Oracle Database Companion CDインストレーション・ガイド 10g リリース2(10.2) for Linux Itanium B25924-01 |
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この付録では、トラブルシューティングについて説明します。この章の内容は、次のとおりです。
この付録に示すトラブルシューティング手順を実行する前に、システムが要件を満たしていることと、第2章に示したインストール前の作業をすべて完了していることを確認してください。
Oracle Universal Installerをリモート・システム上で実行しているときに、Oracle Universal Installerのユーザー・インタフェースをローカル・システム上で表示すると、次のようなエラー・メッセージが表示される場合があります。
Failed to connect to server Connection refused by server Can't open display
これらのエラー・メッセージの1つが表示された場合は、次の手順を実行してください。
$ xhost fully_qualified_remote_host_name
次に例を示します。
$ xhost somehost.us.acme.com
workstation_name
はワークステーションのホスト名またはIPアドレスです。
$ xclock
モニターにxclockが表示されます。
インストール中にエラーが発生した場合は、次のように操作してください。
インストール中には、Oracle Universal Installerにより実行されるすべてのアクションがログ・ファイルに記録されます。インストール中にエラーが発生した場合は、問題の原因と考えられる情報をログ・ファイルで確認してください。
ログ・ファイルの内容を表示する手順は、次のとおりです。
oraInventory
ディレクトリの位置を判別します。
$ cat /etc/oraInst.loc
oraInventory
ディレクトリの位置は、このファイルのinventory_loc
パラメータに指定されています。
orainventory_location
はoraInventory
ディレクトリの位置です。
$ cd /orainventory_location/logs
$ ls -ltr
このコマンドによりファイル・リストが作成順に表示され、最新のファイルが最後に表示されます。インストーラのログ・ファイル名は次のような名前です。date_time
はインストールの開始日時を示します。
installActionsdate_time.log
$ tail -50 installActionsdate_time.log | more
このコマンドでは、ログ・ファイルの最後の50行が表示されます。
$ORACLE_HOME/install/make.log
コンフィギュレーション・アシスタントの実行中に発生したインストール・エラーのトラブルシューティング方法は、次のとおりです。
$ORACLE_HOME/cfgtoollogs
ディレクトリにある特定のコンフィギュレーション・アシスタントのログ・ファイルを確認します。エラーの原因となった問題を修正します。
「致命的エラーが発生しました。再インストールしてください。」
というメッセージが表示された場合は、ログ・ファイルを確認してその問題の原因を調べます。詳細は、「致命的エラー」の項を参照してください。
Oracleのコンフィギュレーション・アシスタント障害は、インストール画面の最下部に表示されます。追加情報がある場合は、コンフィギュレーション・アシスタントのインタフェースに表示されます。コンフィギュレーション・アシスタントの実行ステータスは、次のファイルに格納されます。
oraInventory_location/logs/installActionsdate_time.log
コンフィギュレーション・アシスタントの実行中に致命的エラーを受け取った場合は、次の手順で現行のインストールを削除し、Oracleソフトウェアを再インストールする必要があります。
インストールが失敗した場合は、インストール中に、Oracle Universal Installerによって作成されたファイルを削除し、Oracleホーム・ディレクトリを削除する必要があります。手順は次のとおりです。
「インベントリ」画面が表示され、インストールされている製品の一覧が表示されます。
サイレント・モード・インストールが成功したか失敗したかを判断するには、次のログ・ファイルを参照してください。
/oraInventory_location/logs/silentInstalldate_time.log
必要に応じて、前述の項を参照してoraInventory
ディレクトリの場所を判別する方法を確認してください。
サイレント・インストールは、次の場合に失敗します。
たとえば、よくある問題としては、製品固有のデータがすべて正しく入力されていても、ステージング領域が間違っている場合があります。この場合は、FROM_LOCATION
変数をチェックし、インストール・メディアのproducts.xml
ファイルを指していることを確認します。インストール・メディアでは、このproducts.xml
はresponse/stage
にあります。
Oracle Universal Installerまたはコンフィギュレーション・アシスタントでは、実行時にレスポンス・ファイルが検証されます。検証に失敗すると、サイレント・モード・インストールまたは構成プロセスは終了します。Oracle Universal Installerでは、コンテキスト、書式またはタイプが間違っているパラメータ値は、ファイルに値が指定されていないとみなされます。
images
ディレクトリをコピーしたファイル・システム・パスを指し示す別名エントリを、「新規Oracle HTML DBインストールに対するOracle HTTP Serverの構成」で追加しています。Oracle HTML DBのイメージが正しく表示されない場合は、/i/
別名の定義が複数存在する可能性があります。この問題を処理する方法は、次のとおりです。
/i/
の最初のインスタンスを他の別名に変更します。
$ORACLE_HOME/htmldb/images
ディレクトリから、最初の別名/i/
で定義されたディレクトリにイメージをコピーします。
ユーザーが仮想ホストを介してOracle HTML DBにアクセスしている場合は、オンライン・ヘルプが動作しません。次の例について考えてみます。
Oracle HTML DBのDADが格納されているOracle HTTP Serverのホスト名がinternal.server.com
で、ポートが7777
であるとします。ユーザーは仮想ホストを介してOracle HTML DBにアクセスします。この場合、ユーザーのWebブラウザには、external.server.com
とポート80
が表示されます。
この例では、ユーザーがinternal.server.com
にアクセスできない場合、Oracle HTML DBのオンライン・ヘルプは動作しません。この問題を解決するには、Oracle HTML DB DADに次の行を追加して、CGI環境変数のSERVER_NAME
およびSERVER_PORT
を上書きします。
PlsqlCGIEnvironmentList SERVER_NAME=external.server.com PlsqlCGIEnvironmentList SERVER_PORT=80
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