このリリースのコネクタに関連する既知の問題は、次のとおりです。
Oracle Identity Managerアーキテクチャでは、接続プールはサポートされていないため実装できません。
SAPシステムでユーザーを作成するには、Create User機能とChange Password機能を順に実行します。この順序により、SAPシステムへのRFCコールが3つ作成されます。Create User RFC機能およびChange Password RFC機能は、コールの最後にトランザクションを明示的にコミットします。このコミットは、SAPアーキテクチャにより実施されます。SAPのこのアーキテクチャ制約により、Create UserやChange Passwordなどのトランザクションを実行できません。
ユーザーの作成時、指定したパスワードはユーザーに割り当てられません。後で、SAPシステムによりパスワードを再度指定するように要求され、この段階でパスワードはユーザーに割り当てられます。このイベントが発生しないようにするために、新しいユーザーの作成時にダミー・パスワードが割り当てられ、ユーザーの作成後にChange Password機能が自動的にコールされます。パスワードは、ダミー・パスワードからOracle Identity ManagerのSAPユーザーのフォームに入力されたパスワードに変更されます。このプロセスは、ユーザーには表示されません。
アジア言語の中には、マルチバイト・キャラクタ・セットを使用するものがあります。ターゲット・システムのフィールドの文字数制限がバイト単位で指定されている場合、特定のフィールドに入力できるアジア言語の文字数は、同じフィールドに入力可能な英語言語の文字数より少なくなります。次の例でこの制限について説明します。
ターゲット・システムの「User Last Name」フィールドに英語50文字を入力できるとします。使用しているのが日本語で、ターゲット・システムのそのフィールドの文字数制限がバイト単位で指定されている場合、そのフィールドに入力できるのは25文字までです。
SAP 4.7以上では、電子メール・アドレスのフィールドに英語以外の文字を入力できません。