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Oracle Identity Manager Siebel Enterprise Applications Connectorガイド
リリース9.0.4
E05515-01
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2 コネクタのデプロイ

コネクタをデプロイするには次の手順を実行します。

手順1: デプロイ要件の確認

次の表に、コネクタのデプロイ要件を示します。

項目 要件
Oracle Identity Manager Oracle Identity Managerリリース8.5.3以上。
ターゲット・システム Siebel 7.5〜8.0
外部コード Siebel 7.5の場合:

SiebelJI.jarSiebelJI_Common.jarおよびSiebelJI_enu.jar

Siebel 7.6の場合:

SiebelJI.jarSiebelJI_Common.jarおよびSiebelJI_enu.jar

Siebel 7.7の場合:

SiebelJI.jarSiebelJI_Common.jarおよびSiebelJI_enu.jar

Siebel 7.8の場合:

Siebel.jarおよびSiebelJI_enu.jar

Siebel 7.9の場合:

Siebel.jarおよびSiebelJI_enu.jar

Siebel 8.0の場合:

Siebel.jarおよびSiebelJI_enu.jar

ターゲット・システムのユーザー・アカウント 必要な権限を持つターゲット・システムのユーザー・アカウントを作成するには、次のようにします。
  1. ユーザー・アカウントを作成します。

  2. このユーザー・アカウントに「ERM Employee View」職責を割り当てます。

「ITリソースの定義」の手順を実行する際に、このユーザー・アカウントの資格証明を指定します。

「ERM Employee View」職責がこのユーザー・アカウントに割り当てられない場合、Oracle Identity Managerはターゲット・システムとデータを交換することができません。


手順2: コネクタ・ファイルおよび外部コードのコピー

コピーするコネクタのファイルと外部コードのファイル、およびコピーする必要があるディレクトリを次の表に示します。


注意:

この表の最初の列に示すコネクタ・ファイルのディレクトリ・パスは、インストール・メディアの次のディレクトリ内にあるコネクタ・ファイルの場所に対応しています。
Enterprise Applications/Siebel Enterprise Applications

これらのファイルの詳細は、「コネクタを構成するファイルおよびディレクトリ」を参照してください。


インストール・メディア・ディレクトリのファイル コピー先ディレクトリ
lib/xlSiebel.jar
OIM_home/xellerate/JavaTasks
lib/SiebelRecon.jar
OIM_home/xellerate/ScheduleTask
resourcesディレクトリにあるファイル
OIM_home/xellerate/connectorResources
Troubleshootディレクトリにあるファイル
OIM_home/xellerate/Siebel/Troubleshoot
xmlディレクトリにあるファイル
OIM_home/xellerate/Siebel/xml
Siebel 7.5、7.6または7.7のいずれかを使用している場合、次のファイルをSiebel7.x_installation_directory/siebsrvr/CLASSESディレクトリからコピー
SiebelJI.jar
SiebelJI_Common.jar
SiebelJI_enu.jar

Siebel 7.8、7.9または8.0のいずれかを使用している場合、次のファイルをSiebelx.x_installation_directory/siebsrvr/CLASSESディレクトリからコピー

Siebel.jar
SiebelJI_enu.jar

OIM_home/xellerate/ThirdParty


注意:

Oracle Identity Managerをクラスタ環境にインストールするときは、インストール・ディレクトリの内容をクラスタの各ノードにコピーします。同じく、connectorResourcesディレクトリとJARファイルの内容も、クラスタの各ノードの対応するディレクトリにコピーする必要があります。

手順3: Oracle Identity Managerサーバーの構成

Oracle Identity Managerサーバーを構成するには、次の手順を実行します。


注意:

クラスタ環境では、クラスタの各ノードでこの手順を実行する必要があります。

必要な入力ロケールへの変更

必要な入力ロケール(言語および国の設定)に変更するには、必要なフォントのインストールと必要な入力ロケールの設定を行います。

必要な入力ロケールに変更するため、システム管理者の支援が必要となる場合があります。

サーバー・キャッシュからのコネクタ・リソース・バンドル関連コンテンツの消去

「手順2: コネクタ・ファイルおよび外部コードのコピー」の項で説明されている手順を実行する際には、インストール・メディアのresourcesディレクトリにあるファイルを、OIM_home/xellerate/connectorResourcesディレクトリにコピーします。connectorResourcesディレクトリ内に新しいリソース・バンドルを追加したり、既存のリソース・バンドルに変更を加えた場合は、コネクタ・リソース・バンドルに関連するコンテンツをその都度サーバー・キャッシュから消去する必要があります。

コネクタ・リソース・バンドルに関連するコンテンツをサーバー・キャッシュから消去するには、次のようにします。

  1. コマンド・ウィンドウで、OIM_home/xellerate/binディレクトリに移動します。


    注意:

    ステップ1を実行してからステップ2を実行してください。ステップ2で次のようにコマンドを実行すると、例外がスローされます。
    OIM_home/xellerate/bin/batch_file_name
    

  2. 次のいずれかのコマンドを入力します。

    • Microsoft Windowsの場合:

      PurgeCache.bat ConnectorResourceBundle
      
      
    • UNIXの場合:

      PurgeCache.sh ConnectorResourceBundle
      

    注意:

    ステップ2の実行時にスローされる例外は無視できます。

    このコマンドのConnectorResourceBundleは、サーバー・キャッシュから削除できるコンテンツ・カテゴリの1つです。その他のコンテンツ・カテゴリの詳細は、次のファイルを参照してください。

    OIM_home/xellerate/config/xlConfig.xml
    

ロギングの有効化

ロギングを有効化すると、Oracle Identity Managerはプロビジョニングおよびリコンシリエーション操作の過程で発生するイベントについての情報をログ・ファイルに自動的に格納します。ロギングを行うイベントのタイプを指定するには、ログ・レベルを次のいずれかに設定します。

  • ALL

    このレベルでは、すべてのイベントのロギングが有効化されます。

  • DEBUG

    このレベルでは、デバッグに役立つ詳細なイベントに関する情報のロギングが有効化されます。

  • INFO

    このレベルでは、アプリケーションの進行状況を大まかに示す情報メッセージのロギングが有効化されます。

  • WARN

    このレベルでは、障害を引き起こす可能性のある状況に関する情報のロギングが有効化されます。

  • ERROR

    このレベルでは、アプリケーションを続行できる場合があるエラー・イベントに関する情報のロギングが有効化されます。

  • FATAL

    このレベルでは、アプリケーションの機能停止の原因となる可能性がある、非常に重大なエラー・イベントに関する情報のロギングが有効化されます。

  • OFF

    このレベルでは、すべてのイベントのロギングが無効化されます。

ログ・レベルを設定するファイルおよびログ・ファイルのパスは、使用するアプリケーション・サーバーによって異なります。

  • BEA WebLogic

    ロギングを有効にするには、次のようにします。

    1. OIM_home/xellerate/config/log.propertiesファイルに次の行を追加します。

      log4j.logger.XELLERATE=log_level
      log4j.logger.XL_INTG.SIEBEL=log_level
      
      
    2. これらの行で、log_levelを、設定するログ・レベルに置換します。

      次に例を示します。

      log4j.logger.XELLERATE=INFO
      log4j.logger.XL_INTG.SIEBEL=INFO
      
      

    ロギングを有効化すると、ログ情報が次のファイルに書き込まれます。

    WebLogic_home/user_projects/domains/domain_name/server_name/server_name.log
    
    
  • IBM WebSphere

    ロギングを有効にするには、次のようにします。

    1. OIM_home/xellerate/config/log.propertiesファイルに次の行を追加します。

      log4j.logger.XELLERATE=log_level
      log4j.logger.XL_INTG.SIEBEL=log_level
      
      
    2. これらの行で、log_levelを、設定するログ・レベルに置換します。

      次に例を示します。

      log4j.logger.XELLERATE=INFO
      log4j.logger.XL_INTG.SIEBEL=INFO
      
      

    ロギングを有効化すると、ログ情報が次のファイルに書き込まれます。

    WebSphere_home/AppServer/logs/server_name/startServer.log
    
    
  • JBoss Application Server

    ロギングを有効にするには、次のようにします。

    1. JBoss_home/server/default/conf/log4j.xmlファイルで、次の行を検索または追加します。

      <category name="XELLERATE">
         <priority value="log_level"/>
      </category>
      
      
      <category name="XL_INTG.SIEBEL">
         <priority value="log_level"/>
      </category>
      
      
    2. 各セットのXMLコードの2行目で、log_levelを、設定するログ・レベルに置換します。次に例を示します。

      <category name="XELLERATE">
         <priority value="INFO"/>
      </category>
      
      
      <category name="XL_INTG.SIEBEL">
         <priority value="INFO"/>
      </category>
      
      

    ロギングを有効化すると、ログ情報が次のファイルに書き込まれます。

    JBoss_home/server/default/log/server.log
    
    
  • OC4J

    ロギングを有効にするには、次のようにします。

    1. OIM_home/xellerate/config/log.propertiesファイルに次の行を追加します。

      log4j.logger.XELLERATE=log_level
      log4j.logger.XL_INTG.SIEBEL=log_level
      
      
    2. これらの行で、log_levelを、設定するログ・レベルに置換します。

      次に例を示します。

      log4j.logger.XELLERATE=INFO
      log4j.logger.XL_INTG.SIEBEL=INFO
      
      

    ロギングを有効化すると、ログ情報が次のファイルに書き込まれます。

    OC4J_home/opmn/logs/default_group~home~default_group~1.log
    

手順4: コネクタのXMLファイルのインポート

「コネクタを構成するファイルおよびディレクトリ」で説明したように、コネクタのXMLファイルには、コネクタのコンポーネントの定義が含まれています。コネクタのXMLファイルをインポートすることで、Oracle Identity Managerにこれらのコンポーネントを作成します。

コネクタのXMLファイルをOracle Identity Managerにインポートするには、次のようにします。

  1. Oracle Identity Manager管理およびユーザー・コンソールを開きます。

  2. 左のナビゲーション・バーの「デプロイメント管理」リンクをクリックします。

  3. 「デプロイメント管理」の下の「インポート」リンクをクリックします。ファイルを開くダイアログ・ボックスが表示されます。

  4. SiebelEmpResourceObject.xmlファイルを検索して開きます。このファイルはOIM_home/xellerate/Siebel/xmlディレクトリにあります。このXMLファイルの詳細は、「ファイル・プレビュー」ページに表示されます。

  5. 「ファイルの追加」をクリックします。「置換」ページが表示されます。

  6. 「次へ」をクリックします。「確認」ページが表示されます。

  7. 「次へ」をクリックします。SIEBEL IT Resource ITリソースの「ITリソース・インスタンス・データの提供」ページが表示されます。

  8. SIEBEL IT Resource ITリソースのパラメータの値を指定します。指定する値の詳細は、「ITリソースの定義」の表を参照してください。

  9. 「次へ」をクリックします。SIEBEL IT Resource Definition ITリソース・タイプの新しいインスタンスの「ITリソース・インスタンス・データの提供」ページが表示されます。

  10. 「スキップ」をクリックして、他のITリソースを定義しないことを指定します。「確認」ページが表示されます。


    関連資料:

    その他のITリソースを定義する場合、手順は『Oracle Identity Manager Toolsリファレンス・ガイド』を参照してください。

  11. 「選択内容の表示」をクリックします。

    XMLファイルの内容が「インポート」ページに表示されます。ノードの横に十字形のアイコンが表示されることがあります。これらのノードは、冗長なOracle Identity Managerエンティティを示しています。コネクタのXMLファイルをインポートする前に、各ノードを右クリックして「削除」を選択し、これらのエンティティを削除する必要があります。

  12. 「インポート」をクリックします。コネクタのXMLファイルがOracle Identity Managerにインポートされます。

コネクタのXMLファイルをインポートしたら、「手順5: 暗号化のためのターゲット・システムの構成」に進みます。

ITリソースの定義

SIEBEL IT Resource ITリソース・パラメータには、次の表に示す値を指定してください。

パラメータ 説明 サンプル/デフォルト値
EnterpriseServer エンタープライズ・サーバーの名前。 siebel
GatewayServer ゲートウェイ・サーバーの名前。 STS_TESTING
SiebelServerPort SCBrokerコンポーネントのリスニング・ポート番号。 2321
Language Language 次のいずれかを指定できます。

英語の場合: ENU

ポルトガル語(ブラジル)の場合: PTB

フランス語の場合: FRA

ドイツ語の場合: DEU

イタリア語の場合: ITA

日本語の場合: JPN

韓国語の場合: KOR

簡体字中国語の場合: CHS

スペイン語の場合: ESP

繁体字中国語の場合: CHT

ObjectManager オブジェクト・マネージャの名前。 次のいずれかを指定できます。

英語の場合: eSCCObjMgr_enu

ポルトガル語(ブラジル)の場合: eSCCObjMgr_ptb

フランス語の場合: eSCCObjMgr_fra

ドイツ語の場合: eSCCObjMgr_deu

イタリア語の場合: eSCCObjMgr_ita

日本語の場合: eSCCObjMgr_jpn

韓国語の場合: eSCCObjMgr_kor

簡体字中国語の場合: eSCCObjMgr_chs

スペイン語の場合: eSCCObjMgr_esp

繁体字中国語の場合: eSCCObjMgr_cht

Password Siebel Enterprise Applicationsの管理者のパスワード。 sadmin
SiebelServer Siebel Enterprise Applicationsサーバーの名前。 STS_TESTING
UserName Siebel Enterprise Applicationsの管理者のユーザー名。 sadmin
Encryption 通信を保護するための暗号化のタイプ。

注意: このパラメータの値は大/小文字が区別されます。

暗号化が必要な場合はRSAを指定します。それ以外の場合は、Noneを指定します。
Version このコネクタでサポートされるSiebel Enterprise Applicationsのバージョン。 7.5または7.8
TimeStamp 最初のリコンシリエーションの実行では、タイムスタンプ値は設定されていません。後続のリコンシリエーション処理では、前のリコンシリエーション処理が完了した時刻がこのパラメータに保存されます。 サンプルのタイムスタンプ値は次のとおりです。

英語の場合: Jun 01, 2006 at 10:00:00 GMT+05:30

フランス語の場合: juin. 01, 2006 at 10:00:00 GMT+05:30

日本語の場合: 6 01, 2006 at 10:00:00 GMT+05:30

CustomizedReconQuery リコンシリエーションの基となる問合せ条件

このパラメータに問合せ条件を追加すると、問合せ条件に基づいてターゲット・システム・レコードが検索されます。

すべてのターゲット・システム・レコードをリコンサイルする場合は、このパラメータの値を指定しないでください。

問合せには、AND(&)およびOR(|)論理演算子を使用できます。

このパラメータの詳細は、「部分リコンシリエーション」を参照してください。

First Name=John&Last Name=Doe

これらのITリソース・パラメータの値を指定したら、この手順のステップ9に進んで、コネクタのXMLファイルをインポートします。

手順5: 暗号化のためのターゲット・システムの構成


注意:

この手順は、ターゲット・システムでRSA暗号化を使用する場合にのみ実行します。

Siebel Enterprise ApplicationsサーバーとOracle Identity Managerとの間の通信を保護する暗号化を構成できます。この項では、暗号化の構成に関する次の項目について説明します。

RSA暗号化のためのSiebel Enterprise Applicationsの構成

この項では、Siebel Enterprise ApplicationsサーバーとOracle Identity Managerとの間のSiebel Internet Session API(SISNAPI)通信にRSA暗号化を使用するためにSiebel Enterprise Applicationsを構成する方法について説明します。

Siebel Enterprise Applicationsに対してRSA暗号化を有効にするには、次のようにします。

  1. Siebel Software Configuration Wizardを起動します。

    このウィザードは、Siebel Enterprise Applicationsがインストールされると自動的に起動します。必要な場合には、「Siebel Software Configuration Wizardの起動」に説明されている手順に従って手動で起動できます。

  2. ウィザードの「Encryption Type」ページで「RSA」オプションを選択し、Siebel Enterprise ApplicationsコンポーネントにRSA Security Systems 128-bit strong encryption機能を使用することを指定します。

  3. 設定を確認して、ウィザードを終了します。

  4. サーバーを再起動します。

RSA暗号化のためのSiebel Web Server Extensionの構成

RSA暗号化のためにSiebel Enterprise Applicationsを構成したら、同じ手順を実行してRSA暗号化のためにSiebel Web Server Extensionを構成します。

Siebel Call Center Applicationに対するRSA暗号化の有効化

Siebel Call Center Applicationに対してRSA暗号化を有効にするには、次のようにします。

  1. Siebel Call Center Applicationを起動します。

  2. 「Sitemap」「Server Administration」「Components」「Component Parameters」の順に移動します。

  3. 「Server Component-Parameter List」アプレットで「Call Center Object Manager (ENU)」を問い合せます。

  4. このアプレットで、「Encryption Type」パラメータを選択し、「RSA」を選択します。RSA暗号化が不要な場合は、「RSA」のかわりに「None」を選択します。

Siebel Software Configuration Wizardの起動

この項では、Siebel Software Configuration Wizardの起動について説明します。

Siebel Software Configuration Wizardは、ほとんどのサーバー・コンポーネントがインストールされると自動的に開きます。必要な場合には、次の方法のいずれかを使用してMicrosoft Windowsコンピュータでこのウィザードを手動で起動できます。

  • Microsoft Windowsデスクトップから次のようにします。

    1. 「開始」をクリックします。

    2. 「プログラム」「Siebel Servers 7.0」「Configure Server_Typeを順に選択します。Server_Typeは構成するサーバーです。たとえば、Siebel Gatewayです。

  • コマンド・ウィンドウから次のようにします。

    1. コマンド・ウィンドウで、binサブディレクトリ・コンポーネントに移動してSIEBEL_ROOTディレクトリのコンポーネントを構成します。たとえば、D://sea700/siebsrvr/binです。

    2. 構成するコンポーネントによって、次のコマンドのいずれかを入力します。

      • Siebel Database Serverを構成するには、次のコマンドを入力します。

        ssincfgw -l LANGUAGE -v y
        
        
      • Siebel Database Server以外のコンポーネントを構成するには、次のコマンドを入力します。

        ssincfgw -l LANGUAGE
        
        

      これらのコマンドのLANGUAGEは、Siebel Software Configuration Wizardが実行される言語です。たとえば、アメリカ英語の場合はENU、ドイツ語の場合はDEUです。これらのコマンドのいずれかを実行すると、インストールされた各コンポーネントの構成モジュールのメニューが表示されます。