Oracle Database インストレーション・ガイド 10gリリース2(10.2)for Linux x86 B19280-02 |
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Oracleホームのクローニングでは、Oracleホームのコピーを作成した後、新しい環境に合わせて構成します。 Oracle Databaseの複数のインストールを実行している場合、新しいバージョンのファイルを作成するよりも、既存のOracle Databaseインストールからファイルをコピーする方が短時間で済むため、この方法を使用して、各Oracleホームを作成することもできます。 この方法は、クローニングするOracleホームにパッチが適用されている場合にも便利です。 このOracleホームをクローニングすると、新しいOracleホームにもパッチ更新が適用されます。
Oracleホームをクローニングする手順は、次のとおりです。
そのためには、インストール・セッションのinstallActions
date_time
.log
ファイルを確認します。通常、このファイルは/
orainventory_location
/logs
ディレクトリにあります。
パッチをインストールした場合は、次のコマンドを実行してパッチのステータスを確認できます。
$ $ORACLE_HOME/OPatch ORACLE_HOME=ORACLE_HOME_using_patch $ $ORACLE_HOME/OPatch opatch lsinventory
たとえば、ソースOracleインストールが/u01/app/oracle/product/10.2.0/db_1
にある場合、次のコマンドを使用してdb_1
ディレクトリのZIPを作成します。
# zip -r db_1.zip /u01/app/oracle/product/10.2.0/db_1
10.2.0
ディレクトリにあるadmin
、flash_recovery_area
およびoradata
の各ディレクトリは除外します。 これらのディレクトリは、新しいデータベースの作成時にターゲット・インストールで作成されます。
# unzip -d / db_1.zip
$ORACLE_HOME/network/admin
ディレクトリにある.ora(*.ora)ファイルをすべて削除します。
$ORACLE_HOME/oui/bin
ディレクトリから、解凍したOracleホーム・ディレクトリに対してOracle Universal Installerをクローン・モードで実行します。 次の構文を使用します。
$ORACLE_HOME/oui/bin/runInstaller -silent -clone ORACLE_HOME="target location" ORACLE_HOME_NAME="unique_name_on node" [-responseFile full_directory_path]
次に例を示します。
$ORACLE_HOME/oui/bin/runInstaller -silent -clone ORACLE_HOME="/u01/app/oracle/product/10.2.0/db_1" ORACLE_HOME_NAME="db_1"
-responseFile
パラメータはオプションです。 クローン時パラメータは、コマンド・ラインで指定するか、コマンドラインで名前を付けたレスポンス・ファイルを使用して指定できます。
Oracle Universal Installerが起動し、クローニング・アクションがcloneActions
timestamp
.log
ファイルに記録されます。 通常、このログ・ファイルは/
orainventory_location
/logs
ディレクトリにあります。
$ cd $ORACLE_HOME/bin $ ./dbca
$ cd $ORACLE_HOME/bin $ ./netca
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