Oracle Database Clientクイック・インストレーション・ガイド 10gリリース2(10.2) for HP Tru64 UNIX B31758-01 |
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10gリリース2(10.2) for HP Tru64 UNIX
部品番号: B31758-01
原典情報: B25303-01 Oracle Database Client Quick Installation Guide 10g Release 2 (10.2) for hp Tru64 UNIX
2006年9月
このマニュアルでは、HP Tru64 UNIXシステムにOracle Database Clientをすばやくインストールする方法を説明します。次の内容について説明します。
このマニュアルでは、OracleソフトウェアがインストールされていないシステムにOracle Database Clientをデフォルトでインストールする方法を説明します。次のインストール・タイプのインストール方法を説明します。
このマニュアルでは、「カスタム」インストール・タイプについては説明しません。
Oracle Database Clientのインストールの詳細は、『Oracle Database Clientインストレーション・ガイドfor HP Tru64 UNIX』を参照してください。
このマニュアルは、製品ディスクに含まれています。アクセスするには、Webブラウザで、インストール媒体のトップレベル・ディレクトリ内にあるwelcome.htm
ファイルを開き、次に「ドキュメント」タブを開きます。
Oracle Database Clientをインストールする前に、root
ユーザーとしていくつかのタスクを実行する必要があります。root
ユーザーとしてログインするには、次の手順の1つを実行します。
xterm
)など、ローカル・ターミナル・セッションを開始します。
$ xhost fully_qualified_remote_host_name
次に例を示します。
$ xhost somehost.us.acme.com
ssh
、rlogin
またはtelnet
コマンドを使用して、ソフトウェアをインストールするシステムに接続します。
$ telnet fully_qualified_remote_host_name
root
ユーザーとしてログインしていない場合は、次のコマンドを入力して、ユーザーをroot
に切り替えます。
$ su - root password: #
システムは、少なくとも次のハードウェア要件を満たしている必要があります。
RAM | スワップ領域 |
---|---|
最大512MBのRAM |
RAMのサイズの2倍 |
513〜726MB |
RAMのサイズの1.5倍 |
727MB以上 |
RAMのサイズの0.75倍 |
TMP
領域の最小値は、115MBです。/tmp
ディレクトリの最小ディスク領域要件は、選択したインストール・タイプによって異なります。次の表に、インストール・タイプごとの/tmp
ディレクトリの最小ディスク領域要件を示します。Clientインストール・タイプ |
/tmp ディレクトリに必要なディスク領域(MB) |
---|---|
管理者 |
850 |
ランタイム |
470 |
カスタム(全コンポーネント選択) |
780 |
InstantClient |
150 |
システムがこれらの要件を満たしているかどうかを確認するには、次の手順を実行します。
# /bin/vmstat -P | grep "Total Physical Memory"
システムにインストールされている物理的なRAMのサイズが指定サイズより小さい場合は、追加のメモリーをインストールしてから続行してください。
# /sbin/swapon -s
追加のスワップ領域の構成方法は、必要に応じてご使用のオペレーティング・システムのマニュアルを参照してください。
/tmp
ディレクトリ内の空きディスク領域の容量を調べるには、次のコマンドを入力します。
# df -k /tmp
/tmp
ディレクトリで使用できるディスク領域が400MB未満の場合は、次の手順の1つを実行します。
# df -k
次の表に、各インストール・タイプのソフトウェア・ファイルに必要なディスク領域の概算を示します。
インストール・タイプ | ソフトウェア・ファイルの要件(MB) |
---|---|
Instant Client |
150 |
管理者 |
1900 |
ランタイム |
1000 |
カスタム(最大) |
1800 |
システムは、少なくとも次のソフトウェア要件を満たしている必要があります。
OSFCMPLRS OSFLIBA OSFPGMR OSFSER OSFX11
インストールするOracle製品について、システムが次の製品固有の要件を満たす必要があります。
DCE v4.3.1以上:
DCECDS DECRTS DCESEC
Micro Focus Server Express 4.0 SP1以上
Compaq Fortran 90および77 V5.4A:
DFABASE DFACOM DFARTL
Oracle JDBC/OCIドライバに、オプションで次のJDKバージョンを使用できますが、インストールに必須ではありません。
注意: ソフトウェアをインストールする前に、SDK v 1.4.2をインストールする必要があります。
システムがこれらの要件を満たしているかどうかを確認する手順は、次のとおりです。
# /usr/sbin/sizer -v Compaq Tru64 UNIX V5.1B (Rev. 2650); Mon Nov 3 10:13:28 PST 200
この例で表示されるバージョンは、V5.1Bです。オペレーティング・システムのアップグレードの詳細は、必要に応じてご使用のオペレーティング・システムのマニュアルを参照してください。
# /usr/sbin/setld -i JAVA142 | more
Java SDK 1.4.2がインストールされている場合、このコマンドによりインストールされているすべてのファイルへのパスが表示されます。 Javaホーム・ディレクトリのパスを書き留めます。 インストール時にこの値を指定する必要があります。 デフォルトのパスは次のとおりです。
/usr/opt/java142
このコマンドが「不明なサブセット」というメッセージを戻した場合、Java SDK 1.4.2はインストールされていません。 次のWebサイトからJava SDK 1.4.2-3以上をダウンロードしてインストールします。
http://www.compaq.com/java/download/index.html
# /usr/sbin/setld -i | more
# /usr/sbin/setld -i | grep subsetname
必要に応じて、必要なソフトウェア・サブセットをインストールします。 Compaq C Compiler V6.5-207(dtk)が必要な場合は、次のWebサイトからダウンロードできます。
http://www.tru64unix.compaq.com/dtk/
また、システムに次のパッチがインストールされていることを確認する必要があります。 これらの要件を確認する手順は、表の後に説明します。
Tru64 UNIX V5.1B Patch Kit 2以上。
T64V51BB22AS0002-20030415
次のパッチ・キットも必要です。
T64KIT0020879-V51BB22-E-20031125
T64KIT0019662-V51BB22-E-20030818
T64KIT0021665-V51BB22-E-20040220
T64KIT0021681-V51BB22-E-20040223
MQSeries V5.1用CSD09以上
必要なパッチ・キットがインストールされているかどうかを調べるには、次のコマンドを入力します。
# /usr/sbin/dupatch -track -type kit
このコマンドで前述の必要なパッチ・キットの表に示されたID(またはそれ以降のパッチ・キット・レベルのID)が表示されない場合、次のWebサイトから最新のパッチ・キットをダウンロードしてインストールします(このWebサイトにアクセスするには登録が必要です)。
http://itrc.hp.com/service/patch/mainPage.do
次のローカル・オペレーティング・システム・グループおよびユーザーがシステムに存在する必要があります。
このグループおよびユーザーがすでに存在しているかどうかを調べる場合、または必要に応じて作成する場合は、次の手順を実行します。
oinstall
グループが存在しているかどうかを調べるには、次のコマンドを入力します。
# more /var/opt/oracle/oraInst.loc
oraInst.loc
ファイルが存在する場合、このコマンドの出力結果は次のようになります。
inventory_loc=/u01/app/oracle/oraInventory inst_group=oinstall
inst_group
パラメータは、Oracleインベントリ・グループの名前oinstall
を示しています。
oinstall
グループを作成します。
# /usr/sbin/groupadd oinstall
oracle
ユーザーが存在し、正しいグループに属しているかどうかを調べるには、次のコマンドを入力します。
# id oracle
oracle
ユーザーが存在する場合は、このコマンドにより、ユーザーが属しているグループに関する情報が表示されます。出力結果は次のようになります。oinstall
がプライマリ・グループであることが示されています。
uid=440(oracle) gid=200(oinstall) groups=201(dba),202(oper)
oracle
ユーザーが存在し、そのユーザーのプライマリ・グループがoinstall
ではない場合、次のコマンドを入力します。-g
オプションは、プライマリ・グループとしてoinstall
を指定し、-G
オプションは、oracle
ユーザーが属する既存のグループを指定します。
# /usr/sbin/usermod -g oinstall -G dba oracle
oracle
ユーザーが存在しない場合は、次のコマンドを入力して作成します。
# /usr/sbin/useradd -g oinstall [-G dba] oracle
このコマンドによりoracle
ユーザーが作成され、次のように指定されます。
oracle
ユーザーのパスワードを設定します。
# passwd oracle
次のような名前のOracleベース・ディレクトリを作成して、適切な所有者、グループおよび許可を指定します。
/u01/app/oracle
Optimal Flexible Architecture(OFA)ガイドラインでは、Oracleベース・ディレクトリに次のようなパスを使用することが推奨されています。
/mount_point/app/oracle_sw_owner
このディレクトリを作成する場所を調べるには、次の手順を実行します。
# df -h
このコマンドにより、システムにマウントされているすべてのファイル・システムに関する情報が表示されます。次のような情報があります。
必要なディレクトリを作成して、適切な所有者、グループおよび許可を指定するには、次の手順を実行します。
# mkdir -p /u01/app/oracle
oracle
ユーザーおよびoinstall
グループに変更します。
# chown -R oracle:oinstall /u01/app/oracle
# chmod -R 775 /u01/app/oracle
ORACLE_BASE
環境変数を設定します。
Oracle Universal Installerは、oracle
アカウントから実行します。ただし、Oracle Universal Installerを起動する前に、oracle
ユーザーの環境を構成する必要があります。環境を構成するには、次の設定が必要です。
oracle
ユーザーの環境を設定するには、次の手順を実行します。
xterm
)など、新規ターミナル・セッションを開始します。
$ xhost fully_qualified_remote_host_name
oracle
ユーザーのデフォルトのシェルを調べるには、次のコマンドを入力します。
$ echo $SHELL
oracle
ユーザーのシェル起動ファイルをテキスト・エディタで開きます。
umask 022
ORACLE_SID
、ORACLE_HOME
またはORACLE_BASE
環境変数がファイルで設定されている場合は、ファイルから該当する行を削除します。
$ DISPLAY=local_host
:0.0 ; export DISPLAY
% setenv DISPLAY local_host
:0.0
この例では、local_host
は、Oracle Universal Installerの表示に使用するシステム(ワークステーションまたはPC)のホスト名またはIPアドレスです。
/tmp
ディレクトリに十分な空きディスク領域がないと判断した場合は、必要な容量の空き領域があるファイル・システムを識別し、TMP
およびTMPDIR
環境変数を次のように設定します。
df -k
コマンドを使用して、十分な空き領域がある適切なファイル・システムを識別します。
$ su - root # mkdir /mount_point/tmp # chmod a+wr /mount_point/tmp # exit
TMP
およびTMPDIR
環境変数を設定します。Bourne、BashまたはKornシェルの場合
$ TMP=/mount_point/tmp $ TMPDIR=/mount_point/tmp $ export TMP TMPDIR
Cシェルの場合
% setenv TMP /mount_point/tmp % setenv TMPDIR /mount_point/tmp
ORACLE_BASE
環境変数を設定します。
$ ORACLE_BASE=/u01/app/oracle $ export ORACLE_BASE
% setenv ORACLE_BASE /u01/app/oracle
前述の例では、/u01/app/oracle
は以前に作成したOracleベース・ディレクトリです。
ORACLE_HOME
およびTNS_ADMIN
環境変数が設定されていないことを確認するために、次のコマンドを入力します。
$ umask $ env | more
umask
コマンドにより値22
、022
または0022
が表示されていること、およびこの項で設定した環境変数に適切な値が設定されていることを確認します。
ほとんどのHP Tru64 UNIXシステムでは、製品ディスクをドライブに挿入したときに自動的にマウントされます。ディスクが自動的にマウントされない場合は、次の手順を実行してマウントします。
$ su - root
# /usr/sbin/umount /cdrom
この例では、/cdrom
はディスク・ドライブのマウント・ポイント・ディレクトリです。
# /usr/sbin/mount -t cdfs -o nodefperm,noversion /dev/disk/cdrom0c /cdrom
この例では、/cdrom
はディスク・マウント・ポイント・ディレクトリで必ず存在する必要があります。/dev/disk/cdrom0c
はディスク・デバイス名です。
/cdrom
oracle
ユーザーの環境を構成した後、次のようにしてOracle Universal Installerを起動し、Oracleソフトウェアをインストールします。
directory_path
は、DVD上のclient
ディレクトリのパスです。
$ cd /tmp
$ /directory_path
/runInstaller
client
に変更して、次のコマンドを入力します。
$ ./runInstaller
Oracle Universal Installerが起動しない場合、『Oracle Database Clientインストレーション・ガイドfor HP Tru64 UNIX』で、Xの表示のトラブルシューティングに関する情報を参照してください。
Oracle Clientを正常にインストールした後、『Oracle Database Clientインストレーション・ガイドfor HP Tru64 UNIX』で、必須およびオプションのインストール後の手順の詳細を参照してください。
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http://otn.oracle.co.jp/document/
研修に関する情報とスケジュールは、次のURLで入手できます。
http://www.oracle.co.jp/education/
オラクル製品やサービスに関するその他の情報については、次のURLから参照してください。
http://www.oracle.co.jp
http://otn.oracle.co.jp
部品番号: B31758-01
原本名: Oracle Database Client Quick Installation Guide, 10g Release 2 (10.2) for hp Tru64 UNIX
原本部品番号: B25303-01
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