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Oracle Database クイック・インストレーション・ガイド
10g リリース2(10.2)for HP Tru64 UNIX

B50705-01

Oracle® Database

クイック・インストレーション・ガイド

10gリリース2(10.2) for HP Tru64 UNIX

部品番号: B50705-01

2009年5月

このマニュアルでは、Oracle Database 10gをHP Tru64 UNIXシステムにすばやくインストールする方法を説明します。次の内容について説明します。

  1. このマニュアルの概要

  2. rootとしてのシステムへのログイン

  3. ハードウェア要件の確認

  4. ソフトウェア要件の確認

  5. 必要なオペレーティング・システム・グループおよびユーザーの作成

  6. 必要なディレクトリの作成

  7. カーネル・サブシステム属性の構成

  8. oracleユーザーの環境の構成

  9. 製品ディスクのマウント

  10. Oracle Databaseのインストール

  11. Oracle Database 10g Companion CDからの製品のインストール

  12. インストール後の作業

  13. 追加情報

  14. ドキュメントのアクセシビリティについて

1 このマニュアルの概要

このマニュアルでは、デフォルトのインストール・オプションを使用してOracle Databaseをインストールする方法を説明します。

このマニュアルで説明するタスク

このマニュアルでは、次のタスクを説明します。

正しくインストールされた場合の結果

Oracle Databaseのインストールに成功すると、次の状態になります。

このマニュアルで説明しないタスク

このマニュアルでは、「基本インストール」の使用例を取り上げますが、次のタスクの実行方法は説明しません。

追加インストール情報の入手先

このマニュアルで説明されていない情報を含むOracle Databaseのインストール方法の詳細は、次のいずれかのマニュアルを参照してください。

この2つのマニュアルは製品ディスクに収録されています。これらのマニュアルにアクセスするには、Webブラウザを使用して、インストール媒体のトップレベル・ディレクトリにあるwelcome.htmファイルを開き、「ドキュメント」タブを選択します。

2 rootとしてのシステムへのログイン

Oracle Databaseをインストールする前に、rootユーザーとしていくつかのタスクを実行する必要があります。rootユーザーとしてログインするには、次の手順の1つを実行します。


注意

ソフトウェアは、X Window Systemワークステーション、X端末、またはXサーバー・ソフトウェアがインストールされているPCまたはその他のシステムからインストールする必要があります。 


3 ハードウェア要件の確認

システムは、少なくとも次のハードウェア要件を満たしている必要があります。

システムがこれらの要件を満たしているかどうかを確認するには、次の手順を実行します。

  1. 物理RAMのサイズを調べるには、次のコマンドを入力します。

    # /bin/vmstat -P | grep "Total Physical Memory"
    
    

    システムにインストールされている物理的なRAMのサイズが必要なサイズに満たない場合は、追加のメモリーをインストールしてから続行してください。

  2. 構成されているスワップ領域のサイズを調べるには、次のコマンドを入力します。

    # /sbin/swapon -s
    
    

    追加のスワップ領域の構成方法は、必要に応じてご使用のオペレーティング・システムのマニュアルを参照してください。

  3. /tmpディレクトリ内の空きディスク領域の量を調べるには、次のコマンドを入力します。

    # df -k /tmp
    
    

    /tmpディレクトリで使用できるディスク領域が400MB未満の場合は、次の手順の1つを実行します。

    • /tmpディレクトリから不要なファイルを削除します。

    • oracleユーザーの環境を設定する場合(後述します)は、TMPおよびTMPDIR環境変数を設定します。

    • /tmpディレクトリを含むファイル・システムを拡張します。ファイル・システムの拡張方法は、必要に応じてシステム管理者に確認してください。

  4. システム上で使用できる空きディスク領域の量を調べるには、次のコマンドを入力します。

    # df -k
    
    

    次の表に、ソフトウェア・ファイルのおおよそのディスク領域要件をインストール・タイプごとに示します。

    インストール・タイプ  ソフトウェア・ファイルの要件(GB) 

    Enterprise Edition 

    3.0 

    Standard Edition 

    3.0 

    カスタム(最大) 

    3.0 

4 ソフトウェア要件の確認

ご使用のオペレーティング・システムのディストリビューションおよびバージョンごとに、システムが少なくとも次のソフトウェア要件を満たしている必要があります。


注意

Oracle Universal Installerは、システムをチェックして、システムがリストに示されている要件を満たしているかどうかを検証します。これらのチェックに確実にパスするように、Oracle Universal Installerを起動する前に要件を確認してください。 


インストールするOracle製品について、システムが次の製品固有の要件を満たす必要があります。

システムがこれらの要件を満たしているかどうかを確認するには、次の手順を実行します。

  1. インストールされているTru64 UNIXのバージョンを調べるには、次のコマンドを入力します。

    # /usr/sbin/sizer -v
    Compaq Tru64 UNIX V5.1B (Rev. 2650); Mon Nov 3 10:13:28 PST 200
    
    

    この例で表示されるバージョンは、V5.1Bです。 オペレーティング・システムのアップグレードの詳細は、必要に応じてご使用のオペレーティング・システムのマニュアルを参照してください。

  2. Java SDK 1.4.2がインストールされているかどうかを調べるには、次のコマンドを入力します。

    # /usr/sbin/setld -i JAVA142 | more
    
    

    Java SDK 1.4.2がインストールされている場合、このコマンドによりインストールされているすべてのファイルへのパスが表示されます。 Javaホーム・ディレクトリのパスを書き留めます。 インストール時にこの値を指定する必要があります。 デフォルトのパスは次のとおりです。

    /usr/opt/java142
    
    

    このコマンドが「不明なサブセット」というメッセージを戻した場合、Java SDK 1.4.2はインストールされていません。 次のWebサイトからJava SDK 1.4.2-4p2以上をダウンロードしてインストールしてください。

    http://www.compaq.com/java/download/index.html

  3. 必要なソフトウェア・サブセットがインストールされているかどうかを調べるには、次のいずれかのコマンドを入力します。

    • システムにインストールされているすべてのソフトウェア・サブセットのリストを表示するには、次のコマンドを入力します。

      # /usr/sbin/setld -i | more
      
      
    • 特定のソフトウェア・サブセットがインストールされているかどうかを調べるには、次のようにコマンドを入力します。

      # /usr/sbin/setld -i | grep subsetname
      
      

    必要に応じて、必要なソフトウェア・サブセットをインストールします。 Compaq C Compiler V6.5-207(dtk)が必要な場合は、次のWebサイトからダウンロードできます。

    http://www.tru64unix.compaq.com/dtk/

  4. Oracle Messaging Gatewayを使用する場合で、MQSeries classes for JavaおよびMQSeries classes for Java Message Service(SupportPac MA88)が必要な場合は、次のWebサイトからダウンロードします。

    http://www.ibm.com/software/integration/support/supportpacs/individual/ma88.htm

また、システムに次のパッチ(またはそれ以降のバージョン)がインストールされていることを確認する必要があります。 パッチのリストに続く手順では、これらの要件を確認する方法について説明します。


注意

システムには、リストに示したパッチよりも新しいバージョンがインストールされている場合があります。リストに記載されているパッチがインストールされていない場合は、リストに記載されているバージョンをインストールする前に、最新のバージョンがインストールされているかどうかを調べてください。 


必要なパッチ・キットがインストールされているかどうかを調べるには、次のコマンドを入力します。

# /usr/sbin/dupatch -track -type kit

このコマンドで前述の必要なパッチ・キットの表に示されたID(またはそれ以降のパッチ・キット・レベルのID)が表示されない場合、次のWebサイトから最新のパッチ・キットをダウンロードしてインストールします(このWebサイトにアクセスするには登録が必要です)。

http://itrc.hp.com/service/patch/mainPage.do

MQSeriesのCSDが必要な場合は、次のWebサイトでダウンロードおよびインストールの情報を確認します。

http://www.ibm.com/software/integration/mqfamily/support/summary/dig.html

5 必要なオペレーティング・システム・グループおよびユーザーの作成

Oracle Databaseをインストールする場合、次のローカル・オペレーティング・システム・グループおよびユーザーが必要です。

これらのグループおよびユーザーがすでに存在しているかどうかを調べる場合、または必要に応じて作成する場合は、次の手順に従います。

  1. oinstallグループが存在しているかどうかを調べるには、次のコマンドを入力します。

    # more /var/opt/oracle/oraInst.loc
    
    

    oraInst.locファイルが存在する場合、このコマンドの出力結果は次のようになります。

    inventory_loc=/u01/app/oracle/oraInventory
    inst_group=oinstall
    
    

    inst_groupパラメータは、Oracleインベントリ・グループの名前oinstallを示しています。

  2. 必要に応じて次のコマンドを入力し、oinstallグループおよびdbaグループを作成します。

    # /usr/sbin/groupadd oinstall
    # /usr/sbin/groupadd dba
    
    
  3. oracleユーザーが存在し、正しいグループに属しているかどうかを調べるには、次のコマンドを入力します。

    # id oracle
    
    

    oracleユーザーが存在する場合は、このコマンドにより、ユーザーが属しているグループに関する情報が表示されます。出力結果は次のようになります。oinstallがプライマリ・グループで、dbaがセカンダリ・グループであることが示されています。

    uid=440(oracle) gid=200(oinstall) groups=201(dba),202(oper)
    
    
  4. 必要に応じて、次の処理の1つを実行します。

    • oracleユーザーが存在していても、プライマリ・グループがoinstallではないか、そのユーザーがdbaグループのメンバーではない場合は、次のコマンドを入力します。

      # /usr/sbin/usermod -g oinstall -G dba oracle
      
      
    • oracleユーザーが存在しない場合は、次のコマンドを入力して作成します。

      # /usr/sbin/useradd -g oinstall -G dba[,oper] oracle
      
      

      このコマンドによりoracleユーザーが作成され、プライマリ・グループとしてoinstall、セカンダリ・グループとしてdbaが指定されます。

  5. 次のコマンドを入力して、oracleユーザーのパスワードを設定します。

    # passwd oracle
    
    
  6. nobodyユーザーが存在しているかどうかを調べるには、次のコマンドを入力します。

    # id nobody
    
    

    このコマンドにnobodyユーザーに関する情報が表示される場合、ユーザーを作成する必要はありません。

    nobodyユーザーが存在しない場合は、次のコマンドを入力して作成します。

    # /usr/sbin/useradd nobody
    
    

6 カーネル・サブシステム属性の構成

次の表で、カーネル・サブシステム属性が表に示す推奨値以上の値に設定されていることを確認してください。 表の後に、値を確認および設定する手順について説明します。


注意

この項に示されるカーネル・サブシステム属性値は、あくまでも推奨値です。 本番データベース・システムでは、これらの値をチューニングして、システムのパフォーマンスを最適化することをお薦めします。 カーネル・サブシステム属性値のチューニングの詳細は、使用するオペレーティング・システムのドキュメントを参照してください。 


サブシステム  属性  推奨値 

ipc 

shm_max 

4278190080(4GBマイナス16MB) 

 

shm_min 

 

shm_mni 

256 

 

shm_seg 

256 

 

ssm_threshold 

この属性は、rad_gh_regions[n]またはgh_chunksの各属性がvmサブシステムに設定されている場合にのみ0に設定します。 それ以外の場合は、値を変更しないでください。 

proc 

exec_disable_arg_limit 

 

per_proc_stack_size 

8388608(8MB)

Oracleでこのパラメータに対してサポートされる値は、最大512MBです。 

 

max_per_proc_stack_size 

33554432(32MB)

Oracleでこのパラメータに対してサポートされる値は、最大512MBです。 

 

per_proc_data_size 

335544320(320MB) 

 

max_per_proc_data_size 

335544320(320MB) 

 

max_per_proc_address_space 

RAMのサイズまたは1073741824(1GB)のうち大きい方の値 

 

per_proc_address_space 

RAMのサイズまたは1073741824(1GB)のうち大きい方の値 

rdg 

msg_size 

32768 

 

max_objs 

5120 

 

max_async_req 

256 

 

max_sessions 

500(または、システム上のすべてのデータベースに対するPROCESSES初期化パラメータ値が500より大きい場合は、それに20を加えた値以上の値) 

 

rdg_max_auto_msg_wires 

 

rdg_auto_msg_wires 

rt 

aio_task_max_num 

8193 

vfs 

fifo_do_adaptive 

vm 

new_wire_method 


注意

カーネル・サブシステム属性の現在の値がこの表に示された値より大きい場合は、推奨値が0の場合を除いて属性の値を変更しないでください。 


これらのカーネル・パラメータに指定されている現在の値を表示し、必要に応じてその値を変更する手順は、次のとおりです。

  1. サブシステム属性の現行値を表示するには、次のようにコマンドを入力します。

    # /sbin/sysconfig -q subsystem
    
    
  2. 現行値を変更する必要がある場合は、次の手順を実行します。

    • /etc/sysconfigtabファイルのバックアップ・コピーを作成します。次に例を示します。

      # cp /etc/sysconfigtab /etc/sysconfigtab.orig
      
      
    • 任意のテキスト・エディタを使用して、変更するサブシステムおよび属性を指定した次のようなファイルを作成します。

      ipc:
           shm_max = 4278190080
           shm_min = 1
           shm_mni = 256
           shm_seg = 128
      
      proc:
           exec_disable_arg_limit = 1
           per_proc_stack_size = 8388608
           max_per_proc_stack_size = 33554432
           per_proc_data_size = 335544320
           max_per_proc_data_size = 335544320
           max_per_proc_address_space = 4294967296
           per_proc_address_space = 4294967296
      
      
    • 次のようなコマンドを入力して、/etc/sysconfigtabファイルにサブシステム属性を追加します。

      # /sbin/sysconfigdb -m -f filename
      
      

      この例で、filenameは手順bで作成したファイルの名前です。

    • 次のコマンドを入力してシステムを再起動します。

      # /sbin/shutdown -r now
      
      
    • システムが再起動した後、ログインしてユーザーをrootに切り替えます。

7 必要なディレクトリの作成

次のような名前のディレクトリを作成し、それらのディレクトリに、適切な所有者、グループおよびアクセス権を指定します。

Oracleベース・ディレクトリには3GBの空きディスク領域、Oracleデータファイル・ディレクトリを別に作成しない場合は、4GBの空きディスク領域が必要です。

Oracleベース・ディレクトリを作成する手順は、次のとおりです。

  1. 次のコマンドを入力して、マウントされているすべてのファイル・システムに関する情報を表示します。

    # df -h
    
    

    このコマンドにより、システムにマウントされているすべてのファイル・システムに関する情報が表示されます。次のような情報があります。

    • 物理デバイス名

    • ディスク領域の合計量、使用量および使用可能な量

    • そのファイル・システムのマウント・ポイント

  2. 表示される内容から、この項で前述したディスク領域要件を満たすファイル・システムを1つまたは2つ識別します。

  3. 識別した各ファイル・システムのマウント・ポイント・ディレクトリの名前を書き留めます。

  4. 次のような各コマンドを入力して、識別したマウント・ポイント・ディレクトリに推奨のサブディレクトリを作成し、それに対する適切な所有者、グループおよびアクセス権を設定します。

    # mkdir -p /mount_point/app/oracle_sw_owner
    # chown -R oracle:oinstall /mount_point/app/oracle_sw_owner
    # chmod -R 775 /mount_point/app/oracle_sw_owner
    
    

    たとえば、識別したマウント・ポイントが/u01で、oracleがOracleソフトウェア所有者のユーザー名の場合、推奨されるOracleベース・ディレクトリ・パスは次のようになります。

    /u01/app/oracle
    

8 oracleユーザーの環境の構成

Oracle Universal Installerは、oracleアカウントから実行します。ただし、Oracle Universal Installerを起動する前に、oracleユーザーの環境を構成する必要があります。環境を構成するには、次の設定が必要です。

oracleユーザーの環境を設定するには、次の手順を実行します。

  1. X端末(xterm)など、新規のターミナル・セッションを開始します。

  2. 次のコマンドを入力して、X Windowアプリケーションがこのシステム上で正しく表示されることを確認します。

    $ xhost fully_qualified_remote_host_name
    
    
  3. 次の手順の1つを実行します。

    • ターミナル・セッションがソフトウェアのインストール先のシステムに接続されていない場合は、そのシステムにoracleユーザーとしてログインします。

    • ターミナル・セッションがソフトウェアのインストール先のシステムに接続されている場合は、ユーザーをoracleに切り替えます。

      $ su - oracle
      
      
  4. oracleユーザーのデフォルトのシェルを調べるには、次のコマンドを入力します。

    $ echo $SHELL
    
    
  5. oracleユーザーのシェル起動ファイルをテキスト・エディタで開きます。

    • Cシェル(cshまたはtcsh):

      % vi .login
      
      
  6. シェル起動ファイルで次の行を入力または編集して、デフォルトのファイル・モード作成マスクに値022を指定します。

    umask 022
    
    
  7. ORACLE_SIDORACLE_HOMEまたはORACLE_BASE環境変数がファイルで設定されている場合は、ファイルから該当する行を削除します。

  8. ファイルを保存してエディタを終了します。

  9. シェルの起動スクリプトを実行するには、次のコマンドを入力します。

    • Bashシェルの場合

      $ . ./.bash_profile
      
      
    • BourneまたはKornシェル:

      $ . ./.profile
      
      
    • Cシェルの場合

      % source ./.login
      
      
  10. ソフトウェアをローカル・システムにインストールしない場合は、次のコマンドを入力し、Xアプリケーションをローカル・システム上に表示するように指示します。

    • Bourne、BashまたはKornシェルの場合

      $ DISPLAY=local_host:0.0 ; export DISPLAY
      
      
    • Cシェルの場合

      % setenv DISPLAY local_host:0.0
      
      

    この例では、local_hostは、Oracle Universal Installerの表示に使用するシステム(ワークステーションまたはPC)のホスト名またはIPアドレスです。

  11. ハードウェア要件を確認したときに/tmpディレクトリの空きディスク領域が不十分と判断した場合は、次のコマンドを入力して、TMPおよびTMPDIR環境変数を次のように設定します。十分な空きディスク領域があるファイル・システム上のディレクトリを指定します。

    • Bourne、BashまたはKornシェルの場合

      $ TMP=/mount_point/tmp
      $ TMPDIR=/mount_point/tmp
      $ export TMP TMPDIR
      
      
    • Cシェルの場合

      % setenv TMP /mount_point/tmp
      % setenv TMPDIR /mount_point/tmp
      
      
  12. 次のようなコマンドを入力して、ORACLE_BASEおよび
    ORACLE_SID環境変数を設定します。

    • Bourne、BashまたはKornシェルの場合

      $ ORACLE_BASE=/u01/app/oracle
      $ ORACLE_SID=sales
      $ export ORACLE_BASE ORACLE_SID
      
      
    • Cシェルの場合

      % setenv ORACLE_BASE /u01/app/oracle
      % setenv ORACLE_SID sales
      
      

    この例では、/u01/app/oracleは以前に作成したOracleベース・ディレクトリ、salesはデータベースをコールする場合に使用する名前(通常は5文字以下)です。

  13. ORACLE_HOMEおよびTNS_ADMIN環境変数が設定されていないことを確認するために、次のコマンドを入力します。

    • Bourne、BashまたはKornシェルの場合

      $ unset ORACLE_HOME
      $ unset TNS_ADMIN
      
      
    • Cシェルの場合

      % unsetenv ORACLE_HOME
      % unsetenv TNS_ADMIN
      
      
  14. 環境が正しく設定されたことを確認するために、次のコマンドを入力します。

    $ umask
    $ env | more
    
    

    umaskコマンドにより値22022または0022が表示されていること、およびこの項で設定した環境変数に適切な値が設定されていることを確認します。

9 製品ディスクのマウント

ほとんどのHP Tru64 UNIXシステムでは、製品ディスクをドライブに挿入すると自動的にマウントされます。ディスクが自動的にマウントされない場合は、次の手順を実行してマウントします。

  1. ユーザーをrootに切り替えます。

    $ su - root
    
    
  2. 必要に応じて次のようなコマンドを入力し、現在マウントされているディスクをアンマウントしてドライブから取り出します。

    # /usr/sbin/umount /cdrom
    
    

    この例では、/cdromはディスク・ドライブのマウント・ポイント・ディレクトリです。

  3. 該当するディスクをディスク・ドライブに挿入し、次のようなコマンドを入力してマウントします。

    # /usr/sbin/mount -t cdfs -o nodefperm,noversion /dev/disk/cdrom0c /cdrom
    
    

    この例では、/cdromはディスク・マウント・ポイント・ディレクトリで必ず存在する必要があります。/dev/disk/cdrom0cはディスク・デバイス名です。

  4. Oracle Universal Installerに「ディスクの場所」ダイアログ・ボックスが表示される場合は、ディスク・マウント・ポイント・ディレクトリ・パスを入力します。

    例:

    /cdrom
    
    

10 Oracle Databaseのインストール

oracleユーザーの環境を構成した後、次のようにしてOracle Universal Installerを起動し、Oracle Databaseをインストールします。


注意

DVDからソフトウェアをインストールしている場合、次のようなコマンドを使用してください。

$ /mount_point/db/runInstaller
 

  1. Oracle Universal Installerを起動するには、次のコマンドを入力します。

    • インストール・ファイルがディスク上にある場合は、次のコマンドを入力します。directory_pathは、DVD上のデータベース・ディレクトリのパスです。

      $ cd /tmp
      $ /directory_path/runInstaller
      
      
    • インストール・ファイルがハード・ディスク上にある場合は、ディレクトリをdbに変更して、次のコマンドを入力します。

      $ ./runInstaller
      
      

    Oracle Universal Installerが起動しない場合、『Oracle Databaseインストレーション・ガイドfor HP Tru64 UNIX』のX Windowの表示に関する問題のトラブルシューティング方法を参照してください。

  2. 次の表に、Oracle Universal Installerの各画面で推奨するアクションを説明します。次のガイドラインに従ってインストールを完了します。

11 Oracle Database 10g Companion CDからの製品のインストール

Oracle Database 10g Companion CDには、インストール可能なその他の製品が収録されています。これらの製品のインストールが必要かどうかは、使用するOracle Database製品または機能によって異なります。次の製品または機能を使用する場合は、Companion CDからOracle Database 10g製品をインストールする必要があります。

Companion CDからソフトウェアをインストールする方法の詳細は、『Oracle Database Companion CDクイック・インストレーション・ガイドfor HP Tru64 UNIX』を参照してください。

12 インストール後の作業

Oracle Databaseのこのリリースについて理解するために、次のタスクを実行することをお薦めします。

13 追加情報

この項では、次の内容について説明します。

製品のライセンス

このメディア・パックに含まれている製品は、トライアル・ライセンス契約に基づき、30日間、インストールおよび評価できます。 ただし、30日間の評価期間後もいずれかの製品の使用を継続する場合、プログラム・ライセンスをご購入いただく必要があります。

サポートおよびサービス

次の各項に、各サービスに接続するためのURLを記載します。

Oracleサポート・サービス

オラクル製品サポートの購入方法、およびOracleサポート・サービスへの連絡方法の詳細は、次のURLを参照してください。

http://www.oracle.com/lang/jp/support/index.html
製品マニュアル

製品のマニュアルは、次のURLにあります。

http://www.oracle.com/technology/global/jp/documentation/index.html
研修およびトレーニング

研修に関する情報とスケジュールは、次のURLで入手できます。

http://education.oracle.com/pls/web_prod-plq-dad/db_pages.getpage?page_id=3
その他の情報

オラクル製品やサービスに関するその他の情報については、次のURLから参照してください。

http://www.oracle.com/lang/jp/index.html
http://www.oracle.com/technology/global/jp/index.html


注意

ドキュメント内に記載されているURLや参照ドキュメントには、Oracle Corporationが提供する英語の情報も含まれています。日本語版の情報については、前述のURLを参照してください。  


14 ドキュメントのアクセシビリティについて

オラクル社は、障害のあるお客様にもオラクル社の製品、サービスおよびサポート・ドキュメントを簡単にご利用いただけることを目標としています。オラクル社のドキュメントには、ユーザーが障害支援技術を使用して情報を利用できる機能が組み込まれています。HTML形式のドキュメントで用意されており、障害のあるお客様が簡単にアクセスできるようにマークアップされています。標準規格は改善されつつあります。オラクル社はドキュメントをすべてのお客様がご利用できるように、市場をリードする他の技術ベンダーと積極的に連携して技術的な問題に対応しています。オラクル社のアクセシビリティについての詳細情報は、Oracle Accessibility Program のWeb サイトhttp://www.oracle.com/accessibility/を参照してください。

ドキュメント内のサンプル・コードのアクセシビリティについて

スクリーン・リーダーは、ドキュメント内のサンプル・コードを正確に読めない場合があります。コード表記規則では閉じ括弧だけを行に記述する必要があります。しかしスクリーン・リーダーは括弧だけの行を読まない場合があります。

外部Webサイトのドキュメントのアクセシビリティについて

このドキュメントにはオラクル社およびその関連会社が所有または管理しないWebサイトへのリンクが含まれている場合があります。オラクル社およびその関連会社は、それらのWebサイトのアクセシビリティに関しての評価や言及は行っておりません。

Oracleサポート・サービスへのTTYアクセス

アメリカ国内では、Oracleサポート・サービスへ24時間年中無休でテキスト電話(TTY)アクセスが提供されています。TTYサポートについては、 (800)446-2398にお電話ください。


Oracle Database クイック・インストレーション・ガイド, 10gリリース2(10.2)for HP Tru64 UNIX

部品番号: B50705-01

Oracle Database Quick Installation Guide, 10g Release 2 (10.2) for hp Tru64 UNIX

原本部品番号: B31392-01

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このプログラムは、核、航空、大量輸送、医療あるいはその他の本質的に危険を伴うアプリケーションで使用されることを意図しておりません。このプログラムをかかる目的で使用する際、上述のアプリケーションを安全に使用するために、適切な安全装置、バックアップ、冗長性(redundancy)、その他の対策を講じることは使用者の責任となります。万一かかるプログラムの使用に起因して損害が発生いたしましても、オラクル社およびその関連会社は一切責任を負いかねます。

Oracle、JD Edwards、PeopleSoft、Siebelは米国Oracle Corporationおよびその子会社、関連会社の登録商標です。その他の名称は、他社の商標の可能性があります。

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