Oracle WebLogic Integration の概要
データ トランスフォーメーション
データ トランスフォーメーションを使用すると、XML、非 XML、Java の各データ フォーマット間で変換することができるため、さまざまなアプリケーションを迅速に統合できます。WLI のデータ トランスフォーメーションは、コントロールとしてパッケージ化され、複数のビジネス プロセスやアプリケーションで再利用できます。
WLI では、XQuery 式または XSLT (eXtensible Stylesheet Language Transformations) を使用して、XML データを変換できます。
XQuery は、SQL のような簡単な式を使用する標準ベースのクエリ言語です。WLI には XQuery Mapper という使いやすいグラフィカル マッピング ツールがあります。このツールを使用すると、複雑なトランスフォーメーションを簡単に作成できます。
WLI は、以下のバージョンの XQuery のデータ トランスフォーメーションをサポートします。
XQuery 2004 : グラフィカル デザイン ビュー (XQuery Mapper)、ソース コード ビュー、テスト ビュー。
XQuery 2002 : ソース コード ビュー、テスト ビュー。
図 7 は XQuery Mapper を示しています。
このマッパーを使用すると、異なる型のデータを変換できます。たとえば、ある XML スキーマに準拠する有効な XML データを、別の XML スキーマに準拠する有効な XML ドキュメントに変換することができます。
表 1 は、データ トランスフォーメーションの主要な機能を示しています。
表 1 データ トランスフォーメーションの機能
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トランスフォーメーションはコントロールとしてパッケージ化される。これをリソースとして扱い、複数のプロセスおよび統合ソリューションで再利用できる。
入出力のデータ型が XML データ、非 XML データ、Java プリミティブ、Java クラスのどれであっても、データのトランスフォーメーションを実行できる。
トランスフォーメーションでは複数のデータ ソースを使用できる。
XML 文法のトランスフォーメーションが可能。
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XQuery および XSLT を使用して、ビジネス プロセスでのデータのトランスフォーメーションが可能。
プロセスで着信メッセージとして受信したデータを変換できる。
プロセスから発信メッセージを送信する前にデータを変換できる。
プロセス内部でデータを変換できる。
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XML、非 XML、Java のどのデータ フォーマットの組み合わせでもトランスフォーメーションが可能な、グラフィカル ツールを提供。
XQuery Mapper では、簡単なドラッグ アンド ドロップ方式でトランスフォーメーションが可能。
WLI では、結合、和集合、typeswitch、if、FLWOR (For、Let、Where、Order by、Return) 式など、複雑な操作をサポート。
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XQuery Mapper を使用したデータ トランスフォーメーションの詳細については、『XQuery Mapper を使用したデータの変換』を参照してください。