WLS Examples Domain テンプレート

以下の WebLogic Server (WLS) Examples テンプレートに関するトピックについて、この節で説明します。

• テンプレートの解説

• WLS Examples テンプレートに基づくドメインの作成

• セキュリティの互換性

• コンフィグレーション ファイルとサポート ファイル

• アプリケーションとリソース

 

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テンプレートの解説

WebLogic Server Examples テンプレートは、ドメイン テンプレートのひとつであり、WebLogic Server Examples サンプルに似たアプリケーションのビルドおよびデプロイメント用にコンフィグレーションするための WebLogic Server ドメインを作成する際に使用します。このテンプレートは WebLogic Server をインストールすると利用できるようになります。また、このテンプレートには、Examples サンプル アプリケーションを実行するスクリプトが格納されています。

用途

WebLogic Server Examples テンプレートは、WebLogic Server アプリケーションの初期開発用のものです。WebLogic Server Examples テンプレートにより、ドメイン内で Examples サンプル アプリケーションを起動するための環境と起動スクリプトが作成されます。これにより、Examples サンプル アプリケーションと同等のドメイン ディレクトリとドメイン コンフィグレーションが作成され、Examples サンプル アプリケーションを拡張できる状態になります。このようなディレクトリ構造 (user_projects/domain) によって、サンプル ディレクトリ構造の外部でアプリケーションを開発できます。WebLogic Platform メンテナンスを適用すると、この domain ディレクトリが上書きされる可能性が低くなります。

 

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WLS Examples テンプレートに基づくドメインの作成

この節では、WLS Examples テンプレートに基づいて実用的なドメインを作成する方法について説明します。以下のトピックがあります。

• 手順の概要

• アプリケーションのデプロイメント

手順の概要

以下の表で、WLS Examples テンプレートに基づいてドメインを作成する手順を概説します。

作業内容	参照先
1. [コンフィグレーション] ウィザードを起動して新しいドメインを作成する。	以下の URL にある『コンフィグレーション ウィザードの使い方』 http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/platform/ docs70/confgwiz/index.html
2. WLS Examples テンプレートを選択し、指示に従って操作して新しいドメインを作成する。	以下の URL にある『コンフィグレーション ウィザードの使い方』 http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/platform/ docs70/confgwiz/index.html
3. ネットワーク接続、ノード マネージャ、データベース接続プール、クラスタなどのための、任意使用のドメイン定義をセットアップする。 注意: この手順は、ドメイン要件によっては省略可能。	以下の URL にある『WebLogic Server ドメイン管理』 http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wls/docs70/admin_domain/index.html および 以下の URL にある『WebLogic Server クラスタ ユーザーズ ガイド』 http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wls/docs70/cluster/index.html
4. WebLogic Server を起動する。	以下の URL にある『管理者ガイド』の「WebLogic Server の起動と停止」 http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wls/docs70/adminguide/startstop.html

 

アプリケーションのデプロイメント

ドメインでアプリケーションをデプロイする方法は、サーバがどのモードで動作しているかによって決まります。アプリケーションをデプロイするモードを以下に示します。

• デプロイメントとテスト

  サーバが開発モードで動作しているときは、この domain ディレクトリ内のアプリケーションまたはモジュールが自動的にデプロイされます。これはドメインのデフォルトの動作です。

• プロダクション

  サーバがプロダクション モードで動作しているときは、この domain ディレクトリ内のアプリケーションまたはモジュールは、自動的にはデプロイされません。

アプリケーションを自動的にデプロイする

以下のアクションのいずれかを実行すれば、このドメイン内のアプリケーションが自動的にデプロイされます。

• 開発モードでサーバを起動する。

• 展開したディレクトリ構造またはアーカイブ ファイルを domain ディレクトリ内に配置する。

アプリケーションを自動的にデプロイすると、サーバにより、アプリケーションまたはモジュールに対応するエントリが、そのドメインの config.xml ファイルに自動的に追加されます。config.xml ファイルを手作業で編集する必要はありません。

 

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セキュリティの互換性

WebLogic Server Examples テンプレート用のデフォルト セキュリティ モードは、新しい LDAP セキュリティ モードです。WebLogic Server と WebLogic Workshop のみを使用するアプリケーションの場合、LDAP セキュリティをお勧めします。

注意: WebLogic Integration コンポーネントまたは WebLogic Portal コンポーネントのいずれか一方、またはその両方を使用する WebLogic Server アプリケーションを開発している場合は、レルムベースのセキュリティ モデルを使用する必要があります。

WebLogic Platform セキュリティの詳細については、以下の URL の『WebLogic Platform 7.0 セキュリティの紹介』を参照してください。

http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/platform/docs70/secintro/index.html

 

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コンフィグレーション ファイルとサポート ファイル

WebLogic Server Examples テンプレートにより、user_projects/domain ディレクトリの下にさまざまなディレクトリとスクリプトが作成されます。ここで、domain は、WebLogic Server Examples ドメインの名前です。どのようなスクリプトおよびファイルが作成されるかは、選択したコンフィグレーション (スタンドアロンまたはクラスタ化) によって変わります。以下の表に、ドメインと共にインストールされる基本的なディレクトリとファイルの一部を示します。ドメインでサーバが起動するように、これらのスクリプトとファイルを適切にコンフィグレーションする必要があります。

注意: 以下の表は、すべてのディレクトリとファイルを示した完全なリストではありません。リストの内容は、選択したコンフィグレーションによって変わります。

ディレクトリ	ファイル	用途
user_projects/domain/applications/ DefaultWebApp/ Web-inf	web.xml	WebLogic Server サポート用のデフォルト アプリケーション。
user_projects/domain/applications/ DefaultWebApp	/index.jsp	WebLogic Server Examples サンプル アプリケーション用のデフォルト インデックス ページ。このファイルを、カスタマイズされたアプリケーション用の新しいページと置き換えること。
user_projects/domain/applications	readme.txt	readme.txt ファイルには、WebLogic Server Examples ドメインに関する一般的な情報が記載されている。 この application ディレクトリは、カスタマイズした WebLogic Server アプリケーションの格納場所となる。
user_projects/domain/logs	weblogic.log	ドメイン用に作成されたログ ファイルの格納場所。
user_projects/domain	config.xml	WebLogic Server Examples ドメイン用管理サーバのコンフィグレーション情報。
user_projects/domain	fileRealm.properties	ドメイン用の User オブジェクト、Group オブジェクト、ACL オブジェクトなど、セキュリティ プロパティを指定するファイル。 注意: デフォルトのセキュリティ モードは LDAP。互換性確保のためにレルムベースのセキュリティを使用できる。
user_projects/domain	startExamplesServer.cmd、startExamplesServer.sh	WebLogic Server Examples カスタム ドメイン用の管理サーバを開始する。
user_projects/domain	startManagedWebLogic.cmd、startManagedWebLogic.sh	カスタム ドメイン内の管理対象サーバを起動する。
user_projects/domain	demokey.pem、democert.pem	ドメインのサーバに対してサンプル SSL プロトコルをサポートする。
user_projects/domain	setExamplesEnv.cmd、setExamplesEnv.sh	ドメイン サーバの環境変数を設定する。

 

WebLogic Server Examples ドメインのコンフィグレーションの詳細については、以下の URL の『WebLogic Server ドメイン管理』を参照してください。

http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wls/docs70/admin_domain/index.html

WebLogic Server クラスタのコンフィグレーションの詳細については、以下の URL の『WebLogic Server クラスタ ユーザーズ ガイド』を参照してください。

http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wls/docs70/cluster/index.html

 

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アプリケーションとリソース

Examples テンプレートにより、Examples サンプル ドメインのコンフィグレーションと同等のコンフィグレーションが作成されます。そのドメインでは、Examples 以外の追加アプリケーションを開発およびデプロイできるように、拡張可能な環境がサポートされています。以下に示すアプリケーションがこのドメインと共にデプロイされます。

WebLogic Server Examples テンプレートでドメインを作成した後、サーバを起動できます。サーバを起動すると、ドメイン用に Pointbase データベース接続が開始されます。

デプロイするアプリケーションの種類

WebLogic Server Examples ドメインでは、以下の種類のアプリケーションまたはファイルがサポートされます。

• J2EE アプリケーション EAR ファイル

• WAR、EJB、JAR、RAR、または CAR のアーカイブ モジュール

• 展開されたディレクトリ構造またはアーカイブ ファイル