Oracle HTML DBユーザーズ・ガイド
リリース1.6
部品番号: B15713-02
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18 ホスティングされたOracle HTML DBサービスの管理

この章では、Oracle HTML DB管理者がホスティングされたOracle HTML DBサービスを管理する際に実行するタスクについて説明します。

この章の内容は次のとおりです。

Oracle HTML DB管理者の概要

Oracle HTML DB開発環境では、ユーザーは作業領域という作業用の共有領域にログインします。ユーザーは、次の3つの主なロールに分類されます。


参照:

Oracle HTML DBをインストールする方法の詳細は、ご使用のプラットフォーム用のインストレーション・ガイドを参照してください。

Oracle HTML DB管理サービスへのログイン

Oracle HTML DB管理者は、Oracle HTML DBインスタンス全体を管理する必要があります。Oracle HTML DB管理者は、管理タスクを実行するために、Oracle HTML DB管理サービス・アプリケーションにログインします。

Oracle HTML DB管理サービスにログインするには、次の手順を実行します。

  1. Webブラウザで、Oracle HTML DB管理サービス・アプリケーションにナビゲートします。

    http://hostname:port/pls/htmldb/htmldb_admin
    
    

    各要素の意味は次のとおりです。

    • hostnameは、Oracle HTTP Serverがインストールされるシステムの名前です。

    • portは、Oracle HTTP Serverに割り当てられたポート番号です。デフォルトのインストールでは、この番号は7777です。次のいずれかのファイルで、ご使用のOracle HTTP Serverのインストールに割り当てられたポート番号に関する情報を確認できます。

      • ORACLE_BASE\ORACLE_HOME\install\portlist.ini

      • ORACLE_BASE\ORACLE_HOME\Apache\Apache\conf\httpd.conf

    • htmldbは、mod_plsql構成ファイルに定義されたデータベース・アクセス記述子(DAD)です。

    ログイン・ページが表示されます。

  2. 「ユーザー名」に、adminと入力します。

  3. 「パスワード」に、Oracle HTML DBをインストールした際に指定したOracle HTML DB管理者アカウント・パスワードを入力します。

  4. ログイン」をクリックします。

    Oracle HTML DB管理サービスが表示されます。


参照:

Oracle HTML DBをインストールする方法の詳細は、該当するインストレーション・ガイドを参照してください。

HTML DBエンジン・スキーマの判別

Oracle HTML DB管理者は、HTML DBエンジン・スキーマ内で特定の操作を実行する必要がある場合があります。たとえば、Oracle HTML DB管理者はOracleデフォルト・スキーマの割当てを行います。これを行うには、データベース管理者(DBA)が、HTML DBエンジン・スキーマ内でHTMLDB_SITE_ADMIN_PRIVS.ALLOWプロシージャを実行して、Oracle HTML DB管理者に権限を明示的に付与する必要があります。


参照:

HTMLDB_SITE_ADMIN_PRIVS.ALLOWプロシージャの詳細は、「Oracleデフォルト・スキーマの制限事項の理解」を参照してください。

Oracle HTML DBインスタンスの現行のHTML DBエンジン・スキーマを判別するには、次の手順を実行します。

  1. SQL*Plusを使用してデータベースに接続します。

  2. DBA権限を持つユーザー(SYSTEM)として、スキーマ内で次の問合せを実行します。

    SELECT TABLE_OWNER FROM all_synonyms
    WHERE SYNONYM_NAME = 'WWV_FLOW' and OWNER = 'PUBLIC'
    
    

作業領域に関連付けられたスキーマの管理

ユーザーは、Oracle HTML DBにログインする際に、作業領域という作業用の共有領域にログインします。各作業領域には、複数のスキーマが関連付けられています。作業領域にスキーマを関連付けると、開発者がその作業領域で次のタスクを行うことができます。

作業領域に関連付けられたスキーマを確認するには、次の手順を実行します。

  1. Oracle HTML DB管理サービスにログインします。(「Oracle HTML DB管理サービスへのログイン」を参照。)

  2. 「作業領域を管理」で、「作業領域とスキーマの割当てを管理」を選択します。

    「作業領域ごとに割り当てられたスキーマ」ページが表示されます。

  3. 既存のスキーマの情報を表示するには、「編集」アイコンをクリックします。

  4. 新しいスキーマの関連付けを作成するには、「作成」をクリックします。

  5. 画面に表示される手順に従います。

Oracleデフォルト・スキーマの制限事項の理解

Oracle HTML DBのインストール後、Oracle HTML DB管理者には作業領域にOracleデフォルト・スキーマを割り当てる権限がありません。デフォルト・スキーマ(SYSSYSTEMおよびRMAN)は、様々な製品の機能および内部使用のためにOracleによって予約されています。デフォルト・スキーマへのアクセス権は、非常に強力な権限です。たとえば、デフォルト・スキーマSYSTEMへのアクセス権を持つ作業領域では、SYSTEMユーザーとして解析されるアプリケーションを実行できます。

Oracle HTML DB管理者がOracleデフォルト・スキーマの割当て権限を所有するには、データベース管理者(DBA)から割当て権限を明示的に付与される必要があります。

DBAは、SQL*Plusを使用してHTML DBエンジン・スキーマ内でHTMLDB_SITE_ADMIN_PRIVS.ALLOWプロシージャを実行することによって、この制限を無効にし、割当て権限を付与することができます。次に例を示します。

EXEC HTMLDB_SITE_ADMIN_PRIVS.ALLOW;

DBAは、HTML DBエンジン・スキーマ内でHTMLDB_SITE_ADMIN_PRIVS.RESTRICTプロシージャを実行することによって、この制限を再度有効にして、この権限を取り消すことができます。次に例を示します。

EXEC HTMLDB_SITE_ADMIN_PRIVS.RESTRICT;

DBAは、SQL*Plusを使用してHTML DBエンジン・スキーマ内でHTMLDB_SITE_ADMIN_PRIVS.REPORTプロシージャを実行することによって、権限の現在の状態を確認することができます。次に例を示します。

SET SERVEROUTPUT ON
EXEC HTMLDB_SITE_ADMIN_PRIVS.REPORT;

EXEC HTMLDB_SITE_ADMIN_PRIVS.REPORTを実行すると、wwv_flow_restrict_admin表に行が戻されます。0行が戻された場合、Oracle HTML DB管理者は制限されており、作業領域にOracleデフォルト・スキーマを割り当てることができません。1行以上の行が戻された場合、Oracle HTML DB管理者は作業領域にOracleデフォルト・スキーマを割り当てることができます。

作業領域の作成

ユーザーは、Oracle HTML DBにログインする際に、作業領域という作業用の共有領域にログインします。各作業領域は、Oracle HTML DB開発環境内の領域で、複数の開発者がアプリケーションを作成できます。各作業領域には、一意のIDと名前があります。作業領域に変更を加えるには、作業領域管理者がOracle HTML DB管理者に変更のリクエストを送信する必要があります。新しい作業領域を作成できるのはOracle HTML DB管理者のみです。

このセクションの内容は次のとおりです。

作業領域の割当て

Oracle HTML DB管理者が新しい表領域を含む新しい作業領域を作成すると、その表領域のデータ・ファイルはOracle Managed Filesによって管理されます。

Oracle Managed Filesを使用するとOracleデータベースの管理が容易になり、データベース管理者(DBA)は、データベースを構成するオペレーティング・システム・ファイルを直接管理する必要がなくなります。Oracle Managed Filesを使用する場合、DBAは、ファイル名ではなくデータベース・オブジェクトで操作を指定します。すべての新しい表領域のデータ・ファイルには、Oracle Managed Filesの表記規則に従って名前が付けられ、これらのファイルの格納場所は、データベース初期化パラメータDB_CREATE_FILE_DESTによって決定されます。

Oracle Managed Filesが無効の場合、データ・ファイルは、Oracle HTML DBがインストールされた表領域の最初のデータ・ファイルと同じディレクトリに作成されます。


参照:

Oracle Managed Filesの詳細は、『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。

割当てモードの指定

Oracle HTML DB管理者として、作業領域の作成(または割当て)プロセスがOracle HTML DB開発環境にどのように影響するかを判別します。

手動」割当てモードでは、Oracle HTML DB管理者が、新しい作業領域を作成し、作業領域管理者にログイン情報を通知します。「リクエスト」割当てモードでは、ユーザーが、自分で直接作業領域をリクエストします。この方法では、ユーザーがログイン・ページ上のリンクを使用してリクエスト・フォームにアクセスします。作業領域のリクエストが承認されると、適切なログイン情報が電子メールで送信されます。

割当てモードを指定するには、次の手順を実行します。

  1. Oracle HTML DB管理サービスにログインします。(「Oracle HTML DB管理サービスへのログイン」を参照。)

  2. 「HTML DBサービスを管理」で、「割当てステータスを切替え」を選択します。

  3. 次のいずれかのオプションを選択します。

    • 手動

    • リクエスト

  4. 変更を適用」をクリックします。


注意:

ユーザーが作業領域をリクエストしたり、パスワードを変更するには、Oracle HTML DB管理者が環境プリファレンスを構成して、ワークフロー・コンポーネントを容易化する必要があります。

リクエストを使用しない作業領域の作成

管理者は、「作業領域を割当て」ウィザードを実行して、手動で作業領域を作成できます。このウィザードは、Oracle HTML DB管理サービスのホームページまたは「作業領域管理」タブからアクセスできます。

作業領域を手動で作成するには、次の手順を実行します。

  1. Oracle HTML DB管理サービスにログインします。(「Oracle HTML DB管理サービスへのログイン」を参照。)

  2. 「作業領域を管理」で、「新しい作業領域を作成」を選択します。

    「作業領域を割当て」ウィザードが表示されます。

  3. 作業領域の名前および説明を指定して、「次へ」をクリックします。スキーマを選択するか、または新しいスキーマの名前、パスワードおよび初期ディスク領域割当て制限を入力して、「次へ」をクリックします。

  4. ユーザー名、パスワードおよび電子メールを入力して作業領域管理者を指定し、「次へ」をクリックします。

  5. 選択内容を確認して、「割当て」をクリックします。

作業領域レポートの表示

Oracle HTML DB管理者は、「作業領域使用率のレポート」ページを表示して、特定の作業領域の詳細を確認できます。

作業領域レポートを表示するには、次の手順を実行します。

  1. Oracle HTML DB管理サービスにログインします。(「Oracle HTML DB管理サービスへのログイン」を参照。)

  2. 「作業領域を管理」で、「作業領域属性をレポート」を選択します。

  3. 「作業領域」リストから作業領域を選択して、「実行」をクリックします。

    「作業領域使用率のレポート」ページが表示されます。表18-1に、「作業領域使用率のレポート」ページの様々なセクションの説明を示します。

表18-1 「作業領域使用率のレポート」ページ

レポート 説明
作業領域情報 現行の作業領域に関する高レベルの情報が表示されます。
作業領域スキーマ 作業領域とスキーマのマッピングを管理できます。

参照: 「作業領域に関連付けられたスキーマの管理」

作業領域スキーマの領域使用率 表領域の使用率の詳細レポートが表示されます。
作業領域アプリケーション 現行の作業領域内のすべてのアプリケーションをリストしたレポートが表示されます。
開発者 現行の作業領域内のすべてのアプリケーション開発者をリストしたレポートが表示されます。
作業領域ユーザー 管理者が、ユーザー・アカウントを管理できます。

参照: 「Oracle HTML DBインスタンス内のユーザーの管理」

作業領域のデータベース・オブジェクト 現行の作業領域で使用されているオブジェクトをリストしたレポートが表示されます。
サービス変更リクエスト 管理者が、現行の作業領域の変更リクエストを管理したり、Oracle HTML DB開発インスタンス内のすべての変更リクエストのレポートを表示することができます。

参照: 「サービス・リクエストおよび変更リクエストの管理」

開発者アクティビティ 日付ごとの開発者アクティビティの詳細レポートが表示されます。

サービス・リクエストおよび変更リクエストの管理

Oracle HTML DB管理者は、作業領域管理者からの変更リクエストを承認することによって、作業領域に変更(スキーマの追加やディスク領域制限の増加など)を加えることができます。

このセクションの内容は次のとおりです。

保留中のサービスまたは変更リクエストの表示

「管理」ホームページの「通知」リスト、または「サービス・リクエスト」ページや「変更リクエスト」ページから、既存のサービス・リクエストおよび変更リクエストを表示できます。

このセクションの内容は次のとおりです。

「通知」リストでの保留中のリクエストの表示

「通知」リストで保留中のサービス・リクエストおよび変更リクエストを表示するには、次の手順を実行します。

  1. Oracle HTML DB管理サービスにログインします。(「Oracle HTML DB管理サービスへのログイン」を参照。)

  2. ページの右下に表示される「通知」リストを確認します。(図18-1を参照。)

    図18-1 「通知」リスト




    「通知」リストに、すべておよび保留中のサービス・リクエストおよび変更リクエストのサマリーが表示されます。

  3. 詳細を表示するには、表示するサービス・リクエストまたは変更リクエストの番号をクリックします。

    該当する「変更リクエスト」ページが表示されます。

「作業領域使用率のレポート」ページでのリクエストの表示

「作業領域使用率のレポート」ページで保留中のリクエストを表示するには、次の手順を実行します。

  1. Oracle HTML DB管理サービスにログインします。(「Oracle HTML DB管理サービスへのログイン」を参照。)

  2. 作業領域を管理」で、「作業領域を管理」を選択します。

  3. 次の方法で作業領域を検索します。

    • 特定の作業領域を検索するには、「検索」フィールドに作業領域の名前を入力し、「実行」をクリックします。

    • すべての作業領域を表示するには、「検索」フィールドを空白のままにして「実行」をクリックします。

  4. 特定の作業領域の詳細を表示するには、作業領域名の左にある「ビュー」アイコンをクリックします。

    「作業領域使用率のレポート」ページが表示されます。

  5. 「使用可能なレポート」で、「サービス変更リクエスト」をクリックします。

  6. 特定のリクエストを選択するか、または「すべての変更リクエストを表示」をクリックします。

「サービス・リクエスト」ページでのリクエストの表示

「サービス・リクエスト」ページでサービス・リクエストを表示するには、次の手順を実行します。

  1. Oracle HTML DB管理サービスにログインします。(「Oracle HTML DB管理サービスへのログイン」を参照。)

  2. 「HTML DBサービスを管理」で、「サービス・リクエストを管理」を選択します。

  3. 「ステータス」で、表示するリクエストのタイプを選択します。

  4. リクエストの詳細を表示するには、表示するリクエストに関連付けられた「編集」アイコンをクリックします。

「変更リクエスト」ページでのリクエストの表示

「サービス・リクエスト」ページで変更リクエストを表示するには、次の手順を実行します。

  1. Oracle HTML DB管理サービスにログインします。(「Oracle HTML DB管理サービスへのログイン」を参照。)

  2. 「HTML DBサービスを管理」で、「変更リクエストを管理」を選択します。

  3. 「ステータス」で、表示するリクエストのタイプを選択します。

  4. リクエストの詳細を表示するには、表示するリクエストに関連付けられた「編集」アイコンをクリックします。

サービス・リクエストまたは変更リクエストの承認

保留中のサービス・リクエストを承認するには、次の手順を実行します。

  1. 該当するリクエスト・ページにナビゲートします。(「保留中のサービス・リクエストまたは変更リクエストの表示」を参照。)

  2. 調整」をクリックします。

    「リクエストを調整」ページが表示されます。

  3. 「プロジェクト・ステータス」から、次のいずれかの項目を選択します。

    • リクエストを承認するには、「承認」をクリックします。

    • リクエストを拒否するには、「拒否」をクリックします。

  4. 画面に表示される手順に従います。


注意:

「プロジェクト・ステータス」を「リクエスト済」に設定する場合は注意が必要です。「リクエスト済」に設定すると作業領域を再割当てすることができますが、アカウントの割当て方法によってデータが破損する可能性があります。割当てシステムは、「リクエスト済」に設定されたサービス・リクエストに、作業領域管理者または開発者用の対応するスキーマおよびディレクトリ・エントリが存在しないと想定します。「承認」に設定された作業領域の「プロジェクト・ステータス」を「リクエスト済」に変更する必要がある場合は、まずサービスを終了して、ステータスを「リクエスト済」に変更してください。

保留中の変更リクエストを承認するには、次の手順を実行します。

  1. 「サービス変更リクエスト」ページにナビゲートします。(「「作業領域使用率のレポート」ページでのリクエストの表示」を参照。)

  2. リクエストを表示」をクリックします。

    「プロセス変更リクエスト」ページが表示されます。

  3. 表示されたレポートを確認します。

  4. 次のいずれかのオプションを選択します。

    • スキーマのリクエストを承認するには、「スキーマを作成」をクリックします。

    • 追加のディスク領域のリクエストを承認するには、「領域を割当て」をクリックします。

    • サービスの終了リクエストを承認するには、「サービスを終了」をクリックします。

    • リクエストを拒否するには、「リクエストを拒否」をクリックします。

  5. 画面に表示される手順に従います。

既存のリクエストの削除

既存のサービス・リクエストまたは変更リクエストを削除するには、次の手順を実行します。

  1. Oracle HTML DB管理サービスにログインします。(「Oracle HTML DB管理サービスへのログイン」を参照。)

  2. 該当するリクエスト・ページにナビゲートします。(「保留中のサービス・リクエストまたは変更リクエストの表示」を参照。)

  3. 「ステータス」で、削除するリクエストのタイプを選択します。

  4. 削除するリクエストに関連付けられた「編集」アイコンをクリックします。

  5. リクエストが表示されたら、リクエストがまだアクティブの場合は「終了または削除」、リクエストが終了している場合は「削除」をクリックします。

Oracle HTML DBインスタンス内のユーザーの管理

Oracle HTML DB管理者は、「アプリケーション開発者とユーザーを管理」ページで、Oracle HTML DBインスタンス内のすべてのユーザー・アカウントを管理できます。ユーザー・アカウントは、特に作業領域でHTML DB認証が使用されている場合に有効です。


参照:


新しいユーザー・アカウントを作成するには、次の手順を実行します。

  1. Oracle HTML DB管理サービスにログインします。(「Oracle HTML DB管理サービスへのログイン」を参照。)

  2. 「作業領域を管理」で、「アプリケーション開発者を管理」を選択します。

    「アプリケーション開発者とユーザーを管理」ページが表示されます。

  3. 作成」をクリックします。

  4. 「ユーザー属性」に、適切な情報を入力します。赤いアスタリスク(*)が付いたフィールドは、入力が必須です。

  5. 「パスワード」に、このアカウントのパスワードを大/小文字を区別して入力します。

  6. 「開発者権限」に、開発者の権限を指定します。

    • 開発者ユーザー: 開発者アクティビティ、セッション・ステート、作業領域アクティビティ、アプリケーションおよびスキーマ・レポートの表示と、アプリケーションの作成および編集ができます。

    • 管理者ユーザー: ユーザー・アカウントの作成と編集、グループの管理、同じ作業領域内のユーザーのパスワードの変更および開発サービスの管理ができます。(「開発作業領域の管理」を参照。)

  7. 作成」または「作成後、別のものを作成」をクリックします。

既存のユーザー・アカウントを編集するには、次の手順を実行します。

  1. Oracle HTML DB管理サービスにログインします。(「Oracle HTML DB管理サービスへのログイン」を参照。)

  2. 「作業領域を管理」で、「アプリケーション開発者を管理」を選択します。

    「アプリケーション開発者とユーザーを管理」ページが表示されます。

  3. 次の方法でユーザーを検索します。

    • 特定のユーザーを検索するには、「検索」フィールドにユーザー名または名前の一部の文字列を入力し、「実行」をクリックします。

    • すべてのユーザーを表示するには、「検索」フィールドを空白のままにして「実行」をクリックします。

  4. 編集するユーザー名の横にある「編集」アイコンをクリックします。

  5. 画面に表示される手順に従います。

アクティブでない作業領域の削除

ホスティングされた大規模なOracle HTML DBインスタンスを管理している場合、アクティブでない作業領域を定期的に削除することで、他のユーザーにリソースを解放できます。アクティブでない作業領域の削除は、次の手順で行います。

このセクションの内容は次のとおりです。

アクティブでない作業領域の識別

作業領域がアクティブでないかどうかを判別する最初の手順は、いくつかの基本規則を確立することです。一般的には、現行のHTML DBエンジン・スキーマにあるOracle HTML DBアクティビティ・レコードに基づいて規則を作成します。

次のDDL(データ定義言語)を実行すると、2004年6月28日より前にリクエストされた作業領域のうち、2004年6月10日以降にアクティブでないすべての作業領域の表が作成されます。この例では、HTML DBエンジン・スキーマ内で、各作業領域の最終更新のキーを確認することによって、作業領域がアクティブでないかどうかが判別されます。

CREATE TABLE ws_to_purge AS
 SELECT c.security_group_id, c.company_name, c.admin_email, c.request_date,
 SYSDATE last_updated_on, 'Y' ok_to_delete
   FROM wwv_flow_provision_company c
  WHERE
c.request_date <= to_date('20040628','YYYYMMDD') AND
     (  not exists
 (SELECT NULL /* Activity Log */
        FROM wwv_flow_activity_log l
       WHERE l.security_group_id = c.security_group_id
         AND l.time_stamp > to_date('20040610','YYYYMMDD'))
 )
    AND NOT EXISTS
     (SELECT NULL /* workspace applications */
        FROM wwv_flows f
       WHERE f.security_group_id = c.security_group_id
         AND f.last_updated_on > to_date('20040610','YYYYMMDD'))
    AND NOT EXISTS
     (SELECT NULL /* Pages */
        FROM wwv_flow_steps s
       WHERE s.security_group_id = c.security_group_id
         AND s.last_updated_on > to_date('20040610','YYYYMMDD'))
    AND NOT EXISTS
     (SELECT NULL /* Regions */
        FROM wwv_flow_page_plugs p
       WHERE p.security_group_id = c.security_group_id
         AND p.last_updated_on > to_date('20040610','YYYYMMDD'))
    AND NOT EXISTS
     (SELECT NULL /* Items */
        FROM wwv_flow_step_items i
       WHERE i.security_group_id = c.security_group_id
         AND i.last_updated_on > to_date('20040610','YYYYMMDD'))
    AND NOT EXISTS
     (SELECT NULL /* Templates */
        FROM wwv_flow_templates t
       WHERE t.security_group_id = c.security_group_id
         AND t.last_updated_on > to_date('20040610','YYYYMMDD'))
    AND NOT EXISTS
     (SELECT NULL /* Files uploaded */
        FROM wwv_flow_file_objects$ o
       WHERE o.security_group_id = c.security_group_id
         AND o.created_on > to_date('20040610','YYYYMMDD'))
    AND NOT EXISTS
     (SELECT NULL /* SQL Workshop history */
        FROM wwv_flow_sw_sql_cmds s
       WHERE s.security_group_id = c.security_group_id
         AND s.created_on > to_date('20040610','YYYYMMDD'));

アクティブでないと識別した作業領域は削除できます。アクティブでない作業領域を削除するには、次の2段階の手順を実行します。

  • まず、アクティブでない各作業領域に関連付けられたリソース(データベース・スキーマ、表領域およびデータ・ファイル)を削除します。

  • 次に、Oracle HTML DBからアクティブでない作業領域を削除します。

アクティブでない作業領域に関連付けられたリソースの削除

単一表でアクティブでない作業領域を識別した後は、それらの作業領域を削除します。


注意:

アクティブでない作業領域に関連付けられたスキーマ、表領域またはデータ・ファイルを削除する前に、これらのリソースが他の作業領域またはアプリケーションで使用されていないことを確認してください。

アクティブでない作業領域に関連付けられたリソースを削除するには、次の手順を実行します。

  1. 識別したアクティブでない作業領域を含む表をwwv_flow_company_schemasに結合して、削除する作業領域によって使用されているスキーマを識別します。

  2. 次のような問合せを実行して、削除するアクティブでない作業領域によってのみ使用されているスキーマ、表領域およびデータ・ファイルを削除します。

    SELECT s.schema
      FROM ws_to_purge ws,
           wwv_flow_company_schemas s
    WHERE s.security_group_id = ws.security_group_id
       AND ws.ok_to_delete = 'Y';
    
    

アクティブでない作業領域の削除

アクティブでない作業領域に関連付けられたリソースを削除したら、その作業領域を削除できます。Oracle HTML DB管理サービス・アプリケーションを使用すると、アクティブでない作業領域を手動で削除できます。または、アクティブでない作業領域をプログラム的に削除することもできます。次に例を示します。

BEGIN
     FOR c1 IN (SELECT security_group_id
                 FROM ws_to_purge
                 WHERE ok_to_delete = 'Y')
     LOOP
         WWV_FLOW_PROVISIONING.TERMINATE_SERVICE_BY_SGID(c1.security_group_id);
     END LOOP;
 END;

作業領域の削除

作業領域を削除しても、その作業領域に関連付けられたデータベース・オブジェクトは削除されません。関連付けられたスキーマを削除するには、データベース管理者(DBA)が、Oracle Enterprise ManagerやSQL*Plusなどの標準データベース管理ツールを使用する必要があります。


参照:


作業領域を削除するには、次の手順を実行します。

  1. Oracle HTML DB管理サービスにログインします。(「Oracle HTML DB管理サービスへのログイン」を参照。)

  2. 「作業領域を管理」で、「作業領域を削除」を選択します。

  3. 作業領域名を選択して、「次へ」をクリックします。

  4. 画面に表示される手順に従います。

作業領域のエクスポートおよびインポート

作業領域とそれに関連付けらたすべてのユーザーを新しいOracle HTML DBインスタンスに移動するには、その作業領域をエクスポートする必要があります。作業領域をエクスポートすると、Oracle HTML DBによってテキスト・ファイルが生成されます。このファイルには、作業領域、作業領域内のすべてのユーザーおよび作業領域内のすべてのグループ(存在する場合)の情報が含まれます。このファイルを使用して、他のOracle HTML DBインスタンスに作業領域をインポートできます。

この方法では、作業領域、ユーザーおよびグループのみがインポートされることに注意してください。このファイルには、次の項目は含まれません。

これらすべての項目は、個別にエクスポートする必要があります。

作業領域をエクスポートするには、次の手順を実行します。

  1. Oracle HTML DB管理サービスにログインします。(「Oracle HTML DB管理サービスへのログイン」を参照。)

  2. 「作業領域を管理」で、「作業領域のエクスポート」を選択します。

  3. 作業領域名を選択して、「エクスポート」をクリックします。

  4. 選択した作業領域をエクスポートするには、「ファイルを保存」をクリックします。

  5. 画面に表示される手順に従います。

作業領域をインポートするには、次の手順を実行します。

  1. Oracle HTML DB管理サービスにログインします。(「Oracle HTML DB管理サービスへのログイン」を参照。)

  2. 「作業領域を管理」で、「作業領域のインポート」を選択します。

  3. 作業領域名を選択して、「次へ」をクリックします。

  4. 作業領域をインストールするには、「インストール」をクリックします。

  5. 画面に表示される手順に従います。

ログの管理

Oracle HTML DB管理者は、「ログとファイルを管理」ページで次のログ・ファイルを管理できます。

このセクションの内容は次のとおりです。

SQL Workshopログの削除

SQL Workshopログには、SQLコマンド・プロセッサで実行されたコマンドおよびスクリプトの最近の履歴が保持されます。

ログ・ファイルのエントリを削除するには、次の手順を実行します。

  1. Oracle HTML DB管理サービスにログインします。(「Oracle HTML DB管理サービスへのログイン」を参照。)

  2. 「HTML DBサービスを管理」で、「ログを管理」を選択します。

    「ログを管理」ページが表示されます。

  3. SQL Workshopログを確認」を選択します。

  4. 次のいずれかのオプションを選択します。

    • スクリプト・ファイル実行ログのエントリ

    • 制御ファイル実行ログのエントリ

    • SQLコマンド・プロセッサ履歴ログのエントリ

    • SQLアーカイブのエントリ

  5. 経過時間ごとにエントリを削除するには、次の手順を実行します。

    • 削除するエントリの経過時間を指定します。

    • エントリを削除」をクリックします。

  6. すべてのエントリを削除するには、「ログを切捨て」をクリックします。

ページ・ビュー・アクティビティ・ログのエントリの削除

ページ・ビュー・アクティビティ・ログには、アプリケーションのユーザー・アクティビティが記録されます。開発者は、「アプリケーション属性を編集」ページでアプリケーション内のロギングを有効にできます。

HTML DBエンジンは、実際には2つのログを使用してユーザー・アクティビティを追跡します。ある時点で、1つのログがカレント・ログとして指定されます。HTML DBエンジンは、レンダリングされた各ページ・ビューに対して1行をそのログ・ファイルに挿入します。「アクティビティ・ログを管理」ページに指定された間隔でログ・スイッチが発生します。HTML DBエンジンは、その時点で非カレント・ログのすべてのエントリを削除し、そのログをカレント・ログとして指定します。

アクティビティ・ログを手動で切り捨てるには、次の手順を実行します。

  1. Oracle HTML DB管理サービスにログインします。(「Oracle HTML DB管理サービスへのログイン」を参照。)

  2. 「HTML DBサービスを管理」で、「ログを管理」を選択します。

    「ログを管理」ページが表示されます。

  3. 切捨てオプションを指定して、ページ・ビュー・アクティビティ・ログを確認」を選択します。

  4. ログを切捨て」をクリックします。

  5. ログ1を切捨て」または「ログ2を切捨て」をクリックします。


参照:


開発者アクティビティ・ログのエントリの削除

開発者アクティビティ・ログには、個別の作業領域内のアプリケーションに対する変更が記録されます。1か月以上前のログ・エントリは自動的に削除されます。

開発者アクティビティ・ログのエントリを削除するには、次の手順を実行します。

  1. Oracle HTML DB管理サービスにログインします。(「Oracle HTML DB管理サービスへのログイン」を参照。)

  2. 「HTML DBサービスを管理」で、「ログを管理」を選択します。

    「ログを管理」ページが表示されます。

  3. エントリの削除オプションを指定して、開発者アクティビティ・ログを確認」を選択します。

  4. 「開発者アクティビティ・ログ」ページで、「管理」をクリックします。

  5. 削除するエントリの経過時間を指定して、「エントリを削除」をクリックします。


参照:

開発者アクティビティ・ログの詳細は、「開発者ごとおよび日ごとのアプリケーション変更の表示」を参照してください。

アクセス・カウント・ログのエントリの削除

外部アクセス・ログには、Oracle HTML DBアプリケーションから外部サイトへのアクセスが集計されます。この機能は、COUNT_CLICKプロシージャを使用して実装できます。

アクセス・カウント・ログのエントリを削除するには、次の手順を実行します。

  1. Oracle HTML DB管理サービスにログインします。(「Oracle HTML DB管理サービスへのログイン」を参照。)

  2. 「HTML DBサービスを管理」で、「ログを管理」を選択します。

    「ログを管理」ページが表示されます。

  3. 切捨てオプションを指定して、外部アクセス・カウント・ログを確認」を選択します。

  4. 「クリック・カウント・ログ」ページで、「管理」をクリックします。

  5. 削除するエントリの経過時間を指定して、「エントリを削除」をクリックします。

HTML DBメール・ログのエントリの削除

HTML DBメール・ログには、正常に送信されたメール・メッセージのメッセージ・ヘッダー情報および送信日が記録されます。

メール・ログを切り捨てるには、次の手順を実行します。

  1. Oracle HTML DB管理サービスにログインします。(「Oracle HTML DB管理サービスへのログイン」を参照。)

  2. 「HTML DBサービスを管理」で、「ログを管理」を選択します。

    「ログを管理」ページが表示されます。

  3. メール・ログを管理」を選択します。

  4. 「メール・ログを管理」ページで、「ログを切捨て」をクリックします。

セッション・ステートの管理

セッションは、ページ・ビュー間で永続性(またはステートフルな動作)を確立するために使用される論理的な構成体です。各セッションには、一意のIDが割り当てられ、HTML DBエンジンは、このセッションIDを使用して、各ページ・ビューの前後に、アプリケーションで作業中のデータ・セット(セッション・ステート)を格納および取得します。自動プロセスによって、24時間以上前のセッションが8時間ごとに消去されます。Oracle HTML DB管理者は、手動でこれらのセッションを消去することもできます。

Oracle HTML DB管理者は、「セッション・ステートの管理」ページで、セッション・ステートの統計を表示したり、セッション・ステートを消去することができます。

このセクションの内容は次のとおりです。

経過時間ごとのセッションの消去

管理者は、「セッションを消去」ページで経過時間ごとにセッションを消去できます。

特定のセッションの詳細を表示するには、次の手順を実行します。

  1. Oracle HTML DB管理サービスにログインします。(「Oracle HTML DB管理サービスへのログイン」を参照。)

  2. セッション・ステートを管理」を選択します。

  3. 経過時間ごとに古いセッションを消去」を選択します。

  4. 「セッションを消去」ページで、次の項目を指定します。

    • 消去するセッションの最大数

    • 消去するセッションの経過時間

  5. セッションの統計のレポートを表示するには、「セッションをカウント」をクリックします。

  6. 選択したセッションを消去するには、「セッションを消去」をクリックします。

消去前のセッションの詳細の表示

管理者は、セッションを消去する前に、「最近のセッション」ページで最近のセッションのリストを表示してから、特定のセッションの詳細をドリルダウンで表示できます。

経過時間ごとにセッションを消去するには、次の手順を実行します。

  1. Oracle HTML DB管理サービスにログインします。(「Oracle HTML DB管理サービスへのログイン」を参照。)

  2. セッション・ステートを管理」を選択します。

  3. 最近のセッションのレポート(ドリルダウンで詳細を表示)」を選択します。

  4. 「最近のセッション」ページでは、次の操作を実行できます。

    • セッションIDをクリックして、詳細を表示します。

    • 「セッションを消去」をクリックして、表示されたセッションを削除します。

消去前のセッションの統計の表示

管理者は、「セッション・ステートの統計」ページで、現行のセッションを消去する前に、このセッションの統計を表示できます。

セッション・ステートの統計を表示するには、次の手順を実行します。

  1. Oracle HTML DB管理サービスにログインします。(「Oracle HTML DB管理サービスへのログイン」を参照。)

  2. セッション・ステートを管理」を選択します。

  3. セッション・カウントをレポート」を選択します。

  4. セッションを消去」をクリックして、現行のセッションを削除します。

アクティビティの監視

Oracle HTML DB管理者は、「監視」ページで多くのチャートおよびレポートにアクセスして、ユーザー・アクティビティを監視できます。

ユーザー・アクティビティを監視するには、次の手順を実行します。

  1. Oracle HTML DB管理サービスにログインします。(「Oracle HTML DB管理サービスへのログイン」を参照。)

  2. 「アクティビティを監視」で、確認するチャートまたはページを選択します。

環境プリファレンスの管理

HTML DB環境プリファレンスとは、Oracle HTML DB管理者によって定義された、名前付きの置換値の組合せです。Oracle HTML DBは、これらのプリファレンスを内部的に使用して、割当てモードの判別、HTML DBエンジンにメールを送信させる構成、およびIPアドレスでのユーザー・アクセスの制限を行います。

このセクションの内容は次のとおりです。

「HTML DB環境プリファレンス」ページの表示

Oracle HTML DB環境プリファレンスにアクセスするには、次の手順を実行します。

  1. Oracle HTML DB管理サービスにログインします。(「Oracle HTML DB管理サービスへのログイン」を参照。)

  2. 「HTML DBサービスを管理」で、「環境プリファレンスを管理」を選択します。

    「HTML DB環境プリファレンス」ページが表示されます。

SERVICE_REQUEST_FLOW

SERVICE_REQUEST_FLOWは、Oracle HTML DBインスタンスの割当てステータスを判別するOracle HTML DBによって管理されるプリファレンスです。このプリファレンスは編集しないでください。

Oracle HTML DBにメールを送信させる構成

ログイン・ページ上のリンクを使用してリクエスト割当てモードを有効にしたり、ユーザーによるパスワードのリセットを許可した場合、Oracle HTML DBからメールが送信されるように構成する必要があります。Oracle HTML DBによるメールの送信を可能にするには、「環境プリファレンス」ページで多くの設定を構成する必要があります。

Oracle HTML DBからメールが送信されるように構成するには、次の手順を実行します。

  1. Oracle HTML DB管理サービスにログインします。(「Oracle HTML DB管理サービスへのログイン」を参照。)

  2. 「HTML DBサービスを管理」で、「環境プリファレンスを管理」を選択します。

    「HTML DB環境プリファレンス」ページが表示されます。次の実行時の設定を構成します。

    • DEVELOPMENT_SERVICE_URL: リクエスト割当てモードで実行している場合、リクエストの承認時にこの設定の値が電子メールで使用されます。この設定は、サービスのURLを定義します。この設定が存在しない場合、URLは環境から導出されます。

    • SMTP_HOST_ADDRESS: SMTPサーバーのサーバー・アドレスを定義します。これは、インストール時にlocalhostに設定されます。SMTPリレー用に別のサーバーを使用している場合、localhostをそのサーバーのアドレスに変更します。

    • SMTP_HOST_PORT: SMTPサーバーがメール・リクエストのためにリスニングするポートを定義します。デフォルトでは、インストール時にこの値が25に設定されます。

    • SMTP_FROM: 割当てリクエストの承認や電子メールのリセットなどの管理タスクによって電子メールが生成されたときに、送信元アドレスを定義します。

IPアドレスでのユーザー・アクセスの制限

Oracle HTML DB管理者は、RESTRICT_IP_RANGEという実行時の設定を作成することによって、Oracle HTML DBインスタンスへのユーザー・アクセスを制限できます。

IPアドレスでユーザー・アクセスを制限するには、次の手順を実行します。

  1. Oracle HTML DB管理サービスにログインします。(「Oracle HTML DB管理サービスへのログイン」を参照。)

  2. 「HTML DBサービスを管理」で、「環境プリファレンスを管理」を選択します。

    「HTML DB環境プリファレンス」ページが表示されます。

  3. 作成」をクリックします。

  4. 「実行時の設定」ページで、次の手順を実行します。

    1. 「名前」に、RESTRICT_IP_RANGEと入力します。

    2. 「値」に、IPアドレスを入力します。ワイルドカードを指定するには、アスタリスク(*)を使用します。

      • 1から4レベルのIPアドレスを入力します。次に例を示します。

        141, 141.* ...
        192.128.23.1 ...
        
        
      • IPアドレスのリストをカンマで区切って入力します。


    注意:

    ワイルドカードを使用する場合、ワイルドカード文字の後に数値を含めないでください(たとえば、138.*.41.2)。

Oracle HTML DB管理サービスへのアクセスの制限

Oracle HTML DB管理者は、DISABLE_ADMIN_LOGINという実行時の設定を作成することによって、Oracle HTML DB管理サービスへのユーザー・アクセスを制限できます。本番環境にこの設定を作成すると、未認可ユーザーによるOracle HTML DB管理サービスへのログインを防止し、ユーザー・ログイン資格証明を保護できます。

Oracle HTML DB管理サービスへのユーザー・アクセスを制限するには、次の手順を実行します。

  1. Oracle HTML DB管理サービスにログインします。(「Oracle HTML DB管理サービスへのログイン」を参照。)

  2. 「HTML DBサービスを管理」で、「環境プリファレンスを管理」を選択します。

    「HTML DB環境プリファレンス」ページが表示されます。

  3. 作成」をクリックします。

  4. 「実行時の設定」ページで、次の手順を実行します。

    1. 「名前」に、DISABLE_ADMIN_LOGINと入力します。

    2. 「値」に、大文字でYESと入力します。

この値を設定してログアウトすると、いずれのユーザーもOracle HTML DB管理サービスへのログインが制限されます。

この設定を戻すには、HTML DBエンジン・スキーマとしてSQL*Plusに接続して、次のコマンドを実行します。

UPDATE WWV_FLOW_PLATFORM_PREFS set value = 'NO' WHERE name = 'DISABLE_ADMIN_LOGIN'
   /
commit
   /

Oracle HTML DB内部アプリケーションへのアクセスの制限

Oracle HTML DB管理者は、DISABLE_WORKSPACE_LOGINという実行時の設定を作成することによって、Oracle HTML DB内部アプリケーションへのユーザー・アクセスを制限できます。本番環境にこの設定を作成すると、未認可ユーザーによる内部作業領域でのアプリケーション(Application Builder、SQL WorkshopおよびData Workshop)の実行を防止し、ログイン資格証明を保護できます。この機能を使用する管理者は、Oracle HTML DB管理サービスへのユーザー・アクセスを制限することも検討する必要があります。

内部作業領域へのユーザー・アクセスを制限するには、次の手順を実行します。

  1. Oracle HTML DB管理サービスにログインします。(「Oracle HTML DB管理サービスへのログイン」を参照。)

  2. 「HTML DBサービスを管理」で、「環境プリファレンスを管理」を選択します。

    「HTML DB環境プリファレンス」ページが表示されます。

  3. 作成」をクリックします。

  4. 「実行時の設定」ページで、次の手順を実行します。

    1. 「名前」に、DISABLE_WORKSPACE_LOGINと入力します。

    2. 「値」に、大文字でYESと入力します。

この値を設定してログアウトすると、いずれのユーザーも内部作業領域へのログインが制限されます。

この制限を戻すには、Oracle HTML DB管理サービスにログインして、実行時の設定DISABLE_WORKSPACE_LOGINを削除するか、または設定の値をNOに変更します。

アプリケーションのビルド・ステータスの管理

すべてのOracle HTML DBアプリケーションには、ビルド・ステータスというアプリケーション・レベル属性があります。この属性を使用して、他の開発者によるアプリケーションの変更を防止できます。ビルド・ステータスには、次の2つの設定値があります。

ビルド・ステータスを「アプリケーションの実行のみ」に設定すると、他の開発者によるアプリケーションの変更を効率的に防止できます。ビルド・ステータスは、次の方法で変更できます。

あるOracle HTML DBインスタンスから別のOracle HTML DBインスタンスへアプリケーションを配置するには、次の3段階の手順を実行します。

  1. Oracle HTML DB開発インスタンスから、アプリケーションおよびすべての関連ファイルをエクスポートします。

  2. エクスポートされたファイルをターゲットのOracle HTML DBインスタンスにインポートします。

  3. エクスポートされたファイルをエクスポート・リポジトリからインストールします。

手順1と2の間に、ビルド・ステータスを「アプリケーションの実行のみ」に設定することもできます。配置中にビルド・ステータスを「アプリケーションの実行のみ」に設定した場合、Oracle HTML DB管理サービスでアプリケーションの実行のみを行うことができます。

配置中に設定されたビルド・ステータスを変更するには、次の手順を実行します。

  1. Oracle HTML DB管理サービスにログインします。(「Oracle HTML DB管理サービスへのログイン」を参照。)

  2. 「アプリケーションを管理」で、「ビルド・ステータスを管理」を選択します。

  3. 「ビルド・ステータス」リスト、「作業領域」リストおよび「アプリケーション」リストで適切な値を選択し、「実行」をクリックして、アプリケーションを検索します。

  4. 該当するアプリケーションの横にある「編集」アイコンをクリックします。

    「ビルド・ステータスを編集」ページが表示されます。

  5. 代替のビルド・ステータスを選択して、「変更を適用」をクリックします。

電子メールの管理

Oracle HTML DB管理者は、HTML DBメール・キューおよびHTML DBメール・ログにアクセスして、アプリケーションから送信された電子メールを管理できます。

このセクションの内容は次のとおりです。

メール・キューの表示

Oracle HTML DB管理者は、「メール・キューを管理」ページを使用して、メール・キュー内の電子メール・メッセージを監視できます。

メール・キュー内のメッセージを監視するには、次の手順を実行します。

  1. Oracle HTML DB管理サービスにログインします。(「Oracle HTML DB管理サービスへのログイン」を参照。)

  2. 「HTML DBサービスを管理」で、「メール・キューを管理」を選択します。

    「メール・キュー」ページが表示されます。

  3. 電子メール・メッセージを送信するには、送信するメッセージを選択して、「すべてのメールを送信」をクリックします。

  4. 電子メール・メッセージを削除するには、削除するメッセージを選択して、「削除」をクリックします。

HTML DBメール・ログの表示

HTML DBメール・ログには、正常に送信されたメール・メッセージのメッセージ・ヘッダー情報および送信日が記録されます。

メール・ログを表示するには、次の手順を実行します。

  1. Oracle HTML DB管理サービスにログインします。(「Oracle HTML DB管理サービスへのログイン」を参照。)

  2. 「HTML DBサービスを管理」で、「ログを管理」を選択します。

    「ログを管理」ページが表示されます。

  3. メール・ログを管理」を選択します。


ヒント:

メール・ログのエントリを削除するには、「ログを切捨て」をクリックします。

サイト固有のタスク・リストの作成

「作業領域ホーム」ページおよび「作業領域ログイン」ページで、サイト固有のタスクというリンクのリストを作成できます。Oracle HTML DBインスタンスにこれらのタスク・リストを含めるには、Oracle HTML DB管理者が「サイト固有のタスク」ページでそのタスクを作成する必要があります。

このセクションの内容は次のとおりです。

新しいタスクの追加

サイト固有のタスク・リストに新しいタスクを追加するには、次の手順を実行します。

  1. Oracle HTML DB管理サービスにログインします。(「Oracle HTML DB管理サービスへのログイン」を参照。)

  2. 「HTML DBサービスを管理」で、「サイト固有のタスク・リストを管理」を選択します。

    「サイト固有のタスク」ページが表示されます。

  3. 作成」をクリックして、新しいリンクを作成します。

  4. 「サイト固有のタスク」ページでは、次の操作を実行できます。

    1. 「表示順序」に、新しいタスクのリスト内での相対順序を指定します。

    2. 「表示位置」に、タスクを表示させるページ(「作業領域ログイン」ページまたは「作業領域ホーム」ページ)を指定します。

    3. 「タスク名」に、新しいタスクの名前を入力します。

    4. 「タスク・リンク」に、f?p構文を使用して新しいタスクのリンク・ターゲットを入力します。

既存のタスクの編集

既存のタスクを編集するには、次の手順を実行します。

  1. Oracle HTML DB管理サービスにログインします。(「Oracle HTML DB管理サービスへのログイン」を参照。)

  2. 「HTML DBサービスを管理」で、「サイト固有のタスク・リストを管理」を選択します。

    「サイト固有のタスク」ページが表示されます。

  3. 該当するリンクの横にある「編集」アイコンをクリックします。

  4. 「サイト固有のタスク」ページで、該当する属性を編集します。

  5. 変更を適用」をクリックします。

タスクの削除

既存のタスクを削除するには、次の手順を実行します。

  1. Oracle HTML DB管理サービスにログインします。(「Oracle HTML DB管理サービスへのログイン」を参照。)

  2. 「HTML DBサービスを管理」で、「サイト固有のタスク・リストを管理」を選択します。

    「サイト固有のタスク」ページが表示されます。

  3. 該当するリンクの横にある「編集」アイコンをクリックします。

  4. 削除」をクリックします。