BEA ホーム | 製品 | デベロッパ・センタ | support | askBEA
 ドキュメントのダウンロード   サイト マップ   用語集 
検索

WebLogic Platform サンプル
アプリケーション
ツアー

 前 次 目次 PDFで表示  

はじめに

BEA WebLogic Platform では、標準に基づく構築-統合手法を採用し、アプリケーションの開発およびデプロイ、既存システムへの迅速な統合、ビジネス プロセスの自動化、取引相手への接続を可能にしています。

また、構築-統合手法をサポートし、WebLogic Platform の機能を相互に使用できるように、特別な統合エントリ ポイントを設け、プロセス レベルの通信や、フロントエンド Web アプリケーションと異機種間バックエンド システムとのデータ フローを容易にしています。統合エントリ ポイントは、相互使用が行われる場所を定義します。

WebLogic Platform サンプル アプリケーションでは、これらの多くの重要な統合ポイントが重点的に説明され、また、楽しく学習することもできます。

サンプルには、架空企業 Avitek Digital Imaging の企業消費者間取引 (B2C) ポータル Web サイトがあります。Avitek ポータルの訪問者は、カメラとアクセサリを購入できます。Web サイトには製品カタログがあり、2 つの Web サービスを使用したり、在庫確認、フル ショッピング カートおよび基礎となる処理、支払認可、注文管理を試すこともできます。

サンプルでは、企業間取引 (B2B) ポータル サイトについても説明されます。Avitek イントラネットを使用すると、購入担当者は、外部サプライヤから製品部品の見積もりを受け取り、その内 1 つを選択し、部品の注文書を生成し、選択したサプライヤと受取通知を交換できます。

各ページおよびイベントのバックグラウンドにある技術を理解するため、B2C および B2B のサンプルには、ツアー ガイドも組み込まれています。ツアー ガイドに示される動的なマニュアル コンテンツは、実行している Web アプリケーションの最後のイベントに基づきます。ツアーのオンライン ブック バージョンは、アプリケーションのページが静的に表示されますが、内容はほとんど同じです。実行するアプリケーションとは別に説明を読みたい場合は、このオンライン ブックをご覧ください。

この章では、以下のトピックについて説明します。

 


WebLogic Platform アーキテクチャ

WebLogic Platform には、J2EE 準拠アプリケーション サーバ、および Platform のトップに構築される開発、ポータル、統合フレームワークなど、統合された機能があります。以下の図は、WebLogic Platform がどのように単一で、統合性の高いソリューションを提供するかを示します。


 

詳細については、『Weblogic Platform の紹介』を参照してください。

 


サンプルの開始

WebLogic Platform のサンプルは、QuickStart アプリケーションから簡単に開始できます。QuickStart は、WebLogic Platform を初めて評価、学習、使用するユーザの手助けをします。QuickStart では、サンプルにすばやくアクセスできる他にも、特定の開発作業のためのツールや、オンライン ドキュメントへのリンクがあります。

QuickStart は、WebLogic Platform を [標準インストール] または [カスタム インストール ] でインストールした後に、自動的に実行されます。サンプルには、動的な Web アプリケーションが含まれるため、WebLogic Platform の一部のみをインストールした場合は、サンプルを実行できません。インストール手順の詳細については、「WebLogic Platform のインストール」を参照してください。

以下の画面は、QuickStart のオプションを示しています。


 

[QuickStart] ページで、[Live Platform ツアー] リンクをクリックします。これによってサンプルの起動スクリプト E2Estart.bat (Windows) または E2Estart.sh が開始されます。スクリプト ファイルは、BEA_HOME の下にある以下のディレクトリにあります。

weblogic700/samples/platform/e2eApp/config

インストール後、QuickStart を以下のように開始します。

QuickStart を使用した場合は、サーバ起動後、デフォルトのブラウザが自動的に開きます。サーバを起動し、「WebLogic Server started on...」という確認メッセージがコマンド ウィンドウに表示された後、E2Estart.bat または E2Estart.sh スクリプトを直接実行した場合は、サポート対象のブラウザを開き、次の URL を指定します。

http://<host>:<port>

たとえば、ローカル マシンでサーバを実行し、デフォルトのポート番号 7501 を使用する場合は、次のように URL を指定します。

http://localhost:7501

サーバをリモート マシン (たとえば、blues) で実行し、デフォルトのポートを使用する場合は、次のように URL を指定します。

http://blues:7501

WebLogic Platform がサポートするブラウザについては、『サポート対象プラットフォーム』マニュアルを参照してください。

 


サンプルの [はじめに] ページ

サーバ起動後、前の節で説明したとおり、サンプル アプリケーションには [はじめに] ページが表示されます。このページは、大きく 5 つのセクションに分けられます。各セクションの概要は、次のとおりです。

セクション 01 紹介文

[はじめに] ページのセクション 01 は紹介文で、実行するサンプルへのリンクはありません。02 (B2C) および 03 (B2B) の Web アプリケーションで使用するツアー ガイド ポートレットのスクリーン ショットに説明が付けられて表示されます。たとえば、次のように表示されます。


 

B2C ポータルまたは B2B ポータルで、あるページから別のページに移動する際、ツアー ガイドにより、新しい内容や次の作業手順を理解できます。

ツアー ガイドの各ページには、以下の操作のためのリンクもあります。

[はじめに] ページのセクション 01 には、B2C ポータルおよび B2B ポータルで使用する 2 つのボタンのサンプルも表示されます。たとえば、次のように表示されます。


 

いずれかのボタンをクリックすると、B2C ポータルまたは B2B ポータルを終了し、サンプルの [はじめに] ページに戻ることができます。

セクション 02 B2C ポータルへのリンク

[はじめに] ページのセクション 02 では、B2C ポータルに「Rachel Adams」としてログインできます。Rachel は、架空の Avitek Digital Image Web サイトでの登録済みの顧客です。サンプル アプリケーションのこの部分には製品カタログがあり、2 つの Web サービスを使用したり、在庫確認、フル ショッピング カートおよび基礎となる処理、支払認可、XML 注文データの統合システムへの送信を含む注文管理を行うことができます。たとえば、次のように表示されます。

:
 

セクション 03 B2B ポータルへのリンク

[はじめに] ページのセクション 03 では、Avitek 購入担当者「Jason Tang」として、B2B ポータルにログインできます。Jason は、Avitek イントラネットを使用し、外部サプライヤから製品部品の見積もりを受け取り、その内 1 つを選択し、部品の注文書を生成し、選択したサプライヤと受取通知を交換します。


 

セクション 04 Web サービス技術ツアーへのリンク

[はじめに] ページのセクション 04 は、文書のみの Web サービス技術ツアーにリンクしています。たとえば、次のように表示されます。


 

このツアーでは、WebLogic Workshop を使用して、Web サービスの Product Evaluator および Payment をそれぞれ定義する方法について説明します。ツアーのこの部分では、Portlet Wizard での手順も説明します。Portlet Wizard を使用して、セクション 02 B2C ポータルに表示される商品評価ポートレット用の Web サービス インタフェース コードを生成します。

アンケート セクション

[はじめに] ページの最後の部分には、WebLogic Platform に対する満足度をお尋ねする簡単な匿名アンケートがあります。たとえば、次のように表示されます。


 

 


統合ポイント

サンプル アプリケーションには、WebLogic Platform を構成するコンポーネントが統合されて使用される領域も準備されています。統合ポイントは、以下のとおりです。

Product Evaluator Web サービスおよび商品評価ポートレット

企業消費者間取引 (B2C) サンプル ポータルには、選択した製品のレーティングを返す商品評価ポートレットがあります。カタログのカテゴリを移動していくと、[Products] タブのあるページの下の方にポートレットが表示されます。たとえば、次のように表示されます。


 

ポートレットには、WebLogic Workshop を使用して作成した Web サービス productEvalWSC を呼び出すコードがあります。

Web サービスは、アプリケーションがネットワークまたはインターネットを経由してアクセス可能な、言語独立、プラットフォーム独立、自己記述性コード モジュールです。アプリケーションは、サービスの場所をハードコード化することも、UDDI (Universal Description, Discovery, and Integration) を使用して指定することもできます。サービスは自己記述性のため、アプリケーションは使用する機能や、その呼び出し方法を決定できます。

開発では、WebLogic Workshop が提供するブラウザ ベースのテスト フォームを使用し、Web サービスから返される結果が予測どおりであるかを確認します。テスト フォームの機能およびポートレットについては、商品評価ポートレットと Web サービスの節を参照してください。WebLogic Workshop、および WebLogic Portal に付属する Portlet Wizard での開発手順については、Web サービス ツアーも参照してください。

Payment Web サービス

支払の認可、取り込み、決済を実行する Web サービスを設計するために、WebLogic Workshop も使用しました。このポータル アプリケーションでは、ショッピング カートの [注文の送信] ボタンをクリックすると、ページのクレジット カード情報が Web サービスを介して認可されます。サンプルでは、事前定義されたクレジット カード データおよび Web サービスはローカルに保存されていますが、使用するコードは、必要な処理を行うために実際に動くものです。

Payment Web サービスは「対話形式」です。authorize() 呼び出しは会話を開始し、capture() 呼び出しは会話を継続し、settle() 呼び出しは会話を完了または終了します。

この Web サービスは、CajunBasedPaymentPC.java というパイプライン コンポーネントから呼び出されます。パイプライン コンポーネントは、Web サービスと相互作用するプロキシを使用します。支払の認可、取り込み、および決済の方法に問題が生じると、エラー コードが返されます。詳細については、Payment.jws ファイルを参照してください。使用するプロキシは、WebLogic Server clientgen タスクで生成されます。

Payment Web サービスおよび Portlet Wizard についての情報は、このサンプルの [はじめに] ページから表示可能な Web サービス技術ツアーをご覧ください。詳細については、Web サービス ツアーを参照してください。

WebLogic Portal で生成され、JMS キューおよび BPM を介して WebLogic Integration によって処理される注文

b2cPortal ツアーでは、ログインしたユーザが [注文の送信] ボタンをクリックした後に、WebLogic Portal で生成された注文をビジネス プロセスで使用できます。注文は、XML 表示に変換され、WebLogic Integration の Java Message Service (JMS) キューに置かれます。次に、WebLogic Integration のビジネス プロセス管理 (BPM) コンポーネントが、その注文を処理します。詳細については、企業消費者間 (B2C) ポータル ツアーを参照してください。

b2bPortal ツアーでは、Avitek 購入担当者は、外部サプライヤから部品の見積もりを受け取り、注文書を送信し、選択したサプライヤとデータの交換をします。この作業には、Query for Price and Availability (QPA) ビジネス プロセスと、注文書 (PO) ビジネス プロセスという異なる 2 つのビジネス プロセスが含まれます。WebLogic Integration は、取引相手とのビジネスに関する会話、および提携契約を管理し、バイヤとサプライヤ間のビジネス メッセージの交換を自動化します。ワークフローは、提携契約および会話で参照されます。詳細については、Avitek の購入担当者とサプライヤとの接続を参照してください。

WebLogic Integration AI によるリアルタイムの在庫確認

サンプル アプリケーションのデータベースには、在庫テーブルがあります。テーブルには、製品および部品に関する現在、最小、最大の在庫数についてのデータが保管されます。b2cPortal には、Web サイトで販売する商品を SKU で管理するカタログがあります。b2bPortal は、製品およびその部品の両方に対して SKU を使用します。

b2cPortal および b2bPortal のいずれの場合でも、在庫テーブルは、読み込み専用モードで、WebLogic Integration の Application Integration (AI) コンポーネントを介してアクセスされます。ユーザがショッピング カートに商品を追加しようとすると、その商品の在庫がチェックされ、注文が可能なことを確認します。たとえば、b2cPortal の [Products] ページにあるポートレットの [今すぐ購入] ボタンをクリックすると、この確認が実行されます。在庫確認は、ショッピング カートの step1.jsp ポートレットに新しい値を入力し、[再計算] ボタンをクリックしてショッピング カートにすでにある商品の数を変更するときにも実行されます。

 

ページの先頭 前 次