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Oracle Databaseプラットフォーム共通日本語README
10g リリース2(10.2)
B19227-09
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Oracle Enterprise Manager 10g Database Control README

原典情報: $ORACLE_HOME/relnotes/readmes/EM_db_control.htm



目次

概要

通知および監視

Enterprise Managerのジョブ

ブラックアウト

データベース管理

Configuration Management Pack

Enterprise Manager 10g Javaコンソール


概要

はじめに

このREADMEでは、配布されているOracle Enterprise Manager 10g Database Controlリリース10.2.0.0製品とそのドキュメントに記載されている機能との違いを示します。

インストールおよび構成

複数のネットワーク・インタフェース、DHCPまたは仮想ホスト(あるいはその両方)が設定されたマシン上でのDatabase Controlの実行

複数のネットワーク・インタフェースあるいは単一または複数のネットワーク・アダプタにバインドされた仮想ホストが設定されたマシンには、複数のIPアドレスからアクセスできます。Enterprise Managerでの管理サービスおよび管理エージェントのインストールでは、ORACLE_HOSTNAMEが設定されていない場合は、いずれの場合も常にプライマリ・マシンの別名が選択されます。10.2では、環境変数ORACLE_HOSTNAMEが設定されている場合は、その値からホスト名が取得されます。

DHCP環境または仮想ホスト環境用にDatabase Controlを適切に構成するには、インストールを実行する前(およびEnterprise Managerを構成する前)にORACLE_HOSTNAME環境変数を設定する必要があります。このようにすると、Database ControlはDHCPホスト名またはIPアドレスの変更による影響を受けません。


注意:

既存のDatabase Controlがあるマシン上でホスト名を変更する場合は、リポジトリを削除し、emcaを再実行してサービスを構成する必要があります。


Oracle Management Serviceのポートの変更

OMSのポートを変更する場合は、emcaを実行する必要があります。
ポートを変更するには、emca –reconfig portsを実行します。再割当てするポート(RMI_PORT、JMS_PORT、AGENT_PORTまたはDBCONTROL_HTTP_PORT)と、ポートで使用する値をコマンドラインで指定できます。次に例を示します。

$ORACLE_HOME/bin/emca -reconfig ports -DBCONTROL_HTTP_PORT 1820 -RMI_PORT 1818

異なるORACLE_HOMEから実行されているデータベース・リスナー・ターゲットの検出

異なるORACLE_HOMEから実行されているデータベース・リスナー・ターゲットを検出する場合は、データベース制御構成用の$ORACLE_HOME/bin/emcaを実行する前に、リスナー構成ディレクトリを指すようにTNS_ADMIN変数を設定する必要があります。リスナー・ホーム(LISTENER_OH)はコマンドライン引数として渡す必要があります。これは、構成オプションの実行時にのみ必要です。次に例を示します。

$ORACLE_HOME/bin/emca -config dbcontrol db [-cluster] -LISTENER_OH <listenerHome>
$ORACLE_HOME/bin/emca -config centralagent db [-cluster] -LISTENER_OH <listenerHome>
$ORACLE_HOME/bin/emca -config all db [-cluster] -LISTENER_OH <listenerHome>

NLS設定が正しく構成されていることの確認

英語以外の環境でemctlを起動する場合は、OSのデフォルト・ロケール設定が正しく構成されていることを確認してください。LC_ALLまたはLANGの現在の設定を確認するには、% localeコマンドを発行します。使用しているオペレーティング・システムに固有の値を確認するには、プラットフォーム固有のドキュメントを参照してください。

「ページを表示できません」エラー

Database Controlをセキュア・モードで実行している場合、Internet Explorerの使用時に「ページを表示できません」というエラーが表示される場合があります。このエラーは、ブラウザがプロキシ・サーバーを使用するように構成されている場合に発生します。1つの回避策は、可能な場合はプロキシ・サーバーを使用しないことです。別の回避策はNetscapeを使用することです。この問題が発生した場合は、ブラウザの「更新」ボタンをクリックすると前の操作を再度実行できます。

http-web-site.xmlの編集後Database Controlが正しく起動しない

http-web-site.xmlファイル($ORACLE_HOME/oc4j/j2ee/OC4J_DBConsole_<HOSTNAME>_<SID>/config/にあります)で、最後のport =またはsecure =をコメント化すると、Database Control製品は正しく起動しません。ポートまたはセキュリティの新規エントリを作成する場合は、必ずそれがファイル内の最後のエントリになるようにしてください。(Bug#3365751)

Enterprise ManagerへのログインでのJava例外

Enterprise Managerへのログイン時に、次のJavaエラーが表示されることがあります。

java.sql.SQLException: ORA-00020: 最大プロセス数(300)を超えました

インスタンス構成内のプロセス数を増やす必要があります。

FATファイル・システムでのファイル・サイズの制限(Windowsの場合)

Windowsでは、リポジトリ・データベースがFATファイル・システムに存在する場合、OSによる4GBの制限があります。データファイルを自動拡張に設定しても、OSによる制限のため4GB以下に制限されます。これに対応するために、4GBの制限に達した場合は新しいデータファイルを作成してください。リポジトリ・データベースがNTFSファイル・システムに存在する場合、この問題は生じません。(Bug#3748521)

RACデータベースとASMターゲットに対してManagement Packを使用不可にできない

Management Pack Accessインタフェースを使用して個々のパックへのアクセスを使用不可にしても、クラスタ・データベースおよびASMターゲットには機能しません(Bug#3751881)。一部のクラスタ・データベースおよびASMページは、シングル・インスタンスに相当するページと同じリンクを保持しているためにブロックされることがあります。ただし、クラスタ・データベースまたはASM固有のページはブロックされません。

Enterprise Managerコンフィギュレーション・アシスタントのコマンドライン・オプション

Enterprise Managerコンフィギュレーション・アシスタントの使用可能なコマンドライン・オプションのリストを示します。$ORACLE_HOME/bin/emca –helpを実行した場合もこのメッセージが出力されます。

$ORACLE_HOME/bin/emca [operation] [mode] [dbType] [flags] [parameters]

-h | --h | -help | --help: このヘルプ・メッセージの印刷
-version: バージョンの印刷

-config dbcontrol db [-repos (create | recreate)] [-cluster] [-silent] [-backup] [parameters]: データベースに使用するDatabase Controlの構成
-config centralAgent (db | asm) [-cluster] [-silent] [parameters]: 集中エージェント管理の構成
-config all db [-repos (create | recreate)] [-cluster] [-silent] [-backup] [parameters]: Database Controlおよび集中エージェント管理の構成

-deconfig dbcontrol db [-repos drop] [-cluster] [-silent] [parameters]: Database Controlの構成解除
-deconfig centralAgent (db | asm) [-cluster] [ -silent] [parameters]: 集中エージェント管理の構成解除
-deconfig all db [-repos drop] [-cluster] [-silent] [parameters]: Database Controlと集中エージェント管理の構成解除

-addInst (db | asm) [-silent] [parameters]: 新規RACインスタンスに使用するEMの構成
-deleteInst (db | asm) [-silent] [parameters]: 指定したRACインスタンスに使用するEMの構成解除

-reconfig ports [-cluster] [parameters]: Database Controlポートの明示的再割当て
-reconfig dbcontrol -cluster [-silent] [parameters]: RAC Database Controlデプロイメントの再構成

-displayConfig dbcontrol -cluster [-silent] [parameters]: RAC Database Controlの構成に関する情報を表示します

-upgrade (db | asm | db_asm) [-cluster] [-silent] [parameters]: 旧バージョンのEM構成を現行バージョンにアップグレード
-restore (db | asm | db_asm) [-cluster] [-silent] [parameters]: 現行バージョンのEM構成を旧バージョンにリストア

パラメータおよびオプション

[parameters]: [ -respFile fileName ] [ -paramName paramValue ]*
db: データベース(ASMを使用するデータベースを含む)に対する構成操作の実行
asm: ASMのみのインスタンスに対する構成操作の実行
db_asm: データベースとASMインスタンスのアップグレード/リストア操作を実行
-repos create: 新規Database Controlリポジトリの作成
-repos drop: 現行のDatabase Controlリポジトリの削除
-repos recreate: 現行のDatabase Controlリポジトリの削除および新規リポジトリの再作成
-cluster: RACデータベースに対する構成操作の実行
-silent: パラメータの入力を要求しない構成操作の実行
-backup: データベースの自動バックアップの構成

シングル・インスタンス・データベースのパラメータ

SID: データベースのSID
PORT: リスナーのポート番号
ORACLE_HOME: データベースのORACLE_HOME
LISTENER_OH: リスナーORACLE_HOME
HOST_USER: 自動バックアップのホストのユーザー名
HOST_USER_PWD: 自動バックアップのホストのユーザー・パスワード
BACKUP_SCHEDULE: 自動バックアップ・スケジュール(HH:MM)
EMAIL_ADDRESS: 通知用の電子メール・アドレス
MAIL_SERVER_NAME: 通知用の送信メール(SMTP)サーバー
ASM_OH: ASM ORACLE_HOME
ASM_SID: ASM SID
ASM_PORT: ASMポート
ASM_USER_ROLE: ASMユーザー・ロール
ASM_USER_NAME: ASMユーザー名
ASM_USER_PWD: ASMユーザー・パスワード
SRC_OH: アップグレードするデータベースのORACLE_HOME
DBSNMP_PWD: DBSNMPユーザーのパスワード
SYSMAN_PWD: SYSMANユーザーのパスワード
SYS_PWD: SYSユーザーのパスワード
DBCONTROL_HTTP_PORT: Database ControlのHTTPポート
AGENT_PORT: EMエージェント・ポート
RMI_PORT: Database ControlのRMIポート
JMS_PORT: Database ControlのJMSポート

クラスタ・データベースの追加パラメータ

CLUSTER_NAME: クラスタ名
DB_UNIQUE_NAME: 一意のデータベース名
SERVICE_NAME: サービス名
EM_NODE: Database Controlのノード名
EM_SID_LIST: エージェントSIDリスト[カンマ区切り]

アップグレード

データベース・アップグレード・エラー - ORA-28603: 空の表でこの文は使用できません。(Bug#4069024)

10.1データベースを10.2にアップグレードするとき、10.1データベースがDatabase Controlで管理されていなかった場合は、Enterprise Managerリポジトリのアップグレード時にエラーが発生する可能性があります。「ORA-28603: 空の表でこの文は使用できません。」というメッセージが表示されます。

このエラー・メッセージは無視してアップグレードを続行してかまいません。

たとえば、10.1データベースが集中エージェントで管理されるように構成されていた場合は、アップグレード時にDBUAでこのエラーが発生します。つまり、10.1データベースのEnterprise ManagerリポジトリがDatabase Controlによって使用されていない場合に、このエラーが発生します。アップグレードしたデータベースに対して後でDatabase Controlを構成する場合は、Enterprise Managerの構成を実行する前に、Enterprise Managerリポジトリを再作成することをお薦めします。再作成するには、次のコマンドを実行します。

$ORACLE_HOME/bin/emca -config dbcontrol db -repos recreate

リストア/ダウングレード

データベースのリストア中はEnterprise Managerがリストアされない: 10.1.0.* => 10.2(Bug#4164799)

Database Controlを使用して構成された10.1.0.2または10.1.0.3データベースを10.2にアップグレードし、その後リストアしようとすると、この問題が発生する場合があります。10.1.0.2および10.1.0.3では、Database Controlの起動時に正しいタイムゾーンが渡されません。したがって、エージェントは*incorrect*タイムゾーンで起動します。その後、Database Controlをバウンスすると、「エージェント使用不可」というメッセージ(データベース・ターゲットが停止していることを示すエラー)が表示される場合があります。これは、Database Controlが(Consoleのバウンス時に)コマンドラインから*correct*タイムゾーンで起動されるためです。このタイムゾーンの不一致が原因で、リポジトリでは、日付以外の順序でデータが受信されます。

回避策は次のとおりです。

  1. Database Controlを停止します。

  2. 環境変数「TZ」を、<10.1DatabaseHome>/<host>_<sid>/sysman/config/emd.properties内のプロパティ「agentTZRegion」の値に設定します。

  3. Database Controlを起動します。

「emctl resetTZRegion」は、10.1.0.2および10.1.0.3には存在しないため実行できません。

未解決の不具合

AGENT_PORTを変更しても他のターゲットのポートが変更されない(Bug#4103908)

Database Controlの構成後に、新しいエージェント・ポートを指定して$ORACLE_HOME/bin/emcaを構成モードで再実行すると、その後ターゲットが停止する場合があります。つまり、次のようなコマンドを実行するとします。

$ORACLE_HOME/bin/emca -config dbcontrol db [-cluster] -AGENT_PORT <new port>

実行後、Enterprise Managerでターゲットが停止していることが示される場合があります。エージェント・ポートを変更する場合は、次のコマンドを実行します。

シングル・インスタンス・データベースの場合: $ORACLE_HOME/bin/emca -reconfig ports -AGENT_PORT <new port>
クラスタ・データベースの場合: $ORACLE_HOME/bin/emca -reconfig ports -cluster -AGENT_PORT <new port>

Database Controlを完全に再構成する場合は、構成を解除してから再度構成する必要があります。ただし、構成を解除すると、リポジトリ内のデータがすべて削除されます。

セキュア・モードではクラスタ・データベースが正しく構成されない(Bug#4423881)

クラスタ(RAC)環境で、セキュア化されたDatabase Controlで(コマンドラインから$ORACLE_HOME/bin/emcaを指定してまたはDBCAを使用して暗黙的に)発行されるEnterprise Managerコンフィギュレーション・アシスタントのコマンドが、特定の状況で正常に動作しません。次の場合に、回避策を手動で適用する必要があります。

  1. データベースのインスタンスの追加

  2. データベースのインスタンスの削除の一部(削除されるデータベース・インスタンスでDatabase Controlコンソールが構成されている場合)

これらの操作の実行後、影響を受ける関連データベース・インスタンスに対して、次の処理を実行する必要があります。

  1. 環境変数ORACLE_SIDを設定します。

  2. Database Controlを停止します($ORACLE_HOME/bin/emctl stop dbconsole)。

  3. Database Controlをセキュア化します($ORACLE_HOME/bin/emctl secure dbconsole)。

  4. Database Controlを起動します($ORACLE_HOME/bin/emctl start dbconsole)。

コンソールまたはエージェントがセキュア化されているときはWindowsのDatabase Controlのショートカットが機能しない(Bug#4433551)

これはWindows固有の不具合です。デフォルトで、Database Controlは、http://<hostname>:<port>/emという形式のURLを使用して非セキュア・モードで構成されます。WindowsでEnterprise Managerを構成すると、その一環として、「スタート」メニュー→「プログラム」→「Oracle - <OracleHomeName>」→「Database Control - <sid>」の下にインターネット・ショートカットが追加されます。URLは、このインターネット・ショートカット・ファイルに格納されます。

その後、$ORACLE_HOME/bin/emctl secure dbconsoleを実行してDatabase Controlをセキュア化すると、URLはhttps://<hostname>:<port>/emに変更されます。ただし、インターネット・ショートカット・ファイルではこれに対応する変更が行われません。この結果ショートカットは無効になります。

構成ファイルでメモリー・アクセス・モードがロックされたままになる(Bug#4219122)

Database Controlを停止したとき、SGAアタッチ・コレクタ(nmccollector)プロセスは停止しません。このプロセスによって、一部のEnterprise Manager構成ファイルがロックされたままになります。このため、構成解除時に、一部のEnterprise Manager構成ファイルを削除できません。

この問題は、UNIX(シングル・インスタンス・データベースおよびクラスタ・データベースの両方)、およびWindowsのシングル・インスタンスに対しては対処済です。ただし、Windowsのクラスタ・データベースでは解決されていません。Windows上のクラスタ・データベースに対する次のようなユースケースで、メモリー・アクセス・モードをコンソールから使用可能にしたインスタンスが影響を受ける可能性があります。

  1. 構成解除
    Database Controlの構成を解除する場合の回避策

    1. すべてのノード上のすべてのインスタンスに対して実行中のnmccollectorプロセスを停止します。

    2. $ORACLE_HOME/bin/emca –deconfig dbcontrol db –clusterを実行します。

  2. インスタンスの削除
    Database Controlを使用して構成されたデータベース・インスタンスを削除する場合の回避策

    1. 削除対象のインスタンスに対して実行中のnmccollectorプロセスを停止します。

    2. $ORACLE_HOME/bin/emca -deleteInst dbを実行します。

  3. リストア・モード
    Database Controlを使用して構成された10.2データベースを10.2より前のデータベースにリストアする場合の回避策

    1. すべてのノード上のすべてのインスタンスに対して実行中のnmccollectorプロセスを停止します。

    2. $ORACLE_HOME/bin/emca –restore db -clusterを実行します。

これらのユースケースはリエントラントではないため、構成解除の実行、インスタンスの削除およびDBCAまたはDatabase Controlコンソールを使用したリストアの前に、(メモリー・アクセス・モードが使用可能な場合は)nmccollectorプロセスを手動で停止する必要があります。


注意:

nmccollectorをConsoleから停止するには、データベース・インスタンスに対するメモリー・アクセス・モードを使用禁止にします。


可用性および監視が無効になる(Bug#4420885)

Database Controlの構成を解除すると、Enterprise ManagerのDBMSジョブが削除されます。その後、Database Controlを再度構成する場合、リポジトリが再作成されていないかぎり、DBMSジョブは再発行されません。これは、可用性および監視の計算に影響を与えます。

この問題を解決するには、次のいずれかの回避策を実行します。

  1. 次のスクリプトをsqlplusからSYSMANユーザーで実行します。
    $ORACLE_HOME/sysman/admin/emdrep/sql/core/latest/admin/admin_submit_dbms_jobs.sql

  2. $ORACLE_HOME/bin/emca -config dbcontrol db -repos recreate [-cluster]を実行します。これによりEnterprise Managerリポジトリが再作成されます。ただし、以前のEnterprise Managerリポジトリのデータは失われます。

 

通知および監視

ユーザー定義メトリック

データベースのユーザー定義メトリックに30文字を超える名前を指定すると、メトリックが正しく評価されません。メトリック名は30文字以内にしてください。(Bug#3301697)

ユーザー定義メトリックのメトリック・エラー

ユーザー定義メトリックの評価でエラーが発生すると、そのメトリックに関連付けられている戻り値が「ユーザー定義メトリック」ページに表示されません。データベース・ホームページ下部にある「関連リンク」セクションの「メトリック収集エラー」リンクをクリックして、ユーザー定義メトリックに関連するエラーがあるかどうかを確認してください。最新のエラー・セットを参照するには、「メトリック収集エラー」ページでページ・リフレッシュを実行する必要がある場合があります。(Bug#3301699)

削除したユーザー定義メトリックに対して残存するアラート

警告またはクリティカルのアラートの状態にあるユーザー定義メトリックを削除しても、アラートはそのまま残ります。ユーザー定義メトリックを削除する前に、そのメトリックが消去の状態にあることを確認してください。(Bug#3301704)

レスポンス処理

サーバー生成アラートの場合、レスポンス処理は機能しません。(Bug#3129353)

ターゲット停止条件のレスポンス処理スクリプトを指定する場合は、入力を保存する際に注意が必要です。具体的には、レスポンス処理スクリプトを入力後、「OK」ボタンをクリックする時点です。これにより、「しきい値の編集」ページに戻ります。 このページでは、「OK」ボタンではなく、「取消」ボタンをクリックしてください (「OK」ボタンをクリックすると、レスポンス処理スクリプトへの入力が保存されないことがあります(Bug#3465495))。ただし、「取消」ボタンをクリックすると、「しきい値の編集」ページでの変更内容は保存されません。したがって、レスポンス処理スクリプトの指定以外の変更を加えている場合は、これらの他の変更を最初に保存(「しきい値の編集」ページで「OK」ボタンをクリック)した後で、レスポンス処理スクリプトを入力してください。

メトリック詳細に関するヘルプの欠落

「メトリック詳細」ページにメトリックを表示して「ヘルプ」をクリックすると、メトリックに関するヘルプ・トピックではなく、ヘルプ・システムの目次が表示されることがあります。その場合は、「メトリック詳細」ページの「データの表示」フィールドでリアルタイム・オプションの1つを選択し、「ヘルプ」リンクを再度クリックしてください。これによって、メトリックに関する適切なヘルプ・トピックが表示されます。(Bug#3341196)

Solaris 9でのホスト・メトリック

Solaris 9では、新しいメトリック(ユーザーまたはプロジェクトごとに収集したリソース使用統計の集計)が追加され、ホスト・ターゲットが拡張されました。これらのメトリックは、Solaris 9ホストのCIM Object Managerを使用して収集されます。この情報を取得するには、認証が正しく行われるように、そのホストのユーザーのユーザー名とパスワードをCIM Object Managerに指定する必要があります。 これらの値は、このターゲットの「ホスト」ホームページから「監視構成」リンクに進むことで指定できます。(Bug#3330619)

次の例は、接続情報を指定しなかった場合のエラー・メッセージの例です。

2004-01-01 19:09:53 Thread-1690 ERROR fetchlets.wbem: Server reported error.

2004-01-01 19:09:53 Thread-1690 ERROR fetchlets.wbem: Server reported error.
2004-01-01 19:09:53 Thread-1690 ERROR engine: [host,dlsun454.us.oracle.com,ProjectResourceUsage] : meegd_GetMetricData failed : Server reported error.
2004-01-01 19:10:53 Thread-1714 ERROR fetchlets.wbem: No username specified for WBEM fetchlet.
2004-01-01 19:10:53 Thread-1714 ERROR engine: [host,dlsun454.us.oracle.com,UserResourceUsage] : nmeegd_GetMetricData failed : No username specified for WBEM fetchlet.

接続情報が正しく設定されていない場合は、次のようなエラーが発生します。

“Error connecting to the CIM Object Manager. Please ensure that the CIM Object Manager is operational and that the client user credentials are accurate."

メトリック・ベースライン

「メトリック・ベースライン」と呼ばれていたEnterprise Manager Grid Control 10.1.0.3の機能は、現在「メトリック・スナップショット」と呼ばれています。 この機能には、「メトリックの管理」ページの「関連リンク」セクションでアクセスできます。

Enterprise Managerのジョブ

ジョブ処理の削除

ジョブ処理中に少なくとも1つの実行がアクティブな状態(つまり、ステータスが「スケジュール済」、「実行中」または「一時停止中」)で、ジョブ処理を削除しようとすると、「指定されたジョブ、ジョブ実行または実行ファイルがアクティブです。削除する前に実行を完了するか、停止する必要があります。アクティブな実行を参照するには、ステータスが「アクティブ」である実行をフィルタ処理します。」というエラー・メッセージが表示されることがあります。「アクティブ」とは、「スケジュール済」、「実行中」または「一時停止中」ステータスの値の組合せを指します。ただし、「アクティブ」は、「ステータス」検索フィールドの検索フィルタとしては使用できません。したがって、アクティブなジョブ実行すべてを表示するには、「ステータス」が「スケジュール済」、「実行中」または「一時停止中」のジョブについて個別に検索を実行してください。(Bug#3256113)

ライブラリでサポートされないCloneHomeジョブとPatchジョブ

「ジョブ・ライブラリ」ページでは、ライブラリ・ジョブを作成できるジョブ・タイプとしてCloneHomeジョブとPatchジョブがリストされています。 ただし、これらのジョブ・タイプはライブラリに保存できません。できることは、作成してアクティブなジョブとして発行することのみです。(Bug#3281143)

データベース・ターゲットに対するホスト・コマンド・ジョブの接続情報

データベース・ターゲットに対するユーザーの優先接続情報は、標準のデータベース接続情報、権限付きデータベース接続情報およびホスト接続情報で構成されています。データベース・ターゲットに対してHost Commandジョブを作成すると、「ジョブの作成」ユーザー・インタフェースによって、ユーザーは「標準」または「権限」の優先接続情報を選択できます。いずれのオプションでも、結果的には同じホスト接続情報が使用されます。これらは、データベース・ターゲット接続情報の一部である単一のホスト接続情報です。(Bug#3290724)

ジョブの即時開始と繰返し

ジョブにスケジュールを指定するときに、開始時間に「即時」を選択すると、指定した他の繰返しオプションは無視されます。したがって、そのジョブは即時実行のワンタイム・ジョブになります。即時に処理し、一定の間隔で繰返し処理するジョブを作成する場合は、「後で」開始オプションを選択し、現在の数分後の時間を指定してください。追加するこれらの時間(分)は、ジョブを処理して、Oracle Management Serviceからエージェントに発行するために必要な時間です。(Bug#3262332)

終了したジョブの編集

ジョブを編集しようとすると、「スケジュールされた実行はありません - このジョブは変更できません。」というエラー・メッセージが表示されることがあります。これは、Enterprise Managerが、ジョブのスケジュールに基づいて、このジョブには今後のジョブ実行がスケジュールされていないと判断したことを意味します。したがって、ジョブのパラメータを編集することは無意味であると判断され、この操作が禁止されます。ただし、ジョブの所有者であれば、ジョブの出力を他のジョブと共有するために、ジョブの終了後でもジョブのアクセス・ページを常に変更できます。

スキップされる実行

繰返し実行されるジョブの場合、今後のジョブの実行は、現在の実行が完了したときにのみスケジュールされます。場合によっては、一部のジョブの実行がスキップされることがあります。最も一般的な原因は、次のとおりです。

  1. 現在処理している実行に予想外の時間がかかり、次回の実行処理の予定時間になっても処理が継続している場合。

  2. 現在の実行がユーザーによって一時停止され、次回の実行予定時間にも引き続き処理が保留されている場合。

  3. 現在の実行がシステムによって一時停止され(エージェントが使用不可になったため、またはジョブのターゲットがブラックアウト中のため)、次回の実行予定時間にも引き続き処理が保留されている場合。

次回のジョブ実行は、現在の実行が最終的に完了したときにスケジュールされます。次回にスケジュールされる実行は常に将来の日付です。したがって、過去に処理されることになっていてスキップされた実行が処理されることはありません。これらのスキップされた実行は、Enterprise Managerコンソールには表示されません。いくつかの処理実行がEnterprise Managerコンソールのジョブ表にない場合のほとんどは、前述の原因が当てはまります。(Bug#3330400)

Oracle SchedulerジョブとEnterprise Managerジョブ

ユーザーは、Grid ControlコンソールからOracle SchedulerジョブとEnterprise Managerジョブの2つのジョブ・システムにアクセスできます。Oracle Schedulerジョブはデータベース内部で処理されるジョブで、Enterprise ManagerジョブはOracle Management Agentを使用してデータベース外部で処理されるジョブです。Oracle Schedulerジョブには、データベースの「管理」ページの「スケジューラ」セクションの下にある「スケジューラのジョブ」リンクを使用してアクセスできます。Enterprise Managerジョブには、データベースの任意のページ(「ホーム」ページ、「パフォーマンス」、「管理」、「メンテナンス」)で、「関連リンク」セクションの下にある「ジョブ」リンクを使用してアクセスできます。または、ターゲットのホームページの「ジョブ・アクティビティ」セクションでEnterprise Managerジョブのアクティビティを参照してください(Bug#3312974)。Enterprise Managerジョブ・システムを使用して、データベース・ターゲット上で実行されるジョブを作成できますが、Schedulerのジョブ・ページからEnterprise Managerのジョブを作成、編集または監視することはできません。Oracle Schedulerジョブ・システムを使用してジョブを作成する場合も、これと同様です。

夏時間の非サポート

ジョブは夏時間をサポートしていません。必要な場合は、ジョブのスケジュールを手動で調整して、夏時間によるスケジュール変更に対応する必要があります。(Bug#3328590)

ブラックアウト

即時ブラックアウトの開始時間の遅延

即時に開始するワンタイム・ブラックアウトまたは繰返し発生する即時ブラックアウトの初回開始時間が、最大で2分間遅延することがあります。目標は、ターゲットの時間をブラックアウト開始時間として使用し、このターゲットの時間は、監視している管理エージェントのOracle Management Service(OMS)に対する最後のハートビート時間に基づいて判断することです。追加の2分間は、ハートビート情報などを受信する際のネットワークの遅延に対応するために、OMSによって管理エージェントのハートビート時間に追加されます。この時間が、ブラックアウト開始時間として使用されます。この計算を設計に採り入れたのは、管理エージェントで保留される可能性のあるメトリック重大度を適切に処理するためです。ブラックアウトでは監視が一時停止されるため、タイムスタンプが公式なブラックアウト開始時間より前の重大度は保持され、それ以外の重大度は破棄されます。(Bug#3299198)

ブラックアウトの作成時に必要な「理由」フィールド

ブラックアウトを作成する際、ブラックアウトの理由は必須フィールドです。ブラックアウトの作成時に理由を作成できるのは、スーパーユーザー権限を持つEnterprise Manager管理者(スーパー管理者)のみです。ブラックアウトを作成するときに、理由に該当する適切な値が選択肢にない場合は、Enterprise Managerスーパー管理者に連絡してください。スーパー管理者は、適切な理由を指定したダミーのブラックアウトを作成することで理由を作成します。このダミーのブラックアウトは、たとえば、任意のターゲットに対する将来のブラックアウトにできます。ダミーのブラックアウトが作成されると、ただちに理由も作成されます。その時点で、ダミーのブラックアウトは停止または削除する必要があります。 ブラックアウト中はターゲットの監視が停止され、そのターゲットの可用性レコードにブラックアウトが記録されるため、ダミーのブラックアウトは、実際に開始されないように削除してください。(Bug#3145500)

夏時間の非サポート

ブラックアウトは夏時間をサポートしていません。必要な場合は、ブラックアウトのスケジュールを手動で調整して、夏時間によるスケジュール変更に対応する必要があります。

可用性履歴

ブラックアウトが発行され、ブラックアウト時間枠全体にわたってOracle Management Serviceが停止し、ブラックアウト時間枠内にターゲットに関する重大度がない場合は、可用性履歴のブラックアウト時間枠が1秒に圧縮されます。この状態は、ブラックアウトの間にターゲットに関する重大度が生成されない場合にのみ発生するため、不要な通知が送信されることはありません。(Bug#3317965)

データベース管理

Net Servicesの管理

ディレクトリ・ネーミング機能を使用するには、有効なldap.oraファイルが、「Net Services管理」ページで選択した構成ファイルの位置に存在している必要があります。NetCAまたはOidCAを使用して、ldap.oraファイルを作成してください。ldap.oraファイルの位置が$ORACLE_HOME\network\adminまたは$ORACLE_HOME\ldap\admin以外の場合は、Database Controlを開始する前に、環境変数TNS_ADMIN / LDAP_ADMINをその位置に設定する必要があります。

オブジェクトの再編成

再編成スクリプトの生成からそのスクリプトの実行までの間にメタデータの変更が発生すると、データベースに悪影響を与える可能性があります。

再編成中の表に対してDDLが実行されている間にオフライン再編成が試行されると、データベースに悪影響を与える可能性があります。

「オブジェクトの再編成」ウィザードまたは「ローカル管理表領域」ウィザードを使用する場合は、その前にデータベースの最新のバックアップを用意することをお薦めします。

10gのデータベース・ターゲットの場合のみ、スクラッチ表領域に表領域名変更オプションが使用されている状態で、索引構成表のオーバーフロー・セグメント・パーティションを含んでいる表領域をオンラインで再編成しようとすると失敗します。 これらの表領域をオフラインで再編成するか、表領域名の変更オプションを使用せずにスクラッチ表領域を指定してください。

影響レポートのエラー
10gデータベースの表領域を再編成すると、影響レポートに次のエラー・メッセージが出力されることがあります。

「この表領域には削除されている表のごみ箱セグメントが含まれています。これは再編成できません。PURGE TABLESPACEコマンドを使用して表領域からごみ箱セグメントを削除し、再編成を再試行します。」

PURGE TABLESPACEコマンドは、現在接続しているユーザーに属しているごみ箱セグメントのみを削除します。したがって、表領域内のすべてのごみ箱セグメントが削除されるとはかぎりません。次の問合せを使用すると、ターゲット表領域内にごみ箱セグメントがあるユーザーを判断できます。

SELECT DISTINCT owner FROM dba_recyclebin WHERE ts_name = 'TARGET_TS';

また、次のコマンドを使用すると、各ユーザーのセグメントをパージできます。

PURGE TABLESPACE target_ts USER scott;

あるいは、次のコマンドを使用できます。

PURGE DBA_RECYCLEBIN;

ただし、このコマンドはSYSDBAシステム権限がある場合にのみ使用できます。このコマンドは、ユーザーに関係なくごみ箱からすべてのオブジェクトを削除します。

複数オブジェクトの編集

Enterprise Managerでは、オブジェクトを編集するためにオープンできるブラウザ・ウィンドウは1つのみです。たとえば、Enterprise Managerでは一度に1つの表領域のみを編集できます。ウィンドウが読取り専用の場合は、複数のブラウザ・ウィンドウをオープンできます。

Internet Explorerで「データベース・パフォーマンス」ページにグラフのかわりに灰色の領域が表示される

Internet Explorerで、「データベース・パフォーマンス」ページのSVGグラフがレンダリングされない場合があります。ページにはかわりに灰色の領域が表示され、グラフは何も表示されません。この問題は様々な理由で発生する可能性があります。

次の回避策を使用します。

この問題を解決するには、Internet Explorerブラウザの設定を次のように変更してください。

  1. 「ツール」→「インターネット オプション」→「詳細設定」の順に選択します。

  2. 「セキュリティ」までスクロール・ダウンし、「暗号化されたページをディスクに保存しない」の選択を解除します。

この問題は、SVGが使用不可の場合、つまり、グラフをGIFモードで表示している場合は発生しません。

Oracle Management Service(OMS)をホスティングしているマシンのCPUに多数の競合がある場合は、ブラウザのタイムアウト間隔を1分(デフォルト)から5分に増やしてください。 「マイクロソフト サポート技術情報 - 813827」に、この処理方法の説明があります。

TCP/IP SSLプロトコルを使用してリスナーを起動できない

PROTOCOL=TCPSを使用してエンドポイントのアドレスを指定してリスナーを追加するとき、そのリスナーに対して、PROTOCOL=TCPを使用して他のアドレスを少なくとも1つ指定し、このTCPエンドポイントをTCPSエンドポイントのアドレスの前に指定する必要があります。(Bug#4089715)

たとえば、次のエントリは不適切であり、リスナーは正しく起動しません(TCPSアドレスがTCPアドレスの前に指定されているため)。

LISTENER_A = 
(DESCRIPTION_LIST = 
(DESCRIPTION =(ADDRESS_LIST = (ADDRESS = (PROTOCOL = TCPS )(HOST = host.domain.com)(PORT = 2484 )))) 
(DESCRIPTION = (ADDRESS_LIST = (ADDRESS = (PROTOCOL = TCP )(HOST = host.domain.com)(PORT = 15151 )))) 
)

次のエントリは正しく起動します。

LISTENER_A = 
(DESCRIPTION_LIST = 
(DESCRIPTION =(ADDRESS_LIST = (ADDRESS = (PROTOCOL = TCP )(HOST = host.domain.com)(PORT = 15151)))) 
(DESCRIPTION = (ADDRESS_LIST = (ADDRESS = (PROTOCOL = TCPS )(HOST = host.domain.com)(PORT = 2484)))) 
)

Streams内のルールを消去できない

ルールを消去すると、特定のルールがルール・セットから消去され、ルールを削除すると、ルールはデータベースから削除されます。1つのルールが多数のStreamsクライアントで使用されている複数のルール・セットに存在する可能性があることに注意してください。(Bug#4089800)
この不具合によってルールを消去できないため、特定のルールを削除(データベースから削除)し、他のプロセスに対する特定の条件と一致する新規ルールを作成できます。
またはSQL Plusからルールを消去することもできます。

Bug#2980032(IMAP/POPプロトコルのサポートがリスナーに存在しない)

Linux/Solarisの場合の回避策

  • 同じリスナーに対して、プレゼンテーションなしにTCPアドレスをもう1つ作成するようにlistener.oraを変更します。つまり、description_listの最後に次の記述を追加します。

    (description=(address=(protocol=tcp)(port=<any_available_port_above_1024>)(host =127.0.0.1)))


注意:

ポートは、リスナー用にシステムで使用可能である1024より大きい任意のポート(1522、1526など)を指定できますが、プレゼンテーションありのポートとは別のポートにする必要があります。
電子メール・リスナーを停止し、再起動する前にrootでログインし、次の処理を実行します。

  1. メール送信プロセスを停止します(実行されている場合)。

  2. "id <userid>"を実行します。<userid>は、Oracleソフトウェアを所有しているUNIXアカウントです。

  3. 次のコマンドを発行します。
    "tnslsnr listener_es -user <uid value> -group <gid value> & "
    listener_esは、電子メール・リスナーの名前です。



注意:

電子メール・リスナーは、ユーザー・シェルからlsnrctlを使用して起動することはできません。このリスナーは1024より小さいポートでリスニングする必要があるため、UNIX OS上でスーパーユーザーで起動する必要があります。listener.oraの変更に続いて電子メール・リスナーを再起動するとき、最初に起動したときに使用したものと同じコマンドを同じコマンドライン引数を指定して使用する必要があります。
Enterprise Managerコンソールから、listener_esターゲットの構成ページで次の項目を設定します。

  1. 「マシン名」プロパティを「127.0.0.1」に設定します。

  2. 「ポート番号」プロパティを、プレゼンテーション指定なしの新規TCPアドレスで使用されるポート番号に設定します。


WINDOWSの場合は、次の処理を実行する必要があります。

  1. リスナー・ターゲットのポート番号に対するリスナー・ターゲット・プロパティをEnterprise Managerのリスナー・ターゲット構成ページから変更します。listener.oraの変更は、Windowsの構成に当該のエンドポイントがすでに組み込まれているため必要ありません。

  2. 電子メール・リスナーの検出がデータベースおよび電子メール・サーバー・チームからのパッチ適用後に実行された場合、追加構成は必要ありません。

XDBのプロキシ設定要件

  • URLを使用してファイアウォール内部にXDBリソースを作成するには、emoms.propertiesのプロキシを設定する必要があります。

  • URLに基づいたXML Schemaを登録する場合、URLはデータベース自体で解釈されます。この場合、データベース・プロキシを設定する必要がある場合があります。


注意:

プロキシ設定を変更できない場合、有効な回避策は、これらのファイルをクライアント・マシンにローカルに保存し、ローカル・ファイル・オプションを使用して、リソースの作成またはスキーマの登録を実行することです。


Bug#4389243 - [10200-050516]:DB ConsoleからのStreams環境の削除に失敗する

DBControlで、SYSユーザーはストリーム構成を削除できません。DBA権限のある他のユーザーはすべてストリーム構成を削除できます。

Bug#4389215 - [10200-050516]:ディレクトリ・オブジェクト名が、TTS Streamsウィザードで常に大文字で設定される

DBControlでは、TTSレプリケーション・ウィザードでディレクトリ・オブジェクトを大文字で指定する必要があります。小文字のディレクトリ・オブジェクト名を指定すると失敗します。

Bug#4389151 - [10200-050516]:EMによるTTS Streamsレプリケーションの構成時にエラーが発生する

トランスポータブル表領域レプリケーション・ウィザードでは、ソース・データベースとレプリケート先データベースのバージョンが同じであることが必要です。これは、バックエンドのPL/SQL APIでは必須です。バージョンが異なる場合、プロシージャの実行時に内部エラーが発生します。

回避策

  • このウィザードでレプリケーション環境を(ステップ3の「スクリプトの生成」オプションによって生成されるスクリプトを使用せずに)直接構成する場合は、両方のデータベースがOracle Database 10g リリース2データベースであることが必要です。

  • このウィザードで生成されたスクリプト(ステップ3の「スクリプトの生成」オプションによって生成されるスクリプト)を使用してレプリケーション環境を構成する場合、レプリケート先のデータベースはOracle Database 10g リリース1以上のデータベースであることが必要です。スクリプトでOracle Database 10g リリース1データベースを構成する場合は、スクリプトを変更して、キュー間の伝播などのOracle Database 10g リリース2でのみ使用可能な機能が構成されないようにする必要があります。

Bug#4174714 - 大/小文字を区別するキューのサブスクライバ編集時に、「FAILED TO COMMIT」というSQLエラーが発生する

回避策

  • 検索用のサブスクライバ名の形式は%<Subscriber_Name>%を使用してください。

メモリー・アクセス・モード

Database Controlを停止したとき、SGAアタッチ・コレクタ(nmccollector)プロセスは停止しません。このプロセスによって、一部のEnterprise Manager構成ファイルがロックされたままになります。このため、構成解除時に、一部のEM構成ファイルを削除できません。

この問題は、UNIXのSI/RACおよびWindowsのSIに対しては対処済です。しかし、現在、Windows RACのリモート・ノードでコマンドを実行する方法はありません。したがって、WindowsのRACの次のようなユースケースでは、メモリー・アクセス・モードをConsoleから使用可能にしたインスタンスが影響を受ける可能性があります。

  1. 構成解除

    回避策
    1. すべてのノード上のすべてのインスタンスに対して実行中のnmccollectorプロセスを停止します。

    2. OH/bin/emca -deconfig dbcontrol db -clusterを実行します。

  2. インスタンスの削除

    回避策
    1. 削除対象のインスタンスに対して実行中のnmccollectorプロセスを停止します。

    2. OH/bin/emca -deleteInst dbを実行します。

  3. リストア・モード

    回避策
    1. すべてのノード上のすべてのインスタンスに対して実行中のnmccollectorプロセスを停止します。

    2. OH/bin/emca -restore db -clusterを実行します。

これらのユースケースはリエントラントではないため、構成解除の実行、インスタンスの削除およびDBCAまたはDatabase Controlコンソールを使用したリストアの前に、(メモリー・アクセス・モードが使用可能な場合)nmccollectorプロセスを手動で停止する必要があります。


注意:

nmccollectorをConsoleから停止するには、インスタンスに対するメモリー・アクセス・モードを使用禁止にします。 (Bug#4219122)


マルチバイトおよび小文字の名前がスケジューラ・オブジェクトで機能しない

Grid Control Schedulerチェーン・トポロジ・ビューアでは、マルチバイトおよび小文字の名前はサポートされません。

DBの「停止中」ページにメモリー・アクセス・モードのリンクが表示されない

通常、DBの「停止中」ページには「メモリー・アクセス・モードで監視」リンクが表示されている必要があります。このページでこのリンクを使用できる理由は、DBの「停止中」ページの原因となる、データベース処理速度の極端な低下またはデータベースの停止が発生した場合に、ユーザーがメモリー・アクセス・モードを使用して追加情報を取得できるようにするためです。しかし、Bug#4384697のため、このリンクが表示されるのは、Enterprise Managerの中間層がデータベースへの接続を失っていない(OMSがバウンスしていない)場合のみです。Enterprise Manager中間層がデータベースへの接続を失うと、DBの「停止中」ページに「メモリー・アクセス・モードで監視」リンクは表示されなくなります。(Bug#4384697)

セキュア・モードで、RACデータベースが正しく構成されない

RACデータベースでインスタンスの追加やインスタンスの削除などの操作を実行すると、一部のRACインスタンスがEnterprise Manager Database Controlで構成されない場合があります。この問題は、Database Controlがセキュア・モードの場合にのみ発生します。(Bug#4423881)

この問題を解決するには、次の手順を実行します。

  1. 環境変数ORACLE_SIDを設定します。

  2. 次のコマンドを実行して、関連ノードの関連インスタンスに対するDatabase Controlを停止します。
    $ORACLE_HOME/bin/emctl stop dbconsole

  3. 次のコマンドを実行して、関連インスタンスに対するdbcontrolをセキュア化します。
    $ORACLE_HOME/bin/emctl secure dbconsole

  4. 次のコマンドを実行して、関連インスタンスに対するDatabase Controlを起動します。
    $ORACLE_HOME/bin/emctl start dbconsole

オフライン・バックアップ後にRACデータベースがマウント状態のままになる

srvctlですべてのインスタンスを起動できない場合、RACデータベースはオフライン・バックアップ後に起動マウントのままになります。DB Controlの「停止中」ページからデータベースをオープンできます。dbconsoleに認証失敗のエラーが表示されている場合は、SQLPlusを使用してインスタンスを1つ以上オープンしてください。その後、srvctl構成の問題を解決し、今後のオフライン・バックアップでこの問題が再度発生しないようにする必要があります。(Bug#4439886)

Configuration Management Pack

Oracle製品がデプロイ・サマリーに表示されない

OracleソフトウェアがOracle Universal Installerを使用してインストールされていない場合、つまりEnterprise Managerを使用してクローン化されていない場合、そのソフトウェアはデプロイ・サマリーに表示されません。これは、データがOracle Universal Installerのインベントリから収集されるためです。Oracle Universal Installerを使用してインストールされていないソフトウェアは、インベントリにエントリがないため、サマリー表には表示されません。

RACでのエージェントのパッチングがサポートされていない

RAC設定におけるEnterprise Managerエージェントの自動パッチングは現在サポートされていません。かわりにコマンドラインのユーティリティを使用してください。

パッチ番号に一貫性がない

「パッチ: パッチの選択」ページでは、MetaLinkのパッチ番号を指定してOracleMetaLink Webサイトで公開されているパッチを検索できます。

一部の仮パッチでは、プラットフォームに固有の別のパッチ番号が使用されます。このような場合は、その番号が仮パッチ番号として、「Interim Patch:3243133 Base Bug:3239222」のようにREADMEに表示されます。

この番号が、エンタープライズ構成検索の一部として戻され、Oracleホームページに表示されます。(Bug#3320868)

9.2エージェントの実行中はOracleホームのクローニングが失敗する

ホストで9.2 Enterprise Managerエージェントを実行中の場合は、クローニング操作が失敗します。成功させるには、Enterprise Manager 9.2エージェントを停止してからクローン操作を実行する必要があります。(Bug#3164441)

名前にアンダースコアが含まれている場合は、「クリティカル・パッチ・アドバイザ」ページのOracleホーム・リンクが切断される

Oracleホームの名前にアンダースコア(_)が含まれていると、「ポリシー・ルール: Oracleホーム用クリティカル・パッチ・アドバイザ」というタイトルの「クリティカル・パッチ・アドバイザ」ページの表内では、Oracleホーム・リンクが切断されます。(Bug#3320868)

MetaLinkでのパスワード変更による伝播の遅延の可能性

MetaLinkサイトでパスワードの変更を実行すると、わずかな伝播の遅延が発生し、Enterprise Managerに影響を与える可能性があります。
MetaLinkでのパスワード変更後、あまり時間が経過しないうちにEnterprise ManagerでMetaLink接続情報エラーが発生した場合は、しばらく待機した後、再試行してください。(Bug#3319786、3265575)

デプロイ・サマリーに表示されるデータベース・ターゲットがOracleホームページに直接表示されない

デプロイ・サマリーには、スタンドアロンであるか、別のOracle製品の一部であるかに関係なくすべてのデータベース・ターゲットが表示されますが、別のOracle製品の一部であるデータベース・ターゲットでドリルダウンし、そこからOracleホームページにドリルダウンすると、データベース・コンポーネントは、別のOracle製品のサブ・コンポーネントであるため、そのホームの一部として表示されません。(Bug#3336562)

9.2.0.5および10gより前のデータベース・パッチに一貫性のない修正された不具合がある

9.2.0.5および10gより前のデータベース・パッチでは、修正された不具合のリストに関して、README内とパッチ自体で記述されるメタデータ内で、一貫性がない場合があります。Enterprise Managerでは、パッチで作成された情報が使用されます。

Enterprise Managerではパッチ・バージョン情報を使用できない

Enterprise Managerのリポジトリには、現在、パッチ・バージョン情報がありません。オラクル社では、Enterprise Managerで使用されている識別番号を更新せずにパッチを再リリースする場合があるため新旧を識別できません。(Bug#3324506)

クリティカル・パッチ・アドバイザのメッセージでバージョンのかわりにパッチセットという用語が誤って使用されている

クリティカル・パッチ・アドバイザの処理に使用できるすべての使用可能なパッチをリストするときに、Enterprise Managerでは、パッチとそのパッチが適用されるバージョン番号が示される場合があります。

たとえば、アラート46は9201用の仮パッチまたは9202用の仮パッチで修正できます。このとき、どのバージョンのパッチが参照されているかを明確にするために「(パッチセットx.y.z.aが必要)」という記述が含まれる場合があります。パッチがその製品の最初のリリース用であるときに、たとえば、「パッチセット9.2.0.1が必要」と表示された場合は、この句によって混乱が生じる可能性があります。このような場合、パッチセットはなく、単にバージョン9.2.0.1のパッチを示しています。(Bug#3347848)

クリティカル・パッチ・アドバイザの可用性

今回のリリース時点では、クリティカル・パッチ・アドバイザは、Oracleデータベース・サーバー(リリース9.2以上)用およびiAS(リリース9.0.4以上)用に提供されています。他の製品のアドバイザはいつでも追加できます。現在は、次のオペレーティング・システムのプラットフォームがサポートされています。

  • AIX5Lベースのシステム(64ビット)
  • HP Tru64 UNIX
  • HP-UX Itaninum: HP-UX PA-RISC(64ビット)
  • IBM zSeriesベースのLinux
  • Linux Itaninum
  • Linux x86
  • Microsoft Windows(32ビット)
  • Microsoft Windows(64ビット)
  • Solaris Operating System(SPARC 32ビット)
  • Solaris Operating System(SPARC 64ビット)
  • Solaris Operating System(x86)

Database ControlエージェントのパッチングでDatabase Controlを使用できない

Database Controlを使用して、Database Controlエージェントをパッチできません。これは、エージェントを停止するジョブを実行する必要があるためです(したがって、エージェント自体が停止するため、ジョブが終了します)。この矛盾する状況では、パッチは適用せずに、パッチのステージングにジョブを制限し(パッチング・ウィザードの4番目の手順で「パッチを適用するスクリプトの実行」の選択を解除する必要があります)、コマンドラインからパッチを手動で実行することをお薦めします。(Bug#3356582)

パッチングのためのDatabase Controlプロキシ設定

パッチング機能で関連するパッチについてMetaLinkを問い合せる他に、重要なパッチ機能でMetaLinkからアラートをダウンロードするには、Database ControlによってOracle MetaLinkのWebサイトにアクセスできる必要があります。Database Controlのインスタンスでインターネットにアクセスするためのプロキシが必要な場合は、そのプロキシを使用するようにインスタンスを構成する必要があります。マニュアルで説明されているように、これを実現するには、Database Controlのホーム・ディレクトリのルートから$ORACLE_HOME/<hostname>_$ORACLE_SID/sysman/config/emoms.propertiesを編集します。

既存のパスにホームをインストールすると、その後ホーム・クローニングができなくなる

すでに存在するパスにOracle Database 10gをインストールすると、そのホームでのその後のホーム・クローン操作が失敗します。これを回避するには、インストールするパス(ORACLE_HOME)がすでに存在していないことを確認し、パスの作成をインストーラで行います。

既存のディレクトリにインストールした場合は、後で、install.platformファイルが見つからないことを示すエラーがホーム・クローニング・ウィザードから表示されます。この問題を回避するには、中央のOUIインベントリのディレクトリからクローン化するホームにinstall.platformファイルをコピーします。(Bug#3235500)

サイズの大きいパッチをパッチ・キャッシュに手動でアップロードすると失敗する

128MBを超えるパッチをパッチ・キャッシュに手動でアップロードすると失敗します。ただし、Grid Controlから通常の方法(Metalinkからのパッチの自動ダウンロードを含む)でパッチをデプロイした場合、この問題は発生しません。(Bug#3719280)

ローカルの.csvファイルに保存された検索結果の内容が判読できない

OracleホームにインストールされているOracle製品のリストを、ローカルの.csvファイルに保存できます。この機能は、「デプロイ」→「検索」→「OracleホームにインストールされたOracle製品」→「ファイルに保存」にあります。このファイルの内容は、UTF-8キャラクタ・セットを使用して格納されますが、このキャラクタ・セットは、一部のデスクトップ・アプリケーションでは認識されない場合があります。このファイルに不明瞭な文字があった場合は、一般的なWebブラウザなどUTF-8キャラクタ・セットを処理できるアプリケーションでファイルをオープンしてください。(Bug#3184524)

Windowsでのデータベース・クローニング時に、SYSDBAでログインしていない場合はDBAグループのユーザーであることが必要

Windowsプラットフォームでデータベース・クローニング操作を正常に実行するには、SYSDBAでデータベースにログインするか、またはDBAグループのメンバーであるOSユーザーとして操作を実行する必要があります。これらの要件のいずれかを満たしていないと、クローン操作は失敗します。 (Bug#3684746)

Enterprise Manager 10g Javaコンソール

Quick Toursが使用できない

Enterprise Manager 10gではQuick Toursはサポートされなくなりました。Quick Toursのリンクが残っている可能性がありますが、機能しません。

LogMiner Viewer

LogMiner Viewer問合せを保存する場合は、スタンドアロン・リポジトリが必要です。LogMiner Viewerでは、必要な場合にスタンドアロン・リポジトリに関するプロンプトが表示されます。LogMiner Viewer(またはスタンドアロン・リポジトリをサポートしているその他のEnterprise Managerアプリケーション)を使用してスタンドアロン・リポジトリが作成されると、LogMiner Viewerでは、スタンドアロン・モード・セッション時にそのスタンドアロン・リポジトリが使用されます。

スタンドアロン・リポジトリの作成方法については、『Oracle Enterprise Manager Grid Controlインストレーションおよび基本構成』の「Enterprise Manager Java Console」の章を参照してください。

オンラインREDOログ・ファイルに対するLogMiner Viewer問合せの実行でORA-03113エラーが発生する場合、通常はREDOログ・ファイルが空であることを意味します。LogMiner Viewerを終了し、各REDOログ・ファイルに対してSQL*PlusのALTER SYSTEM SWITCH LOGFILEコマンドを実行して各ログ・ファイルを切り替え、LogMiner Viewerを再起動して問合せを実行してください。