4 既知の問題

このリリースのコネクタに関連する既知の問題は、次のとおりです。

• ターゲット・システムでは、11文字以上の長さのユーザーIDは受け付けられません。プロビジョニングの際、11文字以上の長さのユーザーIDを指定すると、最初の10文字を使用してターゲット・システムでユーザーIDが作成されます。

  この制限は、新既ユーザーに指定するパスワードにも適用されます。

• ターゲット・システムからユーザーをリコンサイルする際に、ユーザーID値を使用して、Oracle Identity ManagerのXellerate Userアカウントの「名」および「姓」フィールドが移入されます。

• このコネクタは、Oracle Identity Managerとターゲット・システムとの間の安全な接続をサポートしません。コネクタのビルドで使用する相互運用の解決方法がこのタイプの接続をサポートしないためです。

  Oracle Identity Managerとターゲット・システムを安全なネットワークに置く以外に、これらの間の通信を保護する方法はありません。

• Oracle Identity Managerでのリンクは非同期です。ユーザーがターゲットのJD Edwardsシステムで作成され、無効化された場合、そのユーザーは最初のリコンシリエーションの実行でOracle Identity Managerでは無効化されない場合があります。2回目のリコンシリエーションの実行で、ユーザーはOracle Identity Managerで無効化されます。

• このリリースのコネクタでは、ポルトガル語（ブラジル）はサポートされていません。

• プロビジョニング時にユーザーを作成する際に、マルチバイトの言語（日本語または韓国語など）でログイン資格証明を指定すると、ユーザー・アカウントがターゲット・システムで正確に作成されない場合があります。ユーザーはターゲット・システムにログインできません。

  次の例でこの問題について説明します。

  ターゲット・システム・サーバーにオペレーティング・システムをインストールする際に、インストールに英語を選択したとします。そして、そのサーバー用に日本語の言語パックを使用します。すでに述べたように、新しく作成されたユーザー・アカウントのログイン資格証明はこのターゲット・システムでは機能しません。

  これに対して、ターゲット・システム・サーバーにオペレーティング・システムをインストールする際に、日本語を選択したとします。このサーバーに日本語パックを使用する必要はありません。このサーバーにインストールされたターゲット・システムで、ユーザーはOracle Identity Managerで作成したユーザー資格証明を使用してログインできます。