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Oracle Identity Manager WebSphere用インストレーション・ガイド
リリース9.0.3.1
E05489-01
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3 Oracle Identity ManagerのためのWebSphereのインストールと構成

この章では、Oracle Identity Managerをインストールする前および後にWebSphereを設定する方法を示します。

この章では次の項目について説明します。


注意:

WebSphereをアプリケーション・サーバー・クラスタで使用する場合は、「クラスタWebSphere構成へのデプロイ」を参照してください。

WebSphereのインストールと構成の概要

インストール前および後のタスクの概要を次に示します。これらのタスクはすべて実行する必要があります。

タスクの概要: WebSphereのインストールと構成

  1. WebSphere Application Serverをインストールします。

    詳細は、「WebSphere Application Serverのインストール」を参照してください。

  2. WebSphere Application Clientをインストールします。

    詳細は、「WebSphere Application Clientのインストール」を参照してください。

  3. WebSphereへのSOAP通信を有効にします。

    詳細は、「WebSphereとのSOAP通信の有効化」を参照してください。

  4. WebSphereサーバーおよびクライアントのソフトウェアをアップグレードします。

    詳細は、「WebSphereサーバーおよびクライアントのアップグレード」を参照してください。

  5. 環境を準備します。

    詳細は、「環境変数の設定」を参照してください。

  6. Java仮想マシンのメモリー設定を増やします。

    詳細は、「メモリー・サイズの設定」を参照してください。

  7. Oracle Identity Managerをインストールする予定のWebSphereインスタンスのセル名およびノード名を取得します。

    詳細は、「WebSphereのセル名およびノード名の取得」を参照してください。

  8. Oracle Identity Managerをインストールします。

    詳細は、「Oracle Identity Managerをインストールする前のWebSphereの起動」を参照してください。

WebSphere Application Serverのインストール

完全(デフォルト)インストール・オプションを使用してWebSphereをインストールします。かわりにWebSphereのカスタム・インストールを選択する場合は、次の事柄に注意してください。

WebSphere Application Clientのインストール

WebSphere Application Clientは、Oracle Identity Manager Design Consoleの実行に必要です。標準(デフォルト)インストールでWebSphere Application Client 5.1をインストールします。インストール手順の詳細は、WebSphereのドキュメントを参照してください。

WebSphereとのSOAP通信の有効化

Oracle Identity Managerインストーラは、JACLコマンドを使用してデータ・ソースの作成、メッセージ・キューの設定などの操作を実行するSOAPクライアントとしてWebSphereと通信します。

WebSphereとのSOAP通信を有効にするには、次のようにします。

  1. 次のファイルをテキスト・エディタで開きます。

    <WEBSPHERE_HOME>\properties\soap.client.props

    プロパティの行を次のように編集します。

    com.ibm.SOAP.securityEnabled=true
    com.ibm.SOAP.loginUserid=xelsysadm
    com.ibm.SOAP.loginPassword=xelsysadm
    
    

    注意:

    xelsysadm以外のユーザーIDまたはパスワードをWebSphereに使用した場合は、それらをここに指定します。

  2. ファイルを保存して閉じます。

ブートストラップ・ポートの取得

WebSphere Application Clientのインストール時には、WebSphere Serverのホスト名およびポートの入力を求められます。このポートは、WebSphereブートストラップ・ポートです。Design Consoleのインストール時にもこのポート番号を指定する必要があります。ブートストラップ・ポート番号は、WebSphere管理コンソールを使用して取得します。


注意:

ブートストラップ・ポート番号を取得するには、WebSphereアプリケーション・サーバーが稼働している必要があります。

非クラスタ(シングルトン)・インストールでブートストラップ・ポート番号を確認するには、次のようにします。

  1. WebSphere管理コンソールにログインします。

  2. 「Servers」「Application Servers」→「<SERVER_NAME>」→「End Points」「Bootstrap Address」を選択します。

    ブートストラップ・ポートが表示されます。

クラスタ・インストールでブートストラップ・ポート番号を確認するには、次のようにします。

  1. WebSphere管理コンソールにログインします。

  2. 「Servers」「Application Servers」→「<Model_Node_Server_Name>」→「End Points」「Bootstrap Address」を選択します。

    ブートストラップ・ポートが表示されます。


注意:

クラスタWebSphere構成を使用する場合は、Oracle Identity Manager Design Consoleの構成ファイルを手動で編集し、クラスタ内のすべてのブートストラップ・ポートのリストを指定します。詳細は、「共有ディレクトリを使用したOracle Identity Managerクラスタのインストール」を参照してください。

WebSphereサーバーおよびクライアントのアップグレード

WebSphereサーバーおよびクライアントはいずれもIBM社の最新のフィックス・パックで更新する必要があります。

次の順序でこれらのアップグレードを実行します。

  1. 次のようにして、WebSphereサーバーをアップグレードします。

    1. バージョン5.1から5.1.1にアップグレード

    2. バージョン5.1.1から5.1.1.5にアップグレード

    3. バージョン5.1.1.5から5.1.1.12にアップグレード

  2. 次のようにして、WebSphereクライアントをアップグレードします。

    1. バージョン5.1から5.1.1にアップグレード

    2. バージョン5.1.1から5.1.1.5にアップグレード

    3. バージョン5.1.1.5から5.1.1.12にアップグレード

環境変数の設定

環境変数の設定には、次のタスクが含まれます。

メモリー・サイズの設定

次の手順に従ってメモリー・サイズを設定します。メモリー・サイズを設定するには、WebSphereアプリケーション・サーバーが稼働している必要があります。

メモリー・サイズを設定するには、次のようにします。

  1. 次のURLを使用してWebSphere管理コンソールに接続します。

    http://<WebSphere Host>:<WebSphere Admin Port>/admin
    
    
  2. 「Servers」「Application Servers」を選択します。

  3. サーバー名を選択します。

  4. 「Configuration」タブで、「Additional Properties」セクションまでスクロールします。

  5. 「Process Definition」を選択します。

  6. 「Configuration」タブで、「Additional Properties」セクションまでスクロールします。

  7. 「Java Virtual Machine」をクリックします。

  8. 「General Properties」リストで、「Maximum Heap Size」の値を1024MBに変更します。

  9. 「OK」を選択します。

  10. 「Save」を選択して設定をコミットします。

WebSphereのセル名およびノード名の取得

WebSphereをインストールして初期構成を行った後、次の手順に従ってOracle Identity Managerをインストールする予定のWebSphereインスタンスのセル名およびノード名を取得します。インストール時に、Oracle Identity Managerインストーラからこの情報の入力を求められます。

セル名およびノード名を取得するには、次のようにします。

  1. 次のURLを使用してWebSphere管理コンソールに接続します。

    http://<WebSphere Host>:<WebSphere Admin Port>/admin
    
    
  2. 左側のセクションで「Servers」をクリックします。

  3. 「Servers」の下の「Application Servers」をクリックします。

  4. 右側のセクションでサーバー・インスタンス(デフォルトはserver1)をクリックします。

  5. 「Runtime」タブをクリックします。

  6. 「Cell Name」および「Node Name」の値をメモします。


    注意:

    「State」の値がStartedでない場合は、サーバー・インスタンスを再起動します。

UNIXまたはLinuxでの非ルート・ユーザーとしてのOracle Identity Managerのインストール準備

UNIXまたはLinuxで稼働しているWebSphereアプリケーション・サーバーに非ルート・ユーザーとしてOracle Identity Managerをインストールするには、特定の権限が必要になります。UNIXまたはLinuxで稼働しているWebSphereアプリケーション・サーバーに非ルート・ユーザーとしてOracle Identity Managerをインストールする前に、Oracle Identity Managerのインストールに使用するオペレーティング・システム・ユーザー・アカウントにWebSphereがインストールされるディレクトリ(<WEBSPHERE_HOME>や<NDM_HOME>など)に対する書込み権限および実行権限があることを確認します。

Oracle Identity Managerをインストールする前のWebSphereの起動

インストール時に、Oracle Identity ManagerインストーラはWebSphereサーバーと通信する必要があるため、インストールを開始する前にアプリケーション・サーバーが稼働していることを確認する必要があります。WindowsでWebSphereを起動するには、Windowsの「スタート」メニューを使用するか、<WEBSPHERE_HOME>\bin\startServer.batスクリプトを使用します。たとえば、次のように実行します。

<WEBSPHERE_HOME>\bin\startServer.bat <server name>

UNIXまたはLinuxでWebSphereを起動するには、<WEBSPHERE_HOME>/bin/startServer.shスクリプトを使用します。たとえば、次のように実行します。

<WEBSPHERE_HOME>/bin/startServer.sh <server name>

Oracle Identity Managerをインストールするには、オペレーティング・システムに対応する章のインストール手順に従ってください。詳細は、「WindowsでのOracle Identity Managerサーバーのインストール」または「UNIXまたはLinuxでのOracle Identity Managerサーバーのインストール」を参照してください。