D タスク・アーカイブ

このユーティリティを実行して、タスク・データをアーカイブします。このユーティリティを実行すると、データはアクティブなタスク表から新しいアーカイブ表に転送されます。そのため、アクティブなタスク・データの抽出時間が短縮され、パフォーマンスが向上します。

この付録の内容は次のとおりです。

• 場所およびコンポーネント

• Oracle Identity Managerタスク・アーカイブの機能

D.1 場所およびコンポーネント

Oracleデータベースを使用している場合、Oracle Identity Managerタスク・アーカイブのすべてのファイルは、PATCH/db/oracle/Utilities/TaskArchivalディレクトリにあります。表D-1は、Oracle Identity Managerタスク・アーカイブ・ユーティリティを構成するファイルの詳細を示しています。

表D-1 タスク・アーカイブ・ファイル

ファイル	説明
cr_taskarchival_ddl_table.sql	OIM_TASK_ARCH_DDL表を作成します。この表は、タスク・アーカイブ・ユーティリティにより使用されます。このユーティリティは、ツールによりタスク・データがアーカイブまたは削除される際に生成されるDDL文を格納するために、OIM_SP_TASKS_ARCHIVALストアド・プロシージャをコールします。
Create_TasksArch_Tables.sql	アクティブなタスク表と同じ構造のarch_*表を作成します。また、スクリプトにより、表に主キーが追加されます。
OIM_SP_TASKS_ARCHIVAL.sql	タスク・アーカイブ表へのタスク・データのアーカイブ、およびアクティブなタスク表からのアーカイブ済データの削除を行います。

D.2 Oracle Identity Managerタスク・アーカイブの機能

タスク・アーカイブ・ユーティリティを使用するには、次のスクリプトを実行します。

Microsoft Windowsの場合: OIM_TasksArch.bat

UNIXの場合: OIM_TasksArch.sh

スクリプトを実行すると、次の名前のログ・ファイルが生成されます。

Microsoft Windowsの場合:

• ユーティリティを実行してエラーが発生しなかった場合:

  Arch_Tasks_YYYY_MM_DD_HH_MM.log
  

• ユーティリティを実行してエラーが発生した場合:

  Err_Arch_Tasks_YYYY_MM_DD_HH_MM.log
  

UNIXの場合:

• ユーティリティを実行してエラーが発生しなかった場合:

  Arch_Tasks_YYYY_MM_DD_HH_MM.log
  

• ユーティリティを実行してエラーが発生した場合:

  Err_Arch_Tasks_YYYY_MM_DD_HH_MM.log
  

D.2.1 認証

スクリプトの実行時に、次の情報の入力を求められます。

• Oracleホーム・ディレクトリの名前

• データベース名

• ユーザー名

• データベース・パスワード

このユーティリティで許可される接続試行は3回までです。

D.2.2 機能

タスク・アーカイブ・ユーティリティのメイン・メニューには、次のオプションがあります。

• リソース・インスタンスに対する、無効化済/削除済ユーザーの失効したプロビジョニング・タスクをすべてアーカイブ

• リソース・インスタンスに対する、失効したプロビジョニング・タスクをすべてアーカイブ

• リクエスト・ステータスが、「リクエスト完了」、「リクエストが取り消されました」、「オブジェクトの承認完了」である承認タスクをすべてアーカイブ

• 終了