Oracle Databaseプラットフォーム共通日本語README 10g リリース2(10.2) B19227-09 |
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原典情報: %ORACLE_HOME%/ccr/README.TXT
目次
リリース10.2.7.0.0の新機能 動作変更このリリース・ノートでは、Oracle Configuration Managerの重要な機能と、このリリースでの既知の問題について説明します。
Oracle Configuration Managerのインストールおよび構成ステップについては、『Oracle Configuration Manager Installation and Administration Guide』を参照してください。
Oracle Configuration Managerを使用すると、クライアント構成情報を収集してOracleにアップロードできます。 クライアント構成データが定期的にアップロードされていれば、カスタマ・サポート担当はこのデータを分析して顧客に適切なサービスを提供できます。
Oracle Configuration Managerの収集ソフトウェアは自己完結型で、既存のOracleソフトウェア・インストールのコンテンツには影響しません。 構成収集は1日に1回発生し、本番のデプロイを含むシステムやOracle製品の操作への影響はほとんどありません。
『Oracle Configuration Manager Installation and Administration Guide』は、http://www.oracle.com/technology/documentation/ocm.htmlからダウンロードできます。 このマニュアルは、Oracle Configuration Managerの最新リリースに対応しており、以前のリリースもサポートしています。
Oracle Configuration Managerの構成には、カスタマ・サポート識別子(CSI)、MetaLinkユーザー名および有効な国コードが必要です。 国コードは、サポート契約が発行された国です。 有効な国コードのリストは、『Oracle Configuration Manager Installation and Administration Guide』を参照してください。
Oracle Configuration Managerのフレッシュ・インストールが共有ホームのサポートに使用可能になりました。 これらのインストールは、Oracle Configuration Managerのバイナリをネットワーク・ファイル・システムなどの共有リソースにインストールすることで透過的に共有できます。 個々のホストは、構成情報を隔離するホスト固有のディレクトリを作成して、共有バイナリ・ツリーを透過的に使用します。 または、ORACLE_CONFIG_HOME環境変数を定義して、Oracle Configuration Manager構成情報の場所を特定の場所で置き換えることもできます。
10.2.7.0.0より前のリリースからのOracle Configuration Managerのアップグレードでは、Oracle Configuration Managerバイナリの共有をサポートできません。
以前のリリースのOracle Configuration Managerでは、コマンドの実行がOracleホームの所有者に限定されていました。 構成情報の収集はルート・ユーザーが許可することも可能になりました。 Oracle Configuration Managerの起動コマンドやソフトウェア更新の実行コマンドなどは、引き続きOracleホーム所有者に限定されています。
Oracle Configuration Managerには、自動的に自己更新する機能が組み込まれています。 この機能を無効化すると、新しい更新が自動的に使用可能になった場合に、収集データがアップロードされなくなることがわかります。
Oracle Configuration Managerリリース10.2.6では、Oracle MetaLink上でOracle Configuration Managerパッチ番号5567658へのパッチ更新に登録して、保留中の更新に関する事前通知を受け取ることができます。 パッチ更新をダウンロードして手動で更新すると、必要になる前にソフトウェアを検証できます。
事前の配布通知が発行されてから2週間後に、更新を自動的にインストールできるようになります。 以前のリリースの収集プログラムでは、この更新をインストールするまで構成情報をアップロードできません。
自動更新を有効化している場合、追加のステップは不要です。 ソフトウェア自体が自動的に更新されます。
Oracle Configuration Managerリリース10.2.5.0.0では、自動更新を無効化している場合、収集メカニズムの更新を手動で適用できます。
ダウンロード可能な最新の更新は、Oracle MetaLinkのパッチ・ダウンロード・メカニズムを介して入手可能です。 パッチ番号5567658をダウンロードしてください。
更新を適用するには、次のコマンドを発行します。
$ORACLE_HOMEは更新対象のOracle Configuration Managerが格納されているインストール環境のルートで、<file>にはダウンロードしたパッチのファイルを指定します。
Oracle Configuration Managerを更新するには、構成収集のためにOracle Enterprise Manager Grid Repository、Oracle DatabaseまたはOracle E-Business Suiteリポジトリの再インスツルメンテーションが必要になる場合があります。 コマンド$ORACLE_HOME/ccr/bin/emCCR statusを発行し、他に実行する必要のある更新ステップがあるかどうかを判別してください。
このリリースでは、診断情報をオープン・サービス・リクエストへの添付ファイルとしてOracleにアップロードできるようになりました。 診断情報をアップロードするには、サービス・リクエストの作成に使用したOracle MetaLinkアカウントのユーザー名とパスワードを指定する必要があります。 Oracle Configuration Managerでは、この情報に関して非エコー・モードでプロンプトが表示されます。
Microsoft Windowsシステムでは、この情報に関するプロンプトにより新しいコンソール・ウィンドウが開きます。 このウィンドウは、アップロード完了後に閉じることができます。
Oracle Configuration Managerリリース10.2.5.0.0では、ユーザーが特定の構成項目の収集を無効化できるようになりました。 無効化できる構成項目は2つのみで、ホストIPアドレスとネットワーク・インタフェースMACアドレスの収集です。 デフォルトでは、この2つの構成項目が収集されます。
それぞれの収集を無効化するには、$ORACLE_HOME/ccr/configにあるcollector.propertiesファイルにプロパティを追加します。
ホストIPアドレスの収集を無効化するには、次の行を追加します。
ネットワーク・インタフェースMACアドレスの収集を無効化するには、次の行を追加します。
メトリックは、collector.propertiesファイルから対応する行を削除すると再び有効化されます。
Oracle Configuration Managerリリース10.2.5.0.0では、NFSマウント済ファイルシステムの情報は収集に含まれなくなりました。
追加された構成情報の収集を有効化するには、$ORACLE_HOME/ccr/config/collector.propertiesファイルに次のプロパティを追加します。
setupCCRの起動中またはconfigCCRを使用した再構成中に[Ctrl]+[C]などにより強制終了すると、以降の試行時に次のメッセージが戻されることがあります。
環境を手動でリセットするには、$ORACLE_HOME/ccr/hosts/<hostname>ディレクトリのconfigおよびstateサブディレクトリを削除します。 ORACLE_CONFIG_HOMEが設定されている場合は、$ORACLE_CONFIG_HOME/ccrディレクトリのconfigおよびstateサブディレクトリを削除します。
これがフレッシュ・インストールの場合は、ccrディレクトリを削除し、Oracle Configuration Manager配布ファイルをORACLE_HOMEに解凍し、setupCCRコマンドを再発行します。
Siebelサーバーのデプロイと依存データベースの関連は、このリリースの収集プログラムでは収集されません。
Oracle Configuration Managerでは、Javaホームが$ORACLE_HOME/jdkディレクトリに存在する必要があります。 必須の最小バージョンは1.2.2です(Microsoft Windowsリリースには、1.3.1以降が必須です)。 $ORACLE_HOMEにこのバージョンが含まれていない場合、またはこのディレクトリが存在しない場合は、代替JAVAインストールを使用できます。
この問題を解決するには、JAVA_HOME環境変数が有効なjdkディレクトリを指していることを確認します。
Oracle Configuration Manager(OCM)をリリース10.2.6.0.0にアップグレードすると、OCMソフトウェアがOracleに透過的に再登録されます。 登録に(一時的なネットワーク停止の結果)失敗すると、スケジューラがアップグレード予定状態になります。 この状態は、失敗から約15分後にリセットされ、接続が再確立された時点でスケジューラを再起動できます。 UNIXプラットフォームの場合、スケジューラの再起動操作は、成功するまで15分間隔で自動的に試行されます。 Microsoft Windowsの場合は、スケジューラを手動で再起動する必要があります。
OCMの収集プログラムのリリース10.2.5.0.0から10.2.6.0.0へのアップグレードは、手動で実行できます。または、定期的にスケジュールされた次回の収集時に自動的に再試行されます。
リリース9.0より前のOracle Databaseインストールの場合、Oracle Inventoryデータは収集できません。 これは、収集メカニズムが、リリース9.0以降で使用可能な製品インベントリ用の新しいXMLフォーマットに依存しているためです。
$ORACLE_HOME/ccr/admin/scripts/installCCRSQL.shスクリプトを実行すると、次のエラーが発生する場合があります。
識別されたログ・ファイルの内容には、次の出力が含まれています。
このエラーは、データベース・インスタンスの起動に使用された$ORACLE_HOME環境変数が文字/で終わっている場合に発生することがあります。
この問題を解決するには、データベース・インスタンスを停止し、後続スラッシュが含まれないようにORACLE_HOMEを再定義してから、データベースを再起動します。 データベースの再起動後に、installCCRSQL.shスクリプトを再実行します。
Oracle Configuration Managerのインストールにより、プロセス環境のスナップショットが作成されます。 これらの重要な環境変数は、スケジュールされた収集が専用プロセスとして実行されていても動作が同じになるように格納されます。
次のいずれかの変数に変更があった場合は、コマンド$ORACLE_HOME/ccr/bin/emSnapshotEnvを実行してスナップショット・ファイルを更新します。
重要な環境変数は、ORACLE_HOME、JAVA_HOME、TZ、TNS_ADMIN、CRS_HOME、CLUSTER_NAME、LD_PRELOADおよびORAINST_LOCです。
emCCR statusコマンドを実行すると、前回の収集の実行時、次回の収集の実行時およびスケジューラの起動時刻におけるスケジューラの状態が表示されます。 これらの時刻に整合性がないように見える場合があります。
システムのTZ変数は、タイムスタンプの格納方法に影響します。 手動で実行した収集と自動的に実行された収集では、収集起動プロセスのTZ変数に基づいて収集時刻が格納されます。
この不整合を解決するには、cronデーモンが正しいシステム・タイムゾーンで起動されることを確認します。
Oracle Configuration Managerライセンス契約への同意は、$ORACLE_HOME/ccr/config/collector.propertiesファイルに記録されます。 ccr.agreement_signerというプロパティが削除されると、emCCR configは起動しません。
単に書式ccr.agreement_signer=trueのレコードを、$ORACLE_HOME/ccr/config/collector.propertiesファイルに追加します。
ユーザーが$ORACLE_HOME/ccr/config/defaultディレクトリにあるcollector.propertiesファイルを変更するような状況はありません。 このファイルはアップグレード・プロセスにより変更され、ユーザーによる変更は失われます。
Mozillaには、XSLスタイルシートが正しく認識されないという不具合があります。 その結果、前述のエラーが表示されます。
メニューから「Edit -> Preferences...」項目を選択してMozillaを構成します。 「New Type under the Navigator -> Helper Applications」エントリの下に、MIMEタイプtext/xmlおよび拡張子xsl用の新規タイプを追加します。 「Mozilla can handle this type」という警告メッセージが表示された時点で、「Proceed anyway」をクリックします。
ORACLE_CONFIG_HOME環境変数の設定が必須でないときにディレクトリ・パス指定を引用符で囲むと、前述のエラーが表示されます。 ORACLE_CONFIG_HOME変数を、引用符なしのディレクトリ指定に設定します。
RAWデバイスへのOracle Configuration Managerのインストールはサポートされていません。 このソフトウェアを構成すると、次のエラーが戻されます。
Oracle Configuration Managerのインストール中に、Javaのバージョンを識別できないことを示すエラーが戻されることがあります。ただし、これは次のことを意味します。
または
TMP環境変数でのディレクトリ指定に空白が含まれ、Windowsレジストリ・キーHKLM/SYSTEM/CurrentControlSet/Control/FileSystem/NtfsDisable8dot3NameCreationが1に設定されていると、この状態が発生します。
レジストリ・キーを0(ゼロ)に設定し、ユーザーのTMP環境変数を、空白を含まない値に設定します。
レジストリ・キーの設定を変更するように選択した場合は、Windowsを再起動する必要があることに注意してください。
このエラーは一部のMicrosoftオペレーティング・システム(特にWindows 2000およびWindows NTシステム)で発生する場合があります。 これは主として考慮対象のサービスに削除マークが付いていることが原因です。 アップグレード・プロセス中に、Oracle Configuration Managerにより古いサービスが削除され、新しいサービスが作成されます。
Windowsの「コントロール パネル」からWindowsサービス・コントロール・マネージャ(「サービス」)インタフェースにナビゲートしたときに、古いサービスが選択されているか、古いサービス・プロパティが表示される場合、サービスを削除しても古いサービスを完全には削除できません。
この問題を解決するには、サービス・コントロール・マネージャ(「サービス」)インタフェースを閉じて、アップグレード操作を再試行します。
emCCR update_componentsコマンドでは、ステージングされたJARファイル・セットまたは完全なOracle Configuration Manager配布ファイルを含んだディレクトリを指定できます。 ディレクトリがネットワーク・ファイルシステム上にあると、このコマンドが完了するまでに長時間かかります。
この問題は、基本的なJDKの不具合(http://bugs.sun.com/bugdatabase/view_bug.do?bug_id=4770745)です。
このコマンドを実行する前に、ステージングされたコンテンツまたは配布ファイルをローカル・ディレクトリに置いてください。
Oracle Configuration Managerリリース10.2.3からの自動アップグレードでは、更新のインストールは自動的に完了せず、サービスが停止したままになります。
単に%ORACLE_HOME%\ccr\bin\emCCR startコマンドを介してOracle Configuration Managerサービスを再起動すると、アップグレードが完了します。
この問題は、Oracle Configuration Managerリリース10.2.4で解決されます。
CRONスクリプトを使用してOracle Configuration Managerをインストールすると、次のエラーが発生する場合があります。
この問題は、LD_PRELOAD変数を設定せずにJavaが起動されると発生します。 通常、これはRedhat Advancedサーバー構成に必須です(Oracle Patch 3006854を参照してください)。 この問題を解決するには、Oracle Configuration Managerのインストールを起動する前に、LD_PRELOADを事前ロード・モジュールに対して定義します。
リリース10.2.2からリリース10.2.3へのアップグレード中に、次のエラー・メッセージが表示されます。
アップグレードにより、更新されたスクリプトが消費されると同時にデプロイされます。 この中間状態でPERL5LIBが未定義であることが検出されます。 コマンドを再発行してください。 このようなメッセージがcronシステムから送信された場合は、無視してください。 次回にOracle Configuration Managerに対してcronジョブを起動すると、コマンドが自動的に再発行されます。
リリース10.2.2.0.2からリリース10.2.3.0.0へのアップグレードはエラーが発生して失敗し、リリース10.2.2が再インストールされます。 エラー・メッセージで識別されたinstall-core*.logを確認すると、libディレクトリの削除に失敗したことがわかります。
NFSボリュームとローカル・ボリュームでは、使用中のファイルを削除する際の動作が異なります。 NFSファイルは削除されず、.nfs<sequence>形式のファイル名を使用して非表示のマークが付けられます。 ファイルがリリースされた後、NFSサーバーにより非表示ファイルが削除されます。
この問題は、Oracle Configuration Managerパッケージのリリース10.2.3.0.0で解決されます。
リリース10.2.3.0.0に更新するには、コマンドrm -rf $ORACLE_HOME/ccrを介してOracle Configuration Managerディレクトリを削除します。 Oracle Configuration Managerリリース10.2.3.0.0の完全インストールを実行してください。
この問題は、リリース10.2.4.0.0以降のOracle Configuration Managerで解決されます。
Oracle Configuration Managerリリース10.2.2.0.2をインストールすると、自動的に更新のダウンロードが実行されてインストールに適用されます。 これは、Oracle MetaLinkからおよびOracle Enterprise Manager Grid Control 10.2.0.2パッチセットのインストールを介してダウンロード可能な形式のOracle Configuration Managerキットに発生します。
このインストール中に、次のメッセージが表示されます。
メッセージ(行593...および「デプロイ・ロックを取得できません」エラー)は、エラーではなく、アップグレードには影響しません。 これらのメッセージは無視してください。
インストール後にコマンド$ORACLE_HOME/ccr/bin/deployPackages -lを発行して、インストールされた全コンポーネントのリリースを確認できます。 コア、メトリックデータおよびスクリプト・パッケージは、リリース10.2.4であることが示されます。
Oracle Configuration Managerは、UNIXのcron機能に依存して構成データの収集をスケジュールします。 cronが無効化されているか構成されていないと、Oracle Configuration Managerのインストールに失敗します。
この環境にインストールするには、次の環境変数を設定します。
その後、インストールを再開します。
収集を実行すると次のエラーが発生する場合があります。
コマンドを実行できませんでした - "<ORACLE_HOME>/ccr/engines/Linux/perl/bin/perl"
<ORACLE_HOME>/ccr/sysman/admin/scripts/hostosfile.pl"
Oracle Configuration Managerでは、収集が5分以内に完了しないと、個別の構成収集がタイムアウトになります。 LINUX上では、NFSマウント・ポイントがdf -kコマンドに応答していない場合、この問題自体がよく発生します。
/etc/mtabにリストされたファイルシステムを反復し、その場所でlsを実行して、障害のあるマウント・ポイントを識別します。 障害のあるNFSサーバーで問題を解決します。 または、mtabファイルからエントリを削除できます。その場合、NFSファイル・サービスが監視対象外になります。 このファイルは、ファイルシステムのマウント時に再作成されます。