Oracle Database インストレーション・ガイド 10gリリース2(10.2)for Solaris Operating System(SPARC 64-bit) B25025-02 |
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Oracle Databaseソフトウェアはディスク(DVD)で配布されますが、Oracle Technology Network(OTN)のWebサイトからもダウンロードできます。ほとんどの場合は、Oracle Universal Installerのグラフィカル・ユーザー・インタフェース(GUI)を使用してソフトウェアをインストールします。ただし、このGUIを使用せずにOracle Universal Installerを使用してサイレント・モードでインストールを完了することもできます。
この章の内容は、次のとおりです。
第1章「インストールの概要」の情報を確認し、第2章「インストール前の作業」に示す作業を完了した後、次のことを考慮してください。
Oracle Databaseの複数のインストールを実行する必要がある場合は、非対話型モードを使用できます。非対話型モードでは、各ノードでレスポンス・ファイルを使用して、Oracle Universal Installerをコマンドラインから実行します。レスポンス・ファイルは、通常はOracle Universal Installer GUIダイアログ・ボックスに入力する設定が含まれたテキスト・ファイルです。
Oracle Universal Installerを起動する前に、次のガイドラインを参照してください。
以前のOracleリリースでこのリリースのコンポーネントをインストールする場合は、Oracle Universal Installerを使用しないでください。
Oracle ClusterwareおよびOracle Real Application Clustersがシステムにインストール済の場合は、Oracle Universal Installerによって「ハードウェアのクラスタ・インストール・モードの指定」画面が表示されます。Oracle Real Application Clustersをインストールしない場合は、この画面で「ローカル・インストール」を選択する必要があります。
Oracle DatabaseがすでにインストールされているOracleホーム・ディレクトリにOracleソフトウェアを再インストールする場合は、開始する前に、すでにインストールされていたOracle Partitioningなどのコンポーネントもすべて再インストールする必要があります。
Oracle Databaseソフトウェアはコンパクト・ディスク(DVD)で配布されますが、Oracle Technology Network(OTN)のWebサイトからもダウンロードできます。ソフトウェアをハード・ディスクからインストールするには、Oracle Technology Networkからダウンロードして解凍するか、ディスクを入手している場合はディスクからコピーする必要があります。
Oracle Databaseのインストールとアクセスには、次のいずれかの方法を使用できます。
この項では、インストール・アーカイブ・ファイルをダウンロードしてハード・ディスク上で抽出する方法について説明します。この項の内容は、次のとおりです。
Oracle Technology Networkからインストール・アーカイブ・ファイルをダウンロードする手順は、次のとおりです。
http://www.oracle.com/technology/software/
ファイル・サイズは、ファイル名の隣に表示されます。
ほとんどの場合は、使用可能ディスク領域として、すべてのアーカイブ・ファイルのサイズ合計の2倍以上のディスク領域が必要です。
OraDB10g
などの親ディレクトリを製品別に作成します。
インストール・アーカイブ・ファイルを抽出する手順は、次のとおりです。
$ gunzip filename.cpio.gz
このコマンドにより、次のような名前のファイルが作成されます。
filename.cpio
$ cpio -idcmv < filename.cpio
注意:
一部のブラウザでは、ダウンロード中にファイルが解凍されますが、ファイル拡張子 |
このコマンドでは、ファイルごとにサブディレクトリDisk
n
が作成されます。n
は、1またはファイル名で識別されるディスク番号です。
必要なインストール・ファイルをすべて抽出した後、次の項を参照してください。
「Oracle Databaseソフトウェアのインストール」
Oracle Databaseをインストールする前に、ソフトウェアをハード・ディスクにコピーできます。これにより、インストール・プロセスが少し高速になります。ディスクの内容をハード・ディスクにコピーする前に、ディスクをマウントする必要があります。以降の各項では、ディスクをマウントして内容をハード・ディスクにコピーする手順について説明します。
ほとんどのSolarisシステムの場合は、ディスクをディスク・ドライブに挿入すると自動的にマウントされます。ディスクが自動的にマウントされない場合は、次の手順でマウントします。
root
に切り替えます。
$ su - root
# eject
# ls /dvd/dvd0
# /usr/sbin/mount -r -F hsfs /dev/dsk/cxtydzs2 /dvd
この例では、/dvd
はディスク・マウント・ポイント・ディレクトリ、/dev/dsk/c
x
t
y
d
z
s2
はディスク・デバイスのデバイス名(/dev/dsk/c0t2d0s2
など)です。
操作を続けるには、次の該当する項に進んでください。
ディスクの内容をハード・ディスクにコピーする手順は、次のとおりです。
$ mkdir OraDb10g
$ cd OraDb10g
一部のプラットフォームでは、ディスクをドライブに挿入すると自動的にマウントされます。ディスクが自動的にマウントされない場合は、プラットフォーム固有のマウント方法について、「ディスクのマウント」を参照してください。
$ cp -R /directory_path OraDb10g
この例で、/
directory_path
はディスク・マウント・ポイント・ディレクトリ(/dvd
など)またはDVD上のdatabase
ディレクトリのパスです。マウント・ポイント・ディレクトリは/dvd
です。
必要なディスクをすべてコピーした後、「Oracle Databaseソフトウェアのインストール」の項を参照してください。
この項では、Oracleソフトウェアのインストール方法について説明します。
関連項目:
Oracle Universal Installerを起動する前に、次のガイドラインを参照します。
以前のリリースのOracle製品でこのリリースのコンポーネントをインストールする場合は、Oracle Universal Installerを使用しないでください。
パスワードの指定時には、次のガイドラインが適用されます。
SYS
アカウントのパスワードには、change_on_install
を使用できません。
SYSTEM
アカウントのパスワードには、manager
を使用できません。
SYSMAN
アカウントのパスワードには、sysman
を使用できません。
DBSNMP
アカウントのパスワードには、dbsnmp
を使用できません。
change_on_install
、manager
、sysman
またはdbsnmp
は使用できません。
welcome
、account
、database
およびuser
などの単純なワードや明らかなワードは使用できません。次の製品をインストールするには、「カスタム」インストール・タイプを選択する必要があります。
Oracle ClusterwareおよびOracle Real Application Clusters(RAC)がシステムにインストール済の場合は、Oracle Universal Installerによって「ハードウェアのクラスタ・インストール・モードの指定」画面が表示されます。Oracle Real Application Clustersをインストールしない場合は、この画面で「ローカル・インストール」を選択する必要があります。
Oracle Real Application Clustersをインストールする場合は、このマニュアルを使用するかわりに『Oracle Real Application Clustersインストレーションおよび構成』を参照してください。
Oracle DatabaseがすでにインストールされているOracleホーム・ディレクトリにOracleソフトウェアを再インストールする場合は、開始する前に、すでにインストールされていたOracle Partitioningなどのコンポーネントもすべて再インストールする必要があります。
この項では、デフォルト設定である「基本インストール」について説明します。どのタイプのインストール・プロセスの場合も、次のようにOracle Universal Installerを起動してソフトウェアをインストールします。
一部のプラットフォームでは、ディスクをドライブに挿入すると自動的にマウントされます。
ディスクが自動的にマウントされない場合は、プラットフォーム固有のマウント方法について、「ディスクのマウント」を参照してください。
directory_path
はDVD上のdatabase
ディレクトリのパスです。
$ cd /tmp
$ /directory_path
/runInstaller
client
ディレクトリに移動して次のコマンドを入力します。
$ ./runInstaller
Oracle Universal Installerが表示されない場合は、「X Windowの表示エラー」のトラブルシューティング情報を参照してください。
root
権限でスクリプトを実行するように求めるプロンプトが表示された場合は、root
ユーザーとしてログインしている端末で次のようなコマンドを入力し、「続行」または「OK」をクリックします。
# /script_path/script_name
次の表に、表示される各種画面と、「基本インストール」オプションを選択した場合に必要な推奨アクションを示します。
対話型モードでデータベース・コンフィギュレーション・アシスタントまたはNetCAを使用しているときに不明な点がある場合は、画面で「ヘルプ」をクリックしてください。
この項で説明する手順に従って自動ストレージ管理をインストールし、自動ストレージ管理を使用できるようにOracle Databaseをインストールします。自動ストレージ管理を使用しない場合は、「Oracle Databaseソフトウェアのインストール」に示す手順に従ってOracle Databaseをインストールしてください。
この項の内容は、次のとおりです。
自動ストレージ管理をインストールする場合は、次のガイドラインが適用されます。
個別のOracleホームを使用すると、自動ストレージ管理とデータベースを個別にアップグレードでき、自動ストレージ管理インスタンスに影響を与えずにデータベース・ソフトウェアを削除できます。自動ストレージ管理のバージョンがOracle Databaseのバージョンと同一であるか、それ以上であることを確認してください。
自動ストレージ管理インストールが存在しない場合に、自動ストレージ管理のみをインストールして構成するようにOracle Universal Installerオプションを選択すると、自動ストレージ管理が固有のOracleホームにインストールされます。
SPFILE
)とパスワード・ファイルが作成されます。
次の手順では、Oracle Databaseファイルの格納に使用する自動ストレージ管理インスタンスおよびディスク・グループの作成方法について説明します。必要な場合は、自動ストレージ管理インスタンス用に複数のディスク・グループを作成して管理できます。自動ストレージ管理をバックアップおよびリカバリ操作に使用する予定の場合は、そのための個別ディスク・グループを作成することをお薦めします。
自動ストレージ管理インスタンスをインストールしてディスク・グループを構成する手順は、次のとおりです。
一部のプラットフォームでは、ディスクをドライブに挿入すると自動的にマウントされます。
ディスクが自動的にマウントされない場合は、プラットフォーム固有のマウント方法について、「ディスクのマウント」を参照してください。
directory_path
はDVD上のdatabase
ディレクトリのパスです。
$ cd /tmp
$ /directory_path
/runInstaller
database
ディレクトリに移動して次のコマンドを入力します。
$ ./runInstaller
Oracle Universal Installerが表示されない場合は、「X Windowの表示エラー」のトラブルシューティング情報を参照してください。
たとえば、名前をOraDB10g+ASM
に変更し、ディレクトリ位置を次のように変更します。
/u01/app/oracle/product/10.2.0/asm
/dev/raw
と入力します。ディスク・リカバリ・パスをクリックし、ダイアログ・ボックスに必要なディスク・リカバリ・パスを入力して「OK」をクリックする方法もあります。
$
ORACLE_HOME
/bin
ディレクトリからOracle Database Control Assistantを手動で実行し、「自動ストレージ管理の構成」オプションを選択します。
この段階で、以降に作成するデータベースで自動ストレージ管理を使用できるようになります。自動ストレージ管理のインストール前に作成したデータベースがある場合は、この時点でOracle Enterprise Managerの「データベースの移行ウィザード」を使用して自動ストレージ管理に移行できます。このウィザードは、Oracle Enterprise Manager Grid ControlまたはDatabase Controlで使用可能です。あるいは、Oracle Database Recovery Manager(RMAN)を使用して移行を実行することもできます。
自動ストレージ管理インスタンスと自動ストレージ管理ディスク・グループの作成を完了した後、自動ストレージ管理を使用可能なデータベース・インスタンスを作成できます。
自動ストレージ管理で使用するデータベース・インスタンスを作成する手順は、次のとおりです。
インストールの完了後は、選択したユーティリティを使用して自動ストレージ管理インスタンスを管理できます。
選択した自動ストレージ管理ディスク・グループに領域が足りない場合は、ストレージ管理の構成画面が表示され、必要に応じて追加のディスクを選択できます。ディスクを選択すると、「必要な記憶領域」リージョンに調整後のサイズが表示されます。可能であれば、「必要な追加領域」の値が負の数になるようにします。
自動ストレージ管理インストールをテストするには、asmcmd
コマンドライン・ユーティリティを使用してログインしてみます。このユーティリティにより、自動ストレージ管理ディスク・グループのファイルとディレクトリを管理できます。手順は、次のとおりです。
ORACLE_SID
およびORACLE_HOME
環境変数を一時的に設定して、使用する自動ストレージ管理インスタンスに適切な値を指定します。たとえば、自動ストレージ管理のSIDが+ASM
で、ORACLE_BASE
ディレクトリのasm
サブディレクトリにある場合は、次のコマンドを入力して必須設定を作成します。
# $ORACLE_HOME/bin/sqlplus "SYS/SYS_password as SYSDBA" SQL> STARTUP
SQL> SELECT NAME,TYPE,TOTAL_MB,FREE_MB FROM V$ASM_DISKGROUP;
関連項目:
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