JRockit SDK ユーザーズガイド

Java Plug-in の使い方

Netscape Navigator や Microsoft Internet Explorer などの一般的な Web ブラウザにはデフォルトの JRE が付属しており、その環境でインストール済みのアプレットや JavaBeans が動作します。アプレットを BEA JRockit JRE の環境で実行する場合は、この製品に付属している Java Plug-in を実装してください。

IA32 の実装上でのみ使用可能な BEA JRockit の Java Plug-in は、Web ブラウザの機能を拡張し、アプレットや JavaBeans をデフォルトの JRE ではなく BEA JRockit の環境で実行できるようにします。Java Plug-in は BEA JRockit JRE の一部であり、コンピュータに JRE がインストールされるときにインストールされます。Netscape でも Internet Explorer でも動作します。

この節の内容は以下のとおりです。

サポートされるオペレーティングシステムとブラウザ

表 B-1 に、BEA JRockit Java Plug-in でサポートされるオペレーティングシステムとブラウザを示します。

表 B-1 Java Plug-in の OS とブラウザ

オペレーティングシステムサポート

サポートされるオペレーティングシステムのリストについては、「BEA JRockit 1.4.2 SDK プラットフォームサポート」で、サポートされる IA32 プラットフォームのリストを参照してください。

ブラウザサポート

Netscape 4.7.x、6.2.2、7

Mozilla 1.2.1、1.3、1.4、1.4.1

Internet Explorer 5.5 (SP2+)、6.x

最新のブラウザサポートについては、以下を参照してください。

http://java.sun.com/j2se/1.4.2/system-configurations.html

注意 : Netscape 4.79 は 1.4.2_04 で実行するように特別に指定されたアプレットのみを実行します。これらのアプレットの例は、以下から入手可能な linux32 および win32 デモの demo/plugin/applet/* にあります。

http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wljrockit/docs142/demo_src.html

オペレーティングシステムに応じて jrockit-j2sdk1.4.2_04-win32-demo.zip または jrockit-j2sdk1.4.2_04-linux32-demo.zip をダウンロードし、必要なデモを解凍してください。

Plug-in のインストール

「JRE のインストール」で説明されているように、Java Plug-in は、BEA JRockit JRE をインストールするときに Win32 マシンに自動的にインストールされます。Linux32 マシンの場合は、Sun Microsystems の以下のドキュメントに従ってインストールできます。

「Manual Installation/Registration of Java Plug-in - Linux」(手動のインストールと登録)
「Control Panel Script Options for Plug-in Registration」(自動的なインストールと登録)

BEA JRockit Plug-in および Sun Plug-in のインストールに関する注意

BEA JRockit JRE をインストールした後に Sun JRE をインストールすると、Sun JRE がシステムのデフォルトの Java Plug-in になります。その場合は、BEA JRockit JRE をアンインストールしてから再インストールする必要があります。

Plug-in の実装

BEA JRockit Java Plug-in は、Sun Microsystems の同様の製品を実装する場合と同じように実装することができます。つまり、以下のいずれかの方法を使用します。

従来の APPLET タグを Web ページ内に指定します。「Using the Conventional APPLET Tag」を参照してください。
Internet Explorer の場合は APPLET タグの代わりに OBJECT タグを使用します。または、Netscape 4 の場合は APPLET タグの代わりに EMBED タグを使用します。OBJECT タグと EMBED タグは、Sun Microsystems のドキュメント「Using OBJECT, EMBED and APPLET Tags in Java Plug-in」で説明されている特別な形式に準拠していなければなりません。

Plug-in のリファレンス

一般に、プラグインをインストールするとその動作は透過的になり、ユーザによる介入はほとんど必要ありません。ただし、それ以外に理解しておくと参考になるさまざまな関連事項があります。Sun Microsystems は Java Plug-in に関する優れた情報を提供しており、BEA JRockit Java Plug-in のユーザにも役立ちます。これらの情報は以下で入手できます。

http://java.sun.com/products/plugin/reference/docs/index.html

開発者向けの特定の問題の詳細情報は Sun Microsystems の「Java Plug-in 1.4.2 Developer Guide」に記載されています。このドキュメントには以下のような情報があります。

Java Plug-in におけるプロキシコンフィグレーションの仕組み。
Java Plug-in がサポートするプロトコル。
クッキーのサポートとキャッシングの問題。
Java Plug-in の動作と Java Plug-in コントロールパネルからのオプションの設定方法。
インターネット上、イントラネット内、または Java Server Pages での Java Plug-in のデプロイ方法。
RSA 署名付きアプレットの検証を含む Plug-in のセキュリティ。
アプレットに対する Java Plug-in のデバッグサポート。
同じ環境内の複数の JRE のサポート、Java および JavaScript 間の通信、ブラウザセッションをまたいでアプレットを永続化する方法、その他の高度なトピック。