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WebLogic Platform の紹介
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BEA WebLogic Platform の紹介
BEA WebLogic Platform は、既存の BEA WebLogic 製品群を、シンプルで拡張性に優れたプラットフォーム ソリューションとして統合したものです。WebLogic Platform は、既存の BEA WebLogic 製品のすべての機能、つまりアプリケーション サーバ、開発、ポータル、および統合の各機能が高度に統合されたソリューションであり、共通アプリケーション インフラストラクチャの利点を、堅牢で使いやすいフレームワークに融合できます。
以下の図に、WebLogic Platform 共通アプリケーション インフラストラクチャを示します。
図 1 BEA WebLogic Platform
WebLogic Platform の機能 図1 で示したように、WebLogic Platform には以下の機能があります。
WebLogic Platform のメリット WebLogic Platform の共通アプリケーション インフラストラクチャを使用すると、以下のメリットがあります。
企業が直面する課題
以下の表で強調されているように、WebLogic Platform のシンプルで拡張性に優れた統合アーキテクチャにより、企業が直面するビジネス上の課題に対処することができます。
要約 この節では WebLogic Platform の主な特徴とメリットについて紹介し、WebLogic Platform の導入によって企業がビジネス上のどのような課題に対処できるかについて概説しました。 以降の節では、WebLogic Platform の特徴について詳しく説明します。また、共通アプリケーション インフラストラクチャにより、多様なシステムにまたがってビジネス プロセスを構築、統合、および展開する方法について説明します。 ご自身の業務目標に最も近い情報にアクセスするには、以下の表に概説されているトピックを参考にしてください。
J2EE アプリケーションの開発
WebLogic Platform ではユーザのニーズを満たせるソリューションを用意できるので、開発者の生産性が向上します。たとえば以下のことができます。
以降の節では、エンタープライズ クラスの Web サービスを始めとする J2EE アプリケーションの迅速な開発を促進する WebLogic Server の機能について説明します。WebLogic Workshop については、WebLogic Workshop による Web サービスの開発で説明します。
WebLogic Server の多彩な機能と柔軟性を活用する
J2EE アプリケーションをより迅速に開発するには、堅牢で信頼性の高い基盤が必要です。BEA WebLogic Server には WebLogic Platform のバックボーンとして機能する基盤が用意されています。
また、WebLogic Server には、ミッションクリティカルな J2EE アプリケーションの開発とデプロイメントに不可欠な機能も装備されています。さらに WebLogic Server には、他のどのアプリケーション サーバよりも多く、開発者、独立系ソフトウェア会社 (ISV)、アプリケーション サービス プロバイダ (ASP)、およびシステム インテグレータ (SI) に採用されているという実績があります。
以下の表で、J2EE アプリケーションの迅速な開発を促進する WebLogic Server の機能に注目します。
WebLogic Server の詳細については、以下の URL にある BEA e-docs Web サイトの WebLogic Server ドキュメントを参照してください。 以降の節では、エンタープライズ クラスの Web サービスの開発について詳細に説明します。 エンタープライズ クラスの Web サービスを開発する Web サービスには、企業内およびインターネット上の多様なアプリケーション間で行われる通信の、標準的な方法が用意されています。WebLogic Platform には、分散システムを統合する、エンタープライズ クラスの Web サービスを迅速に開発してデプロイし、実績ある WebLogic に期待される信頼性、スケーラビリティ、および可用性を実現するのに必要なツールとインフラストラクチャが用意されています。 Web サービスとは Web サービスを使用すれば、分散しているクライアントが、標準化された方法によりネットワーク経由でソフトウェア アプリケーション リソースを利用できるようになります。Web サービスは標準的な通信手段に依存しているので、標準をサポートしているアプリケーションから、Web サービスが提供するリソースを利用できます。クライアント アプリケーションや Web サービスの内部的な実装に左右されることはありません。 Web サービスは、以下の理由により企業にとって理想的なものです。
http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wls/docs70/index.html
Web サービスは、製品在庫情報へのアクセス、株価情報の確認、ユーザ プロファイル情報の交換などの、個々のビジネス プロセスの遂行に使用されます。
たとえば次の図は、購入エージェントが企業のイントラネット サイトにアクセスして在庫をチェックし、在庫量が少ない品目に関して、非同期 Web サービスを使ってサプライヤに見積もり要求 (RFQ) を発行するしくみを示しています。
図 2 Web サービスの例
各サプライヤは RFQ リクエストを受け取り、価格と提供可能な数量、納期などの情報を返します。すべての通信は非同期で行われ、サプライヤから情報が返された時点でその情報がイントラネットのサイトにポストされます。返された情報を基に、購入エージェントは見積もり価格を確認し、サプライヤを選定し、注文書を発行します。 Web サービスの標準 異機種のハードウェアやソフトウェアが混在するプラットフォーム上の複数のアプリケーションに対してリソースを提供し、またそれらのアプリケーション間での相互運用性を確保するために、Web サービスは以下の通信標準に準拠しています。
WSDL ファイルでは、Web サービスの動作と他のソフトウェア アプリケーションとのインタフェース方法について記述します。WSDL ファイル を、Web サービスが提供するリソースにユーザがどのようにアクセスできるのかを説明した、Web サービス用のマニュアルと考えることができます。WSDL には誰でもアクセスでき、潜在的なクライアントが Web サービスを利用するのに十分な詳細情報が記述されています。
WebLogic Server では以下のものが提供されます。
さまざまなアプリケーションによるネットワーク経由での通信に使用できる共通言語が、XML メッセージにより提供されます。Web サービスを利用するため、アプリケーションは、処理実行のリクエストが記述された XML メッセージを送信します。Web サービスは、処理結果が格納された XML メッセージを送信することによって応答します。
一般に、XML メッセージは Simple Object Access Protocol (SOAP) 構文に従って書式化されます。SOAP では、アプリケーションが他のアプリケーションのメソッドを呼び出してデータを渡すための標準フォーマットが指定されています。WebLogic Server は、高いパフォーマンスの SOAP を実装しています。Web サービスの特定の要件によっては、非 SOAP 形式のXML メッセージも可能です。
XML メッセージ型と構文要件は WSDL ファイルで定義され、それらの要件を満たす XML メッセージの送受信が可能なクライアント アプリケーションであれば、その Web サービスを利用できます。
WebLogic Server では、Web サービス通信中に使用する標準ネットワーク プロトコルがサポートされています。
Web サービス開発オプション
BEA では、エンタープライズ クラスの Web サービスの開発用に、以下の 2 種類のアプローチがサポートされています。
WebLogic Workshop による Web サービスの開発
BEA WebLogic Workshop は、J2EE の熟練者だけでなくアプリケーション開発者も、エンタープライズ クラスの Web サービス アプリケーションの迅速な開発、テスト、およびデプロイが実行できる、グラフィカルな開発フレームワークです。
WebLogic Workshop を使えば、開発者は、J2EE とオブジェクト指向プログラミングを深く理解していなくても、安定した Web サービスをビジュアルに設計できます。開発者は、複雑な API の習得に時間を費やすことなくアプリケーションのロジックに専念でき、単純なプロパティ (Javadoc 注釈として表現されます) を設定するだけでフレームワーク内の高度な機能にアクセスできます。
WebLogic Workshop には、コードの編集、デバッグ、プロジェクト管理など、多くの開発環境で使用される機能がすべて用意されています。構築、デプロイメント、およびテストの各工程は緊密に統合され、また透過的に管理されるので、繰り返し部分の多い開発を迅速化できます。WebLogic Workshop を使用して構築した Web サービスは WebLogic Server 上に自動的にデプロイされるので、デプロイメントが合理化され、企業全体でサービスの整合性を確保できます。
WebLogic Workshop は以下のコンポーネントで構成されています。
WebLogic Workshop のビジュアル開発環境および実行時環境については、以降の節で説明します。WebLogic Workshop の詳細については、以下の URL で示す BEA e-docs Web サイトの WebLogic Workshop ドキュメントを参照してください。
http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/workshop/docs70/index.html
WebLogic Workshop を使って Web サービスを開発する
以下の図で示した WebLogic Workshop IDE により、Web サービス構築用の高度な開発環境が提供されます。
図 3 Web サービスの開発 — WebLogic Workshop IDE
WebLogic Workshop IDE のメイン領域には現在定義されている Web サービスが表示され、周囲のペインにはそのサービスに関連する情報が表示されます。 前の図で示したように、WebLogic Workshop で JWS ファイルにアクセスするためのビューは以下の 3 つです。
WebLogic Workshop では双方向編集がサポートされるので、デザイン ビューで更新した内容は自動的にソース ビューに反映されます。また、ソース ビューで更新した内容も自動的にデザイン ビューに反映されます。たとえば、デザイン ビューで requestReport メソッドを追加した場合、対応するソース コードが自動生成され、以下の図に示すようにソース ビューに表示できます。
図 4 WebLogic Workshop の双方向編集
以降の節では、デザイン ビュー、ソース ビュー、およびテスト ビューについて詳細に説明します。 Web サービスをビジュアルに設計する 以下の図で示すデザイン ビューでは、Web サービスおよび、クライアント アプリケーションやデータ リソース (データベース、他の Web サービスなど) との対話をビジュアルに設計できます。 図 5 Web Services をビジュアルに設計する — デザイン ビュー
Web サービスのソース コードを編集する
以下の図で示すソース ビューでは、Web サービスのソース コードを直接編集することにより、生成したコードのカスタマイズおよびアプリケーション ロジックの実装ができます。
図 6 Web サービスのソース コードを編集する — ソース ビュー
ソース ビューでは、オートコンプリート、パラメータ ヒント、入力エラーの強調表示など、生産性を高める機能がサポートされています。構文エラーのあるファイルをコンパイルすると、ソース ビューの下部にある [エラー] ペインにエラー メッセージが表示されます。また、コード内の構文エラーのある箇所に赤い下線が引かれます。特定のメッセージをダブルクリックすると、エラーのあるコードの隣にカーソルが移動します。 Web サービスをテスト、デバッグする 以下の図で示すテスト ビューでは、Web サービスをテストできます。テスト ビューは、ある特定のパラメータ値でサービス メソッドを呼び出すことができる、動的に生成された HTML ページで構成されます。 図 7 Web サービスをテスト、デバッグする — テスト ビュー
ウィンドウの左側にある [Message Log] には、Web サービスとの間でテスト中に送受信されるメッセージが表示されます。ログ エントリをクリックすると、メッセージのリクエストと応答の詳細情報が表示されます。 テスト中に WebLogic Workshop 統合デバッガを使用して Web サービスをデバッグできます。統合デバッガでは、ブレークポイントの設定、行単位でのステップ実行、ローカル変数の表示、変数へのウォッチの設定、コール スタックの表示、および例外情報の表示ができます。 WebLogic Workshop を使用して Web サービスをデプロイメント、管理する WebLogic Workshop 実行時環境には、WebLogic Workshop で作成した Web サービスを簡単にデプロイおよび管理できるフレームワークが用意されています。 WebLogic Workshop 実行時環境は JWS ファイルを読み取り、以下のタスクを自動的に実行します。
以下の節では、エンタープライズ ポータルの構築方法について説明します。エンタープライズ ポータルでは、Web サービスとの対話により分散システムを統合できます。
エンタープライズ ポータルの構築
BEA WebLogic Portal では、エンタープライズ ポータルを構築するための統合フレームワークが用意されます。このフレームワークには以下の機能があります。
以降の節では、ポータルとは何かを定義し、WebLogic Portal の機能と設計ツールについて説明します。
WebLogic Portal の詳細については、以下の URL で示す BEA e-docs Web サイトの WebLogic Portal ドキュメントを参照してください。
http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wlp/docs70/index.html
ポータルとは
ポータルとは、企業のデータとアプリケーションにアクセスできるように用意された単一のポイントのことで、統合およびパーソナライゼーションされたビューを通して、従業員、顧客、およびビジネス パートナに対して情報を表示します。
ポータルの主な種類は以下の 3 つです。
以下の図は、企業消費者間ポータルの例です。
図 8 ポータルの例
前の図で示したように、ポータルでは、ポートレットを使用してコンテンツが管理および整理されます。ポートレットとは、ポータル ページのセクション内にコンテンツまたアプリケーションを表示する標準のユーザ インタフェースのことです。1 つのポータル内に複数のポートレットを表示できます。ポートレットにより、パーソナライゼーションされたコンテンツ、および商取引サービスとキャンペーン サービスを表示でき、バックエンド システムとの統合もできます。これらの概念については、以降の節で詳細に説明します。 WebLogic Portal の機能 以下の表で、WebLogic Portal の主な機能について説明します。
WebLogic Portal ツール WebLogic Portal では、基本的な設計および管理タスクに使用する以下のツールが用意されています。
注意: WebLogic Portal Administration Tools の詳細については、WebLogic Portal のその他の機能を管理するを参照してください。
これらのツールについては以降の節で説明します。
ポータル管理ツール
ポータル管理ツールは、ブラウザ ベースの WebLogic Portal Administration Tools の一部であり、アプリケーション サーバ上で動作し、以下のタスクに使用します。
たとえば、以下の図で示すように、ポータル管理ツールでアクセスできる [スキンの選択] ページを使用して、1 つのグループ ポータルの全メンバー向けにデフォルトのポータル スキンの外観を定義できます。
図 9 デフォルトの ポータル スキンを定義する — ポータル管理ツール
以下の図に、Web サイトの訪問者がサンプル ポータル用のスキンを選択する方法を示します (訪問者固有の設定はデフォルトのポータル設定には影響しません)。 図 10 Sample Portal Visitor Tools を使用してスキンを選択する
E-Business Control Center E-Business Control Center はスタンドアロンのグラフィカル ツールです。これを使えば、WebLogic Portal で構築したエンタープライズ ポータルおよびサイトに使用されるサイト インフラストラクチャ、ビジネス ロジック、およびプレゼンテーション リソースを作成し管理するのに必要なタスクを簡素化できます。E-Business Control Center では、Java、Java Server Pages (JSP) または HTML のコーディング知識が少しあれば、ポータルとポートレットのデザイン、機能、および訪問者属性を定義できます。 E-Business Control Center では、Webflow エディタと Pipeline エディタ、Portal Wizard、Portlet Wizard など、基本的なポータル設計タスクに役立つエディタとウィザードが数多く用意されています。 Webflow エディタと Pipeline エディタ 以下の図で示す Webflow エディタと Pipeline エディタでは、ページ間の移動を指定し、ポートレット間の通信を簡素化することができます。 図 11 Webflow と Pipeline を定義する — E-Business Control Center
Webflow と Pipeline は、高度なプログラミング技能を必要とすることなく、アプリケーションを構成するビジネス ロジックと表示とを分離して管理できるように設計された、柔軟なメカニズムです。 Portal Wizard と Portlet Wizard 以下の図で示すように、Portal Wizard で、既存のテンプレートを基に新しいポータルを簡単に作成できます。 図 12 ポータルを作成する — Portal Wizard
同様に、以下の図で示す Portlet Wizard では、新規のポートレットを簡単に作成してそのコンポーネントを指定できます。 図 13 ポートレットを作成する — Portlet Wizard
Portal Wizard と Portlet Wizard は、必要な情報を収集して、指定された情報に基づいて自動的に新しいポータルやポートレットを生成します。
エンタープライズの統合
今日のグローバル企業は、業務に必須の情報がアプリケーション間でリアルタイムにやりとりされる統合ソリューションを必要としています。統合計画としては、バックオフィス システムと連動する企業内、または、企業内のデータとプロセスを顧客および他の企業と連動させる企業間での統合のどちらかとなります。
以下の図に示す BEA WebLogic Integration は、企業内および企業全体にわたってアプリケーションとビジネス プロセスの開発、デプロイメントおよび統合を行うための包括的なソリューションです。
図 14 BEA WebLogic Integration フレームワーク
上の図で示したように WebLogic Integration では以下の主要サービスをサポートしています。
WebLogic Integration は、WebLogic Server に用意されている共通アプリケーション実行時環境で動作します。 以降の節では、WebLogic Integration サービスについて詳細に説明します。 WebLogic Integration の詳細については、以下の URL で示す BEA e-docs Web サイトの WebLogic Integration ドキュメントを参照してください。 アプリケーションを統合する Application Integration では、カスタム アプリケーションと従来のアプリケーションだけでなく、エンタープライズ リソース プランニング (ERP)、サプライ チェーン マネジメント (SCM)、人事 (HR)、およびカスタマ リレーションシップ マネジメント (CRM) など、企業全体にわたって情報システムと新しいアプリケーションを統合できます。 アダプタを使用すれば、元のアプリケーションやデータ構造を変更せずに、相互に接続されたアプリケーション間でデータとビジネス プロセスを共有できます。Adapter Developer Toolkit (ADK) を使用すれば、J2EE Connector Architecture (CA) 準拠のサービス アダプタとイベント アダプタを開発およびホストすることができます。サービス アダプタは、接続先のエンタープライズ情報システムの特定の機能を呼び出します。イベント アダプタでは、エンタープライズ情報システムから統合環境に情報の伝達を行います。 アプリケーション ビューには、アダプタを抽象化したビューが用意されています。このビューにより、XML データの授受によりデータの入出力を行うビジネス サービスとして、既存のエンタープライズ アプリケーションを利用できるようになります。アプリケーション ビューを使えば、統合の担当者は、技術的な実装方式を気にすることなくエンタープライズのデータにアクセスできます。 以下の図で示すように、アプリケーション ビュー コンソールは、企業のすべてのアプリケーション ビューに簡単にアクセスし、それらを編集および整理できる GUI です。 図 15 アプリケーション ビューを管理する — アプリケーション ビュー コンソール
http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wli/docs70/index.html
アプリケーション ビュー コンソールを使用して、イベント アダプタとサービス アダプタのアプリケーション ビューを定義および管理できます。アプリケーション ビューをフォルダに格納することにより、個々のアプリケーション ビューがどのアダプタに属するかに関係なく、独自のナビゲーション スキームに従ってそれらのビューを整理できます。 アプリケーション統合機能を拡張するために、BPM プラグイン フレームワークを使用してアプリケーション ビューを BPM ビジネス プロセスと統合できます。 ビジネス プロセスを管理する Business Process Management (BPM) では、エンタープライズ ビジネス プロセスの管理を合理化できます。ビジネス プロセスには、全社規模のタスク、活動、意思決定、およびイベントが整理統合され、複数のアプリケーション、システム、および関係者が関わる場合もあります。 WebLogic Integration Studio を使用すると、以下の図で示すように、ビジネス プロセスを設計および監視できます。 図 16 ビジネス プロセスを定義、モニタする — Studio
WebLogic Integration Studio の グラフィカル インタフェースでは、使い慣れたフローチャートの構成要素をビジネス プロセス ワークフロー モデリングに利用でき、ビジネス プロセスをグラフィカルに表現できます。Studio では、ワークフロー設計、ワークフローの監視、およびデータ管理機能がサポートされています。 以下の図で示すように、Studio の実行中に WebLogic Integration Worklist を使用してエンド ユーザとしてビジネス プロセスと対話できます。 図 17 ビジネス プロセスと対話する — Worklist
Worklist を使用して、現在の組織の管理、ビジネス プロセスの開始、およびタスク管理ができます。 BPM の機能を拡張するために、BPM API を使用して独自クライアント アプリケーションやプラグインを開発できます。WebLogic Integration には、Application Integration、B2B Integration、および Data Integration 機能と接続するためのプラグインが用意されています。 B2B コラボレーションを統合する B2B Integration では、トレーディング パートナとのコラボレーション、および B2B におけるやりとりを管理できます。 以下の図で示すように、WebLogic Integration B2B Console を使用して、コラボレーション、および B2B におけるやりとりをコンフィグレーションおよび管理できます。 図 18 B2B Integration をコンフィグレーション、管理する — B2B Console
B2B Console を使用して、以下のものをコンフィグレーションおよび管理できます。
B2B Integration の機能を拡張するために、以下のことができます。
データを翻訳、変換する
Data Integration では、XML を標準フォーマットとして使用して、さまざまなエンタープライズ アプリケーションのデータを統合できます。
Data Integration 機能を使用して、以下のことができます。
データを翻訳するには、バイナリ データと XML との間のマップを定義する必要があります。具体的には、バイナリ データ内のレコード レイアウトのメタデータ記述を定義し、メッセージ フォーマット言語 (Message Format Language: MFL) ファイルとして情報を格納します。
この処理を簡単にするために、以下の図で示すように Format Builder を使用できます。
図 19 データ翻訳を定義する — Format Builder
Format Builder を使用して以下のことができます。
データを変換するには、ある XML 文法規則が別の規則にどのようにマップされるかを記述した XSL スタイル シートを作成します。Contivo Analyst の設計時 GUI を使用すれば、XSL スタイル シートを手作業で作成できます。または、Contivo Analyst と Contivo eService の自動マッピング機能を使用することもできます。
以下の図に Contivo Analyst Mapping Editor を示します。
図 20 データ変換を定義する — Contivo Analyst Mapping Editor
Data Integration 機能を拡張するために、以下のように BPM ビジネス プロセスと機能を統合できます。
エンタープライズの管理
前述したように WebLogic Platform の機能は、WebLogic Server によって提供されるアプリケーション サーバ実行時環境で動作し、相互作用する複雑なシステム リソースを利用します。
システム リソースの例を以下に示します。
WebLogic Platform には、企業全体にわたってアプリケーション サーバ リソースを管理するための統合された管理ツール セットが装備されています。
中核となる管理タスクを遂行するための主要なツールは、WebLogic Server Administration Console の Web ベース インタフェースです。WebLogic Server では、高度なシステム管理スクリプトを作成するため、または非 GUI ベースのシステムを使用するために、コマンドライン インタフェースも用意されています。さらに、ドメインをコンフィグレーションし、WebLogic Portal と WebLogic Integration の特定の機能を管理するための付加価値の高いツールがあります。
WebLogic Platform 管理ツールの詳細については、以降の節で説明します。
アプリケーション サーバ リソースを管理する
アプリケーション サーバ リソースを管理するには、以下の図で示す WebLogic Server Administration Console を使用します。
図 21 アプリケーション サーバ リソースを管理する — Administration Console
Administration Console は、WebLogic Administration Service への Web ベースのインタフェースであり、サーバ リソースの管理ツールを提供する Sun の Java Management Extension (JMX) 標準の実装です。 Administration Console を使用して、以下の中核的な管理タスクを実行できます。
複雑なシステム管理スクリプトを作成するため、または非 GUI ベースのシステムを使用するために、コマンドライン インタフェースも用意されています。
ドメインをコンフィグレーションする
BEA の[コンフィグレーション] ウィザードでは、カスタム ドメインを作成できます。ドメインとは WebLogic Server の基本管理単位であり、単位として管理され、相互に関係する WebLogic Server リソースのセットから構成されています。ドメインには任意の数の WebLogic Server インスタンスが含まれ、WebLogic Server クラスタも含まれる場合があります。
[コンフィグレーション] ウィザードの詳細については、以下の URL で示す BEA e-docs Web サイトの『コンフィグレーション ウィザードの使い方』を参照してください。
http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/platform/docs70/confgwiz/
index.html
追加機能を管理する
WebLogic Portal と WebLogic Integration の追加機能を管理するには、WebLogic Server Administration Console に加えて、この節で説明するツールを使用できます。
WebLogic Portal のその他の機能を管理する
WebLogic Portal の特定の機能を管理するには、以下の図で示す WebLogic Portal Administration Tool を使用します。
図 22 WebLogic Portal 機能を管理する — Administration Tools
以下の表では、管理可能なその他の機能に焦点をあて、各 WebLogic Portal Administration Tools について説明しています。
WebLogic Portal では、以下の図で示す [ポータル管理] ツールを使用して、ユーザの委託管理、ポータル プレゼンテーション、および資格付与管理をサポートしています。 図 23 委託管理タスク — Delegate Administration ツール
委託管理では、管理階層構造を作成して、作業の委託および負荷分散を行ったり、バックアップ管理をサポートしたりします。たとえば、ポータル プレゼンテーション管理を設計グループのメンバーに委託したい場合があります。 WebLogic Integration 追加機能を管理する WebLogic Integration 機能を管理するには、以下の表で説明するツールを使用します。
WebLogic Platform ソリューションの構築
以降の節では、WebLogic Platform を使用してエンタープライズ ビジネス ソリューションを構築する方法を例で示します。その例では、架空のデジタル カメラ機器供給会社である Avitek Digital Imaging 社が WebLogic Platform を使ってどのように業務目標を達成するかが示されます。
Avitek Corporation 社の子会社である Avitek Digital Imaging 社は、民生市場向けと業務用機器市場向けにオーディオ、ビデオ コミュニケーション、IT 製品を製造するトップ メーカーです。Avitek Corporation 社はグローバル企業であり、同社の従業員は世界中に分散しています。製品在庫を確保するため、従業員は複数のサプライヤに見積もりを要求する必要があります。
Avitek Digital Imaging 社の主な業務目標を以下に示します。
WebLogic Platform ソリューションの構成を以下に示します。
最後のソリューションである B2E イントラネット Web サイト以外のソリューションは、『WebLogic Platform サンプル アプリケーション ツアー』で説明しているように、WebLogic Platform サンプル アプリケーションに基づいています。
この例を詳しく見る前に、業務目標の達成を可能にする WebLogic Platform 機能の相互運用について理解することが重要です。以下の節では WebLogic Platform 機能の相互運用について説明します。
WebLogic Platform 機能の相互運用
WebLogic Platform では、標準ベースの構築−統合手法が採用されており、アプリケーションの開発とデプロイメント、既存システムとの迅速な統合、ビジネス プロセスの自動化、およびビジネス パートナとの連携ができます。
構築−統合手法をサポートし、WebLogic Platform 機能の相互運用を可能にするために、統合エントリ ポイントを利用できます。統合エントリ ポイントにより、フロントエンド Web アプリケーションと異機種混在のバックエンド システムとの間で、プロセスレベル通信とデータ フローを円滑に行うことができます。統合エントリ ポイントでは、相互運用が行われる場所を定義します。
以下の図に、WebLogic Platform 統合エントリ ポイントを示します。
図 24 WebLogic Platform Integration エントリ ポイント
上の図で示したように、統合エントリ ポイントには以下のものがあります。
以降の節では、この節で説明した相互運用シナリオに沿って、WebLogic Platform を使用してエンタープライズ ビジネス ソリューションを構築する方法を例で示します。
オンライン販売ポータルを構築する
Avitek Digital Imaging 社の業務目標の 1 つは、パーソナライゼーションされたオンライン販売ポータルを構築することによって収益を拡大し競争力を維持することです。WebLogic Platform を使用して、顧客は Avitek Digital Imaging 社の製品カタログの閲覧、商品の選択、および注文ができ、業界のプロフェッショナルはパーソナライゼーションされたコンテンツを表示できます。
以下に、オンライン販売ポータルを構築する際に Avitek Digital Imaging 社が使用する WebLogic Platform 機能を要約します。
以下の表では、オンライン販売ポータルでのユーザとの対話と、それに対応して舞台裏で動作する WebLogic Platform 機能について説明します。
製品在庫ポータルを構築する Avitek Digital Imaging 社の 2 番目の業務目標は、製品購入プロセスの自動化により、従業員の生産性向上と費用削減を図ることです。Avitek Digital Imaging 社は WebLogic Platform を使用して B2B 製品在庫ポータル構築します。このポータルを使って、購入エージェントはサプライヤと連絡を取りながら製品の在庫水準を維持します。 以下に、Avitek Digital Imaging 社が製品在庫ポータルに利用する WebLogic Platform 機能を要約します。
以下の表では、製品在庫ポータルでのユーザとの対話と、それに対応して舞台裏で動作する WebLogic Platform 機能について説明します。
従業員 HR ポータルを構築する Avitek Digital Imaging 社の最後の業務目標は、従業員がパブリック HR 情報とパーソナル HR 情報に容易にアクセスできるようにして、HR 生産性を向上させることです。WebLogic Platform を使用して、Avitek Digital Imaging 社は B2E イントラネット Web サイトを構築し、従業員がすべてのパブリック HR 情報とパーソナル HR 情報にアクセスできるようにします。 以下に、Avitek Digital Imaging 社が従業員 HR ポータルに利用する WebLogic Platform 機能を要約します。
以下の表では、従業員 HR ポータルでのユーザとの対話と、それに対応して舞台裏で動作する WebLogic Platform 機能について説明します。
プラットフォームの拡張
前述したように WebLogic Platform のアーキテクチャは拡張可能なので、堅牢かつスケーラブルなフレームワークがサポートされ、現在および将来の資産を活用できます。
WebLogic Platform の拡張性は、以下の事項のサポートによって実現されています。
BEA は、顧客と緊密な共同作業、および以下のリソースを介した支援により、開発コミュニティのサポートに全力を傾けています。
BEA は、BEA のコア技術上で動作する製品を開発している独立系ソフトウェア会社、サードパーティの開発会社、またはパートナに、個別のライセンス プログラムを提供しています。BEA は戦略的パートナシップに投資して包括的な e ビジネス ソリューションを提供することに力を注ぎ、また、包括的な e ビジネス ソリューションを提供するために各パートナと緊密に共同作業を行っています。
BEA とのパートナシップのメリットを以下に示します。
BEA パートナ プログラムの詳細については、以下を参照してください。
まとめ
このマニュアルでは、WebLogic Platform のシンプルで拡張性に優れた統合アーキテクチャの活用によって、どのように開発生産性を向上し、その結果、市場への迅速な投入および費用構造の縮小を実現できるかを説明しました。
WebLogic Platform の詳細については、以下の表の情報源を参照してください。
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