アップグレード ガイド

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Oracle JRockit JDK のアップグレード

このドキュメントでは、最新バージョンの Oracle JRockit JDK にアップグレードする上で役立つ情報について説明します。内容は以下のとおりです。

 


サポート対象のコンフィグレーション

Oracle JRockit JVM は必ずサポート対象のコンフィグレーションにデプロイしているかを確認してください。現在のコンフィグレーションがサポート対象でない場合は、コンフィグレーションをアップグレードする必要があります。すべてのサポート対象のコンフィグレーションの詳細については、次のリンクから Oracle JRockit JDK 「サポート対象のコンフィグレーション」を参照してください。

http://edocs.bea.com/jrockit/jrdocs/suppPlat/supp_plat.html

 


以前のリリースからのアップグレード

この節では、現在使用しているバージョンの JRockit JDK を R27 に正しくアップグレードするための重要な情報を示します。以下の内容について説明します。

Java Standard Edition (Java SE) との依存関係

J2SE との依存関係は、使用している J2SE のバージョンに応じてそれぞれ異なります。

J2SE 1.4.2

Oracle JRockit JDK 1.4.2 R26 および R27 は J2SE 1.4.2 での動作が保証されており、J2SE 1.4.2 用の Sun J2SE クラス ライブラリを含んでいます。アプリケーションが J2SE 1.4.2 に準拠していることを確認してください。確認のためには、下記を参照してください。

http://java.sun.com/j2se/1.4.2/docs/api/

一般的な解説については、「リリース間の互換性」を参照してください。

http://edocs.bea.com/jrockit/jrdocs/suppPlat/prodsupp.html#wp999010

J2SE 5.0

Oracle JRockit JDK 5.0 R26 および R27 は J2SE 5.0 での動作が確認されており、J2SE 5.0 用の Sun J2SE クラス ライブラリを含んでいます。アプリケーションが J2SE 5.0 に準拠していることを確認してください。確認のためには、下記を参照してください。

http://java.sun.com/j2se/1.5.0/docs/api/

一般的な解説については、「リリース間の互換性」を参照してください。

http://edocs.bea.com/jrockit/jrdocs/suppPlat/prodsupp.html#wp999010

Java SE 6

Oracle JRockit JDK 6 R27 は Java SE 6 での動作が保証されており、Java SE 6 用の Sun Java SE クラス ライブラリを含んでいます。アプリケーションが Java SE 6 に準拠していることを確認してください。確認のためには、下記を参照してください。

http://java.sun.com/javase/6/docs/api/

一般的な解説については、「リリース間の互換性」を参照してください。

http://edocs.bea.com/jrockit/jrdocs/suppPlat/prodsupp.html#wp999010

Oracle JRockit JDK 5.0 R26 からのアップグレード

Oracle JRockit JDK 5.0 R26 から Oracle JRockit JDK 5.0 R27 にアップグレードするのに、追加の手順は必要ありません。

Oracle JRockit JDK 1.4.2 R26 からのアップグレード

Oracle JRockit JDK 1.4.2 R26 から Oracle JRockit JDK 1.4.2 R27 にアップグレードするのに、追加の手順は必要ありません。

Oracle JRockit JDK 1.4.2 R27 は Solaris をサポートします。

Oracle JRockit JDK 1.4.2 R24 からのアップグレード

Oracle JRockit JDK 1.4.2 R24 は J2SE 1.4.2 での動作が確認されています。この J2SE のバージョンは、Oracle JRockit JDK 1.4.2 R27 の動作が確認されているものと同じです。アプリケーションはすでに J2SE 1.4.2 との互換性があると思われます。

Oracle JRockit JDK 8.1 からのアップグレード

Oracle JRockit JDK 8.1 は J2SE 1.4.1 での動作が確認されています。アプリケーションに J2SE 1.4.2 との互換性があることを確認してください。詳細については、「Java Standard Edition (Java SE) との依存関係」を参照してください。

Oracle JRockit JDK 7.0 SP6 R23 からのアップグレード

Oracle JRockit JDK 7.0 SP6 R23 は J2SE 1.3.1 での動作が確認されています。アプリケーションに J2SE 1.4.2 との互換性があることを確認してください。

詳細については、「Java Standard Edition (Java SE) との依存関係」を参照してください。

 


JRockit JVM R26 および R27 へのアップグレードに関する特別な注意

JRockit JVM R26 と R27 は JVM の新しいメジャー リリースであり、下記のリリースからアップグレードできます。

既存の JVM を JRockit JVM R26 と R27 で置き換えれば、現在のアプリケーションをほとんど (またはまったく) 変更せずに、次のようなメリットを得ることができます。

 


アップグレードに役立つ情報

この節では、JRockit JVM R27 にアップグレードするときに役立つ情報を示します。内容は以下のとおりです。

JVM のバージョン

現在インストールされているバージョンを確認するには、java -version コマンドを実行してバージョン文字列を調べます。JRockit JDK のバージョン情報 (例 : Oracle JRockit JDK 1.4.2_15 R27.4.0) は、次の 2 つの要素から構成されています。

起動オプション

一般的な原則として、起動オプションはできるだけ少なくしてください。起動オプションの意味を理解したうえで、必要なものだけを使用するようにします。

一部の -XX オプションは変更されている可能性があります。オプションの変更方法の詳細については、以下の「リリース間の互換性」を参照してください。


http://edocs.bea.com/jrockit/jrdocs/suppPlat/prodsupp.html#wp999010

ステージング環境でのアプリケーションのテスト

プロダクション環境をアップグレードする前に、必ず制御されたステージング環境でアプリケーションをテストしてください。ステージング環境は、プロダクション環境にできるだけ近いものにする必要があります。ハードウェア、ソフトウェア、使用状況のパターン、および負荷ができるだけ同じになるようにします。

アプリケーションはタイミングの影響を受けることがあります。JRockit JVM をアップグレードすると、明示されていない動作や API の依存関係などによってアプリケーションでエラーが発生する場合があります。たとえば、JVM のアップグレードで生じたタイミングの差により、同期が正しく行われない可能性があります。

 


リリース ノート

この節には JRockit JVM のバージョンを別のバージョンにアップグレードする際に影響を与える可能性があるリリース情報に関する重要な情報が含まれています。内容は以下のとおりです。

中間リリースに対する変更点

リリース ノートの最新の変更点を読むときには注意が必要です。R27 にいたるまでの中間バージョンでの変更点についても必ず目を通してください。中間バージョンの変更のリストについては、各バージョンのリリース ノートを参照してください。

注意すべき変更点

R27 へのアップグレード後に、アプリケーションがそれまでとは異なる動作をする可能性があります。その原因と考えられる変更点を以下に示します。

R27 の開発者向け FAQ も参照してください。


http://edocs.bea.com/jrockit/webdocs/dev_faq.html

更新されたコマンドライン オプション

ユーザの混乱を避けるため、コマンドライン パラメータの解析ルールが変更されました。互換性のないコマンドラインの組み合わせが指定されると、エラー メッセージが出力され、処理が停止します。新しい動作の詳細については、Oracle JRockit JVM コマンドライン リファレンスの固有のオプションを参照してください (表 1 のオプション名をクリック)。

表 1 更新されたコマンドライン オプション
-X オプション
-XX オプション
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

大きなヒープのサポート

連続ヒープの需要がなくなったので、従来よりも大きなプロセス メモリを Java ヒープに利用できるようになりました。

ガベージ コレクション

新しいデフォルトのガベージ コレクション方式は -Xgcprio:throughput です。新機能として、最大休止時間を指定するための -XpauseTarget が実装されました。-Xgc:gencopy で開始する世代別コピー コレクタがなくなりました。Oracle JRockit JVM のガベージ コレクションの詳細については、以下のページにあるメモリ管理の基本情報を参照してください。

http://edocs.bea.com/jrockit/geninfo/diagnos/garbage_collect.html 

参照 API

ソフト到達可能な参照を収集する機能が新しくなりました。-Xverbose:references の出力が拡張されています。詳細については、以下の Oracle JRockit JVM コマンドライン リファレンス内の「-Xverbose」セクションを参照してください。


http://edocs.bea.com/jrockit/jrdocs/refman/optionX.html#wp999543

クライアント アプリケーションのデプロイメント技術

Java Web Start と Java Plug-in の機能がなくなりました。

ツール — JRockit Mission Control

モニタ ツールと管理ツールがライセンスの対象になりました。これらのツールを開発環境でテストするための無料の開発ライセンスが提供されていますが、このライセンスはアプリケーションの実行を開始してから 1 時間のみ有効になります。アプリケーションを再起動した場合は、また新たに 1 時間だけツールをテストできます。JRockit Mission Control のライセンスの詳細については、以下の JRockit Mission Control ドキュメントを参照してください。


http://edocs.bea.com/jrockit/tools/index.html

Oracle JRockit Mission Control では、Management Console、JRockit Runtime Analyzer および Memory Leak Detector などがあります。Management Console はライセンスなしで使用できますが、サポートは行われていません。

JRockit Mission Control の詳細については、「dev2dev の JRockit Mission Control のページ」を参照してください。

http://dev2dev.bea.com/jrockit/tools.html

また、以下の JRockit Mission Control ドキュメントのセットも参照してください。


http://edocs.bea.com/jrockit/tools/index.html

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