Oracle Database Companion CDインストレーション・ガイド 10gリリース2(10.2)for AIX 5L Based Systems(64-bit) B25043-02 |
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この付録では、拡張インストールについて説明します。この付録の内容は、次のとおりです。
通常、Oracle Universal Installerは対話型モードで実行され、グラフィカル・ユーザー・インタフェース(GUI)画面で情報の入力を求められます。別の方法として、Oracle Universal Installerを非対話型モードで実行できます。このモードは、サイレント・モードまたはサイレント・インストールとも呼ばれます。
非対話型モードを使用してOracle Database Companion CDの製品をインストールする必要があるのは、次のような場合です。
この項では、非対話型モードでOracle Universal Installerを実行するためのレスポンス・ファイルの使用方法について説明します。この項の内容は、次のとおりです。
非対話型モードを使用するには、レスポンス・ファイルを使用してOracle Universal Installerを実行します。レスポンス・ファイルは、インストール・プロセス時にOracle Universal Installerで使用される変数および値が含まれたテキスト・ファイルです。Oracleには、カスタマイズ可能なサンプル・レスポンス・ファイルのセットが用意されています。または、インストールの選択内容を記録して独自のレスポンス・ファイルを作成できます。
表B-1に、インストール・メディアに収録されているサンプルのレスポンス・ファイルを示します。
レスポンス・ファイル・テンプレートを変更する手順は、次のとおりです。
$ cp /directory_path
/response/response_file.rsp local_directory
この例で、directory_path
は、インストール・メディアまたはハード・ドライブのcompanion
ディレクトリのパスです。ソフトウェアをハード・ドライブにコピーした場合は、response
ディレクトリのファイルを編集することもできます。
$ vi /local_dir
/response_file.rsp
Oracle Databaseインストールに固有の設定を編集するだけでなく、FROM_LOCATION
パスが正しく、インストール・メディアのstage
ディレクトリ内のproducts.xml
ファイルを指していることを確認します。この変数を、絶対パスを指すように設定できます。次に例を示します。
FROM_LOCATION="/directory_path
/response/stage/products.xml"
パスワードなどの機密情報は、レスポンス・ファイル内ではなくコマンドラインに指定できる点に注意してください。
700
に変更します。
$ chmod 700 /local_dir/response_file.rsp
Oracle Universal Installerを対話型モードで使用して、編集可能なレスポンス・ファイルを記録し、後でそのファイルを使用してサイレント・モードまたは抑止モード・インストールを完了できます。レスポンス・ファイルを記録しているときは、インストールを完了するか、または「サマリー」ページで、システムへのソフトウェアのコピーが開始される前にOracle Universal Installerを終了できます。
非対話型インストール時に記録モードを使用する場合は、Oracle Universal Installerによって、元のソース・レスポンス・ファイルで指定された変数値が新規レスポンス・ファイルにコピーされます。
新規レスポンス・ファイルを記録する手順は、次のとおりです。
レスポンス・ファイルを記録するためにOracle Universal Installerを実行すると、システムがチェックされ、ソフトウェアのインストール要件を満たしているかどうかが検証されます。
$ /directory_path/runInstaller -record -destinationFile
filename
各項目の意味は次のとおりです。
レスポンス・ファイルは、-destinationFile
オプションを使用して指定した位置に保存されます。
ファイルを編集するときは、ファイル内のコメントを参考にしてください。
Oracle Universal Installerをサイレント・モードまたは抑止モードで実行する手順は、次のとおりです。
oracle
)としてログインします。
DISPLAY
環境変数を設定します。
$ /directory_path/runInstaller [-silent] [-noconfig] -responseFile filename
各項目の意味は次のとおりです。
root
ユーザーとしてログインし、root.sh
スクリプトを実行します。
$ su # $ORACLE_HOME/root.sh
Oracle Workflowコンフィギュレーション・アシスタントを非対話型モードで実行するには、Oracle Workflowコンフィギュレーション・アシスタントのwfinstall.csh
スクリプトに構成パラメータ設定を直接入力します。必須の全パラメータ、および使用する機能に対して必須のパラメータを指定する必要があります。
非対話型モードでOracle Workflowコンフィギュレーション・アシスタントを実行する手順は、次のとおりです。
$ORACLE_HOME/wf/install
ディレクトリに移動します。このディレクトリは、wfinstall.csh
スクリプトのデフォルト位置です。
wfinstall.csh
スクリプトをテキスト・エディタで開き、次のような行を探します。
. . . repository.jar" WorkflowCA /wfdir workflow_directory /orahome oracle_home
次に例を示します。
. . . repository.jar" WorkflowCA /wfdir /d1/iasinstall/m21pw1/wf /orahome /d1/iasinstall/m21pw1
/wfdir
、/orahome
および/ospath
の各パラメータの後に、独自のパラメータを追加します。パラメータはすべて同じ行に入力します。同じ行に入力しないと、スクリプトが正しく実行されません。
. . . repository.jar" WorkflowCA /wfdir workflow_directory /orahome oracle_home /wfacct workflow_schema /instype installation_type /tnsconndesc connection_string
各項目の意味は次のとおりです。
/instype
パラメータにadd_language
を指定した場合は、追加する言語を指定して/nlsopt
パラメータを入力します。追加する言語を二重引用符で囲みます。たとえば、アラビア語、ドイツ語およびデンマーク語を指定するには、次の値を入力します。
"ar d dk"
使用可能な言語をすべて使用するには、nlsop
をall
に設定します。Oracle Workflow Serverでは、Oracle Databaseでサポートされているすべての言語がサポートされます。
/instype
パラメータにserver
を指定した場合、Oracle Internet DirectoryをOracle Workflowディレクトリ・サービスとして統合する場合は、次のパラメータを入力します。
/ldaphost
: LDAPホスト名
/ldapport
: LDAP非SSLポート
/ldapuser
: LDAP管理ユーザー名
/ldaplogbase
: 変更ログのDN
/ldapuserbase
: ユーザー・ベース(例: /ldapuserbase cn=Users,dc=us,dc=oracle,dc=com
)
すでにOracle Internet Directoryと統合されているOracle Workflowの既存インストールをアップグレードしている場合、データベースで定義済の場合はOracle Internet Directory統合に関するLDAPパラメータを省略できます。
この場合、Oracle Workflowコンフィギュレーション・アシスタントは、データベースに定義されている既存のLDAPパラメータを使用してOracle Internet Directory統合を構成します。ただし、ここで新規LDAPパラメータを指定すると、設定が更新されます。
/instype
パラメータにserver
またはall
を指定した場合、Oracle Workflow Notification Mailerを使用する場合は次のパラメータを入力します。
/instype
パラメータにserver
を指定したときに、Oracle Workflowデータベース・アカウントに割り当てられた表領域を変更する場合は、/tablespace
パラメータに既存の有効な表領域名を設定します。
/debug
: Oracle Workflowコンフィギュレーション・アシスタントによってデバッグ情報がworkflow.log
ファイルに書き込まれるようにする場合は、true
を指定します。デフォルトでは、Oracle Workflowでデバッグ情報は記録されません。
/logdir
: Oracle Workflowコンフィギュレーション・アシスタントによってworkflow.log
ファイルが書き込まれるディレクトリのパスを指定するか、またはログ・ファイルを作成しない場合はnolog
を指定します。デフォルトでは、ログ・ファイルは$ORACLE_HOME/wf/install
ディレクトリに書き込まれます。
wfinstall.csh
ファイルを閉じます。
wfinstall.csh
スクリプトを実行するには、次のコマンドを入力します。
$ORACLE_HOME/wf/install/wfinstall.csh
wfinstall.csh
スクリプトに最低限のパラメータが含まれていて、すべてが1行のテキストでファイルに入力されている場合、Oracle Workflow Assistant画面は表示されず、構成は非対話型モードで実行されます。ただし、セキュリティ対策として、サイトで使用されているインストール・オプションによっては、実行時に次のパスワードの入力を求めるプロンプトが表示される場合があります。
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