コネクタをデプロイしたら、要件に合せて構成する必要があります。この章では、次のコネクタ構成手順を説明します。
注意: これらの項では、コネクタの構成に関する概念および手順の両方を説明します。概念情報を確認してから手順を実行することをお薦めします。 |
このガイドで前述したように、リコンシリエーションとは、ターゲット・システム上でのユーザー・アカウントの作成および変更を、Oracle Identity Manager内で複製することです。この項では、リコンシリエーションの構成に関する次の項目について説明します。
デフォルトでは、前回のリコンシリエーションの実行後に追加または変更されたすべてのターゲット・システム・レコードが、現在のリコンシリエーションの実行中にリコンサイルされます。リコンサイルする必要のある追加または変更されたターゲット・システム・レコードのサブセットを指定して、このプロセスをカスタマイズできます。これは、リコンシリエーション・モジュールのフィルタを作成して行います。
このコネクタの場合、フィルタを作成するには、「ITリソースの定義」で説明されている手順を実行する際に、ITリソース・パラメータCustomizedReconQuery
に値を指定します。
次の表に、問合せ条件の作成に使用できるNovell eDirectoryの属性、および対応するOracle Identity Managerの属性を示します。この問合せ条件は、CustomizedReconQuery
パラメータの値として指定します。
Oracle Identity Managerの属性 | Novell eDirectoryの属性 |
---|---|
ユーザーID | cn |
名 | givenname |
姓 | sn |
電子メール | |
ミドル・ネーム | initials |
役職 | title |
場所 | l |
電話 | telephoneNumber |
部門 | departmentNumber |
言語 | preferredLanguage |
次に、問合せ条件の例を示します。
givenname=John&sn=Doe
この問合せ条件では、名前がJohnで姓がDoeであるユーザーのレコードがリコンサイルされます。
givenname=John|departmentNumber=23
この問合せ条件では、次の条件のいずれかに合致するユーザーのレコードがリコンサイルされます。
ユーザーの名がJohn
である。
ユーザーがdepartmentNumber 23
に属している。
CustomizedReconQuery
パラメータの値を指定しないと、リコンシリエーション中に、ターゲット・システムのすべてのレコードが既存のOracle Identity Managerレコードと比較されます。
CustomizedReconQuery
パラメータの値を指定する際に従う必要のあるガイドラインを次に示します。
Novell eDirectoryの属性では、この項に示した表と同様に大文字または小文字を使用する必要があります。属性名は大/小文字が区別されるためです。
問合せ条件の演算子と値の間に不要な空白を入れないでください。
値と演算子が空白で区切られている問合せ条件と、値と演算子の間に空白が含まれていない問合せ条件を比較した場合、異なる結果が生じます。たとえば、次の問合せ条件による出力は異なります。
givenname=John&sn=Doe
givenname= John&sn= Doe
2つ目の問合せ条件では、リコンシリエーション・エンジンは冒頭に空白が含まれた名および姓の値を検索します。
問合せ条件には、等号記号(=)、アンパサンド(&)および縦線(|)以外の特殊文字を使用しないでください。
注意: 等号記号(=)、アンパサンド(&)および縦線(|)以外の特殊文字を使用すると、例外がスローされます。 |
「ITリソースの定義」で説明した手順の実行中に、CustomizedReconQuery
パラメータの値を指定します。
リコンシリエーションの実行中には、ターゲット・システム・レコードのすべての変更内容がOracle Identity Managerにリコンサイルされます。リコンサイルされるレコード数によっては、このプロセスに長い時間がかかる場合があります。また、リコンシリエーション中に接続が中断すると、プロセスの完了にはさらに時間がかかります。
このような問題を避けるため、バッチ・リコンシリエーションを構成できます。
バッチ・リコンシリエーションを構成するには、次のユーザー・リコンシリエーションのスケジュール済タスクの属性に値を指定する必要があります。
StartRecord
: この属性を使用して、バッチ・リコンシリエーションを開始するレコード番号を指定します。
BatchSize
: この属性を使用して、各バッチに含めるレコード数を指定します。
NumberOfBatches
: この属性を使用して、リコンサイルするバッチの総数を指定します。バッチ・リコンシリエーションを使用しない場合は、この属性の値としてAll Available
を指定します。
注意: この属性の値としてAll Available を指定すると、StartRecord 属性およびBatchSize 属性の値は無視されます。 |
「ユーザー・リコンシリエーションのスケジュール済タスク」で説明する手順に従ってこれらの属性の値を指定してください。
バッチ・リコンシリエーションの構成後、バッチ・リコンシリエーションの実行中にリコンシリエーションが失敗した場合は、ログ・ファイルでリコンシリエーションが失敗したバッチに関する情報を確認してください。ログ・ファイルには、バッチ・リコンシリエーションに関する次の情報があります。
正常にリコンサイルされたバッチのシリアル番号
正常にリコンサイルされた各バッチのレコードに関連付けられたユーザーID
(バッチ・リコンシリエーションが失敗した場合)失敗したバッチのシリアル番号
コネクタの構成中に、ターゲット・システムを、信頼できるソースまたはターゲット・リソースとして指定できます。ターゲット・システムを信頼できるソースとして指定すると、新規作成されたユーザー・アカウントと変更されたユーザー・アカウントの両方が、Oracle Identity Managerでリコンサイルされます。ターゲット・システムをターゲット・リソースとして指定すると、変更されたユーザー・アカウントのみがOracle Identity Managerでリコンサイルされます。
注意: ターゲット・システムをリコンシリエーションの信頼できるソースとして指定しない場合は、この項を省略してかまいません。 |
信頼できるソースのリコンシリエーションの構成には、次の手順が含まれます。
デプロイメント・マネージャを使用して、信頼できるソースのリコンシリエーション用のXMLファイル(eDirXLResourceObject.xml
)をインポートします。この項では、XMLファイルのインポート手順を説明します。
注意: 信頼できるソースとして指定できるのは、1つのターゲット・システムのみです。別の信頼できるソースを構成している状態でeDirXLResourceObject.xml ファイルをインポートした場合、2つのコネクタのリコンシリエーションはいずれも機能しなくなります。 |
スケジュール済タスクのTrustedSource
属性をTrue
に設定します。ユーザー・リコンシリエーションのスケジュール済タスクの構成中に、この属性の値を指定します。これについては、このガイドで後述します。
信頼できるソースのリコンシリエーション用のXMLファイルをインポートするには、次のようにします。
左のナビゲーション・バーの「デプロイメント管理」リンクをクリックします。
「デプロイメント管理」の下の「インポート」リンクをクリックします。ファイルを開くダイアログ・ボックスが表示されます。
eDirXLResourceObject.xml
ファイルを検索して開きます。このファイルはOIM_home
/xellerate/eDir/xml
ディレクトリにあります。このXMLファイルの詳細は、「ファイル・プレビュー」ページに表示されます。
「ファイルの追加」をクリックします。「置換」ページが表示されます。
「次へ」をクリックします。「確認」ページが表示されます。
「インポート」をクリックします。
表示されるメッセージで、「インポート」をクリックしてXMLファイルのインポートを確認します。次に、「OK」をクリックします。
信頼できるソースのリコンシリエーション用のXMLファイルをインポートしたら、リコンシリエーションのスケジュール済タスクのTrustedSource
属性の値をTrue
に設定する必要があります。この手順は、「リコンシリエーションのスケジュール済タスクの構成」の項で説明されています。
「手順4: コネクタのXMLファイルのインポート」で説明する手順を実行すると、参照フィールドおよびユーザー・リコンシリエーションに対するスケジュール済タスクが、Oracle Identity Managerで自動的に作成されます。これらのスケジュール済タスクを構成するには、次のようにします。
「Xellerate Administration」フォルダを開きます。
「Task Scheduler」を選択します。
「Find」をクリックします。事前定義されたスケジュール済タスクの詳細が2つのタブに表示されます。
最初のスケジュール済タスクについて、「Max Retries」フィールドに数値を入力します。この数はOracle Identity Managerがタスクを完了するために試行する回数です。この数を超えると、ERROR
ステータスがタスクに割り当てられます。
「Disabled」チェック・ボックスと「Stop Execution」チェック・ボックスが選択されていないことを確認します。
「Start」リージョンで「Start Time」フィールドをダブルクリックします。表示される日付時間エディタで、タスクを実行する日付と時間を選択します。
「Interval」リージョンで、次のスケジュール・パラメータを設定します。
タスクを繰り返し実行するように設定するには、「Daily」、「Weekly」、「Recurring Intervals」、「Monthly」または「Yearly」のオプションを選択します。
「Recurring Intervals」オプションを選択した場合は、タスクを繰り返して実行する間隔も指定する必要があります。
タスクを1回のみ実行するように設定するには、「Once」オプションを選択します。
スケジュール済タスクの属性の値を指定します。指定する値の詳細は、「スケジュール済タスク属性の値の指定」を参照してください。
関連資料: タスク属性の追加および削除の詳細は、『Oracle Identity Managerデザイン・コンソール・ガイド』を参照してください。 |
「Save」をクリックします。スケジュール済タスクが作成されます。INACTIVE
ステータスが「Status」フィールドに表示されますが、これは、タスクが現在実行されていないためです。タスクは手順7で設定した日時に実行されます。
ステップ5〜10を繰り返してもう1つのスケジュール済タスクを作成します。
両方のスケジュール済タスクを作成したら、「プロビジョニングの構成」の項に進みます。
この項では、次のスケジュール済タスクに指定する属性値について説明します。
eDirectory Lookup Reconciliation Task
リコンシリエーション・スケジュール済タスクの次の属性に値を指定する必要があります。
注意:
|
スケジュール済タスク属性に値を指定したら、手順のステップ10に進んでスケジュール済タスクを作成します。
eDirectory User Recon Task
スケジュール済タスクの次の属性に値を指定する必要があります。
注意:
|
属性 | 説明 | サンプル/デフォルト値 |
---|---|---|
ITResourceName |
Novell eDirectoryとの接続を設定するためのITリソースの名前。 | eDirectory IT Resource |
ResourceObjectName |
ユーザーをリコンサイルする必要があるリソース・オブジェクトの名前。 | eDirectory User |
XLDeleteUsersAllowed |
この属性をtrue に設定すると、スケジュール済タスクの実行時に削除リコンシリエーション・イベントが開始します。ターゲット・システムから削除されたユーザーは、Oracle Identity Managerから削除されます。これには、ターゲット・システムのすべてのユーザーを、Oracle Identity Managerのすべてのユーザーと比較する必要があります。
注意: このプロセスは、パフォーマンスに影響します。 |
true |
UserContainer |
ユーザーがOracle Identity ManagerにリコンサイルされるDN値。 | o=PXED-DEV |
Keystore |
Novell eDirectoryキーストアへのディレクトリ・パス。
これはセキュアなSSL接続を確立するために必要です。SSL接続が不要な場合は、 |
E:\j2sdk1.4.2_05\jre\lib\security\cacerts
または
|
TrustedSource |
信頼できるソース・リコンシリエーションを実行するかどうかを指定します。
値は |
False |
Xellerate Type |
Xellerateユーザーに対するデフォルトのXellerateタイプ。 | End-User Administrator |
Organization |
Xellerateユーザーのデフォルト組織。 | Xellerate Users |
Role | Xellerateユーザーのデフォルト・ロール。 | Consultant |
StartRecord |
バッチ・プロセスの開始レコードを指定します。
この属性については、「バッチ・リコンシリエーション」の項で説明します。 |
1 |
BatchSize |
バッチに含めるレコード数を指定します。
この属性については、「バッチ・リコンシリエーション」の項で説明します。 |
3 |
NumberOfBatches |
リコンサイルするバッチ数を指定します。
この属性については、「バッチ・リコンシリエーション」の項で説明します。 |
デフォルト値: All Available (すべてのユーザーのリコンサイル)
サンプル値: |
スケジュール済タスク属性に値を指定したら、手順のステップ10に進んでスケジュール済タスクを作成します。
リコンシリエーションの停止
コネクタのユーザー・リコンシリエーションのスケジュール済タスクが実行中であり、ユーザー・レコードがリコンサイルされているとします。リコンシリエーション・プロセスを停止する場合は、次のようにします。
ステップ1〜4を実行して、リコンシリエーションのスケジュール済タスクを構成します。
タスク・スケジューラで「Stop Execution」チェック・ボックスを選択します。
「Save」をクリックします。
このガイドで前述したように、プロビジョニングとは、Oracle Identity Managerを介して、ターゲット・システム上でユーザー・アカウント情報を作成または変更することです。
この項では、プロビジョニングの構成に関する次の項目について説明します。
注意: このターゲット・システムに対してOracle Identity Managerのプロビジョニング機能を使用する場合は、この項の手順を実行する必要があります。 |
アダプタは、プロビジョニング機能を実装するために使用されます。コネクタのXMLファイルをインポートすると次のアダプタがOracle Identity Managerにインポートされます。
eDir Create User
eDir Delete User
eDir Modify User
eDir Move User
eDir Add User to Group
eDir Remove User from Group
eDir Add Trustee Right to User
eDir Remove Trustee Right from User
eDir Add Assigned Role to User
eDir Remove Assigned Role from User
eDir Add Network Restriction
eDir Remove Network Restriction
eDir PP String
Update eDirectory Role Details
Update eDirectory Group Details
EDIR Delete Group
EDIR Create Group
EDIR Remove User from Group
Chk Process Parent Org eDir
EDIR Create OU
EDIR Remove User from Role
EDIR Create Role
EDIR Delete Role
EDIR Move OU
EDIR Change Org Name
EDIR Delete OU
これらのアダプタは、プロビジョニング操作で使用する前にコンパイルする必要があります。
「アダプタ・マネージャ」フォームを使用してアダプタをコンパイルするには、次のようにします。
「アダプタ・マネージャ」フォームを開きます。
現在のデータベースにインポートしたすべてのアダプタをコンパイルするには、「すべてをコンパイル」を選択します。
(すべてではないが)複数のアダプタをコンパイルするには、コンパイルするアダプタを選択します。次に、「選択したものをコンパイル」を選択します。
注意: 正常にコンパイルされなかったアダプタのみを再コンパイルするには、「以前の失敗分をコンパイル」をクリックします。そのようなアダプタはコンパイルのステータスがOK になっていません。 |
「開始」をクリックします。選択したアダプタがOracle Identity Managerによってコンパイルされます。
Oracle Identity Managerがクラスタ環境にインストールされている場合は、OIM_home
/xellerate/Adapter
ディレクトリから、コンパイル済のアダプタをクラスタの他の各ノードの同じディレクトリにコピーします。必要な場合には、その他のノードのアダプタ・ファイルを上書きします。
一度に1つのアダプタをコンパイルする場合は、「アダプタ・ファクトリ」フォームを使用します。
関連資料: 「アダプタ・ファクトリ」フォームおよび「アダプタ・マネージャ」フォームの使用方法の詳細は、『Oracle Identity Manager Toolsリファレンス・ガイド』を参照してください。 |
アダプタの詳細情報を表示するには、次のようにします。
「アダプタ・マネージャ」フォームでアダプタをハイライト表示します。
アダプタの行ヘッダーをダブルクリックするか、アダプタを右クリックします。
表示されるショートカット・メニューで「アダプタの起動」を選択します。アダプタの詳細が表示されます。
注意: この項ではオプションの手順を説明します。組織のユーザーのプロビジョニングを有効化しない場合は、この手順を実行する必要はありません。 |
組織単位のユーザーのプロビジョニングを有効化するためのAttrName.Prov.Map.EDIR
参照定義のデフォルト設定は次のとおりです。
ldapOrgDNPrefix=ou
ldapOrgUnitObjectClass=OrganizationalUnit
組織のユーザーのプロビジョニングを有効化する場合は、次のように設定を変更します。
関連資料: 参照定義の変更の詳細は、『Oracle Identity Managerデザイン・コンソール・ガイド』を参照してください。 |
ldapOrgDNPrefix=o
ldapOrgUnitObjectClass=organization
組織単位をプロビジョニングするには、次のようにします。
Oracle Identity Manager管理およびユーザー・コンソールにログインします。
「組織」を開きます。
「作成」をクリックします。
作成する組織の名前およびタイプを指定して、「組織の作成」をクリックします。
リストから「リソース・プロファイル」を選択します。
「新しいリソースのプロビジョニング」をクリックします。
組織単位のオプションを選択します。
「続行」をクリックし、再度「続行」をクリックします。
ITサーバーの参照フィールドで、必要なITリソースに対応するリソース・オブジェクトを選択します。
「続行」をクリックし、検証ページで再度「続行」をクリックします。
グループまたはロールをプロビジョニングするには、次のようにします。
Oracle Identity Manager管理およびユーザー・コンソールにログインします。
「組織」を開きます。
「管理」をクリックします。
グループまたはロールをプロビジョニングする組織単位を検索します。
リストから「リソース・プロファイル」を選択します。
「新しいリソースのプロビジョニング」をクリックします。
このページで選択する必要のあるオプションは、作成するものによって異なります。
グループを作成する場合はグループのオプションを選択します。
グループを作成する場合はロールのオプションを選択します。
「続行」をクリックし、検証ページで再度「続行」をクリックします。
グループまたはロールの名前を入力します。
ITサーバーの参照フィールドで、ITリソースを選択します。
「続行」をクリックし、検証ページで再度「続行」をクリックします。
注意: この手順は、Novell eDirectoryの複数のインストールに対してコネクタを構成する場合にのみ実行します。 |
状況によっては、コネクタをNovell eDirectoryの複数のインストールに対して構成する必要が生じることもあるでしょう。次の例はそのような状況について説明したものです。
Acme Multinational Inc.では、東京、ロンドンおよびニューヨークの事業所で、それぞれ独自にNovell eDirectoryがインストールされています。この会社は最近Oracle Identity Managerをインストールしたため、それを構成して、インストールされたすべてのNovell eDirectoryをリンクさせようとしています。
これを実現するには、コネクタをNovell eDirectoryの複数のインストールに対して構成する必要があります。
コネクタをターゲット・システムの複数のインストールに対して構成するには、次のようにします。
関連資料: この手順の各ステップ実行の詳細は、『Oracle Identity Managerデザイン・コンソール・ガイド』を参照してください。 |
ターゲット・システム・インストールごとに1つずつリソース・オブジェクトを作成して構成します。
「Resource Objects」フォームは、「Resource Management」フォルダ内にあります。コネクタのXMLファイルをインポートすると、eDirectory User
リソース・オブジェクトが作成されます。このリソース・オブジェクトは、残りのリソース・オブジェクトを作成するためのテンプレートとして使用できます。
リソース・オブジェクトごとに1つずつITリソースを作成して構成します。
「IT Resources」フォームは「Resource Management」フォルダにあります。コネクタのXMLファイルをインポートすると、eDirectory IT Resource
ITリソースが作成されます。このITリソースは、同じリソース・タイプの、残りのITリソース作成用のテンプレートとして使用できます。
リソース・オブジェクトごとに1つずつプロセス・フォームを設計します。
「Form Designer」フォームは、「Development Tools」フォルダ内にあります。コネクタのXMLファイルをインポートすると、次のプロセス・フォームが作成されます。
UD_EDIR_USR
(メイン・フォーム、eDirectoryユーザー)
UD_EDIR_GRP
(子フォーム、eDirectoryセキュリティ・グループ)
UD_EDIR_ROL
(子フォーム、eDirectory割当て済ロール)
UD_EDIR_NET
(子フォーム、eDirectoryネットワーク・アドレス制限)
UD_EDIR_RIG
(子フォーム、eDirectoryトラスティ権限)
UD_EDIR_OU
(メイン・フォーム、eDirectory組織単位)
UD_EDIR_RL
(メイン・フォーム、eDirectoryロール)
UD_EDIR_GR
(メイン・フォーム、eDirectoryグループ)
これらのプロセス・フォームは、残りのプロセス・フォームを作成するためのテンプレートとして使用できます。
リソース・オブジェクトごとに1つずつプロセス定義を作成して構成します。
「Process Definition」フォームは、「Process Management」フォルダ内にあります。コネクタのXMLファイルをインポートすると、iPlanet User
プロセス定義が作成されます。このプロセス定義は、残りのプロセス定義を作成するためのテンプレートとして使用できます。
ターゲット・システム・インストールごとにプロセス定義を作成するとき、実行する必要のある次の手順は、それぞれのプロセス定義の作成に関連しています。
「Object Name」参照フィールドから、手順1で作成したリソース・オブジェクトを選択します。
「Table Name」参照フィールドから、手順3で作成したプロセス・フォームを選択します。
「IT Resource」データ型のアダプタ変数をマッピングするときは必ず、手順2で作成したITリソースを「Qualifier」リストから選択してください。
各ターゲット・システム・インストールについてリコンシリエーションを構成します。手順は、「リコンシリエーションの構成」を参照してください。リコンシリエーションのスケジュール済タスクごとに、次の属性の値のみを変更する必要がありますので注意してください。
ITResourceName
ResourceObjectName
TrustedSource
信頼できるソースとして指定するNovell eDirectoryインストールのTrustedSource
属性をTrue
に設定します。
必要であれば、Xellerate Userリソース・オブジェクトに対してリコンサイルされるフィールドを変更します。
管理およびユーザー・コンソールを使用してプロビジョニングを実行する際には、特定のNovell eDirectoryインストールに対応するITリソースを指定することによって、ユーザーのプロビジョニング先を選択することもできます。