ヘッダーをスキップ
Oracle Identity Manager JBoss用インストレーション・ガイド
リリース9.0.3
E05089-01
  目次
目次
索引
索引

戻る
戻る
 
次へ
次へ
 

2 インストールの準備

Oracle Identity Managerのインストールを開始する前に、デプロイに必要なコンポーネントの知識を得ることを強くお薦めします。また、システムでインストール準備ができたことを確認するために、組込みの診断ダッシュボードをインストールして使用することもお薦めします。詳細は、「診断ダッシュボードの使用方法」を参照してください。

Oracle Identity Managerの基本的なインストールには次の要素が含まれます。

この章では次の項目について説明します。

Oracle Identity Managerコンポーネントでのホスト・システムの要件

この項の表では、Oracle Identity Manager環境での様々なコンポーネントの最低限のホスト・システム要件を示します。


重要:

Oracle Identity Manager製品の各リリース固有の要件やサポートされる構成については、必ず『Oracle Identity Managerリリース・ノート』を参照してください。このガイドの情報は、一般的にすべてのOracle Identity Manager 9.0.xリリースに適用されます。

エンタープライズ・バージョンのアプリケーション・サーバーとデータベース・ソフトウェア、および有効なライセンスを入手する必要があります。Oracle Identity Managerにはこのソフトウェアは含まれていません。

Oracle Identity Managerインストール・プログラムが、その他のインストール済アプリケーション、ユーティリティまたはドライバと競合することがあります。Oracle Identity Managerをロードする前に、重要性の低いソフトウェアとドライバをインストール・マシンからすべて削除するようにしてください。また、この処理によって、データベース・ホストによるデータベース・スキーマの作成も保証されます。

Oracle Identity Managerサーバーのホスト要件

表2-1に、Oracle Identity Managerサーバーの最低限のホスト要件を示します。これは基本的なデプロイのガイドラインです。デプロイで大きなサイズが必要な場合は各値を増やしてください。

表2-1 Oracle Identity Managerサーバーのホスト要件

サーバーのプラットフォーム 項目

WindowsおよびLinux

  • プロセッサのタイプ: Intel XeonまたはPentium IV

  • プロセッサの速度: 2.4GHz以上、400MHz FSB以上

  • プロセッサの数: 1

  • メモリー: Oracle Identity Managerサーバー・インスタンスごとに2GB

  • ハード・ディスク容量: 20GB(初期値)

Solaris

  • サーバー: Sun Fire V210

  • プロセッサの数: 1

  • メモリー: Oracle Identity Managerサーバー・インスタンスごとに2GB

  • ハード・ディスク容量: 20GB(初期値)


データベース・サーバーのホスト要件

表2-2に、サポートされるオペレーティング・システムごとにデータベースの最低限のホスト要件の例を示します。これはガイドラインとして使用してください。デプロイで大きなサイズが必要な場合は各値を増やしてください。特定のデータベース・ホストの要件は、SQL ServerまたはOracleデータベースのドキュメントを参照してください。

表2-2 サンプル・データベース・サーバーのホスト要件

データベース・サーバーのプラットフォーム 項目

WindowsおよびLinux

  • プロセッサのタイプ: Intel Xeon

  • プロセッサの速度: 2.4GHz以上、400MHz FSB以上

  • プロセッサの数: 2

  • 総メモリー: 4 GB、またはCPUごとに2 GB

  • ハード・ディスク容量: Windowsでは40GB(初期値)、Linuxでは20GB(初期値)

Solaris

  • サーバー: Sun Fire V250

  • プロセッサの数: 2

  • 総メモリー: 4 GB、またはCPUごとに2 GB

  • ハード・ディスク容量: 40GB(初期値)

  • ハード・ディスクの数: 1


Design Consoleのホスト要件

表2-3に、Oracle Identity Manager Design Consoleの最低限のホスト要件を示します。デプロイで大きなサイズが必要な場合は各値を増やしてください。

表2-3 Design Consoleのホスト要件

Design Consoleのプラットフォーム 項目

Windows

  • プロセッサのタイプ: Intel Pentium IV

  • プロセッサの速度: 1.4GHz以上

  • プロセッサの数: 1

  • メモリー: 512MB

  • ハード・ディスク容量: 1GB


Remote Managerのホスト要件

表2-4に、Oracle Identity Manager Remote Managerの最低限のホスト要件を示します。デプロイで大きなサイズが必要な場合は各値を増やしてください。

表2-4 Remote Managerのホスト要件

Remote Managerのプラットフォーム 項目

WindowsおよびLinux

  • プロセッサのタイプ: Intel Pentium IV

  • プロセッサの速度: 1.4GHz以上

  • プロセッサの数: 1

  • メモリー: 512MB

  • ハード・ディスク容量: 1GB

Solaris

  • サーバー: Sun Fire V100 Server

  • プロセッサの数: 1

  • メモリー: 512MB

  • ハード・ディスク容量: 10GB

AIX

  • プロセッサのタイプ: PowerPC

  • プロセッサの数: 1

  • メモリー: 512MB

  • ハード・ディスク容量: 10GB


英語以外のOracle Identity Manager環境での準備

Oracle Identity Managerのコンポーネントを英語以外の環境にデプロイする場合、次のガイドラインと要件を確認してください。

開始前の注意事項

Oracle Identity Managerのインストール計画に役立つように、「Oracle Identity Managerコンポーネントでのホスト・システムの要件」「インストール・ワークシート」を読むことをお薦めします。

通常、データベース管理者(DBA)、システム管理者およびIT開発者は各自の専門分野に固有のタスクを処理するため、Oracle Identity Managerのインストール情報をチーム・メンバーで共有する必要があります。表2-5に、インストール・チームの各メンバーが読む必要があるドキュメントの項を示します。

表2-5 インストールでの役割とドキュメント

インストールでの役割 参照する項

データベース管理者

  • インストールの準備(この項)

  • データベース設定

システム管理者

  • インストールの準備(この項)

  • インストール前

  • Oracle Identity Managerインストール

  • インストール後

  • 拡張構成

IT開発者

  • インストールの準備(この項)

  • Oracle Identity Managerインストール

  • Design Consoleのインストール


インストール・ワークシート

表2-6の「インストール・ワークシート」を使用すると、Oracle Identity Managerのインストールを開始する前に、必要な構成属性を特定することができます。このワークシートを印刷し、インストールの記録を取ってください。「ユーザー選択」の列に実際のインストールの情報を記入します。

表2-6 インストール・ワークシート

項目 デフォルト ユーザー選択

Oracle Identity Managerをインストールするためのベース・ディレクトリ

Windows: C:\oracle

UNIXまたはLinux: /opt/oracle


Oracle Identity Managerデータベースがインストールされているマシンの名前またはIPアドレス

N/A脚注1 


データベースが接続をリスニングするTCPポート番号

SQL Serverでは1433

Oracleでは1521


インストールで使用するデータベースの名前

N/A


Oracle Identity Managerがデータベースにアクセスするために使用するデータベース・アカウントの名前とパスワード

N/A


JDKインストール・ディレクトリ

Windows: C:\j2sdk<version>

UNIXまたはLinux: /opt/j2sdk<version>


JBossインストール・ディレクトリ

Windows: C:\jboss-<version>

UNIXまたはLinux: /opt/jboss-<version>



脚注1 N/Aはデフォルトがないことを意味します。Oracle Identity Managerをインストールするときはこの項目の値を指定する必要があります。

診断ダッシュボードの使用方法

診断ダッシュボードは、アプリケーション・サーバーで実行するWebアプリケーションです。これによって、Oracle Identity Managerで必要なコンポーネントについてインストール前とインストール後の環境がチェックされます。Oracle Identity Managerをインストールする前に診断ダッシュボードをインストールすることを強くお薦めします。

診断ダッシュボードのインストール

診断ダッシュボード・ツールは、Oracle Identity ManagerインストーラCDで配布されます。DiagnosticDashboardディレクトリに含まれています。

診断ダッシュボードWebアプリケーションは、アプリケーション・サーバーにデプロイする必要があります。詳細は、『Oracle Identity Manager管理およびユーザー・コンソール・ガイド』を参照してください。


注意:

Oracle Identity Managerサーバーをインストールする前に診断ダッシュボードXIMDDアプリケーションをJBossにインストールすると、JBossの起動時に例外が発生することがあります。この例外を回避するには、jboss-4.0.3SP1\server\default\deploy\jbossweb-tomcat55.sar\META-INF\jboss-service.xmlファイルのUseJBossWebLoaderプロパティをtrueに設定します。

インストール前の環境の確認

診断ダッシュボードによって、Oracle Identity Managerのインストールに必要な次のコンポーネントの存在が確認されます。

  • サポートされるアプリケーション・サーバー

  • サポートされるJava仮想マシン(JVM)

  • サポートされるデータベース

  • Microsoft SQL Server JDBCライブラリ・テスト