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Oracle Identity Managerアップグレード・ガイド
リリース9.1.0(9.0.1.5アップグレード)
E05910-01
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4 IBM WebSphere Application Serverでのリリース9.1.0(9.0.1.5アップグレード)へのアップグレード

この章では、IBM WebSphere Application Serverでのリリース9.0.1.5からリリース9.1.0へのアップグレード方法を説明しています。それ以外のリリースのOracle Identity Managerをリリース9.1.0にアップグレードしようとしないでください。


注意:

アップグレードできるのは既存のデータベースです。データベースをアップグレードしてからOracle Identity Managerリリース9.1.0の新規インストールを実行します。

Oracle Identity Managerのインストールの詳細は、『Oracle Identity Manager IBM WebSphere Application Server用インストレーションおよび構成ガイド』を参照してください。


リリース9.1.0アップグレード・パッケージの内容を、既存のリリース9.0.1.5システムの一時ディレクトリに抽出します。

次の手順では、IBM WebSphere Application ServerでOracle Identity Managerリリース9.0.1.5からリリース9.1.0にアップグレードする方法を説明します。

  1. 既存のデプロイメントのバックアップの作成

  2. Oracle Identity Managerデータベースのアップグレード

  3. WebSphere 6.1.0.9のインストールおよびアップグレード

  4. Oracle Identity Managerインストーラを使用したリリース9.1.0のインストール

  5. Re-Issue Audit Message Task Scheduled Taskの実行

  6. アップグレード後の構成

  7. カスタムJavaコードの移行

  8. 診断ダッシュボードのアップグレード

4.1 既存のデプロイメントのバックアップの作成

リリース9.1.0へのアップグレードの最初の手順は、アップグレード・プロセスでデータが損失しないように、既存のリリース9.0.1.5デプロイメントのバックアップを作成することです。アップグレードが失敗した場合は、このバックアップを使用してリリース9.0.1.5デプロイメントを元の状態にリストアできます。

次のインストールのバックアップを作成します。

4.2 Oracle Identity Managerデータベースのアップグレード

Oracle Identity Managerデータベースのアップグレードの詳細は、第5章「Oracle Identity Managerデータベースのアップグレード」を参照してください。

4.3 WebSphere 6.1.0.9のインストールおよびアップグレード

リリース9.1.0は、IBM WebSphere Application Server v6.1.0.9での動作が保証されています。Oracle Identity Managerリリース9.1.0にアップグレードする前に、IBM WebSphere Application Server v6.1.0.9をインストールするか、IBM WebSphere Application Server v6.1.0.9にアップグレードします。

リリース9.1.0のDesign Console用に、WebSphereクライアントを6.1.0.9にアップグレードしてください。


注意:

IBM WebSphere Application Serverのクラスタ・インストールでは、Network Deployment Managerとすべてのノード・マネージャをIBM WebSphere Application Server v6.1.0.9にアップグレードする必要があります。

IBM WebSphere Application Server v6.1.0.9へのアップグレードの詳細は、IBM WebSphere Application Serverのドキュメントを参照してください。WebSphereの設定方法は、『Oracle Identity Manager IBM WebSphere Application Server用インストレーションおよび構成ガイド』を参照してください。後述するデータベースのアップグレード手順を行う前に、Oracle Identity Managerをインストールしないでください。


注意:

IBM WebSphere Application Server v6.1.0.9にアップグレードする際には、IBM WebSphere Application Serverの米国夏時間の変更に関する情報を確認してください。また、リリース6.1.0.9に適したJDKアップグレードをインストールしてください。これは、WebSphere 6.1.0.0からWebSphere 6.1.0.9へのアップグレードとは異なるため注意してください。

次のURLにあるIBM Support and downloads Webサイトにアクセスします。

http://www.ibm.com/support/us/


リリース9.1.0をインストールするには、次のようにします。

  1. IBM WebSphere Application Serverをインストールしてリリース6.1.0.9にアップグレードします。

  2. リリース9.1.0をインストールします。

  3. PATCH/xellerate/setup/からOIM_HOME/xellerate/setup/へUpgradeAttestation.batをコピーします。

  4. アテステーションのアップグレードの詳細は、付録H「アテステーション・アップグレード・ユーティリティ」を参照してください。

4.4 Oracle Identity Managerインストーラを使用したリリース9.1.0のインストール

この項では、Oracle Identity Managerコンポーネントのインストールまたはアップグレードに関する手順を説明します。次の項目ごとに説明します。

4.4.1 Oracle Identity Managerのインストール

Oracle Identity Managerのインストールの詳細は、『Oracle Identity Manager IBM WebSphere Application Server用インストレーションおよび構成ガイド』を参照してください。


注意:

リリース9.1.0をインストールするときは、インストーラ・プログラムの「データベース・サーバーの選択」画面で、リリース9.1.0にアップグレードした既存のデータベースを指定してください。リリース9.1.0にアップグレードしたデータベースの情報を、「データベース・サーバーの選択」画面の次のフィールドに入力します。
  • ホスト

  • ポート

  • データベースSID

  • ユーザー名

  • パスワード

既存のデータベースに対してOracle Identity Managerをインストールするときは、既存のOracle Identity Managerインストールの.xldatabasekeyファイルを新しいOIM_HOME/xellerate/config/ディレクトリにコピーする必要があります。新しいOIM_HOME/xellerate/パスに/configディレクトリがない場合は、/configディレクトリを作成してください。


4.4.1.1 複数のJMSキュー

これまで、Oracle Identity Managerでは、すべての非同期操作(リクエスト、リコンシリエーション、アテステーションおよびオフラインのタスクなど)に対してxlQueueという単一のJMSキューが使用されていました。Oracle Identity Managerリリース9.1.0ではデフォルトで、JMSキューの処理を最適化するために、特定の操作に対して別々のJMSキューが使用されます。デフォルトのJMSキューの構成および関連する操作を次に示します。

  • xlQueue(リクエスト操作)

  • xlReconQueue(リコンシリエーション操作)

  • xlAuditQueue(監査操作)

  • xlAttestationQueue(アテステーション操作)

  • xlProcessQueue(Oracle Identity Managerの今後のリリースでの使用)

Oracle Identity Managerリリース9.1.0では、複数のJMSキューがデフォルトで構成されます。

4.4.2 Design Consoleのインストール

アプリケーション・サーバーにDesign Consoleをインストールする手順は、『Oracle Identity Manager IBM WebSphere Application Server用インストレーションおよび構成ガイド』の「Oracle Identity Manager Design Consoleのインストールと構成」を参照してください。

4.4.3 Remote Managerのインストール

アプリケーション・サーバーにRemote Managerをインストールする手順は、『Oracle Identity Manager管理およびユーザー・コンソール・ガイド』のOracle Identity Manager Remote Managerのインストールおよび構成に関する項を参照してください。

4.5 Re-Issue Audit Message Task Scheduled Taskの実行

サーバーを起動し、Re-Issue Audit Message Taskスケジュール済タスクを実行して、aud_jms表にあるすべての保留中の監査メッセージが処理されるようにします。


注意:

Re-Issue Audit Message Taskスケジュール済タスクを実行する際は、データベースおよびサーバーがアップグレードされていることを確認してください。Design Consoleを使用してスケジュール済タスクを実行している場合は、Design Consoleがアップグレードされていることも確認してください。

4.6 アップグレード後の構成

次に示すアップグレード後の構成手順は、Oracle Identity Manager監査およびコンプライアンス・モジュールを含まないOracle Identity Managerリリース9.0.1.5のインストールを、監査およびコンプライアンス・モジュールを含むOracle Identity Managerリリース9.1.0のインストールにアップグレードする場合に行う必要があります。

4.6.1 ユーザー・プロファイル監査レベルの設定

ユーザー・プロファイル監査レベルを設定するには、次のようにします。

  1. 必要に応じて、レポート用セカンダリ・データソースを定義します。


    関連項目:

    セカンダリ・データソースの定義の詳細は、『Oracle Identity Manager Audit Report開発者ガイド』を参照してください。

  2. Oracle Identity Managerインストールが稼働しているアプリケーション・サーバーを起動します。

  3. 監査レベルを設定します。設定できる値は次のとおりです。レベルの高い順に示します。

    • Process Task

    • Resource Form

    • Resource

    • Membership

    • Core

    • None

  4. 監査レベルを指定するには、次の手順を実行します。

    1. Design Consoleに管理者としてログインします。

    2. 「System Configuration」フォームに移動します。

    3. XL.UserProfileAuditDataCollectionを探し、値をResource Form、またはこの手順の手順3にリストされている適切な監査レベルに設定します。

  5. セカンダリ・レポート・データ・ストアにユーザー・プロファイル監査データを収集するには、次の手順を実行します。

    1. Design Consoleに管理者としてログインします。

    2. 「System Configuration」フォームに移動します。

    3. XL.UserProfileAuditInSecondaryDSを探し、値をTRUEに設定します。

4.6.2 ユーザー・スナップショットの生成

ユーザー・スナップショット生成の詳細は、付録E「ユーザー・スナップショットの生成」を参照してください。

4.6.3 GPAスナップショットの生成

GPAスナップショット生成の詳細は、付録G「GPAスナップショットの生成」を参照してください。

4.6.4 例外ベースのレポートへのデータのロード

例外ベースのレポートにデータをロードするには、UPAフォーム・データ・アップグレード・ユーティリティを実行します。UPAフォーム・データ・アップグレード・ユーティリティの詳細は、付録F「UPAフォーム・データ・アップグレード・ユーティリティ」を参照してください。

4.7 カスタムJavaコードの移行

カスタムJavaコードを、リリース9.0.1.5環境から新しいリリース9.1.0環境に移行できます。リリース9.0.1.5環境からカスタムJavaコードを移行する前に、OIM_HOME/xellerate/lib/ディレクトリにあるリリース9.1.0のライブラリを使用してカスタムJavaコードを再コンパイルする必要があります。

リリース9.0.1.5のカスタムJavaコードを最初にコンパイルする際に使用した統合開発環境(Eclipse、JDeveloper、WASDまたはコマンドラインjavac)で、すべてのカスタムJavaコードをリリース9.1.0のライブラリを使用して再コンパイルします。

リリース9.1.0ライブラリを使用して再コンパイルした後で、リリース9.0.1.5から移行してリリース9.1.0で再利用できるカスタム・アイテムのリストを次に示します。


注意:

クラスタ環境では、リリース9.1.0ライブラリを使用して次のアイテムを再コンパイルしてから、クラスタの各メンバー・ノードにコピーします。

4.8 診断ダッシュボードのアップグレード

アプリケーション・サーバーに診断ダッシュボードをインストールする手順は、『Oracle Identity Manager IBM WebSphere Application Server用インストレーションおよび構成ガイド』の「診断ダッシュボードのインストール」を参照してください。