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Oracle Identity Manager Oracle E-Business User Management Connectorガイド
リリース9.0.3
E05118-01
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1 コネクタについて

Oracle Identity Managerでは、アクセス権の管理、セキュリティおよびITリソースのプロビジョニングが自動化されています。Oracle Identity Managerコネクタは、Oracle Identity Managerとサード・パーティ製アプリケーションの統合に使用されます。Oracle E-Business User Managementコネクタは、Oracle Identity ManagerとOracle E-Business User Managementとの統合に使用されます。


注意:

Oracle Identity Managerコネクタは、オラクル社がThor Technologies社を企業買収する前はリソース・アダプタと呼ばれていました。

この章では、次の項目について説明します。

サポートされている機能

次の表に、このコネクタで使用可能な機能を示します。

機能 タイプ 説明
Create User プロビジョニング ユーザーを作成します。
Disable User プロビジョニング ユーザーを無効にします。

この機能を実行すると、そのユーザー・アカウントに割り当てられた終了日が現在の日付に変更されます。

Email Updated プロビジョニング ユーザーの電子メール・アドレスを更新します。
Password Updated プロビジョニング ユーザーのパスワードを更新します。
Description Updated プロビジョニング ユーザーの説明を更新します。
Start Date Updated プロビジョニング ユーザーのアカウント有効期限の開始日を更新します。
End Date Updated プロビジョニング ユーザーのアカウント有効期限の終了日を更新します。
LifeSpan Type Updated プロビジョニング ユーザーの存続期間タイプを更新します。
LifeSpan Updated プロビジョニング ユーザーの存続期間の値を更新します。
Enable User プロビジョニング Oracle E-Business User Managementにログインできるようにユーザーを有効化します。

無効化されているユーザー・アカウントでこの機能を実行すると、そのユーザー・アカウントの終了日がNULL値に変更されます。

Add Responsibility プロビジョニング ユーザーに職責を追加します。
Remove Responsibility プロビジョニング ユーザーから職責を削除します。

この機能を実行すると、職責割当ての終了日が現在の日付に変更されます。

Employee Id Updated プロビジョニング ユーザーの従業員IDを更新します。
Update Xellerate user リコンシリエーション Oracle Identity ManagerユーザーをOracle E-Business User Managementから受信したデータで更新します。
Update Apps Resource リコンシリエーション Oracle Identity ManagerリソースをOracle E-Business User Managementから受信したデータで更新します。
Create Link with Oracle HR Employee リコンシリエーション Xellerateユーザーの従業員IDを対応するOracle E-Business User Managementユーザーに設定します。


関連資料:

Oracle Identity ManagerとOracle E-Business User Managementの間の属性マッピングの詳細は、付録Aを参照してください。

多言語サポート

このリリースのコネクタでは、次の言語をサポートしています。


関連資料:

サポートされる特殊文字の詳細は、『Oracle Identity Managerグローバリゼーション・ガイド』を参照してください。

リコンシリエーション・モジュール

この項では、リコンシリエーション・イベント・レコードを作成するために、リコンシリエーション・モジュールによりOracle E-Business User Managementから抽出される要素を説明します。

リコンシリエーションは、次のタイプに分類されます。

参照フィールド・リコンシリエーション

参照フィールド・リコンシリエーションには、職責参照フィールドのリコンサイルが含まれます。

ユーザー・リコンシリエーション

ユーザー・リコンシリエーションには、次のフィールドのリコンサイルが含まれます。

  • username

  • E-mail

  • Desc

  • lifeSpanType

  • lifeSpanValue

  • startDate

  • endDate

  • employeeId

  • respName

  • respStartDate

  • respEndDate

プロビジョニング・モジュール

次のフィールドがプロビジョニングされます。


注意:

プロビジョニング中、新規に作成されたユーザー・アカウントと従業員アカウントをリンクする場合には、OracleHR.Employees参照フィールドが入力されていることを確認する必要があります。この場合、Oracle E-Business Employee Reconciliationコネクタをインストールして従業員データをリコンサイルする必要があります。

新規に作成されたユーザー・アカウントと従業員アカウントをリンクしない場合には、OracleHR.Employees参照フィールドは不要です。


コネクタを構成するファイルおよびディレクトリ

このコネクタを構成するファイルとディレクトリは、インストール・メディアにある次のディレクトリに圧縮されています。

Enterprise Applications\Oracle e-Business\Oracle e-Business User Management

これらのファイルとディレクトリを次の表に示します。

インストール・メディア・ディレクトリのファイル 説明
lib\JavaTask\xlHostAccess.jar
このファイルには、プロビジョニングに必要なクラス・ファイルが含まれます。
lib\JavaTask\connect.properties
このファイルには、次の接続パラメータが含まれます。
  • 管理者資格証明

  • IPアドレス

  • ポート

  • ターゲット・システムのSID

lib\ScheduleTask\xlReconOracleApps.jar
このファイルには、リコンシリエーションに必要なクラス・ファイルが含まれます。
OracleApps Scripts\connect.properties
このファイルは、lib\JavaTaskディレクトリのファイルのコピーです。このファイルには、同じ接続パラメータが含まれます。
resourcesディレクトリのファイル これらの各リソース・バンドル・ファイルには、コネクタで使用される言語固有の情報が含まれます。

注意: リソース・バンドルは、Oracle Identity Managerのユーザー・インタフェースに表示されるテキスト文字列のローカライズ・バージョンを含むファイルです。これらのテキスト文字列には、管理およびユーザー・コンソールに表示されるGUI要素のラベルやメッセージなどがあります。

xml\oracleAppsResAdp.xml
このファイルには、コネクタの次に示すコンポーネントが定義されています。
  • ITリソース・タイプ

  • ITリソース

  • カスタム・プロセス・フォーム

  • プロセス・タスクおよびアダプタ(マッピングも含む)

  • リソース・オブジェクト

  • プロビジョニング・プロセス

xml\XellUserOraApps.xml
このXMLファイルには、Xellerateユーザーの構成が含まれます。このファイルをインポートする必要があるのは、信頼できるソースのリコンシリエーション・モードでコネクタを使用する場合のみです。

「手順3: コネクタ・ファイルおよび外部コードのコピー」で、これらのファイルを必要なディレクトリにコピーする方法を説明します。

コネクタのリリース番号の確認

デプロイしたコネクタのリリース番号を確認するには、次のようにします。

  1. xlReconOracleApps.jarファイルの内容を抽出します。デプロイしたコネクタについては、このファイルは次のディレクトリにあります。

    OIM_home\xellerate\JavaTasks
    
    
  2. テキスト・エディタでmanifest.mfファイルを開きます。manifest.mfファイルは、xlReconOracleApps.jarファイル内にバンドル化されているファイルの1つです。

    manifest.mfファイルで、コネクタのリリース番号がVersionプロパティの値として表示されます。


関連資料:

『Oracle Identity Managerデザイン・コンソール・ガイド』