ヘッダーをスキップ

Oracle Identity Manager デザイン・コンソール・ガイド
リリース9.0

B31964-01
目次
目次
索引
索引

戻る 次へ

11 Oracle Identity Managerのロギング機能

この章では、Oracle Identity Managerのロギング機能について説明します。次の内容について説明します。

概要

Oracle Identity Managerには、アプリケーションで実行されるアクティビティに関連するログ・ファイルの作成機能があらかじめインストールされています。これらのログ・ファイルに記録される情報のレベル、ログ・ファイルの場所、およびログ・ファイルへの情報のアーカイブ頻度は、構成ファイルでカスタマイズできます。また、Oracle Identity Managerでは、標準のエラーおよび標準の出力メッセージを含むファイルも提供しています。

Oracle Identity Managerで作成されるログ・ファイルを使用して、アプリケーションの様々なモジュール(Adapter FactoryやTask Schedulerなど)で実行されるアクティビティを追跡したり、エラー・メッセージやデータベースに対して実行される問合せを監視できます。このような追跡と監視のアクティビティは、発生の可能性がある問題のトラブルシューティングや、予測されるアプリケーションの動作のテストに役立ちます。

制御可能な項目は次のとおりです。

デフォルトでは、Oracle Identity Managerの実行時に6つのログ・ファイルが自動的に作成されます。そのうち3つは、専用の.cfgファイルで制御されます。

ログ・ファイルの場所とそのプロパティは、xlclient_home¥config¥log.propertiesにあるプロパティ・ファイルによって制御されます。

ロギング・レベル、場所およびアーカイブ頻度の設定

次の表に、.cfgファイルを使用して制御されるログ・ファイルの全般的な動作の設定方法を示します。

制御項目  動作 

ログ・ファイルに書き込まれる詳細情報の量 

すべてのLogger.Module.<module_name>エントリのレベルを目的のロギング・レベルに設定します。たとえば、Logger.Module.ServerManagerエントリをERRORに設定します。  

ログを定期的にアーカイブするかどうか/アーカイブの基準をユーザー指定の時間範囲と最大ファイル・サイズのどちらにするか 

ログ・ファイルのアーカイブをまったく行わない場合は、Logger.LogFile.RollingTypeエントリをNONEに設定します。

ログ・ファイルを時間に基づいてアーカイブする場合は、Logger.LogFile.RollingTypeエントリをFREQUENCYに設定します。その上で、必ずLogger.LogFile.DatePatternを次のいずれかに設定してください。

  • yyyy-MM: 各月の初めにアーカイブがロールオーバーします。

  • yyyy-ww: 各週の初日にアーカイブがロールオーバーします。wwは年間の各週を示します。

  • yyyy-MM-dd: 毎日午前0時にアーカイブがロールオーバーします。

  • yyyy-MM-dd-a: 毎日午前0時と午後12時にアーカイブがロールオーバーします。

  • yyyy-MM-dd-HH: 毎時間、その時間の最初にアーカイブがロールオーバーします。

  • yyyy-MM-dd-HH-mm: 毎分、分の変わり目にアーカイブがロールオーバーします。

Logger.LogFile.DatePatternパラメータのデフォルト設定は、yyyy-MM-dd(毎日午前0時にアーカイブ)です。それぞれのアーカイブ・ログ・ファイルの名前には、日付(および該当する場合は時間)の値が付加されます。デフォルト設定を使用した場合は、毎日午前0時にファイルに名前が付けられますが、たとえば、2004年1月2日と2004年1月3日のアーカイブ・ログの名前は、それぞれ<logfilename>.log.2004-01-01および<logfilename>.log.2004-01-02のようになります。

注意: データのパターンには「:」(コロン)を使用しないでください。

ログ・ファイルのサイズに基づいてログ・ファイルをアーカイブする場合は、Logger.LogFile.RollingTypeエントリをSIZEに設定します。

また、必ず次の設定を行ってください。

Logger.LogFile.MaxFileSizeエントリを、ログ・ファイルのアーカイブを実行するファイル・サイズに設定します。ログ・ファイルがそのサイズに達すると、ファイルのコンテンツがアーカイブ・ファイルにロールオーバーされ、元のファイルには新しいログが書き込まれます。次に説明するLogger.LogFile.MaxBackupIndexエントリで設定されたログ・ファイル数に達するまで、Oracle Identity Managerによって、追加のアーカイブ・ファイルが継続的に作成されます。

log4j.appender.logFile.MaxBackupIndexエントリを、Oracle Identity Managerで作成するアーカイブ・ログ・ファイルの最大数に設定します。たとえば、このエントリを5に設定すると、Oracle Identity Managerによって最大5つの増分アーカイブ・ログ・ファイルが作成されます。これには、アーカイブでない実際のログ・ファイルは含まれません。5番目のログ・ファイルが作成されると、追加のログ・アーカイブによって最も古いアーカイブ・ログ・ファイルが削除され、2番目に古いコンテンツに置き換えられます。 

ログ・ファイルを置く場所 

ログ・ファイルの作成場所を指定するには、Logger.LogFile.FilePathエントリを目的の場所に設定します。たとえば、ServerManager.logファイルをC:¥oracle¥xellerate¥logsに作成するには、このエントリを ./logs/ServerManager.logに設定します(./¥oracle¥xellerateの場所を指定します)。ログ・ファイルの名前も必ず指定してください。 


戻る 次へ
Oracle
Copyright © 2006 Oracle Corporation.

All Rights Reserved.
目次
目次
索引
索引