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Oracle Access Managerアップグレード・ガイド
10g(10.1.4.2.0)
E05837-01
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E Windows 2000上でのSun Webサーバー・バージョン4からバージョン6へのアップグレード

サポートされなくなったSun(以前のiPlanet)Webサーバーが以前のOracle Access Manager環境に組み込まれている場合は、ここに示された例を使用して、サポートされているSun Webサーバー・リリースにアップグレードできます。


注意:

特定のリリース番号は一連のタスクを示す目的でのみ使用されています。ディレクトリ・サーバー・リリースの管理の詳細は、ベンダーのドキュメントを参照してください。以前のOracle Access Managerリリースからリリース6.1.1への中間アップグレードに関する詳細は、このマニュアルの対象外です。6.1.1より前のOracle Access Managerリリースからアップグレードを開始する場合は、その前にOracleサポート・サービスにお問い合せください(http://www.oracle.com/support/contact.html)。

E.1 Sun Webサーバー・バージョン4.xからバージョン6へのアップグレード

新規のWebサーバー・リリースは、Windows 2000ファイル・システムの個別の領域に配置する必要があります。必ずWebサーバー4.1サービスを停止し、サービス制御ウィンドウを閉じてください。この処理を実行しないと、4.1のサービスが無効になり、削除対象としてマークされます。また、この場合には、新規のサービスが作成されません。この状態にあると、4.1の管理コンソールでも6.0の管理コンソールでもサーバーを動作させることができません。


注意:

この手順では、Windows 2000上でのSun Webサーバー・バージョン4.1から6.0へのアップグレードの詳細のみを説明します。これは単なる例です。詳細なサポート情報は、https://metalink.oracle.comの「Certify」タブを参照してください。

Sun(iPlanet)バージョン4.x WebサーバーからSunバージョン6へアップグレードする手順

  1. 現在、iPlanet 4.1および以前のリリースのOracle Access ManagerをホストしているWindows 2000コンピュータに、Sun Webサーバー・リリース6をインストールします。

  2. 後で参照するために、以前のmagnus.confファイルとobj.confファイルのコピーを作成します。

  3. サービス・ウィンドウまたはSun Webサーバー管理コンソールのどちらかを使用してSun Webサーバー4を停止し、サービス制御ウィンドウを閉じます。

  4. Sun Webサーバー6管理コンソールを開き、「Migrate Server」リンクをクリックします。

  5. Sun 6.0管理コンソールでSun Webサーバー4のサーバー・ルートを入力し、「Search」ボタンをクリックします。

    ルート・ノードの下のサーバー・インスタンスのリストが表示されます。

  6. 移行するインスタンスを選択し、「Migrate」ボタンをクリックします。

  7. 「Document Root」オプションを選択し、「Migrate」ボタンをクリックします。次に例を示します。

    新規サーバーのドキュメント・ルートを使用します(「Migrate」を使用)。


    注意:

    以前のサーバーと同じドキュメント・ルートを選択した場合は、移行に伴って構成ファイル内に不正なエントリが一部作成されます。たとえば、WebサーバーにWebGate用のエントリが含まれている場合は、そのサーバーのドキュメント・ルートがWebGateディレクトリに変更されます。また、http://server:port/を使用してルートにアクセスすると、webgate.dllが唯一のファイルとして含まれているディレクトリが表示されます。ドキュメント・ルートの修正の詳細は後述します。

    移行が開始され、ステータス・メッセージが表示されます。以前の構成は、Sun 6.0用に新規に作成されたインスタンスに取り込まれます。

  8. このブラウザ・ウィンドウを閉じ、「新規のWebサーバー・インスタンスの構成」に進みます。

E.2 新規のWebサーバー・インスタンスの構成

次の処理は手動で行う必要があります。

E.2.1 magnus.confの構成

ここに示す手順に従って、新規にインストールしたWebサーバー・インスタンスに対するlogs/accessパスをmagnus.confに定義する必要があります。

magnus.confで新規のWebサーバー・インスタンスを構成する手順

  1. 移行したインスタンスのconfigディレクトリ(6.0インスタンス領域)で、magnus.confファイルを特定します。

  2. magnus.confからlogs/accessを検索します。このパスはまだ以前の領域を参照しています。

  3. magnus.confでlogs/accessパスを適切に更新します。

    たとえば、4.1用の領域がD:\NSWS\Server4であり、6.0用の領域がG:\iPlanet6WSである場合は、次のように変更する必要があります。

    変更前

    Init fn=flex-init access="D:/NSWS/Server4/https-hostname/logs/access"
    format.access="%Ses->client.ip% - %Req->vars.auth-user% [%SYSDATE%]
    \"%Req->reqpb.clf-request%\" %Req->srvhdrs.clf-status%
    %Req->srvhdrs.content-length%"
    

    変更後

    Init fn=flex-init access="G:/iPlanet6WS/https-hostname/logs/access"
    format.access="%Ses->client.ip% - %Req->vars.auth-user% [%SYSDATE%]
    \"%Req->reqpb.clf-request%\" %Req->srvhdrs.clf-status%
    %Req->srvhdrs.content-length%"
    

    注意:

    新規に作成された6.0 Webサーバーでは、アクセス・ログの場所がserver.xml内で変数として定義されます(例: <VARS accesslog="G:/iPlanet6WS/https-hostname/logs/access"/>)。

    このメソッドを使用して変数をserver.xmlに追加する場合は、次のようにmagnus.conf内の行を置換する必要があります。

    変更前

    Init fn=flex-init access="D:/NSWS/Server4/https-hostname/logs/access"
    format.access="%Ses->client.ip% - %Req->vars.auth-user% [%SYSDATE%]
    \"%Req->reqpb.clf-request%\"
    %Req->srvhdrs.clf-status% %Req->srvhdrs.content-length%"
    

    変更後

    Init fn=flex-init access="$accesslog"
    format.access="%Ses->client.ip% - %Req->vars.auth-user%
    [%SYSDATE%] \"%Req->reqpb.clf-request%\"
    %Req->srvhdrs.clf-status% %Req->srvhdrs.content-length%"
    
  4. 「obj.confの構成」に進みます。

E.2.2 obj.confの構成

移行したobj.confファイル(configディレクトリ内)では、ドキュメント・ルート・ディレクティブの一部が正しく設定されません。たとえば、移行の前にWebサーバー4.xインスタンス用のobj.confファイルに次のセクションが表示されていると想定します。それぞれのドキュメント・ルートの値は異なります。また、たとえば、Webサーバー用のドキュメント・ルート(D:/NSWS/Server4/docs)と個々のオブジェクト用のものがあります。これらは太字で表示されています。

6.0に移行する前のサンプルobj.conf 4.x

NameTrans fn="NSServletNameTrans" name="servlet"NameTrans fn="pfx2dir" from="/servlet" dir="D:/NSWS/Server4/docs/servlet"
name="ServletByExt"NameTrans fn=pfx2dir from=/ns-icons dir="D:/NSWS/Server4/ns-icons"
name="es-internal"
NameTrans fn=pfx2dir from=/mc-icons dir="D:/NSWS/Server4/ns-icons" name="es-internal"NameTrans fn="pfx2dir" from="/help"
 dir="D:/NSWS/Server4/manual/https/ug" name="es-internal"NameTrans fn="pfx2dir" from="/manual" dir="D:/NSWS/Server4/manual/https"
 name="es-internal"
NameTrans fn=document-root root="D:/NSWS/Server4/docs"
PathCheck fn=nt-uri-cleanPathCheck fn="check-acl" acl="default"
...
...
<Object name="access_lost_pwd_mgmt">
NameTrans fn="document-root" root="G:/52/webpass/access/oblix/apps/lost_pwd_mgmt/bin"
ObjectType  fn="type-by-extension"ObjectType fn="force-type" type="text/html"Service fn="OBlost_pwd_mgmt_Service" method="(POST|GET)"
</Object>
# Oblix Access Manager Objects #AMOBJECTS# Oblix WebGate Objects start #WGOBJECTS
<Object name="access_web_gate">
NameTrans fn="document-root" root="G:/52/webpass/access/oblix/apps/webgate/bin"
ObjectType fn="type-by-extension"ObjectType fn="force-type" type="text/html"Service fn="OBWebGate_Control" method="(POST|GET)"
</Object>

移行中に、以前のドキュメント・ルートと新規のWebサーバー・ドキュメント・ルートのどちらを使用して続行するか、選択が求められます。新規のドキュメント・ルートを選択した場合は、obj.confファイル内のドキュメント・ルートごとに新しい場所(たとえば、G:/iPlanet6WS/docs)が割り当てられます。したがって、リリース6.0に移行した後、以前のobj.confファイルのセクションは次のように表示されます。

6.0に移行した後のobj.confの例

NameTrans fn="NSServletNameTrans" name="servlet"NameTrans fn="pfx2dir" from="/servlet" dir="D:/NSWS/Server4/docs/servlet"
name="ServletByExt"
NameTrans fn=pfx2dir from=/ns-icons dir="D:/NSWS/Server4/ns-icons"
name="es-internal"
NameTrans fn=pfx2dir from=/mc-icons dir="D:/NSWS/Server4/ns-icons"
name="es-internal"
NameTrans fn="pfx2dir" from="/help" dir="D:/NSWS/Server4/manual/https/ug"
name="es-internal"
NameTrans fn="pfx2dir" from="/manual" dir="D:/NSWS/Server4/manual/https"
name="es-internal"
NameTrans fn=document-root root="G:/iPlanet6WS/docs"PathCheck fn=nt-uri-cleanPathCheck fn="check-acl" acl="default"
……
<Object name="access_lost_pwd_mgmt">
NameTrans fn="document-root" root="G:/iPlanet6WS/docs"
ObjectType fn="type-by-extension" ObjectType fn="force-type" type="text/html"Service fn="OBlost_pwd_mgmt_Service" method="(POST|GET)"
</Object>
# Oblix Access Manager Objects #AMOBJECTS# Oblix WebGate Objects start #WGOBJECTS
<Object name="access_web_gate">
NameTrans fn="document-root" root="G:/iPlanet6WS/docs"
ObjectType fn="type-by-extension"ObjectType fn="force-type" type="text/html"Service fn="OBWebGate_Control" method="(POST|GET)"
</Object>

これらの検証や修正には、次の手順を使用します。

obj.confで新規のWebサーバー・インスタンスを構成する手順

  1. 移行したインスタンスのconfigディレクトリ(6.0インスタンス領域)で、obj.confファイルを特定します。

  2. 特定した後、ドキュメント・ルートがリリース6 Webサーバー・インスタンスを参照していることを確認します。


    注意:

    次のobj.conf内の行はまだ以前の場所を参照している可能性があります。
    NameTrans fn="pfx2dir" from="/servlet"
    dir="D:/NSWS/Server4/docs/servlet" name="ServletByExt"
    

    新規に作成されたリリース6.0 Webサーバーで、このエントリは次のようになります。

    NameTrans fn="pfx2dir" from="/servlet" dir="$docroot/servlet"
    name="ServletByExt"
    

    変数ドキュメント・ルートがserver.xml内に定義されている場合は、ステップ3に示されたものになります。


  3. 特定した後、変数ドキュメント・ルートがserver.xml内に定義されていることを確認します。

    次に例を示します。

    -<VSCLASS id="defaultclass" objectfile="obj.conf" rootobject="default" acceptlanguage="off">
      
    <VARS docroot="g:/iPlanet6WS/docs" />
     -<VS id="https-hostname" connections="group1" mime="mime1" urlhosts="lucerne.persistent.co.in" aclids="acl1">
      <VARS webapps_file="web-apps.xml" webapps_enable="on" />
       <USERDB id="default" database="default" />
       </VS>
      </VSCLASS>
    

    または、obj.conf内の該当する行を次の行で置換すると、server.xmlを更新せずにobj.confを変更できます。

    NameTrans fn="pfx2dir" from="/servlet" dir="G:/iPlanet6WS/docs/servlet"
    name="ServletByExt"
    
  4. Webサーバーのバージョン6.0インスタンスが以前のインストール領域を参照しないようにするために、移行したobj.confから以前のインストール領域の記述を検索します(この例では、D:/NSWS/Server4)。

E.3 トラブルシューティング

このプロセスのトラブルシューティングの詳細は、「Sun Webサーバーのアップグレードに関するトラブルシューティング」を参照してください。