このマニュアルでは、Oracle HTML DBリリース1.6をインストールおよび構成する方法について説明します。
ここでは、次の項目について説明します。
このマニュアルは、Oracle HTML DBをインストールする必要があるすべてのユーザーを対象としています。
このマニュアルを使用するには、Oracleデータベースをインストールしたコンピュータの管理権限を持ち、オブジェクト・リレーショナル・データベースの管理の概念を理解している必要があります。
オラクル社は、障害のあるお客様にもオラクル社の製品、サービスおよびサポート・ドキュメントを簡単にご利用いただけることを目標としています。オラクル社のドキュメントには、ユーザーが障害支援技術を使用して情報を利用できる機能が組み込まれています。HTML形式のドキュメントで用意されており、障害のあるお客様が簡単にアクセスできるようにマークアップされています。標準規格は改善されつつあります。オラクル社はドキュメントをすべてのお客様がご利用できるように、市場をリードする他の技術ベンダーと積極的に連携して技術的な問題に対応しています。オラクル社のアクセシビリティについての詳細情報は、Oracle Accessibility ProgramのWebサイトhttp://www.oracle.com/accessibility/を参照してください。
ドキュメント内のサンプル・コードのアクセシビリティについて
JAWS(Windowsのスクリーン・リーダー)は、ドキュメント内のサンプル・コードを正確に読めない場合があります。コード表記規則では閉じ括弧だけを行に記述する必要があります。しかしJAWSは括弧だけの行を読まない場合があります。
外部Webサイトのドキュメントのアクセシビリティについて
このドキュメントにはオラクル社およびその関連会社が所有または管理しないWebサイトへのリンクが含まれている場合があります。オラクル社およびその関連会社は、それらのWebサイトのアクセシビリティに関しての評価や言及は行っておりません。
このマニュアルの構成は次のとおりです。
Oracle HTML DBのインストールの概要を示し、インストール前に考慮する問題について説明します。
Oracle HTML DBをインストールするための要件について説明します。
Oracle HTML DBリリース1.6をインストールする方法について説明します。
第4章「Oracle HTML DBのインストール後のタスク」
ソフトウェアのインストール後に実行する必要があるタスクについて説明します。
付録A「Oracle HTML DBのトラブルシューティング」
インストールの問題のトラブルシューティングに関する情報を示します。
詳細は、次のOracleリソースを参照してください。
ご使用のオペレーティング・システム環境の『Oracle Databaseリリース・ノート』
ご使用のオペレーティング・システム環境の『Oracle Databaseインストレーション・ガイド』
『Oracle Database概要』
『Oracle HTTP Server管理者ガイド』
『Oracle9i Application Server管理者ガイド』
『Oracle HTML DBユーザーズ・ガイド』
『Oracle HTML DB 2日で開発者』
Oracleエラー・メッセージの詳細は、『Oracle Databaseエラー・メッセージ』を参照してください。Oracleエラー・メッセージのドキュメントは、HTML版のみが存在します。OracleドキュメントCDを使用する場合は、エラー・メッセージを範囲ごとに参照できます。特定の範囲のページを表示したら、ブラウザの「このページの検索」機能を使用して特定のメッセージを検索できます。インターネットに接続できる場合、Oracleオンライン・ドキュメントのエラー・メッセージ検索機能を使用して特定のエラー・メッセージを検索できます。
このマニュアルに記載している多くの例は、「基本インストール」オプションを選択してOracleデータベースをインストールした際にデフォルトでインストールされるサンプル・スキーマを使用しています。これらのスキーマがどのように作成されているか、およびその使用方法については、『Oracle Databaseサンプル・スキーマ』を参照してください。
リリース・ノート、インストール関連ドキュメント、ホワイト・ペーパーまたはその他の関連ドキュメントは、OTN-J(Oracle Technology Network Japan)から、無償でダウンロードできます。OTN-Jを使用するには、オンラインでの登録が必要です。登録は、次のWebサイトから無償で行えます。
http://otn.oracle.co.jp/membership/
すでにOTN-Jのユーザー名およびパスワードを取得している場合は、次のURLでOTN-J Webサイトのドキュメントのセクションに直接接続できます。
http://otn.oracle.co.jp/document/
このセクションでは、このマニュアルの本文およびコード例で使用される表記規則について説明します。このセクションの内容は次のとおりです。
本文の表記規則
本文では、特定の項目が一目でわかるように、次の表記規則を使用します。次の表に、その規則と使用例を示します。
規則 | 意味 | 例 |
---|---|---|
太字 | 太字は、本文中で定義されている用語および用語集に記載されている用語を示します。 | この句を指定すると、索引構成表が作成されます。 |
固定幅フォントの大文字
|
固定幅フォントの大文字は、システム指定の要素を示します。このような要素には、パラメータ、権限、データ型、Recovery Managerキーワード、SQLキーワード、SQL*Plusまたはユーティリティ・コマンド、パッケージおよびメソッドがあります。また、システム指定の列名、データベース・オブジェクト、データベース構造、ユーザー名およびロールも含まれます。 | NUMBER 列に対してのみ、この句を指定できます。
|
固定幅フォントの小文字
|
固定幅フォントの小文字は、実行可能プログラム、ファイル名、ディレクトリ名およびユーザーが指定する要素のサンプルを示します。このような要素には、コンピュータ名およびデータベース名、ネット・サービス名および接続識別子があります。また、ユーザーが指定するデータベース・オブジェクトとデータベース構造、列名、パッケージとクラス、ユーザー名とロール、プログラム・ユニットおよびパラメータ値も含まれます。
注意: プログラム要素には、大文字と小文字を組み合せて使用するものもあります。これらの要素は、記載されているとおりに入力してください。 |
sqlplus と入力し、SQL*Plusをオープンします。
パスワードは、 データ・ファイルおよび制御ファイルを
|
固定幅フォントの小文字のイタリック
|
固定幅フォントの小文字のイタリックは、プレースホルダまたは変数を示します。 | parallel_clause を指定できます。
|
コード例の表記規則
コード例は、SQL、PL/SQL、SQL*Plusまたは他のコマンドライン文の例です。次のように固定幅フォントで表示され、通常のテキストと区別されます。
SELECT username FROM dba_users WHERE username = 'MIGRATE';
次の表に、コード例で使用される表記規則とその使用例を示します。
規則 | 意味 | 例 |
---|---|---|
[ ] |
大カッコで囲まれた文字列はオプションです。 |
DECIMAL (digits [ , precision ]) |
{ } |
中カッコは項目のグループ化に使用します。 |
{ENABLE | DISABLE} |
| |
縦線は、2つのオプションのいずれかを選択することを表します。 |
{ENABLE | DISABLE} [COMPRESS | NOCOMPRESS] |
... |
省略記号は、構文の説明の一部が繰り返されることを意味します。
また、省略記号はコード例またはテキストの一部が省略されていることを意味します。 |
CREATE TABLE ... AS subquery; SELECT col1, col2, ... , coln FROM employees; |
その他の記号 | 大カッコ([ ])、中カッコ({ })、縦線(|)および省略記号(...)以外の記号は、記載されているとおりに入力する必要があります。 |
|
イタリック体
|
イタリック体は、特定の値を指定する必要があるプレースホルダや変数を示します。 |
CONNECT SYSTEM/system_password DB_NAME = database_name |
大文字 |
大文字は、システム指定の要素を示します。これらの要素は、ユーザー定義の要素と区別するために大文字で示されます。大カッコ内にないかぎり、表示されているとおりの順序および綴りで入力します。大/小文字が区別されないため、大文字でも小文字でも入力できます。 |
SELECT last_name, employee_id FROM employees; SELECT * FROM USER_TABLES; DROP TABLE hr.employees; |
小文字 |
小文字は、ユーザー指定のプログラム要素を示します。たとえば、表名、列名またはファイル名などです。
注意: プログラム要素には、大文字と小文字を組み合せて使用するものもあります。これらの要素は、記載されているとおりに入力してください。 |
SELECT last_name, employee_id FROM employees; sqlplus hr/hr CREATE USER mjones IDENTIFIED BY ty3MU9; |
Microsoft Windowsオペレーティング・システム環境での表記規則
次の表に、Microsoft Windowsオペレーティング・システム環境での表記規則とその使用例を示します。
規則 | 意味 | 例 |
---|---|---|
ファイル名およびディレクトリ名 | ファイル名およびディレクトリ名は、大/小文字が区別されません。特殊文字の左山カッコ(<)、右山カッコ(>)、コロン(:)、二重引用符(")、スラッシュ(/)、縦線(|)およびハイフン(-)は使用できません。円記号(\)は、引用符で囲まれている場合でも、要素のセパレータとして処理されます。Windowsでは、ファイル名が\\で始まる場合、汎用命名規則が使用されていると解釈されます。 | c:\winnt"\"system32はC:\WINNT\SYSTEM32と同じです。 |
Windowsコマンド・プロンプト
|
Windowsコマンド・プロンプトには、カレント・ディレクトリが表示されます。コマンド・プロンプトのエスケープ文字はカレット(^)です。プロンプトは作業中のサブディレクトリを示します。このマニュアルでは、コマンド・プロンプトと呼びます。 |
C:\oracle\oradata> |
特殊文字 | Windowsコマンド・プロンプトで二重引用符(")のエスケープ文字として円記号(\)が必要な場合があります。丸カッコおよび一重引用符(')にはエスケープ文字は必要ありません。エスケープ文字および特殊文字の詳細は、Windowsオペレーティング・システムのドキュメントを参照してください。 |
C:\> exp HR/HR TABLES=emp QUERY=\"WHERE job='REP'\" |
HOME_NAME
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Oracleホームの名前を表します。ホーム名には、英数字で16文字まで使用できます。ホーム名に使用可能な特殊文字は、アンダースコアのみです。 |
C:\> net start OracleHOME_NAMETNSListener
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ORACLE_HOME およびORACLE_BASE
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Oracle8iより前のリリースでは、Oracleコンポーネントをインストールすると、すべてのサブディレクトリが最上位のORACLE_HOME の直下に置かれました。Windows NTの場合、デフォルトの位置はC:\orant です。
このリリースは、Optimal Flexible Architecture(OFA)のガイドラインに準拠しています。 このマニュアルに示すディレクトリ・パスの例は、すべてOFAの表記規則に準拠しています。 |
ORACLE_BASE \ ORACLE_HOME \rdbms\admin ディレクトリへ移動します。
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