Oracle Database Clientインストレーション・ガイド 10gリリース2(10.2)for AIX 5L Based Systems(64-bit) B25041-02 |
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この章では、ソフトウェアのインストール後にインストール後の作業を完了する方法について説明します。この章の内容は、次のとおりです。
「インストール後の必須作業」で説明する作業は、必ず実行してください。どのインストール・タイプの場合も、「インストール後の推奨作業」で説明する作業を実行することをお薦めします。
「インストール後の製品固有の必須作業」で説明する製品のいずれかをインストールしており、使用する予定の場合は、製品固有の項で説明する作業を実行する必要があります。
インストールの完了後は、ここで説明する各作業を実行する必要があります。
OracleMetalinkのWebサイトで、インストールに必要なパッチを確認します。
必要なパッチをダウンロードする手順は、次のとおりです。
http://metalink.oracle.com
Oracle Enterprise ManagerのDatabase ControlまたはGrid Controlを使用して、Oracle Database 10gデータベースを管理するのみでなく、Oracle Enterprise ManagerのJava Consoleを使用して、このリリースまたは以前のリリースのデータベースを管理できます。Java Consoleは、「管理者」インストール・タイプを選択するとインストールされます。
Java Consoleを起動する手順は、次のとおりです。
LIBPATH
を、次の値に設定します。$ORACLE_HOME/lib32:$ORACLE_HOME/lib:
$LIBPATH
$ $ORACLE_HOME/bin/oemapp console
Oracle Enterprise Manager Java Consoleを使用してデータベースを管理している場合、リポジトリを作成してそのリポジトリ・ユーザーに次の権限を付与します。
CREATE CLUSTER CREATE DATABASE LINK CREATE SEQUENCE ALTER SESSION CREATE SYNONYM CREATE TABLE CREATE VIEW
リポジトリ・ユーザーを作成して権限を付与するには、次の手順を実行します。
NORMAL
ロールを持つユーザーとしてデータベースに接続します。
「作成」ウィンドウが表示されます。
「ユーザーの作成」プロパティ・シートが表示されます。
OEM_REPOSITORY
、一時表領域としてTEMP
を選択します。
CONNECT
およびSELECT_CATALOG_ROLE
ロールを付与します。
CREATE TRIGGER CREATE PROCEDURE EXECUTE ANY PROCEDURE CREATE TYPE EXECUTE ANY TYPE SELECT ANY TABLE CREATE CLUSTER CREATE DATABASE LINK CREATE SEQUENCE ALTER SESSION CREATE SYNONYM CREATE TABLE CREATE VIEW
OEM_REPOSITORY
およびTEMP
に対して「無制限」を指定します。
Instant Clientを更新する手順は、次のとおりです。
ファイルを別のディレクトリに格納(および以前のファイルを削除)する場合、必ずPATH
環境変数の設定を更新して新しい格納場所を反映させてください。
「InstantClient」インストール・タイプをインストールした場合は、動的にリンクされるクライアント・アプリケーションからデータベースに接続できるように、ユーザーの環境を次の手順で構成できます。
/u01/app/oracle/product/10.2.0/client_1
必要な環境変数は LIBPATH
です。
インストールの完了後は、次のセクションで説明する各作業を実行することをお薦めします。
Instant Clientをインストールすると、Instant ClientライブラリがORACLE_HOME
ディレクトリにインストールされ、Instant Client Light固有のライブラリがORACLE_HOME/light
ディレクトリにインストールされます。 Instant Client Lightを構成するには、ORACLE_HOME/libociei.so
ファイルをORACLE_HOME/light/libociicus.so
ファイルに置き換える必要があります。
ライブラリ・ファイルを置き換えた後、Instant Client共有ライブラリ・ファイルの場所を指すようにLIBPATH
環境変数を設定する必要があります。次に例を示します。
$ORACLE_HOME
インストールの完了後に、root.sh
スクリプトのバックアップを作成することをお薦めします。他の製品を同じOracleホーム・ディレクトリにインストールすると、Oracle Universal Installerにより、インストール中に既存のroot.sh
スクリプトの内容が更新されます。オリジナルのroot.sh
スクリプトに含まれていた情報が必要な場合は、バックアップのroot.sh
ファイルからリカバリできます。
Instant Client(Instant Client Lightを含む)をOracle Databaseに接続する前に、LD_LIBRARY_PATH
環境変数により、Instant Clientライブラリが格納されたディレクトリが指定されていることを確認してください。このディレクトリは、インストール時に指定したORACLE_HOME
ディレクトリです。
たとえば、Instant ClientまたはInstant Client Light(Instant Client Lightを構成した場合)の共有ライブラリは、次のディレクトリに格納されています。
/u01/app/oracle/product/10.2.0/client_1
LD_LIBRARY_PATH
環境変数をチェックした後、次のいずれかの方法を使用して、クライアント・アプリケーションに関するOracle Database接続情報を指定できます。
Instant Clientのtnsnames
設定を構成することなく、クライアント・アプリケーションから直接Oracle Databaseに対する接続アドレスを指定できます。この方法は、tnsnames.ora
ファイルを作成および管理する必要がないという点で便利です。ただし、アプリケーション・ユーザーは、アプリケーションにログインするときにホスト名およびポート番号を指定する必要があります。
たとえば、クライアント・マシン上でSQL*Plusを実行しており、ホスト名がshobeen、ポート番号が1521のサーバーに置かれたsales_usデータベースに接続するとします。SQL*Plusをコマンドラインから起動する場合、次のようにログインできます。
Enter user-name: system@admin@//shobeen:1521/sales_us
同様に、アプリケーション・コードでOracle Call Interfaceネット・ネーミング・メソッドを使用して、Instant ClientとOracle Databaseの接続を作成できます。たとえば、OCIServerAttach()
コール内の次の形式により、接続情報を指定します。
//host[:port][/service_name]
次に例を示します。
//shobeen:1521/sales_us
"(DESCRIPTION=(ADDRESS=(PROTOCOL=tcp) (HOST=shobeen) (PORT=1521)) (CONNECT_DATA=(SERVICE_NAME=sales_us)))"
デフォルトでは、Instant Clientをインストールする場合、Oracle Universal Installerでは、サンプルのtnsnames.ora
ファイルも、通常このファイルの作成に使用されるOracle Net Configuration Assistantユーティリティも含められません。ただし、ユーザーが実際のホスト名およびポート番号を指定しなくてもすむようにするには、tnsnames.ora
ファイルを使用してクライアントとOracle Databaseの接続を設定することを考慮します。
別のOracleインストールからこのファイルをコピーして変更することによって、tnsnames.ora
ファイルを手動で作成するか、またはOracle Net Configuration Assistantを使用して、このファイルを自動的に作成および管理できます。
Oracle Net Configuration Assistantをインストールする手順は、次のとおりです。
各クライアント・コンピュータ上で、次のいずれかの設定を構成します。
TNS_ADMIN
環境変数を設定し、tnsnames.ora
ファイルの名前と位置を指定します。
tnsnames.ora
ファイルを$ORACLE_HOME
/network/admin
ディレクトリに格納し、ORACLE_HOME
環境がこのOracleホームに設定されていることを確認します。 接続文字列を空の接続文字列("")に設定してから、TWO_TASK
環境変数を次のいずれかの値に設定できます。
tnsnames.ora
エントリ。さらに、TNS_ADMIN
をtnsnames.ora
の場所に設定します。
tnsnames.ora
エントリ。さらに、次のようにします。
この方法により、アプリケーションは、アプリケーション・コード自体が空の接続文字列を使用する場合に、接続文字列を内部的に指定できます。空の接続文字列のメリットは、アプリケーション自体がtnsnames.ora
エントリを指定する必要がないという点です。 かわりに、ユーザーがアプリケーションを起動した場合、データベースの場所は、スクリプトまたは環境、つまりTWO_TASK
環境変数をどこに設定したかによって決定されます。空の文字列を使用するデメリットは、アプリケーションがデータベースに接続するためにこの追加情報を構成する必要があるという点です。
ユーザー・アカウントの追加設定の詳細は、『Oracle Database管理者リファレンスfor UNIX Systems』を参照してください。
NLS_LANG
は、Oracleソフトウェアのロケール動作を指定する環境変数です。この変数により、クライアント・アプリケーションおよびデータベース・サーバーで使用される言語および地域が設定されます。 また、クライアントのキャラクタ・セットも設定されます。これは、SQL*PlusなどのOracleクライアント・プログラムにより入力または表示されるデータのキャラクタ・セットです。
クライアント静的ライブラリ(libclntst10.a
)は、インストール時には生成されません。アプリケーションをクライアント静的ライブラリにリンクする場合は、最初に次の手順で生成する必要があります。
oracle
に切り替えます。
$ $ORACLE_HOME/bin/genclntst
ここでは、該当する製品をインストールして使用する場合に実行する必要のある、プラットフォーム固有のインストール後の作業について説明します。
このシステムに以前のリリースのOracleソフトウェアがインストールされている場合、以前のリリースのOracle Net tnsnames.ora
構成ファイルの情報を、対応する新しいリリースのファイルにコピーできます。
必要な場合は、追加データベース・インスタンスの接続情報を新規ファイルに追加することもできます。
この項では、Oracleプリコンパイラに関するインストール後の作業について説明します。
PATH環境変数の設定に、Cコンパイラの実行可能ファイルを含むディレクトリが指定されていることを確認します。
表4-1に、デフォルト・ディレクトリおよび該当するコンパイラのパス設定確認コマンドを示します。
パス | コマンド |
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PATH環境変数の設定に、FORTRANコンパイラの実行可能ファイルを含むディレクトリが指定されていることを確認します。パス設定を確認するには、which
xlf
コマンドを使用します。FORTRAN実行可能ファイルのパスは/usr/bin
です。
次の各項では、SQL*Module for Adaに関するインストール後の作業について説明します。
PATH環境変数の設定に、Adaコンパイラの実行可能ファイルを含むディレクトリが指定されていることを確認します。Ada実行可能ファイルのパスを表示するには、次のコマンドを入力します。
$ which ada
Ada実行可能ファイルのデフォルト・ディレクトリは、/usr/lpp/powerada/ada95/bin
です。
OC Systems PowerAda 5.3コンパイラ構成ファイルが構成されていることを確認します。ファイルはPowerAdaのインストール・ディレクトリにあります。使用するシェルに応じて次のファイルを確認してください。
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