Oracle Identity Managerのシステム定義コンポーネントはグローバライズされており、これらのアイテムの翻訳はリリースに同梱されています。Oracle Identity Managerユーザー・インタフェースのフィールド、フォームおよびその他の要素に対するユーザー定義の拡張には、グローバリゼーションをサポートするための手動の構成が必要です。必要に応じて、管理コンソール用にスタイルシートをカスタマイズできます。
この章の内容は次のとおりです。
Oracle Identity Managerは、次のコンポーネントで構成されています。
Oracle Identity Managerインストーラ
Oracle Identity Manager管理およびユーザー・コンソール: これは、管理者およびユーザーが使用する主要なアプリケーションです。
Oracle Identity Manager Design Console: Design Consoleは、システム管理者がメタデータの拡張を作成するために使用します。
診断ダッシュボード: ダッシュボードは、システム管理者がOracle Identity Managerのインストールの問題を検出してトラブルシューティングを行うために使用します。
Remote Manager: ネットワーク経由の通信機能がない、またはネットワーク対応だがセキュアではないAPIを持つターゲット・システムとの統合を可能にする、軽量ネットワーク・サーバーです。
コネクタ: Oracle Identity Managerと特定のサード・パーティ・アプリケーション(Microsoft ExchangeやNovell eDirectoryなど)の統合に使用します。
次のシステム・プロパティは、現行リリースでは単一言語のグローバリゼーションをサポートし、次期リリースでは多言語のグローバリゼーションをサポートする予定です。
user.language: Oracle Identity Managerでは、電子メールをユーザーに送信する際の電子メールの自動生成など、バックエンド・アクティビティにこのプロパティを使用します。このプロパティは、インストール時に言語を選択する際に設定します。次期リリースでは、この設定はユーザー・プリファレンスとなり、システム全体の言語設定ではなくなります。
ブラウザにデータを表示する場合、Oracle Identity Managerでは、ブラウザによって送信されるHTTPヘッダーのaccept-language
パラメータの値に基づいてデータをローカライズします。Oracle Identity Managerアプリケーションでは、すべてのレスポンスをその言語にローカライズします。
user.region: user.language
と同様に、Oracle Identity Managerでは、ユーザーへの電子メールの送信などのバックエンド・プロセスにこの設定を使用します。
関連資料: user.language およびuser.region システム・プロパティの設定方法の詳細は、『Oracle Identity Managerデザイン・コンソール・ガイド』を参照してください。 |
Oracle Identity ManagerによりWebブラウザに表示される日付、時刻などの書式設定は、Webブラウザのロケール設定に基づいています。この設定の対象は次のとおりです。
入出力の日付および時刻の書式
入出力の数値書式
地域または国の要件に従ったテキスト文字列のソート
名前の構成要素(名および姓)の順序
Oracle Identity Managerインストール・プログラムを実行すると、最初に言語を選択するよう要求されます。インストーラのすべての画面およびメッセージは、選択された言語に基づいてローカライズされます。
Oracle Identity Manager管理およびユーザー・コンソールはグローバライズされ、このリリースでサポートされる言語に翻訳されています。ユーザー定義データ用の翻訳された文字列を追加構成したり、ユーザー定義データの追加時にキャッシュを消去できます。また、ロケール固有のスタイルシートをカスタマイズできます。
この項の残りの内容は次のとおりです。
Oracle Identity Managerでは、ユーザー・インタフェースに表示されるテキスト文字列のローカライズ版をリソース・バンドルに格納します。
管理およびユーザー・コンソールに表示されるメッセージはすべてプロパティ・ファイルでローカライズされます。サポートされる言語への翻訳の基礎となるファイルは次のとおりです。
WEB-INF\classes\xlWebAdmin.properties
WEB-INF\classes\xlRichClient.properties
これらのファイルには、ユーザーまたは管理者が構成できないユーザー・インタフェースの基本テキストが含まれます。
このリリースでは、これらのプロパティ・ファイルの要素は、フランス語と日本語に翻訳されています。ブラウザに情報を送信する際、Oracle Identity Managerではブラウザの言語設定に依存します。たとえば、ブラウザの言語設定がフランス語の場合、Oracle Identity Managerではフランス語のプロパティ・ファイルxlWebAdmin_fr.properties
およびxlRichClient_fr.properties
を使用してコンテンツをローカライズします。
WEB-INF\classes\xlDefaultAdmin.properties
ファイルには、次のような翻訳する必要がないプロパティが含まれています。
メニュー・リンク・アクション
イメージのパス
デリミタとセパレータ
その他の特殊文字および数字
Webレイヤーの構成プロパティ
Oracle Identity Managerメタデータは、インストール時にデータベースに移入されます。たとえば、システム生成のユーザー、組織、プロセス、リソースなどがあります。メタデータおよびインストール後に構成するメタデータの拡張には、次のことが当てはまります。
ほとんどのシステム・メタデータは、英語で構成されデータベースに格納されます。
Oracle Identity ManagerによりデータベースからフェッチされたデータがWeb層に達すると、データのローカライズされた文字列を含むリソース・バンドルが検索されます。
注意: システム・メタデータは変更できません。しかし、Design Consoleで構成するメタデータの拡張にはリソース・バンドルを作成できます。リソースおよびプロパティをリソース・バンドル・プロパティ・ファイルに指定する構文は、デフォルト・バンドルのものと同様です。この詳細は、次の各項で説明します。 |
ロケール固有のテキスト文字列は、ユーザー定義データのリソース・バンドルで構成できます。『Oracle Identity Managerデザイン・コンソール・ガイド』で説明しているように、通常、ユーザー定義の参照、フィールド、フォームなどはDesign Consoleで作成します。このリリースでは、管理およびユーザー・コンソールに表示するためのユーザー定義フィールドのローカライズ版を構成することもできます。カスタム・リソース・バンドルを使用してユーザー定義データをローカライズする方法は、この項の次の各項で説明します。
次のようなOracle Identity Managerホーム・ディレクトリのcustomResources
というフォルダにあるローカライズされたユーザー定義データのリソース・バンドルを構成します。
<OIM_HOME
>\xellerate\customResources
このフォルダには、次のファイルがあります。
customDefaultResources.properties: 翻訳が不要なすべてのカスタム・プロパティを定義します。
customResources.properties: 英語のプロパティの翻訳が含まれます。
customResources_ja.properties: 日本語のプロパティの翻訳が含まれます。
customResources_fr.properties: フランス語のプロパティの翻訳が含まれます。
次の手順は、管理およびユーザー・コンソールのインタフェースで使用されるユーザー定義アイテムをローカライズする方法を示しています。
ユーザー定義フィールド・ラベルおよびフォーム・フィールド・ラベルを追加するには、次のようにします。
global.udf.<udf_column_name
>=<Text to display in the user interface
>
たとえば、UD_USER_USERNAME
という列には、次のキーを定義します。
global.udf.UD_USER_USERNAME = First Name
リソース・バンドル・キーの値の空白をハイフン(-)で置き換えます。
ユーザー定義参照フィールドを追加するには、次のようにします。
キーを定義する次の形式を使用して、参照フィールドのリソース文字列を構成します。
global.<lookup_code
>.<encode_data
>=<Value to appear in the user interface
>
たとえば、エンコードされた参照値Active
、Disabled
およびDeleted
を持つ、UD_USER_STATUS
という参照列のmyuser.status
という参照コードには、次のキーを作成します。
global.myuser.status.Active=Active global.myuser.status.Disabled=Disabled global.myuser.status.Deleted=Deleted
リソース・バンドル・キーの値の空白をハイフン(-)で置き換えます。
FormMetaData.xml
を使用して列をフォームに追加するには、次の構文を使用して列を構成します。
global.<lookup_code
>.<encode_data
>=<column to appear in the user interface>
次のデフォルトのチャレンジ質問は、Oracle Identity Managerで自動的にローカライズされます。
What is the name of your pet?
What is the city of your birth?
What is your favorite color?
What is your mother's maiden name?
カスタムのチャレンジ質問をOracle Identity Manager Design Consoleに追加する場合は、対応するプロパティをカスタム・リソース・バンドルに追加して、質問のテキストをサポートされる言語でローカライズする必要があります。
たとえば、What is your favorite sport?という新しいチャレンジ質問を追加するとします。このテキストをローカライズするには、customResources.properties、customResources_fr.propertiesおよびcustomResources_ja.propertiesの各ファイルにプロパティを次の形式で追加する必要があります。
global.Lookup.WebClient.Questions.question-text=value
質問のテキストの空白をハイフン(-)で置き換える必要があります。たとえば、What is your favorite sport?というチャレンジ質問をフランス語でローカライズするには、customResources_fr.propertiesファイルに次のプロパティを追加します。
global.Lookup.WebClient.Questions.What-is-your-favorite-sport? = Quel est votre sport favori?
デフォルトのチャレンジ質問のテキストを変更するには、同様に、対応するプロパティをカスタム・リソース・バンドルに追加する必要があります。たとえば、What is your favorite color?という質問のテキストをアメリカのスペルからイギリスのスペルに変更するには、customResources.propertiesファイルに次の新しいプロパティを追加する必要があります。
global.Lookup.WebClient.Questions.What-is-your-favorite-color?=What is your favourite colour?
英語、フランス語および日本語の各ロケールのデフォルトのチャレンジ質問のテキストを変更するには、変更した質問のプロパティをcustomResources.properties、customResources_fr.propertiesおよびcustomResources_ja.propertiesの各ファイルに追加します。
Oracle Identity Manager管理およびユーザー・コンソールで参照フィールドをクリックすると、まず、翻訳された値がないかロケール固有のリソース・バンドルが調査されます。参照フィールドの翻訳された値がリソース・バンドルにない場合は、Oracle Identity Managerデータベースのデフォルト値が使用されます。たとえば、UD_USER_STATUS
という参照列のmyuser.status
という参照コードに対する次のキーがロケール固有のリソース・バンドルにない場合は、Oracle Identity ManagerデータベースのActive、DisabledおよびDeletedのデフォルト値が使用されます。
global.myuser.status.Active=Active User global.myuser.status.Disabled=Disabled User global.myuser.status.Deleted=Deleted User
参照コードのすべてのキーに対する翻訳された値がリソース・バンドルにない場合、欠落したキーはスキップされます。たとえば、UD_USER_STATUS
という参照列のmyuser.status
という参照コードに対する次のキーがロケール固有のリソース・バンドルにある場合、Disabledステータスは表示されません。
global.myuser.status.Active=Active User global.myuser.status.Deleted=Deleted User
参照キーに対する翻訳された値がリソース・バンドルにある場合、その他に翻訳された値がないかリソース・バンドルだけが検索されます。Oracle Identity Managerデータベースのデフォルト値は、参照キーに対する翻訳された値がない場合のみ使用されます。
コネクタは、ターゲット・アプリケーションでプロビジョニングおよびリコンシリエーションに使用できるOracle Identity Managerのリソース・オブジェクト、プロセス定義、アダプタ、フォームおよび実行可能コードの組合せです。次のようなOracle Identity Managerホーム・ディレクトリのconnectorResources
というフォルダにあるローカライズされたユーザー定義コネクタ・データのリソース・バンドルを構成します。
<OIM_HOME
>\xellerate\connectorResources
コネクタでは、次のものを構成およびローカライズできます。
レスポンス・コードの説明
プロセス・タスクのレスポンス・コード
ターゲット・システムの属性名(コネクタ用にコーディングされる操作の入力として使用される場合)
フォームのフィールド・ラベル
コネクタのビジネス・ロジックで使用される、ターゲット・システムのプロビジョニング操作のレスポンス文字列
新しいレスポンス・コード、レスポンス・コードの説明、参照、フォーム・フィールドまたはユーザー定義フィールドをコネクタに構成する際、対応するリソース・バンドルを次のフォルダに作成します。
<OIM_HOME
>/xellerate/connectorResources
注意: クラスタ化されたデプロイでは、クラスタ内のすべてのノードで同じ変更を行う必要があります。 |
レスポンス・コードおよびレスポンス・コードの説明に対するローカライズされたテキストを追加するには、次のようにします。
次の構文を使用して、キーを書式設定します。
<process name
>.<task name
>.<response code
>=<Response code value to appear in the administrative user interface
>
レスポンス・コードごとに2つのキーを作成します。一方はローカライズされたレスポンス・コード用、もう一方はローカライズされたレスポンス・コードの説明用です。
たとえば、次のようなキーを作成できます。
MyApplication.Create-User.CONNECTION_ERROR=Connection Error MyApplication.Create-User.CONNECTION_ERROR.description=Error connecting to MyApplication Server MyApplication.Create-User.PASSWORD_MISMATCH=Password Mismatch MyApplication.Create-User.PASSWORD_MISMATCH.description=Password and Confirm Password fields do not match MyApplication.Create-User.PASSWORD_INSUFFICIENT=Password Is Insufficient MyApplication.Create-User.PASSWORD_INSUFFICIENT.description=Password must be at least 5 characters
この場合、プロセス名はMyApplication
、タスク名はCreate-User
、レスポンス・コードはCONNECTION_ERROR
、PASSWORD_MISMATCH
およびPASSWORD_INSUFFICIENT
です。
プロセス名、タスク名、レスポンス・コードの空白をすべてハイフン(-)で置き換えます。
ユーザー定義フィールド・ラベルおよびフォーム・フィールド・ラベルをローカライズするには、次のようにします。
次の構文を使用して、キーを書式設定します。
global.udf.<udf_column_name
>=<Field label value to be displayed on the administrative console user interface
>
たとえば、USR_UDF_LANGUAGE
およびUSR_UDF_COUNTRY
という列に対して次のようなキーを作成できます。
global.udf.USR_UDF_LANGUAGE = User's Language global.udf.USR_UDF_COUNTRY = User's Country
リソース・バンドル・キーの値の空白をハイフン(-)で置き換えます。
列およびコードで検索するユーザー定義参照フィールドを追加するには、次のようにします。
キーを定義する次の形式を使用して、参照フィールドのリソース文字列を構成します。
global.<lookup_code
>.<encode_data
>=<Value to be displayed in the user interface
>
たとえば、エンコードされた参照値Active
、Disabled
およびDeleted
を持つ、UD_USER_STATUS
という参照列のmyuser.status
という参照コードには、次のキーを作成します。
global.myuser.status.Active=Active global.myuser.status.Disabled=Disabled global.myuser.status.Deleted=Deleted
リソース・バンドル・キーの値の空白をハイフン(-)で置き換えます。
デフォルトでは、プロパティ・ファイルでマルチバイト・キャラクタはサポートされません。マルチバイト・キャラクタをプロパティ・ファイルで使用するには、Sun社のnative2ascii
国際化ツールを使用してプロパティ・ファイルをエンコードする必要があります。native2ascii
国際化ツールの詳細は、次のURLでSun Developer Networkにアクセスしてください。
Oracle Identity Managerでは、次のディレクトリにあるリソース・バンドルをキャッシュします。
<OIM_HOME
>\xellerate\customResources <OIM_HOME
>\xellerate\connectorResources
新しいリソース・バンドル・ファイルをconnectorResources
ディレクトリに追加したり、connectorResources
またはcustomResources
の既存のリソース・バンドル・ファイルを変更したときには、キャッシュを消去する必要があります。クラスタ化されたデプロイでは、クラスタのすべてのノードが同じサブネット上にない場合は、すべてのノードでキャッシュを消去する必要があります。
注意: 次の手順では、キャッシュ・カテゴリCustomResourceBundle およびConnectorResourceBundle を参照します。他のコンテンツ・カテゴリの詳細は、次のファイルを参照してください。
< |
サーバー・キャッシュを消去するには、オペレーティング・システムに応じて次のユーティリティのいずれかを実行します。
OIM_HOME
\xellerate\bin\PurgeCache.bat
OIM_HOME/xellerate/bin/PurgeCache.sh
デフォルトでは、PurgeCacheユーティリティは、サーバー・キャッシュからすべてのカテゴリのコンテンツを削除します。PurgeCacheユーティリティを変更して、特定のコネクタ・リソース・バンドルまたはカスタム・リソース・バンドルを消去するには、次の手順を実行します。
オペレーティング・システムに応じて次のコマンドのいずれかを実行し、Oracle Identity Managerのbinディレクトリに変更します。
cd \OIM_HOME\xellerate\bin cd /OIM_HOME/xellerate/bin
オペレーティング・システムに応じて次のコマンドのいずれかを実行し、PurgeCacheユーティリティをコピーします。
copy PurgeCache.bat PurgeCache2.bat cp PurgeCache.sh PurgeCache2.sh
オペレーティング・システムに応じて、PurgeCache2.batファイルまたはPurgeCache2.shファイルをテキスト・エディタで開きます。
次の行を探します。
com.thortech.xl.cache.PurgeCache All
この行を次のいずれかに変更します。
com.thortech.xl.cache.PurgeCache ConnectorResourceBundle com.thortech.xl.cache.PurgeCache CustomResourceBundle
サーバー・キャッシュからすべてのカテゴリのコンテンツを削除するには、All
を使用します。
ファイルを保存して閉じます。
オペレーティング・システムに応じて、次のユーティリティのいずれかを実行します。
PurgeCache2.bat PurgeCache2.sh
Oracle Identity Managerでは、Webクライアントのすべてのユーザー入力をUTF-8としてエンコードします。
Design Consoleでは、JavaでサポートされるUCS-2エンコーディングを使用してUnicodeデータをOracle Identity Managerサーバーに送信します。
Oracle Identity Managerでは、ロケールで使用されるキャラクタ・セットに従ってHTMLページをエンコードします。Webページを表示する際、ブラウザでは、特定のフォントおよびキャラクタ・セット・マッピング表を使用するのにページ・エンコーディングが必要です。アプリケーションでは、HTMLフォームからの入力データを処理するのにページ・エンコーディングが必要です。
HTMLページのページ・エンコーディングを指定するために、Oracle Identity Managerでは次のことを実行します。
ページ・エンコーディングを選択します。
HTMLコンテンツをエンコードします。
エンコーディング名を使用してHTMLページを指定します。
この項の残りの内容は次のとおりです。
単一言語および多言語アプリケーションの場合、Oracle Identity Managerでは、JavaServer Pages(JSP)のContent-Type
HTTPヘッダーにHTMLページのエンコーディングを指定します。Oracle Identity Managerでは、次の例のようにutf-8
のcharset
を指定したcontentType
ページ・ディレクティブを使用します。
<%@ page contentType="text/html; charset=utf-8" %> This will be used in the common files web\layouts\tjspClassicLayout.jsp, web\pages\FilterErrorPage.jsp web\layouts\tjspPopUpLayout.jsp
この例では、ContentType
HTTPヘッダーにより、Webクライアントとサーバー間のすべての通信でUTF-8エンコーディングが必ず使用されます。
注意: UTF-8はすべての言語をサポートします。 |
Oracle Identity Managerでは、次のように文字エンコーディングをHTMLページ・ヘッダーに指定します。
<meta http-equiv="Content-Type" content="text/html;charset=utf-8">
Oracle Identity Managerでは、ユーザーが入力を指定できるHTMLフォームを生成します。Microsoft Internet ExplorerブラウザでのPOSTリクエストとGETリクエストのいずれの場合も、Oracle Identity Managerでは、フォームのエンコーディングに基づいてユーザー入力をエンコードします。たとえば、フォームでUTF-8エンコーディングを使用する場合、ブラウザはUTF-8でエンコードされたユーザー入力を返します。
ブラウザでは、POSTリクエストとGETリクエストにおける入力の引渡しに異なる方法を使用します。
テキスト文字列は、英語からほとんどのヨーロッパ言語に翻訳されると、しばしば長くなることがあります。翻訳された英語の文は、ヨーロッパ言語では平均30〜40%長くなり、際立ったものでは200%長くなることがあります。アジア言語の場合、テキストは30〜50%短くなります。
ユーザー・インタフェースのユーザー定義要素を構成およびローカライズする場合、翻訳後に、メニュー項目、アイコン名などがWebベースの管理コンソールの表示に悪影響を及ぼしていないことを確認してください。
注意: ユーザー定義要素は、リソース・バンドルでローカライズします。詳細は、「カスタム・リソース・バンドルを使用したユーザー定義データのローカライズ」および「リソース・バンドルを使用したコネクタのローカライズ」を参照してください。 |
フォント・サイズ、ファミリ、書体および太字、イタリック、右斜体などの書式は、ロケールによって異なります。たとえば、より小さいフォント・サイズはアジア言語では読みにくいことがあります。また、一部のアジア言語では、太字やイタリックなどの書式をそれほどあるいはまったく使用しません。ロケールごとにスタイルを定義することがベスト・プラクティスです。ロケール固有のスタイルシートを使用すると、ロケールによって異なるフォント・サイズや、太字またはイタリックの使用または不使用を指定できます。また、特定のロケールに対するスタイルシートがない場合、スタイルシートの選択メカニズムをデフォルト・スタイルシートに戻すこともできます。
Oracle Identity Managerでは、言語固有のスタイルシートを使用します。CSSファイルのロケール固有の情報には、言語固有のスタイルシートで言語ごとに変更する必要があるクラスが含まれます。CSSファイルは、クライアント・ブラウザの言語設定に基づいて動的にロードされます。
JSPは、言語固有のスタイルシートから次の言語固有のプロパティを継承します。
フォント名、フォント・サイズ(幅、高さはピクセル)など
右から左に読む言語および左から右に読む言語の位置合せ
これは、双方向言語サポートとして知られています。このリリースでは、日本語とフランス語のみをサポートしています。現在、双方向サポートは実装されていません。
双方向言語サポートのテキストの方向
このリリースでは、日本語とフランス語のみをサポートしています。現在、双方向サポートは実装されていません。
Oracle Identity Managerでは、次のJSPファイルを使用します。
tjspClassicLayout.jsp
tjspPopupLayout.jsp
JSPページの次のコードにより、ロケールが制御されます。
<% java.util.Locale locale = (java.util.Locale)session.getAttribute(org.apache.struts.Globals.LOCALE_KEY); String languageFile = application.getRealPath("/css/Xellerate_" + locale.getLanguage() + ".css"); String css_file = "css/Xellerate_" + locale.getLanguage() + ".css"; if(locale.getCountry() != null && locale.getCountry().equals("")==false){ languageFile = application.getRealPath("/css/Xellerate_" + locale.getLanguage() + "_" + locale.getCountry() + ".css"); css_file = "css/Xellerate_" + locale.getLanguage() + "_" + locale.getCountry() + ".css"; } try{ File f = new File(languageFile); if(!f.exists() || !f.isFile() || !f.canRead()){ css_file = "css/Xellerate.css"; } }catch(Exception e){ css_file = "css/Xellerate.css"; } %> <link rel="stylesheet" href="<%=css_file%>" type="text/css" />
スタイル・クラスOutlines
およびpopupOutline
により、テキストの水平方向の拡大が制御されます。これらの要素は、スタイルシートではデフォルト値を保持します。次のコードでは、width
値を他の%
値に変更して、幅全体を拡大または縮小できます。
.Outlines { BORDER-BOTTOM: #666666 1px solid; BORDER-LEFT: #666666 1px solid; BORDER-RIGHT: #666666 1px solid; BORDER-TOP: #666666 1px solid; WIDTH: 130%; } .popupOutline{ WIDTH: 100%; }
一般的な垂直方向の拡大の場合、対応するスタイルシート・ファイルで、ファイルの一番上近くにあるTD
クラスのPADDING-BOTTOM
の値を次のように変更します。
td{ PADDING-BOTTOM:2px !important; }
スタイルシートのデフォルト値はほとんどの場合に適切ですが、2px
値に変更できます。
最初の追加から動作を上書きしてパディングを使用しないようにするには、次のコードをxellerate.cssファイルの最後に追加します。
.noBottomPadding { PADDING-BOTTOM:0px !important; }
先に示した例の行間の一般的な制御に加えて、表ジェネレータによって作成される表の垂直方向の拡大は、次のように表セルの高さを変更して制御できます。
.object_list_table TD { HEIGHT: 28px; }
また、参照ウィンドウの高さも次のように制御できます。
.popupOutline TD{ HEIGHT: 28px; }
表ジェネレータのコードでは、フィールド値がxlDefaultAdmin.properties
プロパティ・ファイルのglobal.property.tableColumnSize
プロパティに指定されている長さを超える場合、値を自動的に切り捨てます。
global.property.tableColumnSize
プロパティは、デフォルトでは-1に設定され、切捨てを防ぎます。一般に、テキストは切り捨てませんが、このプロパティの値は変更できます。xlDefaultAdmin.properties
を更新した場合は、patch_appserverスクリプトを<XL_HOME>/xellerate/setupディレクトリから実行してアプリケーションを再デプロイする必要があります。appserverはアプリケーション・サーバー名です。たとえば、Weblogicを使用している場合、このファイルはpatch_weblogicとなります。
日付および時刻の書式はロケールによって異なり、ブラウザのロケール設定に基づいています。ユーザーは、ローカライズされた日付を表示するカレンダ・コントロールを使用して日付を入力できます。たとえば、米語の場合はJune 15, 2006と、フランス語の場合は15 juin 2006と入力できます。日付および時刻の値は、すべてのロケールについて同じ方法でバックエンド・リポジトリに格納されます。
唯一の例外は、Date型フィールドに基づいた検索です。これらのフィールドには、常にMM-DD-YYYY書式で日付を入力する必要があります。
Oracle Identity Managerでは、ブラウザの地域設定を使用して数値文字列を表示します。たとえば、en_USロケールの場合、数値547567567は547,567,567と表示されます。
Oracle Identity Managerでは、データを表示する際のみ数値を書式設定します。数値フィールドには、標準書式でデータを入力する必要があります。
米語など多くの言語では、姓の前に名が表示されます。しかし、日本など一部のロケールでは、通常、名の前に姓が表示されます。この項では、Oracle Identity Managerでのロケールに応じた名前の表示方法について説明します。内容は次のとおりです。
Webアプリケーションの多くの表には、「名」列および「姓」列が表示されます。たとえば、「ユーザーの管理」ページにはこのタイプの表があります。ユーザー・ロケールにより、「姓」列の前に「名」列が表示されるといった、これらの列の順序が決定されます。
名、姓、場合によってはミドル・ネームをフルネームとして1つにまとめて表示できます。たとえば、ページ・ヘッダーに文字列Welcome System Administratorを表示できます。
名、ミドル・ネーム、姓は、別個のフォーム・フィールドおよびテキスト文字列としてページに表示できます。たとえば、「ユーザーの作成」ページにはフォーム・フィールドが、「ユーザーの詳細」ページにはテキストがあります。しかし、Oracle Identity Managerでは、ロケールに応じてフォーム上の名前のフィールドの順序を自動的に変更しません。かわりに、FormMetaData.xmlファイルを変更して各フォーム上の名前のフィールドの順序を手動で構成する必要があります。FormMetaData.xmlファイルの変更方法の詳細は、『Oracle Identity Manager管理およびユーザー・コンソール・カスタマイズ・ガイド』を参照してください。
Oracle Identity Managerでは、「レポート入力」の各ページと「レポート表示」の各ページのいずれでも、ロケールに応じて名前のフィールドの順序を自動的に変更しません。しかし、ページのタイプごとに名前のフィールドの順序を手動で構成できます。「レポート入力」の各ページで名前のフィールドの順序を手動で構成するには、レポートのXMLデータで<InputParameter>
タグの順序を変更する必要があります。「レポート表示」の各ページで名前のフィールドの順序を手動で構成するには、レポートのXMLデータで<ReturnColumn>
タグの順序を変更する必要があります。レポートのXMLデータを変更する方法の詳細は、『Oracle Identity Manager Audit Report開発者ガイド』を参照してください。
電子メール・アドレスのローカル部およびドメイン名の部分は、ASCIIの文字、数字、アンダースコア、ハイフンおよびピリオドに限定されます。電子メール・アドレスのドメインIDの部分は、ASCIIの文字および数字に限定されます。
Oracle Identity ManagerではASCII以外のパスワードをサポートしていますが、セキュリティ上の理由から、一部のInput Method EditorがInternet Explorerでのパスワード入力に使用できません。Input Method Editor(IME)は、コンピュータのキーボードでは使用できない文字を入力するために使用されるプログラムです。たとえば、標準の欧米キーボードが付属するコンピュータでは、IMEを使用して日本語などの言語の文字を入力します。同様に、日本語キーボードが付属するコンピュータでは、IMEを使用して英語や別の西洋言語の文字を入力します。Firefoxなど他のブラウザでは、IMEによるパスワードの入力を制限しません。使用しているIMEがブラウザでのパスワード入力を妨げる場合、通常、パスワード・フィールドにパスワードを切り取って貼り付けるか、ローカライズされたキーボードを使用してパスワードの文字を入力できます。
日本語キーボードを使用する場合、漢字をパスワードに使用することはできません。かわりに、キーボードで使用できるひらがなまたはカタカナでパスワードを構成する必要があります。
Oracle Identity Manager管理およびユーザー・コンソールのほとんどのWebページにおけるデータのソートは、Webブラウザのロケール設定に従ってWeb層で処理されます。しかし、次の管理およびユーザー・コンソールのページにおけるソート順序は、Oracleデータベース・サーバーによって決定されます。
「ユーザーの管理」ページ
「リクエストのトラッキング」ページ
「要求したリクエスト」オプションが選択されたときの「マイ・リクエスト」ページ
Oracleデータベース・サーバーでは、NLS_SORT
およびNLS_COMP
のパラメータ値を使用して、ソートと比較の方法を決定します。インストール環境に合ったNLS_SORT
パラメータとNLS_COMP
パラメータのデフォルト値および言語要件に基づいたこれらのパラメータの適正値の決定については、Oracle Databaseドキュメント・セットの『Oracle Databaseグローバリゼーション・サポート・ガイド』を参照してください。これらのパラメータをBINARY
以外の値に設定すると、パフォーマンスに影響があります。これは、BINARY
ソートおよび比較が最速であるためです。最初は(『Oracle Databaseグローバリゼーション・サポート・ガイド』に示す)デフォルト値で始め、次に必要に応じて値を調整することをお薦めします。
Oracle Identity Managerには、NLS_SORT
パラメータおよびNLS_COMP
パラメータに割り当てられた値を変更するのに使用できるcreate_logon_trigger.sqlスクリプトが付属しています。このスクリプトは、インストールCDの\installServer\Xellerate\db\oracleディレクトリにあります。
Oracle Identity ManagerデータベースについてNLS_SORT
パラメータおよびNLS_COMP
パラメータをデフォルト以外の値に変更するには、次の手順を実行します。
次のコマンドをコマンド・プロンプトに入力して、Oracle SQL*Plusを起動します。
sqlplus /nolog
次の構文を使用して、ターゲットのOracleインスタンスにSYSDBA
ロールを持つSYS
ユーザーとして接続します。
CONNECT SYS/sys_password@db_instance AS SYSDBA
たとえば、次の文は、パスワードがmypassword
のSYS
というシステム・アカウントでoimdb
というデータベースに接続します。
CONNECT SYS/mypassword@oimdb AS SYSDBA
create_logon_trigger.sqlスクリプトをテキスト・エディタで開き、NLS_SORT
パラメータおよびNLS_COMP
パラメータに目的の値を指定します。必ずOracle Databaseドキュメント・セットの『Oracle Databaseグローバリゼーション・サポート・ガイド』を参照して、環境に適した値を決定してください。デフォルトでは、create_logon_trigger.sqlスクリプトによりどちらのパラメータにもBINARY
値が割り当てられます。
create_logon_trigger.sqlスクリプトを実行します。このスクリプトにより、データベースとの接続が確立されるたびに起動するデータベース・トリガーが作成されます。
Oracle Identity Managerサーバーを停止します。
データベース・インスタンスを再起動します。
Oracle Identity Managerを再起動します。
ソートできるデータの列について、Oracle Identity Managerでは、ユーザーのロケールを判別し、それをソート方法のベースとしています。デフォルトでは、Oracle Identity Manager管理およびユーザー・コンソールのすべての列は翻訳されます。xlDefaultAdmin.propertiesファイルにより、すべてのデフォルトの列と可能な値が指定されます。たとえば、「ユーザー・ステータス」列について考えてみます。xlDefaultAdmin.propertiesファイルには、「ユーザー・ステータス」列の次のプロパティが含まれます。
global.resultSet.Users.Status=Active|Disabled|Deleted |Disabled Until Start Date|Locked
プロパティ名はglobal.resultSet.ColumnMetaDataという形式です。プロパティ名のColumnMetaData部分は、列のメタデータ名、または列にメタデータが関連付けられていない場合は実際の列名を表します。プロパティ名の空白はチルダ(~)で表されます。たとえば、「ユーザー・ステータス」列のメタデータはUsers.Statusです。
デフォルト列の翻訳されたプロパティ値は、xlWebAdmin.propertiesファイルに格納されます。このファイルはOIM_HOME/webapp/xlWebApp.warファイルにあります。xlWebAdmin.propertiesファイルには、米語のデプロイの場合はxlWebAdmin_en_US.properties、フランス語のデプロイの場合はxlWebAdmin_fr.properties、日本語のデプロイの場合はxlWebAdmin_ja.propertiesという名前が付けられます。「ユーザー・ステータス」列について、xlWebAdmin_en_US.propertiesには、次のプロパティ値が含まれます。
global.resultSet.Users.Status.Active=Active global.resultSet.Users.Status.Disabled=Disabled global.resultSet.Users.Status.Deleted=Deleted global.resultSet.Users.Status.Disabled~Until~Start~Date=Disabled Until Start Date global.resultSet.Users.Status.Locked=Locked
これに対し、xlWebAdmin_fr.propertiesには、次のフランス語のプロパティ値が含まれます。一部の値には、フランス語の文字を表すUnicodeが含まれていることに注意してください。
global.resultSet.Users.Status.Active=Actif global.resultSet.Users.Status.Disabled=D\u00E9sactiv\u00E9 global.resultSet.Users.Status.Deleted=Supprim\u00E9 global.resultSet.Users.Status.Disabled~Until~Start~Date=D\u00E9sactiv\u00E9 jusqu'\u00E0 la date de d\u00E9but global.resultSet.Users.Status.Locked=Verrouill\u00E9
カスタム列を翻訳するには、次の各項で説明しているように、カスタム・リソース・ファイルを編集して翻訳データ構造を更新する必要があります。
カスタム列を翻訳するには、「カスタム・リソース・バンドルを使用したユーザー定義データのローカライズ」で説明しているように、カスタム・リソース・ファイルを編集します。カスタム列の翻訳方法の例として、DirectとIndirectの2つの値のいずれかを割り当てることができるGROUP MEMBERSHIP TYPEという列を含むカスタム・レポートについて考えてみます。GROUP MEMBERSHIP TYPE列の値を翻訳するには、次の手順を実行する必要があります。
次のファイルをテキスト・エディタで開きます。
OIM_HOME/xellerate/customResources/customDefaultResources.properties
customDefaultResources.propertiesに、GROUP MEMBERSHIP TYPE列に対する次のプロパティ定義および値を追加します。
global.resultSet.GROUP~MEMBERSHIP~TYPE=Direct|Indirect
テキスト・エディタで、列の値を翻訳するロケールを表すカスタム・リソース・ファイルを開きます。たとえば、フランス語のカスタム・リソース・ファイルのパスおよびファイル名は次のとおりです。
OIM_HOME/xellerate/customResources/customResource_fr.properties
customResource_fr.propertiesファイルに、GROUP MEMBERSHIP TYPE列に対する次のフランス語のプロパティ値を追加します。
global.resultSet.GROUP~MEMBERSHIP~TYPE.Direct=Direct global.resultSet.GROUP~MEMBERSHIP~TYPE.Indirect=Indirect
カスタム列のプロパティ値を翻訳する言語ごとに、これまでの手順を繰り返します。
注意: 列名が別名である場合、Oracle Identity Managerにより大文字に変換されます。プロパティ名は大/小文字が区別されるため、プロパティ・ファイルでは必ず大/小文字を正しく列名を指定してください。Users.User Status など、列のメタデータがすでに含まれている列名の大/小文字は変更しないでください。 |
カスタム列を翻訳するために、Oracle Identity Managerでは、カスタム・リソース情報を含む翻訳データ構造を作成します。列を正しく翻訳するには、customResourcesディレクトリにある既存のリソース・バンドル・ファイルを変更するたびに、翻訳データ構造をリフレッシュする必要があります。翻訳データ構造を更新するには、次のようにします。
次のURLをWebブラウザで開きます。
http://host:port/xlWebApp/XellerateBootstrapServlet
このURLで、hostおよびportは、Oracle Identity Managerが稼働しているドメイン名(IPアドレス)およびポートを指します。カスタム・リソース・プロパティが正常に更新されたことを確認するメッセージが表示されます。
「カスタム・リソース・バンドルおよびコネクタ・リソース・バンドルのキャッシュの消去」の指示に従って、CustomDefaultBundle
キャッシュ・カテゴリのサーバー・キャッシュを消去します。
『Oracle Identity Manager管理およびユーザー・コンソール・ガイド』で説明しているように、システム管理者は、ユーザー権限およびリソースに割り当てられたユーザーのレポートを構成できます。レポートの静的フィールドは選択リストに変換できます。このような選択リストは、参照フィールドとして知られています。たとえば、ユーザー・タイプやステータスなどのフィールドを一連の参照値として表すことができます。参照値は、レポートの入力ページと結果をフィルタ処理できる結果ページで作成および変更できます。
レポートの外観は、REP
表のREP_XML_META
列のコンテンツ内のレポートのXMLメタデータを編集してカスタマイズします。この表は、Oracle Identity Managerのインストールに使用されるデータベース・スキーマ内に存在します。REP表のREP_XML_META列のコンテンツへのアクセスには、TOADなどの市販のツールを使用できます。
レポートのフィールドを一連の参照値として作成する例を次に示します。
<InputParameter name="struseremptype_in" parameterType="varchar2" order="11" fieldType="Combobox" allowedValues="Lookup.Users.Role" fieldLabel="report.userResourceAccess.label.employeeType" required="false" />
この例では、fieldType
はCombobox
に設定されています。この設定により、フィールドは選択可能な値のリストとして構成されます。allowedValues
属性は、Lookup.Users.Role
という参照コードに設定されています。この参照コードにより、フィールドにデータが移入されます。
レポート結果フィルタ・ページを変更する例を次に示します。この例では、「ユーザー」フィールドを一連の選択可能な値を保持する参照フィールドとして構成しています。
<ReturnColumn name="Users.Role" label="report.userResourceAccess.label.employeeType" position="SectionHeader" filterColumn="false" filterColumnName="usr.usr_emp_type" filterType="Combobox" filterLookupKey="Lookup.Users.Role" />
この例では、filterColumn
属性はfalseに、fieldType
はCombobox
に、filterLookupKey
はLookup.Users.Role
という参照コードに設定されています。この参照コードにより、フィールドにデータが移入されます。
Design Consoleで参照コードの値を追加する場合、対応するエントリを次のサポートする各ロケールのファイルに作成する必要があります。
customResorces\custombundle_<lang>_<Country>.properties
たとえば、次のネーミング規則を使用して、Lookup.Users.Role
参照コードにユーザー・ロールを追加します。
global.<lookup_code
>.<decode_data
>=<unicoded_decodedata_string
>
この項の内容は次のとおりです。
次のフィールドでは、特殊文字をサポートしていません。
ユーザー・ログイン
グループ名
組織名
リソース名
プロセス名
リクエスト番号
列ラベル
タスク名
これらのフィールドでサポートされていない特殊文字は、次のとおりです。
セミコロン(;)
ポンド記号(#)
スラッシュ(/)
パーセント記号(%)
等号(=)
縦線(|)
プラス記号(+)
カンマ(,)
円記号(\)
二重引用符(")
小なり記号(<)
大なり記号(>)
実行時、Oracle Identity Managerでは、インストール時に選択した言語でローカライズされた電子メール・メッセージを生成します。
『Oracle Identity Managerデザイン・コンソール・ガイド』で説明しているように、「Process Management」フォルダには、Oracle Identity Managerの電子メール・テンプレートを作成および管理するためのツールがシステム管理者に対して用意されています。「Email Definition」フォームを使用すると、電子メール通知のテンプレートを作成できます。
事前定義済の電子メール・テンプレートは、サポートされる言語でローカライズされます。Design Consoleの「Email Definition」フォームで特定の名前を持つテンプレートを検索すると、返されるテンプレートには構成された言語がすべて含まれます。すべての言語バージョンのテンプレートを編集できます。
注意: Oracle Identity Manager管理およびユーザー・コンソールでは、「タスクの詳細」ページの「注意」フィールドのテキストの一部が英語で表示されます。これは、次のタスク名のタスク・インスタンスに対して発生します。
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Design Consoleはローカライズされません。静的文字列およびメッセージはすべて英語で表示されます。しかし、Design Consoleでは、ネイティブ言語入力を処理でき、Unicodeでエンコードされた文字列としてデータを出力できます。
各種属性でサポートされるデータ・エンコーディングのタイプに対する制限事項は、付録B「Oracle Identity Managerアプリケーションの言語サポートおよび制限事項」を参照してください。
デプロイメント・マネージャでは、UTF-8エンコーディングを使用してデータをエクスポートおよびインポートします。旧リリースのOracle Identity Managerを使用してファイルをエクスポートした場合、エクスポート・ファイルのデータはUTF-8エンコーディングを使用していないため、このファイルをUTF-8エンコーディングに変換してから現行バージョンのデプロイメント・マネージャに再インポートする必要があります。
一部のOracle Identity Managerコネクタは、プロビジョニング可能なターゲット・システムに接続できます。これらのアダプタは、サポートされる言語の言語固有の文字列データを処理します。文字列には、マルチバイト・キャラクタのエンコーディングを含めることができます。アダプタは、JavaレイヤーでUCS-2 Unicodeエンコーディングを使用してOracle Identity Managerからターゲットにデータを渡します。このデータは、ターゲット・システムまたはターゲット・システム固有のネイティブ・コードに応じて、UTF-8またはネイティブ・キャラクタ・セットのいずれかに変換できます。