Oracle HTML DB開発環境では、開発者は作業領域という作業用の共有領域にログインします。ユーザーは、開発者および作業領域管理者の2つの主なロールに分類されます。
開発者は、開発者アクティビティ、セッション・ステート、作業領域アクティビティ、アプリケーションおよびスキーマ・レポートの表示と、アプリケーションの作成および編集ができます。また、作業領域管理者は、ユーザー・アカウントの作成と編集、グループの管理、開発サービスの管理ができます。この章では、このような多くのレポートにアクセスする方法および作業領域管理者のタスクを実行する方法を説明します。
この章の内容は次のとおりです。
Oracle HTML DB開発環境では、次の2つの異なる管理者ロールが存在します。
作業領域管理者は、「作業領域」ホームページの「作業領域管理」リストを使用して、作業領域を管理します。一方、Oracle HTML DB管理者は、ホスティングされたインスタンス全体を管理するスーパーユーザーです。作業領域管理者になるために、既存の管理者は、「ユーザーを編集」ページで開発者に管理者権限を付与する必要があります。
「作業領域管理」リストは、「作業領域」ホームページの右側に表示されます。開発者および作業領域管理者の両方が、次のリンクにアクセスできます。
パスワードを変更: ユーザーが作業領域パスワードを変更できるページへリンクします。
作業領域を管理: 「作業領域を管理」ページへリンクします。ユーザーは、このページのアイコンをクリックして、開発者アクティビティ・ログの表示、セッション・ステートを管理するためのツールとレポートへのアクセス、作業領域アクティビティ・レポートの表示、アプリケーションおよびスキーマのレポートの表示ができます。
HTML DBのバージョン情報: 「バージョン情報」ページにリンクします。「バージョン情報」ページには、製品のバージョン、スキーマの互換性、アプリケーションの所有者、作業領域情報、カレント・ユーザー名、言語設定およびデータベース・バージョンを含む、基本的な製品情報が表示されます。
デモンストレーション・アプリケーションをレビュー: 「デモンストレーション・アプリケーション」ページにリンクします。「デモンストレーション・アプリケーション」には、Oracle HTML DBとともにインストールされるサンプル・アプリケーションへのリンクが含まれています。これらのデモンストレーション・アプリケーションをインストールして実行し、Oracle HTML DB アプリケーションに組み込むことができる様々な機能について学習できます。
また、作業領域管理者には、「ユーザーを管理」および「サービスを管理」リンクにもアクセスできます。
参照:
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すべてのユーザーは、「パスワードを変更」ページを使用してパスワードを変更できます。
パスワードを変更するには、次の手順を実行します。
「作業領域」ホームページにナビゲートします。
「作業領域管理」リストから、「パスワードを変更」を選択します。
「パスワード」フィールドで新しいパスワードを入力し、「パスワードを確認」フィールドでそのパスワードを再度入力します。
「変更を適用」をクリックします。
注意: すべてのユーザー(開発者および管理者)が、Oracle HTML DBのホームページにある「パスワードを変更」リンクを使用してパスワードを再設定できます。 |
開発者および作業領域管理者のいずれも、「監視」ページでレポートを選択することによって、作業領域使用率およびユーザー・アクティビティを監視できます。開発者ユーザーごとのアプリケーションの変更件数を表示するには、「開発者アクティビティ・ログ」にアクセスします。
このセクションの内容は次のとおりです。
「監視」ページには、トップ・ビュー、ページ・ビューの統計、トップ変更およびアプリケーション変更の統計を含む、様々なページおよびアプリケーション・レポートへのリンクが表示されます。
「監視」ページを表示するには、次の手順を実行します。
「作業領域」ホームページにナビゲートします。
「作業領域管理」リストから、「作業領域を管理」を選択します。
「作業領域レポート」で、「アクティビティを監視」をクリックします。
「監視」ページは、次のセクションに分かれています。
トップ・ビュー
ページ・ビューの統計
トップ変更
アプリケーション変更の統計
確認するレポートを選択します。
開発者アクティビティ・ログには、開発者、日、アプリケーションごとに集計されたアプリケーションの変更数が表示されます。
開発者アクティビティ・ログを表示するには、次の手順を実行します。
「作業領域」ホームページにナビゲートします。
「作業領域管理」リストから、「作業領域を管理」を選択します。
「管理サービス」の「ログ」をクリックします。
「開発者アクティビティ・ログを監視」をクリックします。
時間枠と適切な行番号を指定して、「実行」をクリックします。
デフォルトでは、「日ごとの開発者別の開発者アクティビティ」レポートが表示されます。
追加の詳細情報を表示するには、ユーザーIDを選択します。
追加のアクティビティ・レポートを表示するには、ページ上部にある次のいずれかのボタンをクリックします。
月ごとのアプリケーション変更
日ごとのアプリケーション変更レポート
日ごとのアプリケーション変更の折れ線グラフ
開発者アクティビティ・ログは、現行の作業領域内のアプリケーションに対する変更を追跡します。1か月以上前のログ・エントリは自動的に削除されます。「ログ・ファイル」ページでは、開発者ログおよび外部アクセス・カウント・ログを手動で削除できます。
開発者アクティビティ・ログを削除するには、次の手順を実行します。
「作業領域」ホームページにナビゲートします。
「作業領域管理」リストから、「作業領域を管理」を選択します。
「管理サービス」の「ログ」をクリックします。
「開発者ログを消去」をクリックします。
アプリケーション・レポートおよびスキーマ・レポートは、すべてのユーザーが使用できます。アプリケーション・レポートは、作業領域で開発中のアプリケーションのサイズ、有効範囲およびコンテンツに関する有効な情報を提供します。スキーマ・レポートは、スキーマごとのデータベース権限のサマリーおよび現在の作業領域で使用可能なすべてのデータベース・スキーマのリストを提供します。
アプリケーション・レポートおよびスキーマ・レポートを表示するには、次の手順を実行します。
「作業領域」ホームページにナビゲートします。
「作業領域管理」リストから、「作業領域を管理」を選択します。
「管理サービス」ページが表示されます。
ページの右側の「タスク」リストから、「アプリケーション・レポート」を選択します。
「管理レポート」ページが表示されます。
確認するレポートを選択します。
セッションは、ページ・ビュー間で永続性(またはステートフルな動作)を確立する論理的な構成体です。各セッションには、一意のIDが割り当てられ、HTML DBエンジンは、このセッションIDを使用して、各ページ・ビューの前後に、アプリケーションで作業中のデータ・セット(セッション・ステート)を格納および取得します。セッションは、管理者によって削除されるまで、データベース内に存在します。
作業領域管理者は、「セッション・ステートの管理」ページで、作業領域内のセッション・ステートまたはユーザー設定項目を消去できます。開発者は、カレント・セッションのセッション・ステートおよびユーザー設定項目を消去できます。
このセクションの内容は次のとおりです。
作業領域管理者および開発者は、「セッション・ステートの管理」ページを使用して、カレント・セッションのセッション・ステートおよびユーザー設定項目を管理できます。
カレント・セッションのセッション・ステートおよびユーザー設定項目を管理するには、次の手順を実行します。
「作業領域」ホームページにナビゲートします。
「作業領域管理」リストから、「作業領域を管理」を選択します。
「管理サービス」の「セッション・ステート」をクリックします。
「セッション・ステートの管理」ページが表示されたら、「消去オプションを指定して、カレント・セッションをレポート」をクリックします。
「セッション・ステート」では、次の操作を実行できます。
「セッション・ステートを消去」をクリックして、カレント・セッションのセッション・ステートをリセットします。
「セッション・ステートを表示」をクリックして、カレント・セッションの情報を表示します。
「ユーザー設定項目」では、次の操作を実行できます。
「設定項目を表示」をクリックして、現行ユーザーの設定項目を表示します。
「設定項目をリセット」をクリックして、現行ユーザーのユーザー設定項目をリセットします。
セッションはユーザーのステートを保持するために使用されます。作業領域管理者は既存のセッションを年ごとに消去できます。
年ごとに既存のセッションを消去するには、次の手順を実行します。
「作業領域」ホームページにナビゲートします。
「作業領域管理」リストから、「作業領域を管理」を選択します。
「管理サービス」の「セッション・ステート」をクリックします。
「セッション・ステートの管理」ページで、「既存のセッションを消去」を選択します。
「セッション表示範囲: 過去」リストから選択します。
次のいずれかのボタンをクリックします。
セッションをレポート: 作業領域のセッションの合計数、ユーザー数および古いセッション数の詳細が記載されているレポートを生成します。
セッションを消去: 年ごとに既存のセッションを消去します。
作業領域管理者は、最初に「セッション・ステート」ページでセッションの詳細を再確認してから、既存のセッションを削除するかどうかを決定できます。
セッション・ステートを削除する前にセッションの詳細を表示するには、次の手順を実行します。
「作業領域」ホームページにナビゲートします。
「作業領域管理」リストから、「作業領域を管理」を選択します。
「管理サービス」の「セッション・ステート」をクリックします。
「セッション・ステートの管理」ページで、「最近のセッションをレポート(ドリルダウンで詳細を表示)」を選択します。
セッションIDを選択します。
「セッション情報」が表示されたら、次のいずれかの項目をクリックします。
ステートを削除
セッションを削除
作業領域管理者は、「プリファレンス・レポート」で特定のユーザーのユーザー設定項目を表示します。
「プリファレンス・レポート」を表示するには、次の手順を実行します。
「作業領域」ホームページにナビゲートします。
「作業領域管理」リストから、「作業領域を管理」を選択します。
「管理サービス」の「セッション・ステート」をクリックします。
「セッション・ステートの管理」ページで、「ユーザーのプリファレンスをレポート」を選択します。
「プリファレンス・レポート」ページが表示されます。
特定のユーザーを検索するには、「ユーザー」フィールドにユーザー名を入力し、「実行」をクリックします。
作業領域管理者は、「プリファレンスを消去」ページで特定のユーザーのユーザー設定項目を消去します。
特定のユーザーのユーザー設定項目を消去するには、次の手順を実行します。
「作業領域」ホームページにナビゲートします。
「作業領域管理」リストから、「作業領域を管理」を選択します。
「管理サービス」の「セッション・ステート」をクリックします。
「セッション・ステートの管理」ページで、「選択したユーザーのプリファレンスを消去」を選択します。
「プリファレンスを消去」ページが表示されます。
「ユーザー」フィールドで特定のユーザーを選択し、「レポート」をクリックします。
選択したユーザーのユーザー設定項目が表示されます。
表示されているユーザー設定項目を消去するには、「ユーザー・プリファレンスを消去」をクリックします。
作業領域管理者は、新しいユーザー・アカウントの作成、既存のユーザー・アカウントの管理およびユーザー・パスワードの変更を行うことができます。ユーザー・アカウントは、特にHTML DB認証を使用している場合に有効です。HTML DB認証は、Oracle HTML DBアカウント・リポジトリに対してユーザー名およびパスワードをチェックします。Oracle HTML DBアカウント・リポジトリには、開発者および管理者がOracle HTML DBアプリケーションにログインする際のアカウント情報が含まれます。
このセクションの内容は次のとおりです。
作業領域管理者は、「ユーザーを作成」ページで新しいユーザー・アカウントを作成します。
新しいユーザー・アカウントを作成するには、次の手順を実行します。
「作業領域」ホームページにナビゲートします。
「作業領域管理」リストから、「ユーザーを管理」を選択します。
「ユーザーを管理」ページが表示されます。
「ユーザーを管理」で、「新しいユーザーを作成」を選択します。
「ユーザーを作成」ページが表示されます。
ユーザーの識別情報に、適切な情報を入力します。必要なフィールドには赤いアスタリスク(*)が付いています。
開発者権限に、ユーザーが開発者か管理者かを指定します。
開発者ユーザー: 開発者アクティビティ、セッション・ステート、作業領域アクティビティ、アプリケーションおよびスキーマ・レポートの表示と、アプリケーションの作成および編集ができます。
管理者ユーザー: ユーザー・アカウントの作成と編集、グループの管理、同じ作業領域内のユーザーのパスワードの変更および開発サービスの管理ができます。
ユーザー・グループで、任意のユーザー・グループを選択します。
グループを使用して、アプリケーションの様々な部分へのアクセスを制限できます。グループは、HTML DB認証を使用する場合に有効です。
「ユーザーを作成」または「作成後、別のものを作成」をクリックします。
作業領域管理者は、「ユーザーを編集」ページで既存のユーザー・アカウントを編集します。
既存のユーザー・アカウントを編集するには、次の手順を実行します。
「作業領域」ホームページにナビゲートします。
「作業領域管理」リストから、「ユーザーを管理」を選択します。
「ユーザーを管理」ページが表示されます。
「ユーザーを管理」で、「ユーザーを編集」を選択します。
「ユーザーを編集」ページが表示されます。「ユーザーを編集」ページでは、次の操作を実行できます。
「作成」をクリックして、新しいユーザーを作成します。
「検索」フィールドに検索条件を入力し、「実行」をクリックして、既存のユーザーを検索します。
ユーザー・アカウントを編集するには、「編集」アイコンをクリックします。
「ユーザーを編集」ページが表示されます。
開発者権限に、ユーザーが開発者か管理者かを指定します。
管理者権限を持つ開発者は、「作業領域管理」リストで使用可能なすべてのツールおよびレポートを使用できます。これらのユーザーは、同じ作業領域内のユーザーのパスワードを変更することもできます。
ユーザー・グループで、任意のユーザー・グループを選択します。
グループを使用して、アプリケーションの様々な部分へのアクセスを制限できます。グループは、HTML DB認証を使用する場合に有効です。
画面に表示される手順に従います。
作業領域管理者は、作業領域内のすべてのユーザーのパスワードを変更できます。
ユーザーのパスワードを変更するには、次の手順を実行します。
「作業領域」ホームページにナビゲートします。
「作業領域管理」リストから、「ユーザーを管理」を選択します。
「ユーザーを管理」ページが表示されます。
「ユーザーを管理」で、「ユーザーを編集」を選択します。
「ユーザーを編集」ページが表示されます。
該当するユーザーを検索して、「編集」アイコンをクリックします。「検索」フィールドに検索条件を入力して、「実行」をクリックすると、既存のユーザーを検索できます。
「ユーザーを編集」ページが表示されます。
「パスワード」までスクロールして「パスワード」および「パスワードを確認」にパスワードを入力し、「変更を適用」をクリックします。
作業領域管理者は、グループを作成して、アプリケーションの様々な部分へのアクセスを制限できます。ただし、そのグループは異なる認証スキームに移植できないことに注意してください。グループは、HTML DB認証を使用する場合に有効です。
このセクションの内容は次のとおりです。
「作業領域」ホームページにナビゲートします。
「作業領域管理」リストから、「ユーザーを管理」を選択します。
「グループを管理」で、「新しいグループを作成」を選択します。
「ユーザー・グループを作成」ページが表示されます。
グループ名および説明を指定して、「グループを作成」をクリックします。
「作業領域」ホームページにナビゲートします。
「作業領域管理」リストから、「ユーザーを管理」を選択します。
「グループを管理」で、「グループを編集」を選択します。
「ユーザー・グループを作成」ページが表示されます。
該当するグループの横にある「編集」アイコンをクリックします。
適切に変更を行い、「変更を適用」をクリックします。
ユーザー・グループの割当て状況のレポートを表示するには、次の手順を実行します。
「作業領域」ホームページにナビゲートします。
「作業領域管理」リストから、「ユーザーを管理」を選択します。
「グループを管理」で、「ユーザー・グループの割当てをレポート」を選択します。
「ユーザー・グループの割当てをレポート」が表示されます。
グループに対するユーザーの追加または削除を行うには、次の手順を実行します。
「ユーザーを編集」ページにナビゲートします。
「作業領域」ホームページにナビゲートします。
「作業領域管理」リストから、「ユーザーを管理」を選択します。
「ユーザーを管理」で、「ユーザーを編集」を選択します。
「ユーザーを編集」ページが表示されます。
ユーザー・アカウントを編集するには、「編集」アイコンをクリックします。
「ユーザーを編集」ページが表示されます。
グループにユーザーを追加するには、次の手順を実行します。
「ユーザー・グループ」までスクロールします。
「グループ」リストからグループを選択します。
グループからユーザーを削除するには、次の手順を実行します。
「ユーザー・グループ」までスクロールします。
「グループ」リストで選択済のグループを選択解除します。
作業領域管理者は、「管理サービス」ページの「割当てサービス」セクションを使用して、次のタスクを実行できます。
現行の作業領域に関する情報およびレポートの表示
Oracle HTML DB管理者に対する、新しいデータベース・スキーマ、追加の記憶域、作業領域サービスの終了リクエストの送信
このセクションの内容は次のとおりです。
作業領域管理者は、現行の作業領域のステータスを「開発サービスを管理」ページに表示できます。
現行の作業領域のステータスを表示するには、次の手順を実行します。
「作業領域」ホームページにナビゲートします。
「作業領域管理」リストから、「作業領域を管理」を選択します。
「管理サービス」の「サービスを管理」をクリックします。
「開発サービスを管理」ページが表示されます。
「使用率をレポート」を選択します。
画面に表示される手順に従います。
Oracle HTML DB管理者に新しいデータベース・スキーマのリクエストを送信するには、次の手順を実行します。
「作業領域」ホームページにナビゲートします。
「作業領域管理」リストから、「作業領域を管理」を選択します。
「管理サービス」の「サービスを管理」をクリックします。
「開発サービスを管理」ページが表示されます。
「スキーマをリクエスト」を選択します。
画面に表示される手順に従います。
Oracle HTML DB管理者に、作業領域用の追加の記憶域のリクエストを送信するには、次の手順を実行します。
「作業領域」ホームページにナビゲートします。
「作業領域管理」リストから、「作業領域を管理」を選択します。
「管理サービス」の「サービスを管理」をクリックします。
「開発サービスを管理」ページが表示されます。
「記憶域をリクエスト」を選択します。
画面に表示される手順に従います。