Oracle Database クイック・インストレーション・ガイド 10gリリース2(10.2) for Linux Itanium B50696-01 |
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10gリリース2(10.2) for Linux Itanium
部品番号: B50696-01
2009年1月
このマニュアルで説明されている各種サービスは日本オラクル社から提供されるサービスです。サービスは、製品をご購入された日本オラクル正規代理店各社から提供される場合もありますが、サービス内容はこのマニュアルの説明と異なることがあります。
このマニュアルでは、Oracle Database 10gをLinux Itaniumシステムにすばやくインストールする方法を説明します。次の内容について説明します。
このマニュアルでは、デフォルトのインストール・オプションを使用してOracle Databaseをインストールする方法を説明します。
このマニュアルでは、次のタスクを説明します。
Oracle Databaseのインストールに成功すると、次の状態になります。
このマニュアルでは、「基本インストール」の使用例を取り上げますが、次のタスクの実行方法は説明しません。
このマニュアルで説明されていない情報を含むOracle Databaseのインストール方法の詳細は、次のいずれかのマニュアルを参照してください。
この2つのマニュアルは製品ディスクに収録されています。これらのマニュアルにアクセスするには、Webブラウザを使用して、インストール媒体のトップレベル・ディレクトリにあるwelcome.htm
ファイルを開き、「ドキュメント」タブを選択します。
Oracle Databaseをインストールする前に、root
ユーザーとしていくつかのタスクを実行する必要があります。root
ユーザーとしてログインするには、次の手順の1つを実行します。
xterm
)など、ローカル・ターミナル・セッションを開始します。
$ xhost fully_qualified_remote_host_name
例:
$ xhost somehost.us.acme.com
ssh
、rlogin
またはtelnet
コマンドを使用して、ソフトウェアをインストールするシステムに接続します。
$ telnet fully_qualified_remote_host_name
root
ユーザーとしてログインしていない場合は、次のコマンドを入力して、ユーザーをroot
に切り替えます。
$ su - root password: #
システムは、少なくとも次のハードウェア要件を満たしている必要があります。
RAM | スワップ領域 |
---|---|
1024〜2048MB |
RAMのサイズの1.5倍 |
2049〜8192MB |
RAMのサイズと同等 |
8192MB以上 |
RAMのサイズの0.75倍 |
/tmp
ディレクトリ内の400MBのディスク領域
自動バックアップの構成を選択する場合は、追加のディスク領域(ファイル・システムまたは自動ストレージ管理ディスク・グループ内のいずれか)がフラッシュ・リカバリ領域に必要です。
システムがこれらの要件を満たしていることを確認するには、次の手順を実行します。
# grep MemTotal /proc/meminfo
システムにインストールされている物理RAMのサイズが必要なサイズに満たない場合は、追加のメモリーをインストールしてから続行してください。
# grep SwapTotal /proc/meminfo
追加のスワップ領域の構成方法は、必要に応じてご使用のオペレーティング・システムのマニュアルを参照してください。
# free
/tmp
ディレクトリ内の空きディスク領域の量を調べるには、次のコマンドを入力します。
# df -k /tmp
/tmp
ディレクトリで使用できるディスク領域が400MB未満の場合は、次の手順の1つを実行します。
# df -k
次の表に、各インストール・タイプにおけるソフトウェア・ファイルのディスク領域の要件(概算)を示します。
インストール・タイプ | ソフトウェア・ファイルの要件(GB) |
---|---|
Enterprise Edition |
1.85 |
Standard Edition |
1.85 |
カスタム(最大値) |
1.99 |
# grep "model name" /proc/cpuinfo
このコマンドにより、プロセッサ・タイプが表示されます。プロセッサのアーキテクチャが、インストールするOracleソフトウェアのリリースと一致していることを確認します。予想していた出力が表示されない場合、このシステムにソフトウェアをインストールすることはできません。
ご使用のオペレーティング・システムのディストリビューションおよびバージョンごとに、システムが少なくとも次のソフトウェア要件を満たしている必要があります。
make-3.79.1-17 control-center-2.2.0.1-13 gcc-3.2.3-47 gcc-c++-3.2.3-47 gdb-6.1post-1.20040607.52 glibc-2.3.2-95.30 glibc-common-2.3.2-95.30 glibc-devel-2.3.2-95.30 glibc-devel-2.3.2-95.20 (32 bit) compat-db-4.0.14-5.1 compat-gcc-7.3-2.96.128 compat-gcc-c++-7.3-2.96.128 compat-libstdc++-7.3-2.96.128 compat-libstdc++-devel-7.3-2.96.128 gnome-libs-1.4.1.2.90-34.2 (32 bit) libstdc++-3.2.3-47 libstdc++-devel-3.2.3-47 openmotif-2.2.3-3.RHEL3 sysstat-5.0.5-5.rhel3 setarch-1.3-1 libaio-0.3.96-3 libaio-devel-0.3.96-3
binutils-2.15.92.0.2-10.EL4 compat-db-4.1.25-9 control-center-2.8.0-12 gcc-3.4.3-9.EL4 gcc-c++-3.4.3-9.EL4 glibc-2.3.4-2 glibc-common-2.3.4-2 gnome-libs-1.4.1.2.90-44.1 libstdc++-3.4.3-9.EL4 libstdc++-devel-3.4.3-9.EL4 make-3.80-5 pdksh-5.2.14-30 sysstat-5.0.5-1 xscreensaver-4.18-5.rhel4.2
gcc-3.3.3 gcc-c++-3.3.3 glibc-2.3.3 libaio-0.3.102-1.2ia64 libaio-devel-0.3.102-1.2ia64 make-3.80
インストールするOracle製品について、システムは次の製品固有の要件を満たしている必要があります。
Intel C++ Compiler 8.1以上、およびディストリビューションについて前述したGNU CおよびC++コンパイラのバージョンは、これらの製品でも使用できます。
注意: Intel C++ Compiler v8.1以上はサポートされています。ただし、これはインストールには必要ありません。Red Hat Enterprise Linux 3では、OCCIはGNU C++コンパイラのバージョン3.2でサポートされています。これがデフォルトのコンパイラのバージョンです。OCCIは、gcc 3.2.3標準テンプレート・ライブラリに対応したIntel Compiler v8.1でもサポートされています。
Oracle XML Developer's Kitは、Red Hat Linux 4.0のGCCではサポートされていません。Intel C++ Compiler(ICC)でのみサポートされています。
Red Hat Enterprise Linux 4.0では、Oracle C++ Call Interface(OCCI)はGCC 3.4.3をサポートしていません。Red Hat Enterprise Linux 4.0でOCCIを使用するには、GCC 3.2.3をインストールする必要があります。
Oracle JDBC/OCIドライバでは、次のバージョンのJDKを使用できます。
システムがこれらの要件を満たしていることを確認するには、次の手順を実行します。
# cat /etc/issue
# uname -r
次に、Red Hat Enterprise Linux 3.0システムでこのコマンドを実行して取得されたサンプル出力を示します。
2.4.21-27.EL
この例では、出力はカーネル・バージョン()およびエラータ・レベル(27.EL
)を示しています。
# rpm -q package_name
パッケージがインストールされていない場合、またはバージョンが必要なバージョンに満たない場合は、ご使用のLinuxの配布媒体からインストールするか、または必須パッケージをLinuxのベンダーのWebサイトからダウンロードしてください。
http://www.ibm.com/software/integration/mqfamily/support/summary/lin.html
Oracle Databaseをインストールする場合、次のローカル・オペレーティング・システム・グループおよびユーザーが必要です。
これらのグループおよびユーザーがすでに存在しているかどうかを調べる場合、または必要に応じて作成する場合は、次の手順に従います。
oinstall
グループが存在しているかどうかを調べるには、次のコマンドを入力します。
# more /var/opt/oracle/oraInst.loc
このコマンドの出力結果がoinstall
グループ名を示している場合、そのグループはすでに存在しています。
oraInst.loc
ファイルが存在する場合、このコマンドの出力結果は次のようになります。
inventory_loc=/u01/app/oracle/oraInventory inst_group=oinstall
inst_group
パラメータは、Oracleインベントリ・グループの名前oinstall
を示しています。
dba
グループが存在しているかどうかを調べるには、次のコマンドを入力します。
# grep dba /etc/group
このコマンドの出力結果がdba
グループ名を示している場合、そのグループはすでに存在しています。
oinstall
グループおよびdba
グループを作成します。
# /usr/sbin/groupadd oinstall # /usr/sbin/groupadd dba
oracle
ユーザーが存在し、正しいグループに属しているかどうかを調べるには、次のコマンドを入力します。
# id oracle
oracle
ユーザーが存在する場合は、このコマンドにより、ユーザーが属しているグループに関する情報が表示されます。出力結果は次のようになります。oinstall
がプライマリ・グループで、dba
がセカンダリ・グループであることが示されています。
uid=440(oracle) gid=200(oinstall) groups=201(dba),202(oper)
oracle
ユーザーのパスワードを設定します。
# passwd oracle
nobody
ユーザーが存在しているかどうかを調べるには、次のコマンドを入力します。
# id nobody
このコマンドにnobody
ユーザーに関する情報が表示される場合、ユーザーを作成する必要はありません。
nobody
ユーザーが存在しない場合は、次のコマンドを入力して作成します。
# /usr/sbin/useradd nobody
次の表のカーネル・パラメータが、表の推奨値以上の値に設定されていることを確認します。表の後の手順で、値の検証および設定方法を説明します。
これらのカーネル・パラメータに現在指定されている値を表示し、必要に応じて変更するには、次の手順を実行します。
任意のテキスト・エディタを使用して、/etc/sysctl.conf
ファイルを作成または編集し、次のように行を追加または変更します。
kernel.shmall = 2097152 kernel.shmmax = 2147483648 kernel.shmmni = 4096 kernel.sem = 250 32000 100 128 fs.file-max = 65536 net.ipv4.ip_local_port_range = 1024 65000 net.core.rmem_default = 1048576 net.core.rmem_max = 1048576 net.core.wmem_default = 262144 net.core.wmem_max = 262144
/etc/sysctl.conf
ファイルで値を指定することにより、システムを再起動した後も値が維持されます。
SUSEシステムの場合のみ、次のコマンドを入力し、システムの再起動時に/etc/sysctl.conf
ファイルを読み込ませます。
# /sbin/chkconfig boot.sysctl on
ソフトウェアのパフォーマンスを向上するには、次に示す、oracle
ユーザーのシェルの制限を増加する必要があります。
シェルの制限 | limits.confの項目 | 強い制限 |
---|---|---|
オープンなファイル記述子の最大数 |
nofile |
65536 |
シングル・ユーザーに対して使用可能なプロセスの最大数 |
nproc |
16384 |
シェルの制限を増加するには、次の手順を実行します。
/etc/security/limits.conf
ファイルに追加します。
oracle soft nproc 2047 oracle hard nproc 16384 oracle soft nofile 1024 oracle hard nofile 65536
/etc/pam.d/login
ファイルに存在しない場合は追加します。
session required pam_limits.so
oracle
ユーザーのデフォルトのシェルに応じて、デフォルトのシェル起動ファイルに次のいずれかの変更を加えます。
/etc/profile
ファイル(SUSEシステムの場合は/etc/profile.local
ファイル)に追加します。
if [ $USER = "oracle" ]; then if [ $SHELL = "/bin/ksh" ]; then ulimit -p 16384 ulimit -n 65536 else ulimit -u 16384 -n 65536 fi fi
/etc/csh.login
ファイル(SUSEシステムの場合は/etc/csh.login.local
ファイル)に追加します。
if ( $USER == "oracle" ) then limit maxproc 16384 limit descriptors 65536 endif
次のような名前のディレクトリを作成し、それらのディレクトリに、適切な所有者、グループおよびアクセス権を指定します。
Oracleベース・ディレクトリには3 GBの空きディスク領域、Oracleデータファイル・ディレクトリを別に作成しない場合は、4 GBの空きディスク領域が必要です。
Oracleベース・ディレクトリを作成するには、次の手順を実行します。
# df -k
# mkdir -p /mount_point/app/oracle_sw_owner # chown -R oracle:oinstall /mount_point/app/oracle_sw_owner # chmod -R 775 /mount_point/app/oracle_sw_owner
たとえば、特定したマウント・ポイントが/u01
で、Oracleソフトウェア所有者のユーザー名がoracle
の場合、推奨されるOracleベース・ディレクトリ・パスは次のようになります。
/u01/app/oracle
Oracle Universal Installerは、oracle
アカウントから実行します。ただし、Oracle Universal Installerを起動する前に、oracle
ユーザーの環境を構成する必要があります。環境を構成するには、次の設定が必要です。
oracle
ユーザーの環境を設定するには、次の手順を実行します。
$ xhost fully_qualified_remote_host_name
oracle
ユーザーのデフォルトのシェルを調べるには、次のコマンドを入力します。
$ echo $SHELL
oracle
ユーザーのシェル起動ファイルをテキスト・エディタで開きます。
umask 022
ORACLE_SID
、ORACLE_HOME
またはORACLE_BASE
環境変数がファイルで設定されている場合は、ファイルから対応する行を削除します。
$ DISPLAY=local_host
:0.0 ; export DISPLAY
% setenv DISPLAY local_host
:0.0
この例でlocal_host
は、Oracle Universal Installerの表示に使用するシステム(ワークステーションまたはPC)のホスト名またはIPアドレスです。
/tmp
ディレクトリの空きディスク領域が不十分と判断した場合は、必要な空き領域があるファイル・システムを特定して、TMP
およびTMPDIR
環境変数を次のように設定します。
df -k
コマンドを使用して、十分な空き領域がある適切なファイル・システムを特定します。
$ su - root # mkdir /mount_point
/tmp
# chmod a+wr /mount_point
/tmp
# exit
TMP
およびTMPDIR
環境変数を設定します。Bourne、BashまたはKornシェルの場合:
$ TMP=/mount_point
/tmp
$ TMPDIR=/mount_point
/tmp
$ export TMP TMPDIR
Cシェルの場合:
% setenv TMP /mount_point
/tmp
% setenv TMPDIR /mount_point
/tmp
ORACLE_HOME
およびTNS_ADMIN
環境変数が設定されていないことを確認するために、次のコマンドを入力します。
$ umask $ env | more
umask
コマンドにより値22
、022
または0022
が表示されていること、およびこの項で設定した環境変数に適切な値が設定されていることを確認します。
ほとんどのLinuxシステムでは、製品ディスクをドライブに挿入すると自動的にマウントされます。ディスクが自動的にマウントされない場合は、次の手順を実行してマウントします。
$ su - root
この例では、/mnt/dvd
および/media/dvd
はディスク・ドライブのマウント・ポイント・ディレクトリです。
この例では、/mnt/dvd
および/media/dvd
はディスク・ドライブのマウント・ポイント・ディレクトリです。
oracle
ユーザーの環境を構成した後、次のようにしてOracle Universal Installerを起動し、Oracle Databaseをインストールします。
$ /mount_point/db/runInstaller
Oracle Universal Installerが起動しない場合、『Oracle Databaseインストレーション・ガイドfor Linux Itanium』で、X Windowの表示エラーのトラブルシューティングに関する情報を参照してください。
Oracle Database 10g Companion CDには、インストール可能なその他の製品が収録されています。これらの製品のインストールが必要かどうかは、使用するOracle Database製品または機能によって異なります。次の製品または機能を使用する場合は、Companion CDからOracle Database 10g製品をインストールする必要があります。
Companion CDからソフトウェアをインストールする方法の詳細は、『Oracle Database Companion CDクイック・インストレーション・ガイドfor Linux Itanium』を参照してください。
Oracle Databaseのこのリリースについて理解するために、次のタスクを実行することをお薦めします。
Oracle Enterprise Manager Database Controlは、1つのOracle Databaseインストールの管理に使用できるWebベースのアプリケーションです。Database ControlのデフォルトのURLは、次のようになります。
http://host.domain:1158/em/
ログインするには、ユーザー名SYSを使用してSYSDBAとして接続します。Oracle Database 10gのインストール時にこのユーザーに対して指定したパスワードを使用します。
このマニュアルは、新しいOracle DBAを対象としており、Database Controlを使用して、Oracle Databaseインストールのあらゆる面を管理する方法を説明します。また、インストール時に構成しなかった可能性がある、電子メール通知および自動バックアップを使用可能にする方法も説明しています。
この項では、次の内容について説明します。
このメディア・パックに含まれている製品は、トライアル・ライセンス契約に基づき、30日間、インストールおよび評価できます。 ただし、30日間の評価期間後もいずれかの製品の使用を継続する場合、プログラム・ライセンスをご購入いただく必要があります。
次の各項に、各サービスに接続するためのURLを記載します。
オラクル製品サポートの購入方法、およびOracleサポート・サービスへの連絡方法の詳細は、次のURLを参照してください。
http://www.oracle.com/lang/jp/support/index.html
製品のマニュアルは、次のURLにあります。
http://www.oracle.com/technology/global/jp/documentation/index.html
研修に関する情報とスケジュールは、次のURLで入手できます。
http://education.oracle.com/pls/web_prod-plq-dad/db_pages.getpage?page_id=3
オラクル製品やサービスに関するその他の情報については、次のURLから参照してください。
http://www.oracle.com/lang/jp/index.html http://www.oracle.com/technology/global/jp/index.html
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を参照してください。
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部品番号: B50696-01
Oracle Database Quick Installation Guide, 10g Release 2 (10.2) for Linux Itanium
原本部品番号: B15675-01
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