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Oracle Identity Manager Oracle Retail Warehouse Management System Connectorガイド
リリース9.0.4
E05813-01
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3 コネクタ機能の構成

コネクタをデプロイしたら、要件に合せて構成する必要があります。この章では、次のコネクタ構成手順を説明します。


注意:

この章では、コネクタの構成に関する概念および手順の両方を説明します。概念情報を確認してから手順を実行することをお薦めします。

リコンシリエーションの構成

このガイドで前述したように、リコンシリエーションとは、ターゲット・システム上でのユーザー・アカウントの作成および変更を、Oracle Identity Manager内で複製することです。この項では、リコンシリエーションの構成に関する次の項目について説明します。

信頼できるソース・リコンシリエーションの構成

コネクタの構成中に、ターゲット・システムを、信頼できるソースまたはターゲット・リソースとして指定できます。ターゲット・システムを信頼できるソースとして指定すると、新規作成されたユーザー・アカウントと変更されたユーザー・アカウントの両方が、Oracle Identity Managerでリコンサイルされます。ターゲット・システムをターゲット・リソースとして指定すると、変更されたユーザー・アカウントのみがOracle Identity Managerでリコンサイルされます。


注意:

ターゲット・システムをリコンシリエーションの信頼できるソースとして指定しない場合は、この項を省略してかまいません。

信頼できるソースのリコンシリエーションを構成するには、次のようにします。

  1. Oracle Identity Manager管理およびユーザー・コンソールを開きます。

  2. 左のナビゲーション・バーの「デプロイメント管理」リンクをクリックします。

  3. 「デプロイメント管理」の下の「インポート」リンクをクリックします。ファイルを開くダイアログ・ボックスが表示されます。

  4. OIM_home/xlclientディレクトリにあるxlRWMSTrusted.xmlファイルを探して開きます。このXMLファイルの詳細は、「ファイル・プレビュー」ページに表示されます。

  5. 「ファイルの追加」をクリックします。「置換」ページが表示されます。

  6. 「次へ」をクリックします。「確認」ページが表示されます。

  7. 「インポート」をクリックします。

  8. 表示されるメッセージで、「インポート」をクリックしてXMLファイルのインポートを確認します。次に、「OK」をクリックします。

信頼できるソースのリコンシリエーション用のXMLファイルをインポートしたら、リコンシリエーションのスケジュール済タスクのIsTrusted属性の値をYesに設定する必要があります。この手順は、「リコンシリエーションのスケジュール済タスクの構成」の項で説明されています。

部分リコンシリエーション

デフォルトでは、前回のリコンシリエーションの実行後に追加または変更されたすべてのターゲット・システム・レコードが、現在のリコンシリエーションの実行中にリコンサイルされます。リコンサイルする必要のある追加または変更されたターゲット・システム・レコードのサブセットを指定して、このプロセスをカスタマイズできます。これは、リコンシリエーション・モジュールのフィルタを作成して行います。

フィルタを作成するには、ターゲット・システム属性に値を指定します。この値は、問合せのSELECT条件で、リコンサイルするレコードを取得するために使用されます。次のターゲット・システム属性のいずれか、または属性の組合せに対して値を指定できます。

フィルタの属性 Oracle Identity Managerの属性
FacilityID

サンプル値: AY

Facility ID
DCDept

サンプル値: Accounting

Department

複数のターゲット・システム属性を使用してレコードをフィルタリングする場合は、選択したターゲット・システム属性の組合せに適用する論理演算子(ANDまたはOR)も指定する必要があります。

たとえば、次の属性に次の値を指定するとします。

  • FacilityID: AY

  • DCDept: Accounting

  • 演算子: OR

OR演算子を使用しているため、リコンシリエーション時には、これらの条件のいずれかに合致するユーザー・レコードがリコンサイルされます。したがって、FacilityIDAYまたはDCDeptAccountingのユーザーがリコンサイルされます。AND演算子を使用すると、これらの条件のすべてに合致するユーザー・レコードのみがリコンサイルされます。

コネクタをデプロイする際に、これらの属性の値および適用する演算子を指定するには、「スケジュール済タスク属性の値の指定」に記載されている説明に従ってください。

バッチ・リコンシリエーション

リコンシリエーションの実行中には、ターゲット・システム・レコードのすべての変更内容がOracle Identity Managerにリコンサイルされます。リコンサイルされるレコード数によっては、このプロセスに長い時間がかかる場合があります。また、リコンシリエーション中に接続が中断すると、プロセスの完了にはさらに時間がかかります。

これらの問題を避けるため、バッチ・リコンシリエーションを構成できます。

バッチ・リコンシリエーションを構成するには、次のユーザー・リコンシリエーションのスケジュール済タスクの属性に値を指定する必要があります。

  • BatchSize: この属性を使用して、各バッチに含めるレコード数を指定します。デフォルト値は1000です。

  • NumberOfBatches: この属性を使用して、リコンサイルするバッチの総数を指定します。デフォルト値はAllです。

All以外の値を指定すると、一部の新しく追加または変更されたユーザー・レコードが、現行のリコンシリエーション実行中に変更されない可能性があります。次の例はそのような状況について説明したものです。

スケジュール済タスクの構成時に、次の値を指定するとします。

  • BatchSize: 20

  • NumberOfBatches: 10

前回のリコンシリエーションの実行後に、314のユーザー・レコードが作成または変更されたとします。これら314のレコードのうち、現行のリコンシリエーションの実行時には、200のレコードのみがリコンサイルされます。残りの114のレコードは、次のリコンシリエーションの実行時にリコンサイルされます。

BatchSizeおよびNumberOfBatches属性に値を指定する場合は、「スケジュール済タスク属性の値の指定」に記載されている説明に従ってください。

リコンシリエーションのスケジュール済タスクの構成

「手順5: コネクタのXMLファイルのインポート」で説明する手順を実行すると、参照フィールド、信頼できるソース・ユーザー、および信頼できないユーザーのリコンシリエーションに対するスケジュール済タスクが、Oracle Identity Managerで自動的に作成されます。これらのスケジュール済タスクを構成するには、次のようにします。

  1. Oracle Identity Manager Design Consoleを開きます。

  2. 「Xellerate Administration」フォルダを開きます。

  3. 「Task Scheduler」を選択します。

  4. 「Find」をクリックします。事前定義されたスケジュール済タスクの詳細が2つのタブに表示されます。

  5. 最初のスケジュール済タスクについて、「Max Retries」フィールドに数値を入力します。この数はOracle Identity Managerがタスクを完了するために試行する回数です。この数を超えると、ERRORステータスがタスクに割り当てられます。

  6. 「Disabled」チェック・ボックスと「Stop Execution」チェック・ボックスが選択されていないことを確認します。

  7. 「Start」リージョンで「Start Time」フィールドをダブルクリックします。表示される日付時間エディタで、タスクを実行する日付と時間を選択します。

  8. 「Interval」リージョンで、次のスケジュール・パラメータを設定します。

    • タスクを繰り返し実行するように設定するには、「Daily」「Weekly」「Recurring Intervals」「Monthly」または「Yearly」のオプションを選択します。

      「Recurring Intervals」オプションを選択した場合は、タスクを繰り返して実行する間隔も指定する必要があります。

    • タスクを1回のみ実行するように設定するには、「Once」オプションを選択します。

  9. スケジュール済タスクの属性の値を指定します。指定する値の詳細は、「スケジュール済タスク属性の値の指定」を参照してください。


    関連資料:

    タスク属性の追加および削除の詳細は、『Oracle Identity Managerデザイン・コンソール・ガイド』を参照してください。

  10. 「Save」をクリックします。スケジュール済タスクが作成されます。INACTIVEステータスが「Status」フィールドに表示されますが、これは、タスクが現在実行されていないためです。タスクは手順7で設定した日時に実行されます。

  11. ステップ5〜10を繰り返してもう1つのスケジュール済タスクを構成します。

両方のスケジュール済タスクを作成したら、「プロビジョニングの構成」の項に進みます。

スケジュール済タスク属性の値の指定

スケジュール済タスクに指定する属性値の詳細は、次の各項を参照してください。

参照フィールド・リコンシリエーションのスケジュール済タスク

参照フィールド・リコンシリエーション・スケジュール済タスクの次の属性に値を指定する必要があります。


注意:

属性値はインポートしたコネクタのXMLファイルで事前定義されています。変更する属性にのみ値を指定してください。

属性 説明
ServerName ITリソースの名前。 RWMS
LookUpName ターゲット・システム内で参照されるデータのタイプ。 値は次のいずれかです。
  • FacilityID

  • LanguageCode

  • Department

  • UserClass

LookUpCode Oracle Identity Managerで構成されている参照定義の名前。 値は次のいずれかです。
  • Lookup.RWMS.FacilityID

  • Lookup.RWMS.LanguageCode

  • Lookup.RWMS.Department

  • Lookup.RWMS.UserClass


スケジュール済タスク属性に値を指定したら、手順のステップ10に進んでスケジュール済タスクを作成します。

ユーザー・リコンシリエーションのスケジュール済タスク

信頼できるソースと信頼できないソースのどちらのリコンシリエーションを実装するかによって、次のいずれかのユーザー・リコンシリエーションのスケジュール済タスク属性に値を指定する必要があります。

  • RWMS User Reconciliation(信頼できるソースのリコンシリエーションに使用するスケジュール済タスク)

  • RWMS User Reconciliation-Non Trusted(信頼できないソースのリコンシリエーションに使用するスケジュール済タスク)

次の表で、両方のスケジュール済タスクの属性を説明します。


注意:

  • 属性値はインポートしたコネクタのXMLファイルで事前定義されています。変更する属性にのみ値を指定してください。

  • すべての属性に値(デフォルトまたはデフォルト以外)を割り当てる必要があります。属性値を1つでも空白のままにした場合、リコンシリエーションは実行されません。


属性 説明
ServerName ITリソースの名前。 RWMS
IsTrusted リコンシリエーションが信頼モードで実行されるかどうかを指定します。 RWMS User Reconciliationスケジュール済タスクの場合は、この属性の値をYesに設定します。

RWMS User Reconciliation-Non Trustedスケジュール済タスクの場合は、この属性の値をNoに設定します。

これがデフォルト値です。

注意: いずれのスケジュール済タスクとも、デフォルト値を変更しないでください。デフォルト値を変更すると、スケジュール済タスクは実行できません。

TargetRO リソース・オブジェクトの名前。 RWMSRO
XellerateOrganisation Oracle Identity Managerの組織名のデフォルト値。

この値は、Xellerate Userを信頼できるモードで作成するために使用されます。

注意: この属性は、信頼できるソースのリコンシリエーションに固有のものです。

Xellerate Users
BatchSize リコンサイルされる各バッチ内のレコード数。

0より大きい整数値を指定する必要があります。

関連項目: 「バッチ・リコンシリエーション」

デフォルト値は1000です。
NoOfBatches リコンサイルするバッチ数

各バッチ内のレコード数はBatchSize属性で指定します。

関連項目: 「バッチ・リコンシリエーション」

すべてのバッチをリコンサイルする場合は、Allを指定します。これがデフォルト値です。

固定数のバッチのみをリコンサイルする場合は、整数値を指定します。

Facility ID これはフィルタ属性です。この属性を使用して、レコードをリコンサイルするユーザーのFacility IDを指定します。

このフィルタ属性を使用しない場合は、Nodataを指定します。

関連項目: 「部分リコンシリエーション」

値はFacility IDまたはNodataです。

デフォルト値はNodataです。

サンプル値: AY

DCDept これはフィルタ属性です。この属性を使用して、ユーザー・レコードをリコンサイルするユーザーのDCDeptを指定します。

このフィルタ属性を使用しない場合は、Nodataを指定します。

関連項目: 「部分リコンシリエーション」

値はDCDeptまたはNodataです。

デフォルト値はNodataです。

サンプル値: Accounting

Operator フィルタ属性に適用する論理演算子を指定します。

このフィルタ属性を使用しない場合は、Noneを指定します。

関連項目: 「部分リコンシリエーション」

値は次のいずれかです。
  • AND

  • OR

  • None

デフォルト値はNoneです。


スケジュール済タスク属性に値を指定したら、手順のステップ10に進んでスケジュール済タスクを作成します。

リコンシリエーション用のカスタム属性の追加

デフォルトで、「リコンシリエーション・モジュール」に記されている属性は、Oracle Identity Managerとターゲット・システム間のリコンシリエーション用にマッピングされています。必要であれば、次のようにして、リコンシリエーション用の追加属性をマップすることもできます。


注意:

リコンシリエーションにカスタム属性を追加しない場合は、この手順を実行する必要はありません。

この項では、属性という用語はユーザー・データを格納するIDデータ・フィールドを指します。



関連資料:

次の手順の実行に関する詳細は、『Oracle Identity Managerデザイン・コンソール・ガイド』を参照してください。

  1. OIM_home/xellerate/XLIntegrations/RWMS/configディレクトリにあるattributemapping_recon.propertiesファイルを変更します。


    注意:

    このファイルで、一部の属性定義の前に、これらの属性を変更してはいけないというコメントが付加されています。これらの属性定義は変更しないでください。

    このファイルの最後では、一部の属性定義の前にコメント文字が付けられています。属性の定義をコメント解除してリコンシリエーション属性のリストに含めることもできます。必要に応じてこのファイルに新しい属性を追加することもできます。使用する必要のある書式は次のとおりです。

    OimAttributeName=TargetAttributeName
    
    

    次に例を示します。

    Users.LanguageCode=LANGUAGE_CODE
    
    

    この例では、LanguageCodeがリコンシリエーション・フィールドで、LANGUAGE_CODEが対応するターゲット・システム属性です。標準として、すべてのリコンシリエーション・フィールド名の前に接頭辞Users.が付けられます。

  2. 次のようにして、リソース・オブジェクトの定義に、新しい属性に対応するリコンシリエーション・フィールドを追加します。

    1. 「Resource Objects」フォームを開きます。このフォームは「Resource Management」フォルダにあります。

    2. 「Query for Records」をクリックします。

    3. 「Resource Objects Table」タブで、編集するためにRWMSROリソース・オブジェクトをダブルクリックして開きます。

    4. 「Object Reconciliation」タブで、「Add Field」をクリックして「Add Reconciliation Field」ダイアログ・ボックスを開きます。

    5. フィールド名にする値を指定します。

      手順1でコメント解除または追加した行の、等号記号の左側にある名前を指定する必要があります。

      たとえば、手順1でUsers.LanguageCode=LANGUAGE_CODEという行をコメント解除した場合、属性名としてUsers.LanguageCodeを指定する必要があります。

    6. 「Field Type」リストから、フィールドのデータ型を選択します。

      たとえば、Stringなどです。

    7. 入力した値を保存し、ダイアログ・ボックスを閉じます。

    8. 必要に応じてステップd〜gを繰り返し、他のフィールドもマップします。

  3. 次のようにして、プロセス定義を変更して、新しく追加した属性と対応するリコンシリエーション・フィールドの間のマッピングを追加します。

    1. 「Process Definition」フォームを開きます。このフォームは「Process Management」フォルダにあります。

    2. 「 Reconciliation Field Mappings」タブで、「Add Field Map」をクリックして「Add Reconciliation Field Mapping」ダイアログ・ボックスを開きます。

    3. 必要な値を入力し、入力した値を保存して、ダイアログ・ボックスを閉じます。

    4. 必要に応じてステップbとcを繰り返し、他のフィールドもマップします。

プロビジョニングの構成

このガイドで前述したように、プロビジョニングとは、Oracle Identity Managerを介して、ターゲット・システム上でユーザー・アカウント情報を作成または変更することです。このコネクタで使用できるプロビジョニング機能のリストについては、「サポートされている機能」を参照してください。

この項では、プロビジョニングの構成に関する次の項目について説明します。

アダプタのコンパイル


注意:

コネクタのプロビジョニング機能を使用する場合は、この手順を実行する必要があります。

アダプタは、プロビジョニング機能を実装するために使用されます。コネクタのXMLファイルをインポートすると次のアダプタがOracle Identity Managerにインポートされます。


関連項目:

このコネクタで使用できるプロビジョニング機能のリストについては、「サポートされている機能」を参照してください。

  • RWMSCreateUser

  • RWMSUpdateUser

  • RWMSDeleteUser

  • RWMSResetPassword

  • RWMSPrePopulate User Name

これらのアダプタは、プロビジョニング操作で使用する前にコンパイルする必要があります。

「アダプタ・マネージャ」フォームを使用してアダプタをコンパイルするには、次のようにします。

  1. 「アダプタ・マネージャ」フォームを開きます。

  2. 現在のデータベースにインポートしたすべてのアダプタをコンパイルするには、「すべてをコンパイル」を選択します。

    (すべてではないが)複数のアダプタをコンパイルするには、コンパイルするアダプタを選択します。次に、「選択したものをコンパイル」を選択します。


    注意:

    正常にコンパイルされなかったアダプタのみを再コンパイルするには、「以前の失敗分をコンパイル」をクリックします。そのようなアダプタはコンパイルのステータスがOKになっていません。

  3. 「開始」をクリックします。選択したアダプタがOracle Identity Managerによってコンパイルされます。

  4. Oracle Identity Managerがクラスタ環境にインストールされている場合は、OIM_home/xellerate/Adapterディレクトリから、コンパイル済のアダプタをクラスタの他の各ノードの同じディレクトリにコピーします。必要な場合には、その他のノードのアダプタ・ファイルを上書きします。

一度に1つのアダプタをコンパイルする場合は、「アダプタ・ファクトリ」フォームを使用します。


関連資料:

「アダプタ・ファクトリ」フォームおよび「アダプタ・マネージャ」フォームの使用方法の詳細は、『Oracle Identity Manager Toolsリファレンス・ガイド』を参照してください。

アダプタの詳細情報を表示するには、次のようにします。

  1. 「アダプタ・マネージャ」フォームでアダプタをハイライト表示します。

  2. アダプタの行ヘッダーをダブルクリックするか、アダプタを右クリックします。

  3. 表示されるショートカット・メニューで「アダプタの起動」を選択します。アダプタの詳細が表示されます。

プロビジョニング用のカスタム属性の追加


注意:

この項では、属性という用語はユーザー・データを格納するIDデータ・フィールドを指します。

デフォルトで、「プロビジョニング・モジュール」に記されている属性は、Oracle Identity Managerとターゲット・システム間のプロビジョニング用にマッピングされています。必要であれば、次のようにして、プロビジョニング用の追加属性をマップすることもできます。


関連資料:

『Oracle Identity Managerデザイン・コンソール・ガイド』

  1. OIM_home/xellerate/XLIntegrations/RWMS/configディレクトリにあるattributemapping_prov.propertiesファイルを変更します。


    注意:

    このファイルで、一部の属性定義の前に、これらの属性を変更してはいけないというコメントが付加されています。これらの属性定義は変更しないでください。

    このファイルの最後では、一部の属性定義の前にコメント文字が付けられています。属性の定義をコメント解除してリコンシリエーション属性のリストに含めることもできます。必要に応じてこのファイルに新しい属性を追加することもできます。使用する必要のある書式は次のとおりです。

    OimAttributeName=TargetAttributeName
    
    

    次に例を示します。

    LanguageCode=LANGUAGE_CODE
    
    

    この例では、LanguageCodeがプロビジョニング・フィールドで、LANGUAGE_CODEが対応するターゲット・システムのフィールドです。

  2. プロセス・フォームに新しい列を追加します。

    1. プロセス・フォームを開きます。このフォームは、Oracle Identity Manager Design Consoleの「Development Tools」フォルダ内にあります。

    2. 「Create New Version」をクリックします。

    3. 「Create New Version」ダイアログ・ボックスで、「Label」フィールドにバージョン名を指定し、変更内容を保存した後、ダイアログ・ボックスを閉じます。

    4. 「Current Version」リストから、新しく作成したバージョンを選択します。

    5. 「Additional Columns」タブで、「Add」をクリックします。

    6. 新しいフィールド名とその他の値を指定します。

  3. 変数リストに新しい変数を追加します。

    1. 「Adapter Factory」フォームを開きます。このフォームは、Oracle Identity Manager Design Consoleの「Development Tools」フォルダ内にあります。

    2. 「Query for Records」アイコンをクリックします。

    3. 「アダプタ・ファクトリ表」タブで、リストのadpRWMSCreateUserアダプタをダブルクリックします。

    4. 「Variable List」タブで、「Add」をクリックします。

    5. 「Add a Variable」ダイアログ・ボックスで、必要な値を指定し、保存してダイアログ・ボックスを閉じます。

  4. adpRWMSCreateUserアダプタに新しく追加した変数用に、追加のアダプタ・タスクを定義します。

    1. 「Adapter Factory」フォームの「Adapter Tasks」タブで、「Add」をクリックします。

    2. 「Adapter Task Selection」ダイアログ・ボックスで、「Functional Task」を選択し、関数タスクのタイプ・リストから「Java」を選択して、「Continue」をクリックします。

    3. 「オブジェクト・インスタンス選択」ダイアログ・ボックスで、「永続インスタンス」を選択し、「続行 >>」をクリックします。

    4. 「Add an Adapter Factory Task」ダイアログ・ボックスで、タスク名を指定し、「Method」リストから「setProperty」メソッドを選択して、「Save」をクリックします。

    5. アプリケーション・メソッド・パラメータをマップし、保存してダイアログ・ボックスを閉じます。アプリケーション・メソッド・パラメータをマップするには、次の手順を実行します。

      Output: String Return variable(Adapter Variable)パラメータの場合:

      i. 「Map to」リストから、「Literal」を選択します。

      ii.「Name」リストから、「Return variable」を選択します。

      Input: String input(Adapter Variable)パラメータの場合:

      i. 「Map to」リストから、「Adapter Variables」を選択します。

      ii.「Name」リストから、「Input」を選択します。

      Input: String Status(Literal)パラメータの場合:

      i. 「Map to」リストから、「Literal」を選択します。

      ii.「Name」リストから、「String」を選択します。

      iii.「Value」フィールドに、Statusと入力します。

      Input: String Status(Adapter Variable)パラメータの場合:

      i. 「Map to」リストから、「Adapter Variables」を選択します。

      ii.「Name」リストから、「Status」を選択します。

    6. アダプタ・タスクをさらに作成するには、手順b〜gを繰り返します。

  5. 入力された変数を設定するための、追加のアダプタ・タスクを作成します。

    1. 「Adapter Factory」フォームを開きます。このフォームは、Oracle Identity Manager Design Consoleの「Development Tools」フォルダ内にあります。

    2. 「Adapter Tasks」タブで、「Add」をクリックします。

    3. 「Adapter Task Selection」ダイアログ・ボックスで、「Logic Task」を選択し、リストから「SET VARIABLE」を選択して、「Continue」をクリックします。

    4. 「Edit Set Variable Task Parameters」ダイアログ・ボックスで、「Variable Name」リストから「input」を選択し、「Operand Type」リストから「Adapter Task」を選択した後、前の手順で作成したアダプタ・タスクとして「Operand Qualifier」を選択します。その後、「Save」をクリックします。

  6. 次のようにして、Create Userプロセス・タスクのプロセス・フォーム列とアダプタ変数をマップします。

    1. 「Process Definition」フォームを開きます。このフォームはDesign Consoleの「Process Management」フォルダにあります。

    2. 「Query for Records」アイコンをクリックします。

    3. 「プロセス定義表」タブで、「RWMSProcess」プロセスをダブルクリックします。

    4. 「Tasks」タブで、「Create User」タスクをダブルクリックします。

    5. 「Closing Form」ダイアログ・ボックスで、「Yes」をクリックします。

    6. 「Editing Task Columns Create User」ダイアログ・ボックスの「Integration」タブで、マップされていない変数をマップし、保存してダイアログ・ボックスを閉じます。マップされていない変数をマップするには、次の手順を実行します。

      i. 「Status」列に「N」と表示されている行をダブルクリックします。値Nは、変数がマップされていないことを示します。

      ii.「Edit Data Mapping for Variables」ダイアログ・ボックスの「Map to」リストから、「Process Data」を選択します。

      iii.「Qualifier」リストから、変数の名前を選択します。

      マップされていないすべての変数について、手順i〜iiiを繰り返します。

属性をさらに追加する場合は、手順1〜6を繰り返します。

ターゲット・システムの複数のインストールに対するコネクタの構成


注意:

この手順は、Oracle Retail Warehouse Management Systemの複数のインストールに対してコネクタを構成する場合にのみ実行してください。

状況によっては、コネクタをOracle Retail Warehouse Management Systemの複数のインストールに対して構成する必要が生じることもあるでしょう。次の例はそのような状況について説明したものです。

Acme Multinational Inc.では、東京、ロンドンおよびニューヨークの事業所で、それぞれ独自にOracle Retail Warehouse Management Systemがインストールされています。この会社は最近Oracle Identity Managerをインストールしたため、それを構成して、インストールされたすべてのOracle Retail Warehouse Management Systemをリンクさせようとしています。

これを実現するには、コネクタをOracle Retail Warehouse Management Systemの複数のインストールに対して構成する必要があります。

コネクタをターゲット・システムの複数のインストールに対して構成するには、次のようにします。


関連資料:

この手順の各ステップ実行の詳細は、『Oracle Identity Managerデザイン・コンソール・ガイド』を参照してください。

  1. Oracle Retail Warehouse Management Systemの各セットに対して1つのITリソースを作成して構成します。

    「IT Resources」フォームは「Resource Management」フォルダにあります。コネクタのXMLファイルをインポートすると、RWMS ITリソースが作成されます。このITリソースは、同じITリソース・タイプの、残りのITリソースを作成するためのテンプレートとして使用できます。

  2. Oracle Retail Warehouse Management Systemの各セットについてリコンシリエーションを構成します。手順は、「リコンシリエーションの構成」を参照してください。

管理およびユーザー・コンソールを使用してプロビジョニングを実行する際には、特定のOracle Retail Warehouse Management Systemインストールに対応するITリソースを指定することによって、ユーザーのプロビジョニング先を選択することもできます。