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Oracle Identity Manager Novell eDirectory Connectorガイド
リリース9.0.4
E05502-01
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2 コネクタのデプロイ

コネクタをデプロイするには次の手順を実行します。

手順1: デプロイ要件の確認

次の表に、コネクタのデプロイ要件を示します。

項目 要件
Oracle Identity Manager Oracle Identity Managerリリース8.5.3以上。
ターゲット・システム Novell eDirectory 8.7.3
外部コード ldap.jarおよびldapbp.jar

このJARファイルのダウンロードの詳細は、「手順2: コネクタ・ファイルおよび外部コード・ファイルのコピー」を参照してください。

ターゲット・システムのユーザー・アカウント スーパーバイザー権限が割り当てられたNovell eDirectoryのユーザー・アカウント。

「ITリソースの定義」の手順を実行する際に、このユーザー・アカウントの資格証明を指定します。

このターゲット・システムのユーザー・アカウントに特定の権限が割り当てられていない場合、コネクタ操作の実行中に次のエラー・メッセージが表示されることがあります。

Transaction is not active (Transaction Manager error)


手順2: コネクタ・ファイルおよび外部コード・ファイルのコピー

コピーするコネクタのファイルと、コピーする必要があるディレクトリを次の表に示します。


注意:

この表の最初の列に示すディレクトリ・パスは、インストール・メディアの次のディレクトリでのコネクタ・ファイルの場所に対応しています。
Directory Servers/Novell eDirectory

これらのファイルの詳細は、「コネクタを構成するファイルおよびディレクトリ」を参照してください。


インストール・メディア・ディレクトリのファイル コピー先ディレクトリ
lib/eDirProv.jar
OIM_home/xellerate/JavaTasks
lib/eDirRecon.jar
OIM_home/xellerate/ScheduleTask
resourcesディレクトリにあるファイル
OIM_home/xellerate/connectorResources
testディレクトリにあるファイル
OIM_home/xellerate/eDir/test/troubleshoot
xmlディレクトリにあるファイル
OIM_home/xellerate/eDir/xml

ldap.jarファイルを必要なディレクトリにコピーするには、次のようにします。

  1. 次のURLからNovellのWebサイトにログオンします。

    http://developer.novell.com/wiki/index.php/Special:Downloads/jldap/builds/netware_windows/

  2. 次のファイルをNovellのWebサイトからダウンロードします。

    novell-jldap-devel-2005.10.03-1netware_windows.zip
    
    

    ファイルのサイズは11.1MBです。

  3. ステップ2でダウンロードしたファイルの内容を抽出します。

  4. ldap.jarファイルをnovell-jldap-devel-2005.10.03-1netware_windows\jldap_2005.10.03\libディレクトリからOracle Identity ManagerサーバーのOIM_home\xellerate\ThirdPartyディレクトリにコピーします。

ldapbp.jarファイルを必要なディレクトリにコピーするには、次のようにします。

  1. 次のSun社のWebサイトにログオンします。

    http://java.sun.com/products/jndi/downloads/index.html

  2. 「Download JNDI 1.2.1 & More」ボタンをクリックします。

  3. 表示されるページの表で、「LDAP Service Provider 1.2.4」チェック・ボックスを選択して、ldap-1_2_4.zipファイルをダウンロードします。

  4. ldap-1_2_4.zipファイルからldapbp.jarファイルを抽出します。

  5. ldapbp.jarファイルを、Oracle Identity ManagerサーバーのOIM_home/xellerate/ThirdPartyディレクトリにコピーします。


注意:

Oracle Identity Managerをクラスタ環境にインストールするときは、インストール・ディレクトリの内容をクラスタの各ノードにコピーします。同じく、connectorResourcesディレクトリとJARファイルの内容も、クラスタの各ノードの対応するディレクトリにコピーする必要があります。

手順3: Oracle Identity Managerサーバーの構成

Oracle Identity Managerサーバーを構成するには、次の手順を実行します。


注意:

クラスタ環境では、クラスタの各ノードでこの手順を実行する必要があります。

必要な入力ロケールへの変更

必要な入力ロケール(言語および国の設定)に変更するには、必要なフォントのインストールと必要な入力ロケールの設定を行います。

必要な入力ロケールに変更するため、システム管理者の支援が必要となる場合があります。

サーバー・キャッシュからのコネクタ・リソース・バンドル関連コンテンツの消去

「手順2: コネクタ・ファイルおよび外部コード・ファイルのコピー」の項で説明されている手順を実行する際には、インストール・メディアのresourcesディレクトリにあるファイルを、OIM_home/xellerate/connectorResourcesディレクトリにコピーします。connectorResourcesディレクトリ内に新しいリソース・バンドルを追加したり、既存のリソース・バンドルに変更を加えた場合は、コネクタ・リソース・バンドルに関連するコンテンツをその都度サーバー・キャッシュから消去する必要があります。

コネクタ・リソース・バンドルに関連するコンテンツをサーバー・キャッシュから消去するには、次のようにします。

  1. コマンド・ウィンドウで、OIM_home/xellerate/binディレクトリに移動します。


    注意:

    ステップ1を実行してからステップ2を実行してください。ステップ2で次のようにコマンドを実行すると、例外がスローされます。
    OIM_home/xellerate/bin/batch_file_name
    

  2. 次のいずれかのコマンドを入力します。

    • Microsoft Windowsの場合:

      PurgeCache.bat ConnectorResourceBundle
      
      
    • UNIXの場合:

      PurgeCache.sh ConnectorResourceBundle
      

    注意:

    ステップ2の実行時にスローされる例外は無視できます。

    このコマンドのConnectorResourceBundleは、サーバー・キャッシュから削除できるコンテンツ・カテゴリの1つです。その他のコンテンツ・カテゴリの詳細は、次のファイルを参照してください。

    OIM_home/xellerate/config/xlConfig.xml
    

ロギングの有効化

ロギングを有効化すると、Oracle Identity Managerはプロビジョニングおよびリコンシリエーション操作の過程で発生するイベントについての情報をログ・ファイルに自動的に格納します。ロギングを行うイベントのタイプを指定するには、ログ・レベルを次のいずれかに設定します。

  • ALL

    このレベルでは、すべてのイベントのロギングが有効化されます。

  • DEBUG

    このレベルでは、デバッグに役立つ詳細なイベントに関する情報のロギングが有効化されます。

  • INFO

    このレベルでは、アプリケーションの進行状況を大まかに示す情報メッセージのロギングが有効化されます。

  • WARN

    このレベルでは、障害を引き起こす可能性のある状況に関する情報のロギングが有効化されます。

  • ERROR

    このレベルでは、アプリケーションを続行できる場合があるエラー・イベントに関する情報のロギングが有効化されます。

  • FATAL

    このレベルでは、アプリケーションの機能停止の原因となる可能性がある、非常に重大なエラー・イベントに関する情報のロギングが有効化されます。

  • OFF

    このレベルでは、すべてのイベントのロギングが無効化されます。

ログ・レベルを設定するファイルおよびログ・ファイルのパスは、使用するアプリケーション・サーバーによって異なります。

  • BEA WebLogic

    ロギングを有効にするには、次のようにします。

    1. OIM_home/xellerate/config/log.propertiesファイルに次の行を追加します。

      log4j.logger.XELLERATE=log_level
      log4j.logger.XL_INTG.eDirectory=log_level
      
      
    2. これらの行で、log_levelを、設定するログ・レベルに置換します。

      次に例を示します。

      log4j.logger.XELLERATE=INFO
      log4j.logger.XL_INTG.eDirectory=INFO
      
      

    ロギングを有効化すると、ログ情報が次のファイルに書き込まれます。

    WebLogic_home/user_projects/domains/domain_name/server_name/server_name.log
    
    
  • IBM WebSphere

    ロギングを有効にするには、次のようにします。

    1. OIM_home/xellerate/config/log.propertiesファイルに次の行を追加します。

      log4j.logger.XELLERATE=log_level
      log4j.logger.XL_INTG.eDirectory=log_level
      
      
    2. これらの行で、log_levelを、設定するログ・レベルに置換します。

      次に例を示します。

      log4j.logger.XELLERATE=INFO
      log4j.logger.XL_INTG.eDirectory=INFO
      
      

    ロギングを有効化すると、ログ情報が次のファイルに書き込まれます。

    WebSphere_home/AppServer/logs/server_name/startServer.log
    
    
  • JBoss Application Server

    ロギングを有効にするには、次のようにします。

    1. JBoss_home/server/default/conf/log4j.xmlファイルで、次の行を検索または追加します。

      <category name="XELLERATE">
         <priority value="log_level"/>
      </category>
      
      
      <category name="XL_INTG.eDirectory">
         <priority value="log_level"/>
      </category>
      
      
    2. 各セットのXMLコードの2行目で、log_levelを、設定するログ・レベルに置換します。次に例を示します。

      <category name="XELLERATE">
         <priority value="INFO"/>
      </category>
      
      
      <category name="XL_INTG.eDirectory">
         <priority value="INFO"/>
      </category>
      
      

    ロギングを有効化すると、ログ情報が次のファイルに書き込まれます。

    JBoss_home/server/default/log/server.log
    
    
  • OC4J

    ロギングを有効にするには、次のようにします。

    1. OIM_home/xellerate/config/log.propertiesファイルに次の行を追加します。

      log4j.logger.XELLERATE=log_level
      log4j.logger.XL_INTG.eDirectory=log_level
      
      
    2. これらの行で、log_levelを、設定するログ・レベルに置換します。

      次に例を示します。

      log4j.logger.XELLERATE=INFO
      log4j.logger.XL_INTG.eDirectory=INFO
      
      

    ロギングを有効化すると、ログ情報が次のファイルに書き込まれます。

    OC4J_home/opmn/logs/default_group~home~default_group~1.log
    

手順4: コネクタのXMLファイルのインポート

「コネクタを構成するファイルおよびディレクトリ」で説明したように、コネクタのXMLファイルには、コネクタのコンポーネントの定義が含まれています。コネクタのXMLファイルをインポートすることで、Oracle Identity Managerにこれらのコンポーネントを作成します。

コネクタのXMLファイルをOracle Identity Managerにインポートするには、次のようにします。

  1. Oracle Identity Manager管理およびユーザー・コンソールを開きます。

  2. 左のナビゲーション・バーの「デプロイメント管理」リンクをクリックします。

  3. 「デプロイメント管理」の下の「インポート」リンクをクリックします。ファイルを開くダイアログ・ボックスが表示されます。

  4. eDirResourceObject.xmlファイルを検索して開きます。このファイルはOIM_home/xellerate/eDir/xmlディレクトリにあります。このXMLファイルの詳細は、「ファイル・プレビュー」ページに表示されます。

  5. 「ファイルの追加」をクリックします。「置換」ページが表示されます。

  6. 「次へ」をクリックします。「確認」ページが表示されます。

  7. 「次へ」をクリックします。eDirectory IT Resource ITリソースの「ITリソース・インスタンス・データの提供」ページが表示されます。

  8. eDirectory IT Resource ITリソースのパラメータの値を指定します。指定する値の詳細は、「ITリソースの定義」の表を参照してください。

  9. 「次へ」をクリックします。LDAP Server ITリソース・タイプの新しいインスタンスの「ITリソース・インスタンス・データの提供」ページが表示されます。

  10. 「スキップ」をクリックして、他のITリソースを定義しないことを指定します。「確認」ページが表示されます。


    関連資料:

    その他のITリソースを定義する場合、手順は『Oracle Identity Manager Toolsリファレンス・ガイド』を参照してください。

  11. 「選択内容の表示」をクリックします。

    XMLファイルの内容が「インポート」ページに表示されます。ノードの横に十字形のアイコンが表示されることがあります。これらのノードは、冗長なOracle Identity Managerエンティティを示しています。コネクタのXMLファイルをインポートする前に、各ノードを右クリックして「削除」を選択し、これらのエンティティを削除する必要があります。

  12. 「インポート」をクリックします。コネクタのXMLファイルがOracle Identity Managerにインポートされます。

コネクタのXMLファイルをインポートしたら、「手順5: SSLの構成」に進みます。

ITリソースの定義

eDirectory IT Resource ITリソース・パラメータには、次の表に示す値を指定してください。

パラメータ 説明
Admin ID Novell eDirectoryサーバーで管理者の権限を持つユーザーのDN値。

デフォルト値:

cn=Admin,o=PXED-DEV

Admin Password 管理者のパスワード。
Server Address Novell eDirectoryサーバーのサーバー・アドレス。
Root DN すべてのユーザーの操作が実行されるベースDN。

デフォルト値: o=PXED-DEV

Port ターゲットのNovell eDirectoryサーバーに接続するためのポート番号。

デフォルト値: 389

SSL Oracle Identity ManagerとNovell eDirectoryとの間の通信を保護するために、SSLを使用するかどうかを指定します。

設定可能な値はtrueまたはfalseです。

デフォルト値: false

注意: SSLを有効化してターゲット・システムとの通信を保護することをお薦めします。

Last Recon TimeStamp 最初のリコンシリエーションの実行では、タイムスタンプ値は設定されていません。後続のリコンシリエーション処理では、前のリコンシリエーション処理が完了した時刻がこのパラメータに保存されます。

デフォルト値: 20060519120000Z

この値の説明は次のとおりです。

  • 2006は年を表します。

  • 05は月を表します。

  • 19は日を表します。

  • 12は時を表します。

  • 00は分を表します。

  • 00は秒を表します。

  • 文字Zは末尾に必要です。

時刻はグリニッジ標準時(GMT)で表示されます。

Prov Attribute Lookup Code プロビジョニングに必要なターゲット属性マッピングを持つ参照定義名。

デフォルト値: AttrName.Prov.Map.EDIR

注意: この値は変更しないでください。

Recon Attribute Lookup Code リコンシリエーションに必要なターゲット属性マッピングを持つ参照定義名。

デフォルト値: AttrName.Recon.Map.EDIR

注意: この値は変更しないでください。

Use XL Org Structure trueに設定すると、Oracle Identity Managerの組織構造はプロビジョニングとリコンシリエーションの際に使用されます。falseに設定すると、プロビジョニングではプロセス・フォームの「組織」フィールドの値が使用され、リコンシリエーションではターゲットのLDAP内の組織またはコンテナが使用されます。

デフォルト値: false

CustomizedReconQuery リコンシリエーションの基となる問合せ条件

このパラメータに問合せ条件を追加すると、問合せ条件に基づいてターゲット・システム・レコードが検索されます。

すべてのターゲット・システム・レコードをリコンサイルする場合は、このパラメータの値を指定しないでください。

問合せには、AND(&)およびOR(|)論理演算子を使用できます。

サンプル値: givenname=John

このパラメータの詳細は、「部分リコンシリエーション」を参照してください。


これらのITリソース・パラメータの値を指定したら、この手順のステップ9に進んで、コネクタのXMLファイルをインポートします。

手順5: SSLの構成


注意:

これはデプロイのオプションの手順です。

Oracle Identity ManagerとターゲットのNovell eDirectory間のSSL接続を有効にするには、次のようにします。

  1. 次のように、ターゲット・システムから証明書をJSDK(Oracle Identity Managerサーバーのインストールのときに使用したJSDK)cacertsキーストアへインポートします。

    keytool -import –alias alias_name -file certificate_file_name_with_complete_path –keystore java_home/jre/lib/security/cacerts
    
    
  2. Oracle Identity Managerサーバーを再起動します。

  3. eDirectory IT Resource ITリソース定義で、次のように設定します。

    • SSLパラメータ値をtrueに設定します。

    • Portパラメータ値をSSLのポート番号に設定します。通常、この番号は636です。