Oracle Database クイック・インストレーション・ガイド 10g リリース2(10.2)for HP Tru64 UNIX B50705-01 |
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10gリリース2(10.2) for HP Tru64 UNIX
部品番号: B50705-01
2009年5月
このマニュアルでは、Oracle Database 10gをHP Tru64 UNIXシステムにすばやくインストールする方法を説明します。次の内容について説明します。
このマニュアルでは、デフォルトのインストール・オプションを使用してOracle Databaseをインストールする方法を説明します。
このマニュアルでは、次のタスクを説明します。
Oracle Databaseのインストールに成功すると、次の状態になります。
このマニュアルでは、「基本インストール」の使用例を取り上げますが、次のタスクの実行方法は説明しません。
このマニュアルで説明されていない情報を含むOracle Databaseのインストール方法の詳細は、次のいずれかのマニュアルを参照してください。
この2つのマニュアルは製品ディスクに収録されています。これらのマニュアルにアクセスするには、Webブラウザを使用して、インストール媒体のトップレベル・ディレクトリにあるwelcome.htm
ファイルを開き、「ドキュメント」タブを選択します。
Oracle Databaseをインストールする前に、root
ユーザーとしていくつかのタスクを実行する必要があります。root
ユーザーとしてログインするには、次の手順の1つを実行します。
xterm
)など、ローカル・ターミナル・セッションを開始します。
$ xhost fully_qualified_remote_host_name
例:
$ xhost somehost.us.acme.com
ssh
、rlogin
またはtelnet
コマンドを使用して、ソフトウェアをインストールするシステムに接続します。
$ telnet fully_qualified_remote_host_name
root
ユーザーとしてログインしていない場合は、次のコマンドを入力して、ユーザーをroot
に切り替えます。
$ su - root password: #
システムは、少なくとも次のハードウェア要件を満たしている必要があります。
RAM | スワップ領域 |
---|---|
最大1024MB |
RAMのサイズの2倍 |
1024〜2048MB |
RAMのサイズの1.5倍 |
2049〜8192MB |
RAMのサイズと同等 |
8192 MB超 |
RAMのサイズの0.75倍 |
/tmp
ディレクトリ内の400MBのディスク領域
自動バックアップの構成を選択した場合は、フラッシュ・リカバリ領域に対して、ファイル・システム上または自動ストレージ管理ディスク・グループ内に追加ディスク領域が必要です。
システムがこれらの要件を満たしているかどうかを確認するには、次の手順を実行します。
# /bin/vmstat -P | grep "Total Physical Memory"
システムにインストールされている物理的なRAMのサイズが必要なサイズに満たない場合は、追加のメモリーをインストールしてから続行してください。
# /sbin/swapon -s
追加のスワップ領域の構成方法は、必要に応じてご使用のオペレーティング・システムのマニュアルを参照してください。
/tmp
ディレクトリ内の空きディスク領域の量を調べるには、次のコマンドを入力します。
# df -k /tmp
/tmp
ディレクトリで使用できるディスク領域が400MB未満の場合は、次の手順の1つを実行します。
# df -k
次の表に、ソフトウェア・ファイルのおおよそのディスク領域要件をインストール・タイプごとに示します。
インストール・タイプ | ソフトウェア・ファイルの要件(GB) |
---|---|
Enterprise Edition |
3.0 |
Standard Edition |
3.0 |
カスタム(最大) |
3.0 |
ご使用のオペレーティング・システムのディストリビューションおよびバージョンごとに、システムが少なくとも次のソフトウェア要件を満たしている必要があります。
OSFCMPLRS OSFLIBA OSFPGMR OSFSER OSFX11
インストールするOracle製品について、システムが次の製品固有の要件を満たす必要があります。
Oracle JDBC/OCIドライバとともに次のJDKバージョンを使用できます。
注意: ソフトウェアをインストールする前に、SDK v 1.4.2がインストールされている必要があります。
Compaq Fortran 90および77 V5.4A:
Micro Focus Server Express 4.0 SP1以上
DCE v4.3.1以上:
システムがこれらの要件を満たしているかどうかを確認するには、次の手順を実行します。
# /usr/sbin/sizer -v Compaq Tru64 UNIX V5.1B (Rev. 2650); Mon Nov 3 10:13:28 PST 200
この例で表示されるバージョンは、V5.1Bです。 オペレーティング・システムのアップグレードの詳細は、必要に応じてご使用のオペレーティング・システムのマニュアルを参照してください。
# /usr/sbin/setld -i JAVA142 | more
Java SDK 1.4.2がインストールされている場合、このコマンドによりインストールされているすべてのファイルへのパスが表示されます。 Javaホーム・ディレクトリのパスを書き留めます。 インストール時にこの値を指定する必要があります。 デフォルトのパスは次のとおりです。
/usr/opt/java142
このコマンドが「不明なサブセット」というメッセージを戻した場合、Java SDK 1.4.2はインストールされていません。 次のWebサイトからJava SDK 1.4.2-4p2以上をダウンロードしてインストールしてください。
http://www.compaq.com/java/download/index.html
# /usr/sbin/setld -i | more
# /usr/sbin/setld -i | grep subsetname
必要に応じて、必要なソフトウェア・サブセットをインストールします。 Compaq C Compiler V6.5-207(dtk)が必要な場合は、次のWebサイトからダウンロードできます。
http://www.tru64unix.compaq.com/dtk/
http://www.ibm.com/software/integration/support/supportpacs/individual/ma88.htm
また、システムに次のパッチ(またはそれ以降のバージョン)がインストールされていることを確認する必要があります。 パッチのリストに続く手順では、これらの要件を確認する方法について説明します。
T64V51BB22AS0002-20030415
_OtsMoveのHP Tru64 UNIX 5.1B PK2 BL22 Fixes for AdvFS Panic。考えられるメモリーの破損:
T64KIT0020879-V51BB22-E-20031125
HP Tru64 UNIX - IPマルチキャスト・パケットの問題:
T64KIT0019662-V51BB22-E-20030818
HP Tru64 UNIX V5.1B PK2 (BL22) ERPキット - 複数アプリケーションの修正では、同じファイルに排他ロックが付与されることもあります。
T64KIT0021665-V51BB22-E-20040220
Tru64 UNIX V5.1B PK2/BL22 Early Release Patch - 潜在的なアプリケーション・コア・ダンプの修正:
T64KIT0021681-V51BB22-E-20040223
MQSeries V5.1用CSD09以上
必要なパッチ・キットがインストールされているかどうかを調べるには、次のコマンドを入力します。
# /usr/sbin/dupatch -track -type kit
このコマンドで前述の必要なパッチ・キットの表に示されたID(またはそれ以降のパッチ・キット・レベルのID)が表示されない場合、次のWebサイトから最新のパッチ・キットをダウンロードしてインストールします(このWebサイトにアクセスするには登録が必要です)。
http://itrc.hp.com/service/patch/mainPage.do
MQSeriesのCSDが必要な場合は、次のWebサイトでダウンロードおよびインストールの情報を確認します。
http://www.ibm.com/software/integration/mqfamily/support/summary/dig.html
Oracle Databaseをインストールする場合、次のローカル・オペレーティング・システム・グループおよびユーザーが必要です。
これらのグループおよびユーザーがすでに存在しているかどうかを調べる場合、または必要に応じて作成する場合は、次の手順に従います。
oinstall
グループが存在しているかどうかを調べるには、次のコマンドを入力します。
# more /var/opt/oracle/oraInst.loc
oraInst.loc
ファイルが存在する場合、このコマンドの出力結果は次のようになります。
inventory_loc=/u01/app/oracle/oraInventory inst_group=oinstall
inst_group
パラメータは、Oracleインベントリ・グループの名前oinstall
を示しています。
oinstall
グループおよびdba
グループを作成します。
# /usr/sbin/groupadd oinstall # /usr/sbin/groupadd dba
oracle
ユーザーが存在し、正しいグループに属しているかどうかを調べるには、次のコマンドを入力します。
# id oracle
oracle
ユーザーが存在する場合は、このコマンドにより、ユーザーが属しているグループに関する情報が表示されます。出力結果は次のようになります。oinstall
がプライマリ・グループで、dba
がセカンダリ・グループであることが示されています。
uid=440(oracle) gid=200(oinstall) groups=201(dba),202(oper)
oracle
ユーザーのパスワードを設定します。
# passwd oracle
nobody
ユーザーが存在しているかどうかを調べるには、次のコマンドを入力します。
# id nobody
このコマンドにnobody
ユーザーに関する情報が表示される場合、ユーザーを作成する必要はありません。
nobody
ユーザーが存在しない場合は、次のコマンドを入力して作成します。
# /usr/sbin/useradd nobody
次の表で、カーネル・サブシステム属性が表に示す推奨値以上の値に設定されていることを確認してください。 表の後に、値を確認および設定する手順について説明します。
これらのカーネル・パラメータに指定されている現在の値を表示し、必要に応じてその値を変更する手順は、次のとおりです。
# /sbin/sysconfig -q subsystem
# cp /etc/sysconfigtab /etc/sysconfigtab.orig
ipc: shm_max = 4278190080 shm_min = 1 shm_mni = 256 shm_seg = 128 proc: exec_disable_arg_limit = 1 per_proc_stack_size = 8388608 max_per_proc_stack_size = 33554432 per_proc_data_size = 335544320 max_per_proc_data_size = 335544320 max_per_proc_address_space = 4294967296 per_proc_address_space = 4294967296
# /sbin/sysconfigdb -m -f filename
この例で、filenameは手順bで作成したファイルの名前です。
# /sbin/shutdown -r now
root
に切り替えます。
次のような名前のディレクトリを作成し、それらのディレクトリに、適切な所有者、グループおよびアクセス権を指定します。
Oracleベース・ディレクトリには3GBの空きディスク領域、Oracleデータファイル・ディレクトリを別に作成しない場合は、4GBの空きディスク領域が必要です。
Oracleベース・ディレクトリを作成する手順は、次のとおりです。
# df -h
このコマンドにより、システムにマウントされているすべてのファイル・システムに関する情報が表示されます。次のような情報があります。
# mkdir -p /mount_point/app/oracle_sw_owner # chown -R oracle:oinstall /mount_point/app/oracle_sw_owner # chmod -R 775 /mount_point/app/oracle_sw_owner
たとえば、識別したマウント・ポイントが/u01
で、oracle
がOracleソフトウェア所有者のユーザー名の場合、推奨されるOracleベース・ディレクトリ・パスは次のようになります。
/u01/app/oracle
Oracle Universal Installerは、oracle
アカウントから実行します。ただし、Oracle Universal Installerを起動する前に、oracle
ユーザーの環境を構成する必要があります。環境を構成するには、次の設定が必要です。
oracle
ユーザーの環境を設定するには、次の手順を実行します。
$ xhost fully_qualified_remote_host_name
oracle
ユーザーのデフォルトのシェルを調べるには、次のコマンドを入力します。
$ echo $SHELL
oracle
ユーザーのシェル起動ファイルをテキスト・エディタで開きます。
umask 022
ORACLE_SID
、ORACLE_HOME
またはORACLE_BASE
環境変数がファイルで設定されている場合は、ファイルから該当する行を削除します。
$ DISPLAY=local_host
:0.0 ; export DISPLAY
% setenv DISPLAY local_host
:0.0
この例では、local_host
は、Oracle Universal Installerの表示に使用するシステム(ワークステーションまたはPC)のホスト名またはIPアドレスです。
/tmp
ディレクトリの空きディスク領域が不十分と判断した場合は、次のコマンドを入力して、TMP
およびTMPDIR
環境変数を次のように設定します。十分な空きディスク領域があるファイル・システム上のディレクトリを指定します。
ORACLE_BASE
およびORACLE_SID
環境変数を設定します。
$ ORACLE_BASE=/u01/app/oracle $ ORACLE_SID=sales $ export ORACLE_BASE ORACLE_SID
% setenv ORACLE_BASE /u01/app/oracle % setenv ORACLE_SID sales
この例では、/u01/app/oracle
は以前に作成したOracleベース・ディレクトリ、sales
はデータベースをコールする場合に使用する名前(通常は5文字以下)です。
ORACLE_HOME
およびTNS_ADMIN
環境変数が設定されていないことを確認するために、次のコマンドを入力します。
$ umask $ env | more
umask
コマンドにより値22
、022
または0022
が表示されていること、およびこの項で設定した環境変数に適切な値が設定されていることを確認します。
ほとんどのHP Tru64 UNIXシステムでは、製品ディスクをドライブに挿入すると自動的にマウントされます。ディスクが自動的にマウントされない場合は、次の手順を実行してマウントします。
$ su - root
# /usr/sbin/umount /cdrom
この例では、/cdrom
はディスク・ドライブのマウント・ポイント・ディレクトリです。
# /usr/sbin/mount -t cdfs -o nodefperm,noversion /dev/disk/cdrom0c /cdrom
この例では、/cdrom
はディスク・マウント・ポイント・ディレクトリで必ず存在する必要があります。/dev/disk/cdrom0c
はディスク・デバイス名です。
例:
/cdrom
oracle
ユーザーの環境を構成した後、次のようにしてOracle Universal Installerを起動し、Oracle Databaseをインストールします。
directory_path
は、DVD上のデータベース・ディレクトリのパスです。
$ cd /tmp
$ /directory_path
/runInstaller
$ ./runInstaller
Oracle Universal Installerが起動しない場合、『Oracle Databaseインストレーション・ガイドfor HP Tru64 UNIX』のX Windowの表示に関する問題のトラブルシューティング方法を参照してください。
Oracle Database 10g Companion CDには、インストール可能なその他の製品が収録されています。これらの製品のインストールが必要かどうかは、使用するOracle Database製品または機能によって異なります。次の製品または機能を使用する場合は、Companion CDからOracle Database 10g製品をインストールする必要があります。
Companion CDからソフトウェアをインストールする方法の詳細は、『Oracle Database Companion CDクイック・インストレーション・ガイドfor HP Tru64 UNIX』を参照してください。
Oracle Databaseのこのリリースについて理解するために、次のタスクを実行することをお薦めします。
Oracle Enterprise Manager Database Controlは、1つのOracle Databaseインストールの管理に使用できるWebベースのアプリケーションです。Database ControlのデフォルトのURLは、次のようになります。
http://host.domain:1158/em/
ログインするには、ユーザー名SYSを使用してSYSDBAとして接続します。Oracle Database 10gのインストール時にこのユーザーに対して指定したパスワードを使用します。
このマニュアルは、新しいOracle DBAを対象としており、Database Controlを使用して、Oracle Databaseインストールのあらゆる面を管理する方法を説明します。また、インストール時に構成しなかった可能性がある、電子メール通知および自動バックアップを使用可能にする方法も説明しています。
この項では、次の内容について説明します。
このメディア・パックに含まれている製品は、トライアル・ライセンス契約に基づき、30日間、インストールおよび評価できます。 ただし、30日間の評価期間後もいずれかの製品の使用を継続する場合、プログラム・ライセンスをご購入いただく必要があります。
次の各項に、各サービスに接続するためのURLを記載します。
オラクル製品サポートの購入方法、およびOracleサポート・サービスへの連絡方法の詳細は、次のURLを参照してください。
http://www.oracle.com/lang/jp/support/index.html
製品のマニュアルは、次のURLにあります。
http://www.oracle.com/technology/global/jp/documentation/index.html
研修に関する情報とスケジュールは、次のURLで入手できます。
http://education.oracle.com/pls/web_prod-plq-dad/db_pages.getpage?page_id=3
オラクル製品やサービスに関するその他の情報については、次のURLから参照してください。
http://www.oracle.com/lang/jp/index.html http://www.oracle.com/technology/global/jp/index.html
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を参照してください。
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部品番号: B50705-01
Oracle Database Quick Installation Guide, 10g Release 2 (10.2) for hp Tru64 UNIX
原本部品番号: B31392-01
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