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Oracle Database Clientインストレーション・ガイド
10gリリース2(10.2)for Solaris Operating System(x86)

B31304-01
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2 インストール前の作業

この章では、Oracle Universal Installerを起動する前に完了しておく必要のある作業について説明します。この章の内容は、次のとおりです。

rootとしてのシステムへのログイン

Oracleソフトウェアをインストールする前に、rootユーザーとして複数の作業を完了しておく必要があります。rootユーザーとしてログインするには、次の手順のどちらか一方を実行します。


注意

サイレント・モードのインストールを実行する場合を除き、X Window Systemワークステーション、X端末、またはXサーバー・ソフトウェアがインストールされているPCまたはその他のシステムからソフトウェアをインストールする必要があります。

サイレント・モードのインストールの詳細は、付録Aを参照してください。 


ハードウェア要件の確認

システムは、次の最小ハードウェア要件を満たしている必要があります。

システムがこれらの要件を満たしているかどうかを確認する手順は、次のとおりです。

  1. 物理RAMサイズを判別するには、次のコマンドを入力します。

    # /usr/sbin/prtconf | grep "Memory size"
    
    

    物理RAMのサイズが必要サイズより小さい場合は、先に進む前にメモリーを増設する必要があります。

  2. 構成済スワップ領域のサイズを判別するには、次のコマンドを入力します。

    # /usr/sbin/swap -s
    
    

    追加のスワップ領域を構成する方法は、必要に応じてオペレーティング・システムのドキュメントを参照してください。

  3. /tmpディレクトリで使用可能なディスク領域の量を判別するには、次のコマンドを入力します。

    # df -k /tmp
    
    

    /tmpディレクトリで使用可能な空きディスク領域が400 MB未満の場合は、次のいずれかの手順を実行します。

    • /tmpディレクトリから不要なファイルを削除して、ディスク領域要件を満たします。

    • oracleユーザーの環境を設定するときに(後述)、TMPおよびTMPDIR環境変数を設定します。

    • /tmpディレクトリを含むファイル・システムを拡張します。ファイル・システムの拡張については、必要に応じてシステム管理者に問い合せてください。

  4. システム上の空きディスク領域の量を判別するには、次のコマンドを入力します。

    # df -k
    
    

    次の表に、各インストール・タイプのソフトウェア・ファイルに必要なディスク領域の概算を示します。

    インストール・タイプ  ソフトウェア・ファイルの要件 

    Instant Client 

    110MB 

    管理者 

    1.2GB 

    ランタイム 

    800MB 

    カスタム(最大) 

    1.6GB 


    注意

    Instant ClientのInstant Client Lightコンポーネントのみを構成する場合、関連ファイルの格納には34MBのディスク領域が必要です。Instant Client Lightを構成するには、「Instant Client Lightの構成」を参照してください。 


  5. システム・アーキテクチャがソフトウェアを実行できるかどうかを判別するには、次のコマンドを入力します。

    # /bin/isainfo -kv
    


    注意

    このコマンドの予期された出力は次のとおりです。

    32-bit i386 kernel modules

    予期された出力が表示されなければ、このシステムにはソフトウェアをインストールできません。 


ソフトウェア要件の確認

インストールする製品に応じて、システムに次のソフトウェアがインストールされているかどうかを確認します。これらの要件を満たしているかどうかを確認する手順は、表の後に説明します。

項目  要件 

オペレーティング・システム 

Solaris 10 

パッケージ 

SUNWarc
SUNWbtool
SUNWhea
SUNWlibm
SUNWlibms
SUNWsprot
SUNWtoo
SUNWi1of
SUNWi1cs
SUNWi15cs
SUNWxwfnt

注意: ロケールによっては、Java用の追加フォント・パッケージが必要な場合があります。詳細は次のWebサイトを参照してください。

http://java.sun.com/j2se/1.4.2/font-requirements.html
 

Pro*FORTRAN 

Sun ONE Studio 8(Fortran 95) 

Oracle JDBC/OCI Drivers 

Oracle JDBC/OCIドライバとともにオプションで次のJDKバージョンを使用できますが、インストールに必須ではありません。

  • Sun Java 2 SDK Standard Edition 1.3.1_11およびJNDI拡張機能

  • Sun Java 2 SDK Standard Edition 1.2.2_17およびJNDI拡張機能

注意: このリリースではJDK 1.4.2_08がインストールされます。 

関連項目:

GNU Compiler Collectionをプライマリ・コンパイラとして使用する場合は、プライマリ・コンパイラの構成手順について、『Oracle Databaseインストレーション・ガイドfor Solaris Operating System(x86)』を参照してください。 

システムがこれらの要件を満たしているかどうかを確認する手順は、次のとおりです。

  1. インストールされているSolarisのバージョンを判別するには、次のコマンドを入力します。

    # uname -r
    
    

    オペレーティング・システムのアップグレード方法は、必要に応じてご使用のオペレーティング・システムのマニュアルを参照してください。

  2. 必要なパッケージがインストールされているかどうかを判別するには、次のようなコマンドを入力します。

    # pkginfo -i SUNWarc SUNWbtool SUNWhea SUNWlibm SUNWlibms SUNWsprot \
     SUNWsprox SUNWtoo SUNWi1of SUNWi1cs SUNWi15cs SUNWxwfnt
    
    

    パッケージがインストールされていない場合はインストールしてください。パッケージのインストールの詳細は、オペレーティング・システムまたはソフトウェアのドキュメントを参照してください。

さらに、次のパッチがシステムにインストールされていることを確認する必要があります。これらの要件を確認する手順は、表の後で説明します。


注意

リストされたものよりも新しいバージョンのパッチがシステム上にインストールされている場合があります。リストされたパッチがインストールされていない場合、リストされたバージョンをインストールする前に、より新しいバージョンがインストールされていないかどうかを確認してください。 


インストール・タイプまたは製品  要件 

すべてのインストール 

Solaris 10用パッチ:

  • 118345-03: SunOS 5.10_x86: ld & libc.so.1 Patch

  • 119961-01: SunOS 5.10_x86, x64, Patch for assembler

 

PL/SQLネイティブ・
コンパイル、Pro*C/C++、
Pro*FORTRAN、
Oracle Call Interface、
Oracle C++ Call Interface、
Oracle XML Developer's Kit(XDK) 

Solaris 10用パッチ:

  • 117837-05 Optimizer compiler patch for C++ compiler

  • 117846-08 Optimizer Compiler patch for C++ compiler

  • 118682-01: Patch for SS10_x86 debuginfo handling

 

システムがこれらの要件を満たしているかどうかを確認する手順は、次のとおりです。

  1. オペレーティング・システム・パッチがインストールされているかどうかを判別するには、次のようなコマンドを入力します。

    # /usr/sbin/patchadd -p | grep patch_number(without version number)
    
    

    たとえば、111713パッチのなんらかのバージョンがインストールされているか判別するには、次のコマンドを使用します。

    # /usr/sbin/patchadd -p | grep 111713
    
    

    オペレーティング・システム・パッチがインストールされていない場合、次のWebサイトからダウンロードしてインストールします。

    http://sunsolve.sun.com
    

Instant Client Light要件

Instant Client Lightを使用する場合、前の項で示した要件の他に、アプリケーションで次の言語およびキャラクタ・セットを使用する必要があります。

言語、地域およびキャラクタ・セットは、NLS_LANG環境変数により決定されます。

必要なオペレーティング・システム・グループおよびユーザーの作成

このシステムへOracleソフトウェアを初めてインストールするかどうかにより、またインストールする製品により、次のオペレーティング・システム・グループおよびユーザーの作成が必要になる場合があります。

システム上のOracleソフトウェアの全インストールに対して、1つのOracleインベントリ・グループが必要です。初回インストール後は、そのシステムへの以降のすべてのOracleソフトウェアのインストールに、同じOracleインベントリ・グループを使用する必要があります。ただし、個別にインストールする場合は、異なるOracleソフトウェア所有者ユーザーを作成するように選択できます。


注意

ローカル・ユーザーおよびグループの作成方法については後述します。ローカル・ユーザーおよびグループを作成するかわりに、Network Information Service(NIS)などのディレクトリ・サービスに適切なユーザーおよびグループを作成できます。ディレクトリ・サービスの使用方法は、システム管理者に問い合せるか、またはオペレーティング・システムのドキュメントを参照してください。  


必要なオペレーティング・システム・ユーザーおよびグループの作成方法については後述します。

Oracleインベントリ・グループの作成

Oracleインベントリ・グループが存在しない場合は、作成する必要があります。ここでは、Oracleインベントリ・グループが存在する場合にその名前を判別する方法と、必要な場合に作成する方法について説明します。

Oracleインベントリ・グループの有無の判別

Oracleソフトウェアをシステムに初めてインストールするときには、Oracle Universal InstallerによりoraInst.locファイルが作成されます。このファイルでは、Oracleインベントリ・グループ名とOracleインベントリ・ディレクトリのパスが識別されます。

Oracleインベントリ・グループが存在するかどうかを判別するには、次のコマンドを入力します。

# more /var/opt/oracle/oraInst.loc

oraInst.locファイルが存在する場合、このコマンドの出力は次のようになります。

inventory_loc=/u01/app/oracle/oraInventory
inst_group=oinstall

inst_groupパラメータは、Oracleインベントリ・グループ名(oinstall)を示します。

Oracleインベントリ・グループの作成

oraInst.locファイルが存在しない場合は、次のコマンドを入力してOracleインベントリ・グループを作成します。

# /usr/sbin/groupadd oinstall

Oracleソフトウェア所有者ユーザーの作成

次の場合には、Oracleソフトウェア所有者ユーザーを作成する必要があります。

Oracleソフトウェア所有者ユーザーが存在するかどうかの判別

Oracleソフトウェア所有者ユーザーoracleが存在するかどうかを判別するには、次のコマンドを入力します。

# id -a oracle

oracleユーザーが存在する場合、このコマンドの出力は次のようになります。

uid=440(oracle) gid=200(oinstall) groups=201(dba),202(oper)

このユーザーが存在する場合は、そのユーザーを使用するか別のoracleユーザーを作成するかを決定します。既存のユーザーを使用する場合は、そのユーザーのプライマリ・グループがOracleインベントリ・グループであることを確認します。詳細は、以降の該当する項を参照してください。


注意

既存のユーザーを使用または変更する場合は、必要に応じて事前にシステム管理者に問い合せてください。 


Oracleソフトウェア所有者ユーザーの作成

Oracleソフトウェア所有者ユーザーが存在しない場合、または新規Oracleソフトウェア所有者ユーザーが必要な場合は、次の手順で作成します。次の手順では、oracleという名前のユーザーがすでに存在する場合を除き、このユーザー名を使用してください。

  1. oracleユーザーを作成するには、次のようなコマンドを入力します。

    # /usr/sbin/useradd -g oinstall[ -G dba] oracle
    
    

    各項目の意味は次のとおりです。

    • -gオプションでは、oinstallなどのプライマリ・グループを指定します。これは、Oracleインベントリ・グループを指定する必要があります。

    • -Gオプションでは、オプションのセカンダリ・グループを指定します。たとえばdbaです。

  2. oracleユーザーのパスワードを設定します。

    # passwd -r files oracle
    
    

続きは、「必須ソフトウェア・ディレクトリの識別」を参照してください。

Oracleソフトウェア所有者ユーザーの変更

oracleユーザーは存在するが、そのプライマリ・グループがoinstallではない場合は、次のようなコマンドを入力して変更します。-gオプションでプライマリ・グループ、-Gオプションでセカンダリ・グループを指定します。

# /usr/sbin/usermod -g oinstall -G dba[,oper] oracle

必須ソフトウェア・ディレクトリの識別

Oracleソフトウェアについて、次のディレクトリを識別または作成する必要があります。

Oracleベース・ディレクトリ

Oracleベース・ディレクトリは、Oracleソフトウェア・インストールのトップレベル・ディレクトリです。Microsoft Windowsシステム上でOracleソフトウェアに使用されるC:¥Oracleディレクトリに似ています。Solarisシステム上では、Optimal Flexible Architecture(OFA)ガイドラインに、Oracleベース・ディレクトリに次のようなパスを使用するという推奨事項があります。

/mount_point/app/oracle_sw_owner

各項目の意味は次のとおりです。

複数のインストールに同じOracleベース・ディレクトリを使用する方法と、インストールごとに個別のOracleベース・ディレクトリを作成する方法があります。様々なオペレーティング・システム・ユーザーが同じシステムにOracleソフトウェアをインストールする場合は、各ユーザーが個別のOracleベース・ディレクトリを作成する必要があります。次の例では、Oracleベース・ディレクトリがすべて同じシステムに存在します。

/u01/app/oracle
/u01/app/orauser
/opt/oracle/app/oracle

次の各項では、インストールに適した既存のOracleベース・ディレクトリの識別方法、および必要に応じたOracleベース・ディレクトリの作成方法について説明します。

Oracleベース・ディレクトリを作成するか既存のものを使用するかに関係なく、ORACLE_BASE環境変数を設定して、このディレクトリへのフル・パスを指定する必要があります。

Oracleインベントリ・ディレクトリ

Oracleインベントリ・ディレクトリ(oraInventory)には、システムにインストールされた全ソフトウェアのインベントリが格納されます。このディレクトリは、単一システムにインストールされたすべてのOracleソフトウェアに必須であり、共有のものです。システムにOracleソフトウェアを初めてインストールするときには、Oracle Universal Installerからこのディレクトリへのパス指定を求めるプロンプトが表示されます。次のパスを選択することをお薦めします。

oracle_base/oraInventory

指定したディレクトリが作成され、そこに適切な所有者、グループおよびアクセス権が設定されます。Oracleインベントリ・ディレクトリを手動で作成する必要はありません。


注意

このディレクトリは、すべてのOracleソフトウェアのインストールで使用されます。必ず定期的にバックアップを作成してください。

すべてのOracleソフトウェアをシステムから完全に削除する場合を除き、このディレクトリを削除しないでください。 


Oracleホーム・ディレクトリ

Oracleホーム・ディレクトリは、特定のOracle製品のソフトウェアをインストールするために選択するディレクトリです。様々なOracle製品、または同じOracle製品の異なるリリースは、個別のOracleホーム・ディレクトリにインストールする必要があります。Oracle Universal Installerを実行すると、このディレクトリへのパスと識別名の指定を求めるプロンプトが表示されます。Oracleホーム・ディレクトリは、Oracleベース・ディレクトリのサブディレクトリとして指定する必要があります。Oracleホーム・ディレクトリについては、次のようなパスを指定することをお薦めします。

oracle_base/product/10.2.0/client_1

指定したディレクトリ・パスがOracleベース・ディレクトリの下に作成されます。また、適切な所有者、グループおよびアクセス権も設定されます。Oracleホーム・ディレクトリを手動で作成する必要はありません。


注意:

インストール中に、事前定義済のアクセス権が適用されている既存のディレクトリをOracleホーム・ディレクトリとして指定しないでください。指定した場合、ファイルおよびグループの所有権のエラーによって、インストールが失敗する可能性があります。 


Oracleベース・ディレクトリの識別または作成

インストールを開始する前に、既存のOracleベース・ディレクトリを識別するか、必要な場合は作成する必要があります。この項の内容は、次のとおりです。

既存のOracleベース・ディレクトリの識別

既存のOracleベース・ディレクトリのパスが、OFAガイドラインに準拠していない場合があります。ただし、既存のOracleインベントリ・ディレクトリまたは既存のOracleホーム・ディレクトリを識別する場合、通常はOracleベース・ディレクトリを次の手順で識別できます。

決定した方法に応じて、次のどちらかを参照してください。

Oracleベース・ディレクトリの作成

Oracleベース・ディレクトリを作成する前に、適切なディスク領域のあるファイル・システムを識別する必要があります。

適切なファイル・システムを識別する手順は、次のとおりです。

  1. df-kコマンドを使用して、マウントされている各ファイル・システムの空きディスク領域を判断します。

  2. 表示される出力から、適切な空き領域のあるファイル・システムを識別します。

  3. 識別したファイル・システム用のマウント・ポイント・ディレクトリの名前をメモします。

Oracleベース・ディレクトリを作成し、適切な所有者、グループおよびアクセス権を指定する手順は、次のとおりです。

  1. 次のような各コマンドを入力して、識別したマウント・ポイント・ディレクトリに推奨サブディレクトリを作成し、それに対する適切な所有者、グループおよびアクセス権を設定します。

    # mkdir -p /mount_point/app/oracle_sw_owner
    # chown -R oracle:oinstall /mount_point/app/oracle_sw_owner
    # chmod -R 775 /mount_point/app/oracle_sw_owner
    
    

    たとえば、識別したマウント・ポイントが/u01で、oracleがOracleソフトウェア所有者のユーザー名の場合、推奨されるOracleベース・ディレクトリ・パスは次のようになります。

    /u01/app/oracle
    
    
  2. oracleユーザーの環境を構成するときに(後述)、作成したOracleベース・ディレクトリを指定するようにORACLE_BASE環境変数を設定します。

oracleユーザーの環境の構成

Oracle Universal Installerは、oracleアカウントから実行します。ただし、Oracle Universal Installerを起動する前に、oracleユーザーの環境を構成する必要があります。環境を構成するには、次の設定が必要です。

oracleユーザーの環境を設定する手順は、次のとおりです。

  1. X端末(xterm)などの新規ターミナル・セッションを開始します。

  2. 次のコマンドを入力し、このシステム上でX Windowアプリケーションを表示できることを確認します。

    $ xhost fully_qualified_remote_host_name
    
    

    次に例を示します。

    $ xhost somehost.us.acme.com
    
    
  3. ソフトウェアをインストールするシステムにログインしていない場合は、そのシステムにoracleユーザーとしてログインします。

  4. oracleユーザーとしてログインしていない場合は、ユーザーをoracleに切り替えます。

    $ su - oracle
    
    
  5. oracleユーザーのデフォルト・シェルを判別するには、次のコマンドを入力します。

    $ echo $SHELL
    
    
  6. テキスト・エディタでoracleユーザーのシェル起動ファイルを開きます。

    • Cシェル(cshまたはtcsh)の場合

      % vi .login
      
      
  7. 次の行を入力または編集して、デフォルトのファイル・モード作成マスクに値022を指定します。

    umask 022
    
    
  8. ファイル内にORACLE_SIDORACLE_HOMEまたはORACLE_BASE環境変数が設定されている場合は、ファイルから該当する行を削除します。

  9. ファイルを保存してエディタを終了します。

  10. シェル起動スクリプトを実行するには、次のいずれかのコマンドを入力します。

    • Bashシェルの場合

      $ . ./.bash_profile
      
      
    • BourneまたはKornシェルの場合

      $ . ./.profile
      
      
    • Cシェルの場合

      % source ./.login
      
      
  11. ソフトウェアをローカル・システムにインストールしない場合は、次のコマンドを入力し、Xアプリケーションをローカル・システム上に表示するように指示します。

    • Bourne、BashまたはKornシェルの場合

      $ DISPLAY=local_host:0.0 ; export DISPLAY
      
      
    • Cシェルの場合

      % setenv DISPLAY local_host:0.0
      
      

    この例では、local_hostは、Oracle Universal Installerの表示に使用するシステム(ワークステーションまたはPC)のホスト名またはIPアドレスです。

  12. /tmpディレクトリの空きディスク領域が400MB未満であることが判明した場合は、400MB以上の空き領域を持つファイル・システムを識別し、TMPおよびTMPDIR環境変数を設定して、このファイル・システム上の一時ディレクトリを指定します。

    1. df -kコマンドを使用して、十分な空き領域がある適切なファイル・システムを識別します。

    2. 必要な場合は、次のようなコマンドを入力して、識別したファイル・システム上に一時ディレクトリを作成し、そのディレクトリに適切な権限を設定します。

      $ su - root
      # mkdir /mount_point/tmp
      # chmod a+wr /mount_point/tmp
      # exit
      
      
    3. 次のコマンドを入力して、TMPおよびTMPDIR環境変数を設定します。

      • Bourne、BashまたはKornシェルの場合

        $ TMP=/mount_point/tmp
        $ TMPDIR=/mount_point/tmp
        $ export TMP TMPDIR
        
        
      • Cシェルの場合

        % setenv TMP /mount_point/tmp
        % setenv TMPDIR /mount_point/tmp
        
        
  13. 次のようなコマンドを入力して、ORACLE_BASE環境変数を設定します。

    • Bourne、BashまたはKornシェルの場合

      $ ORACLE_BASE=/u01/app/oracle
      $ export ORACLE_BASE
      
      
    • Cシェルの場合

      % setenv ORACLE_BASE /u01/app/oracle
      
      

    前述の例で、/u01/app/oracleは前に作成または識別したOracleベース・ディレクトリです。

  14. 次のコマンドを入力して、ORACLE_HOMEおよびTNS_ADMIN環境変数が設定されていないことを確認します。

  15. 環境が適切に設定されたかどうかを確認するには、次のコマンドを入力します。

    $ umask
    $ env | more
    
    

    umaskコマンドで値22022または0022が表示され、この項で設定した環境変数が正しい値になっていることを確認します。


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