コネクタをデプロイするには次の手順を実行します。
次の表に、コネクタのデプロイ要件を示します。
項目 | 要件 |
---|---|
Oracle Identity Manager | Oracle Identity Managerリリース8.5.3以上。 |
ターゲット・システム | Siebel 7.5〜8.0 |
外部コード | Siebel 7.5の場合:
Siebel 7.6の場合:
Siebel 7.7の場合:
Siebel 7.8の場合:
Siebel 7.9の場合:
Siebel 8.0の場合:
|
ターゲット・システムのユーザー・アカウント | 必要な権限を持つターゲット・システムのユーザー・アカウントを作成するには、次のようにします。
「ITリソースの定義」の手順を実行する際に、このユーザー・アカウントの資格証明を指定します。 「ERM Employee View」職責がこのユーザー・アカウントに割り当てられない場合、Oracle Identity Managerはターゲット・システムとデータを交換することができません。 |
コピーするコネクタのファイルと外部コードのファイル、およびコピーする必要があるディレクトリを次の表に示します。
注意: この表の最初の列に示すコネクタ・ファイルのディレクトリ・パスは、インストール・メディアの次のディレクトリ内にあるコネクタ・ファイルの場所に対応しています。Enterprise Applications/Siebel Enterprise Applications これらのファイルの詳細は、「コネクタを構成するファイルおよびディレクトリ」を参照してください。 |
注意: Oracle Identity Managerをクラスタ環境にインストールするときは、インストール・ディレクトリの内容をクラスタの各ノードにコピーします。同じく、connectorResources ディレクトリとJARファイルの内容も、クラスタの各ノードの対応するディレクトリにコピーする必要があります。 |
Oracle Identity Managerサーバーを構成するには、次の手順を実行します。
注意: クラスタ環境では、クラスタの各ノードでこの手順を実行する必要があります。 |
必要な入力ロケール(言語および国の設定)に変更するには、必要なフォントのインストールと必要な入力ロケールの設定を行います。
必要な入力ロケールに変更するため、システム管理者の支援が必要となる場合があります。
「手順2: コネクタ・ファイルおよび外部コードのコピー」の項で説明されている手順を実行する際には、インストール・メディアのresources
ディレクトリにあるファイルを、OIM_home
/xellerate/connectorResources
ディレクトリにコピーします。connectorResources
ディレクトリ内に新しいリソース・バンドルを追加したり、既存のリソース・バンドルに変更を加えた場合は、コネクタ・リソース・バンドルに関連するコンテンツをその都度サーバー・キャッシュから消去する必要があります。
コネクタ・リソース・バンドルに関連するコンテンツをサーバー・キャッシュから消去するには、次のようにします。
コマンド・ウィンドウで、OIM_home
/xellerate/bin
ディレクトリに移動します。
注意: ステップ1を実行してからステップ2を実行してください。ステップ2で次のようにコマンドを実行すると、例外がスローされます。OIM_home/xellerate/bin/batch_file_name |
次のいずれかのコマンドを入力します。
Microsoft Windowsの場合:
PurgeCache.bat ConnectorResourceBundle
UNIXの場合:
PurgeCache.sh ConnectorResourceBundle
注意: ステップ2の実行時にスローされる例外は無視できます。 |
このコマンドのConnectorResourceBundle
は、サーバー・キャッシュから削除できるコンテンツ・カテゴリの1つです。その他のコンテンツ・カテゴリの詳細は、次のファイルを参照してください。
OIM_home/xellerate/config/xlConfig.xml
ロギングを有効化すると、Oracle Identity Managerはプロビジョニングおよびリコンシリエーション操作の過程で発生するイベントについての情報をログ・ファイルに自動的に格納します。ロギングを行うイベントのタイプを指定するには、ログ・レベルを次のいずれかに設定します。
ALL
このレベルでは、すべてのイベントのロギングが有効化されます。
DEBUG
このレベルでは、デバッグに役立つ詳細なイベントに関する情報のロギングが有効化されます。
INFO
このレベルでは、アプリケーションの進行状況を大まかに示す情報メッセージのロギングが有効化されます。
WARN
このレベルでは、障害を引き起こす可能性のある状況に関する情報のロギングが有効化されます。
ERROR
このレベルでは、アプリケーションを続行できる場合があるエラー・イベントに関する情報のロギングが有効化されます。
FATAL
このレベルでは、アプリケーションの機能停止の原因となる可能性がある、非常に重大なエラー・イベントに関する情報のロギングが有効化されます。
OFF
このレベルでは、すべてのイベントのロギングが無効化されます。
ログ・レベルを設定するファイルおよびログ・ファイルのパスは、使用するアプリケーション・サーバーによって異なります。
BEA WebLogic
ロギングを有効にするには、次のようにします。
OIM_home
/xellerate/config/log.properties
ファイルに次の行を追加します。
log4j.logger.XELLERATE=log_level log4j.logger.XL_INTG.SIEBEL=log_level
これらの行で、log_level
を、設定するログ・レベルに置換します。
次に例を示します。
log4j.logger.XELLERATE=INFO log4j.logger.XL_INTG.SIEBEL=INFO
ロギングを有効化すると、ログ情報が次のファイルに書き込まれます。
WebLogic_home/user_projects/domains/domain_name/server_name/server_name.log
IBM WebSphere
ロギングを有効にするには、次のようにします。
OIM_home
/xellerate/config/log.properties
ファイルに次の行を追加します。
log4j.logger.XELLERATE=log_level log4j.logger.XL_INTG.SIEBEL=log_level
これらの行で、log_level
を、設定するログ・レベルに置換します。
次に例を示します。
log4j.logger.XELLERATE=INFO log4j.logger.XL_INTG.SIEBEL=INFO
ロギングを有効化すると、ログ情報が次のファイルに書き込まれます。
WebSphere_home/AppServer/logs/server_name/startServer.log
JBoss Application Server
ロギングを有効にするには、次のようにします。
JBoss_home
/server/default/conf/log4j.xml
ファイルで、次の行を検索または追加します。
<category name="XELLERATE">
<priority value="log_level"/>
</category>
<category name="XL_INTG.SIEBEL">
<priority value="log_level"/>
</category>
各セットのXMLコードの2行目で、log_level
を、設定するログ・レベルに置換します。次に例を示します。
<category name="XELLERATE"> <priority value="INFO"/> </category>
<category name="XL_INTG.SIEBEL"> <priority value="INFO"/> </category>
ロギングを有効化すると、ログ情報が次のファイルに書き込まれます。
JBoss_home/server/default/log/server.log
OC4J
ロギングを有効にするには、次のようにします。
OIM_home
/xellerate/config/log.properties
ファイルに次の行を追加します。
log4j.logger.XELLERATE=log_level log4j.logger.XL_INTG.SIEBEL=log_level
これらの行で、log_level
を、設定するログ・レベルに置換します。
次に例を示します。
log4j.logger.XELLERATE=INFO log4j.logger.XL_INTG.SIEBEL=INFO
ロギングを有効化すると、ログ情報が次のファイルに書き込まれます。
OC4J_home/opmn/logs/default_group~home~default_group~1.log
「コネクタを構成するファイルおよびディレクトリ」で説明したように、コネクタのXMLファイルには、コネクタのコンポーネントの定義が含まれています。コネクタのXMLファイルをインポートすることで、Oracle Identity Managerにこれらのコンポーネントを作成します。
コネクタのXMLファイルをOracle Identity Managerにインポートするには、次のようにします。
左のナビゲーション・バーの「デプロイメント管理」リンクをクリックします。
「デプロイメント管理」の下の「インポート」リンクをクリックします。ファイルを開くダイアログ・ボックスが表示されます。
SiebelEmpResourceObject.xml
ファイルを検索して開きます。このファイルはOIM_home
/xellerate/Siebel/xml
ディレクトリにあります。このXMLファイルの詳細は、「ファイル・プレビュー」ページに表示されます。
「ファイルの追加」をクリックします。「置換」ページが表示されます。
「次へ」をクリックします。「確認」ページが表示されます。
「次へ」をクリックします。SIEBEL IT Resource
ITリソースの「ITリソース・インスタンス・データの提供」ページが表示されます。
SIEBEL IT Resource
ITリソースのパラメータの値を指定します。指定する値の詳細は、「ITリソースの定義」の表を参照してください。
「次へ」をクリックします。SIEBEL IT Resource Definition
ITリソース・タイプの新しいインスタンスの「ITリソース・インスタンス・データの提供」ページが表示されます。
「スキップ」をクリックして、他のITリソースを定義しないことを指定します。「確認」ページが表示されます。
関連資料: その他のITリソースを定義する場合、手順は『Oracle Identity Manager Toolsリファレンス・ガイド』を参照してください。 |
「選択内容の表示」をクリックします。
XMLファイルの内容が「インポート」ページに表示されます。ノードの横に十字形のアイコンが表示されることがあります。これらのノードは、冗長なOracle Identity Managerエンティティを示しています。コネクタのXMLファイルをインポートする前に、各ノードを右クリックして「削除」を選択し、これらのエンティティを削除する必要があります。
「インポート」をクリックします。コネクタのXMLファイルがOracle Identity Managerにインポートされます。
コネクタのXMLファイルをインポートしたら、「手順5: 暗号化のためのターゲット・システムの構成」に進みます。
SIEBEL IT Resource
ITリソース・パラメータには、次の表に示す値を指定してください。
パラメータ | 説明 | サンプル/デフォルト値 |
---|---|---|
EnterpriseServer |
エンタープライズ・サーバーの名前。 | siebel |
GatewayServer |
ゲートウェイ・サーバーの名前。 | STS_TESTING |
SiebelServerPort |
SCBrokerコンポーネントのリスニング・ポート番号。 | 2321 |
Language |
Language | 次のいずれかを指定できます。
英語の場合: ポルトガル語(ブラジル)の場合: フランス語の場合: ドイツ語の場合: イタリア語の場合: 日本語の場合: 韓国語の場合: 簡体字中国語の場合: スペイン語の場合: 繁体字中国語の場合: |
ObjectManager |
オブジェクト・マネージャの名前。 | 次のいずれかを指定できます。
英語の場合: ポルトガル語(ブラジル)の場合: フランス語の場合: ドイツ語の場合: イタリア語の場合: 日本語の場合: 韓国語の場合: 簡体字中国語の場合: スペイン語の場合: 繁体字中国語の場合: |
Password |
Siebel Enterprise Applicationsの管理者のパスワード。 | sadmin |
SiebelServer |
Siebel Enterprise Applicationsサーバーの名前。 | STS_TESTING |
UserName |
Siebel Enterprise Applicationsの管理者のユーザー名。 | sadmin |
Encryption |
通信を保護するための暗号化のタイプ。
注意: このパラメータの値は大/小文字が区別されます。 |
暗号化が必要な場合はRSA を指定します。それ以外の場合は、None を指定します。 |
Version |
このコネクタでサポートされるSiebel Enterprise Applicationsのバージョン。 | 7.5 または7.8 |
TimeStamp |
最初のリコンシリエーションの実行では、タイムスタンプ値は設定されていません。後続のリコンシリエーション処理では、前のリコンシリエーション処理が完了した時刻がこのパラメータに保存されます。 | サンプルのタイムスタンプ値は次のとおりです。
英語の場合: フランス語の場合: 日本語の場合: |
CustomizedReconQuery |
リコンシリエーションの基となる問合せ条件
このパラメータに問合せ条件を追加すると、問合せ条件に基づいてターゲット・システム・レコードが検索されます。 すべてのターゲット・システム・レコードをリコンサイルする場合は、このパラメータの値を指定しないでください。 問合せには、AND(&)およびOR(|)論理演算子を使用できます。 このパラメータの詳細は、「部分リコンシリエーション」を参照してください。 |
First Name=John&Last Name=Doe |
これらのITリソース・パラメータの値を指定したら、この手順のステップ9に進んで、コネクタのXMLファイルをインポートします。
注意: この手順は、ターゲット・システムでRSA暗号化を使用する場合にのみ実行します。 |
Siebel Enterprise ApplicationsサーバーとOracle Identity Managerとの間の通信を保護する暗号化を構成できます。この項では、暗号化の構成に関する次の項目について説明します。
この項では、Siebel Enterprise ApplicationsサーバーとOracle Identity Managerとの間のSiebel Internet Session API(SISNAPI)通信にRSA暗号化を使用するためにSiebel Enterprise Applicationsを構成する方法について説明します。
Siebel Enterprise Applicationsに対してRSA暗号化を有効にするには、次のようにします。
Siebel Software Configuration Wizardを起動します。
このウィザードは、Siebel Enterprise Applicationsがインストールされると自動的に起動します。必要な場合には、「Siebel Software Configuration Wizardの起動」に説明されている手順に従って手動で起動できます。
ウィザードの「Encryption Type」ページで「RSA」オプションを選択し、Siebel Enterprise ApplicationsコンポーネントにRSA Security Systems 128-bit strong encryption機能を使用することを指定します。
設定を確認して、ウィザードを終了します。
サーバーを再起動します。
RSA暗号化のためにSiebel Enterprise Applicationsを構成したら、同じ手順を実行してRSA暗号化のためにSiebel Web Server Extensionを構成します。
Siebel Call Center Applicationに対してRSA暗号化を有効にするには、次のようにします。
Siebel Call Center Applicationを起動します。
「Sitemap」、「Server Administration」、「Components」、「Component Parameters」の順に移動します。
「Server Component-Parameter List」アプレットで「Call Center Object Manager (ENU)」を問い合せます。
このアプレットで、「Encryption Type」パラメータを選択し、「RSA
」を選択します。RSA暗号化が不要な場合は、「RSA
」のかわりに「None
」を選択します。
この項では、Siebel Software Configuration Wizardの起動について説明します。
Siebel Software Configuration Wizardは、ほとんどのサーバー・コンポーネントがインストールされると自動的に開きます。必要な場合には、次の方法のいずれかを使用してMicrosoft Windowsコンピュータでこのウィザードを手動で起動できます。
Microsoft Windowsデスクトップから次のようにします。
「開始」をクリックします。
「プログラム」、「Siebel Servers 7.0」、「Configure Server_Type
」を順に選択します。Server_Type
は構成するサーバーです。たとえば、Siebel Gatewayです。
コマンド・ウィンドウから次のようにします。
コマンド・ウィンドウで、bin
サブディレクトリ・コンポーネントに移動してSIEBEL_ROOT
ディレクトリのコンポーネントを構成します。たとえば、D://sea700/siebsrvr/bin
です。
構成するコンポーネントによって、次のコマンドのいずれかを入力します。
Siebel Database Serverを構成するには、次のコマンドを入力します。
ssincfgw -l LANGUAGE -v y
Siebel Database Server以外のコンポーネントを構成するには、次のコマンドを入力します。
ssincfgw -l LANGUAGE
これらのコマンドのLANGUAGE
は、Siebel Software Configuration Wizardが実行される言語です。たとえば、アメリカ英語の場合はENU
、ドイツ語の場合はDEU
です。これらのコマンドのいずれかを実行すると、インストールされた各コンポーネントの構成モジュールのメニューが表示されます。