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Oracle® Transparent Gateway for Microsoft SQL Server管理者ガイド
10gリリース1(10.1) for Microsoft Windows

部品番号: B13886-01
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異機種間サービス初期化パラメータ

init.oraファイルのOracleデータベース・サーバー初期化パラメータは、異機種間サービス(HS)初期化パラメータとは違います。HSパラメータは、エージェント固有のメカニズムを使用して初期化パラメータ・ファイルに設定するか、DBMS_HSパッケージを使用してOracleデータ・ディクショナリに設定します。

この付録では、次の異機種間サービス初期化パラメータについて説明します。

HS初期化パラメータ・ファイルは、ゲートウェイの起動時に使用できる必要があります。インストール時に、次のデフォルトのHS初期化パラメータ・ファイルが作成されます。

%ORACLE_HOME%¥tg4msql¥admin¥inittg4msql.ora

%ORACLE_HOME%は、ゲートウェイがインストールされているディレクトリです。

HS初期化パラメータ・ファイルの構文

初期化パラメータ・ファイルの構文は次のとおりです。

  1. ファイルは一連のコマンドで構成されています。

  2. 各コマンドは、個別の行で始まる必要があります。

  3. 行の終わりは、コマンド終端文字で認識されます(円記号でエスケープされない場合)。

  4. 各コマンドの形式は、次のいずれかになります。

    1. <param> = <value>

    2. set <param> = <value>

    3. private <param> = <value>

    4. set private <param> = <value>

    各要素の説明:

    <param>は初期化パラメータの名前です。

    <value>は初期化パラメータの値です。

    setおよびprivateはキーワードです。

  5. キーワードのsetおよびprivateは予約語です。どちらも初期化パラメータの名前として使用できません。setキーワードは、初期化パラメータがエージェントに環境変数として設定されることを示します。privateキーワードは、初期化パラメータがエージェントに対してプライベートであり、サーバーにアップロードされないことを示します。大部分の初期化パラメータはプライベートではありません。ただし、パスワードなど機密情報を初期化パラメータ・ファイルに格納している場合は、サーバーにアップロードされないようにする必要があります。これは、初期化パラメータとその値がアップロード時に暗号化されていないためです。これらの初期化パラメータをプライベートにし、アップロードされないようにします。

  6. 初期化パラメータの名前は、文字で始まる文字列で、文字、数字およびアンダースコアが使用できます。初期化パラメータの名前では大/小文字が区別されます。

  7. 初期化パラメータの値は、次のいずれかになります。

    1. 円記号、空白、二重引用符(")が含まれない文字列。

    2. 二重引用符で始まり、二重引用符で終わる引用符付き文字列。引用符付き文字列内では、次の文字列が使用できます。

      • 円記号(¥)はエスケープ文字です。

      • ¥nは新しい行を挿入します。

      • ¥tはタブを挿入します。

      • ¥"は二重引用符を挿入します。

      • ¥¥は円記号を挿入します。

      行末の円記号は、文字列が次の行に続くことを示します。その他の文字の前に円記号を付けると、その円記号は無視されます。

初期化パラメータ・ファイルに構文エラーがあると、設定はすべて無効です。

HS_FDS_CONNECT_INFO

デフォルト値: なし

値の範囲: なし

Microsoft SQL Serverデータベースに接続するために必要な情報を指定します。

このパラメータは、必須パラメータです。形式は次のとおりです。

HS_FDS_CONNECT_INFO=server_name.database_name

変数の説明:

database_nameのみを指定し、server_nameを省略すると(ただしピリオドを含む)、ゲートウェイでは、次のWindows NTレジストリのサブツリーを使用して、server_nameを特定します。

HKEY_LOCAL_MACHINE¥
SOFTWARE¥
Microsoft¥
MSSQLServer¥
Client¥
ConnectTo

HS_FDS_DEFAULT_OWNER

デフォルト値: なし

値の範囲: 任意の値

表の所有者の名前。所有者がSQL文に指定されていない場合に、Microsoft SQL Serverの表に対して使用されます。


注意:

このパラメータが指定されず、所有者がSQL文に明示的に指定されていない場合、Oracleユーザーのユーザー名またはデータベース・リンクの作成時に指定されたユーザー名が使用されます。


HS_FDS_PROC_IS_FUNC

デフォルト値: FALSE

値の範囲: TRUE、FALSE

関数からの戻り値を使用できるようにします。デフォルトでは、すべてのストアド・プロシージャおよび関数は、ユーザーに戻り値を返しません。


注意:

この初期化パラメータを設定する場合、すべての既存のストアド・プロシージャについて、戻り値を処理するようにプロシージャ実行文の構文を変更する必要があります。


HS_FDS_RECOVERY_ACCOUNT

デフォルト値: RECOVER

値の範囲: 任意の有効なユーザーID

コミット確認トランザクション・モデルに使用するリカバリ・アカウントの名前を指定します。ユーザー名とパスワードを持つアカウントをMicrosoft SQL Serverで設定する必要があります。コミット確認モデルの詳細は、HS_FDS_TRANSACTION_MODELパラメータを参照してください。

HS_FDS_RECOVERY_PWD

デフォルト値: RECOVER

値の範囲: 任意の有効なパスワード

Microsoft SQL Serverで設定されたコミット確認トランザクション・モデルに使用するリカバリ・アカウントのパスワードを指定します。コミット確認モデルの詳細は、HS_FDS_TRANSACTION_MODELパラメータを参照してください。

HS_FDS_RESULTSET_SUPPORT

デフォルト値: FALSE

値の範囲: TRUE、FALSE

ストアド・プロシージャから返される結果セットを使用できるようにします。デフォルトでは、すべてのストアド・プロシージャは、ユーザーに結果セットを返しません。


注意:

この初期化パラメータを設定する場合、次の作業をする必要があります。

  • すべての既存のストアド・プロシージャについて、結果セットを処理するようにプロシージャ実行文の構文を変更します。

  • 異機種間サービスのシーケンシャル・モードで作業します。


HS_FDS_TRACE_LEVEL

デフォルト値: OFF

値の範囲: OFF、ON

ゲートウェイ接続に対するエラー・トレースをオンにするかオフにするかを指定します。

次の値が有効です。

HS_FDS_TRANSACTION_LOG

デフォルト値: HS_TRANSACTION_LOG

値の範囲: 任意の有効な表名

トランザクションのロギング用にMicrosoft SQL Serverデータベースに作成された表の名前を指定します。トランザクション・モデルの詳細は、HS_FDS_TRANSACTION_MODELパラメータを参照してください。

HS_FDS_TRANSACTION_MODEL

デフォルト値: COMMIT_CONFIRM

値の範囲: COMMIT_CONFIRM、READ_ONLY、SINGLE_SITEまたはTWO_PHASE_COMMIT

Microsoft SQL Serverデータベースがトランザクションによって更新される際に使用されるトランザクション・モデルのタイプを指定します。

次の値が有効です。


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