この章では、Oracle HTML DBで使用可能なAPIについて説明します。
この章の内容は次のとおりです。
HTMLDB_UTIL
パッケージは、Oracle HTML DB環境でプログラミングする際に使用可能なユーティリティを提供します。HTMLDB_UTIL
を使用すると、セッション・ステートの取得と設定、ファイルの取得、ユーザーの認可の確認、ユーザーへの別のステートの再設定、およびユーザーの設定項目の取得と設定を行うことができます。
このセクションの内容は次のとおりです。
このプロシージャは、HTML DBユーザー・アカウントが使用中であることを前提として、現在認証されているユーザーのパスワードを変更します。
構文
HTMLDB_UTIL.CHANGE_CURRENT_USER_PW( p_new_password IN VARCHAR2);
パラメータ
表17-1に、CHANGE_CURRENT_USER_PW
プロシージャで使用可能なパラメータを示します。
例
BEGIN HTMLDB_UTIL.CHANGE_CURRENT_USER_PW ('secret99'); END;
このプロシージャは、カレント・セッションに指定したアプリケーションのセッション・ステートを削除します。
構文
HTMLDB_UTIL.CLEAR_APP_CACHE ( p_app_id IN VARCHAR2 DEFAULT NULL);
パラメータ
p_app_id
は、セッション・ステートを消去するカレント・セッションのアプリケーションのIDです。
例
BEGIN HTMLDB_UTIL.CLEAR_APP_CACHE('100'); END;
このプロシージャは、カレント・セッションに指定したページのセッション・ステートを削除します。
構文
HTMLDB_UTIL.CLEAR_PAGE_CACHE ( p_page_id IN NUMBER DEFAULT NULL);
パラメータ
p_page_id
は、セッション・ステートを消去するカレント・セッションのカレント・アプリケーションでのページのIDです。
例
BEGIN HTMLDB_UTIL.CLEAR_PAGE_CACHE('10'); END;
このプロシージャは、カレント・ユーザー・セッションのセッション・ステートおよびアプリケーション・システムの設定項目を削除します。セッションIDを再利用し、既存のセッション・ステートを使用せずにアプリケーションを実行する場合にこのプロシージャを実行します。
構文
HTMLDB_UTIL.CLEAR_USER_CACHE;
例
BEGIN HTMLDB_UTIL.CLEAR_USER_CACHE; END;
このプロシージャは、Oracle HTML DBアプリケーションから外部サイトへのクリックをカウントします。また、HTMLDB_UTIL
.COUNT_CLICK
のかわりに、短縮版のプロシージャZ
を使用できます。
構文
HTMLDB_UTIL.COUNT_CLICK ( p_url IN VARCHAR2, p_cat IN VARCHAR2, p_id IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, p_user IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, p_workspace IN VARCHAR2 DEFAULT NULL);
パラメータ
表17-2に、COUNT_CLICK
プロシージャで使用可能なパラメータを示します。
表17-2 COUNT_CLICKパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
p_url
|
リダイレクト先のURL |
p_cat
|
クリックを分類するためのカテゴリ |
p_id
|
クリックに関連付けられたセカンダリID(オプション) |
p_user
|
アプリケーション・ユーザーID(オプション) |
p_workspace
|
アプリケーションに関連付けられた作業領域(オプション) |
例
BEGIN htp.p('<a href=HTMLDB_UTIL.COUNT_CLICK?p_url=http://yahoo.com&p_cat=yahoo&p_workspace=NNN> Click</a>'); end;
ここで、NNN
は作業領域IDです。
このプロシージャは、HTML DBユーザー・アカウント表に新しいアカウント・レコードを作成します。このプロシージャを実行するには、カレント・ユーザーに管理権限が必要です。
構文
HTMLDB_UTIL.CREATE_USER( P_USER_ID NUMBER IN DEFAULT NULL P_USER_NAME VARCHAR2 IN P_FIRST_NAME VARCHAR2 IN DEFAULT NULL P_LAST_NAME VARCHAR2 IN DEFAULT NULL P_DESCRIPTION VARCHAR2 IN DEFAULT NULL P_EMAIL_ADDRESS VARCHAR2 IN DEFAULT NULL P_WEB_PASSWORD VARCHAR2 IN P_WEB_PASSWORD_FORMAT VARCHAR2 IN DEFAULT NULL P_GROUP_IDS VARCHAR2 IN DEFAULT NULL P_DEVELOPER_PRIVS VARCHAR2 IN DEFAULT NULL P_DEFAULT_SCHEMA VARCHAR2 IN DEFAULT NULL P_ALLOW_ACCESS_TO_SCHEMAS VARCHAR2 IN DEFAULT NULL P_ATTRIBUTE_01 VARCHAR2 IN DEFAULT NULL P_ATTRIBUTE_02 VARCHAR2 IN DEFAULT NULL P_ATTRIBUTE_03 VARCHAR2 IN DEFAULT NULL P_ATTRIBUTE_04 VARCHAR2 IN DEFAULT NULL P_ATTRIBUTE_05 VARCHAR2 IN DEFAULT NULL P_ATTRIBUTE_06 VARCHAR2 IN DEFAULT NULL P_ATTRIBUTE_07 VARCHAR2 IN DEFAULT NULL P_ATTRIBUTE_08 VARCHAR2 IN DEFAULT NULL P_ATTRIBUTE_09 VARCHAR2 IN DEFAULT NULL P_ATTRIBUTE_10 VARCHAR2 IN DEFAULT NULL)
パラメータ
表17-3に、CREATE_USER
プロシージャで使用可能なパラメータを示します。
表17-3 CREATE_USERプロシージャのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
p_user_id
|
ユーザー・アカウントの数値の主キー |
p_user_name
|
ログインに使用する英数字の名前 |
p_first_name
|
情報 |
p_last_name
|
情報 |
p_description
|
情報 |
p_email_address
|
電子メール・アドレス |
p_web_address
|
クリア・テキストのパスワード |
p_group_ID
|
コロンで区切られた数値のグループIDのリスト |
p_developer_privs
|
コロンで区切られた開発者権限(Oracle HTML DB管理者のみに適用)のリスト |
p_default_schema
|
ユーザーの作業領域に割り当てられ、参照用にデフォルトで使用されるデータベース・スキーマ |
p_allow_access_to_schemas
|
ユーザーの作業領域に割り当てられ、ユーザーによるアクセスが制限されているスキーマのリスト |
p_attribute_01
|
APIを使用してアクセスできる任意のテキスト |
例
BEGIN HTMLDB_UTIL.CREATE_USER P_USER_NAME => 'NEWUSER1', P_WEB_PASSWORD => 'secret99'); END;
このプロシージャは、HTML DBユーザー・アカウントが使用中であることを前提として、現在認証されているユーザーのパスワードを変更します。このプロシージャを実行するには、カレント・ユーザーに作業領域での管理権限が必要です。
構文
HTMLDB_UTIL.CREATE_USER_GROUP( P_ID NUMBER IN P_GROUP_NAME VARCHAR2 IN P_SECURITY_GROUP_ID NUMBER IN P_GROUP_DESC VARCHAR2 IN);
パラメータ
表17-4に、CREATE_USER_GROUP
プロシージャで使用可能なパラメータを示します。
表17-4 CREATE_USER_GROUPパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
p_id
|
グループの主キー |
p_group_name
|
任意の名前 |
p_security_group_id
|
作業領域ID |
p_group_desc
|
説明テキスト |
例
BEGINHTMLDB_UTIL.CREATE_USER_GROUP ( p_id => 0 - trigger will assign PK, p_group_name => 'Managers', p_security_group_id => null, -- defaults to current workspace ID p_group_desc => 'text'); END;
このファンクションは、カレント・ユーザーが指定したグループのメンバーかどうかに基づいてブール結果を戻します。グループの指定には、グループ名またはグループIDを使用できます。
構文
HTMLDB_UTIL.CURRENT_USER_IN_GROUP( p_group_name IN VARCHAR2) RETURN BOOLEAN; HTMLDB_UTIL.CURRENT_USER_IN_GROUP( p_group_id IN NUMBER) RETURN BOOLEAN;
パラメータ
表17-5に、CURRENT_USER_IN_GROUP
ファンクションで使用可能なパラメータを示します。
表17-5 CURRENT_USER_IN_GROUPパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
p_group_name
|
作業領域内の既存グループの名前を指定します。 |
p_group_id
|
作業領域内の既存グループの数値のIDを指定します。 |
例
DECLARE VAL BOOLEAN; BEGIN VAL := HTMLDB_UTIL.CURRENT_USER_IN_GROUP(p_group_name=>'Managers'); END;
このプロシージャを使用すると、ユーザー・アカウント・レコードを変更できます。このプロシージャを実行するには、カレント・ユーザーに作業領域での管理権限が必要です。
構文
EDIT_USER ( P_USER_ID NUMBER IN P_USER_NAME VARCHAR2 IN P_FIRST_NAME VARCHAR2 IN DEFAULT P_LAST_NAME VARCHAR2 IN DEFAULT P_WEB_PASSWORD VARCHAR2 IN DEFAULT P_NEW_PASSWORD VARCHAR2 IN DEFAULT P_EMAIL_ADDRESS VARCHAR2 IN DEFAULT P_START_DATE VARCHAR2 IN DEFAULT P_END_DATE VARCHAR2 IN DEFAULT P_EMPLOYEE_ID VARCHAR2 IN DEFAULT P_ALLOW_ACCESS_TO_SCHEMAS VARCHAR2 IN DEFAULT P_PERSON_TYPE VARCHAR2 IN DEFAULT P_DEFAULT_SCHEMA VARCHAR2 IN DEFAULT P_GROUP_IDS VARCHAR2 IN DEFAULT P_DEVELOPER_ROLES VARCHAR2 IN DEFAULT P_DESCRIPTION VARCHAR2 IN DEFAULTIN);
パラメータ
表17-6に、EDIT_USER
プロシージャで使用可能なパラメータを示します。
表17-6 EDIT_USERパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
p_user_id
|
ユーザー・アカウントの数値の主キー |
p_user_name
|
ログインに使用する英数字の名前 |
p_first_name
|
情報 |
p_last_name
|
情報 |
p_web_password
|
クリア・テキストのパスワード |
p_start_date
|
未使用 |
p_end_date
|
未使用 |
p_employee_id
|
未使用 |
p_allow_access_to_schemas
|
ユーザーの作業領域に割り当てられ、ユーザーによるアクセスが制限されているスキーマのリスト |
p_person_type
|
未使用 |
p_default_schema
|
ユーザーの作業領域に割り当てられ、参照用にデフォルトで使用されるデータベース・スキーマ |
p_group_ids
|
コロンで区切られた数値のグループIDのリスト |
p_developer_privs
|
コロンで区切られた開発者権限(HTML DBではADMINのみが有効)のリスト |
p_description
|
情報 |
このプロシージャは、Oracle HTML DBページからコールされると、現行の作業領域の定義、作業領域ユーザーおよび作業領域グループのエクスポート・ファイルを作成します。このプロシージャを実行するには、カレント・ユーザーに作業領域での管理権限が必要です。
構文
HTMLDB_UTIL.EXPORT_USERS( p_export_format in varchar2 default 'UNIX');
パラメータ
表17-7に、EXPORT_USERS
プロシージャで使用可能なパラメータを示します。
表17-7 EXPORT_USERSパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
p_export_format
|
エクスポート・ファイルの行を形式化する方法を指定します。「UNIX 」を指定すると、改行で区切られた行が含まれるファイルが生成されます。「DOS 」を指定すると、キャリッジ・リターンと改行で区切られた行が含まれるファイルが生成されます。
|
例
BEGIN HTMLDB_UTIL.EXPORT_USERS; END;
このファンクションは、カレント・セッションまたは指定したセッション内のカレント・アプリケーションまたは指定したアプリケーションのセッション・ステートをフェッチします。
構文
HTMLDB_UTIL.FETCH_APP_ITEM( p_item IN VARCHAR2, p_app IN NUMBER DEFAULT NULL, p_session IN NUMBER DEFAULT NULL) RETURN VARCHAR2;
パラメータ
表17-8に、FETCH_APP_ITEM
ファンクションで使用可能なパラメータを示します。
表17-8 FETCH_APP_ITEMパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
p_item
|
現行の値がフェッチされるアプリケーション・レベル・アイテム(ページ・アイテムではない)の名前 |
p_app
|
アイテムを所有するアプリケーションのID(カレント・アプリケーションの場合はNULLのまま) |
p_session
|
値を取得するセッションID(カレント・セッションの場合はNULLのまま) |
例
DECLARE VAL VARCHAR2(30); BEGIN VAL := HTMLDB_UTIL.FETCH_APP_ITEM (p_item=>'F300_NAME',p_app=>300); END;
このプロシージャは、ユーザー・アカウント・レコードをフェッチします。このプロシージャを実行するには、カレント・ユーザーに作業領域での管理権限が必要です。
構文
FETCH_USER ( P_USER_ID NUMBER IN P_WORKSPACE VARCHAR2 OUT P_USER_NAME VARCHAR2 OUT P_FIRST_NAME VARCHAR2 OUT P_LAST_NAME VARCHAR2 OUT P_WEB_PASSWORD VARCHAR2 OUT P_EMAIL_ADDRESS VARCHAR2 OUT P_START_DATE VARCHAR2 OUT P_END_DATE VARCHAR2 OUT P_EMPLOYEE_ID VARCHAR2 OUT P_ALLOW_ACCESS_TO_SCHEMAS VARCHAR2 OUT P_PERSON_TYPE VARCHAR2 OUT P_DEFAULT_SCHEMA VARCHAR2 OUT P_GROUPS VARCHAR2 OUT P_DEVELOPER_ROLE VARCHAR2 OUT);
パラメータ
表17-9に、FETCH_USER
プロシージャで使用可能なパラメータを示します。
表17-9 FETCH_USERパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
p_user_id
|
ユーザー・アカウントの数値の主キー |
p_workspace
|
作業領域の名前 |
p_user_name
|
ログインに使用する英数字の名前 |
p_first_name
|
情報 |
p_last_name
|
情報 |
p_description
|
情報 |
p_email_address
|
電子メール・アドレス |
p_start_date
|
未使用 |
p_end_date
|
未使用 |
p_employee_id
|
未使用 |
p_allow_access_to_schemas
|
ユーザーの作業領域に割り当てられ、ユーザーによるアクセスが制限されているスキーマのリスト |
p_person_type
|
未使用 |
p_default_schema
|
ユーザーの作業領域に割り当てられ、参照用にデフォルトで使用されるデータベース・スキーマ |
p_groups
|
未使用 |
p_developer_role
|
未使用 |
このファンクションは、指定した作業領域の数値のセキュリティ・グループIDを戻します。
構文
HTMLDB_UTIL.FIND_SECURITY_GROUP_ID( p_workspace IN VARCHAR2 RETURN NUMBER;
パラメータ
p_workspace
は、作業領域の名前です。
例
DECLARE VAL NUMBER; BEGIN VAL := HTMLDB_UTIL.FIND_SECURITY_GROUP_ID (p_workspace=>'DEMOS'); END;
このファンクションは、セキュリティ・グループIDに関連付けられた作業領域名を戻します。
構文
HTMLDB_UTIL.FIND_WORKSPACE( p_security_group_id IN VARCHAR2) RETURN VARCHAR2;
パラメータ
p_security_group_id
は、作業領域のセキュリティ・グループIDです。
例
DECLARE VAL NUMBER; BEGIN VAL := HTMLDB_UTIL.FIND_ FIND_WORKSPACE (p_security_group_id =>'20'); END;
このファンクションは、HTML DBアカウント表内の指定したユーザーの1つの属性値(1から10)の値を戻します。
構文
HTMLDB_UTIL.GET_ATTRIBUTE( P_USERNAME IN VARCHAR2 P_ATTRIBUTE_NUMBER IN NUMBER) RETURN VARCHAR2;
パラメータ
表17-10に、GET_ATTRIBUTEファンクションで使用可能なパラメータを示します。
例
DECLARE VAL VARCHAR2(30); BEGIN VAL := HTMLDB_UTIL.GET_ATTRIBUTE ( p_username => 'SCOTT', p_attribute_number => 1); END;
このファンクションは、カレント・ユーザーの数値のユーザーIDを戻します。
構文
HTMLDB_UTIL.GET_CURRENT_USER_ID; RETURN NUMBER;
例
DECLARE VAL NUMBER; BEGIN VAL := HTMLDB_UTIL.GET_CURRENT_USER_ID; END;
このファンクションは、カレント・ユーザーに関連付けられたデフォルトのスキーマ名を戻します。
構文
HTMLDB_UTIL.GET_DEFAULT_SCHEMA; RETURN VARCHAR2;
例
DECLARE VAL VARCHAR2; BEGIN VAL := HTMLDB_UTIL. GET_DEFAULT_SCHEMA; END;
このファンクションは、指定したユーザーに関連付けられた電子メール・アドレスを戻します。
構文
HTMLDB_UTIL.GET_EMAIL( P_USERNAME IN VARCHAR2); RETURN VARCHAR2;
パラメータ
p_username
は、アカウント内のユーザー名です。
例
DECLARE VAL VARCHAR2; BEGIN VAL := HTMLDB_UTIL.GET_EMAIL(p_username => 'SCOTT'); END;
このプロシージャは、Oracle HTML DBファイル・リポジトリからファイルをダウンロードします。
構文
HTMLDB_UTIL.GET_FILE ( p_file_id IN VARCHAR2, p_mime_type IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, p_inline IN VARCHAR2 DEFAULT 'NO');
パラメータ
表17-11に、GET_FILE
プロシージャで使用可能なパラメータを示します。
表17-11 GET_FILEパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
p_file_id
|
ダウンロードするファイルのHTMLDB_APPLICATION_FILES 内のID。HTMLDB_APPLICATION_FILES は、作業領域にアップロードされるすべてのファイルのビューです。次の例では、HTMLDB_APPLICATION_FILES を使用する方法を示します。
DECLARE l_file_id NUMBER; BEGIN SELECT id INTO l_file_id FROM HTMLDB_APPLICATION_FILES WHERE filename = 'myxml'; -- HTMLDB_UTIL.GET_FILE( p_file_id => l_file_id, p_mime_type => 'text/xml', p_inline => 'YES'); END; |
p_mime_type
|
ダウンロードするファイルのMIMEタイプ。 |
p_inline
|
有効値はYES およびNO です。YES を選択すると、ブラウザでインライン表示されます。NO を選択すると、添付としてダウンロードされます。
|
例
BEGIN HTMLDB_UTIL.GET_FILE( p_file_id => '8675309', p_mime_type => 'text/xml', p_inline => 'YES'); END;
このファンクションは、Oracle HTML DBファイル・リポジトリ内のファイルの主キーを取得します。
構文
HTMLDB_UTIL.GET_FILE_ID ( p_fname IN VARCHAR2) RETURN NUMBER;
パラメータ
p_fname
は、ダウンロードするファイルのHTMLDB_APPLICATION_FILES
内の名前です。HTMLDB_APPLICATION_FILES
は、作業領域にアップロードされるすべてのファイルのビューです。
例
DECLARE l_name VARCHAR2(255); l_file_id NUMBER; BEGIN SELECT name INTO l_name FROM HTMLDB_APPLICATION_FILES WHERE filename = 'F125.sql'; -- l_file_id := HTMLDB_UTIL.GET_FILE_ID(p_fname => ); END;
このファンクションは、指定したユーザー・アカウント・レコードに格納されるFIRST_NAME
フィールドを戻します。
構文
HTMLDB_UTIL.GET_FIRST_NAME P_USERNAME IN VARCHAR2); RETURN VARCHAR2;
パラメータ
p_username
は、アカウント内のユーザー名を示します。
例
DECLARE VAL VARCHAR2; BEGIN VAL := HTMLDB_UTIL.GET_FIRST_NAME(p_username => 'SCOTT'); END;
このファンクションは、指定したユーザーがメンバーであるグループ名のコロンで区切られたリストを戻します。
構文
HTMLDB_UTIL.GET_GROUPS_USER_BELONGS_TO( P_USERNAME IN VARCHAR2); RETURN VARCHAR2;
パラメータ
p_username
は、アカウント内のユーザー名を示します。
例
DECLARE VAL VARCHAR2; BEGIN VAL := HTMLDB_UTIL.GET_GROUPS_USER_BELONGS_TO(p_username => 'SCOTT'); END;
このファンクションは、作業領域内の指定したグループの数値のIDを戻します。
構文
HTMLDB_UTIL.GET_GROUP_ID( P_GROUP_NAME); RETURN VARCHAR2;
パラメータ
p_group_name
は、アカウント内のユーザー名を示します。
例
DECLARE VAL NUMBER; BEGIN VAL := HTMLDB_UTIL.GET_GROUP_ID(p_group_name => 'Managers'); END;
このファンクションは、数値のIDで指定したグループの名前を戻します。
構文
HTMLDB_UTIL.GET_GROUP_NAME( P_GROUP_ID); RETURN NUMBER;
パラメータ
p_group_id
は、作業領域内のグループの数値のIDを示します。
例
DECLARE VAL VARCHAR2; BEGIN VAL := HTMLDB_UTIL.GET_GROUP_NAME(p_group_id => 8922003); END;
このファンクションは、指定したユーザー・アカウント・レコードに格納されるLAST_NAME
フィールドを戻します。
構文
HTMLDB_UTIL.GET_LAST_NAME( P_USERNAME IN VARCHAR2); RETURN VARCHAR2;
パラメータ
p_username
は、ユーザー・アカウント・レコード内のユーザー名です。
例
DECLARE VAL VARCHAR2; BEGIN VAL := HTMLDB_UTIL.GET_LAST_NAME(p_username => 'SCOTT'); END;
このファンクションは、数値のIDで指定したユーザー・アカウントのユーザー名を戻します。
構文
HTMLDB_UTIL.GET_USERNAME( P_USERID); RETURN NUMBER;
パラメータ
p_userid
は、作業領域内のユーザー・アカウントの数値のIDを示します。
例
DECLARE VAL VARCHAR2; BEGIN VAL := HTMLDB_UTIL.GET_USERNAME(p_userid => 228922003); END;
このファンクションは、数値アイテムの数値を戻します。PL/SQLまたはSQLが使用可能な場合に、このファンクションをOracle HTML DBアプリケーションで使用できます。また、HTMLDB_UTIL
.GET_NUMERIC_SESSION_STATE
のかわりに、短縮版のファンクションNV
を使用できます。
構文
HTMLDB_UTIL.GET_NUMERIC_SESSION_STATE ( p_item IN VARCHAR2) RETURN NUMBER;
パラメータ
p_item
は、セッション・ステートをフェッチするアイテムの大/小文字が区別されない名前です。
例
DECLARE l_item_value Number; BEGIN l_item_value := HTMLDB_UTIL.GET_NUMERIC_SESSION_STATE('my_item'); END;
このファンクションは、指定したユーザーについて、以前保存された設定項目の値を取得します。
構文
HTMLDB_UTIL.GET_PREFERENCE ( p_preference IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, p_user IN VARCHAR2 DEFAULT V('USER')) RETURN VARCHAR2;
パラメータ
表17-12に、GET_PREFERENCE
ファンクションで使用可能なパラメータを示します。
例
DECLARE l_default_view VARCHAR2(255); BEGIN l_default_view := HTMLDB_UTIL.GET_PREFERENCE( p_preference => 'default_view', p_user => :APP_USER); END;
このファンクションはアイテムの値を戻します。PL/SQLまたはSQLが使用可能な場合に、このファンクションをOracle HTML DBアプリケーションで使用できます。また、HTMLDB_UTIL.GET_SESSION_STATE
のかわりに、短縮版のファンクションV
を使用できます。
構文
HTMLDB_UTIL.GET_SESSION_STATE ( p_item IN VARCHAR2) RETURN VARCHAR2;
パラメータ
p_item
は、セッション・ステートをフェッチするアイテムの大/小文字が区別されない名前です。
例
DECLARE l_item_value VARCHAR2(255); BEGIN l_item_value := HTMLDB_UTIL.GET_SESSION_STATE('my_item'); END;
このファンクションは、作業領域内の指定したユーザーの数値のIDを戻します。
構文
HTMLDB_UTIL.GET_USER_ID( P_USERNAME); RETURN VARCHAR2;
パラメータ
p_username
は、作業領域内のユーザーの名前を示します。
例
DECLARE VAL NUMBER; BEGIN VAL := HTMLDB_UTIL.GET_USER_ID(p_username => 'Managers');END;
このファンクションは、指定したユーザー・アカウント・レコードに格納されるDEVELOPER_ROLE
フィールドを戻します。
構文
HTMLDB_UTIL.GET_USER_ROLES( P_USERNAME IN VARCHAR2); RETURN VARCHAR2;
パラメータ
p_username
は、アカウント内のユーザー名を示します。
例
DECLARE VAL VARCHAR2; BEGIN VAL := HTMLDB_UTIL.GET_USER_ROLES(p_username=>'SCOTT'); END;
このファンクションは、現行の作業領域内の指定したユーザー・アカウントのパスワードの検証に基づいてブール結果を戻します。パスワードが一致した場合はtrueを、パスワードが一致しない場合はfalseを戻します。
構文
HTMLDB_UTIL.IS_LOGIN_PASSWORD_VALID( P_USERNAME IN VARCHAR2, P_PASSWORD IN VARCHAR2); RETURN BOOLEAN;
パラメータ
表17-13に、IS_LOGIN_PASSWORD_VALID
ファンクションで使用可能なパラメータを示します。
表17-13 IS_LOGIN_PASSWORD_VALIDパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
p_username
|
アカウント内のユーザー名 |
p_password
|
アカウントに格納されているパスワードと比較されるパスワード |
例
DECLARE VAL BOOLEAN; BEGIN VAL := HTMLDB_UTIL. IS_LOGIN_PASSWORD_VALID ( p_username=>'SCOTT' p_password=>'tiger'); END;
このファンクションは、指定したユーザー・アカウントが作業領域内で一意であるかどうかに基づいてブール結果を戻します。
構文
HTMLDB_UTIL.IS_USERNAME_UNIQUE( P_USERNAME IN VARCHAR2); RETURN BOOLEAN;
パラメータ
p_username
は、テストするユーザー名を示します。
例
DECLARE VAL BOOLEAN; BEGIN VAL := HTMLDB_UTIL.IS_USERNAME_UNIQUE( p_username=>'SCOTT'); END;
セキュリティ・スキーム名を指定すると、このファンクションによって現行ユーザーがセキュリティ・チェックを通過するかどうかが判断されます。
構文
HTMLDB_UTIL.PUBLIC_CHECK_AUTHORIZATION ( p_security_scheme IN VARCHAR2) RETURN BOOLEAN;
パラメータ
p_security_name
は、ユーザーがセキュリティ・チェックを通過するかどうかを判断するセキュリティ・スキームの名前です。
例
DECLARE l_check_security boolean; BEGIN l_check_security := HTMLDB_UTIL.PUBLIC_CHECK_AUTHORIZATION('my_auth_scheme'); END;
このファンクションは指定したユーザーの設定項目を削除します。
構文
HTMLDB_UTIL.REMOVE_PREFERENCE( p_preference IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, p_user IN VARCHAR2 DEFAULT V('USER'));
パラメータ
表17-14に、REMOVE_PREFERENCE
プロシージャで使用可能なパラメータを示します。
例
BEGIN HTMLDB_UTIL.REMOVE_PREFERENCE( p_preference => 'default_view', p_user => :APP_USER); END;
このプロシージャは、ユーザーの列ヘッダーのソート設定項目の値を削除します。
構文
HTMLDB_UTIL.REMOVE_SORT_PREFERENCES ( p_user IN VARCHAR2 DEFAULT V('USER'));
パラメータ
p_user
は、ソート設定項目を削除するユーザーを示します。
例
BEGIN HTMLDB_UTIL.REMOVE_SORT_PREFERENCES(:APP_USER); END;
このプロシージャは、主キーまたはユーザー名で指定したユーザー・アカウントを削除します。このプロシージャを実行するには、カレント・ユーザーに作業領域での管理権限が必要です。
構文
HTMLDB_UTIL.REMOVE_USER( p_user_id IN NUMBER, p_user_name IN VARCHAR2);
パラメータ
表17-15に、REMOVE_USER
プロシージャで使用可能なパラメータを示します。
例
BEGIN HTMLDB_UTIL.REMOVE_USER(p_user_id=>'99997'); END; BEGIN HTMLDB_UTIL.REMOVE_USER(p_user_name => 'SCOTT'); END;
このプロシージャは、指定したユーザーのパスワードを再設定し、そのパスワードをメッセージ付きでユーザーに電子メール送信します。このプロシージャを実行するには、カレント・ユーザーに作業領域での管理権限が必要です。
構文
HTMLDB_UTIL.RESET_PW( p_user IN VARCHAR2, p_msg IN VARCHAR2);
パラメータ
表17-16に、RESET_PW
プロシージャで使用可能なパラメータを示します。
例
BEGIN HTMLDB_UTIL.REMOVE_USER( p_user => 'SCOTT', p_msg => 'Contact help desk at 555-1212 with questions'); END;
パフォーマンスを向上させるために、Oracle HTML DBはセキュリティ・チェックをキャッシュします。このプロシージャを使用すると、キャッシュを元に戻し、現行ユーザーに対するすべてのセキュリティ・チェックを再度検証するように要求します。アプリケーション内でユーザーの信頼性(認可プロファイル)を変更できるようにする場合、このプロシージャを使用します。
構文
HTMLDB_UTIL.RESET_AUTHORIZATIONS;
例
BEGIN HTMLDB_UTIL.RESET_AUTHORIZATIONS; END;
このプロシージャは、ユーザー・アカウントを新しい電子メール・アドレスに更新します。このプロシージャを実行するには、カレント・ユーザーに作業領域での管理権限が必要です。
構文
HTMLDB_UTIL.SET_EMAIL( p_userid IN NUMBER, p_email IN VARCHAR2);
パラメータ
表17-17に、SET_EMAIL
プロシージャで使用可能なパラメータを示します。
例
BEGIN HTMLDB_UTIL.SET_EMAIL( p_userid => '888883232', P_email => 'scott.scott@oracle.com'); END;
このプロシージャは、ユーザー・アカウントを新しいFIRST_NAME
値に更新します。このプロシージャを実行するには、カレント・ユーザーに作業領域での管理権限が必要です。
構文
HTMLDB_UTIL.SET_FIRST_NAME( p_userid IN NUMBER, p_first_name IN VARCHAR2);
パラメータ
表17-18に、SET_FIRST_NAME
プロシージャで使用可能なパラメータを示します。
表17-18 SET_FIRST_NAMEパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
p_userid
|
ユーザー・アカウントの数値のID |
p_first_name
|
ユーザー・アカウントに保存するFIRST_NAME 値
|
例
BEGIN HTMLDB_UTIL.SET_FIRST_NAME( p_userid => '888883232', P_first_name => 'Scott'); END;
このプロシージャは、ユーザー・アカウントを新しいLAST_NAME
値に更新します。このプロシージャを実行するには、カレント・ユーザーに作業領域での管理権限が必要です。
構文
HTMLDB_UTIL.SET_LAST_NAME( p_userid IN NUMBER, p_last_name IN VARCHAR2);
パラメータ
表17-19に、SET_LAST_NAME
プロシージャで使用可能なパラメータを示します。
例
BEGIN HTMLDB_UTIL.SET_LAST_NAME( p_userid => '888883232', p_last_name => 'SMITH'); END;
このプロシージャは、ユーザー・アカウントを新しいUSER_NAME
値に更新します。このプロシージャを実行するには、カレント・ユーザーに作業領域での管理権限が必要です。
構文
HTMLDB_UTIL.USERNAME( p_userid IN NUMBER, p_username IN VARCHAR2);
パラメータ
表17-20に、SET_USERNAME
プロシージャで使用可能なパラメータを示します。
例
BEGIN HTMLDB_UTIL.SET_USERNAME( p_userid => '888883232', P_username => 'USER-XRAY'); END;
このプロシージャは、ユーザーのカレント・セッション以降に保持される設定項目を設定します。
構文
HTMLDB_UTIL.SET_PREFERENCE ( p_preference IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, p_value IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, p_user IN VARCHAR2 DEFAULT NULL);
パラメータ
表17-21に、SET_PREFERENCE
プロシージャで使用可能なパラメータを示します。
表17-21 SET_PREFERENCEパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
p_preference
|
設定項目の名前(大/小文字が区別される) |
p_value
|
設定項目の値 |
p_user
|
設定項目が設定されるユーザー |
例
BEGIN HTMLDB_UTIL.SET_PREFERENCE( p_preference => 'default_view', p_value => 'WEEKLY', p_user => :APP_USER); END;
このプロシージャは、現行のOracle HTML DBセッションのセッション・ステートを設定します。
構文
HTMLDB_UTIL.SET_SESSION_STATE ( p_name IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, p_value IN VARCHAR2 DEFAULT NULL);
パラメータ
表17-22に、SET_SESSION_STATE
プロシージャで使用可能なパラメータを示します。
表17-22 SET_SESSION_STATEパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
p_name
|
セッション・ステートを設定する、アプリケーションまたはページ・レベルのアイテムの名前 |
p_value
|
設定するセッション・ステートの値 |
例
BEGIN HTMLDB_UTIL.SET_SESSION_STATE('my_item','myvalue'); END;
文字列を指定すると、このファンクションによって型がHTMLDB_APPLICATION_GLOBAL
.VC_ARR2
のPL/SQL配列が戻されます。この配列はVARCHAR2(32767)
表です。
構文
HTMLDB_UTIL.STRING_TO_TABLE ( p_string IN VARCHAR2, p_separator IN VARCHAR2 DEFAULT ':') RETURN HTMLDB_APPLICATION_GLOBAL.VC_ARR2;
パラメータ
表17-23に、STRING_TO_TABLEファンクションで使用可能なパラメータを示します。
表17-23 STRING_TO_TABLEパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
p_string
|
型がHTMLDB_APPLICATION_GLOBAL .VC_ARR2 のPL/SQL表に変換される文字列。
|
p_separator
|
文字列のセパレータ。デフォルトはコロンです。 |
例
DECLARE l_vc_arr2 HTMLDB_APPLICATION_GLOBAL.VC_ARR2; BEGIN l_vc_arr2 := HTMLDB_UTIL.STRING_TO_TABLE('One:Two:Three'); FOR z IN 1..l_vc_arr2.count LOOP htp.p(l_vc_arr2(z)); END LOOP; END;
型がHTMLDB_APPLICATION_GLOBAL
.VC_ARR2
のPL/SQL表を指定すると、このファンクションによって、指定したセパレータかデフォルトのセパレータ(コロン(:))で区切られた文字列が戻されます。
構文
HTMLDB_UTIL.TABLE_TO_STRING ( p_table IN HTMLDB_APPLICATION_GLOBAL.VC_ARR2, p_string IN VARCHAR2 DEFAULT ':') RETURN VARCHAR2;
パラメータ
表17-24に、TABLE_TO_STRING
ファンクションで使用可能なパラメータを示します。
表17-24 TABLE_TO_STRINGパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
p_string
|
文字列のセパレータ。デフォルトのセパレータはコロンです。 |
p_table
|
区切られた文字列に変換されるPL/SQL表。 |
例
DECLARE l_string VARCHAR2(255); l_vc_arr2 HTMLDB_APPLICATION_GLOBAL.VC_ARR2; BEGIN l_vc_arr2 := HTMLDB_UTIL.STRING_TO_TABLE('One:Two:Three'); l_string := HTMLDB_UTIL.TABLE_TO_STRING(l_vc_arr2); END;
HTMLDB_MAIL
パッケージを使用すると、Oracle HTML DBアプリケーションから電子メールを送信できます。このパッケージは、Oracleで提供されるUTL_SMTP
パッケージをベースとして構築されています。 このような依存性があるため、HTMLDB_MAILを使用するには、UTL_SMTP
パッケージがインストール済で機能している必要があります。
参照: UTL_SMTPパッケージの詳細は、『PL/SQLパッケージ・プロシージャおよびタイプ・リファレンス』を参照してください。 |
HTMLDB_MAIL
には、2つのプロシージャが含まれています。 HTMLDB_MAIL.SEND
を使用すると、電子メール・メッセージを、アプリケーションから外部へ送信できます。 HTMLDB_MAIL.PUSH_QUEUE
を使用すると、HTMLDB_MAIL_QUEUE
に格納されているメール・メッセージを配信できます。
このセクションの内容は次のとおりです。
注意: メールを送信するための最も有効な方法は、アクティブなメール・キューに格納されているすべてのメール・メッセージを定期的に送信するように、バックグラウンド・ジョブを作成(DBMS_JOBパッケージを使用)することです。 |
このプロシージャを使用すると、電子メール・メッセージを、アプリケーションから外部へ送信できます。 このプロシージャを使用して、VARCHAR2
またはCLOB
のいずれかをp_body
およびp_body_html
に渡すことはできますが、データ型は同じである必要があります。 つまり、CLOB
をP_BODY
に、VARCHAR2
をp_body_html
に渡すことはできません。
HTMLDB_MAIL.SEND
を使用する場合は、次のことに注意してください。
1行は1000文字以下にしてください。SMTP/MIMEの仕様では、1行は1000文字以下にするように指示されています。 この制限に準拠するには、キャリッジ・リターン文字または改行文字を追加して、p_body
またはp_body_html
パラメータを1000文字以下のまとまりに分割します。 こうしないと、不完全なメッセージ、不要な感嘆符が含まれるメッセージなど、誤った電子メール・メッセージの原因になります。
プレーン・テキストおよびHTML電子メール・コンテンツ。値をp_body
に渡し、p_body_html
には渡さないと、プレーン・テキスト・メッセージになります。 値をp_body
およびp_body_html
に渡すと、プレーン・テキストとHTMLコンテンツの両方が含まれるマルチパート・メッセージが生成されます。 受信者の電子メール・クライアントの設定および機能によって、表示内容が決定されます。 最近の電子メール・クライアントはHTML形式の電子メールを表示できますが、セキュリティ問題への対策として、一部のユーザーはこの機能を無効にしていることに注意してください。
イメージは避けてください。 <img />
タグを使用してp_body_html
内のイメージを参照する場合、イメージを表示するには、受信者の電子メール・クライアントからそのイメージにアクセス可能である必要があります。
たとえば、次のようにネットワーク上のhello.gif
というイメージを参照するとします。
<img src="http://someserver.com/hello.gif" alt="Hello" />]
この例では、イメージは電子メールに添付されませんが、電子メールからは参照されます。 受信者がイメージを表示する場合は、Webブラウザを使用してイメージにアクセス可能である必要があります。 イメージがファイアウォールの内側にあり、受信者がファイアウォールの外側にいる場合、イメージは表示されません。 このため、イメージの使用は避けてください。 イメージを含める必要がある場合は、ALT属性を含めて、イメージにアクセスできない場合にテキストによる説明が表示されるようにします。
構文
HTMLDB_MAIL.SEND( p_to IN VARCHAR2, p_from IN VARCHAR2, p_body IN [ VARCHAR2 | CLOB ], p_body_html IN [ VARCHAR2 | CLOB ] DEFAULT, p_subj IN VARCHAR2 DEFAULT) p_cc IN VARCHAR2 DEFAULT) p_bcc IN VARCHAR2 DEFAULT);
パラメータ
表17-25に、SEND
プロシージャで使用可能なパラメータを示します。
表17-25 SENDパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
p_to
|
電子メールの送信先となる有効な電子メール・アドレス(必須)。 電子メール・アドレスが複数の場合は、カンマで区切られたリストを使用します。 |
p_from
|
電子メールの送信元となる電子メール・アドレス(必須)。 この電子メール・アドレスは、有効なアドレスである必要があります。 そうでない場合、メッセージは送信されません。 |
p_body
|
HTMLではなく、プレーン・テキストでの電子メール本文(必須)。 値がp_body_html に渡される場合、受信者に表示される値はこのテキストのみとなります。 値がp_body_html に渡されない場合、このテキストが表示されるのは、HTMLをサポートしていないか、HTMLを無効にしている電子メール・クライアントに対してのみです。 キャリッジ・リターン改行(CRLF)は、1000文字ごとに含める必要があります。
|
p_body_html
|
HTML形式での電子メール本文。 これは、<html> および<body> タグを含む、完全なHTMLドキュメントである必要があります。 1行が1000文字を超える場合は、キャリッジ・リターン改行(CRLF)を使用します。
|
p_subj
|
電子メールの件名。 |
p_cc
|
電子メールのコピー先となる有効な電子メール・アドレス。 電子メール・アドレスが複数の場合は、カンマで区切られたリストを使用します。 |
p_bcc
|
電子メールのブラインド・コピー先となる有効な電子メール・アドレス。 電子メール・アドレスが複数の場合は、カンマで区切られたリストを使用します。 |
例
次に、アプリケーションからプレーン・テキストの電子メール・メッセージを送信するためのHTMLDB_MAIL.SEND
の使用例を示します。
-- Example One: Plain Text only message DECLARE l_body CLOB; BEGIN l_body := 'Thank you for your interest in the HTMLDB_MAIL package.'||utl_tcp.crlf||utl_tcp.crlf; l_body := l_body ||' Sincerely,'||utl_tcp.crlf; l_body := l_body ||' The HTMLDB Dev Team'||utl_tcp.crlf; htmldb_mail.send( p_to => 'some_user@somewhere.com', -- change to your email address p_from => 'some_sender@somewhere.com', -- change to a real senders email address p_body => l_body, p_subj => 'HTMLDB_MAIL Package - Plain Text message'); END; /
次に、アプリケーションからHTMLの電子メール・メッセージを送信するためのHTMLDB_MAIL.SEND
の使用例を示します。 1000文字ごとにキャリッジ・リターン改行(CRLF)を含める必要があることに注意してください。 次の例では、utl_tcp.crlf
を使用しています。
-- Example Two: Plain Text / HTML message DECLARE l_body CLOB; l_body_html CLOB; BEGIN l_body := 'To view the content of this message, please use an HTML enabled mail client.'||utl_tcp.crlf; l_body_html := '<html> <head> <style type="text/css"> body{ font-size:10pt; margin:30px; background-color:#ffffff;} span.sig{font-style:italic; font-weight:bold; color:#811919;} </style> </head> <body>'||utl_tcp.crlf; l_body_html := l_body_html ||'<p>Thank you for your interest in the <strong>HTMLDB_MAIL</strong> package.</p>'||utl_tcp.crlf; l_body_html := l_body_html ||' Sincerely,<br />'||utl_tcp.crlf; l_body_html := l_body_html ||' <span class="sig">The HTMLDB Dev Team</span><br />'||utl_tcp.crlf; htmldb_mail.send( p_to => 'some_user@somewhere.com', -- change to your email address p_from => 'some_sender@somewhere.com', -- change to a real senders email address p_body => l_body, p_body_html => l_body_html, p_subj => 'HTMLDB_MAIL Package - HTML formatted message'); END; /
Oracle HTML DBでは、未送信の電子メール・メッセージは、HTMLDB_MAIL_QUEUE
という表に格納されます。 HTMLDB_MAIL.PUSH_QUEUE
プロシージャを起動することによって、このキューに格納されたメール・メッセージを指定したSMTPゲートウェイに手動で配信できます。 このプロシージャには、2つのパラメータを入力する必要があります。
p_smtp_hostname
: SMTPゲートウェイのホスト名を定義します。
p_smtp_portno
: SMTPゲートウェイのポート番号を定義します(25など)。
Oracle HTML DBによって、正常に送信されたメッセージのログが、サーバーのローカル時間でのタイムスタンプとともにHTMLDB_MAIL_LOG
に作成されます。 メールを送信するための最も有効な方法は、アクティブなメール・キューに格納されているすべてのメール・メッセージを定期的に送信するように、バックグラウンド・ジョブを作成(DBMS_JOB
パッケージを使用)することです。
構文
HTMLDB_MAIL.PUSH_QUEUE( p_smtp_hostname IN VARCHAR2 DEFAULT, p_smtp_portno IN NUMBER DEFAULT;
パラメータ
表17-26に、PUSH_QUEUE
プロシージャで使用可能なパラメータを示します。
例
次に、シェル・スクリプトを使用したHTMLDB_MAIL.PUSH_QUEUE
プロシージャの使用例を示します。この例は、UNIXまたはLinuxの使用環境にのみ適用されます。この例では、SMTPゲートウェイのホスト名はsmtp01.oracle.com
、SMTPゲートウェイのポート番号は25
として定義されています。
SQLPLUS / <<EOF FLOWS_010600.HTMLDB_MAIL.PUSH_QUEUE('smtp01.oracle.com','25'); DISCONNECT EXIT EOF
HTMLDB_ITEM
パッケージを使用すると、ページごとに別々にアイテムを作成するかわりに、SQL問合せに基づいてフォーム要素を動的に作成できます。
このセクションの内容は次のとおりです。
このファンクションはチェック・ボックスを作成します。
構文
HTMLDB_ITEM.CHECKBOX( p_idx IN NUMBER, p_value IN VARCHAR2 DEFAULT, p_attributes IN VARCHAR2 DEFAULT, p_checked_values IN VARCHAR2 DEFAULT, p_checked_values_delimitor IN VARCHAR2 DEFAULT) RETURN VARCHAR2;
パラメータ
表17-27に、CHECKBOX
ファンクションで使用可能なパラメータを示します。
表17-27 CHECKBOXパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
p_idx
|
どのHTMLDB_APPLICATION グローバルを使用するかを決定する番号。値の有効範囲は、1から50です。たとえば、1を指定するとF01 、2を指定するとF02 が作成されます。
|
p_value
|
チェック・ボックス、非表示フィールドまたは入力フォーム・アイテムの値。 |
p_attributes
|
HTMLタグ属性を制御(無効にするなど)します。 |
p_checked_values
|
デフォルトで選択される値。 |
p_checked_values_delimitor
|
前述のパラメータp_checked_values の値を区切ります。
|
デフォルトのチェック・ボックスの動作
次の例に、emp
表の各従業員に対して選択された状態のチェック・ボックスを作成する方法を示します。
SELECT HTMLDB_ITEM.CHECKBOX(1,empno,'CHECKED') " ", ename, job FROM emp ORDER BY 1
次の例に、従業員のすべてのチェック・ボックスを選択されていない状態で表示する方法を示します。
SELECT HTMLDB_ITEM.CHECKBOX(1,empno) " ", ename, job FROM emp ORDER BY 1
次の例に、部門10の従業員のチェック・ボックスを選択する方法を示します。
SELECT HTMLDB_ITEM.CHECKBOX(1,empno,DECODE(deptno,10,'CHECKED',null)) " ", ename, job FROM emp ORDER BY 1
次の例に、部門10または20の従業員のチェック・ボックスを選択する方法を示します。
SELECT HTMLDB_ITEM.CHECKBOX(1,deptno,NULL,'10:20',':') " ", ename, job FROM emp ORDER BY 1
送信時プロセスの作成
アプリケーションでチェック・ボックスを使用する場合、送信時プロセスを作成して、選択した行で特定のタイプのアクションを実行する必要がある場合があります。たとえば、次のロジックを使用する「削除」ボタンを使用できます。
SELECT HTMLDB_ITEM.CHECKBOX(1,empno) " ", ename, job FROM emp ORDER by 1
次に送信時プロセスの例を示します。
FOR I in 1..HTMLDB_APPLICATION.G_F01.COUNT LOOP DELETE FROM emp WHERE empno = to_number(HTMLDB_APPLICATION.G_F01(i)); END LOOP;
日付フィールドを含むフォームでこのファンクションを使用します。DATE_POPUPは、「カレンダ」ポップアップ・ボタンがある日時フィールドを動的に生成します。
構文
HTMLDB_ITEM.DATE_POPUP( p_idx IN NUMBER, p_row IN NUMBER, p_value IN VARCHAR2 DEFAULT, p_date_format IN DATE DEFAULT, p_size IN NUMBER DEFAULT, p_maxlength IN NUMBER DEFAULT, p_attributes IN VARCHAR2 DEFAULT) RETURN VARCHAR2;
パラメータ
表17-28に、DATE_POPUP
ファンクションで使用可能なパラメータを示します。
表17-28 DATE_POPUPパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
p_idx
|
どのHTMLDB_APPLICATION グローバルを使用するかを決定する番号。値の有効範囲は1から50です。たとえば、1を指定するとF01 、2を指定するとF02 が作成されます。
|
p_row
|
p_rowは使用できません。この値を指定しても無視されます。 |
p_value
|
フィールド・アイテムの値。 |
p_date_format
|
有効なデータベースの日付書式。 |
p_size
|
HTMLタグ属性を制御(無効にするなど)します。 |
p_maxlength
|
入力可能な最大文字数を決定します。<input> HTMLタグの最大長の属性になります。 |
p_attributes
|
追加するHTMLパラメータ。 |
参照: TO_CHAR またはTO_DATE ファンクションの詳細は、『Oracle Database SQLリファレンス』を参照してください。
|
例
次の例に、HTMLDB_ITEM.DATE_POPUP
を使用して、hiredate
列の「カレンダ」ポップアップ・ボタンを作成する方法を示します。
SELECT empno, HTMLDB_ITEM.HIDDEN(1,empno)|| HTMLDB_ITEM.TEXT(2,ename) ename, HTMLDB_ITEM.TEXT(3,job) job, mgr, HTMLDB_ITEM.DATE_POPUP(4,rownum,hiredate,'dd-mon-yyyy') hd, HTMLDB_ITEM.TEXT(5,sal) sal, HTMLDB_ITEM.TEXT(6,comm) comm, deptno FROM emp ORDER BY 1
このファンクションを使用して、アイテムをテキストとして表示します。ただし、その値はセッション・ステートに保存されます。
構文
HTMLDB_ITEM.DISPLAY_AND_SAVE( p_idx IN NUMBER, p_value IN VARCHAR2 DEFAULT NULL p_item_id IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, p_item_label IN VARCHAR2 DEFAULT NULL) RETURN VARCHAR2;
パラメータ
表17-29に、DISPLAY_AND_SAVE
ファンクションで使用可能なパラメータを示します。
表17-29 DISPLAY_AND_SAVEパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
p_idx
|
どのHTMLDB_APPLICATION グローバルを使用するかを決定する番号。値の有効範囲は1から50です。たとえば、1を指定するとF01 、2を指定するとF02 が作成されます。
|
p_value
|
現行の値。 |
p_item_id
|
<input> タグのHTML属性のID。
|
p_item_label
|
テキスト・フィールド・アイテムのラベル。 |
例
次の例では、HTMLDB_ITEM.DISPLAY_AND_SAVEを使用する方法を示します。
SELECT HTMLDB_ITEM.DISPLAY_AND_SAVE(10,empno) c FROM emp
このファンクションは、非表示のフォーム・アイテムを動的に生成します。
構文
HTMLDB_ITEM.HIDDEN( p_idx IN NUMBER, p_value IN VARCHAR2 DEFAULT) RETURN VARCHAR2;
パラメータ
表17-30に、HIDDEN
ファンクションで使用可能なパラメータを示します。
表17-30 HIDDENパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
p_idx
|
生成するアイテムの識別番号。この番号によって、どのG_FXX グローバルが移入されるかが決定されます。
|
p_value
|
非表示の入力フォーム・アイテムの値。 |
例
通常、表の主キーは非表示列として格納され、後続の更新処理で使用されます。次にSLQ問合せの例を示します。
SELECT empno, HTMLDB_ITEM.HIDDEN(1,empno)|| HTMLDB_ITEM.TEXT(2,ename) ename, HTMLDB_ITEM.TEXT(3,job) job, mgr, HTMLDB_ITEM.DATE_POPUP(4,rownum,hiredate,'dd-mon-yyyy') hiredate, HTMLDB_ITEM.TEXT(5,sal) sal, HTMLDB_ITEM.TEXT(6,comm) comm, deptno FROM emp ORDER BY 1
前述の問合せは、次のページ・プロセスを使用して結果を処理します。
BEGIN FOR i IN 1..HTMLDB_APPLICATION.G_F01.COUNT LOOP UPDATE emp SET ename=HTMLDB_APPLICATION.G_F02(i), job=HTMLDB_APPLICATION.G_F03(i), hiredate=to_date(HTMLDB_APPLICATION.G_F04(i),'dd-mon-yyyy'), sal=HTMLDB_APPLICATION.G_F05(i), comm=HTMLDB_APPLICATION.G_F06(i) WHERE empno=to_number(HTMLDB_APPLICATION.G_F01(i)); END LOOP; END;
G_F01
列(非表示のEMPNO
に対応)は、各行を更新するキーとして使用されることに注意してください。
このファンクションは、HTMLDB_ITEM
.MULTI_ROW_UPDATE
に値を渡し、ロストした更新の検出に使用されます。ロストした更新の検出によって、データに同時にアクセスできるアプリケーションのデータ整合性が保証されます。
構文
HTMLDB_ITEM.MD5_CHECKSUM( p_value01 IN VARCHAR2 DEFAULT, p_value02 IN VARCHAR2 DEFAULT, p_value03 IN VARCHAR2 DEFAULT, ... p_value50 IN VARCHAR2 DEFAULT, p_col_sep IN VARCHAR2 DEFAULT) RETURN VARCHAR2;
パラメータ
表17-31に、MD5_CHECKSUM
ファンクションで使用可能なパラメータを示します。
表17-31 MD5_CHECKSUMパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
p_value01
...
|
50個の値が入力可能です。このパラメータを指定しない場合、デフォルトはNULLになります。 |
p_col_sep
|
p_value の入力を区切るために使用する文字列。デフォルトは縦線(|)です。
|
例
SELECT HTMLDB_ITEM.MD5_CHECKSUM(ename,job,sal) FROM emp
このファンクションは、ロストした更新の検出に使用されます。これによって、データに同時にアクセスできるアプリケーションのデータの整合性が保証されます。
このファンクションは、非表示のフォーム・フィールドを作成し、50個の入力値を含みます。HTMLDB_ITEM
.MD5_HIDDEN
でも、OracleデータベースのDBMS_OBFUSCATION_TOOLKIT
を使用して、MD5チェックサムが生成されます。
UTL_RAW.CAST_TO_RAW(DBMS_OBFUSCATION_TOOLKIT.MD5())
MD5チェックサムでは、データがネットワークを介して転送されるときに、データが変更または盗用されていないことを保証するために、ハッシュやシーケンスによってデータ整合性が提供されます。
構文
HTMLDB_ITEM.MD5_HIDDEN( p_idx IN NUMBER, p_value01 IN VARCHAR2 DEFAULT, p_value02 IN VARCHAR2 DEFAULT, p_value03 IN VARCHAR2 DEFAULT, ... p_value50 IN VARCHAR2 DEFAULT, p_col_sep IN VARCHAR2 DEFAULT) RETURN VARCHAR2;
パラメータ
表17-32に、MD5_HIDDEN
ファンクションで使用可能なパラメータを示します。
表17-32 MD5_HIDDENパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
p_idx
|
生成されるフォーム要素を示します。たとえば、1はF01 、2はF02 です。通常、p_idx パラメータは指定した列の定数です。
|
p_value 01
...
|
50個の値が入力可能です。このパラメータを指定しない場合、デフォルトはNULLになります。 |
p_col_sep
|
p_value の入力を区切るために使用する文字列。デフォルトは縦線(|)です。
|
例
p_idx
は生成されるFXXフォーム要素を指定します。次の例では、7はF07
を生成します。また、HTML非表示フォーム要素が生成されることにも注意してください。
SELECT HTMLDB_ITEM.MD5_HIDDEN(7,ename,job,sal), ename, job, sal FROM emp
このプロシージャは、複数行を更新するプロセス・タイプ内で使用します。このプロシージャでは、次の形式で複数行の更新定義を含む文字列を指定します。
OWNER:TABLE:pk_column1,pk_idx:pk_column2,pk_idx2|col,idx:col,idx...
構文
HTMLDB_ITEM.MULTI_ROW_UPDATE( p_mru_string IN VARCHAR2 DEFAULT) RETURN VARCHAR2;
例
このプロシージャをアプリケーション・レベルのプロセスで間接的に使用するには、問合せを作成して、データベース・データのフォームを生成する必要があります。次の例に、emp
表で複数行の更新を作成する方法を示します。
SELECT empno, HTMLDB_ITEM.HIDDEN(1,empno), HTMLDB_ITEM.HIDDEN(2,deptno), HTMLDB_ITEM.TEXT(3,ename), HTMLDB_ITEM.SELECT_LIST_FROM_QUERY(4,job,'SELECT DISTINCT job FROM emp'), HTMLDB_ITEM.TEXT(5,sal), HTMLDB_ITEM.TEXT(7,comm), HTMLDB_ITEM.MD5_CHECKSUM(ename,job,sal,comm), deptno FROM emp WHERE deptno = 20
HTMLDB_ITEM.MD5_HIDDEN
ではなく、HTMLDB_ITEM.MD5_CHECKSUM
をコールすることに注意してください。HTMLDB_ITEM.MULTI_ROW_UPDATE
はHTMLDB_APPLICATION.G_FCS
からチェックサムを取得するため、ページを送信する際に、HTMLDB_APPLICATION.G_FCS
を移入するためにHTMLDB_ITEM.MD5_CHECKSUM
をコールする必要があります。また、HTMLDB_ITEM.MD5_CHECKSUM
の列の順序は、MULTI_ROW_UPDATE
プロセスでの順序と同一である必要があります。これらの更新は、次のような文字列の複数の行の更新の送信後ページ・プロセスを使用して、処理(またはデータベースに適用)できます。
SCOTT:emp:empno,1:deptno,2|ename,3:job,4:sal,5:comm,7:,:,:,:,
このファンクションは、静的選択リストを動的に生成します。HTMLDB_ITEM
パッケージで使用可能なその他のファンクションのように、これらの選択リストのファンクションはF01
からF50
のフォームの配列要素でフォームを生成するように設計されています。
構文
HTMLDB_ITEM.SELECT_LIST( p_idx IN NUMBER, p_value IN VARCHAR2 DEFAULT, p_list_values IN VARCHAR2 DEFAULT, p_attributes IN VARCHAR2 DEFAULT, p_show_null IN VARCHAR2 DEFAULT, p_null_value IN VARCHAR2 DEFAULT, p_null_text IN VARCHAR2 DEFAULT, p_item_id IN VARCHAR2 DEFAULT, p_item_label IN VARCHAR2 DEFAULT, p_show_extra IN VARCHAR2 DEFAULT) RETURN VARCHAR2;
パラメータ
表17-33に、SELECT_LIST
ファンクションで使用可能なパラメータを示します。
表17-33 SELECT_LISTパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
p_idx
|
フォーム要素名。たとえば、1 はF01 、2 はF02 です。通常、P_IDX パラメータは指定した列の定数です。
|
p_value
|
現行の値。この値はP_LIST_VALUES パラメータの値である必要があります。
|
p_list_values
|
カンマで区切られた静的値のリスト。表示値および戻り値はセミコロンで区切られます。
これは、 |
p_attributes
|
追加するHTMLパラメータ。 |
p_show_null
|
NULLの選択を有効にするための追加の選択オプション。値の範囲はYES およびNO です。
|
p_null_value
|
ユーザーがNULLのオプションを選択すると戻される値。P_SHOW_NULL がYES の場合にのみ使用できます。
|
p_item_id
|
<input>タグのHTML属性のID。 |
p_item_label
|
選択リストのラベル。 |
p_show_extra
|
p_valueの値が選択リストで指定されていない場合でも、現在の値を表示します。 |
例
次の例に、Yes
を表示し、Y
を戻し、Y
をデフォルトとし、F01
のフォームのアイテムを生成する静的選択リストを示します。
SELECT HTMLDB_ITEM.SELECT_LIST(1,'Y','Yes;Y,No;N') FROM emp
このファンクションは、共有LOVから選択リストを動的に生成します。HTMLDB_ITEM
パッケージで使用可能なその他のファンクションのように、これらの選択リストのファンクションはF01
からF50
のフォームの配列要素でフォームを生成するように設計されています。
構文
HTMLDB_ITEM.SELECT_LIST_FROM_LOV( p_idx IN NUMBER, p_value IN VARCHAR2 DEFAULT, p_lov IN VARCHAR2, p_attributes IN VARCHAR2 DEFAULT, p_show_null IN VARCHAR2 DEFAULT, p_null_value IN VARCHAR2 DEFAULT, p_null_text IN VARCHAR2 DEFAULT, p_item_id IN VARCHAR2 DEFAULT, p_item_label IN VARCHAR2 DEFAULT) RETURN VARCHAR2;
パラメータ
表17-34に、SELECT_LIST_FROM_LOV
ファンクションで使用可能なパラメータを示します。
表17-34 SELECT_LIST_FROM_LOVパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
p_idx
|
フォーム要素名。たとえば、1 はF01 、2 はF02 です。通常、p_idx パラメータは指定した列の定数です。
|
p_value
|
現行の値。この値はp_list_values パラメータの値である必要があります。
|
p_lov
|
アプリケーションLOVのテキストの名前。このLOVはアプリケーションで定義する必要があります。このパラメータは、select_list_from_lov ファンクションでのみ使用されます。
|
p_attributes
|
追加するHTMLパラメータ。 |
p_show_null
|
NULLの選択を有効にするための追加の選択オプション。値の範囲はYES およびNO です。
|
p_null_value
|
ユーザーがNULLのオプションを選択すると戻される値。p_show_null がYES の場合にのみ使用できます。
|
p_null_text
|
ユーザーがNULLのオプションを選択すると表示される値。p_show_null がYES の場合にのみ使用できます。
|
p_item_id
|
<input> タグのHTML属性のID。
|
p_item_label
|
選択リストのラベル。 |
例
次に、アプリケーションで定義されたLOVに基づく選択リストを示します。
SELECT HTMLDB_ITEM.SELECT_LIST_FROM_LOV(2,job,'JOB_FLOW_LOV') FROM emp
このファンクションは、共有LOVから大規模(32KBを超える)な選択リストを動的に生成します。HTMLDB_ITEM
パッケージで使用可能なその他のファンクションのように、これらの選択リストのファンクションはF01
からF50
のフォームの配列要素でフォームを生成するように設計されています。
構文
HTMLDB_ITEM.SELECT_LIST_FROM_LOV_XL( p_idx IN NUMBER, p_value IN VARCHAR2 DEFAULT, p_lov IN VARCHAR2, p_attributes IN VARCHAR2 DEFAULT, p_show_null IN VARCHAR2 DEFAULT, p_null_value IN VARCHAR2 DEFAULT, p_null_text IN VARCHAR2 DEFAULT, p_item_id IN VARCHAR2 DEFAULT, p_item_label IN VARCHAR2 DEFAULT) RETURN CLOB;
パラメータ
表17-35に、SELECT_LIST_FROM_LOV_XL
ファンクションで使用可能なパラメータを示します。
表17-35 SELECT_LIST_FROM_LOV_XLパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
p_idx
|
フォーム要素名。たとえば、1 はF01 、2 はF02 です。通常、p_idx パラメータは指定した列の定数です。
|
p_value
|
現行の値。この値はp_list_values パラメータの値である必要があります。
|
p_lov
|
LOVのテキストの名前。このLOVはアプリケーションで定義する必要があります。このパラメータは、select_list_from_lov ファンクションでのみ使用されます。
|
p_attributes
|
追加するHTMLパラメータ。 |
p_show_null
|
NULLの選択を有効にするための追加の選択オプション。値の範囲はYES およびNO です。
|
p_null_value
|
ユーザーがNULLのオプションを選択すると戻される値。p_show_null がYES の場合にのみ使用できます。
|
p_null_text
|
ユーザーがNULLのオプションを選択すると表示される値。p_show_null がYES の場合にのみ使用できます。
|
p_item_id
|
<input>タグのHTML属性のID。 |
p_item_label
|
選択リストのラベル。 |
例
次に、アプリケーションで定義されたLOVに基づく選択リストを示します。
SELECT HTMLDB_ITEM.SELECT_LIST_FROM_LOV_XL(2,job,'JOB_FLOW_LOV') FROM emp
このファンクションは、問合せから静的選択リストを動的に生成します。HTMLDB_ITEM
パッケージで使用可能なその他のファンクションのように、これらの選択リストのファンクションはF01
からF50
のフォームの配列要素でフォームを生成するように設計されています。
構文
HTMLDB_ITEM.SELECT_LIST_FROM_QUERY( p_idx IN NUMBER, p_value IN VARCHAR2 DEFAULT, p_query IN VARCHAR2, p_attributes IN VARCHAR2 DEFAULT, p_show_null IN VARCHAR2 DEFAULT, p_null_value IN VARCHAR2 DEFAULT, p_null_text IN VARCHAR2 DEFAULT, p_item_id IN VARCHAR2 DEFAULT, p_item_label IN VARCHAR2 DEFAULT, p_show_extra IN VARCHAR2 DEFAULT) RETURN VARCHAR2;
パラメータ
表17-36に、SELECT_LIST_FROM_QUERY
ファンクションで使用可能なパラメータを示します。
表17-36 SELECT_LIST_FROM_QUERYパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
p_idx
|
フォーム要素名。たとえば、1 はF01 、2 はF02 です。通常、p_idx パラメータは指定した列の定数です。
|
p_value
|
現行の値。この値はp_list_values パラメータの値である必要があります。
|
p_query
|
2つの列(表示列および戻り列)を選択するSQL問合せ。次に例を示します。
SELECT dname, deptno FROM dept これは、 |
p_attributes
|
追加するHTMLパラメータ。 |
p_show_null
|
NULLの選択を有効にするための追加の選択オプション。値の範囲はYES およびNO です。
|
p_null_value
|
ユーザーがNULLのオプションを選択すると戻される値。p_show_null がYES の場合にのみ使用できます。
|
p_null_text
|
ユーザーがNULLのオプションを選択すると表示される値。p_show_null がYES の場合にのみ使用できます。
|
p_item_id
|
<input>タグのHTML属性のID。 |
p_item_label
|
選択リストのラベル。 |
p_show_extra
|
p_valueの値が選択リストで指定されていない場合でも、現在の値を表示します。 |
例
次に、SQL問合せに基づく選択リストを示します。
SELECT HTMLDB_ITEM.SELECT_LIST_FROM_QUERY(3,job,'SELECT DISTINCT job FROM emp') FROM emp
このファンクションは、問合せから大規模(32KBを超える)な選択リストを動的に生成します。HTMLDB_ITEM
パッケージで使用可能なその他のファンクションのように、これらの選択リストのファンクションはF01
からF50
のフォームの配列要素でフォームを生成するように設計されています。
構文
HTMLDB_ITEM.SELECT_LIST_FROM_QUERY_XL( p_idx IN NUMBER, p_value IN VARCHAR2 DEFAULT, p_query IN VARCHAR2, p_attributes IN VARCHAR2 DEFAULT, p_show_null IN VARCHAR2 DEFAULT, p_null_value IN VARCHAR2 DEFAULT, p_null_text IN VARCHAR2 DEFAULT, p_item_id IN VARCHAR2 DEFAULT, p_item_label IN VARCHAR2 DEFAULT, p_show_extra IN VARCHAR2 DEFAULT) RETURN CLOB;
パラメータ
表17-37に、SELECT_LIST_FROM_QUERY_XL
ファンクションで使用可能なパラメータを示します。
表17-37 SELECT_LIST_FROM_QUERY_XLパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
p_idx
|
フォーム要素名。たとえば、1 はF01 、2 はF02 です。通常、p_idx パラメータは指定した列の定数です。
|
p_value
|
現行の値。この値はp_list_values パラメータの値である必要があります。
|
p_query
|
2つの列(表示列および戻り列)を選択するSQL問合せ。次に例を示します。
SELECT dname, deptno FROM dept これは、 |
p_attributes
|
追加するHTMLパラメータ。 |
p_show_null
|
NULLの選択を有効にするための追加の選択オプション。値の範囲はYES およびNO です。
|
p_null_value
|
ユーザーがNULLのオプションを選択すると戻される値。p_show_null がYES の場合にのみ使用できます。
|
p_null_text
|
ユーザーがNULLのオプションを選択すると表示される値。p_show_null がYES の場合にのみ使用できます。
|
p_item_id
|
<input>タグのHTML属性のID。 |
p_item_label
|
選択リストのラベル。 |
p_show_extra
|
p_valueの値が選択リストで指定されていない場合でも、現在の値を表示します。 |
例
次に、SQL問合せに基づく選択リストを示します。
SELECT HTMLDB_ITEM.SELECT_LIST_FROM_QUERY_XL(3,job,'SELECT DISTINCT job FROM emp') FROM emp
このファンクションはテキスト領域を作成します。
構文
HTMLDB_ITEM.TEXTAREA( p_idx IN NUMBER, p_value IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, p_rows IN NUMBER DEAULT 40, p_cols IN NUMBER DEFAULT 4 p_attributes IN VARCHAR2 DEFAULT, p_item_id IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, p_item_label IN VARCHAR2 DEFAULT NULL) RETURN VARCHAR2;
パラメータ
表17-38に、TEXTAREA
ファンクションで使用可能なパラメータを示します。
表17-38 TEXTAREAパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
p_idx
|
生成するアイテムの識別番号。この番号によって、どのG_FXX グローバルが移入されるかが決定されます。
|
p_value
|
テキスト領域アイテムの値。 |
p_rows | テキスト領域の高さ(HTML行属性)。 |
p_cols | テキスト領域の幅(HTML列属性)。 |
p_attributes
|
追加するHTMLパラメータ。 |
p_item_id
|
<input> タグのHTML属性のID。
|
p_item_label
|
テキストのテキスト領域アイテムのラベル。 |
例
次に、SQL問合せに基づくテキスト領域の例を示します。
SELECT HTMLDB_ITEM.TEXTAREA(3,ename,5,80) a FROM emp
このファンクションは、SQL問合せからテキスト・フィールド(またはテキスト入力フォーム・アイテム)を生成します。
構文
HTMLDB_ITEM.TEXT( p_idx IN NUMBER, p_value IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, p_size IN NUMBER DEFAULT NULL, p_maxlength IN NUMBER DEFAULT NULL, p_attributes IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, p_item_id IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, p_item_label IN VARCHAR2 DEFAULT NULL)
パラメータ
表17-39に、TEXT
ファンクションで使用可能なパラメータを示します。
表17-39 TEXTパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
p_idx
|
生成するアイテムの識別番号。この番号によって、どのG_FXX グローバルが移入されるかが決定されます。
|
p_value
|
テキスト・フィールド・アイテムの値。 |
p_size
|
HTMLタグ属性を制御(無効にするなど)します。 |
p_maxlength
|
テキスト・ボックスに入力可能な最大文字数。 |
p_attributes
|
追加するHTMLパラメータ。 |
p_item_id
|
<input> タグのHTML属性のID。
|
p_item_label
|
テキスト・フィールド・アイテムのラベル。 |
例
次の問合せの例に、各行に1つの更新フィールドを生成する方法を示します。ename
、sal
およびcomm
列ではHTMLDB_ITEM
.TEXT
ファンクションを使用して、各行にHTMLテキスト・フィールドを生成します。また、各列がそれぞれの配列に格納されるように問合せ内の各アイテムに一意のp_idx
パラメータが渡されることに注意してください。
SELECT empno, HTMLDB_ITEM.HIDDEN(1,empno)|| HTMLDB_ITEM.TEXT(2,ename) ename, HTMLDB_ITEM.TEXT(3,job) job, mgr, HTMLDB_ITEM.DATE_POPUP(4,rownum,hiredate,'dd-mon-yyyy') hiredate, HTMLDB_ITEM.TEXT(5,sal) sal, HTMLDB_ITEM.TEXT(6,comm) comm, deptno FROM emp ORDER BY 1
このファンクションを使用して、アイテムをテキストとして表示します。そのテキストは、名前付きLOVの表示値を導出します。
構文
HTMLDB_ITEM.TEXT_FROM_LOV ( p_value IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, p_lov IN VARCHAR2, p_null_text IN VARCHAR2 DEFAULT '%') RETURN VARCHAR2;
パラメータ
表17-40に、TEXT_FROM_LOV
ファンクションで使用可能なパラメータを示します。
表17-40 TEXT_FROM_LOVパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
p_value
|
フィールド・アイテムの値。 |
p_lov
|
共有LOVのテキストの名前。このLOVはアプリケーションで定義する必要があります。 |
p_null_text
|
フィールド・アイテムの値がNULLの場合、または対応するエントリがLOVの値p_value で検出されない場合に表示される値。
|
例
次の例では、名前付きLOV(EMPNO_ENAME_LOV
)から表示値を導出する方法を示します。
SELECT HTMLDB_ITEM.TEXT_FROM_LOV(empno,'EMPNO_ENAME_LOV') c FROM emp
このファンクションを使用して、アイテムをテキストとして表示します。そのテキストは、LOV問合せから表示値を導出します。
構文
HTMLDB_ITEM.TEXT_FROM_LOV_QUERY (
p_value IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
p_query IN
VARCHAR2,
p_null_text IN VARCHAR2 DEFAULT '%')
RETURN VARCHAR2;
パラメータ
表17-41に、TEXT_FROM_LOV_QUERY
ファンクションで使用可能なパラメータを示します。
表17-41 TEXT_FROM_LOV_QUERYパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
p_value
|
フィールド・アイテムの値。 |
p_query
|
2つの列(表示列および戻り列)を選択するSQL問合せ。次に例を示します。
SELECT dname, deptno FROM dept |
p_null_text
|
フィールド・アイテムの値がNULLの場合、または対応するエントリがLOV問合せの値p_value で指定されていない場合に表示される値。
|
例
次の例では、問合せから表示値を導出する方法を示します。
SELECT HTMLDB_ITEM.TEXT_FROM_LOV_QUERY(empno,'SELECT ename, empno FROM emp') c from emp
このファンクションは、SQL問合せからラジオ・グループを生成します。
構文
HTMLDB_ITEM.RADIOGROUP( p_idx IN NUMBER, p_value IN VARCHAR2 DEFAULT, p_selected_value IN VARCHAR2 DEFAULT, p_display IN VARCHAR2 DEFAULT, p_attributes IN VARCHAR2 DEFAULT, p_onblur IN VARCHAR2 DEFAULT, p_onchange IN VARCHAR2 DEFAULT, p_onfocus IN VARCHAR2 DEFAULT,) RETURN VARCHAR2;
パラメータ
表17-42に、RADIOGROUP
ファンクションで使用可能なパラメータを示します。
表17-42 RADIOGROUPパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
p_idx
|
どのHTMLDB_APPLICATION グローバルを使用するかを決定する番号。値の有効範囲は、1 から50 です。たとえば、1 を指定するとF01 、2 を指定するとF02 が作成されます。
|
p_value
|
ラジオ・グループの値。 |
p_selected_value
|
オンまたは選択済になる値。 |
p_display
|
ラジオ・オプションの横に表示されるテキスト。 |
p_attributes
|
追加するHTMLパラメータ。 |
p_onblur
|
onBlurイベントで実行するJavaScript。 |
p_onchange
|
onChangeイベントで実行するJavaScript。 |
p_onfocus
|
onFocusイベントで実行するJavaScript。 |
例
次の例に、ラジオ・グループのデフォルトとしてemp
表から部門20を選択する方法を示します。
SELECT HTMLDB_ITEM.CHECKBOX(1,deptno,'20',dname) dt FROM dept ORDER BY 1
このファンクションは、アプリケーションLOVからHTMLポップアップ選択リストを生成します。HTMLDB_ITEM
パッケージの他の使用可能なファンクションと同様に、POPUP_FROM_LOV
は、F01
からF50
のフォームの配列要素でフォームを生成するように設計されています。
構文
HTMLDB_ITEM.POPUP_FROM_LOV( p_idx IN NUMBER, p_value IN VARCHAR2 DEFAULT, p_lov_name IN VARCHAR2, p_width IN VARCHAR2 DEFAULT, p_max_length IN VARCHAR2 DEFAULT, p_form_index IN VARCHAR2 DEFAULT, p_escape_html IN VARCHAR2 DEFAULT, p_max_elements IN VARCHAR2 DEFAULT, p_attributes IN VARCHAR2 DEFAULT, p_ok_to_query IN VARCHAR2 DEFAULT, p_item_id IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, p_item_label IN VARCHAR2 DEFAULT NULL) RETURN VARCHAR2;
パラメータ
表17-43に、POPUP_FROM_LOV
ファンクションで使用可能なパラメータを示します。
表17-43 POPUP_FROM_LOVパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
p_idx
|
フォーム要素名。たとえば、1 はF01 、2 はF02 です。通常、p_idx は指定した列の定数です。
|
p_value
|
フォーム要素の現行の値。この値は、p_lov_name パラメータのいずれかの値である必要があります。
|
p_lov_name
|
このポップアップで使用される名前付きLOV。 |
p_width
|
テキスト・ボックスの幅。 |
p_max_length
|
テキスト・ボックスに入力可能な最大文字数。 |
p_form_index
|
アイテムが含まれるページのHTMLフォーム。デフォルトは0ですが、ほとんど使用しません。
このパラメータは、ページ・テンプレートにカスタム・フォーム(別のWebサイトにポストする検索フィールドなど)を埋め込む必要がある場合にのみ使用します。このフォームが |
p_escape_html
|
同等のものにエスケープする必要がある特殊文字の置換文字。
値の範囲はYESおよびNOです。YESの場合は、特殊文字がエスケープされます。このパラメータは、問合せが無効なHTMLを戻すことがわかっている場合に有効です。 |
p_max_elements
|
問合せで戻せる行数の制限。ユーザー検索によるパフォーマンスの影響を制限します。このパラメータに値を入力すると、ユーザーがより限定された結果セットを検索するように強制します。 |
p_attributes
|
フォーム・アイテムで使用する追加のHTML属性。 |
p_ok_to_query
|
値の範囲はYES およびNO です。YES の場合、ポップアップはLOVに最初の行セットを戻します。NO の場合、行を戻すために検索が開始されます。
|
p_item_id
|
フォーム要素のID属性。 |
p_item_label
|
アイテムに対して作成された非表示のラベル。 |
例
次の例に、DEPT
というLOVからポップアップを生成する問合せの例を示します。
SELECT HTMLDB_ITEM.POPUP_FROM_LOV (1,deptno,'DEPT_LOV') dt FROM emp
このファンクションは問合せからHTMLポップアップ選択リストを生成します。HTMLDB_ITEM
パッケージの他の使用可能なファンクションと同様に、POPUP_FROM_QUERY
は、F01
からF50
のフォームの配列要素でフォームを生成するように設計されています。
構文
HTMLDB_ITEM.POPUP_FROM_QUERY( p_idx IN NUMBER, p_value IN VARCHAR2 DEFAULT, p_lov_query IN VARCHAR2, p_width IN VARCHAR2 DEFAULT, p_max_length IN VARCHAR2 DEFAULT, p_form_index IN VARCHAR2 DEFAULT, p_escape_html IN VARCHAR2 DEFAULT, p_max_elements IN VARCHAR2 DEFAULT, p_attributes IN VARCHAR2 DEFAULT, p_ok_to_query IN VARCHAR2 DEFAULT, p_item_id IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, p_item_label IN VARCHAR2 DEFAULT NULL) RETURN VARCHAR2;
パラメータ
表17-44に、POPUP_FROM_QUERY
ファンクションで使用可能なパラメータを示します。
表17-44 POPUP_FROM_QUERYパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
p_idx
|
フォーム要素名。たとえば、1 はF01 、2 はF02 です。通常、p_idx は指定した列の定数です。
|
p_value
|
フォーム要素の現行の値。この値は、p_lov_query パラメータのいずれかの値である必要があります。
|
p_lov_query
|
2つの列(表示列および戻り列)を選択するSQL問合せ。次に例を示します。
SELECT dname, deptno FROM dept |
p_width
|
テキスト・ボックスの幅。 |
p_max_length
|
テキスト・ボックスに入力可能な最大文字数。 |
p_form_index
|
アイテムが含まれるページのHTMLフォーム。デフォルトは0ですが、ほとんど使用しません。
このパラメータは、ページ・テンプレートにカスタム・フォーム(別のWebサイトにポストする検索フィールドなど)を埋め込む必要がある場合にのみ使用します。このフォームが |
p_escape_html
|
同等のものにエスケープする必要がある特殊文字の置換文字。
値の範囲はYESおよびNOです。YESの場合は、特殊文字がエスケープされます。このパラメータは、問合せが無効なHTMLを戻すことがわかっている場合に有効です。 |
p_max_elements
|
問合せで戻せる行数の制限。ユーザー検索によるパフォーマンスの影響を制限します。このパラメータに値を入力すると、ユーザーがより限定された結果セットを検索するように強制します。 |
p_attributes
|
フォーム・アイテムで使用する追加のHTML属性。 |
p_ok_to_query
|
値の範囲はYES およびNO です。YES の場合、ポップアップはLOVに最初の行セットを戻します。NO の場合、行を戻すために検索が開始されます。
|
p_item_id
|
フォーム要素のID属性。 |
p_item_label
|
アイテムに対して作成された非表示のラベル。 |
例
次の例に、emp
表からポップアップ選択リストを生成する問合せの例を示します。
SELECT HTMLDB_ITEM.POPUP_FROM_QUERY (1,deptno,'SELECT dname, deptno FROM dept') dt FROM emp
このファンクションは、共有LOVからポップアップ・キー選択リストを生成します。HTMLDB_ITEM
パッケージの他の使用可能なファンクションと同様に、POPUPKEY_FROM_LOV
は、F01
からF50
のフォームの配列要素でフォームを生成するように設計されています。
構文
HTMLDB_ITEM.POPUPKEY_FROM_LOV( p_idx IN NUMBER, p_value IN VARCHAR2 DEFAULT, p_lov_name IN VARCHAR2, p_width IN VARCHAR2 DEFAULT, p_max_length IN VARCHAR2 DEFAULT, p_form_index IN VARCHAR2 DEFAULT, p_escape_html IN VARCHAR2 DEFAULT, p_max_elements IN VARCHAR2 DEFAULT, p_attributes IN VARCHAR2 DEFAULT, p_ok_to_query IN VARCHAR2 DEFAULT, RETURN VARCHAR2;
ポップアップに関連付けられたテキスト・フィールドはLOV問合せの1列目に表示されますが、実際の値は問合せの2列目で指定されます。
パラメータ
表17-45に、POPUPKEY_FROM_LOV
ファンクションで使用可能なパラメータを示します。
表17-45 POPUPKEY_FROM_LOVパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
p_idx
|
フォーム要素名を示します。たとえば、1 はF01 、2 はF02 です。通常、p_idx は指定した列の定数です。
SELECT HTMLDB_ITEM.POPUPKEY_FROM_LOV (1,deptno,'DEPT') dt, HTMLDB_ITEM.HIDDEN(3,empno) eno |
p_value
|
現行の値を示します。この値は、P_LOV_NAME パラメータのいずれかの値である必要があります。
|
p_lov_name
|
このポップアップで使用される名前付きLOVを示します。 |
p_width
|
テキスト・ボックスの幅。 |
p_max_length
|
テキスト・ボックスに入力可能な最大文字数。 |
p_form_index
|
アイテムが含まれるページのHTMLフォーム。デフォルトは0ですが、ほとんど使用しません。
このパラメータは、ページ・テンプレートにカスタム・フォーム(別のWebサイトにポストする検索フィールドなど)を埋め込む必要がある場合にのみ使用します。このフォームが |
p_escape_html
|
同等のものにエスケープする必要がある特殊文字の置換文字。
このパラメータは、問合せが無効なHTMLを戻すことがわかっている場合に有効です。 |
p_max_elements
|
問合せで戻せる行数の制限。ユーザー検索によるパフォーマンスの影響を制限します。このパラメータに値を入力すると、ユーザーがより限定された結果セットを検索するように強制します。 |
p_attributes
|
フォーム・アイテムで使用する追加のHTML属性。 |
p_ok_to_query
|
値の範囲はYES およびNO です。YES の場合、ポップアップはLOVに最初の行セットを戻します。NO の場合、行を戻すために検索が開始されます。
|
例
次の例に、共有LOVからポップアップ・キー選択リストを生成する方法を示します。
SELECT HTMLDB_ITEM.POPUPKEY_FROM_LOV (1,deptno,'DEPT') dt FROM emp
このファンクションは、SQL問合せからポップアップ・キー選択リストを生成します。HTMLDB_ITEM
パッケージの他の使用可能なファンクションと同様に、POPUPKEY_FROM_QUERY
は、F01
からF50
のフォームの配列要素でフォームを生成するように設計されています。
構文
HTMLDB_ITEM.POPUPKEY_FROM_QUERY( p_idx IN NUMBER, p_value IN VARCHAR2 DEFAULT, p_lov_query IN VARCHAR2, p_width IN VARCHAR2 DEFAULT, p_max_length IN VARCHAR2 DEFAULT, p_form_index IN VARCHAR2 DEFAULT, p_escape_html IN VARCHAR2 DEFAULT, p_max_elements IN VARCHAR2 DEFAULT, p_attributes IN VARCHAR2 DEFAULT, p_ok_to_query IN VARCHAR2 DEFAULT, p_item_id IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, p_item_label IN VARCHAR2 DEFAULT NULL) RETURN VARCHAR2;
パラメータ
表17-46に、POPUPKEY_FROM_QUERY
ファンクションで使用可能なパラメータを示します。
表17-46 POPUPKEY_FROM_QUERYパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
p_idx
|
フォーム要素名。たとえば、1 はF01 、2 はF02 です。通常、p_idx は指定した列の定数です。
SELECT HTMLDB_ITEM.POPUPKEY_FROM_QUERY (1,deptno,'SELECT dname, deptno FROM dept') dt, HTMLDB_ITEM.HIDDEN(3,empno) eno |
p_value
|
フォーム要素の現行の値。この値は、P_LOV_QUERY パラメータのいずれかの値である必要があります。
|
p_lov_query
|
このポップアップで使用されるLOV問合せ。 |
p_width
|
テキスト・ボックスの幅。 |
p_max_length
|
テキスト・ボックスに入力可能な最大文字数。 |
p_form_index
|
アイテムが含まれるページのHTMLフォーム。デフォルトは0ですが、ほとんど使用しません。
このパラメータは、ページ・テンプレートにカスタム・フォーム(別のWebサイトにポストする検索フィールドなど)を埋め込む必要がある場合にのみ使用します。このフォームが |
p_escape_html
|
同等のものにエスケープする必要がある特殊文字の置換文字。
このパラメータは、問合せが無効なHTMLを戻すことがわかっている場合に有効です。 |
p_max_elements
|
問合せで戻せる行数の制限。ユーザー検索によるパフォーマンスの影響を制限します。このパラメータに値を入力すると、ユーザーがより限定された結果セットを検索するように強制します。 |
p_attributes
|
フォーム・アイテムで使用する追加のHTML属性。 |
p_ok_to_query
|
値の範囲はYES およびNO です。YES の場合、ポップアップはLOVに最初の行セットを戻します。NO の場合、行を戻すために検索が開始されます。
|
p_item_id
|
フォーム要素のID属性。 |
p_item_label
|
アイテムに対して作成された非表示のラベル。 |
例
次の例に、SQL問合せからポップアップ選択リストを生成する方法を示します。
SELECT HTMLDB_ITEM.POPUPKEY_FROM_QUERY (1,deptno,'SELECT dname, deptno FROM dept') dt FROM emp
HTMLDB_APPLICATION
は、Oracle HTML DBレンダリング・エンジンを実装するPL/SQLパッケージです。このパッケージを使用すると、多くのグローバル変数を使用できます。 表17-47に、HTMLDB_APPLICATION
で使用可能なグローバル変数を示します。
表17-47 HTMLDB_APPLICATIONで使用可能なグローバル変数
グローバル変数 | 説明 |
---|---|
G_USER
|
現在ログインしているユーザーを指定します。 |
G_FLOW_ID
|
現在実行されているアプリケーションのIDを指定します。 |
G_FLOW_STEP_ID
|
現在実行されているページのIDを指定します。 |
G_FLOW_OWNER
|
現在実行されているアプリケーションの解析対象のスキーマを指定します。 |
このセクションの内容は次のとおりです。
通常、アイテムは、テキスト・フィールド、選択リスト、チェック・ボックスなどのHTMLフォーム要素です。ウィザードを使用して新しいフォーム・アイテムを作成する場合、ウィザードは標準のネーミング形式を使用します。ネーミング形式ではハンドルが提供されるため、後でアイテムの値を取得できます。
独自のアイテムを作成する必要がある場合、ページを送信した後にHTMLDB_APPLICATION.G_F01
からHTMLDB_APPLICATION.G_F50
配列を参照してそれらにアクセスできます。F01
、F02
、F03
などの形式を使用して入力パラメータを入力することによって、独自のHTMLフォーム・フィールドを作成できます。最大50個の入力パラメータ(F01
からF50
まで)を作成できます。次に例を示します。
<INPUT TYPE="text" NAME="F01" SIZE="32" MAXLENGTH="32" VALUE="some value"> <TEXTAREA NAME="F02" ROWS=4 COLS=90 WRAP="VIRTUAL">this is the example of a text area.</TEXTAREA> <SELECT NAME="F03" SIZE="1"> <OPTION VALUE="abc">abc <OPTION VALUE="123">123 </SELECT>
F01
からF50
の入力アイテムはPL/SQL配列として宣言されるため、複数のアイテムに同じ値を指定できます。次に例を示します。
<INPUT TYPE="text" NAME="F01" SIZE="32" MAXLENGTH="32" VALUE="array element 1"> <INPUT TYPE="text" NAME="F01" SIZE="32" MAXLENGTH="32" ALUE="array element 2"> <INPUT TYPE="text" NAME="F01" SIZE="32" MAXLENGTH="32" VALUE="array element 3">
次のPL/SQLは、前述の例と同一のHTMLを作成することに注意してください。
FOR i IN 1..3 LOOP HTMLDB_ITEM.TEXT(P_IDX => 1, p_value =>'array element '||i , p_size =>32, p_maxlength =>32); END LOOP;
PL/SQL変数HTMLDB_APPLICATION
.G_F01
からHTMLDB_APPLICATION
.G_F50
を使用して、HTMLフォームによってポストされた値を参照できます。この要素は配列のため、値を直接参照できます。次に例を示します。
FOR i IN 1.. HTMLDB_APPLICATION.G_F01.COUNT LOOP htp.p('element '||I||' has a value of '||HTMLDB_APPLICATION.G_F01(i)); END LOOP;
Oracle HTML DBパブリック・ユーティリティの機能を使用して、配列を単一値に変換することもできます。次に例を示します。
htp.p(HTMLDB_UTIL.TABLE_TO_STRING(HTMLDB_APPLICATION.G_F01));
このファンクションを使用すると、データに対して操作を実行するアプリケーション・プロセスで、G_F01
からG_F50
の値を参照できます。次に、表に値を挿入するプロセスの例を示します。
FOR i IN 1..HTMLDB_APPLICATION.G_F01.COUNT LOOP INSERT INTO my_table (my_column) VALUES HTMLDB_APPLICATION.G_F01(i); END LOOP;
HTMLDB_CUSTOM_AUTH
を使用すると、認証およびセッション管理に関連する様々な操作を実行できます。
このセクションの内容は次のとおりです。
このファンクションは、アプリケーション内のページ・レベル・アイテムの存在を確認します。このファンクションでは、パラメータp_item_name
が必要です。このファンクションはブール値(trueまたはfalse)を戻します。
構文
FUNCTION APPLICATION_PAGE_ITEM_EXISTS( p_item_name IN VARCHAR2) RETURN BOOLEAN;
このファンクションは、カレント・ページの認証属性がパブリック・ページに設定されているかどうかを確認し、ブール値(trueまたはfalse)を戻します。
構文
FUNCTION CURRENT_PAGE_IS_PUBLIC RETURN BOOLEAN;
このプロシージャは、SET_USER
およびSET_SESSION_ID
ファンクションを組み合せて、1回のコールに結合します。
構文
PROCEDURE DEFINE_USER_SESSION( p_user IN VARCHAR2) p_session_id IN NUMBER);
このプロシージャは、指定したアプリケーションのカレント認証スキームで使用されるセッションCookieのプロパティを取得します。これらのプロパティは、認証スキーム属性を表示することによって、Application Builderに直接表示できます。
構文
HTMLDB_CUSTOM_AUTH.GET_COOKIE_PROPS( p_app_id IN NUMBER, p_cookie_name OUT VARCHAR2, p_cookie_path OUT VARCHAR2, p_cookie_domain OUT VARCHAR2);
パラメータ
表17-48に、GET_COOKIE_PROPS
プロシージャで使用可能なパラメータを示します。
表17-48 GET_COOKIE_PROPSパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
p_app_id
|
現行の作業領域のアプリケーションIDです。 |
p_cookie_name
|
Cookie名です。 |
p_cookie_path
|
Cookieパスです。 |
p_cookie_domain
|
Cookieドメインです。 |
例
DECLARE l_cookie_name varchar2(256); l_cookie_path varchar2(256); l_cookie_domain varchar2(256); BEGIN HTMLDB_CUSTOM_AUTH.GET_COOKIE_PROPS ( p _cookie_name => l_cookie_name, p _cookie_path => l_cookie_path, p _cookie_domain => l_cookie_domain); END;
このプロシージャは、カレント・アプリケーションのカレント認証スキームのLDAP属性を取得します。これらのプロパティは、認証スキーム属性を表示することによって、Application Builderに直接表示できます。
構文
HTMLDB_CUSTOM_AUTH.GET_LDAP_PROPS( p_ldap_host OUT VARCHAR2, p_ldap_port OUT NUMBER, p_ldap_dn OUT VARCHAR2, p_ldap_edit_function OUT VARCHAR2);
パラメータ
表17-49に、GET_LDAP_PROPSプロシージャで使用可能なパラメータを示します。
表17-49 GET_LDAP_PROPSパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
p_ldap_host
|
LDAPホスト名です。 |
p_ldap_port
|
LDAPポート番号です。 |
p_ldap_host
|
LDAP DN文字列です。 |
p_ldap_host
|
LDAPホスト名です。 |
p_ldap_edit_function
|
LDAP編集ファンクション名です。 |
例
DECLARE l_ldap_host varchar2(256); l_ldap_port number; l_ldap_dn varchar2(256); l_ldap_edit_function varchar2(256); BEGIN HTMLDB_CUSTOM_AUTH.GET_LDAP_PROPS ( p_ldap_host => l_ldap_host, p_ldap_port => l_ldap_port, p_ldap_dn => l_ldap_dn,' p_ldap_edit_function => l_ldap_edit_function); END;
このファンクションは、Oracle HTML DBシーケンス・ジェネレータから次のセッションIDを生成します。このファンクションは数値を戻します。
構文
FUNCTION GET_NEXT_SESSION_ID RETURN NUMBER;
このファンクションは、現行のブラウザ・セッションのページ・リクエストのコンテキストでセッションCookieによって検索されたOracle HTML DBのセッションIDを戻します。
構文
HTMLDB_CUSTOM_AUTH.GET_SESSION_ID_FROM_COOKIE; RETURN NUMBER;
例
DECLARE VAL NUMBER; BEGIN VAL := HTMLDB_CUSTOM_AUTH.GET_SESSION_ID_FROM_COOKIE; END;
このファンクションは、内部セッション表の現行のOracle HTML DBセッションに登録されたユーザー名を戻します。通常、このユーザー名は、カレント・ページを実行している認証されたユーザーと同じ名前です。
構文
HTMLDB_CUSTOM_AUTH.GET_USERNAME; RETURN VARCHAR2;
例
DECLARE VAL VARCHAR2(256); BEGIN VAL := HTMLDB_CUSTOM_AUTH.GET_USERNAME; END;
このファンクションは、現行ユーザーの作業領域を示すセキュリティ・グループIDの数値を戻します。
構文
FUNCTION GET_SECURITY_GROUP_ID RETURN NUMBER;
このファンクションは、HTMLDB_APPLICATION
.G_INSTANCE
グローバル変数を戻します。GET_SESSION_ID
は数値を戻します。
構文
PROCEDURE GET_SESSION_ID RETURN NUMBER;
このファンクションは、HTMLDB_APPLICATION
.G_USER
グローバル変数(VARCHAR2
)を戻します。
構文
FUNCTION GET_USER RETURN VARCHAR2;
このファンクションは、有効なセッションが存在するかどうかを確認するカレント・アプリケーションの認証スキームを実行することによって取得されるブール結果を戻します。認証スキーマのページ・エントリのブール結果を戻します。
構文
HTMLDB_CUSTOM_AUTH.IS_SESSION_VALID; RETURN BOOLEAN;
例
DECLARE VAL VARCHAR2(256); BEGIN VAL := HTMLDB_CUSTOM_AUTH.IS_SESSION_VALID; END;
「ログインAPI」とも呼ばれるこのプロシージャは、認証およびセッションの登録を実行します。
構文
HTMLDB_CUSTOM_AUTH.LOGIN( p_uname IN VARCHAR2, p_password IN VARCHAR2, p_session_id IN VARCHAR2, p_app_page IN VARCHAR2, p_entry_point IN VARCHAR2, p_preserve_case IN BOOLEAN);
パラメータ
表17-50に、LOGIN
プロシージャで使用可能なパラメータを示します。
表17-50 LOGINパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
p_uname
|
ユーザーのログイン名です。 |
p_password
|
クリア・テキストのユーザー・パスワードです。 |
p_session_id
|
現行のOracle HTML DBセッションIDです。 |
p_app_page
|
カレント・アプリケーションIDです。ログイン・ページの後にコロン(:)で区切って指定します。 |
p_entry_point
|
内部でのみ使用します。 |
p_preserve_case
|
trueの場合は、セッションの登録時にp_uname を大文字で指定しないでください。
|
例
BEGIN HTMLDB_CUSTOM_AUTH.LOGIN ( p_uname => 'SCOTT', p_password => 'secret99', p_session_id => V('APP_SESSION'), p_app_page => :APP_ID||':1'); END;
注意: p_session_id 引数にバインド変数表記は使用しないでください。
|
このプロシージャは、セッションCookieの設定解除および新しい位置へのリダイレクトを行うことによって、現行のセッションからのログアウトを実行します。
構文
HTMLDB_CUSTOM_AUTH.LOGOUT( p_this_app IN VARCHAR2, p_next_app_page_sess IN VARCHAR2, p_next_url IN VARCHAR2);
パラメータ
表17-51に、LOGOUT
プロシージャで使用可能なパラメータを示します。
表17-51 LOGOUTパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
p_this_app
|
カレント・アプリケーションIDです。 |
p_next_app_page_sess
|
リダイレクト先のアプリケーションおよびページIDです。複数のページをコロン(:)で区切って指定します。また、セッションIDの制御が必要な場合は、オプションでこれらのページの後にコロン(:)、続けてセッションIDを指定します。 |
p_next_url
|
リダイレクト先のURLです(p_next_app_page_sess のかわりに使用します)。
|
例
BEGIN HTMLDB_CUSTOM_AUTH.LOGOUT ( p_this_app => '1000', p_next_app_page_sess => '1000:99'); END;
このプロシージャは、認証の手順が完了していると想定して、セッションの登録を実行します。Oracle HTML DBアプリケーション・ページのコンテキスト内からのみコールできます。
構文
HTMLDB_CUSTOM_AUTH.POST_LOGIN( p_uname IN VARCHAR2, p_session_id IN VARCHAR2, p_app_page IN VARCHAR2, p_preserve_case IN BOOLEAN);
パラメータ
表17-52に、POST_LOGIN
プロシージャで使用可能なパラメータを示します。
表17-52 POST_LOGINパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
p_uname
|
ユーザーのログイン名です。 |
p_session_id
|
現行のOracle HTML DBセッションIDです。 |
p_app_page
|
カレント・アプリケーションIDです。ログイン・ページの後にコロン(:)で区切って指定します。 |
p_preserve_case
|
trueの場合は、セッションの登録時にp_uname を大文字で指定しないでください。
|
例
BEGIN HTMLDB_CUSTOM_AUTH.POST_LOGIN ( p_uname => 'SCOTT', p_session_id => V('APP_SESSION'), p_app_page => :APP_ID||':1'); END;
このファンクションは、現行のOracle HTML DBセッションIDを含むグローバル・パッケージ変数に基づくブール結果を戻します。結果が正の数の場合はtrueを戻します。結果が負の数の場合はfalseを戻します。
構文
FUNCTION SESSION_ID_EXISTS RETURN BOOLEAN;
例
DECLARE VAL BOOLEAN; BEGIN VAL := HTMLDB_CUSTOM_AUTH.SESSION_ID_EXISTS; END;
このプロシージャは、HTMLDB_APPLICATION
.G_USER
グローバル変数を設定します。SET_USER
には、ユーザーIDを定義するパラメータP_USER
(VARCHAR2
)が必要です。
構文
PROCEDURE SET_USER( p_user IN VARCHAR2)
このプロシージャは、HTMLDB_APPLICATION
.G_INSTANCE
グローバル変数を設定します。SET_SESSION_ID
は数値を戻します。このプロシージャには、セッションIDを指定するパラメータP_SESSION_ID
(NUMBER
)が必要です。
構文
PROCEDURE SET_SESSION_ID( p_session_id IN NUMBER)