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Oracle Database Companion CDインストレーション・ガイド
10gリリース2(10.2)for Solaris Operating System(x86)

B31306-01
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A Oracle Database Companion CDのインストールに関するトラブルシューティング

この付録では、トラブルシューティングについて説明します。 この付録の内容は、次のとおりです。

要件の確認

この付録に示すトラブルシューティング手順を実行する前に、システムが要件を満たしていることと、第2章に示したインストール前の作業をすべて完了していることを確認してください。

X Windowの表示エラー

Oracle Universal Installerをリモート・システム上で実行しているときに、Oracle Universal Installerのユーザー・インタフェースをローカル・システム上で表示すると、次のようなエラー・メッセージが表示される場合があります。

Failed to connect to server
Connection refused by server
Can’t open display

これらのエラー・メッセージの1つが表示された場合は、次の手順を実行してください。


注意:

この手順が該当するのは、UNIXベースのワークステーションのユーザーのみです。Xサーバー・ソフトウェアがインストールされたPCまたはその他のシステムを使用している場合は、リモート・システムのXアプリケーションをローカル・システム上で表示する方法について、Xサーバーのマニュアルを参照してください。 


  1. ローカル端末ウィンドウで、X Windowセッションを開始したユーザーとしてログインします。

  2. 次のコマンドを入力して、ローカルのXサーバー上にリモート・ホストのXアプリケーションを表示します。

    $ xhost fully_qualified_remote_host_name
    
    

    次に例を示します。

    $ xhost somehost.us.acme.com
    
    
  3. 次のコマンドを入力します。workstation_nameはワークステーションのホスト名またはIPアドレスです。

    • Bourne、BashまたはKornシェルの場合

      $ DISPLAY=workstation_name:0.0
      $ export DISPLAY
      
      
    • Cシェルの場合

      % setenv DISPLAY workstation_name:0.0
      
      
  4. X Windowアプリケーションがローカル・システム上で正しく表示されるかどうかを判断するには、次のコマンドを入力します。

    $ xclock
    
    

    モニターにxclockが表示されます。

  5. xclockが表示される場合は、xclockを終了してOracle Universal Installerを再起動します。

インストール・エラーが発生した場合の操作

インストール中にエラーが発生した場合は、次のように操作してください。

インストール・セッションのログの確認

インストール中には、Oracle Universal Installerにより実行されるすべてのアクションがログ・ファイルに記録されます。インストール中にエラーが発生した場合は、問題の原因と考えられる情報をログ・ファイルで確認してください。

ログ・ファイルの内容を表示する手順は、次のとおりです。

  1. 必要な場合は、次のコマンドを入力してoraInventoryディレクトリの位置を判別します。

    $ cat /var/opt/oracle/oraInst.loc
    
    

    oraInventoryディレクトリの位置は、このファイルのinventory_locパラメータに指定されています。

  2. 次のコマンドを入力して、Oracle Universal Installerのログ・ファイル・ディレクトリに移動します。orainventory_locationoraInventoryディレクトリの位置です。

    $ cd /orainventory_location/logs
    
    
  3. 次のコマンドを入力して、ログ・ファイル名を判別します。

    $ ls -ltr
    
    

    このコマンドによりファイル・リストが作成順に表示され、最新のファイルが最後に表示されます。インストーラのログ・ファイル名は次のような名前です。date_timeはインストールの開始日時を示します。

    installActionsdate_time.log
    
    
  4. ログ・ファイル内で、エラーに関する情報があると思われる最新項目を表示するには、次のようなコマンドを入力します。

    $ tail -50 installActionsdate_time.log | more
    
    

    このコマンドでは、ログ・ファイルの最後の50行が表示されます。

  5. Oracle Universal Installerにより表示されるエラーまたはログ・ファイルにリストされるエラーが再リンクの問題を示している場合は、次のファイルで詳細を確認してください。

    $ORACLE_HOME/install/make.log
    

コンフィギュレーション・アシスタントのトラブルシューティング

コンフィギュレーション・アシスタントの実行中に発生したインストール・エラーのトラブルシューティング方法は、次のとおりです。

コンフィギュレーション・アシスタントの障害

Oracleのコンフィギュレーション・アシスタント障害は、インストール画面の最下部に表示されます。追加情報がある場合は、コンフィギュレーション・アシスタント・インタフェースに表示されます。コンフィギュレーション・アシスタントの実行ステータスは、次のファイルに格納されます。

oraInventory_location/logs/installActionsdate_time.log

致命的エラー

コンフィギュレーション・アシスタントの実行中に致命的エラーを受け取った場合は、次の手順で現行のインストールを削除し、Oracleソフトウェアを再インストールする必要があります。

  1. 「インストール失敗後のクリーン・アップ」の説明に従って、失敗したインストールの内容を削除します。

  2. 致命的エラーの原因を修正します。

  3. Oracleソフトウェアを再インストールします。

インストール失敗後のクリーン・アップ

インストールが失敗した場合は、インストール中に、Oracle Universal Installerによって作成されたファイルを削除し、Oracleホーム・ディレクトリを削除する必要があります。手順は次のとおりです。

  1. 「Oracle Database 10g Productsのインストール」の項にある説明に従ってOracle Universal Installerを起動します。

  2. 「ようこそ」画面で「製品の削除」をクリックするか、Oracle Universal Installerのいずれかの画面で「インストールされた製品」をクリックします。

    「インベントリ」画面が表示され、インストールされている製品の一覧が表示されます。

  3. 削除する製品を選択して「削除」をクリックします。

  4. 失敗したインストールで作成されたOracleホーム・ディレクトリを手動で削除します。

  5. Oracleソフトウェアを再インストールします。

サイレント・モードでのレスポンス・ファイルに関するエラー処理

サイレント・モード・インストールが成功したか失敗したかを判断するには、次のログ・ファイルを参照します。

/oraInventory_location/logs/silentInstalldate_time.log

必要な場合は、前述の項にあるoraInventoryディレクトリの位置の判別方法を参照してください。

次の場合は、サイレント・インストールに失敗します。

Oracle Universal Installerまたはコンフィギュレーション・アシスタントは、実行時にレスポンス・ファイルを検証します。検証に失敗すると、サイレント・モード・インストールまたは構成プロセスが終了します。 Oracle Universal Installerは、パラメータ値のコンテキスト、書式または型が不正である場合、ファイルに値が指定されていない場合と同様に処理します。

Oracle HTML DBでイメージが正しく表示されない場合

imagesディレクトリをコピーしたファイル・システム・パスを指し示す別名エントリを、「新規Oracle HTML DBインストールに対するOracle HTTP Serverの構成」で追加しています。Oracle HTML DBのイメージが正しく表示されない場合は、/i/別名の定義が複数存在する可能性があります。この問題を処理する方法は、次のとおりです。

Oracle HTML DBのオンライン・ヘルプが動作しない場合

ユーザーが仮想ホストを介してOracle HTML DBにアクセスしている場合は、オンライン・ヘルプが動作しません。次の例について考えてみます。

Oracle HTML DBのDADが格納されているOracle HTTP Serverのホスト名がinternal.server.comで、ポートが7777であるとします。ユーザーは仮想ホストを介してOracle HTML DBにアクセスします。この場合、ユーザーのWebブラウザには、external.server.comとポート80が表示されます。

この例では、ユーザーがinternal.server.comにアクセスできない場合、Oracle HTML DBのオンライン・ヘルプは動作しません。この問題を解決するには、Oracle HTML DBのDADに次の行を追加して、CGI環境変数のSERVER_NAMEおよびSERVER_PORTを上書きします。

PlsqlCGIEnvironmentList SERVER_NAME=external.server.com
PlsqlCGIEnvironmentList SERVER_PORT=80

関連項目:

CGI環境変数の上書き方法は、『Oracle Application Server mod_plsqlユーザーズ・ガイド』を参照してください。 


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