Oracle Database Clientクイック・インストレーション・ガイド 10gリリース2(10.2)for AIX 5L Based Systems(64-bit) B25042-02 |
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10gリリース2(10.2) for AIX 5L Based Systems(64-bit)
部品番号: B25042-02
原典情報: B19078-02 Oracle Database Client Quick Installation Guide 10g Release 2 (10.2) for AIX 5L Based Systems (64-Bit)
2006年3月
このマニュアルでは、Oracle Database Client 10g for AIX 5L Based Systems(64-bit)に含まれている製品をすばやくインストールする方法を説明します。内容は、次のとおりです。
このマニュアルでは、OracleソフトウェアがインストールされていないシステムにOracle Database Clientをデフォルトでインストールする方法を説明します。次のインストール・タイプのインストール方法を説明します。
このマニュアルでは、「カスタム」インストール・タイプについては説明しません。
Oracle Database Clientのインストールの詳細は、『Oracle Database Clientインストレーション・ガイドfor AIX 5L Based Systems(64-bit)』を参照してください。
このマニュアルは、製品ディスクに含まれています。アクセスするには、Webブラウザで、インストール媒体のトップレベル・ディレクトリ内にあるwelcome.htm
ファイルを開き、次に「ドキュメント」タブを開きます。
Oracle Database Clientをインストールする前に、root
ユーザーとしていくつかのタスクを実行する必要があります。root
ユーザーとしてログインするには、次の手順の1つを実行します。
xterm
)など、ローカル・ターミナル・セッションを開始します。
$ xhost fully_qualified_remote_host_name
例:
$ xhost somehost.us.acme.com
ssh
、rlogin
またはtelnet
コマンドを次のように使用して、ソフトウェアをインストールするシステムに接続します。
$ telnet fully_qualified_remote_host_name
root
ユーザーとしてログインしていない場合は、次のコマンドを入力して、ユーザーをroot
に切り替えます。
$ su - root password: #
システムは、少なくとも次のハードウェア要件を満たしている必要があります。
RAM | スワップ領域 |
---|---|
最大256MB |
RAMのサイズの3倍 |
257〜512MB |
RAMのサイズの2倍 |
513〜726MB |
RAMのサイズの1.5倍 |
727MB以上 |
RAMのサイズの0.75倍 |
TEMP
領域の最小値は、115MBです。/tmp
ディレクトリの最小ディスク領域要件は、選択したインストール・タイプによって異なります。次の表に、インストール・タイプごとの/tmp
ディレクトリの最小ディスク領域要件を示します。クライアント・インストール・タイプ |
/tmp ディレクトリに必要なディスク領域(MB) |
---|---|
Instant |
120 |
管理者 |
835 |
ランタイム |
470 |
カスタム(すべてのコンポーネントを選択した場合) |
765 |
システムがこれらの要件を満たしていることを確認するには、次の手順を実行します。
# /usr/sbin/lsattr -E -l sys0 -a realmem
システムにインストールされている物理的なRAMのサイズが指定した値未満の場合は、追加のメモリーをインストールしてから続行してください。
# /usr/sbin/lsps -a
追加のスワップ領域の構成方法は、必要に応じてご使用のオペレーティング・システムのマニュアルを参照してください。
/tmp
ディレクトリ内の空きディスク領域の量を調べるには、次のコマンドを入力します。
# df -k /tmp
/tmp
ディレクトリで使用できるディスク領域が400MB未満の場合は、次の手順の1つを実行します。
# df -k
このコマンドにより、マウントされている全ファイル・システムのディスク領域の使用量が表示されます。ディスク領域が十分にあるファイル・システムを特定する必要があります。
次の表に、ソフトウェア・ファイルのおおよそのディスク領域要件をインストール・タイプごとに示します。
インストール・タイプ | ソフトウェア・ファイルの要件 |
---|---|
Instant Client |
130MB |
管理者 |
2.7GB |
ランタイム |
1.8GB |
カスタム(最大値) |
3GB |
# /usr/bin/getconf HARDWARE_BITMODE
このコマンドは、次の出力を返します。
64
予想していた出力が表示されない場合、このシステムにソフトウェアをインストールすることはできません。
システムは、少なくとも次のソフトウェア要件を満たしている必要があります。
bos.adt.base bos.adt.lib bos.adt.libm bos.perf.libperfstat bos.perf.perfstat bos.perf.proctools xlC.aix50.rte:7.0.0.4 or later xlC.rte:7.0.0.1 or later
インストールするOracle製品は、システムが次の製品固有要件を満たす必要があります。
Oracle JDBC/OCIドライバでは、オプションで次のIBM JDKバージョンを使用できますが、インストールには不要です。
IBM JDK 1.4.2(32ビット)は、このリリースとともにインストールされます。
IBM XL Fortran V9.1
OC Systems PowerAda 5.3以上
システムがこれらの要件を満たしていることを確認するには、次の手順を実行します。
# oslevel -r
オペレーティング・システムのバージョンがAIX 5.2.0.0 Maintenance Level 04(5200-04)未満の場合は、オペレーティング・システムをこのレベルにアップグレードします。AIX 5Lバージョン5.2メンテナンス・パッケージは、次のWebサイトから入手できます。
http://www-912.ibm.com/eserver/support/fixes/
# lslpp -l bos.adt.base bos.adt.lib bos.adt.libm bos.perf.perfstat bos.perf.libperfstat bos.perf.proctools
ファイルセットがインストールおよびコミットされていない場合は、インストールします。ファイルセットのインストールの詳細は、オペレーティング・システムまたはソフトウェアのマニュアルを参照してください。
また、システムに次のパッチがインストールされていることも確認する必要があります。このリストに続く手順では、これらの要件を確認する方法について説明します。
Authorized Problem Analysis Reports(APARs)for AIX 5L v5.2 ML 04:
May 2005 XL C/C++ Enterprise Edition V7.0 for AIX PTF(7.0.0.2):
注意: これらのAPARは、関連するJDKバージョンを使用している場合のみ必要です。
JDK 1.4.2(64ビット)に必要なAPAR:
IY63533: DK 1.4.2 64-bit SR1 caix64142-20040917
JDK 1.3.1.11(32ビット)に必要なAPAR:
IY58350: SDK 1.3.1 32-BIT SR7P : CA131IFX-20040721A
IY65305: JAVA142 32-BIT PTF : CA142IFX-20041203
JDK 1.2.2.18に必要なAPAR:
IY40034: SDK 1.2.2 PTF: CA122-20030115
システムがこれらの要件を満たしていることを確認するには、次の手順を実行します。
# /usr/sbin/instfix -i -k "IY63133 IY64978 IY63366 IY64691 IY65001 \ IY64361 IY65305"
APARがインストールされていない場合は、次のWebサイトからダウンロードしてインストールします。
http://www-912.ibm.com/eserver/support/fixes/
http://www.ibm.com/software/integration/mqfamily/support/summary/aix.html
システムに次のローカル・オペレーティング・システム・グループおよびユーザーが存在している必要があります。
このグループおよびユーザーがすでに存在しているかどうかを調べる場合、または必要に応じて作成する場合は、次の手順を実行します。
oinstall
グループが存在しているかどうかを調べるには、次のコマンドを入力します。
# more /etc/oraInst.loc
このコマンドの出力結果がoinstall
グループ名を示している場合、そのグループはすでに存在しています。
oraInst.loc
ファイルが存在する場合、このコマンドの出力結果は次のようになります。
inventory_loc=/u01/app/oracle/oraInventory inst_group=oinstall
inst_group
パラメータは、Oracleインベントリ・グループの名前oinstall
を示しています。
oraInst.loc
ファイルが存在しない場合は、次のプロシージャを使用してOracleインベントリ・グループを作成します。
oracle
ユーザーが存在し、正しいグループに属しているかどうかを調べるには、次のコマンドを入力します。
# id oracle
oracle
ユーザーが存在する場合は、このコマンドにより、ユーザーが属しているグループに関する情報が表示されます。出力結果は次のようになります。oinstall
がプライマリ・グループであることが示されています。
uid=440(oracle) gid=200(oinstall) groups=201(dba),202(oper)
oracle
ユーザーのパスワードを設定します。
# passwd oracle
次のような名前のOracleベース・ディレクトリを作成して、適切な所有者、グループおよび許可を指定します。
/u01/app/oracle
Optimal Flexible Architecture(OFA)ガイドラインでは、Oracleベース・ディレクトリに次のようなパスを使用することを薦めています。
/mount_point/app/oracle_sw_owner
このディレクトリを作成する場所を調べるには、次の手順を実行します。
# df -h
このコマンドにより、システムにマウントされているすべてのファイル・システムに関する情報が表示されます。次のような情報があります。
必要なディレクトリを作成して、適切な所有者、グループおよび許可を指定するには、次の手順を実行します。
# mkdir -p /u01/app/oracle
oracle
ユーザーおよびoinstall
グループに変更します。
# chown -R oracle:oinstall /u01/app/oracle
# chmod -R 775 /u01/app/oracle
後でインストール中にoracleユーザーの環境を構成するときに、作成したOracleベース・ディレクトリを指定するようにORACLE_BASE
環境変数を設定します。
Oracle Universal Installerは、oracle
アカウントから実行します。ただし、Oracle Universal Installerを起動する前に、oracle
ユーザーの環境を構成する必要があります。環境を構成するには、次の設定が必要です。
oracle
ユーザーの環境を設定するには、次の手順を実行します。
xterm
)など、新しいターミナル・セッションを開始します。
$ xhost fully_qualified_remote_host_name
oracle
ユーザーのデフォルトのシェルを調べるには、次のコマンドを入力します。
$ echo $SHELL
oracle
ユーザーのシェル起動ファイルをテキスト・エディタで開きます。
umask 022
ORACLE_SID
、ORACLE_HOME
またはORACLE_BASE
環境変数がファイルで設定されている場合は、ファイルから対応する行を削除します。
AIXTHREAD_SCOPE
環境変数をS(システム全体のスレッド有効範囲)に設定します。
/tmp
ディレクトリの空きディスク領域が400MB未満と判断した場合は、少なくとも400MBの空き領域があるファイル・システムを特定して、このファイル・システム上の一時ディレクトリを指定するようにTMP
およびTMPDIR
環境変数を設定します。
$ DISPLAY=local_host
:0.0 ; export DISPLAY
% setenv DISPLAY local_host
:0.0
この例でlocal_host
は、Oracle Universal Installerの表示に使用するシステム(ワークステーションまたはPC)のホスト名またはIPアドレスです。
ORACLE_BASE
およびORACLE_SID
環境変数を設定します。
$ ORACLE_BASE=/u01/app/oracle $ ORACLE_SID=sales $ export ORACLE_BASE ORACLE_SID
% setenv ORACLE_BASE /u01/app/oracle % setenv ORACLE_SID sales
前述の例では、/u01/app/oracle
は以前に作成したOracleベース・ディレクトリです。
ORACLE_HOME
およびTNS_ADMIN
環境変数が設定されていないことを確認するために、次のコマンドを入力します。
$ umask $ env | more
umask
コマンドにより値22
、022
または0022
が表示されていること、およびこの項で設定した環境変数に適切な値が設定されていることを確認します。
ほとんどのAIXシステムでは、製品ディスクをドライブに挿入すると自動的にマウントされます。ディスクが自動的にマウントされない場合は、次の手順を実行してマウントします。
$ su - root
# umount /dvd
この例では、/dvd
はディスク・ドライブのマウント・ポイント・ディレクトリです。
# /usr/sbin/mount -rv cdrfs /dev/cd0 /dvd
この例では、/dev/cd0
はディスク・ドライブのデバイス名、/dvd
はマウント・ポイント・ディレクトリです。
/dvd
oracle
ユーザーの環境を構成した後、次のようにしてOracle Universal Installerを起動し、Oracleソフトウェアをインストールします。
directory_path
は、DVD上のdb
ディレクトリのパスです。
$ cd /tmp
$ /directory_path
/runInstaller
db
に変更して、次のコマンドを入力します。
$ ./runInstaller
Oracle Universal Installerが起動しない場合、『Oracle Database Clientインストレーション・ガイドfor AIX 5L Based Systems(64-bit)』で、Xの表示のトラブルシューティングに関する情報を参照してください。
SYS
、SYSTEM
、SYSMAN
およびDBSNMP
のパスワードを入力するようにプロンプトが表示されます。次のようにパスワードを指定することをお薦めします。
Oracle Clientを正常にインストールした後、『Oracle Database Clientインストレーション・ガイドfor AIX 5L Based Systems(64-bit)』で、必須およびオプションのインストール後の手順を参照してください。
オラクル社は、障害のあるお客様にもオラクル社の製品、サービスおよびサポート・ドキュメントを簡単にご利用いただけることを目標としています。オラクル社は、障害のあるお客様にもオラクル社の製品、サービスおよびサポート・ドキュメントを簡単にご利用いただけることを目標としています。オラクル社のドキュメントには、ユーザーが障害支援技術を使用して情報を利用できる機能が組み込まれています。標準規格は改善されつつあります。オラクル社はドキュメントをすべてのお客様がご利用できるように、市場をリードする他の技術ベンダーと積極的に連携して技術的な問題に対応しています。オラクル社のアクセシビリティについての詳細情報は、Oracle Accessibility ProgramのWebサイトhttp://www.oracle.com/accessibility/
を参照してください。
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アメリカ国内では、Oracleサポート・サービスへ24時間年中無休でテキスト電話(TTY)アクセスが提供されています。TTYサポートについては、 (800)446-2398にお電話ください。
次の各項に、各サービスに接続するためのURLを記載します。
オラクル製品サポートの購入方法、およびOracleサポート・サービスへの連絡方法の詳細は、次のURLを参照してください。
http://www.oracle.co.jp/support/
製品のマニュアルは、次のURLにあります。
http://otn.oracle.co.jp/document/
研修に関する情報とスケジュールは、次のURLで入手できます。
http://www.oracle.co.jp/education/
オラクル製品やサービスに関するその他の情報については、次のURLから参照してください。
http://www.oracle.co.jp
http://otn.oracle.co.jp
部品番号: B25042-02
原本名: Oracle Database Client Quick Installation Guide, 10g Release 2 (10.2) for AIX 5L Based Systems (64-Bit)
原本部品番号: B19078-02
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