのホスト・システムの要件

この項の表では、Oracle Identity Manager環境での様々なコンポーネントの最低限のホスト・システム要件を示します。

Oracle Identity Managerサーバーのホスト要件

表2-1に、Oracle Identity Managerサーバーの最低限のホスト要件を示します。これは基本的なデプロイのガイドラインです。デプロイで大きなサイズが必要な場合は各値を増やしてください。

表2-1 Oracle Identity Managerサーバーのホスト要件

サーバーのプラットフォーム 項目

WindowsおよびLinux

  • プロセッサのタイプ: Intel XeonまたはPentium IV

  • プロセッサの速度: 2.4GHz以上、400MHz FSB以上

  • プロセッサの数: 1

  • メモリー: Oracle Identity Managerサーバー・インスタンスごとに2GB

  • ハード・ディスク容量: 20GB(初期値)

  • オペレーティング・システム: Microsoft Windows Server 2003 Enterprise Edition with SP1、2003 R2 Enterprise EditionまたはRedHat Linux AS 4.1

Solaris

  • サーバー: Sun Fire V210

  • プロセッサの数: 1

  • メモリー: Oracle Identity Managerサーバー・インスタンスごとに2GB

  • ハード・ディスク容量: 20GB(初期値)

  • オペレーティング・システム: Solaris 10


データベース・サーバーのホスト要件

表2-2に、サポートされるオペレーティング・システムごとにデータベースの最低限のホスト要件の例を示します。これはガイドラインとして使用してください。デプロイで大きなサイズが必要な場合は各値を増やしてください。特定のデータベース・ホストの要件は、SQL ServerまたはOracleデータベースのドキュメントを参照してください。

表2-2 サンプル・データベース・サーバーのホスト要件

データベース・サーバーのプラットフォーム 項目

WindowsおよびLinux

  • プロセッサのタイプ: Intel Xeon

  • プロセッサの速度: 2.4GHz以上、400MHz FSB以上

  • プロセッサの数: 2

  • メモリー: 1つのCPUごとに2GB

  • ハード・ディスク容量: Windowsでは40GB(初期値)、Linuxでは20GB(初期値)

  • オペレーティング・システム: Microsoft Windows 2000(Server、Advanced Server、Professional)、Windows 2003 Server SP1、Windows XPまたはRedHat Linux AS 4.1

Solaris

  • サーバー: Sun Fire V250

  • プロセッサの数: 2

  • メモリー: 1つのCPUごとに2GB

  • ハード・ディスク容量: 40GB(初期値)

  • ハード・ディスクの数: 1

  • オペレーティング・システム: Solaris 10


Design Consoleのホスト要件

表2-3に、Oracle Identity Manager Design Consoleの最低限のホスト要件を示します。デプロイで大きなサイズが必要な場合は各値を増やしてください。

表2-3 Design Consoleのホスト要件

Design Consoleのプラットフォーム 項目

Windows

  • プロセッサのタイプ: Intel Pentium IV

  • プロセッサの速度: 1.4GHz以上

  • プロセッサの数: 1

  • メモリー: 512MB

  • ハード・ディスク容量: 1GB

  • オペレーティング・システム: Windows 2003(すべてのバージョン)およびWindows XP(すべてのバージョン)


Remote Managerのホスト要件

表2-4に、Oracle Identity Manager Remote Managerの最低限のホスト要件を示します。デプロイで大きなサイズが必要な場合は各値を増やしてください。

表2-4 Remote Managerのホスト要件

Remote Managerのプラットフォーム 項目

WindowsおよびLinux

  • プロセッサのタイプ: Intel Pentium IV

  • プロセッサの速度: 1.4GHz以上

  • プロセッサの数: 1

  • メモリー: 512MB

  • ハード・ディスク容量: 1GB

  • オペレーティング・システム: Microsoft Windows 2003 Server SP1、2003 R2 Enterprise EditionまたはRedHat Linux AS 4.1

Solaris

  • サーバー: Sun Fire V100 Server

  • プロセッサの数: 1

  • メモリー: 512MB

  • ハード・ディスク容量: 10GB

  • オペレーティング・システム: Solaris 10

AIX

  • プロセッサのタイプ: PowerPC

  • プロセッサの数: 1

  • メモリー: 512MB

  • ハード・ディスク容量: 10GB

  • オペレーティング・システム: AIX 5L 5.3


サポートされるバージョンの詳細

表2-5に、Oracle Identity Managerリリース9.0と互換性があるサード・パーティ・コンポーネントのバージョンの詳細を示します。

表2-5 サード・パーティ・コンポーネントのサポートの詳細

項目 バージョンの詳細

JBoss

4.0.2

Oracle 10gリリース2

10.2.0.1.0

Oracle9i

9.2.0.7

SQL Server

2000 with SP3a

Microsoft Windows Server

2003 Enterprise Edition with SP1および2003 R2 Enterprise Edition

RedHat Linux

AS 4.1

Solaris

10

Sun JDK

1.4.2_08以上(たとえば1.4.2_xx)、ただしバージョン1.5以上は不可

Microsoft Internet Explorer

6.x


英語以外のOracle Identity Manager環境での準備

Oracle Identity Managerリリース9.0.2のコンポーネントを英語以外の環境にデプロイする場合、次のガイドラインと要件を確認してください。

開始前の注意事項

Oracle Identity Managerのインストール計画に役立つように、「ハードウェアおよびソフトウェアの要件」「インストール・ワークシート」を読むことをお薦めします。

通常、データベース管理者(DBA)、システム管理者およびIT開発者は各自の専門分野に固有のタスクを処理するため、Oracle Identity Managerのインストール情報をチーム・メンバーで共有する必要があります。表2-6に、インストール・チームの各メンバーが読む必要があるドキュメントの項を示します。

表2-6 インストールでの役割とドキュメント

インストールでの役割 参照する項

データベース管理者

  • インストールの準備(この項)

  • データベース設定

システム管理者

  • インストールの準備(この項)

  • インストール前

  • Oracle Identity Managerインストール

  • インストール後

  • 拡張構成

IT開発者

  • インストールの準備(この項)

  • Oracle Identity Managerインストール

  • Design Consoleのインストール


インストール・ワークシート

表2-7の「インストール・ワークシート」を使用すると、Oracle Identity Managerのインストールを開始する前に、必要な構成属性を特定することができます。このワークシートを印刷し、インストールの記録を取ってください。「ユーザー選択」の列に実際のインストールの情報を記入します。

表2-7 インストール・ワークシート

項目 デフォルト ユーザー選択

Oracle Identity Managerをインストールするためのベース・ディレクトリ

Windows: C:\oracle

UNIXまたはLinux: /opt/oracle


Oracle Identity Managerデータベースがインストールされているマシンの名前またはIPアドレス

N/A脚注1 


データベースが接続をリスニングするTCPポート番号

SQL Serverでは1433

Oracleでは1521


インストールで使用するデータベースの名前

N/A


Oracle Identity Managerがデータベースにアクセスするために使用するデータベース・アカウントの名前とパスワード

N/A


JDKインストール・ディレクトリ

Windows: C:\j2sdk<version>

UNIXまたはLinux: /opt/j2sdk<version>


JBossインストール・ディレクトリ

Windows: C:\jboss-<version>

UNIXまたはLinux: /opt/jboss-<version>



脚注1 N/Aはデフォルトがないことを意味します。Oracle Identity Managerをインストールするときはこの項目の値を指定する必要があります。

診断ダッシュボードの使用方法

診断ダッシュボードは、アプリケーション・サーバーで実行するWebアプリケーションです。これによって、Oracle Identity Managerで必要なコンポーネントについてインストール前とインストール後の環境がチェックされます。Oracle Identity Managerをインストールする前に診断ダッシュボードをインストールすることを強くお薦めします。

診断ダッシュボードのインストール

診断ダッシュボード・ツールは、Oracle Identity ManagerインストーラCDで配布されます。DiagnosticDashboardディレクトリに含まれています。

診断ダッシュボードWebアプリケーションは、アプリケーション・サーバーにデプロイする必要があります。詳細は、『Oracle Identity Manager管理およびユーザー・コンソール・ガイド』を参照してください。


注意:

Oracle Identity Managerサーバーをインストールする前に診断ダッシュボードXIMDDアプリケーションをJBossにインストールすると、JBossの起動時に例外が発生することがあります。この例外を回避するには、jboss-4.0.2\server\default\deploy\jbossweb-tomcat55.sar\META-INF\jboss-service.xmlファイルのUseJBossWebLoaderプロパティをtrueに設定します。

インストール前の環境の確認

診断ダッシュボードによって、Oracle Identity Managerのインストールに必要な次のコンポーネントの存在が確認されます。

  • サポートされるアプリケーション・サーバー

  • サポートされるJava仮想マシン(JVM)

  • サポートされるデータベース

  • Microsoft SQL Server JDBCライブラリ・テスト