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Oracle Identity Manager Database Applications Table Connectorガイド
リリース9.0.4
E05496-01
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1 コネクタについて

Oracle Identity Managerでは、アクセス権の管理、セキュリティおよびITリソースのプロビジョニングが自動化されています。Oracle Identity Managerコネクタは、Oracle Identity Managerとサード・パーティ製アプリケーションの統合に使用されます。このマニュアルは、Oracle Identity ManagerをDatabase Application Tablesと統合するために使用されるコネクタをデプロイする手順を説明します。


注意:

Oracle Identity Managerコネクタは、オラクル社がThor Technologies社を企業買収する前はリソース・アダプタと呼ばれていました。

この章では、次の項目について説明します。


注意:

このガイドでは、Oracle Identity Managerサーバーという用語は、Oracle Identity Managerがインストールされているコンピュータを意味します。

このガイドの一部では、Database Application Tablesをターゲット・システムと呼んでいます。


リコンシリエーション・モジュール

リコンシリエーションとは、ターゲット・システム上でのユーザー・アカウントの作成および変更を、Oracle Identity Managerで複製することです。これは、構成したスケジュール済タスクによって開始される自動化プロセスです。


関連資料:

リコンシリエーションの構成の概念については、『Oracle Identity Manager Connectorフレームワーク・ガイド』のOracle Identity Managerのデプロイ構成に関する項を参照してください。

リコンシリエーション・モジュールは、ターゲット・データベース・アプリケーションの新規、更新および削除されたユーザー・プロファイルのリコンシリエーションを処理します。リコンシリエーション・イベントは、リコンサイルされる各ユーザー・プロファイルに対して作成されます。

構成XMLファイルを使用して、作成、更新および削除されたユーザーのリコンシリエーションを有効化または無効化できます。各リコンシリエーション・イベント・レコードのデフォルトのデータ・フィールドは、このXMLファイルから取得されます。

このコネクタとともに出荷される様々な構成XMLファイルの詳細は、「コネクタを構成するファイルおよびディレクトリ」の項を参照してください。第3章「コネクタの構成」では、リコンシリエーション・モジュールをカスタマイズするために実行できる手順を説明しています。これらの手順には、構成XMLファイルの変更が含まれます。

サポートされている機能

次の表に、このコネクタで使用可能な機能を示します。

機能 タイプ 説明
Create User プロビジョニング ユーザーを作成します。
Delete User プロビジョニング ユーザーを削除します。
Enable User

または

Disable User

プロビジョニング ユーザーを有効化または無効化します。
Reset User's Password プロビジョニング ユーザーのパスワードをリセットします。
Update User's First Name プロビジョニング ユーザーの名を更新します。
Update User's Last Name プロビジョニング ユーザーの姓を更新します。
Update User's Group プロビジョニング ユーザーのグループを更新します。
Update User's Title プロビジョニング ユーザーの役職を更新します。
Update User's Department プロビジョニング ユーザーの部門を更新します。
Update User's Communication Language プロビジョニング ユーザーの通信言語のプリファレンスを更新します。
Update User's Logon Language プロビジョニング ユーザーのログオン言語のプリファレンスを更新します。
Update User's Email Address プロビジョニング ユーザーの電子メール・アドレスを更新します。
Update User's Telephone Number プロビジョニング ユーザーの電話番号を更新します。
Update User's Time Zone プロビジョニング ユーザーのタイムゾーンを更新します。
Update User's Date Format プロビジョニング ユーザーの日付書式を更新します。
Update User's Role プロビジョニング ユーザーのロールを更新します。
Create User (Account Discovery) リコンシリエーション 新規ユーザー・アカウントをリコンサイルします。
Delete User リコンシリエーション ターゲット・システムから削除されるユーザー・アカウントをリコンサイルします。
Enable User

または

Disable User

リコンシリエーション 有効化または無効化されるユーザー・アカウントをリコンサイルします。
Reset User's Password リコンシリエーション 変更されたパスワードでユーザー・アカウントをリコンサイルします。
Update User's First name リコンシリエーション 変更された名でユーザー・アカウントをリコンサイルします。
Update User's Last Name リコンシリエーション 変更された姓でユーザー・アカウントをリコンサイルします。
Update User's Group リコンシリエーション 変更されたグループでユーザー・アカウントをリコンサイルします。
Update User's Title リコンシリエーション 変更された役職でユーザー・アカウントをリコンサイルします。
Update User's Department リコンシリエーション 変更された部門でユーザー・アカウントをリコンサイルします。
Update User's Communication Language リコンシリエーション 変更された通信言語のプリファレンスでユーザー・アカウントをリコンサイルします。
Update User's Logon Language リコンシリエーション 変更されたログオン言語のプリファレンスでユーザー・アカウントをリコンサイルします。
Update User's Email Address リコンシリエーション 変更された電子メール・アドレスでユーザー・アカウントをリコンサイルします。
Update User's Telephone Number リコンシリエーション 変更された電話番号でユーザー・アカウントをリコンサイルします。
Update User's Time Zone リコンシリエーション 変更されたタイムゾーンでユーザー・アカウントをリコンサイルします。
Update User's Date Format リコンシリエーション 変更された日付書式でユーザー・アカウントをリコンサイルします。
Update User's Decimal Notation リコンシリエーション 変更された10進表記でユーザー・アカウントをリコンサイルします。
Update User's Role リコンシリエーション 変更されたロールでユーザー・アカウントをリコンサイルします。

多言語サポート

コネクタでは、次の言語がサポートされています。


関連資料:

サポートされる特殊文字の詳細は、『Oracle Identity Managerグローバリゼーション・ガイド』を参照してください。

コネクタを構成するファイルおよびディレクトリ

このコネクタを構成するファイルとディレクトリは、インストール・メディアの次のディレクトリにあります。

Database Servers/Database Application Table

これらのファイルとディレクトリを次の表に示します。

インストール・メディア・ディレクトリのファイル 説明
lib/dbadapter.jar
このJARファイルには、プロビジョニングとリコンシリエーションの実装に使用されるクラス・ファイルが含まれます。
resourcesディレクトリにあるファイル これらの各リソース・バンドル・ファイルには、コネクタで使用される言語固有の情報が含まれます。

注意: リソース・バンドルは、Oracle Identity Managerのユーザー・インタフェースに表示されるローカライズ・バージョンのテキスト文字列を含むファイルです。これらのテキスト文字列には、管理およびユーザー・コンソールに表示されるGUI要素のラベルおよびメッセージが含まれます。

test/config/config.properties

このファイルは、テスト・ユーティリティを使用してターゲット・システムに接続するために必要なパラメータおよび設定を指定するために使用されます。
test/config/log.properties

このファイルは、テスト・ユーティリティの実行時に、ログ・レベルおよびログ・ファイルの作成先ディレクトリを指定するために使用されます。
test/scripts/DBTable.bat
test/scripts/DBTable.sh
このBATファイルまたはUNIXシェル・スクリプトは、Oracle Identity ManagerサーバーでMicrosoft WindowsまたはUNIXが実行されている場合に、それぞれテスト・ユーティリティを呼び出します。
xml/DB Schema XMLディレクトリにあるファイル これらのファイルには、ターゲット・データベースのスキーマ・マッピングの構成に関する情報が含まれます。
xml/DB Schema XML/DBApp1.xml
IBM DB2 UDBインストールでは、すべてのユーザー属性が単一の表に格納されている場合には、この構成XMLファイルを使用する必要があります。
xml/DB Schema XML/DBApp2.xml
IBM DB2 UDBのインストールでは、すべてのユーザー属性が親表と子表の2つの表に格納されている場合には、この構成XMLファイルを使用する必要があります。
xml/DB Schema XML/MSSQL2005App1.xml
Microsoft SQL Server 2005インストールでは、すべてのユーザー属性が単一の表に格納されている場合には、この構成XMLファイルを使用する必要があります。
xml/DB Schema XML/MSSQL2005App2.xml
Microsoft SQL Server 2005のインストールでは、すべてのユーザー属性が親表と子表の2つの表に格納されている場合には、この構成XMLファイルを使用する必要があります。
xml/DB Schema XML/OraApp1.xml
Oracle Databaseインストールでは、すべてのユーザー属性が単一の表に格納されている場合には、この構成XMLファイルを使用する必要があります。

このファイルを使用すると、プロビジョニング中に無効化するユーザーの属性は更新できません。

xml/DB Schema XML/OraApp2.xml

Oracle Databaseインストールでは、すべてのユーザー属性が親表と子表の2つの表に格納されている場合には、この構成XMLファイルを使用する必要があります。

注意: このマニュアルでは、このマニュアルで説明されている一部の手順を説明するためにOraApp2.xmlファイルが使用されています。

xml/DB Schema XML/OraPerf1.xml
Oracle Databaseインストールでは、すべてのユーザー属性が単一の表に格納されている場合には、この構成XMLファイルを使用する必要があります。

このファイルを使用すると、ユーザー・アカウントが無効であるかどうかにかかわらず、ユーザーの属性を更新できます。

xml/DB Schema XML/SybApp1.xml
Sybaseインストールでは、すべてのユーザー属性が単一の表に格納されている場合には、この構成XMLファイルを使用する必要があります。
xml/DB Schema XML/SybApp2.xml
Sybaseインストールでは、すべてのユーザー属性が親表と子表の2つの表に格納されている場合には、この構成XMLファイルを使用する必要があります。
xml/DB Schema XML/xdb_app_map.xsd
このXMLファイルには、同じディレクトリに配置されている構成XMLファイルの検証ルールに関する情報が含まれています。
xml/Xellerate Config/DBTable_nonTrusted.xml

このXMLファイルには、次のコネクタ・コンポーネントの定義が含まれます。
  • ITリソース・タイプ

  • プロセス・フォーム

  • プロセス・タスクおよびタスク・アダプタ

  • リソース・オブジェクト

xml/Xellerate Config/DBTable_trusted.xml
このXMLファイルには、Xellerateユーザーの構成が含まれます。このファイルをインポートする必要があるのは、信頼できるソースのリコンシリエーション・モードでコネクタを使用する場合のみです。

「手順3: コネクタ・ファイルおよび外部コード・ファイルのコピー」で、これらのファイルを必要なディレクトリにコピーする方法を説明します。

コネクタのリリース番号の確認

次の方法のいずれかを使用して、コネクタのリリース番号を確認できます。

デプロイ前

コネクタのリリース番号を確認するには、次のようにします。

  1. dbadapter.jarファイルの内容を抽出します。このファイルは、インストール・メディアの次のディレクトリにあります。

    Database Servers/Database Application Table/lib
    
    
  2. テキスト・エディタでmanifest.mfファイルを開きます。manifest.mfファイルは、dbadapter.jarファイル内にバンドルされているファイルの1つです。

    manifest.mfファイルで、コネクタのリリース番号がVersionプロパティの値として表示されます。


注意:

デプロイ後もdbadapter.jarファイルのコピーを保持している場合、いつでもこの方法を使用してコネクタのリリース番号を確認できます。コネクタをデプロイした後は、次の項で説明する「デプロイ後」の方法を使用することをお薦めします。

デプロイ後

デプロイ済のコネクタのリリース番号を確認するには、次のようにします。


関連資料:

次の手順の詳細は、『Oracle Identity Managerデザイン・コンソール・ガイド』を参照してください。

  1. Oracle Identity Manager Design Consoleを開きます。

  2. フォーム・デザイナでプロセス・フォームを開きます。コネクタのリリース番号は、「Version」フィールドの値です。