はじめに

Oracle Data Service Integrator は Oracle Service Bus 転送からアクセスできます。このようにして、Oracle Service Bus はデータ サービスを最大限に活用できます。また、データ サービスを Web サービスとしてエクスポーズする方法と比較すると、この方法を使用した方が効率的で柔軟にデータ サービスにアクセスできます。

注意 : Oracle Service Bus 10gR3 は AquaLogic Data Services Platform (ALDSP) 3.0 と互換性があります。バージョン 3.0 の後の更新された ALDSP 製品の名前は Oracle Data Service Integrator です。手順の精度が ALDSP 用語の使用を必要としない限り、新しい製品名前はこのマニュアルで使用されます。Oracle Service Bus 転送の名前は「DSP」として残ります。

トピック

Oracle Service Bus のデータ サービスの有効化

Oracle Data Service Integrator データ サービスを Oracle Service Bus クライアントで使用できるようにするには、以下の作業が必要です。

推奨手順を使用して、データ サービスの WSDL ファイルを生成し、新しい WSDL を Oracle Service Bus にインポートします。
WSDL に基づいてビジネス サービスをコンフィグレーションまたは作成します。
ビジネス サービスに基づいてプロキシ サービスをコンフィグレーションまたは作成します。

これらの作業が完了したら、Oracle Service Bus の適切なバージョンからデータ サービスを呼び出すことができます。

データ ソースから Web サービス クライアントへ

DSP 転送の使用

この節の例では、Oracle Service Bus でデータ サービスの使用を示します。

Oracle Data Service Integrator 内での必要なアクション

手順 1. サーバの起動

Oracle Data Service Integrator サーバが起動していない場合は、起動します。(この手順を説明するために、Oracle Data Service Integrator の RetailDataspace サンプルのを使用します。)

[スタート|プログラム|BEA Products|BEA Aqualogic Data Services Platform 3.0|
    Examples|Start Examples Server]

ALDSP チュートリアルの準備も参照してください。
初めてのデータ サービス作成

手順 2. データ サービスからの WSDL の生成

次の 2 つの方法で、データ サービスから WSDL を生成することができます。

オプション A : Data Services Studio を使用して WSDL ファイルを生成します。

詳細については、以下を参照してください。
データ サービスから Web サービス マップおよび WSDL の生成

オプション B : Oracle Data Service Integrator を使用して WSDL をエクスポートします。

WS ファイルが使用できる場合、Oracle Data Service Integrator を使用して WSDL ファイルを生成することができます。

  1. Oracle Data Service Integrator Console を起動します。Windows で以下のように選択して起動できます。

    [スタート|プログラム|BEA Products|BEA Aqualogic Data services Platform 3.0|
        Examples|AquaLogic Data Services Console]

         または、Web ブラウザに http://localhost:7001/dspconsole を入力します。  

  2. ログインします。サンプルでは、ユーザ名とパスワードのどちらにも「weblogic」 (かっこを除く) が使用されます。
  3. [サービス エクスプローラ] をクリックします。
  4. WSDL ファイルを作成するデータ サービスに対応した Web サービス マップ (たとえば RetailWebServices.ws) に移動します。
  5. [全般] タブの [WSDL 定義の表示] をクリックします。Oracle Data Service Integrator Console により新しいウィンドウが開き、WSDL の定義が表示されます。
  6. テキスト エディタを使用し、新しいテキスト ドキュメントで WSDL の定義をコピー アンド ペーストして、WSDL ファイルを保存します。
    ALDSP 管理のはじめに
    データ サービス アプリケーションをビルドしていない場合は、ビルドします (デプロイメントはビルドによって自動的に行われます)。デプロイされたアプリケーションは、クライアント プロセスがデータ サービスを使用してデータにアクセスするために必要です。

手順 3 : Web サービス アドレスの取得

WSDL への URL アドレスが必要です。Data Services Studio でこのアドレスを取得するには、次の手順を実行します。

  1. WS ファイル (たとえば OrderService.ws) を右クリックします。 
  2. [Web サービスのテスト] を選択します。 
  3. テスト クライアントが開いたら、その URL アドレスを保存します。以下は、例の OrderService のアドレスです。 
    http://localhost:7001/RetailDataspace/RetailApplication/OrderManagement/OrderService.ws?WSDL
    

Oracle Service Bus 内での必要なアクション

手順 4 : データ サービス WSDL の Oracle Service Bus へのインポート

Oracle Data Service Integrator で生成された WSDL を Oracle Service Bus にインポートするために必要な手順を次に説明します。

  1. Oracle Service Bus サーバが起動していない場合は、起動します。この例のために、Oracle Service Bus サンプル サーバとデフォルト プロジェクトを使用します。Windows で以下のように選択して起動できます。

    [スタート|すべてのプログラム|Oracle WebLogic|Oracle Service Bus 10gR3|ExamplesStart Examples Server]

  2. Oracle Service Bus Console を起動します。Windows で以下のように選択します。

    [スタート|すべてのプログラム|Oracle WebLogic|Oracle Service Bus 10gR3|Examples Service Bus Console

       または、Web ブラウザに http://localhost:7021/sbconsole を入力します。  

  3. ログインします。デフォルトのユーザ名およびパスワードは「weblogic」 (かっこを除く) です。
  4. [プロジェクト エクスプローラ] をクリックします。
  5. 新しいプロジェクト名 (たとえば dataServiceTest) を入力します。
  6. 新しいプロジェクトの名前をクリックします。
  7. プロジェクト エクスプローラで [リソースの作成] オプションを見つけます。
  8. [リソースの種類の選択] ドロップダウンから、以下を選択します。

    [バルク|URL からのリソース]

これにより、WSDL とその関連スキーマをインポートできるウィザードが開きます。次の表は、この例を続行するために必要なアクションを示しています。

バルク リソースとしての WSDL のインポート 
  ウィザード ページ オプション アクション
コメント
1. URL からのリソースのロード
URL / パス
WSDL URL を貼り付けます。 
[URL / パス] は、作成した WSDL のアドレスに対応します (例については、「Web サービス アドレスの取得」を参照)。
2.   リソース名 任意の名前を入力します。
例 : orderService
3.   リソースの種類 WSDL を入力します。  
4.     次へ 
 
5. ロードされたリソースを確認します
  [インポート] をクリックします。
 
Oracle Data Service Integrator WSDL インポートからのリソースのロード

以下を参照してください。
URL からのリソースのロード

手順 5 : ビジネス サービスの作成

Oracle Data Service Integrator からインポートされた WSDL からビジネス サービスを作成するために必要な手順を次に説明します。

  1. プロジェクト エクスプローラで [リソースの作成] オプションを見つけます。
  2. [リソースの種類の選択] ドロップダウンから、[ビジネス サービス] を選択します。

これにより、ビジネス サービスを作成できるウィザードが開きます。次の表は、この例を続行するために必要なアクションを示しています。

Oracle Data Service Integrator サンプル データ サービスのビジネス サービスの作成
  ウィザード ページ オプション アクション コメント
1. ビジネス サービスの作成 - 全般的なコンフィグレーション サービス名 名前を入力します。 例 : orderService
2.   説明 任意の説明  
3.   サービスのタイプ WSDL Web サービス
4.     [参照...] をクリックします。 Web サービス (たとえば orderService) を参照します。
5.
  WSDL の選択 WSDL をクリックします。
6.
WSDL 定義の選択 バインディングまたはポート SoapBindings または SoapPort をクリックします。 例 : OrderServiceSoapBinding
7.
    [送信] をクリックします。  
8.
ビジネス サービスの作成 - 全般的なコンフィグレーション   次へ  
9.
ビジネス サービスの作成 - 転送コンフィグレーション プロトコル dsp  
10.
  エンドポイント URI Oracle Data Service Integrator プロジェクトの名前を入力します。例 :
t3://localhost:7001/RetailDataspace
 
11.     [追加] をクリックします。  
12.     次へ デフォルトを受け入れます。
13.     次へ デフォルトを受け入れます。
14.     保存  
以下を参照してください。
ビジネス サービスの作成とコンフィグレーション

手順 6 : プロキシ サービスの作成

プロキシ サービスを作成するために必要な手順を次に説明します。

  1. プロジェクト エクスプローラで [リソースの作成] オプションを見つけます。
  2. [リソースの種類の選択] ドロップダウンから、[プロキシ サービス] を選択します。

これにより、プロキシ サービスを作成できるウィザードが開きます。次の表は、この例を続行するために必要なアクションを示しています。

Oracle Data Service Integrator サンプル データ サービスのプロキシ サービスの作成
  ウィザード ページ オプション アクション コメント
1. プロキシ サービスの作成 - 全般的なコンフィグレーション サービス名 名前を入力します。 例 : orderService
2.   説明 任意の説明  
3.   サービスのタイプ [ビジネス サービス] をクリックします。
4.   ビジネス サービス [参照] をクリックします。 作成したビジネス サービス (たとえば orderService) を参照します。
5.
ビジネス サービスの選択 WSDL の選択 関係するビジネス サービスに関連付けられたラジオ ボタンをクリックします。
6.
    [送信] をクリックします。  
7.
プロキシ サービスの作成 - 全般的なコンフィグレーション   次へ 例 : デフォルトで問題ありません。
8.
プロキシ サービスの作成 - 転送コンフィグレーション
次へ
例 : デフォルトで問題ありません。
9.
プロキシ サービスの作成 - HTTP 転送コンフィグレーション   次へ
例 : デフォルトで問題ありません。
10. プロキシ サービスの作成 - 操作選択コンフィグレーション
次へ 例 : デフォルトで問題ありません。
11.     保存  

実際には、暗号化キー、デジタル署名キー、および SSL クライアント認証キーを識別する可能性があります。しかし、この例ではいずれも識別する必要はありません。

DSP 転送では、プロキシ サービス提供の文字セットを使用します。したがって、データ サービス転送を呼び出す前にデフォルトの文字セットを変更する必要がある場合、変換のエンコーディングは、プロキシ サービス自体で処理する必要があります。

以下を参照してください。
プロキシ サービスの作成とコンフィグレーション

手順 7 : 設定のテスト

次の手順を使用すると、上記の手順で生成したプロキシから Oracle Data Service Integrator データ サービスにアクセスできるかどうかをテストできます。

  1. セッションをアクティブ化します。[送信] をクリックします。
  2. プロジェクト エクスプローラで作成したプロキシ サービス (たとえば orderService) を見つけます。
  3. [アクション] の下の [テスト コンソールの起動] アイコンを選択します。[プロキシ サービス テスト] コンソールが表示されます。
  4. [使用可能な操作] ドロップダウンからデータ サービス操作 (たとえば getOrderByCustID) を選択します。
  5. データ サービスで必要な情報を使用してペイロードを変更します (たとえば CUSTOMER3)。
    <ord:getOrderByCustID xmlns:ord="ld:RetailApplication/OrderManagement/OrderService.ws">
    &nbsp;&nbsp;&nbsp; <ord:custID>CUSTOMER3</ord:custID>
    </ord:getOrderByCustID>
  6. [実行] をクリックします。データが応答ドキュメントに表示されます。
Oracle Service Bus テスト コンソールからの要求と応答

関連トピック






2009 年 1 月 15 日 11:33 に Confluence によって生成されたドキュメント