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Oracle Identity Manager Siebel Enterprise Applications Connectorガイド
リリース9.0.4
E05515-01
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4 テストおよびトラブルシューティング

コネクタをデプロイした後、テストを行いコネクタが正常に機能することを確認する必要があります。この章では、コネクタのテストに関連する次のトピックについて説明します。

テスト・ケースの実行

テスト・ユーティリティを使用すると、ターゲット・システムへの接続およびターゲット・システムでの基本操作の実行に関する問題の原因を特定できます。

テスト・ユーティリティを使用するには、次のようにします。

  1. global.propertiesファイル内に必要な値を指定します。

    このファイルはOIM_home/xellerate/Siebel/Troubleshootディレクトリにあります。次の表に、テストを実行するための情報を指定するこのファイルのセクションを示します。

    セクション 情報
    Siebel Server Parameters Siebel Enterprise Applicationsへの接続に必要なパラメータ

    指定する必要のある値の詳細は、「ITリソースの定義」を参照してください。

    Create User Parameters ユーザーの作成に必要な値。
    Modify User Parameters ユーザーの変更に必要な値。
    Delete User Parameters 削除するユーザーのユーザーID
    Recon Parameters 変更データがリコンサイルされる開始日

    終了日の値は現在の日時となります。


  2. 次のパスをCLASSPATH環境変数に追加します。

    OIM_home/xellerate/lib/xlUtils.jar
    OIM_home/xellerate/JavaTasks/xlSiebel.jar
    OIM_home/xellerate/ScheduleTask/SiebelRecon.jar
    OIM_home/xellerate/lib/xlLogger.jar
    OIM_home/xellerate/ext/log4j-1.2.8.jar
    
    

    Siebel 7.5の場合、OIM_home/xellerate/ThirdPartyディレクトリにある次のファイル

    SiebelJI_enu.jar
    SiebelJI_Common.jar
    SiebelJI.jar
    
    

    Siebel 7.8の場合、OIM_home/xellerate/ThirdPartyディレクトリにある次のファイル

    Siebel.jar
    SiebelJI_enu.jar
    
    
  3. 次のようにして、global.propertiesファイルのASCII形式のコピーを作成します。


    注意:

    global.propertiesファイルの内容を変更するたびに、この手順を実行してください。

    1. コマンド・ウィンドウで、次のディレクトリに移動します。

      OIM_home/Xellerate/Siebel/troubleshoot
      
      
    2. 次のコマンドを入力します。

      native2ascii global.properties troubleshoot.properties
      
      

      native2asciiコマンドを実行すると、troubleshoot.propertiesが作成されます。このファイルの内容は、global.propertiesファイルの内容のASCII形式のコピーです。

  4. 次のテストを実行します。

    • ユーザーを作成するには、次のコマンドを入力します。

      java -DTproperties=OIM_home/xellerate/Siebel/Troubleshoot/troubleshoot.properties -Dlog4j.configuration=file:/OIM_home/xellerate/Siebel/Troubleshoot/log.properties TroubleShootingUtility C
      
      
    • ユーザーを変更するには、次のコマンドを入力します。

      java -DTproperties=OIM_home/xellerate/Siebel/Troubleshoot/troubleshoot.properties -Dlog4j.configuration=file:/OIM_home/xellerate/Siebel/Troubleshoot/log.properties TroubleShootingUtility M
      
      
    • ユーザーを削除するには、次のコマンドを入力します。

      java -DTproperties=OIM_home/xellerate/Siebel/Troubleshoot/troubleshoot.properties -Dlog4j.configuration=file:/OIM_home/xellerate/Siebel/Troubleshoot/log.properties TroubleShootingUtility D
      
      
    • ユーザー情報をリコンサイルするには、次のコマンドを入力します。

      java -DTproperties=OIM_home/xellerate/Siebel/Troubleshoot/troubleshoot.properties -Dlog4j.configuration=file:/OIM_home/xellerate/Siebel/Troubleshoot/log.properties TroubleShootingUtility R
      

部分リコンシリエーションのテスト

問合せベースのリコンシリエーションをテストするために、CustomizedReconQueryパラメータの値として次のタイプの問合せ条件を指定できます。

  • ユーザー属性を含む単純な問合せの例

    • CustomizedReconQueryパラメータに割り当てられる値: First Name=John

      名がJohnのユーザーがリコンサイルされます。

    • CustomizedReconQueryパラメータに割り当てられる値: Login Name=JOHN

      ログイン名がJOHNのユーザーがリコンサイルされます。

    • CustomizedReconQueryパラメータに割り当てられる値: First Name=John|First Name=Jane

      名がJohnのユーザーと、名がJaneのユーザーがリコンサイルされます。

    • CustomizedReconQueryパラメータに割り当てられる値: First Name=John&Last Name=Doe

      名がJohnで、姓がDoeのユーザーがリコンサイルされます。

  • 担当と職責に基づく問合せの例

    • CustomizedReconQueryパラメータに割り当てられる値: Position=Proxy Employee|Position=ERM AnonUser

      担当がProxy EmployeeまたはERM AnonUserのすべてのユーザーがリコンサイルされます。

    • CustomizedReconQueryパラメータに割り当てられる値: Responsibility=CEO&Responsibility=Consultant

      職責がCEOかつConsultantのすべてのユーザーがリコンサイルされます。

    • CustomizedReconQueryパラメータに割り当てられる値: Responsibility=CEO& Position=ERM AnonUser

      職責がCEOで、担当がERM AnonUserのすべてのユーザーがリコンサイルされます。

  • 複雑な問合せの例

    • CustomizedReconQueryパラメータに割り当てられる値: First Name=John&Position=Proxy Employee|Position=ERM AnonUser

      名がJohnで担当がProxy Employeeのすべてのユーザーと、担当がERM AnonUserのすべてのユーザーがリコンサイルされます。

    • CustomizedReconQueryパラメータに割り当てられる値: Last Name=Doe|Position=Proxy Employee&Responsibility=CEO

      姓がDoeのすべてのユーザーと、担当がProxy Employeeで職責がCEOのすべてのユーザーがリコンサイルされます。


注意:

&と|が組み合された問合せでは、&演算子の前後の名前/値ペアはカッコ内に指定されているようにSiebelによって処理されます。

ユーザー・タイプに基づくリコンシリエーションのテスト

UserTypeスケジュール済タスク属性に次の値を指定して、ユーザー・タイプに基づくリコンシリエーションをテストできます。

  • Employee

    Employeeタイプに属するユーザーのすべての情報がリコンサイルされます。

  • Partner User

    Partner Userタイプに属するユーザーのすべての情報がリコンサイルされます。

  • Customer

    Customerタイプに属するユーザーのすべての情報がリコンサイルされます。Customerタイプに属するこれらのユーザーのPositionフィールドの値はNONEです。

トラブルシューティング

以降の項で、次のタイプの一般的なエラーの解決方法を示します。

接続エラー

次の表は、一般的な接続エラーの解決方法を示します。

問題の詳細 解決方法
Oracle Identity ManagerはSiebel Enterprise Applicationsとの接続を確立できません。

表示されるエラー・メッセージ:

SIEBEL接続例外

  • Siebel Enterprise Applicationsが稼働していることを確認します。
  • Oracle Identity Managerが稼働している(つまりデータベースが稼働している)ことを確認します。

  • すべてのアダプタがコンパイルされていることを確認します。

  • (「ITリソース」フォームから)Oracle Identity Managerレコードを調べます。すべてのITリソース・パラメータの値が正しく指定されていることを確認します。


ユーザー作成エラー

次の表は、一般的なユーザー作成エラーの解決方法を示します。

問題の詳細 解決方法
Oracle Identity Managerはユーザーを作成できません。

表示されるエラー・メッセージ:

ユーザーはすでに存在します

表示されるエラー・コード:

SIEBEL.USER_ALREADY_EXIST

割り当てたIDのユーザーはSiebel Enterprise Applicationsにすでに存在します。

ユーザー削除エラー

次の表は、一般的なユーザー削除エラーの解決方法を示します。

問題の詳細 解決方法
Oracle Identity Managerはユーザーを削除できません。

表示されるエラー・メッセージ:

ターゲット・システムにユーザーが存在しません

表示されるエラー・コード:

SIEBEL.USER_DOES_NOT_EXIST

指定したユーザーがSiebel Enterprise Applicationsに存在しません。

ユーザー編集エラー

次の表は、一般的なユーザー編集エラーの解決方法を示します。

問題の詳細 解決方法
Oracle Identity Managerはユーザーを更新できません。

表示されるエラー・メッセージ:

ターゲット・システムにユーザーが存在しません

表示されるエラー・コード:

SIEBEL.USER_DOES_NOT_EXIST

詳細はログを調べてください。